JPH07238566A - 高濃度浚渫装置 - Google Patents

高濃度浚渫装置

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JPH07238566A
JPH07238566A JP2925894A JP2925894A JPH07238566A JP H07238566 A JPH07238566 A JP H07238566A JP 2925894 A JP2925894 A JP 2925894A JP 2925894 A JP2925894 A JP 2925894A JP H07238566 A JPH07238566 A JP H07238566A
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suction port
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coil
suction
excavated
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Tadao Yoshikawa
忠男 吉川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 掘削した堆積土砂を高濃度でかつ環境を悪化
させることなく排出し得、大形固形物や夾雑物を円滑に
排出し得る高濃度浚渫装置を提供する点にある。 【構成】 回転駆動装置12によりコイル状リボンスクリ
ュ16を回転させ、吸込管19の吸込口18に吸込力を作用さ
せることで、コイル状リボンスクリュ16の回転により堆
積土砂4を掘削し、コイル状リボンスクリュ16の羽根傾
斜により掘削土砂4を吸込口18側に移動させる。吸込口
18に吸込力が作用しており、掘削され移動される堆積土
砂4は、舞上ることなく吸込口18に直ちに吸込んで排出
し得る。コイル状リボンスクリュ16はコイル形状のた
め、繊維状や紐状の夾雑物が巻き付かず、吸込口18から
取り込まれた夾雑物や大形固形物は詰まることなく円滑
に排出し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば港湾、河川、
湖沼、人工水路(取水路、放水路、下水道など)などの
水底に堆積したヘドロ、土砂、汚泥を掘削排出するのに
使用される高濃度浚渫装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水底下に堆積したヘドロ、土砂な
どを掘削し、ポンプで吸引排出する装置としては、回転
駆動装置に連動する掘削羽根を設け、この掘削羽根の外
側に吸込口が位置する吸込管を配設した構成が提供され
ている。この従来構成によると、掘削羽根を回転して掘
削し、この掘削された水底土砂などを、吸込管を介して
ポンプで吸引し排出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、掘削羽根による掘削位置とポンプの吸込
口の位置との関係が重要であり、両位置間に距離がある
と、掘削された堆積土砂などが吸込口へ移動中に水と混
合して薄められることになり、高濃度の浚渫排土を行え
ず、効率の悪い浚渫作業を長期間に亘って行わなければ
ならず経済的に問題がある。さらに、掘削した堆積土砂
が水中や水面を濁すことで環境を悪化させることにる。
しかも堆積土砂に混合している大形固形物や夾雑物は円
滑に排出できない。
【0004】本発明の目的とするところは、掘削した堆
積土砂を、高濃度でかつ環境を悪化させることなく排出
し得るとともに、大形固形物や夾雑物を円滑に排出し得
る高濃度浚渫装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の高濃度浚渫装置は、本体に、回転駆動装置を介し
てコイル状リボンスクリュを回転自在に設け、このコイ
ル状リボンスクリュの中央穴部に吸込口を臨ませて吸込
管を配設している。
【0006】
【作用】かかる本発明の構成によると、回転駆動装置の
作動によりコイル状リボンスクリュを回転させるととも
に、吸込管の吸込口に吸込力を作用させることで、まず
コイル状リボンスクリュの回転により堆積土砂を掘削し
得、このコイル状リボンスクリュの羽根傾斜により掘削
土砂を吸込口側に移動させ得る。
【0007】そしてコイル状リボンスクリュの中央穴部
内の上部に臨ませた吸込口に吸込力が作用していること
から、掘削され移動される堆積土砂は、舞上ることなく
吸込口に直ちに吸込んで排出し得る。その際にコイル状
リボンスクリュはコイル形状のため、繊維状や紐状の夾
雑物がコイル状リボンスクリュに巻き付くことはなく、
また吸込口から取り込まれた夾雑物や大形固形物は詰ま
ることなく円滑に排出し得る。
【0008】
【実施例】以下に本発明の第一の実施例を図1〜図3に
基づいて説明する。図3に示すように、台船1には各種
の浚渫用設備2が装備され、この浚渫用設備2からの配
管3の先端に、水底の堆積土砂4を掘削して吸込む高濃
度浚渫装置10が設けられる。
【0009】この高濃度浚渫装置10は図1、図2に示す
ように、本体11に、回転駆動装置12を介してコイル状リ
ボンスクリュ16が回転自在に設けられている。前記回転
駆動装置12は、本体11の下面側に設けたギヤ付き軸受13
と、このギヤ付き軸受13の外周ギヤ部13aに噛合するピ
ニオン14と、このピニオン14が出力軸に取り付けられか
つ本体11の上面側に設けた駆動源(モータなど)15など
により構成される。前記コイル状リボンスクリュ16は中
央穴部17が形成されるもので、その上端水平板部16aを
介して前記ギヤ付き軸受13の下面側に固定されている。
【0010】前記コイル状リボンスクリュ16の中央穴部
17に吸込口18を臨ませて、ポンプ20の吸込管19が配設さ
れている。すなわちポンプ20は、架台21を介して本体11
上に配設され、垂下状の吸込管19を中央穴部17内に突入
させている。そしてポンプ20の上部側に、前記配管3の
先端が接続されている。
【0011】前記高濃度浚渫装置10の浚渫移動方向側に
おいて、前記本体11から下方側へ前部カバー22が設けら
れ、この前部カバー22は上下(前後)に揺動自在であっ
て、その揺動を行わせるシリンダー装置23が架台21との
間に設けられる。また浚渫移動後方向側や両側におい
て、前記本体11から下方側へ後部カバー24が設けられ、
この後部カバー24の下端から下方へスカート25が設けら
れている。
【0012】なおコイル状リボンスクリュ16や吸込管19
などを左右一対に並設した二連形式を示しているが、こ
れは単一形式であってもよい。また高濃度浚渫装置10
は、配線などを介して台船1から動力を受けるように構
成されている。5は浮泥を示す。
【0013】以下に、上記した第一の実施例における浚
渫作業を説明する。回転駆動装置12の作動によりコイル
状リボンスクリュ16を回転させるとともに、ポンプ20を
作動して吸込口18に吸込力を作用させることで、まずコ
イル状リボンスクリュ16の回転により堆積土砂4を掘削
し得、このコイル状リボンスクリュ16の羽根傾斜によ
り、掘削土砂4をカバー22,24ならびにスカート25で囲
まれた内部において上昇移動させ得る。
【0014】そしてコイル状リボンスクリュ16の中央穴
部17内の上部に臨ませた吸込口18に吸込力が作用してい
ることから、掘削され上昇移動される堆積土砂4は吸込
口18に直ちに吸込まれ、配管3により輸送されて台船1
側に排出される。
【0015】その際にコイル状リボンスクリュ16はコイ
ル状の羽根のため、繊維状や紐状の夾雑物がコイル状リ
ボンスクリュ16に巻き付くことはなく、また吸込口18か
ら取り込まれた夾雑物や大形固形物は、たとえばエジェ
クタとか混気ジェットポンプなど、回転体のないポンプ
を使用することにより、詰まることなく円滑に排出し得
る。
【0016】さらにコイル状リボンスクリュ16は、二連
(多連)の場合は回転方向を組合せて、たとえば図2に
示すように、互に内側方向に回転させることで、掘削土
砂4を内側に移動させながら吸込口3に持ち込まれるよ
うな作用をし、掘削土砂4が舞上らない作用をして、水
面を汚さないことになる。また、カバー22の揺動やカバ
ー22の大きさは、堆積土砂4の深さに応じて変化させ
得、さらにコイル状リボンスクリュ16の長さも変化させ
得るし、吸込口18の位置も変化させ得る。
【0017】図4は本発明の第二の実施例を示し、コイ
ル状リボンスクリュ16、すなわち高濃度浚渫装置10の全
体を或る角度Θに傾斜させて配設している。この第二の
実施例によると、掘削された堆積土砂4を、上方かつ後
方へ移動させて吸込口18へ導き得る。
【0018】図5は本発明の第三の実施例を示し、コイ
ル状リボンスクリュ16の羽根外周に多数の掘削歯30を取
付けて構成している。この第三の実施例によると、掘削
歯30により堆積土砂4をより確実に掘削し得る。
【0019】図6は本発明の第四の実施例を示し、コイ
ル状リボンスクリュ16の下端に一体の下端水平板部16b
に、下方へのブラシ31を取付けて構成している。この第
四の実施例によると、水路の壁面などを同時に清掃し得
る。
【0020】図7は本発明の第五の実施例を示し、コイ
ル状リボンスクリュ16の先端部分16cを、継ぎプレート
32やボルトナット33などを介して着脱自在に構成してい
る。この第五の実施例によると、コイル状リボンスクリ
ュ16は、長さ調整や摩耗に対する先端部分16cの取り換
えなどを、ボルトナット33の操作により容易に行え得
る。
【0021】図8は本発明の第六の実施例を示し、コイ
ル状リボンスクリュ16の外周外に、吸込管19の吸込口18
に対して、その吸込口を上位とした浮泥吸込管34を設け
ている。この第六の実施例によると、堆積土砂4の掘削
排出時に、浮泥吸込管34により浮泥5を吸引し排出し得
る。
【0022】図9は本発明の第七の実施例を示し、コイ
ル状リボンスクリュ16の上方に浮泥吸込管34を設けると
ともに、後部カバー24の部分に別途吸込管35を設けてい
る。この第七の実施例によると、堆積土砂4の掘削排出
時に、浮泥吸込管34により浮泥5を吸引し排出し得ると
ともに、後部カバー24に滞留しようとする堆積土砂4
を、別途吸込管35により吸引し排出し得る。
【0023】図10,図11は本発明の第八の実施例を示
し、一対のコイル状リボンスクリュ16を水平方向に配置
している。この第八の実施例によると幅の広い掘削排出
作業を行える。
【0024】図12は本発明の第九の実施例を示し、一対
のコイル状リボンスクリュ16を逆ハの字状に配置してい
る。この第九の実施例によると丸水路36などの掘削排出
作業を好適に行える。
【0025】上記した各実施例において、コイル状リボ
ンスクリュ16の中央穴部17の中に対する吸込管19の吸込
口18の位置は、堆積土砂4の深さや掘削深さに応じてコ
イル状リボンスクリュ16を長さ調整することで、または
吸込管19の高さ調整を行うことで、変位し得る。また掘
削幅に応じてコイル状リボンスクリュ16を単一あるいは
多連に配置し得る。
【0026】上記した各実施例において、吸込用のポン
プ20の位置や形式は問わないものである。またポンプ20
の代りにエジェクターを使用してもよい。そして第八実
施例(図10,図11)で示す横スクリュ形式を、他の実施
例で示す縦スクリュ形式に組合せた実施例も可能であ
る。
【0027】
【発明の効果】上記構成の本発明によると、コイル状リ
ボンスクリュの中央穴部に吸込口を臨ませているので、
コイル状リボンスクリュが掘削して移動中の掘削土砂を
直ちに吸込むことができて高濃度で浚渫でき、これによ
り効率の良い浚渫作業を迅速に経済的に行うことができ
るとともに、掘削した堆積土砂が水中や水面を濁すこと
がなくて環境を悪化させることなく排出でき、しかも堆
積土砂に混合している大形固形物や夾雑物を円滑に排出
できる。
【0028】またコイル状リボンスクリュは、作業状況
に応じて単一形式または多連形式を採用できて小規模か
ら大規模の浚渫まで対応でき、さらに作業状況に応じて
縦配置や横配置にできる。そして多連形式の場合、スク
リュの回転数や吸込力の方向(左右方向)を変化させる
ことができる。たとえば掘削継ぎの場合、既掘削側は水
が吸込まれやすいので、スクリュの回転数や吸込力を小
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示し、高濃度浚渫装置
の一部切欠き側面図である。
【図2】同図1におけるA−A矢視図である。
【図3】同高濃度浚渫装置と台船との関連説明図であ
る。
【図4】本発明の第二の実施例を示し、高濃度浚渫装置
の一部切欠き側面図である。
【図5】本発明の第三の実施例を示し、コイル状リボン
スクリュの要部の側面図である。
【図6】本発明の第四の実施例を示し、コイル状リボン
スクリュの要部の側面図である。
【図7】本発明の第五の実施例を示し、コイル状リボン
スクリュの要部の側面図である。
【図8】本発明の第六の実施例を示し、高濃度浚渫装置
の一部切欠き側面図である。
【図9】本発明の第七の実施例を示し、高濃度浚渫装置
の一部切欠き側面図である。
【図10】本発明の第八の実施例を示し、高濃度浚渫装置
の概略平面図である。
【図11】同高濃度浚渫装置の概略側面図である。
【図12】本発明の第九の実施例を示し、高濃度浚渫装置
の概略正面図である。
【符号の説明】
1 台船 3 配管 4 堆積土砂 5 浮泥 10 高濃度浚渫装置 11 本体 12 回転駆動装置 15 駆動源 16 コイル状リボンスクリュ 16a 上端水平板部 16b 下端水平板部 16c 先端部分 17 中央穴部 18 吸込口 19 吸込管 20 ポンプ 22 前部カバー 24 後部カバー 25 スカート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に、回転駆動装置を介してコイル状
    リボンスクリュを回転自在に設け、このコイル状リボン
    スクリュの中央穴部に吸込口を臨ませて吸込管を配設し
    たことを特徴とする高濃度浚渫装置。
JP2925894A 1994-02-28 1994-02-28 高濃度浚渫装置 Expired - Lifetime JP2856668B2 (ja)

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JPH07238566A true JPH07238566A (ja) 1995-09-12
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008062219A1 (en) 2006-11-24 2008-05-29 Ray Drabble Seabed organic material relocating apparatus
CN108360591A (zh) * 2018-03-21 2018-08-03 浙江大学苏州工业技术研究院 一种用于清洗曝气头装置的水下清淤作业车

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008062219A1 (en) 2006-11-24 2008-05-29 Ray Drabble Seabed organic material relocating apparatus
CN108360591A (zh) * 2018-03-21 2018-08-03 浙江大学苏州工业技术研究院 一种用于清洗曝气头装置的水下清淤作业车

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