JP2002239935A - スパナ回転軸の止動一体連動構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 スパナ回転軸の止動一体連動構造の提供。 【解決手段】 スパナの駆動ヘッド本体の各回転軸式単
方向止動機能を有する係止体５０が弾性を有する連動体
４０と同時に移動して単方向止動の目的を達成し、連動
体に係止体を制限する固定部４１が設けられて、連動体
が確実に一体に係止体を制動し、連動体がスパナ本体１
０に設けられた方向変換装置Ａの方向変換つまみ３０に
連動し、全体の組立上、便利で、各係止体が確実に同時
に動作し、滑動防止の高ねじり力の需要を達成すると共
に、方向変換の機能を達成し、且つ連動体が係止体と組
み合わされてラチェットスパナに応用されても、同様に
高ねじり力単方向止動の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は一種のスパナ回転軸
の止動一体連動構造であり、それは、弾性を有する連動
体に固定部が設けられて、該固定部により事前に回転軸
形態の係止体が位置決めされて一体連動の形態が形成さ
れ、スパナへの組み付けに便利であり、該連動体が直接
方向変換装置として作動して、多点同時係止方向変換の
構造形態を形成可能であるほか、単方向逆止めのスパナ
に配置されて、スパナ中の各係止体を連動体により自動
弾性補正可能とし、多点同時係止逆止めの高ねじり力要
求を達成し、構造が簡素化され、動作が快速便利で確実
であり、高ねじり力値を達成する、スパナ回転軸の止動
一体連動構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在あるラチェットスパナの方向変換構
造は、ほとんどが、歯形の制動ブロックに組み合わされ
た方向変換つまみを回して、制動ブロックの異なった両
側の歯部をラチェットホイール周縁に係止せしめ、こう
して単方向係止の形態を形成する。このようなラチェッ
トホイールは単一接触点の係止力が有限であるため、大
きなねじり力を受けることができず、且つ、制動ブロッ
クの弾性押圧力が方向変換つまみの弾性係止の構造より
伝わり、このためスパナ本体が逆向きに回転する時、制
動ブロックがラチェットホイールに連動し、制動ブロッ
クが逆方向に方向変換つまみに圧接し、このため極めて
容易に跳脱しやすく、もともと設定された方向を離脱
し、新たに方向変換つまみを回さねばならなくなり、使
用上、不便であった。また、方向変換つまみ、制動ブロ
ック及びラチェットホイール間が密接に組み合わされな
ければならず、いずれか一つにエラーがあれば、組合せ
て係止できなくなり、全体の製造の困難度が相対的に高
くなり、製造コストが極めて高くなった。

【０００３】現在また、多点係止の方向変換構造体があ
り、それは柵欄状の回転体間に複数組の回転柱が設けら
れ、この回転柱が分散形態に取り付けられ、各自が柵欄
空間内に取り付けられ、取り付けと分解時に、分散装着
された回転柱が脱落しやすく、組立と分解上、多くの不
便があった。且つ回転体は回転柱の上方或いは下方より
設置され、さらに方向変換構造が組み合わされて回転体
の上部或いは底部に設けられ、スパナのヘッド端の厚み
が増大し、空間高度の不足する工作物所在地においては
進入させて使用することができなかった。

【０００４】また、単方向止動のラチェットスパナにお
いては、その逆止め構造は、ほとんどがラチェット爪と
ラチェット歯による逆止めの構造、及び円柱と回転軸に
よる圧接による逆止めの構造とされ、これら二種類の形
態の構造は、ラチェット爪によるラチェットホイール係
止であれば、僅かに単点或いは少数点のラチェット爪に
よりラチェット歯に対する係止逆止めを形成し、逆止め
のための抵抗力が十分に有限であり、ゆえに大ねじり力
の使用形態には不適合であった。また、円柱回転軸によ
る圧接、逆止めの構造は、各回転軸にそれぞれ弾性体が
組み合わされ、回転軸が常態で回転軸溝の比較的浅い部
分に当接し、制動時に、浅い溝部分の回転軸の係止によ
り単方向係止の目的を達成する。しかし、各回転軸に弾
性体を組み合わせなければならず、且つ一つのスパナに
複数組を設置せねばならず、それぞれの部品体積は小さ
く、取り付けしにくく、時間と手間がかかり、コストが
かかり、且つ組み付け時には十分に注意しなければ組立
の正確度と品質を確保できなかった。また、逆止め回転
軸は光滑円柱体とされて他の組み合わされる構造面と単
点或いは線で接触し、この接触面がいずれも十分に光滑
であり、不必要な滑動を極めて発生しやすく、逆止めの
効果及び制動の効率が自ずと下がった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ゆえに、スパナの方向
変換装置に組み合わされた回転軸止動或いは単方向止動
の回転軸のいずれにも組み合わせられる一体連動構造を
提供し、全体の組立上の便利性を増加すると共に、全体
構造を単純化し、有効に実施ねじり力を高められる、一
種のスパナ回転軸の止動一体連動構造が求められてい
た。

【０００６】ゆえに、本発明の主要な目的は、一種のス
パナ回転軸の止動一体連動構造を提供することにあり、
それは、逆止め回転軸形態の係止体を予め円状の連動体
に位置決めし、連動体を方向変換装置で駆動するか或い
は直接スパナと単方向制動の内部弾性予力を発生させ、
多点係止高ねじり力の駆動形態を提供し、組立に便利で
高ねじり力の必要に符合する構造であるものとする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、スパ
ナ本体の中央部分に収容溝が設けられ、収容溝内に駆動
体が置かれ、駆動体と収容溝の間に係止体が設けられた
方向変換式のラチェットスパナ或いは単方向のスパナに
おけるスパナ回転軸の止動一体連動構造において、該係
止体が回転軸構造とされ、該駆動体外部を連動体が包囲
し、並びに連動体がやや弾性を具え、該連動体に、各係
止体に対応する固定部が設けられ、該固定部に係止体が
挟持、位置決めされたことを特徴とする、スパナ回転軸
の止動一体連動構造としている。請求項２の発明は、前
記スパナ本体の駆動体内周が多内角形態の作動部とさ
れ、並びに駆動体の駆動方向を改変する方向変換装置が
設けられ、方向変換装置が方向変換つまみと突出する操
作部を具え、操作部の底部が盤座とされ、盤座の中央に
連接柱が設けられて、該連接柱によりスパナ本体の収容
溝より嵌め溝を経て延伸設置され且つ貫通形態を呈する
つまみ置き孔内に挿入され、連接柱の底部に環状に凹ん
だ固定溝が設けられてスナップリングにより弾性係止さ
れて方向変換つまみのスパナ本体の枢設形態が形成さ
れ、連接柱の背部に定向部が設けられて、スパナ本体に
対向設置された弾性係止溝内の弾性体が組み合わされた
スチールボールが、該定向部を弾性係止し、盤座より下
向きに一つの駆動ロッドが設けられて、該駆動ロッドが
連動体において該駆動ロッドに対応して延伸された部分
を駆動制御し、該連動体が一つの弾性片を折り曲げてな
り、等間隔に係止体の半円周より大きい円弧状の固定部
が設けられて係止体を挟持し、連動体と方向変換装置の
盤座の対応部分に、それぞれ駆動棒と駆動棒が貫通し係
止する延伸部が設けられ、方向変換装置が確実に連動体
を駆動して一体に複数の係止体を作動させられることを
特徴とする、請求項１に記載のスパナ回転軸の止動一体
連動構造としている。請求項３の発明は、前記係止体が
円柱形体とされて、連動体の固定部に挟持されて一体連
動の形態を形成することを特徴とする、請求項１又は請
求項２に記載のスパナ回転軸の止動一体連動構造として
いる。請求項４の発明は、前記係止体が円柱形体の外周
の中段部分に一周の凹んだ固定部が設けられたことを特
徴とする、請求項１又は請求項２に記載のスパナ回転軸
の止動一体連動構造としている。請求項５の発明は、前
記係止体が非円柱形体とされて、多円角状の構造体とさ
れ、これに対応する駆動体周縁に、係止体の形状に対応
し係止体を収容する制動溝が設けられたことを特徴とす
る、請求項１又は請求項２に記載のスパナ回転軸の止動
一体連動構造としている。請求項６の発明は、前記連動
体と方向変換つまみが一体の構造形態とされ、方向変換
つまみの定向部が下向きに設置され、スパナ本体の弾性
係止溝の開口が上向きとされ、且つ弾性体とスチールボ
ールが弾性係止溝に収容されて並びに定向部を弾性係止
することを特徴とする、請求項１又は請求項２に記載の
スパナ回転軸の止動一体連動構造としている。請求項７
の発明は、前記スパナ本体の中央部分に収容溝が設けら
れ、収容溝内に駆動体が置かれ、駆動体の内周が多内角
形態の作動部とされ、駆動体の外周部分に別に複数組の
逆止め溝が設けられ、この逆止め溝の一端が比較的深い
深溝部及び比較的浅い浅溝部とされ、逆止め溝の深溝部
内に係止体が設けられたスパナ回転軸の止動一体連動構
造において、駆動体外周縁腰部に浅溝状の位置決め溝が
設けられて連動体の厚さを収容し、この連動体がバネ片
状を巻いたリング状とされ、該連動体の開口が外向きの
固定部により係止体を弾性挟持し、並びに連動体の角部
が位置決め溝に当接し、各係止体が逆止め溝の浅溝部に
向けて圧接されることを特徴とする、請求項１に記載の
スパナ回転軸の止動一体連動構造としている。請求項８
の発明は、前記連動体の固定部の開口が内向きに設けら
れ、スパナ本体の収容溝の周縁に対応設置された位置決
め溝に連動体の肉厚が収容されることを特徴とする、請
求項１又は２又は７に記載のスパナ回転軸の止動一体連
動構造としている。請求項９の発明は、前記連動体が線
状のバネとされて、その固定部が直接巻いて形成された
ことを特徴とする、請求項１又は２又は７に記載のスパ
ナ回転軸の止動一体連動構造としている。請求項１０の
発明は、前記係止体の固定部が上から下に貫通する形態
とされ、連動体が線状バネとされて係止体の固定部に対
応する固定部が形成されたことを特徴とする、請求項１
又は２又は７に記載のスパナ回転軸の止動一体連動構造
としている。請求項１１の発明は、前記弾性片形態の連
動体に半円弧以上の固定部が設けられ、係止体の上部と
底部にこれに対応する凹んだ固定部が形成されたことを
特徴とする、請求項され、連動体が線状バネとされて係
止体の固定部に対応する固定部が形成されたことを特徴
とする、請求項１又は２又は７に記載のスパナ回転軸の
止動一体連動構造としている。請求項１２の発明は、前
記スパナ本体の収容溝に位置決め溝が形成されたことを
特徴とする、請求項１又は２又は７に記載のスパナ回転
軸の止動一体連動構造としている。請求項１３の発明
は、前記連動体の端部が分離可能に設置され、並びに一
端に折り曲げ形態の押圧端が形成されて対応する逆止め
溝の深溝部に当接し、連動体の別端が巻かれた後に別端
の係止端が隣接する逆止め溝の浅溝部を係止し、各係止
体が逆止め溝の浅溝部を弾性押圧することを特徴とす
る、請求項１又は２又は７に記載のスパナ回転軸の止動
一体連動構造としている。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１から９に示されるように、本
発明の一体連動回転軸式係止体と連動体設計の主体構造
は方向変換機能を具えたスパナにおいて実施される。そ
の構造は、主動のスパナ本体１０を具え、該スパナ本体
１０の中央部分に中空の貫通する収容溝１１があり、該
収容溝１１の周縁に間隔をあけて制動溝１２が設けら
れ、収容溝１１内に一つの駆動体２０が置かれ、駆動体
２０の内周が図示されるように多内角形態の作動部２１
とされ、並びに駆動体２０の駆動方向を改変する方向変
換装置Ａが設けられている。方向変換装置Ａは方向変換
つまみ３０を具え、該方向変換つまみ３０は並びに突出
する操作部３１を具えている。操作部３１の底部は盤座
３２とされ、盤座３２の中央に連接柱３３が設けられ
て、スパナ本体１０に収容溝１１より嵌め溝１３を通り
延伸され且つ貫通形態を呈するつまみ置き孔１４内に挿
入される。連接柱３３の底部に環状に凹んだ固定溝３３
０が設けられてスナップリング３４が組み合わされて枢
設の形態が形成され、連接柱３３の背部に定向部３３１
が設けられて、スナップリング３４の対向する弾性係止
溝１５内の弾性体１６に組み合わされたスチールボール
１７により該定向部３３１が弾性係止される。盤座３２
より下向きに一つの駆動ロッド３５が設けられて、連動
体４０を駆動して移動させる。本発明の図１１から図２
２は本発明の一体連動回転軸式係止体と連動体設計の主
体構造を単方向逆止め機能を具えたスパナ構造に実施し
た実施例であり、それは、主動のスパナ本体１０を具
え、スパナ本体１０の中央に別に中空の貫通する収容溝
１１が設けられ、収容溝１１内に駆動体２０が置かれ、
駆動体２０は、その内周が図示される多内角形態の作動
部２１とされるほか、また、図示されるように、スリー
ブを套設可能な駆動柱２２とされる。

【０００９】本発明の特徴は、一体連動回転軸式係止体
と、一体に係止体を駆動する連動体及びその他を組み合
わせた構造形態にある。

【００１０】図１から図３を参照されたい。その連動体
４０は、一つの弾性片を折り曲げてなり、等間隔に係止
体５０の半円周より大きい円弧状の固定部４１が設けら
れ、これにより係止体５０を挟持し、連動体４０と方向
変換装置Ａの盤座３２の対応部分に、それぞれ駆動棒３
５と駆動棒３５が貫通し係止する延伸部４２が設けら
れ、方向変換装置Ａが確実に連動体４０を駆動して一体
に複数の係止体５０を作動させられるようにしている。

【００１１】係止体５０は円柱体とされ、連動体４０の
固定部４１に挟持されて一体に連動する形態を呈する。

【００１２】このような構造は以下のような機能、効果
を有している。 １．全体構造を簡素化する。即ち、連動体４０と係止体
５０が事前に組み合わされて一つの部品の形態とされ、
且つ弾性挟持、位置決め機能が高く、スパナ本体１０内
に収容後に方向変換装置Ａの方向変換つまみ３０がスパ
ナ本体１０に固定されると同時に、その連動体４０が方
向変換つまみ３０により制御され、全体の組立が速やか
で敏捷におこなえ、構造が簡単であり、確実に生産と製
造上のコストを減らすことができる。 ２．構造に関して、スパナ本体１０の作業頭部の高度を
増加することがない。即ち、連動体４０はスパナ本体１
０内部に設置され、並びに周知の技術のような上向き或
いは下向きに套設する構造でないため、厚さを増加する
ことがなく、スパナ本体１０が最薄の状態下で、作業を
進行できる。 ３．定向後の逆止め力を確保すると同時に、一致し且つ
多重係止の多点接触形態を確保する。即ち、方向変換つ
まみ３０の回転により、連動体４０が各係止体５０を駆
動して制動溝１２の比較的浅い一側に偏らせ、図４、５
に示されるように、即ち、駆動体２０を定向係止でき、
且つその係止は多重に滑動を防止する大ねじり力に対応
する形態とされ、ゆえに比較的大きな力を受けることが
できる。 ４．係止体５０の弾性のゆとりが大きく、方向変換つま
み３０の位置決めに影響を与えない。即ち、連動体４０
自身が弾性を有し、且つ方向変換つまみ３０もまた、弾
性体１６とスチールボール１７の組合せによる弾性係止
を受けるため、二重弾性の構造形態とされ、これにより
係止体５０が確実に弾性圧接して方位を定向し、スパナ
本体１０回転時に、動作は僅かに係止体５０と連動体４
０の間で発生し、方向変換つまみ３０の定向性に影響を
与えず、方向変換の確実性を確保する。 ５．スパナ本体１０の製造が簡単である。即ち、方向変
換つまみ３０と係止体５０の間が、連動体４０の弾性に
より確実に誤差のゆとりが増加し、これによりスパナ本
体１０の製造の精度を相対的に低くすることができ、製
造の簡便性を高め、且つ全体の駆動において、連動体４
０の弾性組合せにより、全体の相互係止連動が容易とさ
れ、動作が確実である。

【００１３】また、図６に示される実施例では、係止体
５０の円柱形体外周中段部分に１周の固定部５１が凹設
されて、連動体４０の固定部４１と固定されて一体連動
の形態を呈する。

【００１４】また図７に示されるものでは、係止体５０
が非円柱状構造体とされ、それは多円角状の構造体とさ
れ、対応する駆動体２０の周縁にもまた対応する形態が
設けられ、これにより相互の係止の力が増加されてい
る。係止体５０の制動溝１２もまた対応する形態に設置
されている。本発明の連動体４０の延伸部４２は切開の
形態とされうる。この場合も前述の各機能を達成でき
る。

【００１５】図９に示される係止体５０の数量は二組と
され、同様に以上の各種の機能を達成できる。

【００１６】また、連動体４０と方向変換つまみ３０も
また一体の構造形態とされうる。方向変換つまみ３０の
定向部３１１は下向きに設置され、スパナ本体１０の弾
性係止溝１５が開口が上向きとされ、且つ弾性体１６と
スチールボール１７がその間に収容されて並びに定向部
３１１を係止し、こうして位置決め目的を達成する、こ
の構造もまた上述の各種の機能を達成する。

【００１７】前述の連動体４０と係止体５０に方向変換
装置Ａを組み合わせた全体構造は、ラチェットスパナに
運用可能であるほか、各種の異なる手動工具に応用可能
であり、ラチェットホイールを使用し且つ方向変換駆動
の作業を必要とする時、本発明の設計を実施することが
でき、高機能の要求を達成する。

【００１８】事実上、本発明の連動体４０と係止体５０
は単方向作動のスパナ本体１０構造内に設置可能であ
る。図１０、１１を参照されたい。駆動体２０の内周
は、図示される多内角形態の作動部２１とされ、駆動体
２０の外周部分に別に複数組の逆止め溝２３が設けら
れ、逆止め溝２３の一端が比較的深い深溝部２３０及び
比較的浅い浅溝部２３１とされ、逆止め溝２３の深溝部
２３０内に係止体５０が設けられ、駆動体２０外周縁腰
部に浅溝状の位置決め溝２４が設けられて連動体４０の
厚さがそのなかに収容され、この連動体４０がバネ片状
のリングとされ、並びに開口が外向きの固定部４１によ
り係止体５０を弾性挟持し、並びに連動体４０の角部が
位置決め溝２４に当接し、各係止体５０が逆止め溝２３
の浅溝部２３１に向けて圧接される力を有し、これによ
り各係止体５０が同時に駆動体２０を係止する機能を有
する。

【００１９】図１２に示される実施例では、連動体４０
の固定部４１が開口が内向きに設置され、これによりス
パナ本体１０の収容溝１１の周縁に対応設置された位置
決め溝１１０が連動体４０の肉厚をその内部に収容す
る。

【００２０】図１３に示されるものでは、係止体５０の
腰部に固定部５１が設けられて、連動体４０の固定部４
１を収容し、スパナ本体１０の収容溝１１と駆動体２０
の対応する周面にそれぞれ凹んだ構造が設けられる必要
がない。

【００２１】別に本発明の連動体４０は、また図１４に
示される形態が可能である。それは、線状バネとされ、
固定部５１に直接巻きつく形態とされている。また、図
１５に示されるものでは、係止体５０の固定部５１が上
下に貫通する形態とされ、連動体４０が線状バネとさ
れ、係止体５０の固定部５１に対応して各連動体４０に
固定部４１が形成されて係止体５０を固定する。また図
１６に示されるものでは、弾性片形態の連動体４０に半
円弧以上の固定部４１が形成され、係止体５０の上部と
底部に半円弧以上の凹んだ固定部５１が形成されてい
る。また、図１８に示される例では、位置決め溝２４が
駆動体２０より比較的突出する部分に設置されている。
また図１９に示されるものでは、スパナ本体１０の収容
溝１１に位置決め溝１１０が設けられ、連動体４０の固
定部４１が外向きの開口の形態とされ、この形態も前述
の機能を達成する。また、図２０に示される実施例で
は、本発明の連動体４０の一端が分離可能に設置され、
並びに一端に折り曲げ形態の押圧端４００が設けられて
対応する逆止め溝２３の深溝部２３０に圧接し、連動体
４０の別端が一回巻かれた後、別端の係止端４０１が隣
接する逆止め溝２３の浅溝部２３１を係止し、こうして
各係止体５０が弾性により逆止め溝２３の浅溝部２３１
に圧接される。また、その係止体５０外部に多角梅花状
の係止部５００を設けることが可能であり、これにより
係止の接触点を増すことができる。また、もしスパナ本
体１０の収容溝１１の周縁に制動溝１２を設けるなら、
図２２に示されるように、本発明の連動体４０と係止体
５０を実施することにより単方向逆止めの目的を達成す
ることができる。

【００２２】

【発明の効果】本発明を単方向制動のラチェットスパナ
に使用すると前述の各機能効果を達成することができ、
即ち、大ねじり力の要求にこたえ、組立上の利便性及び
全体構造簡素化の目的を達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の方向変換を組み合わせた立体システム
分解図である。

【図２】本発明の第１実施例の組合せ断面図である。

【図３】本発明の第１実施例の局部拡大表示図である。

【図４】本発明の第１実施例の方向変換動作局部拡大図
である。

【図５】本発明の第１実施例の変換して図４との異なる
方向とする動作局部拡大図である。

【図６】本発明の第１実施例の異なる係止体を組み合わ
せた第２実施例表示図である。

【図７】本発明の第１実施例の異なる係止体を組み合わ
せた第３実施例表示図である。

【図８】本発明の方向変換装置を組み合わせた一体連動
式連動体と二組の回転軸式係止体の立体システム分解図
である。

【図９】本発明の連動体を一体成形した方向変換装置の
実施例図である。

【図１０】本発明を単方向逆止めスパナに配置した構造
表示図である。

【図１１】本発明の図１０の実施例の組合せ平面図であ
る。

【図１２】本発明を単方向逆止めスパナに組み合わせた
第２実施例構造表示図である。

【図１３】本発明の単方向逆止めスパナの係止体の第２
実施例表示図である。

【図１４】本発明の単方向逆止めスパナの連動体の第２
実施例表示図である。

【図１５】本発明の単方向逆止めスパナの連動体の第３
実施例表示図である。

【図１６】本発明の単方向逆止めスパナの連動体の第４
実施例表示図である。

【図１７】本発明の単方向逆止めスパナに組み合わされ
る構造の第３実施例表示図である。

【図１８】本発明の単方向逆止めスパナの連動体の第４
実施例表示図である。

【図１９】本発明の単方向逆止めスパナの連動体の第５
実施例表示図である。

【図２０】本発明の単方向逆止めスパナの係止体の第３
実施例表示図である。

【図２１】本発明の単方向逆止めスパナに組み合わされ
る構造の第４実施例表示図である。

【符号の説明】

１０ スパナ本体 １１ 収容溝 １１０ 位置決め溝 １２ 制動溝 １３ 嵌め溝 １４ つまみ置き孔 １５ 弾性係止溝 １６ 弾性体 １７ スチールボール ２０ 駆動体 ２１ 作動部 ２２ 駆動柱 ２３ 逆止め溝 ２３０ 深溝部 ２３１ 浅溝部 ２４ 位置決め溝 Ａ 方向変換装置 ３０ 方向変換つまみ ３１ 操作部 ３２ 盤座 ３２０ 位置決め孔 ３３ 連接柱 ３３０ 固定溝 ３３１ 挿入溝 ３４ スナップリング ４０ 連動体 ４１ 固定部 ４００ 押圧端 ４０１ 係止端 ４２ 延伸部 ５０ 係止体 ５１ 固定部

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スパナ本体の中央部分に収容溝が設けら
   れ、収容溝内に駆動体が置かれ、駆動体と収容溝の間に
   係止体が設けられた方向変換式のラチェットスパナ或い
   は単方向のスパナにおけるスパナ回転軸の止動一体連動
   構造において、 該係止体が回転軸構造とされ、 該駆動体外部を連動体が包囲し、並びに連動体がやや弾
   性を具え、該連動体に、各係止体に対応する固定部が設
   けられ、該固定部に係止体が挟持、位置決めされたこと
   を特徴とする、スパナ回転軸の止動一体連動構造。
2. 【請求項２】 前記スパナ本体の駆動体内周が多内角形
   態の作動部とされ、並びに駆動体の駆動方向を改変する
   方向変換装置が設けられ、方向変換装置が方向変換つま
   みと突出する操作部を具え、操作部の底部が盤座とさ
   れ、盤座の中央に連接柱が設けられて、該連接柱により
   スパナ本体の収容溝より嵌め溝を経て延伸設置され且つ
   貫通形態を呈するつまみ置き孔内に挿入され、連接柱の
   底部に環状に凹んだ固定溝が設けられてスナップリング
   により弾性係止されて方向変換つまみのスパナ本体の枢
   設形態が形成され、連接柱の背部に定向部が設けられ
   て、スパナ本体に対向設置された弾性係止溝内の弾性体
   が組み合わされたスチールボールが、該定向部を弾性係
   止し、 盤座より下向きに一つの駆動ロッドが設けられて、該駆
   動ロッドが連動体において該駆動ロッドに対応して延伸
   された部分を駆動制御し、 該連動体が一つの弾性片を折り曲げてなり、等間隔に係
   止体の半円周より大きい円弧状の固定部が設けられて係
   止体を挟持し、連動体と方向変換装置の盤座の対応部分
   に、それぞれ駆動棒と駆動棒が貫通し係止する延伸部が
   設けられ、方向変換装置が確実に連動体を駆動して一体
   に複数の係止体を作動させられることを特徴とする、請
   求項１に記載のスパナ回転軸の止動一体連動構造。
3. 【請求項３】 前記係止体が円柱形体とされて、連動体
   の固定部に挟持されて一体連動の形態を形成することを
   特徴とする、請求項１又は請求項２に記載のスパナ回転
   軸の止動一体連動構造。
4. 【請求項４】 前記係止体が円柱形体の外周の中段部分
   に一周の凹んだ固定部が設けられたことを特徴とする、
   請求項１又は請求項２に記載のスパナ回転軸の止動一体
   連動構造。
5. 【請求項５】 前記係止体が非円柱形体とされて、多円
   角状の構造体とされ、これに対応する駆動体周縁に、係
   止体の形状に対応し係止体を収容する制動溝が設けられ
   たことを特徴とする、請求項１又は請求項２に記載のス
   パナ回転軸の止動一体連動構造。
6. 【請求項６】 前記連動体と方向変換つまみが一体の構
   造形態とされ、方向変換つまみの定向部が下向きに設置
   され、スパナ本体の弾性係止溝の開口が上向きとされ、
   且つ弾性体とスチールボールが弾性係止溝に収容されて
   並びに定向部を弾性係止することを特徴とする、請求項
   １又は請求項２に記載のスパナ回転軸の止動一体連動構
   造。
7. 【請求項７】 前記スパナ本体の中央部分に収容溝が設
   けられ、収容溝内に駆動体が置かれ、駆動体の内周が多
   内角形態の作動部とされ、駆動体の外周部分に別に複数
   組の逆止め溝が設けられ、この逆止め溝の一端が比較的
   深い深溝部及び比較的浅い浅溝部とされ、逆止め溝の深
   溝部内に係止体が設けられたスパナ回転軸の止動一体連
   動構造において、 駆動体外周縁腰部に浅溝状の位置決め溝が設けられて連
   動体の厚さを収容し、この連動体がバネ片状を巻いたリ
   ング状とされ、該連動体の開口が外向きの固定部により
   係止体を弾性挟持し、並びに連動体の角部が位置決め溝
   に当接し、各係止体が逆止め溝の浅溝部に向けて圧接さ
   れることを特徴とする、請求項１に記載のスパナ回転軸
   の止動一体連動構造。
8. 【請求項８】 前記連動体の固定部の開口が内向きに設
   けられ、スパナ本体の収容溝の周縁に対応設置された位
   置決め溝に連動体の肉厚が収容されることを特徴とす
   る、請求項１又は２又は７に記載のスパナ回転軸の止動
   一体連動構造。
9. 【請求項９】 前記連動体が線状のバネとされて、その
   固定部が直接巻いて形成されたことを特徴とする、請求
   項１又は２又は７に記載のスパナ回転軸の止動一体連動
   構造。
10. 【請求項１０】 前記係止体の固定部が上から下に貫通
    する形態とされ、連動体が線状バネとされて係止体の固
    定部に対応する固定部が形成されたことを特徴とする、
    請求項１又は２又は７に記載のスパナ回転軸の止動一体
    連動構造。
11. 【請求項１１】 前記弾性片形態の連動体に半円弧以上
    の固定部が設けられ、係止体の上部と底部にこれに対応
    する凹んだ固定部が形成されたことを特徴とする、請求
    項され、連動体が線状バネとされて係止体の固定部に対
    応する固定部が形成されたことを特徴とする、請求項１
    又は２又は７に記載のスパナ回転軸の止動一体連動構
    造。
12. 【請求項１２】 前記スパナ本体の収容溝に位置決め溝
    が形成されたことを特徴とする、請求項１又は２又は７
    に記載のスパナ回転軸の止動一体連動構造。
13. 【請求項１３】 前記連動体の端部が分離可能に設置さ
    れ、並びに一端に折り曲げ形態の押圧端が形成されて対
    応する逆止め溝の深溝部に当接し、連動体の別端が巻か
    れた後に別端の係止端が隣接する逆止め溝の浅溝部を係
    止し、各係止体が逆止め溝の浅溝部を弾性押圧すること
    を特徴とする、請求項１又は２又は７に記載のスパナ回
    転軸の止動一体連動構造。