JPH0723495B2 - 溶融還元炉の操業方法 - Google Patents

溶融還元炉の操業方法

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JPH0723495B2
JPH0723495B2 JP63016723A JP1672388A JPH0723495B2 JP H0723495 B2 JPH0723495 B2 JP H0723495B2 JP 63016723 A JP63016723 A JP 63016723A JP 1672388 A JP1672388 A JP 1672388A JP H0723495 B2 JPH0723495 B2 JP H0723495B2
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reduction furnace
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昭彦 篠竹
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、二次燃焼を行う溶融還元炉を操業する方法に
関する。
<従来の技術> 最近、高炉・転炉法に代わる製鉄技術として溶融還元精
錬法が注目を浴びている。この方法で使用する溶融還元
炉は、使用する原料に制約を受けることなく、より小規
模な設備により鉄系合金溶湯を製造すること、及び精錬
反応の際に生じる熱を有効に回収することを目的として
開発されたものである。
溶融還元炉の生産性を上げるには熱供給を効率よく行う
ことが重要であるが、例えば上吹酸素により安定な二次
燃焼帯を作り、高い二次燃焼率を得る装置が特開昭62-1
92513号公報に提案されている。二次燃焼した排ガス
は、例えば特開昭60-145307号公報で提案されたフロー
で処理される。すなわち、溶融還元炉で発生した高温の
ガスは、排気口から排出され、廃熱ボイラー等の熱交換
器により熱交換される。次いで、このガスは、予備還元
炉から回収されたガスの一部と混合され、ガスホルダー
に蓄えられる。そして、混合ガスの一部が脱炭酸装置に
おける脱炭酸により酸化度0.07〜0.15の範囲に調整され
た後、加熱器により加熱されて予備還元炉に導入され
る。
<発明が解決しようとする問題点> 前記特開昭62-192513号公報に記載のような方法によっ
て高二次燃焼率を得るように溶融還元炉を操業すると、
排ガスは高温かつ高酸化度となり、前記特開昭60-14530
7号公報のフローにある熱交換器や脱炭酸装置など多く
の処理設備が必要となり、その処理能力も大きなものが
要求される。
そこで、本発明は、溶融還元炉内で、二次燃焼帯へは影
響を与えずに、二次燃焼したガスの改質と熱回収を行
い、より低温で低酸化度のガスとして排出することによ
って、ガスの処理設備を簡単なものにできるか、あるい
は一部省略できるように開発されたものである。
<問題点を解決するための手段> 本発明の溶融還元炉の操業方法は、二次燃焼により生成
した高温で酸化度の高いガスを、炉内の二次燃焼帯の直
上で吹き込んだ微粉炭と反応させて、より低温で酸化度
の低いガスとして炉外に排出することを特徴とする。
以下図面を用いて詳細に説明する。第1図は本発明を転
炉型の溶融還元炉に適用した例である。
即ち溶融還元炉の下部には溶銑12が、その上に炭材の懸
濁したスラグ相13があり、その表面からは還元反応と炭
素の燃焼によって生成したCOガスと、石炭の熱分解生成
物であるH2ガスなどが発生している。上吹酸素17による
二次燃焼を行うと、この酸素ジェットが周囲のガスを巻
き込み、ガス中のCO、H2 の反応を行い、燃焼熱によって高温のガスとなり、スラ
グ面に衝突して伝熱し、鉱石の還元、溶解に必要な熱を
供給する。一部の熱は燃焼生成ガスの顕熱となってその
温度を上昇させる。特に二次燃焼率が高くなるように操
業すると、燃焼生成ガスの温度が上昇する。二次燃焼帯
18では、燃焼生成ガスの一部が再び酸素ジェットに巻き
込まれて循環流を形成するが、二次燃焼帯の上部領域20
では、ガスは上昇流を形成している。この領域に−1mm
程度の微粉炭を吹き込むと、ガスの酸化度が高く、1500
〜2000℃程度の高温であるとき容易に下記の反応 III.CO2+C→2CO IV.H2O+C→CO+H2 が起こり、かつ微粉炭中に揮発分があるときは、熱分解
反応によりCO,H2が発生する。原料装入シュート21から
装入される原料中の炭材は、二次燃焼帯18の上部領域20
でのガス上昇流に抗して、スラグ13上まで供給される必
要があるため、その炭材の平均粒径は数mmオーダで微粉
炭19よりも大きい。一方、上部領域20での反応III、IV
および熱分解反応は粒径に強く依存するため、原料装入
シュート21から装入される原料中の炭材によるこの反応
は僅かしか生じない。そのため、この反応を積極的に生
じせしめるためには、微粉炭19を微粉炭吹込みノズル15
より上部領域20に吹き込むことが必要である。
この領域20を通過するガスの温度と酸化度 によって微粉炭の吹き込み量を調節する。この反応領域
20を仮に改質反応帯と呼ぶことにすると、改質反応帯20
を通過するガスの酸化度0.5以上、温度1500℃以上であ
るとき炉内へ装入している炭材量の30%以下に相当する
微粉炭をノズル15より改質反応帯20に吹き込む。改質反
応帯20を通過したガスは、反応III、IVおよび微粉炭の
熱分解反応の吸熱によって温度が700〜1300℃に低下
し、酸化度も0.1〜0.5に低下して炉外へ排出される。こ
の際、ガス量が最大30%程度増加する。、改質反応帯20
へ吹き込む微粉炭量が多すぎると、温度の低下により反
応III、IVが十分に進行せず、未燃焼の炭素が一部二次
燃焼帯18に巻きこまれて二次燃焼率を低下させることに
なり鉄浴への熱供給の効率が低下する。さらに排ガス中
の炭素分も増加する。
改質反応帯への微粉炭吹き込み方法の1つとして、第2
図に示したように3個以上のノズルを水平方向に中心か
ら15〜45度の角度α傾けて設置し、これから微粉炭を改
質反応帯へ吹き込むと、より大きな改質効果が得られ
る。この場合改質反応帯に旋回流が形成され、上昇して
きたガス流と微粉炭の反応III、IVが促進される。傾斜
角度が15度未満であると、十分に旋回流が形成されず、
45度を超えると、吹きこまれたガス及び微粉炭が炉壁へ
衝突しやすくなり効果的な改質反応帯を形成することが
できない。
更にまた改質反応帯への微粉炭吹き込み方法の1つとし
て、第3図に示したように炉口の上から斜めにランス22
を挿入して改質反応帯へ微粉炭を吹き込んでもよい。こ
の場合ランスが可動であるから炉内の状況に応じて任意
の高さ位置に微粉炭を吹き込んで改質反応帯を形成させ
ることができる。
改質反応帯を通過したガスは温度が低下するため、それ
より上部では炉壁耐火物の損傷は軽減し、炉上部で排ガ
スの通過するフードへの熱的負荷が低減し、放散熱によ
る熱損失も減少する。さらに、排ガス予備還元工程のプ
ロセスとして導入するための熱交換器、ガス改質の設備
等も減じることができる。
<実施例> 1.第1図に示した転炉型の溶融還元炉を用いて本発明を
実施した例を示す。
溶銑12とスラグ13の存在する溶融還元炉3に、上方に備
えた装入口21から予備還元された鉱石と石炭が連続的に
装入される。溶銑およびスラグは1450〜1550℃に保たれ
ている。炉底に設けられた羽口14からは酸素が吹き込ま
れている。装入された鉱石は溶銑中の炭素およびスラグ
中の炭材によって還元され、底吹された酸素は溶銑中の
酸素と反応して、共にCOガスを発生する。また石炭の熱
分解によってH2ガスが発生する。
ここに、上吹ランス16からこの発生ガスの60〜70%を燃
焼させる量に相当するO2ガスを吹き込んだ。スラグ直上
の二次燃焼帯18で、発生ガスと酸素ジェットは燃焼反応
し、浴面への伝熱を行った。燃焼ガスの一部は二次燃焼
帯で循環流を形成した。二次燃焼帯を脱したガスは酸化
度0.6〜0.7、温度1700〜1800℃であった。ここに炉壁ノ
ズル15から、粒径0.1mm以下、揮発分30〜40%の微粉炭
を、上方投入石炭の20〜25%相当量吹き込んだ。この効
果により、溶融還元炉の炉口において酸化度0.3〜0.4、
温度800〜1000℃の排ガスが得られた。
2.実施例1と同様の転炉型の溶融還元炉に、第2図に示
す傾けた微粉炭吹き込みノズルを設置した。
実施例1より予備還元率の高い鉱石と、石炭を溶融還元
炉に供給し、上吹酸素量を減らしたところ二次燃焼帯を
脱したガスの酸化度は0.5〜0.6、温度1600〜1700℃であ
った。ここに炉壁ノズル15(角度α=30°)から、粒径
0.5mm以下、揮発分30〜40%の微粉炭を、上方投入石炭
の15〜20%相当量吹き込んだところ、より温度が低い微
粉炭の粒度が粗いにもかかわらず改質反応帯で十分反応
が進行し、溶融還元炉の炉口において酸化度0.3〜0.4、
温度800〜1000℃の排ガスが得られた。
3.実施例1と同様の転炉型の溶融還元炉に、第3図に示
す斜め方向からの微粉炭吹き込み用ランス22を設置し
た。
脈石成分の多い予備還元鉱石と、石炭を溶融還元炉に供
給し、実施例1と同様に操業したところ溶銑の生産と同
時にスラグが多量に生成し、スラグのレベルが上昇し
た。スラグレベルの上昇に合わせて上吹酸素ランスを上
昇させたため、二次燃焼帯も上方に移動した。これに合
わせて微粉炭吹き込み位置もランスを徐々に上昇させて
変更し、改質反応帯も十分に確保することができた。
<発明の効果> 以上に示したように、本発明においては、溶融還元炉の
スラグ上部の二次燃焼帯で酸化されたガスは、二次燃焼
帯直上の空間で吹き込まれた微粉炭と反応する改質反応
帯を形成し、ガス酸化度の低下および排ガス温度の低下
などの改質・熱回収がなされて炉外へ排出される。した
がって、この排ガスを予備還元工程へ導入するための熱
交換器、脱炭酸装置等の処理設備が簡単になり、または
一部省略できる。また、改質反応帯より上部ではガス温
度が低下するため、溶融還元炉の上部の耐火物は損傷が
軽減し、排ガスフードにおいても熱的負荷が少なくなる
とともに放散熱による熱損失が減少するなどの効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を転炉型の溶融還元炉に適用した例を示
す図、第2図は第2請求項に記載のノズルを使用する場
合の炉断面の例を示す図、第3図は炉外より挿入したラ
ンスを用いて微粉炭吹き込みを行う例を示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予備還元炉より供給された半還元鉱石を鉄
    浴中の炭素およびスラグ中の炭材で還元精錬すると同時
    に上吹酸素により二次燃焼を行う溶融還元炉において、
    炉内のCOおよび/またはH2が酸素と反応している二次燃
    焼帯18の直上部に、炉体側壁に設けた微粉炭吹込ノズル
    15より微粉炭19を吹き込むことを特徴とする溶融還元炉
    の操業方法。
  2. 【請求項2】微粉炭吹込ノズル15を少なくとも3本以
    上、水平方向でかつ炉中心方向に対し15度〜45度同一方
    向に傾けて該還元炉二次燃焼帯18の直上部に設置して微
    粉炭19を吹き込むことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の溶融還元炉の操業方法。
  3. 【請求項3】予備還元炉より供給された半還元鉱石を鉄
    浴中の炭素およびスラグ中の炭材で還元精錬すると同時
    に上吹酸素により二次燃焼を行う溶融還元炉において、
    炉内のCOおよび/またはH2が酸素と反応している二次燃
    焼帯18の直上部に、該還元炉の炉外斜め上方から挿入し
    たランス22により微粉炭を吹き込むことを特徴とする溶
    融還元炉の操業方法。
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