JPH07238933A - セラミックス繊維強化型複合材料を用いた摺動部品 - Google Patents

セラミックス繊維強化型複合材料を用いた摺動部品

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JPH07238933A
JPH07238933A JP5101394A JP5101394A JPH07238933A JP H07238933 A JPH07238933 A JP H07238933A JP 5101394 A JP5101394 A JP 5101394A JP 5101394 A JP5101394 A JP 5101394A JP H07238933 A JPH07238933 A JP H07238933A
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JP
Japan
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composite material
ceramic fiber
sliding
ceramic
metal
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Pending
Application number
JP5101394A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kawamura
聡 川村
Juichi Ishiguro
寿一 石黒
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現在用いられているセラミックス製摺動部材
と同等の耐摩耗性を有し、かつ強度と靱性に優れたセラ
ミックス繊維強化型複合材料で摺動部を構成した摺動部
品を提供する。 【構成】 摺動部品の摺動部をセラミックス繊維8と金
属9母材からなる複合材料で構成したことを特徴とする
摺動部品としたものであり、また、前記摺動部品は、そ
の形状が円筒又は円柱形であって、前記セラミックス繊
維8は長手方向を該摺動部品の円周方向となるように配
向又は配列しているのがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸受等のセラミックス
繊維強化型複合材料を用いた摺動部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、セラミックスは摺動性及び耐
摩耗性に優れているので、ポンプ軸受などの摺動部材と
して広く使用されている。しかし、セラミックスは脆性
材料なので衝撃力に弱く、信頼性の点で不安がある。例
えば、ポンプ軸受の摺動部に使用した場合、起動時は乾
燥状態で摺動が起こるので急激に昇温し、その後の通水
時には瞬時に冷却される事態を生じる。この温度差によ
る熱衝撃は著しく大きなものである。このため、硬く、
靱性に乏しいセラミックスにとっては極めて厳しい条件
となっており、亀裂発生などの損傷を起こして問題とな
る場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決し、現在用いられているセラミックス製摺動部材
と同等の耐摩耗性を有し、かつ強度と靱性に優れたセラ
ミックス繊維強化型複合材料で摺動部を構成した摺動部
品を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、摺動部品の摺動部をセラミックス繊維
と金属母材からなる複合材料で構成したことを特徴とす
る摺動部品としたものである。本発明の前記摺動部品
は、その形状が円筒又は円柱形であって、前記セラミッ
クス繊維は長手方向を該摺動部品の円周方向となるよう
に配向又は配列するのがよい。そして、前記摺動部品の
代表的なものとしては、軸受があり、本発明の摺動部品
も軸受に好適に用いることができる。
【0005】上記のように、本発明では、セラミックス
繊維によって摺動性と強度を発揮させ、その間隙を埋め
る金属材料の母材によって靱性を発揮させた複合材料を
軸受用摺動部材に用いるものである。また、一般に軸ス
リーブ、軸受スリーブなどの円筒形状の軸受構成部品で
は、前述のような急激な温度変化による熱衝撃を受けた
場合、内面あるいは外面の周方向に過渡的な引張応力が
作用する。したがって、この引張応力に耐えるだけの強
度を部材に持たすためには、セラミックス長繊維の長手
方向を周方向に配向させるのが効果がある。また、必要
に応じ、周方向に配列させた短繊維を有するものでも良
い。
【0006】
【作用】セラミックス繊維は引張強さが大きい(炭化硅
素の場合で3GPa以上)ので、これを金属母材中で周
方向に配向又は配列することによって、焼結セラミック
ス単体や金属単体の場合に比べ、使用中の熱衝撃で生じ
る内面あるいは外面周方向の引張応力に対する抵抗性が
著しく増大する。一方、セラミックス繊維相互の間隙部
分には金属が充填されているので、セラミックス単体の
場合に比べて、はるかに靱性が高くなる。更に、摺動面
にはセラミックス繊維が露出しているので、摺動特性や
耐摩耗性は焼結セラミックスとほぼ同等である。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 図1にセラミックス繊維強化型複合材料で摺動部を構成
した本発明による軸受の概念構成図を示す。図1におい
て、1は主軸、2は軸スリーブハウジングで、3が軸ス
リーブであり、一方5は軸受スリーブ、6は軸受スリー
ブハウジングで、7がケーシングであり、軸スリーブ3
と軸受スリーブ5の間に摺動面4がある。
【0008】ここで、主軸に固定した軸スリーブ3及び
軸受スリーブ5がセラミックス繊維の長手方向を周方向
に配向又は配列させた本発明によるセラミックス繊維強
化型複合材料製摺動部品である。軸スリーブ3及び軸受
スリーブ5のどちらか一方の部材には、本発明による以
外の焼結されたセラミックスあるいは超硬合金などによ
る一体部品を用いても良い。さらには、機器の使用環境
や主軸の材質によっては、軸スリーブ3を省き、主軸1
と軸受スリーブ5が直接に摺動する構成にしても良い。
【0009】実施例2 本発明の一例として、セラミックス長繊維の長手方向を
周方向に配向させた円筒形状のセラミックス繊維強化型
複合材料製軸受用摺動部材を取り上げて説明する。図2
は、セラミックス長繊維を周方向に配向させた円筒形状
のセラミックス繊維強化型複合材料製軸受用摺動部品の
外観を示す概念斜視図であり、図3は図2の軸方向断面
図、図4は図3のA部拡大模式図であり、周方向に配向
させたセラミックス長繊維8とその間隙を埋める金属9
からなっている。
【0010】図2〜図4は内周面を摺動面として用いる
場合に相当し、内周面にセラミックス長繊維が露出する
ことによって、良好な摺動性、耐摩耗性を確保した構造
になっている。もう一つの例として、図5にセラミック
ス短繊維10を周方向に配列させた円筒形状のセラミッ
クス繊維強化型複合材料製軸受用摺動部品の概念斜視図
を示す。
【0011】実施例3 図6は本発明の円筒形状セラミックス繊維強化型複合材
料部材の製造方法の例を模式的に示す説明図である。図
6において、セラミックス繊維13に金属12を被覆し
た後、芯金14に巻き付ける工程を示したものである。
セラミックス繊維13は張力を制御しながら回転するド
ラム11に巻いた状態で準備し、一端を芯金14に固定
する。芯金14は巻き取り装置16と上下駆動装置17
により、回転しながら一定のストロークで繰り返し上下
する。芯金14にセラミックス繊維13を巻付ける過程
において、ドラム1と芯金14の間に張り渡されたセラ
ミックス繊維13に対して溶射、スラリー塗布、CV
D、PVDなどの手段で金属12を被覆処理する。
【0012】図7は図6によって製造した金属12を被
覆したセラミックス繊維13を芯金14外周部に巻付け
た成形体18を示す断面図であり、図8は、図7のB部
拡大図である。この後、この成形体18をHIP(熱間
静水圧加圧)処理し、金属とセラミックスを接合する。
HIP処理後の素材について、不要金属部分の機械加工
除去と摺動面の仕上げ研摩を行い、図2に示す部材を得
る。
【0013】なお、図6に示す以外の種々の方法、例え
ばセラミックス繊維の成形体にスラリー状にした金属を
含浸させたものを焼結する方法、同様の成形体に溶融金
属を含浸させる方法、セラミックス短繊維と金属粉末を
混合して焼結する方法、などによっても本発明の円筒形
状セラミックス繊維強化型複合材料は製造可能である。
【0014】
【効果】本発明はセラミックス繊維と金属を組み合わせ
たセラミックス繊維強化型複合材料によって摺動部を構
成するものであり、セラミックス繊維によって摺動性、
耐摩耗性、強度を確保し、かつその間隙を埋める金属材
料によって靱性を保証した複合材料を摺動部に用いたこ
とを特徴とする。したがって、従来の焼結によるセラミ
ックスや超硬合金などの脆性材料を用いた摺動部材に比
べて、摺動性、耐摩耗性を損なうことなく、強度、靱性
を改善できるので、信頼性の高い摺動部材の提供が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摺動部品による軸受の概念構成図。
【図2】本発明の軸受用摺動部品の外観を示す概念斜視
図。
【図3】図2の軸方向断面図。
【図4】図3のA部拡大図。
【図5】短繊維を用いた本発明の軸受用摺動部品の外観
を示す概念斜視図。
【図6】本発明の摺動部品の製造方法の例を示す説明
図。
【図7】図6による製造した摺動部品の断面図。
【図8】図7のB部拡大図。
【符号の説明】
1…主軸、2…軸スリーブハウジング、3…軸スリー
ブ、4…摺動面、5…軸受スリーブ、6…軸受スリーブ
ハウジング、7…ケーシング、8…セラミックス長繊
維、9…金属、10…セラミックス短繊維、11…ドラ
ム、12…金属、13…セラミックス繊維、14…芯
金、15…張力制御装置、16…巻き取り装置、17…
上下駆動装置、18…成形体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摺動部品の摺動部をセラミックス繊維と
    金属母材からなる複合材料で構成したことを特徴とする
    摺動部品。
  2. 【請求項2】 前記摺動部品は、その形状が円筒又は円
    柱形であって、前記セラミックス繊維は長手方向を該摺
    動部品の円周方向となるように配向又は配列したことを
    特徴とする請求項1記載の摺動部品。
  3. 【請求項3】 前記摺動部品が軸受であることを特徴と
    する請求項2記載の摺動部品。
JP5101394A 1994-02-25 1994-02-25 セラミックス繊維強化型複合材料を用いた摺動部品 Pending JPH07238933A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5101394A JPH07238933A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 セラミックス繊維強化型複合材料を用いた摺動部品

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JP5101394A JPH07238933A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 セラミックス繊維強化型複合材料を用いた摺動部品

Publications (1)

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JPH07238933A true JPH07238933A (ja) 1995-09-12

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ID=12874913

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JP5101394A Pending JPH07238933A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 セラミックス繊維強化型複合材料を用いた摺動部品

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JP (1) JPH07238933A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019053336A (ja) * 2019-01-11 2019-04-04 キヤノン電子株式会社 光量調整装置用の回動部材及び保持部材、及び光量調整装置、並びに光学装置

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JP2019053336A (ja) * 2019-01-11 2019-04-04 キヤノン電子株式会社 光量調整装置用の回動部材及び保持部材、及び光量調整装置、並びに光学装置

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