JPH0724156A - シェービングエイド付き剃刀 - Google Patents

シェービングエイド付き剃刀

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JPH0724156A
JPH0724156A JP17067393A JP17067393A JPH0724156A JP H0724156 A JPH0724156 A JP H0724156A JP 17067393 A JP17067393 A JP 17067393A JP 17067393 A JP17067393 A JP 17067393A JP H0724156 A JPH0724156 A JP H0724156A
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JP
Japan
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razor
shaving aid
compd
water
solidified
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Pending
Application number
JP17067393A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Miyazaki
宏明 宮崎
Takeshi Fujita
武志 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaijirushi Hamono Center KK
DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Kaijirushi Hamono Center KK
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 剃刀ヘッド1上の固形化シェービングエイド
9は、後記する特定のポリアルキレンオキシド化合物
と、多価カルボン酸、その無水物もしくはその低級アル
キルエステル又はジイソシアネートとを反応させて得ら
れる重量平均分子量1万以上の高分子量化合物である。
前記ポリアルキレンオキシド化合物は、活性水素基を2
個有する有機化合物に、エチレンオキシドを含有するア
ルキレンオキシドを付加重合したものである。 【効果】 水溶解速度が速いため使用上便利であるこ
と、髭剃り上最適な粘度範囲にあるため肌触りや剃り味
が良くなること、熱分解性に優れているとともにその灰
分が少ないためゴミとして残りにくいこと、成形性に優
れているとともに強靱性を有するため成形し易く破損し
にくいこと、毒性が極めて低いため安全であることな
ど、この高分子量化合物の特性を剃刀特有の要求性能と
して発揮でき、剃刀の性能を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は刃体を取着した剃刀ヘ
ッドの露出部分に水溶性固形化シェービングエイドを固
着した剃刀に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の剃刀としては、特公昭6
2−35791号公報に示すように、ポリエチレン酸化
物(ポリエチレンオキシド)を利用して固形の水溶性シ
ェービングエイドを形成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】剃刀により髭を剃ると
きにシェービングエイドを水に濡らした場合、シェービ
ングエイドはある程度早く溶ける方が使い易い。又、溶
解したシェービングエイドの粘度はある程度低い方が肌
触りや剃り味の点で好ましい。
【0004】ところが、前記ポリエチレンオキシド(P
EO)については、特に、水溶解速度が遅く、粘度もか
なり高い。そのため、前述した剃刀特有の性能要求を十
分に満足できない。又、このポリエチレンオキシドは成
形性に劣る。
【0005】その他、剃刀としては、使い捨てものが多
いため、熱分解性や燃焼後の灰分も考慮しなければなら
ない。さらに、溶解後のシェービングエイドは口の周り
に付くため、安全性も考慮しなければならない。
【0006】しかし、前記ポリエチレンオキシドは勿論
のこと、その他の材質のものにあっても、前記剃刀特有
の性能要求をすべて満足できるものは見当たらない。本
発明は剃刀特有の性能要求を極力満たすシェービングエ
イド用高分子量化合物を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】後記する実施例の図面に
示すように、本発明に係る剃刀においては、刃体4,6
を取着した剃刀ヘッド1の露出部分に水溶性固形化シェ
ービングエイド9が固着されている。
【0008】この固形化シェービングエイド9は、後記
する特定のポリアルキレンオキシド化合物と、多価カル
ボン酸、その無水物もしくはその低級アルキルエステル
又はジイソシアネートとを反応させて得られる重量平均
分子量1万以上の高分子量化合物である。前記ポリアル
キレンオキシド化合物は、活性水素基を2個有する有機
化合物に、エチレンオキシドを含有するアルキレンオキ
シドを付加重合したものである。
【0009】
【作用】ところで、剃刀により髭を剃るとき剃刀ヘッド
1上の固形化シェービングエイド9を水に濡らす。この
とき、上記高分子量化合物の溶解速度は速いため、固形
化シェービングエイド9として上記高分子量化合物を利
用すると使用上便利である。また、溶解後のシェービン
グエイド9の粘度は肌触りや剃り味に影響する。上記高
分子量化合物は髭剃り上最適な粘度範囲Sにあり、肌触
りや剃り味が良くなる。
【0010】固形化シェービングエイド9の付いた剃刀
は使い捨てのものが多い。上記高分子量化合物は熱分解
性に優れているとともに、その灰分が少ないため、使い
切っていない固形化シェービングエイド9が例え使い捨
てられても、ゴミとして残りにくい。
【0011】上記高分子量化合物は成形性に優れている
とともに、強靱性も有する。従って、剃刀ヘッド1とは
別に固形化シェービングエイド9を成形する場合有利で
ある。また、この固形化シェービングエイド9を剃刀ヘ
ッド1に組付ける場合に破損しにくい。
【0012】さらに、上記高分子量化合物の毒性は極め
て低い。従って溶解後のシェービングエイド9が口の周
りに付いたとき安全性の点でも問題がない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る2枚刃T型剃
刀を図面を参照して説明する。剃刀ヘッド1はホルダ2
に対し着脱可能に支持され、刃台3上に下刃体4、スペ
ーサ5、上刃体6及び天板7が重合された状態で、刃台
3と天板7との間に上下両刃体6,4及びスペーサ5が
挾着されている。刃台3の前端部にはガード3aが形成
されている。このガード3aと天板7の前端部7aとの
間において、上下両刃体6,4の刃先6a,4aが前方
へ露出しているとともに、この両刃先6a,4a間でス
ペーサ5の前端部5aが前方へ露出している。
【0014】天板7の後部7b上には上方へ開放された
凹部8が上下両刃体6,4の刃先6a,4aに沿って延
びるように形成されている。水溶性固形化シェービング
エイド9はこの凹部8内に固着されて上方へ露出してい
る。
【0015】特に前記固形化シェービングエイド9とし
ては、下記の高分子量化合物を利用する。この高分子量
化合物は、後記する特定のポリアルキレンオキシド化合
物と、多価カルボン酸、その無水物もしくはその低級ア
ルキルエステル又はジイソシアネートとを反応させて得
られる重量平均分子量1万以上のものである。前記ポリ
アルキレンオキシド化合物は、活性水素基を2個有する
有機化合物に、エチレンオキシドを含有するアルキレン
オキシドを付加重合したものである。
【0016】前記ポリアルキレンオキシド化合物におい
て活性水素基を2個有する有機化合物としては、例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチ
ルアミン、ポリテトラメチレングリコール、アニリン等
が挙げられる。
【0017】この有機化合物に付加重合するアルキレン
オキシドは、エチレンオキシド単独、又はエチレンオキ
シドを含有するアルキレンオキシドである。エチレンオ
キシド以外のアルキレンオキシドは炭素数3〜30のも
のであり、例えば、プロピレンオキシド、ブチレンオキ
シド、スチレンオキシド、α−オレフィンエポキシド又
はグリシジルエーテル類等が挙げられる。
【0018】ここで、炭素数3〜30のアルキレンオキ
シド化合物の含有量は任意であるが、前記高分子量化合
物からなる固形化シェービングエイド9が水溶性である
ことを考慮すると、、エチレンオキシドの含有量は全ア
ルキレンオキシドに対して70〜100%(重量比)と
するのが好ましい。
【0019】なお、前記有機化合物に対する前記アルキ
レンオキシドの付加重合は公知の方法により行なう。こ
のようなポリアルキレンオキシド化合物の重量平均分子
量は100以上であることが好ましい。
【0020】一方、前記ポリアルキレンオキシド化合物
と反応させる多価カルボン酸、その無水物又はその低級
アルキルエステルとしては、例えば、フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、セバシン酸、又はそのジメチル
エステル又はジエチルエステル等、又はピロメリット酸
無水物や他の無水テトラカルボン酸類等が挙げられる。
【0021】同じくポリアルキレンオキシド化合物と反
応させるジイソシアネートとしては、トリレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート等の通常のジイソシアネートがすべ
て使用できる。また、ポリプロピレングリコール等とジ
イソシアネートとの予備反応を行なった、いわゆるプレ
ポリマーも同様にジイソシアネートとして使用できる。
【0022】前記ポリアルキレンオキシド化合物と前記
多価カルボン酸、その無水物又はその低級アルキルエス
テルとのエステル縮合反応や、同化合物とジイソシアネ
ートとのウレタン化反応は熱分解が起こり易いため、密
閉した容器内で酸素の不存在下で行うことが好ましい。
【0023】ポリアルキレンオキシド化合物と多価カル
ボン酸、その無水物もしくはその低級アルキルエステル
又はジイソシアネートとの反応割合は任意である。すな
わち、高分子量化合物の重量平均分子量が1万以上とな
るような割合であれば、いかなる割合でもよい。
【0024】後記表1に10%水溶液の温度粘度曲線を
示す。ここに、PAOは前述した高分子量化合物であっ
て、その主体であるポリアルキレンオキシド化合物を略
称したものであり、第1種と第2種とに分けられる。ま
た、PEOはポリエチレンオキシドを示し、PVAはポ
リビニルアルコールを示す。なお、後記表2に30°C
水溶液の濃度粘度曲線を示し、いずれも濃度が大きくな
るほど粘度が高くなる。
【0025】前記PAO、PEO、PVAについて実用
上50°C以下の温度範囲で比較すると、PAOは粘度
範囲Sにある。PVAの粘度はこの粘度範囲Sよりも低
い。PEOの粘度はこの粘度範囲Sよりもかなり高い。
ちなみに、PAOについては、10%水溶液で温度30
°Cの時、150〜250mPa・sである。
【0026】後記表3は水に対する溶解速度を示す。第
1種PAOはPVAと比較して3〜5倍の速度で溶解す
る。第2種PAOは第1種PAOに類する。PEOはP
VAに類する。従って、PAOはPVAやPEOよりも
数倍の速度で溶解する。
【0027】ところで、剃刀により髭を剃るとき剃刀ヘ
ッド1上の固形化シェービングエイド9を水に濡らす。
このとき、固形化シェービングエイド9が速く溶解すれ
ば使用上便利である。前述したように、PAOは他のも
のよりも数倍の速度で溶解するため、固形化シェービン
グエイド9としてPAOを利用することに有利性があ
る。また、溶解後のシェービングエイド9の粘度は肌触
りや剃り味に影響する。前述したように、実用上50°
C以下でPAOは粘度範囲Sにあり、この粘度範囲Sは
PEOの場合と比較してかなり低いが、PVAのように
低過ぎることはない。従って、溶解後のシェービングエ
イド9は他のものと比較して髭剃り上最適な粘度範囲S
にあり、肌触りや剃り味が良くなる。
【0028】後記表1から分かるように、第2種PAO
は50°C以上で熱ゲル化現象を起こす。そのため、剃
刀を水蒸気のあるところ、例えばサウナ等に不用意に持
ち込んだりした場合にも、固形化シェービングエイド9
が溶けず、剃刀ヘッド1から剥離しない。従って、その
後再び使用することができる。
【0029】後記表4に熱減量曲線を示す。この表から
分かるように、PAOやPEOは、PVAと比較して空
気中での熱分解性に優れている。また、後記表5に灰分
を示す。PAOについては、その灰分が0.10重量%
以下であり、他のものと比較して非常に少なく、燃焼後
にほとんど残らない。
【0030】ところで、固形化シェービングエイド9の
付いた剃刀は使い捨てのものが多い。前述したように、
PAOは熱分解性に優れているとともに、その灰分が少
ないため、使い切っていない固形化シェービングエイド
9が例え使い捨てられても、ゴミとして残りにくい。
【0031】以上の特性を後記表6にまとめて示す。そ
れらの特性以外に、この表6から、PAOがその他のも
のと比較して成形性に優れていることが分かる。また、
PAOは強靱性も有する。従って、剃刀ヘッド1とは別
に固形化シェービングエイド9を成形する場合に有利で
ある。また、この固形化シェービングエイド9を剃刀ヘ
ッド1に組付ける場合に破損しにくい。
【0032】さらに、PAOの毒性は極めて低い。従っ
て、溶解後のシェービングエイド9が口の周りに付いた
とき安全性の点でも問題がない。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】なお、前述した実施例以外にも次のように
構成してもよい。 (イ)剃刀ヘッド1のガード3a上に同様な固形化シェ
ービングエイドを固着する。 (ロ)剃刀ヘッド1のスペーサ5自体を同様な固形化シ
ェービングエイドにより形成する。この場合、露出して
いるスペーサ5の前端部5aが溶ける。 (ハ)剃刀ヘッド1の天板7自体を同様な固形化シェー
ビングエイドにより形成する。この場合、天板7の表面
が溶ける。 (ニ)例えば実開昭57−69683号公報に示すよう
な髭かす排除板付き2枚刃T型剃刀において、その髭か
す排除板自体を同様な固形化シェービングエイドにより
形成する。 (ホ)前述した実施例では2枚刃T型剃刀を例示した
が、例えば実開昭55−153072号公報に示すよう
な1枚刃T型剃刀に応用する。 (ヘ)前述した実施例では剃刀ヘッド1がホルダ2に対
し着脱可能になっているが、例えば実開昭55−153
072号公報に示すように剃刀ヘッドがホルダに対し一
体化されたT型剃刀に応用する。 (ト)T型剃刀以外に、例えば実開昭57−12437
5号公報や実開昭57−149866号公報に示すよう
な長柄剃刀に応用する。
【0040】
【発明の効果】本発明に係るシェービングエイド付き剃
刀によれば、剃刀ヘッド1の固形化シェービングエイド
9として特定の高分子量化合物を利用したので、他の材
質のものと比較して、この高分子量化合物の特性を剃刀
特有の要求性能として発揮でき、剃刀の性能を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るシェービングエイド付き剃刀を
示す斜視図である。
【図2】同じく剃刀ヘッドを示す断面図である。
【符号の説明】
1…剃刀ヘッド、9…固形化シェービングエイド。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃体(4,6)を取着した剃刀ヘッド
    (1)の露出部分に、水溶性固形化シェービングエイド
    (9)を固着した剃刀において、 前記固形化シェービングエイド(9)は、 活性水素基を2個有する有機化合物に、エチレンオキシ
    ドを含有するアルキレンオキシドを付加重合したポリア
    ルキレンオキシド化合物と、 多価カルボン酸、その無水物もしくはその低級アルキル
    エステル又はジイソシアネートとを反応させて得られる
    重量平均分子量1万以上の高分子量化合物であることを
    特徴とするシェービングエイド付き剃刀。
JP17067393A 1993-07-09 1993-07-09 シェービングエイド付き剃刀 Pending JPH0724156A (ja)

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JP17067393A JPH0724156A (ja) 1993-07-09 1993-07-09 シェービングエイド付き剃刀

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JP17067393A JPH0724156A (ja) 1993-07-09 1993-07-09 シェービングエイド付き剃刀

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JPH0724156A true JPH0724156A (ja) 1995-01-27

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ID=15909265

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JP17067393A Pending JPH0724156A (ja) 1993-07-09 1993-07-09 シェービングエイド付き剃刀

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JP (1) JPH0724156A (ja)

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