JPH07239899A - 光学的文字読取装置 - Google Patents

光学的文字読取装置

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JPH07239899A
JPH07239899A JP6029798A JP2979894A JPH07239899A JP H07239899 A JPH07239899 A JP H07239899A JP 6029798 A JP6029798 A JP 6029798A JP 2979894 A JP2979894 A JP 2979894A JP H07239899 A JPH07239899 A JP H07239899A
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JP
Japan
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bar code
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bar
barcode
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JP6029798A
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English (en)
Inventor
Toshio Iwasaki
利夫 岩崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バーコードの読取りの信頼性向上を図るとと
もに、操作性向上をも図ったバーコード読取装置を提供
する。 【構成】 本装置10は、イメージ検出部11,幅検出
部13,幅決定部14,認識部19を有する。イメージ
検出部11が帳票のイメージを検出すると、幅検出部1
3はそのイメージ上のバーコードの各部を複数回走査し
て各走査毎に各要素の幅を検出し、幅決定部14は検出
された幅情報に基づいて各要素毎に幅を決定し、認識部
19は入力された閾値情報を基に各幅に対して太さの分
類を行い、その分類結果と認識辞書との照合によりバー
コードを認識する。バーコードを複数回走査して各要素
毎に幅を決定しているので、正確な幅を求めることがで
き、バーコードの読取りの信頼性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコードが付された
帳票上の文字を読み取る光学的文字読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】帳票に記入された情報の分類等のため
に、帳票にバーコードを付する場合がある。
【0003】この帳票に付されたバーコードを読み取る
場合に、従来の光学的文字読取装置は、帳票のイメージ
を検出し、そのイメージ上のバーコードの中間高さ位置
を1回走査して各要素(バー,スペース)の幅を検出
し、オペレータにより予め与えられた閾値を基に、検出
した各幅に対して太さの分類(レベル分け)を行い、そ
れを認識(デコード)していた。
【0004】このバーコードの読取り方法を図21を参
照して更に説明する。同図はコード39で表されたバー
コード1を示す図である。バーコード1のイメージを基
に検出した各要素の幅が(3,6,2,2,5,2,
6,2,3,2,…)mm、オペレータにより与えられ
た閾値がバー2及びスペース3共に4mmとすると、閾
値より大きい値を「太」、小さい値を「細」として太さ
の分類を行い、その分類の結果は、(細,太,細,細,
太,細,太,細,細,細,…)となる。そしてその分類
結果と認識辞書との照合により、(*,U,V,W,
…)と認識される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
装置では、1回の走査でデコードしていたので、バーコ
ードにかすれ等の印刷不良があった場合に、読取エラー
を発生していた。
【0006】また、オペレータが与える閾値は、バーコ
ードの種類,大きさ,密度等を考慮して定めなければな
らず、更に2値レベルやマルチレベル等のバーコードの
性質をも知っていなければならないため、適正な閾値を
与えることは困難であった。また、同じ種類のバーコー
ドでも倍率等によって閾値を変える必要があるため、閾
値の設定は尚更難しくなる。
【0007】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、バーコードの読取りの信頼性向上を図
るとともに、操作性向上をも図った光学的文字読取装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光学的文
字読取装置は、バーコードが付された帳票上の文字を読
み取る光学的文字読取装置において、前記帳票のイメー
ジを検出するイメージ検出手段と、前記イメージ上のバ
ーコードの各部を複数回走査して各走査毎にバーコード
の各要素の幅を検出する幅検出手段と、この幅検出手段
が検出した幅情報に基づいて各要素毎に幅を決定する幅
決定手段と、この幅決定手段により決定された幅情報を
取り込んで、入力された閾値情報を基に各幅に対して太
さの分類を行い、その分類結果と認識辞書との照合によ
りバーコードを認識する認識手段とを有することを特徴
とするものである。
【0009】請求項2記載の光学的文字読取装置は、前
記幅決定手段は、各要素毎に幅の値を平均してそれを各
要素の幅として決定するものである。
【0010】請求項3記載の光学的文字読取装置は、前
記幅決定手段が検出した幅情報を基に各要素毎に幅の度
数分布図を作成する第1の作成手段を備え、前記認識手
段は、前記幅決定手段により決定された幅情報を取り込
んで、入力された閾値情報に対する前記第1の作成手段
により作成された度数分布図の分布位置により各幅に対
して太さの分類を行うものである。
【0011】請求項4記載の光学的文字読取装置は、前
記幅決定手段は、前記幅検出手段が検出した幅情報の信
頼性を評価して信頼性が低い幅情報は破棄し、残った信
頼性の高い幅情報を基に各要素毎に幅を決定するもので
ある。
【0012】請求項5記載の光学的文字読取装置は、前
記認識手段は、前記幅検出手段から幅情報を取り込ん
で、入力された閾値情報を基に各幅に対して太さの分類
を行い、その分類結果と認識辞書とを照合して要素毎に
評価値を求め、その総合的な評価によりバーコードを認
識するものである。
【0013】請求項6記載の光学的文字読取装置は、前
記幅決定手段が決定した幅情報を基に各バー及びスペー
スについて幅の度数分布図を作成する第2の作成手段
と、この第2の作成手段により作成された各度数分布図
の分布においてバーコードの種類に応じた数の谷間に対
応する幅の値をバー又はスペースの閾値として決定して
前記認識手段に入力する閾値決定手段とを有することを
特徴とするものである。
【0014】請求項7記載の光学的文字読取装置は、前
記認識手段によるバーコードの認識に基づいて帳票上の
文字の読取処理を行うことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】請求項1記載の光学的文字読取装置によれば、
イメージ検出手段が、帳票のイメージを検出すると、幅
検出手段は、そのイメージ上のバーコードの各部を複数
回走査して各走査毎に各要素の幅を検出し、幅決定手段
は、検出された幅情報に基づいて各要素毎に幅を決定
し、認識手段は、入力された閾値情報を基に各幅に対し
て太さの分類を行い、その分類結果と認識辞書との照合
によりバーコードを認識する。イメージ上のバーコード
を複数回走査して各要素毎に幅を決定しているので、正
確な幅を求めることができ、バーコードの読取りの信頼
性が向上する。
【0016】請求項2記載の光学的文字読取装置によれ
ば、太さの分類の際に平均化された幅の値を用いること
により、印刷不良によりバーの太さに歪みが生じている
場合でも、バーコードの認識が可能となる。
【0017】請求項3記載の光学的文字読取装置によれ
ば、閾値に対する度数分布図の分布位置によって太さの
分類を行うことにより、印刷不良によりバーの太さに歪
みが生じている場合や幅の平均値と閾値が一致する場合
でも、バーコードの認識が可能となる。
【0018】請求項4記載の光学的文字読取装置によれ
ば、信頼性の高い幅情報を基に要素の幅を決定すること
により、印刷不良によりバーにボイドやスペースにスポ
ットが形成されている場合でも、バーコードの認識が可
能となる。
【0019】請求項5記載の光学的文字読取装置によれ
ば、要素毎に求めた各評価値の総合的な評価により、信
頼性の高い要素の幅を求めることにより、幅が曖昧な場
合でも、信頼性の高いバーコードの読取りが可能とな
る。
【0020】請求項6記載の光学的文字読取装置によれ
ば、第2の作成手段は、バーの幅の度数分布図とスペー
スの幅の度数分布図を作成する。作成された度数分布図
の分布には、通常、バーコードの種類に応じた数の谷間
が存在する。従って、閾値決定手段により、バーの幅の
度数分布図を用いてその分布の谷間に対応する幅の値を
バーの閾値として決定し、スペースの幅の度数分布図を
用いてその分布の谷間に対応する幅の値をスペースの閾
値として決定することができる。信頼性の高い閾値を基
に太さの分類を行っているので、バーコードの読取りの
信頼性が向上する。また、オペレータが閾値を入力する
手間を省けるので、操作性が向上する。
【0021】請求項7記載の光学的文字読取装置によれ
ば、バーコードの認識に基づいて帳票上の文字の読取処
理を行うことにより、帳票に記入された情報の種類に応
じた読取処理が可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
【0023】図1は本発明の光学的文字読取装置の一実
施例を示すブロック図である。
【0024】本実施例装置10は、バーコード1が付さ
れた帳票のイメージを検出するイメージ検出部11と、
検出された帳票のイメージが格納されるイメージバッフ
ァ12と、イメージバッファ12に格納されたイメージ
に基づいてバーコード1の各要素(バー,スペース)の
幅を検出する幅検出部13と、この幅検出部13が検出
した幅情報に基づいて各要素毎に幅を決定する幅決定部
14と、幅検出部13が検出した幅情報を基に各要素毎
に幅の度数分布図を作成する第1の作成部15と、幅決
定部14が決定した幅情報を基に各バー2及びスペース
3について幅の度数分布図を作成する第2の作成部16
と、この第2の作成部16により作成された各度数分布
図に基づいてバー2及びスペース3の閾値を決定する閾
値決定部17と、バーコード1及び文字を認識するため
の辞書が格納された辞書部18と、幅決定部14により
決定された幅情報を取り込んで、閾値決定部17により
決定された閾値情報を基に各幅に対して太さの分類を行
い、その分類結果と辞書部18に格納された辞書との照
合によりバーコード1及び文字を認識する認識部19
と、この装置10の各部を制御する制御部20とを有し
て構成されている。
【0025】次に、上記各部の詳細を説明する。
【0026】前記幅検出部13は、図2に示すように、
イメージバッファ12に格納されたイメージ上のバーコ
ード1の各部を複数回走査して各走査線13a乃至13
e毎に各要素(バー2及びスペース3)の幅をmm単位
で検出するものである。なお、小数点以下は、四捨五入
するようにしている。
【0027】前記幅決定部14は、幅検出部13により
検出された幅情報の信頼性を評価して信頼性が低い幅情
報は破棄し、残った信頼性の高い幅情報を基に各要素毎
に幅を決定するものでる。
【0028】この幅決定部14による要素の幅の決定に
ついて図3乃至図5を参照して説明する。図3はコード
39で表されたバーコード1であって、バー2にボイド
2a、スペース3にスポット3aが存在している状態を
示す。なお、コード39とは、図2に示すように、バー
コード1が、8つの文字に対応する8つの第1乃至第8
の要素群4(4a乃至4h)から構成されているとする
と、1つの要素群4は5本のバー2とその5本のバー2
に挟まれた4本のスペース3から構成され、バー2及び
スペース3の幅は、細いものと太いものとの2種類しか
ないものをいう。まず、幅検出部13が、各走査線13
a乃至13eに対して要素の幅を検出した結果、図4に
示すように、第1の走査線13aに対しては(2211
333222223)、第2の走査線13bに対しては
(2111333222223)、第3の走査線13c
に対しては(1112333222223)、第4の走
査線13dに対しては(223332222211
3)、第5の走査線13eに対しては(2231133
222223)が得られたとする。幅決定部14は、1
番目の要素の幅データ同士を比較し、多数決により第3
の走査線13cのデータ「1」はエラーと判断して、そ
の第3の走査線13c上の1番目及び2番目のデータを
破棄して、その後段のデータ全体を左へシフトする。1
番目のみならず2番目のデータも破棄するのは、ボイド
2aやスポット3aが形成された場合は、通常、1番目
のデータがエラーのときは次のデータもエラーと判断で
きるからである。同様に、2番目の要素の幅データを比
較し、多数決により第2の走査線13b上のデータ
「1」はエラーと判断して、その第2の走査線13b上
の2番目及び3番目のデータを破棄して、その後段のデ
ータ全体を左へシフトする。同様に、3番目の要素の幅
データを比較し、多数決により第1の走査線13a上の
データ「1」はエラーと判断して、その第1の走査線1
3a上の3番目及び4番目のデータを破棄して、その後
段のデータ全体を左へシフトする。同様に、4番目の要
素の幅データを比較し、多数決により第5の走査線13
e上のデータ「1」はエラーと判断して、その第5の走
査線13e上の4番目及び5番目のデータを破棄して、
その後段のデータ全体を左へシフトする。5番目のデー
タ以降も同様にして行い、11番目の要素の幅データを
比較し、多数決により第4の走査線13d上のデータ
「1」はエラーと判断して、その第4の走査線13d上
の11番目及び12番目のデータを破棄して、その後段
のデータ全体を左へシフトする。このようにして信頼性
の低いデータを破棄してデータをシフトすることにより
図5に示すようなデータが得られ、更に各要素毎に多数
決で幅を決定する。これにより、信頼性の高い幅情報が
得られるので、図3に示すように、印刷不良によりバー
2にボイド2aやスペース3にスポット3aが形成され
ている場合でも、バーコード1を認識することが可能と
なる。
【0029】なお、破棄するデータは、データ同士を比
較して信頼性の低いとされたデータのみとして、次のデ
ータを破棄せずに、その後段のデータ全体をシフトする
ようにしてもよい。また、1文字(要素群4)に対する
要素の数は、バーコード1の種類によって決まっている
ので、要素群4単位で上記処理を行って余分なデータを
破棄するようにしてもよい。これにより、より信頼性の
高い幅情報を求めることができる。また、幅決定部14
は、各要素毎に幅の値を平均してそれを各要素の幅とし
て決定してもよい。この場合に、平均値が小数点以下を
含むときは、小数点以下を四捨五入して整数にする。こ
れにより、従来、図6に示すように1本の走査線13c
から幅を検出していたため、中間高さ位置の走査線13
c上に欠陥があると、各要素について太さの分類を行う
ことができなかったが、本実施例によれば、図7に示す
ように、バーコード1が印刷不良によりバー2の太さに
歪みが生じている場合でも、平均化された幅の値を用い
ることにより、局部的な印刷欠陥の影響を小さくするこ
とができるので、バーコード1を認識することができ
る。
【0030】前記第1の作成部15は、幅決定部14に
より決定された幅情報を基に各要素毎に幅の度数分布図
例えばヒストグラムを後述する図14乃至図16に示す
ようにそれぞれ作成するものである。なお、度数分布図
は、度数分布多角形であってもよい。
【0031】前記第2の作成部16は、幅決定部14に
より決定されたバー2の幅情報を基にバー2の幅の度数
分布図例えばヒストグラムを作成し、同じく幅決定部1
4により決定されたスペース3の幅情報を基にスペース
3の幅の度数分布図例えばヒストグラムを作成するもの
である。なお、度数分布図は、度数分布多角形であって
もよい。図8は図2に示すコード39で表されたバーコ
ード1の走査に基づいて作成されたバー2の度数分布図
の一例を示すものであり、バー2の幅毎にその頻度を縦
軸に表し、幅の値を横軸に表す。同図は、4mmに谷間
が形成されている場合を示す。
【0032】前記閾値決定部17には、制御部20から
バーコード1の種類に応じたバー2及びスペース3の閾
値の数が入力されるようになっており、閾値決定部17
は、バー2及びスペース3の各度数分布図の分布におい
て制御部20から入力された閾値の数の谷間に対応する
幅の値をバー2又はスペース3の閾値として決定するも
のである。なお、閾値決定部17は、度数分布図におい
て頻度が0の幅の値を閾値と決めるが、頻度0の要素の
幅がないときには度数分布図の両端を除いて頻度が低い
順に閾値として決定するようになっている。図2に示す
コード39で表されたバーコード1の場合は、閾値決定
部17には、制御部20から閾値の数としてバー2及び
スペース3それぞれ1つが入力され、また、コード39
のバーコード1について得られた図8に示す度数分布図
を用いてその分布の谷間に対応する幅の値(4mm)を
バー2の閾値として決定する。同様にしてスペース3の
閾値をスペース3の度数分布図(図示省略)に基づいて
例えば4mmと決定する。
【0033】更に、前記第2の作成部16及び閾値決定
部17について図9乃至図12を参照して説明する。図
9はJAN8で表されたバーコード1′を示す図であ
る。JAN8のバーコード1′は、太さが異なる4種類
のバー2及びスペース3から構成され、バー2及びスペ
ース3の閾値をそれぞれ3つ有するものである。同図に
示すバーコード1′を読み取る場合は、第2の作成部1
6により図10に示すようなバー2の度数分布図及びス
ペース3の度数分布図(図示省略)が作成される。同図
は、3mm,6mm及び9mmの3つに谷間が形成され
ている場合を示す。閾値決定部17には、制御部20か
らバーコード1の種類に応じたバー2及びスペース3の
閾値の数(バー2及びスペース3はそれぞれ3つ)が入
力され、図10に示す分布図からバー2の閾値を3m
m,6mm,9mmと決定し、同様にしてスペース3の
閾値を3つ決定する。認識部19は、幅検出部13から
幅情報を取り込んで、閾値決定部17により決定された
閾値を基に各要素の幅に対して太さの分類を行い、その
分類結果と辞書部18に格納されたJAN8の対応表を
照合しバーコード1′を認識する。このようにして種類
が異なるバーコード1′に対しても読み取ることができ
る。
【0034】図11は図9より縮小されたJAN8のバ
ーコード1″を示す図である。同図に示すバーコード
1″を読み取る場合も、図9に示すバーコード1′の場
合と同様に、第2の作成部16により図12に示すよう
なバー2の度数分布図及びスペース3の度数分布図(図
示省略)が作成される。同図に示す場合は、2mm,4
mm及び6mmの3つに谷間が形成されている。閾値決
定部17には、制御部20からバーコード1の種類に応
じたバー2及びスペース3の閾値の数(バー2及びスペ
ース3はそれぞれ3つ)が入力され、バー2の閾値を2
mm,4mm,6mmと決定し、同様にしてスペース3
の閾値を3つ決定する。このようにして倍率が異なるバ
ーコード1″に対しても読み取ることができる。このよ
うに、信頼性の高い閾値を基に太さの分類を行っている
ので、バーコードの読取りの信頼性が向上する。また、
オペレータが閾値を入力する手間を省けるので、操作性
が向上する。また、バーコードの種類や倍率が異なる場
合でも、自動的に信頼性の高い閾値を決定することがで
きる。
【0035】前記辞書部18にはバーコード辞書と文字
辞書が格納されている。バーコード辞書としては、図1
3に示すような文字と01パターンとの対応表が、バー
コードの種類毎に格納されている。バーコードの種類と
しては、コード39やJAN8等があるが、同図はコー
ド39の場合を示している。また、文字辞書としては基
準となる文字パターンが格納されている。
【0036】前記認識部19は、各要素の幅に対して太
さの分類を行い、その分類結果と辞書部18に格納され
たバーコード辞書との照合によりバーコード1を認識す
るとともに、帳票のイメージから文字パターンを切り出
し、その文字パターンと辞書部18に格納された文字辞
書とを照合して文字を認識するものである。
【0037】この認識部19は、幅決定部14により決
定された幅情報を取り込んで、閾値決定部17により決
定された閾値情報に対する第1の作成部15により作成
された度数分布図の分布位置により各幅に対して太さの
分類を行うようにしている。例えば、ある一つの要素に
ついて作成した度数分布図が図14のように、閾値と分
布位置が一致せず、閾値より小さい値の側に分布してい
る場合は、細いと分類し、図15に示すように、閾値と
分布位置が重なった場合は、分布のピーク15aが存在
している側を優先させて太いと分類し、図16に示すよ
うに、閾値と分布のピーク15aが重なった場合は、広
く分布している側を採って太さの分類を行う。このよう
に、閾値に対する度数分布図の分布位置によって太さの
分類を行っているので、印刷不良によりバー2の太さに
歪みが生じている場合でも、バーコード1を認識するこ
とができる。また、幅の平均値と閾値と一致する場合で
も、太さの分類ができるようになる。認識部19は、こ
の太さの分類により太いと判断した場合「1」、細いと
判断した場合は「0」として分類結果を得るようにして
いる。なお、判定できなかった場合は「?」を出力する
ようにしている。
【0038】また、認識部19は、分類した後は、要素
群4単位で分類結果とバーコード辞書とを照合して要素
毎に評価値を求め、その総合的な評価によりバーコード
1を認識するようにしている。この認識部19による分
類結果の評価について図17乃至図19を参照して説明
する。例えば、分類結果の01パターンが、図17に示
すように、(001100001)の場合は、辞書部1
8に格納された図13に示す対応表のうち、文字「2」
の01パターンと一致するので、各要素同士の距離(ビ
ットの反転の数)は、それぞれ0となり、それらの合計
も0となる。また、分類結果の01パターンが、図18
に示すように(?01100001)の場合は、図13
に示す対応表のうち文字「1」のパターン(10010
0001)と照合すると、距離の合計は0.5+0+1
+0+0+0+0+0+0=1.5となり、図19に示
すように、文字「2」のパターン(00110000
1)と照合すると、距離の合計は0.5+0+0+0+
0+0+0+0+0=0.5となり、文字「2」のパタ
ーンに対する距離の合計が最も最小となるため、文字コ
ード「2」と認識される。これにより、要素毎に求めた
各評価値の総合的な評価により、信頼性の高い要素の幅
を求めているので、幅が曖昧な場合でも、信頼性の高い
バーコード1の読取りを行うことができる。
【0039】前記制御部20は、この装置10の各部を
制御するとともに、認識部19によって認識されたバー
コード1に基づいて、認識部19が認識した文字データ
をそのバーコード1に対応する記憶領域にファイルする
ようになっている。
【0040】次に、本実施例の動作を図20に示すフロ
ーチャートに従って説明する。なお、図2に示すように
「*UVW…」をコード39で表したバーコード1が付
された帳票を読み取る場合について説明する。
【0041】まず、イメージ検出部11が、制御部20
に制御され、バーコード1が付された帳票のイメージを
検出すると、そのイメージがイメージバッファ12に格
納される(S1)。
【0042】幅検出部13は、制御部20の制御の下
に、図2に示すように、イメージバッファ12に格納さ
れたイメージ上のバーコード1の各部を複数回走査して
各走査線13a乃至13e毎に各要素(バー2及びスペ
ース3)の幅をmm単位で検出する(S2)。
【0043】次に、幅決定部14は、幅検出部13によ
り検出された幅情報の信頼性を評価して信頼性が低い幅
情報は破棄し、残った信頼性の高い幅情報を基に各要素
毎に幅を決定する(S3)。
【0044】一方、第1の作成部15は、幅検出部13
が検出した幅情報を基に各要素毎に幅の度数分布図を作
成する(S4)。
【0045】次に、第2の作成部16は、幅決定部14
が決定した幅情報を基に各バー2及びスペース3につい
て幅の度数分布図を作成する(S5)。
【0046】閾値決定部17は、制御部20からバーコ
ード1の種類に応じたバー2及びスペース3の閾値の数
が入力され、閾値決定部17は、第2の作成部16によ
り作成された各度数分布図の分布において制御部20か
ら入力された閾値の数の谷間に対応する幅の値をバー2
又はスペース3の閾値として決定する(S6)。
【0047】認識部19は、幅決定部14によって決定
された幅情報を取り込んで、閾値決定部17により決定
された閾値情報に対する第1の作成部15により作成さ
れた度数分布図の分布位置により各幅に対して太さの分
類を行い、バー2及びスペース3が太い場合は「1」、
細い場合は「0」、判定不能の場合は「?」として01
パターンに変換して分類結果を得る(S7)。
【0048】認識部19は、その分類結果と辞書部18
に格納されているバーコード辞書とを照合して要素毎に
評価値を求め(S8)、その総合的な評価によりバーコ
ード1を認識する(S9)。この認識では、総合的評価
の最も高い01パターンを、図13に示すコード39の
対応表と照合して文字データに変換して出力する。図2
に示すバーコード1の場合は、第1の要素群(スタート
・キャラクタ)4aの01パターンは、0100101
00であるので、「*」の文字データに変換され、第2
の要素群4bについては、110000001であるの
で、「U」の文字データに変換され、第3の要素群4c
については、011000001であるので、「V」の
文字データに変換され、第4の要素群4dについては、
111000000であるので、「W」の文字データに
変換される。
【0049】前記ステップS1にて帳票のイメージを検
出した後、認識部19は、そのイメージから文字パター
ンを切り出し(S10)、辞書部18に格納されている
文字辞書との照合により(S11)、文字を認識する
(S12)。
【0050】制御部20は、前記ステップS9にて認識
したバーコード1に対応する記憶領域に前記ステップS
12にて認識した文字データをファイルする(S1
3)。
【0051】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施できる。
例えば、バーコード1を複数回走査する場合について説
明したが、1回の走査からバー2及びスペース3につい
て幅の度数分布図を作成して閾値を決定してもよい。こ
の場合は、信頼性の高い閾値が得られるので、バーコー
ドの読取りの信頼性が向上するとともに、オペレータが
閾値を入力する手間を省けるので、操作性が向上する。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、以下の効
果を奏する。
【0053】請求項1記載の発明によれば、バーコード
を複数回走査して各要素毎に幅を決定しているので、正
確な幅を求めることができ、バーコードの読取りの信頼
性向上が図れる。
【0054】請求項2記載の発明によれば、平均化され
た幅の値を用いているので、印刷不良によりバーの太さ
に歪みが生じている場合でも、バーコードを認識するこ
とができる。
【0055】請求項3記載の発明によれば、閾値に対す
る度数分布図の分布位置によって太さの分類を行ってい
るので、印刷不良によりバーの太さに歪みが生じている
場合や幅の平均値と閾値が一致する場合でも、バーコー
ドを認識することができる。
【0056】請求項4記載の発明によれば、信頼性の高
い幅情報を基に要素の幅を決定しているので、印刷不良
によりバーにボイドやスペースにスポットが形成されて
いる場合でも、バーコードを認識することができる。
【0057】請求項5記載の発明によれば、要素毎に求
めた各評価値の総合的な評価により、信頼性の高い要素
の幅を求めているので、幅が曖昧な場合でも、信頼性の
高いバーコードの読取りを行うことができる。
【0058】請求項6記載の発明によれば、信頼性の高
い閾値を基に太さの分類を行っているので、バーコード
の読取りの信頼性が向上する。また、オペレータが閾値
を入力する手間を省けるので、操作性が向上する。
【0059】請求項7記載の発明によれば、読み取った
バーコードに基づいて帳票に記入された情報の種類に応
じた読取処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的文字読取装置の一実施例を示す
ブロック図
【図2】コード39で表されたバーコードの一例を示す
【図3】幅決定部による要素の幅の決定について説明す
るための印刷不良のバーコードの一例を示す図
【図4】幅決定部による要素の幅の決定について説明す
るための図
【図5】幅決定部による要素の幅の決定について説明す
るための図
【図6】幅決定部の他の例を説明するための印刷不良の
バーコードの一例を示す図
【図7】幅決定部の他の例を説明するための印刷不良の
バーコードの一例を示す図
【図8】図2に示すバーコードに関するバーの幅の度数
分布図
【図9】JAN8で表されたバーコードを示す図
【図10】図9に示すバーコードに関するバーの幅の度
数分布図
【図11】図9より縮小されたJAN8で表されたバー
コードを示す図
【図12】図11に示すバーコードに関するバーの幅の
度数分布図
【図13】辞書部に格納されるバーコード辞書の一例を
示す図
【図14】認識部による要素の太さの分類を説明するた
めの度数分布図
【図15】認識部による要素の太さの分類を説明するた
めの度数分布図
【図16】認識部による要素の太さの分類を説明するた
めの度数分布図
【図17】認識部による分類結果の評価を説明するため
の図
【図18】認識部による分類結果の評価を説明するため
の図
【図19】認識部による分類結果の評価を説明するため
の図
【図20】本実施例の動作を説明するためのフローチャ
ート
【図21】従来の光学的文字読取装置による読取り方法
を説明するための図
【符号の説明】
1,1′,1″ バーコード 10 光学的文字読取装置 11 イメージ検出部 13 幅検出部 14 幅決定部 15 第1の作成部 16 第2の作成部 17 閾値決定部 18 辞書部 19 認識部 20 制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードが付された帳票上の文字を読
    み取る光学的文字読取装置において、 前記帳票のイメージを検出するイメージ検出手段と、 前記イメージ上のバーコードの各部を複数回走査して各
    走査毎にバーコードの各要素の幅を検出する幅検出手段
    と、 この幅検出手段が検出した幅情報に基づいて各要素毎に
    幅を決定する幅決定手段と、 この幅決定手段により決定された幅情報を取り込んで、
    入力された閾値情報を基に各幅に対して太さの分類を行
    い、その分類結果と認識辞書との照合によりバーコード
    を認識する認識手段と、 を有することを特徴とする光学的文字読取装置。
  2. 【請求項2】 前記幅決定手段は、各要素毎に幅の値を
    平均してそれを各要素の幅として決定するものである請
    求項1記載の光学的文字読取装置。
  3. 【請求項3】 前記幅決定手段が検出した幅情報を基に
    各要素毎に幅の度数分布図を作成する第1の作成手段を
    備え、前記認識手段は、前記幅決定手段により決定され
    た幅情報を取り込んで、入力された閾値情報に対する前
    記第1の作成手段により作成された度数分布図の分布位
    置により各幅に対して太さの分類を行うものである請求
    項2記載の光学的文字読取装置。
  4. 【請求項4】 前記幅決定手段は、前記幅検出手段が検
    出した幅情報の信頼性を評価して信頼性が低い幅情報は
    破棄し、残った信頼性の高い幅情報を基に各要素毎に幅
    を決定するものである請求項1記載の光学的文字読取装
    置。
  5. 【請求項5】 前記認識手段は、前記幅検出手段から幅
    情報を取り込んで、入力された閾値情報を基に各幅に対
    して太さの分類を行い、その分類結果と認識辞書とを照
    合して要素毎に評価値を求め、その総合的な評価により
    バーコードを認識するものである請求項1,2,3又は
    4記載の光学的文字読取装置。
  6. 【請求項6】 前記幅決定手段が決定した幅情報を基に
    各バー及びスペースについて幅の度数分布図を作成する
    第2の作成手段と、この第2の作成手段により作成され
    た各度数分布図の分布においてバーコードの種類に応じ
    た数の谷間に対応する幅の値をバー又はスペースの閾値
    として決定して前記認識手段に入力する閾値決定手段と
    を有することを特徴とする請求項1,2,3,4又は5
    記載の光学的文字読取装置。
  7. 【請求項7】 前記認識手段によるバーコードの認識に
    基づいて帳票上の文字の読取処理を行うことを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5又は6記載の光学的文字読
    取装置。
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