JPH07237694A - 揮発性液体の貯蔵タンク - Google Patents

揮発性液体の貯蔵タンク

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Publication number
JPH07237694A
JPH07237694A JP6027967A JP2796794A JPH07237694A JP H07237694 A JPH07237694 A JP H07237694A JP 6027967 A JP6027967 A JP 6027967A JP 2796794 A JP2796794 A JP 2796794A JP H07237694 A JPH07237694 A JP H07237694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
volatile liquid
pressure
storage tank
head space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6027967A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Meguro
晃 目黒
Shigeki Mizoe
茂樹 溝江
Morihito Hashimoto
守人 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikkoman Corp
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Kikkoman Corp
Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kikkoman Corp, Hitachi Plant Technologies Ltd filed Critical Kikkoman Corp
Priority to JP6027967A priority Critical patent/JPH07237694A/ja
Publication of JPH07237694A publication Critical patent/JPH07237694A/ja
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の欠点である環境汚染、貯留中の揮発性液
体の目減り、タンク寿命の短縮を解決できると共に、設
備的にも経済的な揮発性液体の貯蔵タンクを提供する。 【構成】揮発性液体12を貯蔵するタンク16内のヘッ
ドスペース22に冷却コイル24を設け、冷却装置26
から冷却コイル24内に所定温度の冷媒を流すようにし
た。これにより、揮発したガスは冷却コイル24に接触
して熱交換し、冷却されて液化して液滴となって落下す
る。また、冷却コイル24によりヘッドスペース22の
雰囲気温度を下げてタンク16内部から揮発性液体12
の液温上昇を防ぐようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は揮発性液体の貯蔵タンクに
係り、特に、LPG、LNG、ガソリン等の揮発性の大
きな液体を貯蔵するタンク内圧の抑制に関する。
【0002】
【従来の技術】タンクに貯蔵されたLPG、LNG、ガ
ソリン、アルコール、アンモニア、冷媒類等の揮発性の
大きな液体は、外気温等の貯蔵環境温度により飽和蒸気
圧が敏感に変化する。この為、これらの揮発性液体をタ
ンクに貯蔵する場合には、タンク内圧が規定圧以上に昇
圧してタンク破壊等の危険性がないようにタンク内圧を
抑制する必要がある。
【0003】従来の揮発性液体の貯蔵タンクは、貯蔵し
ている揮発性液体が揮発してタンクの内圧が規定圧以上
になると、タンク頂部に設けられた安全弁が作動して揮
発したガスを大量に大気に放出することによりタンク内
圧の昇圧を抑制している。また、タンク表面に散水して
タンク内の揮発性液体の液温を下げ、揮発性液体の飽和
蒸気圧を低くすることにより、タンク内圧の昇圧を抑制
することも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、安全弁
からガスを放出してタンク内圧の昇圧を抑制する従来の
揮発性液体の貯蔵タンクは、ガスが大量に大気に放出さ
れるため環境汚染になるという欠点がある。特に、毒性
や発火性のある揮発性液体の場合にはなおさら問題であ
る。また、ガスを大量に放出することによりタンク貯蔵
中に揮発性液体が目減りする欠点がある。
【0005】一方、タンク表面に散水してタンク内圧の
昇圧を抑制する揮発性液体の貯蔵タンクは、タンク表面
に水垢、浮遊粉塵等が付着してタンクが汚れタンク外観
を悪くするばかりでなく、タンクの塗装が剥がれるの
で、タンクが錆びやすくなりタンク寿命が短くなるとい
う欠点がある。また、水の散水費用がかかると共に、散
水配管等の散水設備や散水した水の排水路等の設備が必
要になるので、設備コスト及びランニングコストが嵩む
という欠点がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、従来の欠点である環境汚染、貯留中の揮発性
液体の目減り、タンク寿命の短縮を解決できると共に、
設備的にも経済的な揮発性液体の貯蔵タンクを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、揮発性液体を貯蔵する貯蔵タンク内の頂部空
間に、揮発した前記揮発性液体のガスを冷却して液化さ
せる熱交換手段を設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、揮発性液体を貯蔵するタンク
内の頂部空間(以下、ヘッドスペースという)に熱交換
手段を設け、揮発した前記揮発性液体のガスを熱交換手
段で冷却して液化させると共に、ヘッドスペースの雰囲
気温度を下げてタンク内部から揮発性液体の液温上昇を
防ぐようにしたので、タンク内圧の昇圧を効果的に抑制
することができる。
【0009】また、タンクのヘッドスペースの圧力を検
知する圧力検知手段を設け、前記圧力検知手段で検知さ
れる圧力の大小により前記熱交換手段の運転・停止を行
うようにしたので、効率的にタンク内圧の昇圧を抑制す
ることができる。
【0010】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る揮発性液
体の貯蔵タンクの好ましい実施例について詳説する。本
発明の揮発性液体の貯蔵タンク10は、LPG、LN
G、ガソリン、アルコール、アンモニア、冷媒類等の揮
発性の大きな全ての液体の貯蔵に適用できるが、本実施
例では、揮発性液体としてアルコール12を貯蔵する例
で以下に説明する。
【0011】図1は、本発明の揮発性液体の貯蔵タンク
10の一例を示す縦断面図である。タンク基礎14の上
に固定された球形状のタンク16は、直径が約8mで約
300Klの容積を有する。アルコール12は流入管1
8から流入してタンク16内に貯蔵され、使用時に流出
管20を通って抜き出される。また、タンク16内の上
部に形成されるヘッドスペース22は、少なくともタン
ク16容積の約10%(約30Kl)の容量を確保する
ようにアルコール12最大貯蔵量が決められる。また、
ヘッドスペース22には、その水平面の略全域にわたっ
て熱交換コイル24が配設され、熱交換コイル24の両
端はタンク16外に設けられた冷却装置26に接続され
る。これにより、熱交換コイル24内には、冷却装置2
6で所定温度に冷却された冷媒が流される。また、ヘッ
ドスペース22には、ヘッドスペース22の圧力を検知
する圧力計28が設けられると共に、圧力計28はケー
ブル30を介してコントローラ32に接続される。更
に、コントローラ32はケーブル34を介して前記冷却
装置26に接続される。そして、コントローラ32は、
圧力計28からの圧力値が予め設定した設定圧力以上に
なったら冷却装置26を運転し、設定圧力以下になった
ら冷却装置26を停止するように制御する。
【0012】ところで、高圧ガス取締法により、タンク
16のヘッドスペース22圧力は、40°Cにおける揮
発性液体の飽和蒸気圧以下にするように規制されている
ので、設定圧力は前記飽和蒸気圧以下に設定する必要が
ある。以上の如く構成された本発明の揮発性液体の貯蔵
タンク10の作用について説明する。
【0013】例えば、夏場の強い日差し等によりタンク
16が加熱されると、タンク16内に貯蔵されているア
ルコールの液温が上昇して揮発量が大きくなるので、タ
ンク16内圧が昇圧する。このタンク16内圧の昇圧に
おいて、ヘッドスペース22の圧力が圧力計28により
検知され、検知された検知値がコントローラ32に逐次
入力される。コントローラ32では、検知値と予め設定
した設定値とを比較し、検知値が設定値以上になったら
冷却装置26を運転し、冷却コイル24内に所定温度の
冷媒を流す。これにより、揮発してガス化したアルコー
ル12は冷却コイル24に接触して冷却コイル内24を
流れる冷媒と熱交換することにより冷却されて液化し、
液滴となって落下する。この結果、タンク16内圧が低
下するので、タンク16内圧が設定圧力以上に昇圧する
のを抑制することができる。
【0014】また、ヘッドスペース22に冷却コイル2
4を設けたことにより、揮発したアルコール12が冷却
コイル24に接触して熱交換する以外に、ヘッドスペー
ス22の雰囲気温度を下げる効果があり、タンク16内
部からアルコール12の液温上昇を効率良く抑制させる
ことができるので、従来のタンク表面に散水する方法に
比べ効果的にタンク内圧を抑制することができる。
【0015】従って、本発明の揮発性液体の貯蔵タンク
10を用いれば、従来の揮発性液体の貯蔵タンクのよう
に、揮発したガスを大気に放出する必要がないので、環
境汚染を招くことがないと共に、ガスの大気放出による
揮発性液体の目減りをおこすことがない。また、タンク
16表面に放水して揮発性液体を冷却する必要がないの
でタンク16外観を損ねることがないと共に、タンク1
6に錆が発生することもないのでタンク16寿命を長く
できる。
【0016】尚、本実施例では、冷却コイルを冷却装置
に接続して冷却コイル内に流す冷媒を冷却するようにし
たが、冷却コイルの入口を工業用水ポンプに接続すると
共に、出口を排水路に延ばして、冷却コイルに工業用水
を一方通行で流すようにしてもよい。要は、ヘッドスペ
ースに揮発した揮発性液体を冷却して液化できる設備で
あればよい。また、本実施例では、球形状のタンクで説
明したが、これに限定されるものではなくコーンルーフ
型のタンク等でもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る揮発
性液体の貯蔵タンクによれば、揮発性液体を貯留するタ
ンク内の頂部空間に熱交換手段を設け、揮発した前記揮
発性液体のガスを熱交換手段で冷却して液化させるよう
にした。これにより、効果的にタンク内圧の昇圧を抑制
できると共に、従来の揮発性液体の貯蔵タンクの欠点で
あった環境汚染、貯蔵中の揮発性液体の目減り、タンク
寿命が短くなる等の問題点を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の揮発性液体の貯蔵タンクの一
例を示す断面図
【符号の説明】
10…揮発性液体の貯蔵タンク 12…アルコール(揮発性液体) 16…タンク 22…ヘッドスペース 24…冷却コイル 26…冷却装置 28…圧力計 32…コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 守人 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】揮発性液体を貯蔵するタンク内の頂部空間
    に、揮発した前記揮発性液体のガスを冷却する熱交換手
    段を設けたことを特徴とする揮発性液体の貯蔵タンク。
  2. 【請求項2】前記頂部空間の圧力を検知する圧力検知手
    段を設け、前記圧力検知手段で検知される圧力の大小に
    より前記熱交換手段を運転・停止することを特徴とする
    請求項1揮発性液体の貯蔵タンク。
JP6027967A 1994-02-25 1994-02-25 揮発性液体の貯蔵タンク Pending JPH07237694A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6027967A JPH07237694A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 揮発性液体の貯蔵タンク

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JP6027967A JPH07237694A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 揮発性液体の貯蔵タンク

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JPH07237694A true JPH07237694A (ja) 1995-09-12

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JP6027967A Pending JPH07237694A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 揮発性液体の貯蔵タンク

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2082448A2 (en) * 2006-11-16 2009-07-29 Société BIC Fuel cartridge for fuel cells

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2082448A2 (en) * 2006-11-16 2009-07-29 Société BIC Fuel cartridge for fuel cells
EP2082448A4 (en) * 2006-11-16 2010-12-22 Bic Soc FUEL CASSETTE FOR FUEL CELLS
US8822888B2 (en) 2006-11-16 2014-09-02 Societe Bic Fuel cartridge for fuel cells

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