JPH07240154A - 電子レンジ用マグネトロン - Google Patents
電子レンジ用マグネトロンInfo
- Publication number
- JPH07240154A JPH07240154A JP2983794A JP2983794A JPH07240154A JP H07240154 A JPH07240154 A JP H07240154A JP 2983794 A JP2983794 A JP 2983794A JP 2983794 A JP2983794 A JP 2983794A JP H07240154 A JPH07240154 A JP H07240154A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filament
- resistor
- current
- anode
- magnetron
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- Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
- Microwave Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安定した発振を維持できる電子レンジ用マグ
ネトロンを提供すること。 【構成】 電源電圧の印加で電子を発生するフィラメン
ト15と、このフィラメント15を取り囲む陽極16と
を具備した電子レンジ用マグネトロンにおいて、温度の
上昇で抵抗値が大きくなる抵抗Rを、前記フィラメント
15に並列に接続する。
ネトロンを提供すること。 【構成】 電源電圧の印加で電子を発生するフィラメン
ト15と、このフィラメント15を取り囲む陽極16と
を具備した電子レンジ用マグネトロンにおいて、温度の
上昇で抵抗値が大きくなる抵抗Rを、前記フィラメント
15に並列に接続する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば高周波インバー
タを電源として動作する電子レンジ用マグネトロンに関
する。
タを電源として動作する電子レンジ用マグネトロンに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子レンジ用マグネトロンについ
て、図7を参照して説明する。
て、図7を参照して説明する。
【0003】F1、F2(図示せず)はフィラメント入
力端子である。フィラメント入力端子F1、F2は、高
周波インバータ電源(図示せず)に接続され、この高周
波インバータ電源からフィラメント用の電源電圧が供給
される。また、フィラメント入力端子F1、F2は、コ
ンデンサ71を通してチョークコイルL1、L2(図示
せず)に接続されている。なお、チョークコイルL1、
L2はコンデンサ71と共にフィルター回路を形成し、
電子レンジ用マグネトロンが発生するノイズが、フィラ
メント入力端子F1、F2を通して外部に漏洩しないよ
うにしている。
力端子である。フィラメント入力端子F1、F2は、高
周波インバータ電源(図示せず)に接続され、この高周
波インバータ電源からフィラメント用の電源電圧が供給
される。また、フィラメント入力端子F1、F2は、コ
ンデンサ71を通してチョークコイルL1、L2(図示
せず)に接続されている。なお、チョークコイルL1、
L2はコンデンサ71と共にフィルター回路を形成し、
電子レンジ用マグネトロンが発生するノイズが、フィラ
メント入力端子F1、F2を通して外部に漏洩しないよ
うにしている。
【0004】また、チョークコイルL1、L2はフィラ
メント支持棒72a、72bに接続されている。なお、
フィラメント支持棒72a、72bはステムセラミック
73で気密に封止され、フィラメント支持棒72a、7
2bの上端部分にはフィラメント74が接続されてい
る。
メント支持棒72a、72bに接続されている。なお、
フィラメント支持棒72a、72bはステムセラミック
73で気密に封止され、フィラメント支持棒72a、7
2bの上端部分にはフィラメント74が接続されてい
る。
【0005】フィラメント74の外側には円筒状の陽極
75があり、陽極75で囲まれた空間は、陽極75から
フィラメント74方向に放射状に延びる複数のベイン7
6で区切られ、共振器が形成されている。また、共振器
の上方および下方には、共振器に対し上下方向の磁界を
印加する永久磁石77a、77bが配置される。また、
陽極75の熱を放出する複数の冷却フィン78が、陽極
75の周囲に上下方向にある間隔で設けられている。そ
して、冷却フィン78や陽極75などは金属の容器79
に収納される。なお、金属の容器79は磁石77a、7
7bの磁路を形成している。
75があり、陽極75で囲まれた空間は、陽極75から
フィラメント74方向に放射状に延びる複数のベイン7
6で区切られ、共振器が形成されている。また、共振器
の上方および下方には、共振器に対し上下方向の磁界を
印加する永久磁石77a、77bが配置される。また、
陽極75の熱を放出する複数の冷却フィン78が、陽極
75の周囲に上下方向にある間隔で設けられている。そ
して、冷却フィン78や陽極75などは金属の容器79
に収納される。なお、金属の容器79は磁石77a、7
7bの磁路を形成している。
【0006】上記した構成で、フィラメント入力端子F
1、F2に電源電圧が印加されると、フィラメント74
から電子が発生し、陽極75に向かって移動する。その
際、陽極75とフィラメント74間に位置する共振器な
どの作用で高周波信号が発生する。この高周波信号はア
ンテナ78によって外部に取り出される。
1、F2に電源電圧が印加されると、フィラメント74
から電子が発生し、陽極75に向かって移動する。その
際、陽極75とフィラメント74間に位置する共振器な
どの作用で高周波信号が発生する。この高周波信号はア
ンテナ78によって外部に取り出される。
【0007】図8は、電子レンジ用マグネトロンの下
側、例えばチョークコイルL1、L2部分を見た図であ
る。また、図9は、電子レンジ用マグネトロンの回路図
である。図8や図9では、図7と同一部分には同一符号
を付し、重複する説明は省略する。なお図9で、Ef
は、フィラメント入力端子F1、F2に印加される電圧
で、またIfは、フィラメントに流れる電流、Rfはフ
ィラメント74の抵抗である。
側、例えばチョークコイルL1、L2部分を見た図であ
る。また、図9は、電子レンジ用マグネトロンの回路図
である。図8や図9では、図7と同一部分には同一符号
を付し、重複する説明は省略する。なお図9で、Ef
は、フィラメント入力端子F1、F2に印加される電圧
で、またIfは、フィラメントに流れる電流、Rfはフ
ィラメント74の抵抗である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】電子レンジ用マグネト
ンが動作状態に入ると、フィラメント74から発生する
電子の衝突や駆動時の表面損失、フィラメント75から
の輻射熱などがあり、陽極75の温度が上昇する。陽極
の温度が上昇すると、その熱が磁石77a、77bに伝
わり磁石77a、77bの温度も上がる。この温度上昇
で、磁石77a、77bは熱減磁を起こし陽極電圧が低
下する。このとき、電源を構成する高周波インバータ回
路の特性から、フィラメント74に印加される電圧も低
下する。
ンが動作状態に入ると、フィラメント74から発生する
電子の衝突や駆動時の表面損失、フィラメント75から
の輻射熱などがあり、陽極75の温度が上昇する。陽極
の温度が上昇すると、その熱が磁石77a、77bに伝
わり磁石77a、77bの温度も上がる。この温度上昇
で、磁石77a、77bは熱減磁を起こし陽極電圧が低
下する。このとき、電源を構成する高周波インバータ回
路の特性から、フィラメント74に印加される電圧も低
下する。
【0009】ところで、フィラメント74に流れるフィ
ラメント電流Ifとフィラメントに印加される電圧Ef
の関係は、 If=Ef/(ωL1+ωL2+Rf)………(1) で示される。
ラメント電流Ifとフィラメントに印加される電圧Ef
の関係は、 If=Ef/(ωL1+ωL2+Rf)………(1) で示される。
【0010】但し、ω:角周波数、Rf:フィラメント
抵抗の抵抗値、L1、L2:チョークコイルL1、L2
のインダクタンスである。
抵抗の抵抗値、L1、L2:チョークコイルL1、L2
のインダクタンスである。
【0011】したがって、陽極電圧が下がり、そして、
フィラメント電圧Efが低下すると、フィラメント電流
Ifも減少し、正常な発振を維持できなくなる。
フィラメント電圧Efが低下すると、フィラメント電流
Ifも減少し、正常な発振を維持できなくなる。
【0012】なお図10は、時間の経過によって、陽極
温度や陽極電圧、フィラメント電流がどのように変化す
るかを示している。縦軸は、電圧の低下率と陽極温度を
示し、横軸は時間を示している。時間の経過とともに、
陽極温度(実線A)の上昇は緩やかになり、また、陽極
電圧(点線B)やフィラメント電流(実線C)も低下
し、その後、低下率が小さくなる様子が示されている。
温度や陽極電圧、フィラメント電流がどのように変化す
るかを示している。縦軸は、電圧の低下率と陽極温度を
示し、横軸は時間を示している。時間の経過とともに、
陽極温度(実線A)の上昇は緩やかになり、また、陽極
電圧(点線B)やフィラメント電流(実線C)も低下
し、その後、低下率が小さくなる様子が示されている。
【0013】この発明は、上記した欠点を解決するもの
で、例えば高周波インバータを電源とする場合に、正常
な発振を維持できる電子レンジ用マグネトロンを提供す
ることを目的とする。
で、例えば高周波インバータを電源とする場合に、正常
な発振を維持できる電子レンジ用マグネトロンを提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、電源電圧の印
加で電子を発生するフィラメントと、このフィラメント
を取り囲む陽極とを具備した電子レンジ用マグネトロン
において、温度の上昇で抵抗値が大きくなる抵抗を、前
記フィラメントに並列に接続している。
加で電子を発生するフィラメントと、このフィラメント
を取り囲む陽極とを具備した電子レンジ用マグネトロン
において、温度の上昇で抵抗値が大きくなる抵抗を、前
記フィラメントに並列に接続している。
【0015】
【作用】上記の構成によれば、電子レンジ用マグネトロ
ンの動作中に、例えば陽極の温度が上昇すると、これら
の温度上昇がフィラメントに並列に接続された抵抗に伝
わり、抵抗の抵抗値が大きくなる。このため、抵抗に流
れる電流が少なくなり、抵抗と並列に接続されるフィラ
メントに流れる電流の低下が抑えられる。この結果、正
常な発振を維持できる。
ンの動作中に、例えば陽極の温度が上昇すると、これら
の温度上昇がフィラメントに並列に接続された抵抗に伝
わり、抵抗の抵抗値が大きくなる。このため、抵抗に流
れる電流が少なくなり、抵抗と並列に接続されるフィラ
メントに流れる電流の低下が抑えられる。この結果、正
常な発振を維持できる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例について、図1を参照して
説明する。
説明する。
【0017】F1、F2(図示せず)はフィラメント入
力端子である。フィラメント入力端子F1、F2間に
は、高周波インバータ電源(図示せず)が接続され、フ
ィラメント用の電源電圧が印加される。また、フィラメ
ント入力端子F1、F2は、コンデンサ11を通してチ
ョークコイルL1、L2(図示せず)に接続される。チ
ョークコイルL1、L2はコンデンサ11と共にフィル
ター回路を形成し、電子レンジ用マグネトロンが発生す
るノイズが外部に漏洩しないようにしている。また、チ
ョークコイルL1、L2は、リード端子12a、12b
を通してフィラメント支持棒13a、13bに接続され
ている。
力端子である。フィラメント入力端子F1、F2間に
は、高周波インバータ電源(図示せず)が接続され、フ
ィラメント用の電源電圧が印加される。また、フィラメ
ント入力端子F1、F2は、コンデンサ11を通してチ
ョークコイルL1、L2(図示せず)に接続される。チ
ョークコイルL1、L2はコンデンサ11と共にフィル
ター回路を形成し、電子レンジ用マグネトロンが発生す
るノイズが外部に漏洩しないようにしている。また、チ
ョークコイルL1、L2は、リード端子12a、12b
を通してフィラメント支持棒13a、13bに接続され
ている。
【0018】フィラメント支持棒13a、13bは、ス
テムセラミック14を貫通し、その上端部分はフィラメ
ント15に接続されている。なお、ステムセラミック1
4はフィラメント支持棒13a、13bを気密に封止し
ている。また、ステムセラミック14から内側に少し入
った位置で、フィラメント15に並列に抵抗Rがフィラ
メント支持棒13a、13b間に接続されている。
テムセラミック14を貫通し、その上端部分はフィラメ
ント15に接続されている。なお、ステムセラミック1
4はフィラメント支持棒13a、13bを気密に封止し
ている。また、ステムセラミック14から内側に少し入
った位置で、フィラメント15に並列に抵抗Rがフィラ
メント支持棒13a、13b間に接続されている。
【0019】また、フィラメント15の外側を取り囲む
ように円筒状の陽極16が設けられている。陽極16で
囲まれた空間は、陽極16からフィラメント15方向に
放射状に延びる複数のベイン17で区切られ、共振器が
形成されている。また、共振器に対し上下方向に磁界を
印加する環状の永久磁石18a、18bが共振器を挟ん
で配置される。また、陽極16の熱を放出する複数の冷
却フィン20が陽極16の周囲に上下方向にある間隔で
設けられている。なお、冷却フィン20間には冷却用の
空気が送り込まれる。そして、冷却フィン20や陽極1
6などは金属の容器21に収納される。なお、容器21
は永久磁石18a、18bの磁路を形成する。
ように円筒状の陽極16が設けられている。陽極16で
囲まれた空間は、陽極16からフィラメント15方向に
放射状に延びる複数のベイン17で区切られ、共振器が
形成されている。また、共振器に対し上下方向に磁界を
印加する環状の永久磁石18a、18bが共振器を挟ん
で配置される。また、陽極16の熱を放出する複数の冷
却フィン20が陽極16の周囲に上下方向にある間隔で
設けられている。なお、冷却フィン20間には冷却用の
空気が送り込まれる。そして、冷却フィン20や陽極1
6などは金属の容器21に収納される。なお、容器21
は永久磁石18a、18bの磁路を形成する。
【0020】上記した構成で、フィラメント入力端子F
1、F2に高周波インバータ電源から電源電圧が印加さ
れると、フィラメント15から電子が発生し、この電子
は陽極16に向かって移動する。その際、陽極16とフ
ィラメント15間に位置する共振器などの作用で高周波
信号が発生する。この高周波信号はアンテナ19によっ
て外部に取り出され、食品の調理などに利用される。
1、F2に高周波インバータ電源から電源電圧が印加さ
れると、フィラメント15から電子が発生し、この電子
は陽極16に向かって移動する。その際、陽極16とフ
ィラメント15間に位置する共振器などの作用で高周波
信号が発生する。この高周波信号はアンテナ19によっ
て外部に取り出され、食品の調理などに利用される。
【0021】また図2は、電子レンジ用マグネトロンの
下側、例えばチョークコイルL1、L2部分を見た図で
ある。また、図3は、電子レンジ用マグネトロンの回路
図である。図2や図3はそれぞれ図1と同一部分には同
一符号を付してある。なお図3で、Efは、フィラメン
ト入力端子F1、F2に印加される電圧、Iはフィラメ
ント入力端子F1、F2に流れる電流、L1、L2はチ
ョークコイルL1、L2のインダクタンス、Rfはフィ
ラメント15の抵抗、Ifはフィラメント15に流れる
電流、そして、Rはフィラメント15に並列に接続され
た抵抗である。ところで、電子レンジ用マグネトロンが
動作状態になると、電子の衝突などで陽極16の温度が
上昇する。この温度上昇は、例えば、陽極16からその
下端に位置するエンベロープ、そしてステムセラミック
14へと伝わり、さらに、フィラメント支持棒13a、
13bから抵抗Rへと伝わり、抵抗Rの温度が上昇す
る。なお、抵抗Rの温度特性は、図4の実線Tで示すよ
うに温度(横軸)が高くなると抵抗値(縦軸)が大きく
なるようになっている。したがって、温度の上昇によっ
て抵抗Rの抵抗値が大きくなる。
下側、例えばチョークコイルL1、L2部分を見た図で
ある。また、図3は、電子レンジ用マグネトロンの回路
図である。図2や図3はそれぞれ図1と同一部分には同
一符号を付してある。なお図3で、Efは、フィラメン
ト入力端子F1、F2に印加される電圧、Iはフィラメ
ント入力端子F1、F2に流れる電流、L1、L2はチ
ョークコイルL1、L2のインダクタンス、Rfはフィ
ラメント15の抵抗、Ifはフィラメント15に流れる
電流、そして、Rはフィラメント15に並列に接続され
た抵抗である。ところで、電子レンジ用マグネトロンが
動作状態になると、電子の衝突などで陽極16の温度が
上昇する。この温度上昇は、例えば、陽極16からその
下端に位置するエンベロープ、そしてステムセラミック
14へと伝わり、さらに、フィラメント支持棒13a、
13bから抵抗Rへと伝わり、抵抗Rの温度が上昇す
る。なお、抵抗Rの温度特性は、図4の実線Tで示すよ
うに温度(横軸)が高くなると抵抗値(縦軸)が大きく
なるようになっている。したがって、温度の上昇によっ
て抵抗Rの抵抗値が大きくなる。
【0022】ところで、図3の回路図において、フィラ
メントに流れる電流Ifは、 If=I−{Ef−I(ωL1+ωL2)}/R………(2) で示される。
メントに流れる電流Ifは、 If=I−{Ef−I(ωL1+ωL2)}/R………(2) で示される。
【0023】但し、Efはフィラメント入力端子に印加
される電圧、ω:角周波数、R:抵抗Rの抵抗値、L
1、L2:チョークコイルL1、L2のインダクタン
ス、I:フィラメント入力端子に流れる電流である。
される電圧、ω:角周波数、R:抵抗Rの抵抗値、L
1、L2:チョークコイルL1、L2のインダクタン
ス、I:フィラメント入力端子に流れる電流である。
【0024】(2)式から分かるように、フィラメント
電流Ifは、フィラメント入力端子に流れる電流Iと抵
抗Rに流れる電流の差で表される。
電流Ifは、フィラメント入力端子に流れる電流Iと抵
抗Rに流れる電流の差で表される。
【0025】したがって、例えば陽極16の温度が上昇
し、磁石18a、18bの熱減磁で陽極電圧が低下し、
さらにフィラメント電圧Efが低下しても、抵抗Rの抵
抗値が大きくなるため、抵抗Rに流れる電流が小さくな
る。この結果、フィラメント電流Ifの減少が抑えら
れ、正常な発振を維持できる。
し、磁石18a、18bの熱減磁で陽極電圧が低下し、
さらにフィラメント電圧Efが低下しても、抵抗Rの抵
抗値が大きくなるため、抵抗Rに流れる電流が小さくな
る。この結果、フィラメント電流Ifの減少が抑えら
れ、正常な発振を維持できる。
【0026】なお図5は、時間の経過によって、陽極温
度や陽極電圧、フィラメント電流がどのように変化する
かを示している。縦軸は、電圧の低下率や陽極温度、横
軸は時間である。時間が経過するにつれて陽極温度(実
線A)の上昇は緩やかになっている。また、陽極電圧
(点線B)やフィラメント電流(実線C)も低下し、そ
の後、低下率は小さくなっている。しかし、従来の構成
の特性(図10)に比較すると、フィラメント電流(実
線C)の低下率は小さく、フィラメント電流の減少が抑
えられることが分かる。
度や陽極電圧、フィラメント電流がどのように変化する
かを示している。縦軸は、電圧の低下率や陽極温度、横
軸は時間である。時間が経過するにつれて陽極温度(実
線A)の上昇は緩やかになっている。また、陽極電圧
(点線B)やフィラメント電流(実線C)も低下し、そ
の後、低下率は小さくなっている。しかし、従来の構成
の特性(図10)に比較すると、フィラメント電流(実
線C)の低下率は小さく、フィラメント電流の減少が抑
えられることが分かる。
【0027】次に、本発明の他の実施例について、一部
を抜粋して示す図6を参照して説明する。
を抜粋して示す図6を参照して説明する。
【0028】図1の実施例では、フィラメント支持棒1
3a、13bを気密に封止するステムセラミック14の
内側、即ち陽極側16に位置する部分で、フィラメント
15と並列に抵抗Rがフィラメント支持棒13a、13
bに接続されている。図6の実施例では、ステムセラミ
ックの外側、例えばフィラメントリード端子12a、1
2b間に抵抗Rが接続される。なお、抵抗の温度係数が
小さい場合は、例えば温度が高いステムセラミック14
の内側に、また、抵抗の温度係数が大きい場合は、温度
が低いステムセラミック14の外側に接続する。
3a、13bを気密に封止するステムセラミック14の
内側、即ち陽極側16に位置する部分で、フィラメント
15と並列に抵抗Rがフィラメント支持棒13a、13
bに接続されている。図6の実施例では、ステムセラミ
ックの外側、例えばフィラメントリード端子12a、1
2b間に抵抗Rが接続される。なお、抵抗の温度係数が
小さい場合は、例えば温度が高いステムセラミック14
の内側に、また、抵抗の温度係数が大きい場合は、温度
が低いステムセラミック14の外側に接続する。
【0029】なお、F1、F2はフィラメント入力端
子、また11はコンデンサ、L1、L2はコンデンサ1
1とともにフィルタ回路を構成するチョークコイルであ
る。
子、また11はコンデンサ、L1、L2はコンデンサ1
1とともにフィルタ回路を構成するチョークコイルであ
る。
【0030】この構成の場合も、陽極の温度上昇は、フ
ィラメント支持棒13a、13bなどを通して抵抗Rに
伝達され抵抗値が大きくなる。したがって、図1の実施
例と同様にフィラメント電流の減少が抑えられる。
ィラメント支持棒13a、13bなどを通して抵抗Rに
伝達され抵抗値が大きくなる。したがって、図1の実施
例と同様にフィラメント電流の減少が抑えられる。
【0031】なお、抵抗Rは、チョークコイルL1、L
2間に接続しても同様の効果が得られる。
2間に接続しても同様の効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、安定した発振を維持で
きる電子レンジ用マグネトロンを実現できる。
きる電子レンジ用マグネトロンを実現できる。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例の一部を示す図である。
【図3】本発明の動作を説明する回路図である。
【図4】本発明の動作を説明する図で、抵抗の特性を示
す。
す。
【図5】本発明の動作を説明する図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す図である。
【図7】従来例を示す断面図である。
【図8】従来例の一部を示す図である。
【図9】従来例の動作を説明する回路図である。
【図10】従来例の動作を説明する回路図である。
11…コンデンサ 12a、12b…リード端子 13a、13b…フィラメント支持棒 14…ステムセラミック 15…フィラメント 16…陽極 17…ベイン 18a、18b…磁石 19…アンテナ 20…冷却フイン 21…容器 F1、F2…フィラメント入力端子 L1、L2…チョークコイル R…抵抗
Claims (1)
- 【請求項1】 電源電圧の印加で電子を発生するフィラ
メントと、このフィラメントを取り囲む陽極とを具備し
た電子レンジ用マグネトロンにおいて、温度が高くなる
と抵抗値が大きくなる特性の抵抗を、前記フィラメント
に並列に接続したことを特徴とする電子レンジ用マグネ
トロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2983794A JP2579118B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 電子レンジ用マグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2983794A JP2579118B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 電子レンジ用マグネトロン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07240154A true JPH07240154A (ja) | 1995-09-12 |
JP2579118B2 JP2579118B2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=12287135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2983794A Expired - Lifetime JP2579118B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 電子レンジ用マグネトロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579118B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7067782B2 (en) | 2003-06-30 | 2006-06-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetron |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP2983794A patent/JP2579118B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7067782B2 (en) | 2003-06-30 | 2006-06-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetron |
CN100378897C (zh) * | 2003-06-30 | 2008-04-02 | 松下电器产业株式会社 | 磁控管 |
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Publication number | Publication date |
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JP2579118B2 (ja) | 1997-02-05 |
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