JPH0724110Y2 - 呼吸気体格納装置 - Google Patents

呼吸気体格納装置

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JPH0724110Y2
JPH0724110Y2 JP5625991U JP5625991U JPH0724110Y2 JP H0724110 Y2 JPH0724110 Y2 JP H0724110Y2 JP 5625991 U JP5625991 U JP 5625991U JP 5625991 U JP5625991 U JP 5625991U JP H0724110 Y2 JPH0724110 Y2 JP H0724110Y2
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公道 奥山
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は呼吸気体格納装置に係
り、特に、健康増進、病気の予防や治療の促進に好適す
る呼吸気体格納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単位体積当りの酸素密度を低くし
た低酸素空気が健康に好ましい影響を与えることが一部
で知られている。例えば、Michael P. Ward London Cha
pman And Hall Medicine社出版の「HighAltitude Medic
ine And Physiology 」中の71〜73頁には、James.
S. Milledge And John B. West により、3000m以
上のエチオピア高原の原住民にマラリア疾患が極めて少
なく、低酸素空気が健康に好ましい影響を与える旨の報
告がある。また、Mcgraw-Hill Book Co.社出版の「Ever
est - The Testing Place」の182頁や、Trapani J.
L. Jordan R.T. Antibody Formation In Rabbits Adapt
edTo High Altitude Fed Proc 1962−VOL21,
No.1中の25頁にも同様の記載がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、低酸素
空気が健康に好ましいことが分っていても、いずれも長
期間の滞在、訓練、忍耐等を必要とするうえ、場合によ
ってはそれに耐える体力も要求されるから、一般には手
軽に実行できないのが現状である。さらに、低酸素空気
を供給する器具も提案されているが、その構成は複雑で
あるうえ高価となる難点があり、一般には簡単に低酸素
空気を得ることが困難であった。本考案はこのような従
来の欠点を解決するためになされたもので、簡単な構成
により常圧下で低酸素空気を得ることができる安価な呼
吸気体格納装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本考案は、貫通部を有し呼吸口に当てる気密材
料製マスクと、このマスクに連結されるとともにその貫
通部を介してそのマスクの呼吸口側と連通された閉鎖空
間を有する呼吸気体格納タンクとを有して構成されてい
る。そして、本考案では、その閉鎖区間内又はこれに連
通する部分に二酸化炭素を吸収させる二酸化炭素吸収剤
を配置することが好ましく、更に、各々逆止部材を有す
る吸気管および又は排気管をその閉鎖区間内に差込んで
上記マスクと閉鎖空間を連通するとよい。
【0005】
【作用】このような手段を備えた本考案では、マスクを
例えば人の呼吸口に当てて呼吸気体格納タンク内の空気
で呼吸させると、この呼吸によって呼吸気体格納タンク
の酸素濃度が低下し、常圧下で低酸素空気が自動的に作
成される。そして、呼吸気体格納タンク等内に二酸化炭
素吸収剤を配置する構成では、呼吸によって閉鎖空間内
に流入する二酸化炭素が、二酸化炭素吸収剤に吸収され
て二酸化炭素濃度の上昇テンポが遅くなるし、各々逆止
部材をする吸気管および又は排気管をその閉鎖空間内に
差込む構成では、呼吸口からの呼吸気体がその閉鎖空間
内の残り気体と早く混合する。
【0006】
【実施例】以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本考案に係る呼吸気体格納装置の一実施例を
示す断面図である。図において、マスク1は可撓性の気
密材料例えば天然ゴム又は塩化ビニル樹脂等の合成樹脂
を広口の浅い鉢型に成形加工されてなり、少なくとも人
の口に当てることが可能な形状を有し、その中央部に貫
通孔3を備えている。なお、口と鼻を一度に覆ってこれ
らを気密できるようするとよい。マスク1の貫通孔3に
は連通管5の一端が連結されており、この連通管5の他
端には呼吸気体格納タンク7が連結されている。この呼
吸気体格納タンク7は、例えば塩化ビニル樹脂等のプラ
スチック材料や金属材料からなる円柱型の中空タンクや
袋体であり、内部が閉鎖空間9となって連通管5を介し
て外気と自由連通し、外気と同じ気体構成および空気圧
となっている。
【0007】呼吸気体格納タンク7は、連通管5との連
結部(図中上部)から少し下がった位置に、例えばソー
ダライム等の二酸化炭素吸収剤を付着させた多孔質の二
酸化炭素吸収層11が呼吸気体格納タンク内壁に取り付
けられて、閉鎖空間9を上下に区画している。また、呼
吸気体格納タンク7の下部には細い連通孔13が形成さ
れており、外部から外気を流入させる逆止部付き送風器
としてのゴム球15がその連通孔13に連結されいる
が、これら連通孔13やゴム球15は必須ではない。連
通管5の途中は分岐して加湿器17および付香器19が
直列的に連結されている。
【0008】加湿器17は、単に新鮮な水を溜めたもの
であったり溜めた水から水蒸気を発生させる加熱手段を
備えたものであり、連通管5内の空気に湿気を与えるも
のである。符号17aは蓋、17bは容器である。付香
器19は連通管5に香を飛散させるものであり、例えば
フィトンチット芳香剤を収納している。符号19aは
蓋、19bは容器である。加湿器17および付香器19
は本考案において必須のものではない。
【0009】次に、このように説明した本考案の呼吸気
体格納装置の使用例を説明する。呼吸気体格納タンク7
内に外気を充満させ、マスク1を口と鼻を覆うようにし
て人の呼吸口に当てて閉鎖空間9内の空気で呼吸させる
と、呼吸の進行によって閉鎖空間9内の酸素濃度が低下
する。なお、呼吸気体格納タンク7内に外気を充満させ
るには、上述したゴム球15用いると早く充満できる。
呼吸気体格納タンク7の閉鎖空間9の容量や呼吸量等に
もよるが、例えば5リットルの閉鎖空間9の場合に、成
人男性では図2に示すような特性で酸素濃度が低下す
る。この特性図によれば、数分で閉鎖空間9内が十数%
の低酸素空気状態となる。
【0010】低酸素状態は十数%前後が好ましいと考え
られているから、通常の呼吸状態による使用開始後、数
分程度で好ましい低酸素空気状態となり、その後数分間
程度持続することになる。そのため、本考案の呼吸気体
格納装置は呼吸開始後、数分間程度使用可能となる。し
かも、連通管5に加湿器17から湿気が与えられるか
ら、呼吸時に喉に湿り気を与えることが可能となるし、
付香器19によって快い雰囲気を得ることができる利点
がある。もっとも、逆に加湿器17に代えて除湿器を備
えてもよい。さらに、二酸化炭素を吸収させる二酸化炭
素吸収層11が呼吸気体格納タンク7の閉鎖空間9内に
配置されているから、気体として溜まる二酸化炭素の増
加量を遅延させることができるので、呼吸の進行によっ
て低酸素空気状態を形成したとき高濃度の二酸化炭素状
態が形成され難くなり、二酸化炭素の濃度上昇による万
一の支障を回避できる。
【0011】参考までに、図3に二酸化炭素吸収層11
を配置したときの二酸化炭素濃度の変化を%で示すとと
もに、二酸化炭素吸収層11を配置しないときの二酸化
炭素濃度の変化をmlの単位で示す。ところで、二酸化
炭素吸収剤にはその吸収量に応じて変色する吸収剤が供
給されているから、この種の二酸化炭素吸収剤を二酸化
炭素吸収層11に用いるとともに呼吸気体格納タンク7
の全部又は一部を透明材料で形成すれば、その変色によ
って二酸化炭素吸収剤の使用限度を確認できる。なお、
二酸化炭素吸収剤は呼吸気体格納タンク7の閉鎖空間9
内に配置する例に限らず、閉鎖空間9と外部との連通管
5に配置してもよい。
【0012】このように構成した本考案の呼吸気体格納
装置によれば、簡単に低酸素空気状態を常圧下で形成す
ることが可能となり、この低酸素を呼吸することにより
嫌気的に糖分を分解してエネルギーを得る代謝である解
糖能(glycolysis)を刺激し、身体の抵抗力を向上させ
ることができる。このような身体中でのメカニズムを化
学式で次のように示すことができる。 1/n(C6 10 5 )n+3ADP+3H3 PO4 →2C3 6 3 +3ATP そのため、短い期間でも低酸素空気を呼吸させることに
より、医療上の効果が期待できる。すなわち、自律神経
失調症、種々のアレルギー性の皮膚疾患、呼吸器疾患、
循環器疾患、習慣性流産等の防止や治療促進に効果的で
ある。
【0013】図4は本考案に係る呼吸気体格納装置の他
の実施例を示している。図4において、合成樹脂等の可
撓性の気密材料を広口の浅い鉢型に成形加工したマスク
21は、貫通孔23を有し、呼吸気体格納タンク25に
直接連結されており、呼吸気体格納タンク25内の閉鎖
空間27がその貫通孔23を介して外部と自由連通され
ている。マスク21の貫通孔23近傍には、加湿される
とともに香料の付加された多孔質の例えば紙メッシュフ
ィルタ29が加湿器および付香器としてその貫通孔23
を塞ぐように取付けられている。この紙メッシュフィル
タ29は着脱容易に取り付けられ、適当な使用時間後に
交換可能になっている。マスク21の貫通孔23近傍か
らは、排気管31および吸気管33が呼吸気体格納タン
ク25の閉鎖空間27内に差込まれている。
【0014】これら排気管31および吸気管33の途中
には逆止弁31a、33aが配置されており、排気管3
1からは閉鎖空間27内の空気がマスク21へ流出せ
ず、吸気管33からはマスク21から閉鎖空間27内へ
空気が流入しないようになっている。逆止弁31a、3
3aとしては従来公知の逆止部材が考えられる。排気管
31および吸気管33のうち吸気管33の方が長くなっ
ており、閉鎖空間27の上部から少し下がった位置に閉
鎖空間27を上下に区画するように取り付けられた二酸
化炭素吸収層35を貫通して閉鎖空間27内の底部まで
伸びている。他方の排気管31は二酸化炭素吸収層11
の上側で止っている。なお、呼吸気体格納タンク25に
は図1のような連通孔を設けてゴム球を連結することも
可能であるが、図示を省略した。
【0015】このような構成の呼吸気体格納装置では、
マスク21を口と鼻を覆うようにして人の呼吸口に当て
て呼吸させると、排気時には排気気体が排気管31を介
して閉鎖空間27内において二酸化炭素吸収層35の上
側に流入し、その流入圧力で二酸化炭素吸収層35を流
過する。吸気時には、吸気管33を介して閉鎖空間27
内の底部からの空気を吸気することにより、常圧下で低
酸素空気が得られる。
【0016】そして、呼吸の繰返しによって閉鎖空間2
7内の空気が自動的に攪拌されて常に均一化されるし、
二酸化炭素吸収層35で二酸化炭素の濃度上昇を抑えた
低酸素空気を得ることができる。図4の構成において
は、排気管31および吸気管33のうち排気管33の方
を長くしてもよく、双方を長くしてもよい。しかし、排
気管31および吸気管33のうちいずれか一方を長く形
成した方が閉鎖空間27内の空気を早く均一化すること
ができるから好ましい。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、呼吸口に
当てる気密製マスクに貫通部を形成し、この貫通部を介
して呼吸気体格納タンクの閉鎖空間をそのマスクの呼吸
口側と連通したから、マスクを呼吸口に当てて呼吸する
だけで常圧下で簡単に低酸素空気を形成できるうえ、構
成が簡単で価格も安価である。また、呼吸気体格納タン
ク内等に二酸化炭素吸収剤を配置する構成では、呼吸気
体格納タンク内へ二酸化炭素が流入しても二酸化炭素吸
収剤に吸収されて二酸化炭素濃度の上昇テンポが遅くな
り、低酸素空気状態を長く維持できる。さらに、各々逆
止部材をする吸気管および又は排気管を閉鎖空間内に差
込む構成では、呼吸口からの排気気体が閉鎖空間内の全
体に回り易く、呼吸気体格納タンク内の残り気体と混合
されて均一な低酸素空気状態を早く得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る呼吸気体格納装置の一実施例を示
す断面図である。
【図2】酸素および二酸化炭素の濃度変化を示す特性図
である。
【図3】二酸化炭素吸収剤による二酸化炭素の増加濃度
変化を示す特性図である。
【図4】本考案の呼吸気体格納装置の他の実施例を示す
概略断面図である。
【符号の説明】
1、21 マスク 3、23 貫通孔 5、25 連通管 7、21 呼吸気体格納タンク 9、27 閉鎖空間 11、35 二酸化炭素吸収剤(二酸化炭素吸収層) 13 連通孔 15 ゴム球 17 加湿器 19 付香器 29 メッシュフィルタ 31 排気管 31a、33a 逆止部材(逆止弁) 33 吸気管

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通部を有し呼吸口に当てる気密材料製
    マスクと、このマスクに連結されるとともに前記貫通部
    を介して前記マスクの呼吸口側と連通された閉鎖空間を
    有する呼吸気体格納タンクと、を具備することを特徴と
    する呼吸気体格納装置。
  2. 【請求項2】 前記閉鎖空間内又はこれに連通する部分
    に二酸化炭素を吸収させる二酸化炭素吸収剤を配置して
    なる請求項1記載の呼吸気体格納装置。
  3. 【請求項3】 前記閉鎖空間内に差込まれるとともに各
    々逆止部材を有する吸気管および又は排気管を介して前
    記閉鎖空間が前記マスクに連通されてなる請求項1又は
    2記載の呼吸気体格納装置。
JP5625991U 1991-06-24 1991-06-24 呼吸気体格納装置 Expired - Lifetime JPH0724110Y2 (ja)

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JPH05155U JPH05155U (ja) 1993-01-08
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JPH05155U (ja) 1993-01-08

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