JPH07239228A - 測定方法および装置 - Google Patents

測定方法および装置

Info

Publication number
JPH07239228A
JPH07239228A JP2956094A JP2956094A JPH07239228A JP H07239228 A JPH07239228 A JP H07239228A JP 2956094 A JP2956094 A JP 2956094A JP 2956094 A JP2956094 A JP 2956094A JP H07239228 A JPH07239228 A JP H07239228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
displacement
measuring head
measured
probe
detection type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2956094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2825429B2 (ja
Inventor
Keizo Uchiumi
敬三 内海
Kunio Hara
邦夫 原
Yasuhiro Kurahashi
康浩 倉橋
Yuzo Takeuchi
雄三 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makino Milling Machine Co Ltd
Original Assignee
Makino Milling Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makino Milling Machine Co Ltd filed Critical Makino Milling Machine Co Ltd
Priority to JP6029560A priority Critical patent/JP2825429B2/ja
Publication of JPH07239228A publication Critical patent/JPH07239228A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2825429B2 publication Critical patent/JP2825429B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Numerical Control (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定子先端の球部半径と合成変位とが不一致
でも、測定位置の座標値を精度良く、高能率に測定でき
る測定方法と装置の提供にある。 【構成】 測定ヘッド10の球部半径Rを有した測定子
14を被測定物Wpに押圧して合成変位Eを発生したと
き、接触点の座標P(U,V,W)を所定の演算式に従
って演算し、その演算結果から、形状測定や寸法測定を
適正に判別して実行できる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に三次元座標系にお
いて立体形状を有する被測定物の形状測定や寸法測定を
行う測定方法と測定装置に関し、特に、単一の変位検出
形測定ヘッドを用いて被測定物の表面座標値の読み取り
データから演算して形状測定する場合と、同変位検出形
測定ヘッドの測定子が被測定物に接触、変位した際の該
測定子の計測中心の座標値を求め、求めた値から所定の
数式に従って演算することにより、同被測定物に形成し
た孔の径寸法や孔位置寸法又は被加工部分の幅寸法等の
種々の寸法を測定する場合とに分類して測定を自動遂行
するのに用いることが可能な測定方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】測定ヘッドがその先端に球形状を有した
測定子(フィーラ)を備える共に、その測定子が被測定
対象物に接触した場合のX,Y,Z軸方向における変位
データを検出することが可能な変位検出形測定ヘッドは
既に従来から多用されている。この種の変位検出形測定
ヘッドを用いた測定方法としては、特公昭53−393
5号公報に開示された、被測定対象物の表面の測定すべ
き位置に測定子の先端球部を押圧、接触により相対変位
させ、その場合の球部半径Rと、X,Y,Z軸方向の各
軸方向に発生した変位量I,J,Kの合成変位量(E=
√(I2 +J2+K2 )即ち、(I2 +J2 +K2 )の
平方根)とが等しくなったときの測定ヘッドのX,Y,
Z軸座標の読みを測定点の座標であるとする方法があ
る。
【0003】更に、特公昭58−4962号公報に開示
された公知の方法は、被測定物の表面のある点から距離
Fだけ外方にオフセットした点の座標値を求める場合
に、被測定物と測定ヘッドとの相対移動過程で、被測定
物の表面上のある点に、変位検出形測定ヘッドの測定子
の先端球部を押付けて球部の半径Rと同球部のX,Y,
Z軸方向の各軸方向における変位量I,J,Kの合成変
位(E=√(I2 +J2+K2 )即ち、(I2 +J2
2 )の平方根)とが等しく成ったときの合成変位をE
0 として定義し、そのときの測定ヘッドにおけるX,
Y,Z軸座標の読みを被測定物の表面のある点の座標と
して測定し、次に、そこから上述のオフセット量Fだけ
オフセットした点の座標は、(X+F・I/E0 ,Y+
F・J/E0,Z+K/E0 )と演算して求める方法で
ある。つまり、上述した公知の両方法では、変位検出形
測定ヘッドの測定子の先端球部の合成変位が常に同球部
の半径に等しくなるようにフィードバック制御する方法
で測定子を被測定物に押し付けるようにしなければなら
ないと言う制限があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この結果、合成変位の
演算に時間がかかるので、被測定物と測定ヘッドとの相
対移動における送り速度を遅速化しなければ正確な位置
で測定子を被測定物の表面の所望の各点に位置決めでき
ないと言う問題があった。特に、被測定物と測定ヘッド
との相対移動をNC装置等の制御の下に自動的に遂行す
る場合には、合成変位の演算の実行に必要な時間に制限
されて、自ずから被測定物における間隔の開いた複数点
位置でしか測定を実行し得ないと言う問題もあった。
【0005】また、被測定物と測定ヘッドとの相対移動
における相対送り速度が速いと、測定子の球部半径Rと
合成変位E0 とが等しくなる点位置で位置決めができ
ず、その結果、測定誤差が大きくなると言う問題点もあ
った。依って、上述の諸問題点に鑑みて、本発明の目的
は、変位検出形測定ヘッドを用いた被測定物の測定に当
たり、測定子先端の球部半径と合成変位とが一致しなく
ても、測定すべき位置の座標値を精度良く、しかも能率
良く測定できる測定方法と装置とを提供せんとするもの
である。
【0006】本発明の他の目的は、立体形状を有する被
測定物と変位検出形測定ヘッドとの間でX,Y,Z軸方
向の相対移動を行い、被測定物に同測定ヘッドの測定子
を接触させてその接触点の座標値を測定するとき、測定
子球部の半径値を単に既知データとして演算処理に用い
ることによって測定を実行可能な測定方法と装置とを提
供せんとするものである。
【0007】本発明の更に他の目的は、立体形状を有す
る被測定物と変位検出形測定ヘッドとの間でX,Y,Z
軸方向の相対移動を行い、被測定物に同測定ヘッドの測
定子を接触させて被測定物の表面からオフセットした位
置の座標値を測定するとき、測定子球部の半径値を単に
既知データとして演算処理に用いることによって測定を
実行可能な測定方法と装置とを提供せんとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的に鑑みて、本
発明は、測定ヘッドとして三次元座標系におけるX,
Y,Z軸方向に発生した変位を検出可能な変位検出手段
と、同ヘッドにX,Y,Z軸の方向に変位可能な測定子
を備えた変位検出形測定ヘッドを用い、被測定物と同変
位検出形測定ヘッドとの相対移動によって該測定ヘッド
の測定子を被測定物の表面に、押圧、接触させ、このと
き、測定子に発生した各軸方向の変位を変位検出手段で
検出し、その検出データから所定の演算式に従って演算
を実行して合成変位量を求め、この合成変位量の演算値
と予め既知量として認識されている測定子の球部の半径
データとから、被測定物と測定子との接触点の座標値ま
たは接触点から所定のオフセット量だけオフセットした
位置の座標値の何ずれかを所要に応じて演算して求める
ようにしたものである。
【0009】即ち、本発明によれば、立体形状を有する
被測定物と測定ヘッドとの間でX,Y,Z軸方向の相対
移動を行い、前記被測定物に前記測定ヘッドの測定子を
接触させてその接触点の座標値を測定する測定方法にお
いて、その測定ヘッドとして、先端に球部を有し被測定
物の表面に接触するとその表面に対して略法線方向に変
位するよう支持された測定子を備え、該測定子のX,
Y,Z軸方向の各変位を検出可能な変位検出形測定ヘッ
ドを用い、上記変位検出形測定ヘッドのX,Y,Z軸方
向の各位置データを読み取り、上記被測定物の表面に前
記変位検出形測定ヘッドの測定子を接触させたときの該
接触点の座標値(U,V,W)は、 U=X−(R−E)・I/E ・・・・・・・・・(1) V=Y−(R−E)・J/E ・・・・・・・・・(2) W=Z−(R−E)・K/E ・・・・・・・・・(3) ただし、Rは測定子の先端球部半径で既知の値、I,
J,Kは変位検出形測定ヘッドで検出したX,Y,Z軸
方向の各変位、Eは、測定子の合成変位量でE=√(I
2 +J2 +K2 )、つまり、Eの値は(I2 +J2 +K
2 )の平方根に等しい、X,Y,Zは、接触して変位を
検出したときの変位検出形測定ヘッドの各位置データ、
で表される(1)〜(3)式に従って求めるようにした
測定方法が提供される。
【0010】又、本発明によれば、上述した測定方法を
直接実施する装置として、前記の測定ヘッドとして、先
端に球部を有し前記被測定物の表面に接触するとその表
面に対して略法線方向に変位する支持された測定子を備
え、該測定子のX,Y,Z軸方向の各変位を検出可能な
変位検出形測定ヘッドを用い、上記変位検出形測定ヘッ
ドのX,Y,Z軸方向の各位置データを読み取る位置読
み取り手段と、前記被測定物の表面に前記変位検出形測
定ヘッドの測定子を接触させたときの該接触点の座標値
(U,V,W)を、上述した(1)〜(3)式に従って
求める表面座標演算手段と、前記被測定物と前記変位検
出形測定ヘッドとのX,Y,Z軸方向の相対移動を制御
するNC装置と、を具備した測定装置が提供される。
【0011】本発明によれば、更に、立体形状を有する
被測定物と測定ヘッドとの間でX,Y,Z軸方向の相対
移動を行い、前記被測定物に前記測定ヘッドの測定子を
接触させて前記被測定物の表面からオフセットした位置
の座標値を測定する測定方法において、その測定ヘッド
として、先端に球部を有し前記被測定物の表面に接触す
るとその表面に対して略法線方向に変位するよう支持さ
れた測定子を備え、該測定子のX,Y,Z軸方向の各変
位を検出可能な変位検出形測定ヘッドを用い、上記変位
検出形測定ヘッドのX,Y,Z軸方向の各位置データを
読み取り、上記被測定物の表面に上記変位検出形測定ヘ
ッドの測定子を接触させたときの該接触点から所定量オ
フセットした位置の座標値(x,y,z)は、 x=X+(E−E0 )・I/E ・・・・・・・(4) y=Y+(E−E0 )・J/E ・・・・・・・(5) z=Z+(E−E0 )・K/E ・・・・・・・(6) ただし、E0 は予め設定された基準変位量で、測定子の
先端球部の半径Rから所定のオフセット量r0 を引いた
量、I,J,Kは変位検出形測定ヘッドで検出したX,
Y,Z軸方向の各変位、Eは測定子の合成変位量でE=
√(I2 +J2 +K2 )、つまりEの値は(I2 +J2
+K2 )の平方根に等しい、X,Y,Zは、接触して変
位を検出したときの変位検出形測定ヘッドの各位置デー
タ、の(4)〜(6)式に従って求めるようにした測定
方法が提供され、また、このような測定方法を直接実施
する測定装置として、前記測定ヘッドは、先端に球部を
有し前記被測定物の表面に接触するとその表面に対して
略法線方向に変位するように支持された測定子を備え、
該測定子のX,Y,Z軸方向の各変位を検出可能な変位
検出形測定ヘッドとして形成され、前記変位検出形測定
ヘッドのX,Y,Z軸方向の各位置データを読み取る位
置読取り手段と、前記被測定物の表面に前記変位検出形
測定ヘッドの前記測定子を接触させたときの該接触点か
ら所定量オフセットした位置の座標値(x,y,z)
を、上述した(4)〜(6)式に従って求めるオフセッ
ト座標演算手段と、前記被測定物と前記変位検出形測定
ヘッドとのX,Y,Z軸方向の相対移動を制御するNC
装置と、を具備した測定装置が提供される。
【0012】なお、本発明によれば、立体形状を有する
被測定物と測定ヘッドとの間でX,Y,Z軸方向の相対
移動を行い、前記被測定物に前記測定ヘッドの測定子を
接触させて座標値や寸法を測定する測定装置において、
前述した変位検出形測定ヘッドのX,Y,Z軸方向の各
位置データを読み取る位置読取り手段と、前述した演算
式(1)〜(3)式に従う表面座標演算手段と、前述し
た演算式(4)〜(6)式に従うオフセット座標演算手
段と、前記被測定物と変位検出形測定ヘッドとのX,
Y,Z軸方向の相対移動を制御するNC装置と、測定す
べき項目が前記被測定物の表面座標を求めるステップを
必要とする第1測定モードか、前記被測定物の表面から
所定量オフセットした点の座標を求めるステップを必要
とする第2測定モードかを判別する測定モード判別手段
と、上記判別手段が第1測定モードと判別した測定項目
については前記表面座標演算手段の出力を用いて測定値
を求め、上記判別手段が第2測定モードと判別した測定
項目については前記オフセット座標演算手段の出力を用
いて測定値を求める測定値演算手段と、を具備した測定
装置も提供される。
【0013】
【作用】上述した構成によれば、演算式(1)〜(3)
または(4)〜(6)或いは両者の演算式(1)〜
(6)とを駆使することにより、被測定立体形状物の表
面座標値を測定して形状測定を行うことも、オフセット
演算により測定子の計測中心の座標値を求めることによ
り寸法測定を行うことも可能であり、更には、被測定項
目が形状測定の場合と寸法測定の場合とを2つの測定モ
ードとして同じ被測定物に対して必要とする測定項目が
何ずれの測定モードであるかを判別しながら所要の測定
モードを逐次、実行することもできるのである。
【0014】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
いて、更に詳細に説明する。図1は、三次元座標系にお
いて立体形状を有する被測定物の表面に変位検出形測定
ヘッドの同表面に対して略法線方向に変位するように支
持された測定子を押し当てたときの接触点の座標値を測
定するための原理図、図2は、同じく立体形状の被測定
物の表面に変位検出形測定ヘッドの測定子を押し当てた
ときの接触点から法線方向に距離r0 だけオフセットし
た点S(通常は、球形測定子内部の点である)の座標値
を測定する原理図、図3は、被測定物と変位検出形測定
ヘッドとの間の相対移動を制御しながら同変位検出形測
定ヘッドから図1または図2に示す原理に従って被測定
物の接触点座標値またはオフセット点Sの座標値を測定
し、これらを2つの測定モードに分類しながら、所望の
モードの測定を自動遂行可能にする測定装置の構成を示
したブロック図、図4は、被測定物の表面のある点の座
標値を測定する場合の測定点と測定子との関係を二次元
座標系で略示した図、図5は、同じく被測定物が有する
表面上の2直線の交点と同交点における2直線の成す角
度を求めるための測定方法を説明する略示図、図6は、
被測定物の例えば、2つの面の間の距離寸法を測定する
場合を二次元座標系の2つの直線間の距離寸法に置き換
えて測定する方法を説明する略示図、図7は、被測定物
の球面の半径測定に適用可能な円弧測定を二次元座標系
で説明する略示説明図、図8は被測定物に穿設された多
数の孔のピッチ寸法の測定に適用する場合の測定方法を
二次元座標系で簡略化して説明するための略示図、図9
は、被測定体に穿設された円孔の中心と同被測定体の別
の面との距離測定に適用する場合の測定方法を二次元座
標系で説明するための略示図である。
【0015】さて、図1を参照すると、図示、明示され
ていない変位検出形測定ヘッド10へ支持軸12を介し
て支持された球状測定子14(半径R)を、被測定物W
pの表面Wsに押し当てたときの接触点Pの三次元座標
系における座標値P(U,V,W)を同変位検出形測定
ヘッド10で測定する状態を示している。同測定ヘッド
10の測定子14は、被測定物Wpとの間で相対移動す
ることにより、支持軸12と共に一点鎖線で示す位置ま
で機械的に移動した場合でも、面Wsとの接触により押
し戻され、実際の支持軸12と測定子14とは実線で示
す位置に達し、測定子14の中心Tの位置が測定子14
の位置と認識される。このとき、変位検出手段を内蔵し
た変位検出形測定ヘッド10の検出軸(図示なし)は、
測定子14を、あたかも一点鎖線の位置までめり込ませ
た位置(中心Qの位置)に達している。この中心Qの三
次元座標系における位置座標(X,Y,Z)は、測定ヘ
ッド10の検出軸のX,Y,Z軸方向における各位置デ
ータにほかならない。故に、被測定物Wpと測定ヘッド
10との間の相対移動における送り軸系に具備された光
学式リニアスケール又は送り軸モータのロータリーエン
コーダ等の位置検出手段の出力データとして上記の位置
座標Q(X,Y,Z)を得ることができる。
【0016】他方、測定子14が被測定物Wpの面Ws
と接触し、押し当てられることにより測定子14の球部
の中心は実際には三次元座標系で同面Wsに対して略法
線方向に変位が発生している。この発生変位量Eは、測
定ヘッド10が有する変位検出手段によりX,Y,Z軸
方向の変位成分(I,J,K)として検出される。よっ
て被測定物Wpの表面Wsの接触点Pにおける座標値
(U,V,W)は図示より明らかなように、次の演算式
(1)〜(3)によって定義される。
【0017】 U=X−(R−E)・I/E ・・・・(1) V=Y−(R−E)・J/E ・・・・(2) W=Z−(R−E)・K/E ・・・・(2) つまり、従来の変位検出形測定ヘッドを用いた測定方法
と装置では、測定子の球部の半径と発生変位とが常に一
致すると言う条件下(基準変位量E0 を設定する)で測
定が行われたが、本実施例では、R=Eなる点で測定し
なくても任意の発生変位量Eだけ測定子14を被加工物
Wpの表面に押し当て、内方へ押し込んだ場合に発生す
る変位データEと測定ヘッド10の検出軸の位置データ
とから正確な表面座標Pの座標値(U,V,W)を得る
ことができるのである。なお、上記の演算式(1)〜
(3)による演算は、例えば、被測定物Wpと測定ヘッ
ド10との間に相対移動を実行させる駆動系の制御装
置、例えばNC装置に備えられた演算手段で行い得るも
のであり、また、適宜の演算手段を備えることによって
達成することもできる。
【0018】次に図2を参照すると、この場合は、被測
定物Wpに変位検出形測定ヘッド10の測定子14を押
し当てたときの接触点から同被測定物Wpの表面Wsに
対して略法線方向に距離r0 だけオフセットした点Sの
三次元座標系における座標値(x,y,z)を測定する
測定方法の原理である。この点Sの位置は、必ずしも測
定子14の球部の中心位置で無いことは言うまでもな
い。
【0019】例えば、測定ヘッド10の測定子14の中
心Q(X,Y,Z)を、基準変位量E0 だけ被測定物W
pに押し込もうとしたが、実際には合成変位量E(各
X,Y,Z軸方向の変位成分はI,J,K)を発生した
位置Tまで押し込まれている様子が表されている。この
場合に、オフセット距離(量)r0 は、図2から明らか
なように、(R−E0 )であり、予め設定された量であ
る。
【0020】この場合のオフセット点Sの座標値(x,
y,z)は次の演算式(4)〜(6)から得られるので
ある。 x=X+(E−E0 )・I/E ・・・・(4) y=Y+(E−E0 )・J/E ・・・・(5) z=Z+(E−E0 )・K/E ・・・・(6) 実際に上記演算式(4)〜(6)を実行する演算手段
は、前述と同じく、被測定物Wpと測定ヘッド10との
間の相対移動の送り機構を制御するNC装置等の制御装
置に具備された演算手段によって形成すれば良い。
【0021】上述した演算を実行することにより、従来
のように、測定子14の球部の半径と基準変位E0 とを
一致させる、つまり、図2のシステムではR=E0 とな
る点で測定しなくても、任意量Eだけ測定子14を被加
工物Wpの表面Wsに向けて押し込んだ状態の変位デー
タと位置データとから、正確に表面Wsに対してオフセ
ット距離r0 だけオフセットした位置の座標を求めるこ
とができるのである。
【0022】次に、このようにし得られる測定ヘッド1
0、測定子14を用いた測定の応用に就いて、以下に説
明する。上述した被測定物Wpを変位検出形測定ヘッド
10の測定子14の接触、押圧で測定する過程におい
て、測定子14のオフセットした位置Sの座標(x,
y,z)として得られるデータは、どのように利用々途
があるかを、先ず、考察すると、例えば、図6〜図9に
おける図6に示すように、被測定物の複数点位置でオフ
セット位置Sの座標値データを得れば、被測定物Wpの
面Wsに沿った点位置l1 とl2とを結ぶ直線に対する
別の面Wsに沿う点位置l3 からの距離hを測定してオ
フセット距離r0 を加算すれば両面間の距離測定データ
を得ることができる。
【0023】また、被測定物Wpが有する球面Wsに対
応した円弧沿いの点位置l1,l2,l3 を測定して、オフ
セット距離r0 を加算すれば円弧の中心位置と半径とを
求める測定を実施することができるのである(図7)。
更に、被測定物Wpに穿設した複数の孔の中心間距離、
即ち、ピッチ距離をX,Y,Z軸方向(図示ではX,Y
軸と簡略図示している)の各成分量で測定することがで
きる(図8)。すなわち、同図8に示すように、異なる
円孔に就いて、夫々複数点、l1,l2,l3 とl4,l5,l
6とから各円孔の中心位置データを求め、その求めた中
心位置データから、ピッチ距離の演算測定が実施でき
る。
【0024】他方、図9は、被測定物Wpに穿設された
円孔の中心位置から別の面Wsに沿う直線までの距離を
演算測定する場合である。この場合にも、円孔の中心位
置を測定点l1,l2,l3 から求め、他方、別の面に沿う
直線位置を点l4,l5から求め、両者から距離hを求め
る場合である。すなわち、図6〜図9は、一般的に被測
定物Wpに関する寸法測定を行う場合であり、被測定物
Wpの表面Wsの座標値をいちいち求めなくとも、被測
定物Wpの表面から所定距離だけオフセットした点l1
〜l6の座標値データを測定することで、被測定物Wp
に関する寸法データの測定が結果的に演算、測定するこ
とができるのである。
【0025】図4、図5は、被測定物Wpの表面Wsと
測定ヘッドの測定子14との接触点の座標値データを図
1に示した測定原理に従って求める応用例を示し、図4
は球面や円弧に沿う点の測定を行う場合、図5は2つの
面に沿う2つの直線の交点と、同交点における成す角度
θとを求める場合である。以上の説明から明らかなよう
に、本発明によれば、変位検出形測定ヘッド10の測定
子14を被測定物Wpに対して相対移動させ、その間に
測定子14と被測定物表面との接触状態から接触点の座
標測定を行う場合と接触点からオフセットした位置の座
標値とを演算、測定する測定方法が、従来の如く、基準
変位量E0に捕らわれることなく、任意の発生変位Eに
基づいて実行し得るが、後者の図2に示した測定原理
が、前者の図1に示した測定原理よりも優れている点を
以下に説明する。
【0026】すなわち、変位検出形測定ヘッド10の測
定子14と被測定物Wpとの摩擦によって測定子14の
変位ベトクルの方向に若干の誤差θが発生した場合に、
図1の測定原理では、表面座標の測定値にRtanθ
(R:測定子半径)の誤差が発生し、Rが大きい程、又
Eが小さい程、誤差が拡大する傾向がある。他方、図2
の測定原理では、測定子14の半径Rを用いずに、前述
した演算式(4)〜(6)から明らかなように、合成変
位と基準変位との差値(E−E0)なる数値を用いてい
る。つまり、EはE0 になるように、測定子14を被測
定物Wpに押し込み、実測したらE0 より若干、異なる
Eの位置で止まるケースが多いので、上記の値(E−E
0)は非常に小さい値である。このように、図2は、測
定子14の先端球部の半径Rには関係しないことから、
先端球部の寸法値データの精度に左右されることがな
く、より高精度な測定を行い得る点で優れているのであ
る。
【0027】従って、被測定物Wpの実際の測定過程で
は、測定すべき項目が、図1の測定原理によるべきか、
図2の測定原理によるべきかの判別をしてから、測定す
る必要が生ずる。すなわち、図4、図5に示した適用例
では、図1の測定原理(表面座標の演算手段を用いて演
算式(1)〜(3)を実行する演算ステップ)に従う方
法が有効である。
【0028】他方、図6〜図9の適用では、図2の測定
原理(オフセット座標の演算手段を用いて演算式(4)
〜(6)を実行する演算ステップ)に従う方法が有効で
あると言えるのである。さて、ここで図3を参照する
と、本願の請求項5に記載した発明に対応した測定装置
が示されている。
【0029】図3において、被測定物Wpは、例えば三
次元測定装置として知られた装置に取り付けられて測定
が行われる。同装置は、固定ベッド20と、同ベッド2
0上に立設されて図示のY軸方向に移動可能な立設コラ
ム22と、同コラム22に対して同Y軸に対して直交し
たX軸方向に左右動可能なテーブル24と、上述のココ
ラム22の前面に上記のX,Y軸に対して直交したZ軸
方向に摺動可能に支持された主軸頭26と、同主軸頭2
6の先端部位に取着された変位検出形測定ヘッド10と
を有して構成され、測定ヘッド10の先端には既述した
測定子14が装脱自在に取付けられている。
【0030】そして、被測定物Wpは、上記のテーブル
24上に搭載、保持され、コラム22、テーブル24、
主軸頭26の相対移動から、測定ヘッド10の測定子1
4を被測定物Wpの表面に接触させることができる構成
となっている。このとき、上記のコラム22、テーブル
24、主軸頭26による相対移動量は、夫々、例えば、
光学式スケール等から成るX,Y,Z軸スケール30、
32、34を介して検出可能であり、また、これらの移
動は、制御装置を形成するNC装置36からの指令に応
じて作動する図示されていないボールねじ機構等の周知
の送り機構に依って遂行される構成を有している。
【0031】上述したX,Y,Z軸スケール30〜34
の検出データ、変位検出形測定ヘッド10の変位検出デ
ータ(I,J,K)は、位置読み取り手段38に送出さ
れ、この位置読み取り手段38から、更に表面座標演算
手段40とオフセット座標演算手段42へ送出されてい
る。なお、図示例では説明を容易にするために、これら
の両演算手段40、42を分離図示したが、これらは、
例えば、NC装置36に内蔵した演算手段を用いるよう
に構成することもできる。また、両演算手段40、42
は、既述した演算式(1)〜(6)で用いる諸パラメー
タを予め記憶するパラメータ記憶手段44に接続され、
演算過程で所要のパラメータを読み出し得るようにして
いる。
【0032】他方、上記の表面座標演算手段40とオフ
セット座標演算手段42とは、既述したように必要に応
じて表面座標位置の測定モードとオフセット位置の測定
モードとの使い分けを可能にする測定モード判別手段4
6に接続され、この測定モード判別手段46はNC装置
36からの指令で所望の測定モードを判別することが可
能に接続されている。
【0033】また、測定モード判別手段46は、測定モ
ードに応じて最終的に必要とする測定値を測定する測定
値演算手段48に接続され、この測定値演算手段48の
演算結果が、例えば、ディスプレイ装置やプリンタ等か
ら成る周知の出力手段50へ出力される構成を有してい
る。次に、上述した測定装置による測定プロセスを説明
する。
【0034】測定する手順を指令するNCプログラムを
NC装置36に与え、測定を開始する。被測定物Wpと
測定ヘッド10の測定子14との相対移動が遂行され、
第1の測定点で合成変位量がE0 となったことが位置読
み取り手段38で読み取られると、送り軸停止指令(ス
キップ信号)が、同位置読み取り手段38からNC装置
36へ送出される。停止した位置におけるX,Y,Z座
標値と発生変位量Eの各軸成分(I,J,K)とをX,
Y,Z軸スケール30〜34と測定ヘッド10とから送
られる検出データとして位置読み取り手段38で取り込
み、表面座標演算手段40又はオフセット座標演算手段
42へ送出する。
【0035】そのとき、既知の数値(測定子球部半径R
や基準変位量E0)はパラメータ記憶手段44に予め格
納されており、このパラメータ記憶手段44から随時に
読み出して演算に使用する。測定モード判別手段46
は、NC装置36から現在行っている測定が図4〜図9
の何ずれの測定項目であるかの情報を得て、それが形状
測定モードか寸法測定モードかを判別する。
【0036】このとき、形状測定モードの場合は、表面
座標演算手段40からの演算の結果を用い、他方、寸法
測定モードの場合は、オフセット座標演算手段42から
の演算結果を用い、それぞれの測定項目に適合した測定
値演算を測定値演算手段48で遂行し、その演算結果を
表示データまたは記録データの形として出力手段50へ
出力する。
【0037】以上の説明から明らかなように、図3に図
示した実施例の測定装置を用いれば被測定物に就いて所
要とする測定が形状測定であるか、円孔の径寸法、深さ
寸法、隙間や空間を隔てた2面間の幅などの幅寸法等を
求める寸法測定であるかに応じた測定モードに従って切
換えることにより、所要の測定を高精度に、かつ自動的
に遂行し得るのである。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明によれば、被測定物を変位検出形測定ヘッドを用い、
かつ所定の演算式に従って演算、測定を遂行する測定方
法と同方法を直接、実施する測定装置が提供され、この
とき、測定ヘッドの測定子球部の半径と合成変位量とを
一致させないで、測定できるように成ったので、測定過
程で測定子を被測定物の測定点に対して位置決めを厳密
に行う必要がなく、相対送り速度を速めて能率の良い測
定を遂行することが可能となったのである。
【0039】更に、測定子球部の半径と合成変位量とが
一致していなくても表面座標やオフセット位置の座標が
演算によって正確に、かつ自動的にも求められるように
なった。しかも、被測定物の測定条件、測定項目に合っ
た演算手段を測定過程で適切に選択しつつ演算結果を順
次に得て、最終の測定値を演算、測定できるので、測定
結果の精度を向上させることができ、ひいては、加工物
の加工精度の向上等に反映させることもできるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】三次元座標系において立体形状を有する被測定
物の表面に変位検出形測定ヘッドの同表面に対して略法
線方向に変位するように支持された測定子を押し当てた
ときの接触点の座標値を測定するための原理図である。
【図2】同じく立体形状の被測定物の表面に変位検出形
測定ヘッドの測定子を押し当てたときの接触点から法線
方向に距離r0 だけオフセットした点S(通常は、球形
測定子内部の点である)の座標値を測定する原理図であ
る。
【図3】被測定物と変位検出形測定ヘッドとの間の相対
移動を制御しながら同変位検出形測定ヘッドから図1ま
たは図2に示す原理に従って被測定物の接触点座標値ま
たはオフセット点Sの座標値を測定し、これらを2つの
測定モードに分類しながら、所望のモードの測定を自動
遂行可能にする測定装置の構成を示したブロック図であ
る。
【図4】被測定物の表面のある点の座標値を測定する場
合の測定点と測定子との関係を二次元座標系で略示した
図である。
【図5】同じく被測定物が有する表面上の2直線の交点
と同交点における2直線の成す角度を求めるための測定
方法を説明する略示図である。
【図6】被測定物の例えば、2つの面の間の距離寸法を
測定する場合を二次元座標系の2つの直線間の距離寸法
に置き換えて測定する方法を説明する略示図である。
【図7】被測定物の球面の半径測定に適用可能な円弧測
定を二次元座標系で説明する略示説明図である。
【図8】被測定物に穿設された多数の孔のピッチ寸法の
測定に適用する場合の測定方法を二次元座標系で簡略化
して説明するための略示図である。
【図9】被測定体に穿設された円孔の中心と同被測定体
の別の面との距離測定に適用する場合の測定方法を二次
元座標系で説明するための略示図である。
【符号の説明】
10…変位検出形測定ヘッド 12…支持軸 14…測定子 20…固定ベース 24…テーブル 26…主軸頭 36…NC装置 38…位置読取り手段 40…表面座標演算手段 42…オフセット座標演算手段 46…測定モード判別手段 48…測定値演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 雄三 神奈川県愛甲郡愛川町三増359番地の3 株式会社牧野フライス製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体形状を有する被測定物と測定ヘッド
    との間でX,Y,Z軸方向の相対移動を行い、前記被測
    定物に前記測定ヘッドの測定子を接触させてその接触点
    の座標値を測定する測定方法において、 前記測定ヘッドとして、先端に球部を有し前記被測定物
    の表面に接触するとその表面に対して略法線方向に変位
    するよう支持された測定子を備え、該測定子のX,Y,
    Z軸方向の各変位を検出可能な変位検出形測定ヘッドを
    用い、 前記変位検出形測定ヘッドのX,Y,Z軸方向の各位置
    データを読み取り、 前記被測定物の表面に前記変位検出形測定ヘッドの測定
    子を接触させたときの該接触点の座標値(U,V,W)
    は、 U=X−(R−E)・I/E ・・・・・・・・・(1) V=Y−(R−E)・J/E ・・・・・・・・・(2) W=Z−(R−E)・K/E ・・・・・・・・・(3) この場合に、Rは測定子の先端球部半径で既知の値、 I,J,Kは変位検出形測定ヘッドで検出したX,Y,
    Z軸方向の各変位、 Eは、測定子の合成変位量でE=√(I2 +J2
    2 )、つまり、Eの値は(I2 +J2 +K2 )の平方
    根に等しい、 X,Y,Zは、接触して変位を検出したときの変位検出
    形測定ヘッドの各位置データ、で表される(1)〜
    (3)式に従って求めるようにしたことを特徴とする測
    定方法。
  2. 【請求項2】 立体形状を有する被測定物と測定ヘッド
    との間でX,Y,Z軸方向の相対移動を行い、前記被測
    定物に前記測定ヘッドの測定子を接触させて前記被測定
    物の表面からオフセットした位置の座標値を測定する測
    定方法において、 前記測定ヘッドとして、先端に球部を有し前記被測定物
    の表面に接触するとその表面に対して略法線方向に変位
    するよう支持された測定子を備え、該測定子のX,Y,
    Z軸方向の各変位を検出可能な変位検出形測定ヘッドを
    用い、 前記変位検出形測定ヘッドのX,Y,Z軸方向の各位置
    データを読み取り、 前記被測定物の表面に前記変位検出形測定ヘッドの測定
    子を接触させたときの該接触点から所定量オフセットし
    た位置の座標値(x,y,z)は、 x=X+(E−E0 )・I/E ・・・・・・・(1) y=Y+(E−E0 )・J/E ・・・・・・・(2) z=Z+(E−E0 )・K/E ・・・・・・・(3) この場合に、E0 は予め設定された基準変位量で、測定
    子の先端球部の半径Rから所定のオフセット量r0 を引
    いた量、 I,J,Kは変位検出形測定ヘッドで検出したX,Y,
    Z軸方向の各変位、 Eは測定子の合成変位量でE=√(I2 +J2
    2 )、つまりEの値は(I2 +J2 +K2 )の平方根
    に等しい、 X,Y,Zは、接触して変位を検出したときの変位検出
    形測定ヘッドの各位置データ、 の(1)〜(3)式に従って求めるようにしたことを特
    徴とする測定方法。
  3. 【請求項3】 立体形状を有する被測定物と測定ヘッド
    との間でX,Y,Z軸方向の相対移動を行い、前記被測
    定物に前記測定ヘッドの測定子を接触させてその接触点
    の座標値を測定する測定装置において、 前記測定ヘッドは、先端に球部を有し前記被測定物の表
    面に接触するとその表面に対して略法線方向に変位する
    支持された測定子を備え、該測定子のX,Y,Z軸方向
    の各変位を検出可能な変位検出形測定ヘッドとして形成
    され、 前記変位検出形測定ヘッドのX,Y,Z軸方向の各位置
    データを読み取る位置読み取り手段と、 前記被測定物の表面に前記変位検出形測定ヘッドの測定
    子を接触させたときの該接触点の座標値(U,V,W)
    を、 U=X−(R−E)・I/ E ・・・・・・(1) V=Y−(R−E)・J/ E ・・・・・・(2) W=Z−(R−E)・K/ E ・・・・・・(3) ただし、Rは測定子の先端球部半径で既知の値、 I,J,Kは変位検出形測定ヘッドで検出したX,Y,
    Z軸方向の各変位、 Eは、測定子の合成変位量でE=√(I2 +J2
    2 )、つまり、Eの値は(I2 +J2 +K2 )の平方
    根に等しい、 X,Y,Zは、接触して変位を検出したときの変位検出
    形測定ヘッドの各位置データ、の(1)〜(3)式に従
    って求める表面座標演算手段と、 前記被測定物と前記変位検出形測定ヘッドとのX,Y,
    Z軸方向の相対移動を制御するNC装置と、を具備した
    ことを特徴とする測定装置。
  4. 【請求項4】 立体形状を有する被測定物と測定ヘッド
    との間でX,Y,Z軸方向の相対移動を行い、前記被測
    定物に前記測定ヘッドの測定子を接触させて前記被測定
    物の表面からオフセットした位置の座標値を測定する測
    定装置において、 前記測定ヘッドは、先端に球部を有し前記被測定物の表
    面に接触するとその表面に対して略法線方向に変位する
    ように支持された測定子を備え、該測定子のX,Y,Z
    軸方向の各変位を検出可能な変位検出形測定ヘッドとし
    て形成され、前記変位検出形測定ヘッドのX,Y,Z軸
    方向の各位置データを読み取る位置読取り手段と、 前記被測定物の表面に前記変位検出形測定ヘッドの前記
    測定子を接触させたときの該接触点から所定量オフセッ
    トした位置の座標値(x,y,z)を、 x=X+(E−E0 )・I/E ・・・・・・・(1) y=Y+(E−E0 )・J/E ・・・・・・・(2) z=Z+(E−E0 )・K/E ・・・・・・・(3) ただし、E0 は予め設定された基準変位量で、測定子の
    先端球部の半径Rから所定のオフセット量r0 を引いた
    量、 I,J,Kは変位検出形測定ヘッドで検出したX,Y,
    Z軸方向の各変位、 Eは測定子の合成変位量でE=√(I2 +J2
    2 )、つまりEの値は(I2 +J2 +K2 )の平方根
    に等しい、 X,Y,Zは、接触して変位を検出したときの変位検出
    形測定ヘッドの各位置データ、 の(1)〜(3)式に従って求めるオフセット座標演算
    手段と、 前記被測定物と前記変位検出形測定ヘッドとのX,Y,
    Z軸方向の相対移動を制御するNC装置と、を具備した
    ことを特徴とする測定装置。
  5. 【請求項5】 立体形状を有する被測定物と測定ヘッド
    との間でX,Y,Z軸方向の相対移動を行い、前記被測
    定物に前記測定ヘッドの測定子を接触させて座標値や寸
    法を測定する測定装置において、 前記測定ヘッドは、先端に球部を有し前記被測定物の表
    面に接触するとその表面に対して略法線方向に変位する
    ように支持された測定子を備え、該測定子のX,Y,Z
    軸方向の各変位を検出可能な変位検出形測定ヘッドとし
    て形成され、 前記変位検出形測定ヘッドのX,Y,Z軸方向の各位置
    データを読み取る位置読取り手段と、 前記被測定物の表面に前記変位検出形測定ヘッドの測定
    子を接触させたときの該接触点の座標値(U,V,W)
    を、 U=X−(R−E)・I/E ・・・・・・・・・(1) V=Y−(R−E)・J/E ・・・・・・・・・(2) W=Z−(R−E)・K/E ・・・・・・・・・(3) ただし、Rは測定子の先端球部半径で既知の値、 I,J,Kは変位検出形測定ヘッドで検出したX,Y,
    Z軸方向の各変位、 Eは、測定子の合成変位量でE=√(I2 +J2
    2 )、つまり、Eの値は(I2 +J2 +K2 )の平方
    根に等しい、 X,Y,Zは、接触して変位を検出したときの変位検出
    形測定ヘッドの各位置データ、の(1)〜(3)式に従
    って求める表面座標演算手段と、 前記被測定物の表面に前記変位検出形測定ヘッドの測定
    子を接触させたときの該接触点から所定量オフセットし
    た位置の座標値(x,y,z)を、 x=X+(E−E0 )・I/E ・・・・・・・(4) y=Y+(E−E0 )・J/E ・・・・・・・(5) z=Z+(E−E0 )・K/E ・・・・・・・(6) ただし、E0 は予め設定された基準変位量で、測定子の
    先端球部の半径Rから所定のオフセット量r0 を引いた
    量、 I,J,Kは変位検出形測定ヘッドで検出したX,Y,
    Z軸方向の各変位、 Eは測定子の合成変位量でE=√(I2 +J2
    2 )、つまりEの値は(I2 +J2 +K2 )の平方根
    に等しい、 X,Y,Zは、接触して変位を検出したときの変位検出
    形測定ヘッドの各位置データ、の(4)〜(6)式に従
    って求めるオフセット座標演算手段と、 前記被測定物と前記変位検出形測定ヘッドとのX,Y,
    Z軸方向の相対移動を制御するNC装置と、 測定すべき項目が前記被測定物の表面座標を求めるステ
    ップを必要とする第1測定モードか、前記被測定物の表
    面から所定量オフセットした点の座標を求めるステップ
    を必要とする第2測定モードかを判別する測定モード判
    別手段と、 前記判別手段が第1測定モードと判別した測定項目につ
    いては前記表面座標演算手段の出力を用いて測定値を求
    め、前記判別手段が第2測定モードと判別した測定項目
    については前記オフセット座標演算手段の出力を用いて
    測定値を求める測定値演算手段と、を具備したことを特
    徴とする測定装置。
JP6029560A 1994-02-28 1994-02-28 測定方法および装置 Expired - Fee Related JP2825429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6029560A JP2825429B2 (ja) 1994-02-28 1994-02-28 測定方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6029560A JP2825429B2 (ja) 1994-02-28 1994-02-28 測定方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07239228A true JPH07239228A (ja) 1995-09-12
JP2825429B2 JP2825429B2 (ja) 1998-11-18

Family

ID=12279531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6029560A Expired - Fee Related JP2825429B2 (ja) 1994-02-28 1994-02-28 測定方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2825429B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413126B1 (ko) * 2001-10-30 2003-12-31 최명일 자동조각기에서 가공물의 가공범위를 결정하는 방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57127805A (en) * 1981-01-31 1982-08-09 Osaka Kiko Co Ltd Device for measuring three-dimensional shape
JPH02220106A (ja) * 1989-02-22 1990-09-03 Okuma Mach Works Ltd 計測機能を有するデジタイズ制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57127805A (en) * 1981-01-31 1982-08-09 Osaka Kiko Co Ltd Device for measuring three-dimensional shape
JPH02220106A (ja) * 1989-02-22 1990-09-03 Okuma Mach Works Ltd 計測機能を有するデジタイズ制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413126B1 (ko) * 2001-10-30 2003-12-31 최명일 자동조각기에서 가공물의 가공범위를 결정하는 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2825429B2 (ja) 1998-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6973738B2 (en) Measuring method and device, machine tool having such device, and work processing method
US7643963B2 (en) Apparatus, method and program for measuring surface texture
JP3341933B2 (ja) 加工物表面の走査方法および走査装置
JPH02220106A (ja) 計測機能を有するデジタイズ制御装置
JP3396409B2 (ja) ワークの形状寸法測定方法及び装置
US11550290B2 (en) Numerical control device and control method
US11486696B2 (en) On-machine measurement device, machine tool, and on-machine measurement method
JPH0360956A (ja) 非接触ならい制御装置
EP0599513A1 (en) A method of measuring workpieces using a surface contacting measuring probe
JPH033760A (ja) デジタイジング制御装置
JP2002267438A (ja) 自由曲面形状測定方法
WO1992020996A1 (en) A method of measuring workpieces using a surface contacting measuring probe
JP6933603B2 (ja) 工作機械の計測能力評価方法及びプログラム
JP2000039302A (ja) 倣い測定装置
JPH07239228A (ja) 測定方法および装置
JP2000292156A (ja) ねじ穴有効深さ測定方法
JPH04115854A (ja) 非接触ならい制御装置
JP7228762B2 (ja) 三次元座標測定機及び三次元座標測定方法
JPH01202611A (ja) 三次元測定方法及び測定装置
JP2002039743A (ja) 測定機
JPH081405A (ja) ロストモーション検出方法及び装置
JPH10277889A (ja) 工具刃先位置計測装置
JP2579726B2 (ja) 接触式プローブ
JP7458579B2 (ja) 三次元測定機、及び三次元測定機の測定方法、
JPS60191745A (ja) 三次元倣い方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080911

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080911

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090911

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090911

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100911

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110911

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110911

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees