JPH0724205Y2 - 最小動作角を小さくしたレンチ - Google Patents

最小動作角を小さくしたレンチ

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JPH0724205Y2
JPH0724205Y2 JP1989091517U JP9151789U JPH0724205Y2 JP H0724205 Y2 JPH0724205 Y2 JP H0724205Y2 JP 1989091517 U JP1989091517 U JP 1989091517U JP 9151789 U JP9151789 U JP 9151789U JP H0724205 Y2 JPH0724205 Y2 JP H0724205Y2
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▲逸▼郎 川前
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ボルト・ナット等の締め付け、緩め作業に使
用されるレンチにおいて、その最少動作角を小さくした
ものに関する。
従来技術及びその課題 従来、ボルト・ナット等を効率よく締め付け、又は緩め
るために使用されるレンチは、第8図に示すように、所
謂ラチェット式機構になっており、ラチェット歯車11を
ボルト或いはナット(図示省略)にはめこみ、ハンドル
12を矢印A方向に往動回転すると爪13とラチェット歯車
11の歯141との係合によりラチェット歯車11は同方向に
回転させられ、ボルト又はナットが回転させられる。そ
して、ハンドル12を一旦矢印B方向に復動回転して爪13
を隣の歯142或いはいくつか離れた他の歯143,144に係合
させた後、再度矢印A方向に往動回転すると、さらにボ
ルト又はナットを回転させることができる。このように
して、ハンドル12の往動回転の度に、ボルト又はナット
が締め付け又は緩められる。
従って、このレンチ10のハンドル12の最小動作角θは
(360度/歯数)になり、歯数によって決まる。このた
め、ボルト又はナットの取付け場所の周囲の状況により
ハンドル12の回転角を大きく取れないときは、歯数を多
くして最小動作角θを小さくしたものを使用しなければ
ならない。ところが、このように歯数を多くすると、歯
の機械的強度が弱くなり、充分なトルクが得られないば
かりでなく、爪が歯に係合するまでの回動初期の遊動を
回避できないという問題点を有している。
課題を解決するための手段 本考案は、ハンドルを有する外輪と、前記外輪に収納さ
れたボルト・ナット等に嵌め込まれる内輪と、該外輪と
内輪の間に形成される径方向の幅が一様な空間に離間保
持されて介装した非円形断面を有する多数の柱状カム
と、該夫々の柱状カムに凹設した切欠溝に拡径付勢力さ
れて装入され前記柱状カムの非円形周面を外輪と内輪と
の対向周面に楔入させる外輪の回動方向と同一の方向に
該柱状カムを転動楔入付勢する環状スプリングと、を有
するレンチにより、前記の課題を解決したものである。
作用 ハンドルを柱状カム楔入の方向に回動すると、外輪も同
方向に回動し、外輪の内周面に環状スプリングで外輪と
同方向に転動楔入付勢されて押接している柱状カムは、
直ちに外輪と内輪の対向周面に転動楔入するから、外輪
の回動力が内輪に伝えられ、内輪は外輪と一体化して回
動し、ボルト・ナット等を回動させる。次に、ハンドル
を逆方向に回動させると、柱状カムは逆転動して外輪と
内輪の楔合関係からはずれるので、外輪のみがハンドル
とともに逆方向に回動する。そこで、再度ハンドルを柱
状カム楔入方向に回動させると、柱状カムは再度外輪と
内輪との間に楔入し、ボルト・ナット等をさらに回動さ
せることができる。柱状カムは、環状スプリングの付勢
力により常時内外輪に柱状カムの非円形周面を楔入させ
る外輪の回動方向と同一の方向に転動楔入付勢されてい
るので、外輪が回動することによって各柱状カムの環状
スプリングによる転動付勢力が均一且つ同時に付加され
て内、外輪間に即時楔入して外輪の回動力が直ちに内輪
に伝達される。
したがって、ハンドルをいかなる角度位置から回動開始
しても回動初期の遊び回動がなく連続的に柱状カムを
内、外輪間に楔入させることができる。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
レンチ20は、ハンドル21と一体の外輪22を具えている。
外輪22の内側には多数の柱状カム23を離間保持するリテ
ーナ24とその支持リング25,25(第3図参照)が具えら
れている。支持リング25は焼結合金によって形成されて
いる。リテーナ24は円筒状をしており、軸と平行にスリ
ット26が複数形成されている。柱状カム23は、外輪22と
後述の内輪27との間に形成される径方向の幅が一様な空
間に離間保持されて介装し、非円形周面、例えば第4図
に示すように、長手方向に沿って三角面30と円弧面31と
に形成されている。そして、中間部分には環状のスプリ
ング28を装入する切欠溝32が形成されている。三角面30
の右側の面30aと左側の面30bは略々平面状になってい
る。三角面30の頭部Cは外輪22の内周22aに楔合し、円
弧面31の下端部Dはスリット26からリテーナ24の内側に
突出して内輪27の外周27aを転動するものである。切欠
溝32の底面EFは第2図において頭部C、下端部Dを結ぶ
線に対して傾いて形成されているので、スプリング28を
拡径付勢された縮径状態で各切欠溝32内に装入すること
によって、柱状カム23は、常時、同図においてA方向す
なわち、柱状カムの楔入方向に転動付勢され、該カムの
三角面頭部Cが常時外輪内周22aに押接され、該柱状カ
ムの転動楔入付勢方向は、外輪22の内輪との楔合回動方
向であるA方向と同一の方向である。
次に動作を説明する。
先ず、レンチ20に、作業対象であるボルト又はナット
(図示省略)の大きさに合った孔を具えたソケットを内
輪27に装着して該ソケットにボルト又はナットをはめこ
むか、又は内輪27に直接ボルト又はナットをはめこみ、
ハンドル21を柱状カムの楔入方向である矢印A方向に往
復回動させると、外輪22はハンドル21と一体的に同方向
に回動し柱状カム23を外輪22の内周22aと内輪27の外周2
7aとの間に楔合させる。この楔入作用は縮径装入された
スプリング28の拡径付勢力が柱状カム23を常時楔入方向
に転動付勢し、且つ柱状カムの転動付勢方向と外輪の楔
入回動方向とが同一方向であるのでハンドルに遊びの回
動がなく、ハンドルの回動と同時に柱状カムが外輪と内
輪間に楔入して外輪22、柱状カム23、内輪27が一体化し
て回動し、且つ各柱状カム23に負荷を均等に分配してボ
ルト又はナットが螺動締結させられる。なお、第2図は
この楔合状態を示し、カム23が同図の状態から僅かに時
計方向に転動した状態が外輪のB方向への遊転の状態
(図示省略)である。
次に、ハンドル21を楔合解除の矢印B方向に復動回転さ
せると、柱状カム23は直ぐに外輪22と内輪27の楔合から
はずれ、内輪27は復動回転せず、外輪が遊転してハンド
ル21のみが自由に回転させられる。
そして、ハンドル21を再度矢印A方向に往動回転する
と、柱状カム23は再度外輪22と内輪27の間に楔入し、ボ
ルト又はナットをさらに螺動させる。
このようにして、ハンドル21の往復動回動を繰り返すこ
とにより、ボルト又はナットを確実に回動させ、その締
め付け又は緩めをおこなうことができる。
ところで、以上の第1図乃至第5図のレンチ20は、内輪
27を直接装着できるようにした形態の工具であるが、第
6図、第7図に示すレンチ50は、内輪60に角状ソケット
軸59,59を両軸端が側方に突出した状態で形成し、該ソ
ケット軸59にソケット部材SAが嵌脱可能に装着され、ソ
ケット部材SAの下端に形成したボックス部SBにボルト・
ナットを嵌入する他の実施例である。
そして、上記ソケット軸端を夫々両側方に突出させるこ
とによって、一方のソケット軸端にソケット部材を装着
してハンドルをA方向に回動したときにボルト・ナット
を緊締する方向に螺動させるとすれば、他方の軸端にソ
ケット部材を装着して上記ボルト・ナットを同じA方向
に回動させると、該ボルト・ナットは弛緩させる方向に
螺動することになる。
また、ボックス部材を適当な形状のソケット部材に取り
換えれば、六角孔付きボルトの締め付け、スクリュード
ライバーを装着して木ねじ等の締め込みにも使用するこ
とができる。又、トルクレンチにも応用することができ
る。
以上のレンチ20,50によると、柱状カム23はスプリング
の拡径付勢力により常時該カムの三角頭部Cが外輪内周
に押接した楔合姿勢にあるので、ハンドルの楔合方向回
動によって外輪と内輪が柱状カムの楔入により、外輪の
遊び回動が全くなく、ハンドルの楔合方向回動とともに
瞬時に一体となって回動することになる。
考案の効果 本考案のレンチによると、非円形周面を有する柱状カム
は環状スプリングの拡径付勢力により外輪の楔合回動方
向と同一の方向に転動楔入付勢されているので、ハンド
ルの楔合方向への回動は各柱状カムに均一且つ同時に作
用して柱状カムを外輪と内輪との間に直ちに楔入して外
輪の回動力を内輪に伝達することができるから、いかな
る小さな回動角に対しても、またいかなるハンドルの楔
合回動始動位置においても楔入回動初期の回動遊びがな
く連続的に外輪・内輪の一体回動を実現させることがで
きることになり、レンチの最小動作角を極限まで小さく
することができ、ハンドルの回動角が充分得られない狭
い場所でのレンチの使用が可能になる。
又、柱状カムは、外輪と内輪の間に形成される径方向の
幅が一様な空間において内輪と外輪とに楔合されるの
で、内外輪に対して常時線接触することになる。このた
め、長期間使用しても柱状カムの摩耗が少なく、また機
械的強度を損なうことなくレンチの最小動作角を長期間
一定に保持しておくことができる。
さらに、従来のようなラチェット式機構を使用していな
いので、使用中に歯車と爪が噛み合うような音が発生す
ることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のレンチの一部分断面平面図、第2図は
主要部分の拡大平面図、第3図は分解斜視図、第4図は
柱状カムの斜視図、第5図は第1図のレンチの全体斜視
図、第6図は形態の異なるレンチの全体斜視図、第7図
は第6図のレンチの分解斜視図、第8図は従来のレンチ
の一部断面平面図である。 20……レンチ 22……外輪、27,60……内輪 23……柱状カム 30……三角面、31……円弧面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルを有する外輪と、前記外輪に収納
    されたボルト・ナット等に嵌め込まれる内輪と、前記外
    輪と内輪の間に形成される径方向の幅が一様な空間に離
    間保持されて介装した非円形断面を有する多数の柱状カ
    ムと、該夫々の柱状カムに凹設した切欠溝に拡径付勢さ
    れて装入され前記柱状カムの非円形周面を外輪と内輪と
    の対向周面に楔入させる外輪の回動方向と同一の方向に
    該柱状カムを転動楔入付勢する環状スプリングと、を有
    する最小動作角を小さくしたレンチ。
JP1989091517U 1989-08-04 1989-08-04 最小動作角を小さくしたレンチ Expired - Fee Related JPH0724205Y2 (ja)

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JPH0333066U JPH0333066U (ja) 1991-04-02
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