JPH07234285A - 磁性体検出機 - Google Patents

磁性体検出機

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JPH07234285A
JPH07234285A JP5281294A JP5281294A JPH07234285A JP H07234285 A JPH07234285 A JP H07234285A JP 5281294 A JP5281294 A JP 5281294A JP 5281294 A JP5281294 A JP 5281294A JP H07234285 A JPH07234285 A JP H07234285A
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利法 細川
Masashi Fukami
昌司 深見
Gengo Otsuka
源五 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金具類等が取り付けられている衣服等の被検
出物についても、誤動作無く針等の磁性体が付いている
か否かを知ることができる、磁性体検出機を提供する。 【構成】 検針機10は、一定幅の検出領域L内の磁力
線の状態を検出する検出コイル群Kと、この検出コイル
群Kを磁界内に置く磁力線を発生するマグネット体Mと
からなる検出体12を備え、その検出領域L内に、搬送
ベルト装置14が衣服I等を搬送する。そして、衣服I
等に付いている針等の磁性体Jは、前記磁力線の流れを
乱し、その流れに乱れが生じたか否かを、検出コイル群
Kが検出する。その検出領域Lは、例えば、4個の分割
検出領域L1〜L4に分割され、制御回路Sは、金具類
が通る予定の分割検出領域L1〜L4については、磁性
体Jを検出しない状態に設定し、それ以外の分割検出領
域L1〜L4については検出する状態に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、衣服等の被
検出物に、針等の磁性体が付いているか否かを検出する
検針機等に好適に用いることができる、磁性体検出機に
関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】例えば、
衣服等の縫製作業の際に、縫製用の針もしくは折れ針等
が衣服等に紛れ込むことがあり、紛れ込んだ針等を大量
に生産された衣服等の中から探し出すことは、手間が入
る作業であった。そのため、衣服等に針等が付いている
か否かを容易に知ることができる検針機が従来より提案
されているが、この従来の検針機としては、例えば、磁
界内を針等の磁性体が通過することにより生ずる磁界の
乱れを検出する検出装置を備えることにより、搬送され
る衣服等に、針等が付いているか否かを知るものがあ
る。
【0003】しかし、衣服は、ズボン一つをとっても、
例えば、金属製のファスナー、フックとか、また、付属
のベルトに取り付けられるバックルとかの金具類が取り
付けられているので、この金具類も、針等と同様に、前
記検出装置により検出されるため、金具類が取り付けら
れている衣服等について検針機を使用すると、金具類も
検出されて、針等が衣服等に付いているか否かを正確に
知ることは困難であった。
【0004】この発明は、上記した欠陥を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、例え
ば、金具類が取り付けられている衣服等の被検出物につ
いても、針等の磁性体が付いているか否かを知ることが
できる、磁性体検出機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る磁性体検
出機は、前記目的を達成するために、次の構成からな
る。すなわち、一定幅の検出領域内の磁力線の状態を検
出する磁力線検出手段と、この磁力線検出手段を磁界内
に置くように磁力線を発生する磁力線発生手段とからな
る検出体を備える検出装置と、この検出装置の検出領域
内に被検出物を搬送する搬送装置とを備え、この搬送装
置により搬送される被検出物に、磁性体が付いているか
否かを前記検出装置により検出する。そして、前記一定
幅の検出領域を複数に分割し、分割された各分割検出領
域を、磁性体を検出する状態に設定したり、あるいは検
出しない状態に設定する制御手段を備える。
【0006】前記制御手段には、前記分割検出領域の磁
性体を検出する状態、あるいは検出しない状態を表示す
る表示部が接続されているのが好ましい。
【0007】前記制御手段には、被検出物に磁性体が付
いているか否かの結果を分割検出領域毎に表示もしくは
報知する、結果表示もしくは報知手段が接続されている
のが好ましい。
【0008】前記制御手段には、前記搬送装置により搬
送される被検出物の有無を検出するセンサー手段が接続
されており、このセンサー手段が検出した検出信号に基
づいて、前記制御手段は、一定時間のみ被検出物に磁性
体が付いているか否を示す信号を入力するのが望まし
い。
【0009】前記制御手段は、前記センサー手段が検出
した検出信号に基づいて、前記搬送装置により搬送され
る被検出物の個数をカウントし、このカウント値に基づ
いて、前記制御手段に接続されている個数表示もしくは
報知手段が被検出物の個数を表示もしくは報知するのが
好ましい。
【0010】前記制御手段は、被検出物に磁性体が付い
ていることを検出したことに基づいて、搬送部材の搬送
方向を反転させるのが望ましい。
【0011】前記搬送装置を支持する本体フレームと、
前記検出装置とを連結したり離したりすることが可能で
あるのが好ましい。
【0012】
【作用】例えば、ファスナー等の金具類が取り付けられ
ている衣服等の被検出物を、搬送装置により搬送して、
その被検出物に磁性体が付いているか否かを検出する場
合に、制御手段は、金具類が通る予定の分割検出領域
を、磁性体を検出しない状態に設定し、それ以外の分割
検出領域を、磁性体を検出できる状態に設定できる。そ
のため、例えば、金具類が通る予定の分割検出領域につ
いては、磁性体が付いているか否かを検出しないが、そ
れ以外の分割検出領域については、磁性体が付いている
か否かを検出することができる。
【0013】制御手段には、磁性体を検出する状態、あ
るいは検出しない状態を分割検出領域毎に表示する表示
部が接続されているので、各分割検出領域が、磁性体を
検出する状態、あるいは検出しない状態であるかを容易
に判別できる。
【0014】制御手段には、被検出物に磁性体が付いて
いるか否かの結果を分割検出領域毎に表示もしくは報知
する、結果表示もしくは報知手段が接続されているの
で、被検出物のうちの磁性体が付いている位置を分割検
出領域毎に特定できる。
【0015】制御手段には、前記搬送装置により搬送さ
れる被検出物の有無を検出するセンサー手段が接続され
ており、このセンサー手段が検出した検出信号に基づい
て、前記制御手段は、一定時間のみ被検出物に磁性体が
付いているか否を示す信号を入力する。それにより、そ
の一定時間以外には、被検出物に磁性体が付いているか
否が検出されず、例えば、振動等が検出装置に伝わって
も、検出体は誤動作することがない。
【0016】制御手段は、前記センサー手段が検出した
検出信号に基づいて、前記搬送装置により搬送される被
検出物の個数をカウントし、このカウント値に基づい
て、制御手段に接続されている個数表示もしくは報知手
段が被検出物の個数を表示もしくは報知するので、搬送
された被検出物の個数が容易に解る。
【0017】制御手段は、被検出物に磁性体が付いてい
ることを検出したことに基づいて、搬送部材の搬送方向
を反転させるので、例えば、作業者の位置より検出装置
に向かって搬送された被検出物が、作業者の位置に向か
って再び戻って来るように設定できる。
【0018】搬送装置を支持する本体フレームと、前記
検出装置とを連結したり離したりすることが可能である
ので、磁性体の有無の検出の際には、本体フレームと検
出装置との連結を解除して、搬送装置において生じる振
動等が本体フレームを介して検出装置に伝わることな
く、また、磁性体検出機の移動の際には、本体フレーム
と検出装置とを連結して、本体フレームと検出装置とを
一体的に移動させることができる。
【0019】
【実施例】以下、この発明にかかる磁性体検出機を、例
えば、ズボン、スーツ、コート、セータ、ジャケット等
の衣服等に、鉄製の針、折れ針等の磁性体が付いている
か否かを検出する検針機に、好適に用いた一実施例を図
面に基づいて説明する。
【0020】この検針機10は、図1乃至図3に示され
るように、一定幅の検出領域L内の磁力線の状態を検出
する、磁力線検出手段としての、検出コイル群Kと、搬
送ベルトBを挟んで、この検出コイル群Kの上方におい
て対向位置し、その検出コイル群Kを磁界内に置くよう
に磁力線を発生する磁力線発生手段としての、永久磁石
等のマグネット体Mからなる検出体12とからなる検出
装置60の他に、この検出装置60の前記検出領域L内
に、被検出物としての衣服I等を搬送する前記搬送ベル
トBを備える、搬送装置としての搬送ベルト装置14を
備えている。そして、この搬送ベルト装置14により搬
送される前記衣服I等に、針、折れ針等の磁性体Jが付
いていると、その磁性体Jが、検出コイル群Kとマグネ
ット体Mとの間の通る磁力線の流れを乱し、その磁力線
の流れに乱れが生じたか否か、すなわち、磁界に乱れが
生じたか否かを、検出コイル群Kが検出することによ
り、搬送される衣服I等に、磁性体Jが付いているか否
かを検出できる。
【0021】具体的には、搬送ベルト装置14を支持す
る本体フレーム16は、次に述べる枠組構造となるよう
に形成されている。すなわち、図3に示される検針機1
0の長手方向に延びる下方側支持部材18、上方側支持
部材20の間を、その長手方向の両端位置に配設されて
いる一端側支持柱22、他端側支持柱24がそれぞれ連
結されるとともに、これら支持柱22、24の間の中央
寄り位置に配設されている補強用支持柱26、28がそ
れぞれ連結されることにより、長方形状の枠W1が、こ
の検針機10の一側方に形成される一方、同様に、下方
側支持部材18、上方側支持部材20、一端側支持柱2
2、他端側支持柱24、補強用支持柱26、28からな
る長方形状の枠W2が、この検針機10の他側方に形成
されている。そして、これら一対の長方形状の枠W1、
W2の間に掛け渡されるように、複数の上方側連結部材
30、32が、前記一対の上方側支持部材20、20の
長手方向の両端位置にそれぞれ連結されているととも
に、それら上方側連結部材30、32の間の中央寄り位
置には、補強用連結部材34、36がそれぞれ連結され
ている。更に、複数の下方側連結部材38、40が、前
記一対の下方側支持部材18、18の長手方向の両端位
置にそれぞれ連結されている。
【0022】また、一対の長方形状の枠W1、W2の間
に掛け渡されるように、支持部材42が下方側支持部材
18、18と補強用支持柱26、26とに連結されると
ともに、支持部材44が上方側支持部材20、20と補
強用支持柱28、28とに連結され、更に、支持部材4
6が上方側支持部材20と一端側支持柱22とに連結さ
れている。これら支持部材42、44、46は、搬送ベ
ルト装置14の駆動時に生じる振動、揺れ等を、前記検
出装置60に伝わらないように、遮断するためのもので
ある。
【0023】そして、本体フレーム16の枠W1、W2
の各外側には、カバー部材Qがそれぞれ取り付けられる
が、本体フレーム16の構造は、必ずしも上記した構造
に限定される訳ではなく、その他種々の構造となるよう
に、適宜変更することができる。
【0024】また、下方側支持部材18と下方側連結部
材38、40との各連結位置の4箇所の下方側には、本
体フレーム16を支える脚部G1がそれぞれ取り付けら
れており、かつ、これら脚部G1に隣接する位置に、移
動用のキャスターCが取り付けられている。そして、脚
部G1には、作業現場の床面等から振動が本体フレーム
16に伝わらないように、例えば、ウレタンゴム等から
なる防振部材G2が床面等に接触して取り付けられてお
り、この防振部材G2は、床面等から振動を遮断する。
【0025】また、この防振部材G2には、上下方向に
延びる螺軸G3が支持台G4を貫通するように取り付け
られ、この支持台G4上にてメネジ部G5が前記螺軸G
3と螺合している。よって、検針機10を移動するよう
な場合は、軸部G3をメネジ部G5に対して一方向側に
回転させて、防振部材G2の底面を床面より離れるよう
に、上方側へ移動させて、各移動用のキャスターCよっ
て床面上を移動可能とするのに対して、検針機10を床
面に設置する場合は、軸部G3をメネジ部G5に対して
反対側方向に回転させて、防振部材G2の底面を床面に
接触させる。
【0026】また、搬送ベルト装置14は、図3に示さ
れる検針機10の長手方向の両端位置に配設される、第
1の支持ローラ48a、第2の支持ローラ48b、並び
に、第2の支持ローラ48bの下方側に配設される第3
の支持ローラ48cを備えており、第1の支持ローラ4
8a、第2の支持ローラ48bが、前記上方側支持部材
20、20の間を掛け渡されるように、一対の上方側支
持部材20、20の長手方向の両端位置にそれぞれ連結
され、また、第3の支持ローラ48cは、一対の他端側
支持柱24、24の間を掛け渡されるように、一対の他
端側支持柱24、24の各内側に連結されている。
【0027】そして、これら支持ローラ48a、48
b、48cに支持される搬送ベルトBが、検針機10の
上部側を第1の支持ローラ48aから第2の支持ローラ
48bに向かって送られるとともに、この第2の支持ロ
ーラ48bから第3の支持ローラ48cに向かって送ら
れ、更に、検針機10の下部側を第3の支持ローラ48
cから第1の支持ローラ48aに向かって送られるよう
に、支持ローラ48a、48b、48cの間に掛け渡さ
れている。尚、搬送ベルトBの搬送方向の最下流の一側
方には、衣服I等が、支持ローラ48bに巻き込まれな
いように、その衣服I等を搬送ベルトBの中央位置に寄
せるための、ガイド部材Hが設けられているが、このガ
イド部材Hを、最下流の両側方に設けるようにしてもよ
い(図2参照)。
【0028】支持ローラ48aの片側端部には、この支
持ローラ48aを回転させるための、回転用プーリ50
が取り付けられ、この回転用プーリ50の外周には、駆
動ベルト52が掛けられている。そして、この駆動ベル
ト52は、駆動モータ54の駆動軸に取り付けられてい
る駆動用プーリ56に掛け渡されており、駆動モータ5
4の駆動によって駆動用プーリ56が回転し、駆動ベル
ト52が回転用プーリ50を回転させることにより、支
持ローラ48aが、搬送ベルトBを送るように、回転す
る。
【0029】また、片側の上方側支持部材20の外側に
は、駆動ベルト52のテンション調整機構Tが取り付け
られ、このテンション調整機構Tには、駆動ベルト52
に当接するローラT1が、駆動ベルト52を強く押さえ
つけたりあるいは弱く押さえつけたりするように、上下
動調整可能に取り付けられている。尚、テンション調整
機構T、第1の支持ローラ48a、回転用プーリ50、
駆動ベルト52、駆動モータ54、並びに、駆動用プー
リ56の外側には、カバー部材Q1が取り付けられてい
る。
【0030】また、検針機10の上部側を搬送される搬
送ベルトBは、図2に示されるように、一対の上方側支
持部材20、20の間を掛け渡すようにして支持される
支持板E上に乗せられており、また、この搬送ベルトB
の表面側には、その幅方向に4等分するように、3本の
ラインB1〜B3が搬送ベルトBの搬送方向に沿ってそ
れぞれ描かれている。それにより、これらラインB1〜
B3によって区分けされる、搬送ベルトBの各搬送領域
は、検針作業の便宜上、その幅方向に順番に第1分割検
出領域L1、第2分割検出領域L2、第3分割検出領域
L3、及び第4分割検出領域L4とそれぞれ称される。
もっとも、搬送ベルトBの幅方向に区分けされる各分割
検出領域は、必ずしも4個の分割検出領域である必要は
なく、複数の分割検出領域に区分けされていれば、4個
以上もしくは4個以下であってもよい。
【0031】また、前記検出体12は、既述したよう
に、図3に示される検針機10の長手方向の中央に床面
等上に自立するように配設される検出装置60内に組み
込まれている。そして、この検出装置60は、図1乃至
図4に示されるように、搬送ベルトBの搬送領域以上の
幅を有するとともに、所定の高さを有する下方支持台6
2と、この下方支持台62上に、例えば、ウレタンゴム
等からなる複数の防振材64を介して、それぞれ乗せら
れる中段支持台66と、この中段支持台66上に乗せら
れる、搬送ベルトBの搬送領域以上の幅を有するととも
に、所定の高さを有する上方支持台68とを備えている
(図4参照)。尚、下方支持台62の下方側には、検出
装置60を支える脚部G7がそれぞれ取り付けられてお
り、この脚部G7には、床面等から振動が本体フレーム
16に伝わらないように、例えば、ウレタンゴム等から
なる防振部材G8が取り付けられており、この防振部材
G8は、床面等から振動を遮断する。
【0032】そして、この上方支持台68の両端には、
上下に延びる支持柱70が各枠W1、W2の外側にそれ
ぞれ配置されるように、ボルト71よりネジ止めされて
おり、また、その上方支持台68上には、前記検出コイ
ル群Kを支持するコイル支持部材69が配設されてい
る。また、両支持柱70の上端部には、これら支持柱7
0の間を掛け渡すように、連結部材72がボルト74よ
りネジ止めされており、この連結部材72の下方側に
は、前記マグネット体Mを支持するマグネット体支持部
材76が取り付けられている。尚、連結部材72の下方
側には、前記マグネット体M及びマグネット体支持部材
76の前面側及び後面側のそれぞれを覆うように、カバ
ー78がそれぞれ取り付けられ、そのカバー78の前面
側には、前記第1分割検出領域L1、第2分割検出領域
L2、第3分割検出領域L3、及び第4分割検出領域L
4のそれぞれを、「1」「2」「3」「4」と指示する
数字プレート80が取り付けられている(図1参照)。
【0033】また、搬送ベルト装置14を支持する本体
フレーム16と、前記検出装置60とを、次の如く、連
結したり離したりすることが可能である。すなわち、磁
性体Jの有無の検出の際には、図4に明示されるよう
に、まず、本体フレーム16の上方側支持部材20と、
前記検出体12を備える検出装置60の支持柱70の両
側方にそれぞれ連設される両側板70aとを、ボルト8
2を外すことにより、その連結を解除する。また、本体
フレーム16の下方側支持部材18に、上下に延びる長
孔84及びボルト86を介して、取り付けられているL
字状支持板80と、下方支持台62との連結を、ボルト
88を外すことにより、L字状支持板80を下方へ落す
ようにして解除する。よって、搬送ベルト装置14にお
いて生じる振動等が、本体フレーム16を介して、検出
装置60、ひいては検出体12に伝わることなく、検出
体12の誤動作を防止する。
【0034】一方、検針機10の移動の際には、本体フ
レーム16の上方側支持部材20と、検出装置60の支
持柱70の両側板70aとを、ボルト82によって取り
付けるとともに、本体フレーム16の下方側支持部材1
8に、長孔84及びボルト86を介して取り付けられて
いるL字状支持板80を上方へ移動させ、そのL字状支
持板80を下方支持台62に当接させて、ボルト88に
より固定することにより、本体フレーム16と検出装置
60とを一体的に移動することができる。もっとも、搬
送ベルト装置14を支持する本体フレーム16と検出装
置60との間を、振動、ゆれ等が伝わらないようにすれ
ば、本体フレーム16と、前記検出装置60とが、相互
に連結されていても良い。尚、検出装置60の側面部に
は、カバー部材Q2が取り付けられている。
【0035】また、搬送ベルトBの下方側に配設される
検出コイル群Kは、この実施例の場合、16個の検出コ
イルK1〜K16からなり、前記第1分割検出領域L1
には、4個の検出コイルK1〜K4がそれぞれ配置さ
れ、同様に、第2分割検出領域L2には、4個の検出コ
イルK5〜K8が配置され、また、第3分割検出領域L
3には、4個の検出コイルK9〜K12が配置され、更
に、第4分割検出領域L4には、4個の検出コイルK1
3〜K16が配置されている(図1参照)。
【0036】そして、第1分割検出領域L1の4個の検
出コイルK1〜K4は、図5に示されるように、1つの
グループをなし、検出コイルK1〜K4のいずれか1個
が、磁性体Jの存在を検出すれば、そのグループを1単
位として、そのグループに磁性体Jがあることを示す信
号を、制御回路Sに検出コイルコントローラZを介して
出力するのに対し、検出コイルK1〜K4のすべてが磁
性体Jの存在を検出しない場合は、そのグループに磁性
体Jがないことを示す信号を、検出コイルコントローラ
Zを介して制御回路Sに出力するように構成している。
尚、この検出コイルコントローラZは、検出コイルK1
〜K16より出力される信号を、制御回路Sが磁性体J
の存在・非存在を検出できるようにコントロールする機
能等を果たしている。
【0037】そして、第2分割検出領域L2の4個の検
出コイルK5〜K8、第3分割検出領域L3の4個の検
出コイルK9〜K12、及び第4分割検出領域L4の4
個の検出コイルK13〜K16についても、第1分割検
出領域L1の4個の検出コイルK1〜K4の場合と同様
に構成されている。これは、制御回路Sが、前記一定幅
の検出領域Lを複数に分割し、分割されたこれら分割検
出領域L1〜L4を磁性体Jを検出する状態に設定した
り、あるいは検出しない状態に設定するためである。
【0038】もっとも、検出コイル群Kは、一定幅の検
出領域L内の磁力線の状態を検出する磁力線検出手段と
して機能すれば、必ずしもそのように構成されている必
要はなく、また、各分割検出領域L1〜L4に配置され
る検出コイル群Kの数は任意であり、また、磁力線検出
手段は、必ずしも検出コイル群からなる必要はなく、そ
の他の電子部品等からなっていてもよい。また、分割検
出領域L1〜L4内の検出コイルの個数は、必ずしも4
個に限定される訳ではなく、複数に分割されていれば、
その個数は、4個以上もしくは4個以下であっても良
い。
【0039】また、図1に示される検針機10内の前面
側に配置される制御回路Sには、前記搬送ベルト装置1
4により搬送される衣服I等の有無を検出するセンサー
手段としの、発光側素子と受光側素子からなるセンサー
Xが、図5に示されるように接続されており、この発光
側素子が発光するビームを受光側素子が受光できるよう
に、発光側素子と受光側素子とは、図2及び図3に示さ
れるように、検出装置60よりやや手前に位置するよう
に、前記上方側支持部材20、20上にて対向配備され
ている。それにより、センサーXが、搬送ベルト装置1
4により搬送される衣服I等を検出すると、検出した信
号を制御回路Sに出力する。
【0040】この制御回路Sは、検針機10の動作を制
御するためのマイクロコンピュータ(図示せず)を内蔵
する他に、マイクロコンピュータの動作プログラムを記
憶するROM、並びに、マイクロコンピュータが動作プ
ログラムを実行する実行過程におけるデータ等を記憶す
るRAM等を内蔵している。もっとも、その制御回路S
は、必ずしもそのような構成からなる必要はなく、その
他の回路構成からなっていてもよい。
【0041】そして、前記センサーXが検出した検出信
号の入力に基づいて、制御回路Sは、検出コイル群Kが
出力する搬送ベルト装置14により搬送される衣服I等
に磁性体Jが付いているか否を示す信号を、図1に示さ
れる検針機10の前面側方に配置される検出コイルコン
トローラZを介して一定時間のみ入力せしめ、その信号
を一定時間以外には、検出コイルコントローラZを介し
て、入力しないようにしている。この場合、一定時間と
は、搬送ベルト装置14により搬送される衣服I等が、
センサーXにより検出された直後から、検出装置60を
通過した搬送ベルトBの搬送方向の下流側位置へ到達す
るまでの短時間を意味する。
【0042】それにより、例えば、搬送ベルト装置14
により搬送される衣服I等に磁性体Jが付いていない場
合に、搬送ベルト装置14により生じた振動等が、本体
フレーム16を介して、検出装置60に伝わって、仮
に、検出コイル群Kは、磁性体Jが付いていることを示
す信号と同様な信号を、検出コイルコントローラZに出
力しても、制御回路Sは、その信号を検出コイルコント
ローラZを介して入力しなければ、検出体12の誤動作
を防止する。
【0043】もっとも、前記制御回路Sは、検出コイル
群Kが出力する磁性体Jが付いているか否を示す信号
を、検出コイルコントローラZを介して一定時間のみ入
力せしめるように、検出コイルコントローラZを一定時
間のみ制御するのではなく、例えば、磁性体Jが付いて
いるか否を示す信号を、検出コイルコントローラZを介
して一定時間のみ、検出コイル群Kが出力するように、
検出体12を一定時間のみ制御してもよい。それによ
り、この一定時間のみ衣服I等に磁性体Jが付いている
か否が検出され、同様に、検出体12の誤動作を防止す
る。
【0044】そして、制御回路Sが、磁性体Jが付いて
いることを示す信号を入力すると、後に述べる結果表示
もしくは報知手段としての表示ライト部90fに、その
旨の信号を出力するため、この表示ライト部90fは、
磁性体Jが付いていることを表示するのに対し、磁性体
Jが付いていないことを示す信号を入力すると、その表
示ライト部90fに、その旨の信号を出力するため、表
示ライト部90fは、磁性体Jが付いていないことを表
示する。
【0045】また、制御回路Sは、前記センサーXが検
出した検出信号に基づいて、前記搬送ベルト装置14に
より搬送される衣服I等の個数をカウントすることがで
きる。これは、搬送ベルト装置14により搬送される衣
服I等がセンサーXの間を通過する時に、衣服I等がセ
ンサーXの発光側素子と受光側素子との間を通るビーム
を遮るため、衣服I等が存在したことを検出でき、衣服
I等がセンサーXの間の通過を完了すると、センサーX
の間を通るビームを遮らないため、衣服I等が存在しな
くなったことを検出できる。そして、搬送ベルト装置1
4により、衣服I等が搬送される際に、この衣服I等が
存在したことを検出するとともに、衣服I等が存在しな
くなったことを検出することにより、制御回路Sは、衣
服I等の数をカウントできる。
【0046】その際に、制御回路Sが、磁性体Jが付い
ていることを示す信号を入力すると、その衣服I等のカ
ウントを停止し、針等が付いていない正常な衣服I等の
みをカウントする。そして、制御回路Sは、そのカウン
ト値に基づいて、制御回路Sに接続されている個数表示
もしくは報知手段としての、液晶表示部90cに出力
し、この液晶表示部90cは、衣服I等の個数を表示す
ることができる。
【0047】また、制御回路Sは、衣服I等に磁性体J
が付いていることを示す信号を入力すると、その信号の
検出に基づいて、駆動モータ54の駆動を停止し、更
に、駆動モータ54の駆動を逆転して、駆動用プーリ5
6、駆動ベルト52、回転用プーリ50を介して、第1
の支持ローラ48aの回転を反転させ、搬送ベルト装置
14のベルトBの搬送方向を反転させる。そのため、作
業者の位置より検出装置60に向かって搬送された衣服
I等が、作業者の位置に向かって再び戻って来るように
設定できる。その際に、衣服I等が、作業者の位置に向
かって再び戻って来る速度は、作業者がその衣服I等を
掴んだりするため、作業者の位置より検出装置60に向
かって搬送される速度より、遅い方が望ましい。もっと
も、制御回路Sは、衣服I等に磁性体Jが付いているこ
とを示す信号を入力すると、その信号の検出に基づい
て、駆動モータ54の駆動を停止のみし、駆動モータ5
4の逆転駆動はしないように設定してもよい。
【0048】また、前記カバー部材Q1の上部には、操
作パネル90が設けられており、この操作パネル90上
には、図5に示されるように、検針機10の電源スイッ
チ90a、検針機10のスタートスイッチ90bが配設
されている他に、液晶表示部90cが配設され、前記制
御装置Sが、搬送ベルト装置14により搬送される、針
等が付いていない正常な衣服I等の個数をカウントし、
そのカウント値を示す信号を、液晶表示部90cに出力
するので、この液晶表示部90cは、そのカウント値を
表示する。
【0049】もっとも、個数表示もしくは報知手段は、
必ずしも液晶表示部90cから構成される必要はなく、
例えば、音声等によって知らせるように、スピーカ等の
音声発生部等からなっていてもよいし、それ以外のもの
からなっていてもよい。また、個数表示もしくは報知手
段は、針等が付いている衣服I等の個数をカウントし、
このカウント値を表示もしくは報知させるように、変更
しても良いし、また、針等が付いている衣服I等の個数
及び針等が付いていない正常な衣服I等の個数の双方を
カウントし、この双方のカウント値を表示もしくは報知
させるように、変更しても良いし、また、必要性が乏し
ければ、この個数表示もしくは報知手段はなくてもよ
い。
【0050】また、操作パネル90上には、この液晶表
示部90cに表示されるカウント値をリセットするリセ
ットキー90dが配設されている他に、分割された各分
割検出領域L1〜L4を磁性体Jを検出する状態に設定
したり、あるいは検出しない状態に設定するための表示
機能付きスイッチ90e、並びに、分割された各分割検
出領域L1〜L4に、磁性体Jが存在をしたか否かこと
を分割検出領域L1〜L4毎に表示もしくは報知する、
結果表示もしくは報知手段としての表示ライト部90f
が4個ずつ配設されている。
【0051】そして、表示機能付きスイッチ90eを操
作(例えば、スイッチ90eを押す)すると、この操作
に応じてスイッチ90eが表示動作をする(例えば、ス
イッチ90eが点灯あるいは点滅する)ことにより、各
分割検出領域L1〜L4が、磁性体Jを検出する状態、
あるいは検出しない状態であるかを、例えば、スイッチ
90eの点灯(点滅)あるいは非点灯(非点滅)によ
り、容易に判別できる。それにより、金属製ファスナー
等の金具類が取り付けられている衣服I等を、搬送ベル
ト装置14により搬送して、磁性体Jが付いているか否
かを検出する場合に、金具類が通る予定の分割検出領域
L1〜L4については、磁性体Jを検出しない状態に設
定し、それ以外の分割検出領域L1〜L4については、
磁性体Jを検出する状態に設定できる。その結果、例え
ば、金具類が通る予定の分割検出領域L1〜L4につい
ては、磁性体Jが付いているか否かを検出しないが、そ
れ以外の分割検出領域L1〜L4については、磁性体J
が付いているか否かを分割検出領域L1〜L4毎に検出
することができる。
【0052】また、表示ライト部90fは、衣服I等に
磁性体Jが付いているか否かの結果を、分割検出領域L
1〜L4毎に表示するので、衣服I等のうちの磁性体J
が付いている位置を分割検出領域L1〜L4毎に特定で
きる。尚、この結果表示もしくは報知手段は、必ずしも
表示ライト部90fから構成される必要はなく、磁性体
Jが存在をしたことを分割検出領域L1〜L4毎に知ら
せることができれば、例えば、音声等によって報知する
ように、スピーカ等の音声発生部等からなっていてもよ
いし、また、表示ライト部と音声発生部との双方からな
っていてもよく、更に、それ以外のものからなっていて
もよい。もっとも、この結果表示もしくは報知手段は、
磁性体Jが存在をしたことを分割検出領域L1〜L4毎
に表示もしくは報知できずに、ただ単に磁性体Jが存在
したか、あるいは存在しなかったかのみを表示もしくは
報知するように変更してもよく、また、必要性が乏しけ
ればなくてもよい。
【0053】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0054】作業者は、検針機10の電源スイッチ90
a及びスタートスイッチ90bを操作し、検針機10の
駆動を開始させる。すると、搬送ベルトBが、検針機1
0の上部側を第1の支持ローラ48aから第2の支持ロ
ーラ48bに向かって搬送されるので、作業者は、衣服
I等を搬送ベルトB上に乗せる。
【0055】そして、衣服I等には、金属製ファスナー
等の金具類が取り付けられている場合があり、この金具
類も、針等と同様に、検出体12により検出されるた
め、作業者は、金具類が通る予定の分割検出領域L1〜
L4については、表示機能付きスイッチ90eを操作し
て、磁性体Jを検出しない状態に設定し、それ以外の分
割検出領域L1〜L4については、磁性体Jを検出する
状態に設定する。すると、表示機能付きスイッチ90e
は、この操作に応じて各分割検出領域L1〜L4が、磁
性体Jを検出する状態、あるいは検出しない状態である
かを表示する。
【0056】そして、搬送ベルトB上を搬送される衣服
I等は、検出装置60の直前位置で、センサーXにより
検出され、その検出された検出信号の入力に基づいて、
制御回路Sは、磁性体Jを検出する状態の分割検出領域
L1〜L4について、検出コイルコントローラZが出力
している信号を一定時間入力する。そして、制御回路S
が、衣服I等に磁性体Jが付いていることを示す信号を
入力すると、その信号の検出に基づいて、駆動モータ5
4の駆動を停止し、更に、駆動モータ54の駆動を逆転
して、駆動用プーリ56、駆動ベルト52、回転用プー
リ50を介して、第1の支持ローラ48aの回転を反転
させ、搬送ベルト装置14のベルトBの搬送方向を反転
させる。また、制御回路Sは、磁性体Jが付いているこ
とを示す信号を、表示ライト部90fに出力するので、
表示ライト部90fは、磁性体Jが付いていることを分
割検出領域L1〜L4毎に、例えば、点灯もしくは点滅
で表示する。
【0057】その結果、例えば、金具類が通る予定の分
割検出領域L1〜L4については、磁性体Jが付いてい
るか否かを検出できないが、それ以外の分割検出領域L
1〜L4については、磁性体Jが付いているか否かを検
出することができる。そして、表示ライト部90fは、
衣服I等に磁性体Jが付いているか否かの結果を、分割
検出領域L1〜L4毎に表示するので、衣服I等のうち
の磁性体Jが付いている位置を分割検出領域L1〜L4
毎に特定できる。尚、表示ライト部90fによる磁性体
Jが付いていることの表示のリセットは、スタートスイ
ッチ90bを再操作すれば良い。
【0058】一方、制御回路Sが、磁性体Jを検出する
状態の分割検出領域L1〜L4について、検出コイルコ
ントローラZが出力している信号を一定時間入力し、衣
服I等に磁性体Jが付いていないことを示す信号を入力
すると、駆動モータ54の駆動を停止することなく、駆
動を続ける。それにより、搬送ベルトBは、検針機10
の上部側を第1の支持ローラ48aから第2の支持ロー
ラ48bに向かって搬送し、衣服I等は、第2の支持ロ
ーラ48bの下流側で検針機10より落下する。そし
て、制御回路Sは、磁性体Jが付いていないことを示す
信号を表示ライト部90fに出力するので、表示ライト
部90fは、磁性体Jが付いていないことを表示すると
ともに、針等が付いていない衣服I等の個数をカウント
し、そのカウント値を示す信号を、液晶表示部90cに
出力するので、液晶表示部90cは、そのカウント値を
表示する。尚、再度カウントが必要な場合、リセットキ
ー90dにより、リセットすればよい。
【0059】尚、この発明は、上述した実施例に限定さ
れるわけではなく、その他種々の変更が可能である。す
なわち、図示実施例では、検出コイル群Kと、これら検
出コイル群Kの上方にて対向配置するマグネット体Mと
で検出体12を構成する例について説明したが、この検
出体12は、一定幅の検出領域内の磁力線の状態を検出
する磁力線検出手段と、この磁力線検出手段を磁界内に
置くように磁力線を発生する磁力線発生手段とを備える
ものであれば、その具体的構成はとくに限定されるもの
ではなく、例えば、永久磁石に取り付けた鉄心にコイル
を巻回したような構造でもよい。また、この発明にかか
る検出機によって検出される磁性体は、鉄製の針、折れ
針等に限定されるわけではなく、鉄片、鉄粉、ピン、ホ
チキス、釘、ヘアピン、ボルト、ナット、その他の磁性
体であってもよいし、また、被検出物としては、婦人
服、紳士服、子供服、ベビー服、きもの等の衣服等に限
定されるわけではなく、例えば、食料品、医薬品、パッ
ク商品、寝装品、皮革製品等または、カーペット、テキ
スタイル、フェルト、不織布、その他の原反、更には、
ゴム製品、プラスチック製品であってもよく、とくに限
定されない。
【0060】また、この発明にかかる磁性体検出機は、
必ずしも残針を検出する検針機にその用途が限定される
わけではなく、例えば、警備、保安用の凶器類検出機、
あるいは人体に刺さった針、釘等の簡易検査用医療機器
等の、その他の検出機に実施されるものであってもよ
い。
【0061】また、検針作業の効率化を図るため、搬送
ベルトBの最下流側で検針機10より落下した衣服等を
受けて、その衣服等を作業者の位置へ戻す搬送ベルト装
置を、検針機10に並設してもよい。更に、被検出物の
各種厚みに適切に対応できるように、マグネット体Mと
搬送ベルトBとの間の間隔を調整できるようにしてもよ
い。
【0062】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明にかかる磁性体検出機によれば、次の効果
がある。
【0063】請求項1に記載された磁性体検出機によれ
ば、一定幅の検出領域を複数に分割し、分割された各分
割検出領域に磁性体を検出する状態に設定したり、ある
いは検出しない状態に設定する制御手段を備えているの
で、例えば、ファスナー等の金具類が取り付けられてい
る衣服等の被検出物を、搬送装置により搬送して、磁性
体が付いているか否かを検出する場合に、制御手段は、
金具類等が通る予定の分割検出領域を検出しない状態に
設定し、それ以外の分割検出領域を検出する状態に設定
できる。それにより、金具類が通る予定の分割検出領域
については、磁性体が付いているか否かを検出しない
が、それ以外の分割検出領域については、針等の磁性体
が付いているか否かを検出することができ、金具類等が
取り付けられている被検出物についても、誤動作を回避
して前記針等の磁性体が付いているか否かを知ることが
できる。
【0064】また、請求項2に記載された磁性体検出機
によれば、制御手段には、磁性体を検出する状態、ある
いは検出しない状態を分割検出領域毎に表示する表示部
が接続されているので、各分割検出領域が、磁性体を検
出する状態、あるいは検出しない状態であるかを容易に
判別できる。
【0065】また、請求項3に記載された磁性体検出機
によれば、被検出物に磁性体が付いているか否かの結果
を分割検出領域毎に表示もしくは報知する、結果表示も
しくは報知手段が接続されているので、被検出物のうち
の磁性体が付いている位置を分割検出領域毎に特定でき
るため、被検出物の中から磁性体を探し出す手間が減
る。
【0066】また、請求項4に記載された磁性体検出機
によれば、制御手段には、前記搬送装置により搬送され
る被検出物の有無を検出するセンサー手段が接続されて
おり、このセンサー手段が検出した検出信号に基づい
て、前記制御手段は、一定時間のみ被検出物に磁性体が
付いているか否を示す信号を入力する。それにより、そ
の一定時間以外には、被検出物に磁性体が付いているか
否が検出されず、例えば、振動等が検出装置に伝わって
も、検出体は誤動作することがなく、磁性体検出機の信
頼性が高まる。
【0067】また、請求項5に記載された磁性体検出機
によれば、制御手段は、前記センサー手段が検出した検
出信号に基づいて、前記搬送装置により搬送される被検
出物の個数をカウントし、このカウント値に基づいて、
前記制御手段に接続されている個数表示もしくは報知手
段が被検出物の個数を表示もしくは報知するので、搬送
された被検出物の個数が容易に解って、磁性体検出機の
使い勝手が増す。
【0068】また、請求項6に記載された磁性体検出機
によれば、制御手段は、被検出物に磁性体が付いている
ことを検出したことに基づいて、搬送部材の搬送方向を
反転させるので、例えば、作業者の位置より検出装置に
向かって搬送された被検出物が、作業者の位置に向かっ
て再び戻って来るように設定でき、磁性体検出機の使い
勝手が更に増す。
【0069】また、請求項7に記載された磁性体検出機
によれば、搬送装置を支持する本体フレームと、前記検
出装置とを連結したり離したりすることが可能であるの
で、磁性体の有無を検出の際には、本体フレームと検出
装置との連結を解除すれば、搬送装置において生じる振
動等が本体フレームを介して検出装置に伝わることな
く、その検出体の誤動作を防止することができ、また、
磁性体検出機の移動の際には、本体フレームと検出装置
とを連結することにより、本体フレームと検出装置とを
一体的に移動することができ、磁性体検出機の移動が容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る磁性体検出機の一実施例の正面
図である。
【図2】おなじく平面図である。
【図3】側面カバーを取り除いた状態を示す、前記磁性
体検出機の側面図である。
【図4】図3におけるAーA線により切断した部分拡大
断面図である。
【図5】前記磁性体検出機の電気ブロック図である。
【符号の説明】
10 検針機(磁性体検出機) I 衣服(被検出
物) J 磁性体 K、K1〜K16 検出コイル群(磁力線検出手段) M マグネット体(磁力線発生手段) 12
検出体 14 搬送ベルト装置(搬送装置) 16
本体フレーム L 検出領域 L1〜L4
分割検出領域 X センサー(センサー手段) S 制御回路
(制御手段) 90c 液晶表示部(個数表示もしくは報知手段)
60 検出装置 90e 表示機能付きスイッチ(表示部) 90f 表示ライト部(結果表示もしくは報知手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定幅の検出領域内の磁力線の状態を検
    出する磁力線検出手段と、この磁力線検出手段を磁界内
    に置くように磁力線を発生する磁力線発生手段とからな
    る検出体を備える検出装置と、 この検出装置の検出領域内に被検出物を搬送する搬送装
    置とを備え、 この搬送装置により搬送される被検出物に、磁性体が付
    いているか否かを前記検出装置により検出する磁性体検
    出機において、 前記一定幅の検出領域を複数に分割し、分割された各分
    割検出領域を、磁性体を検出する状態に設定したり、あ
    るいは検出しない状態に設定する制御手段を備えること
    を特徴とする磁性体検出機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段には、前記磁性体を検出す
    る状態、あるいは検出しない状態を分割検出領域毎に表
    示する表示部が接続されていることを特徴とする請求項
    1に記載の磁性体検出機。
  3. 【請求項3】 前記制御手段には、被検出物に磁性体が
    付いているか否かの結果を分割検出領域毎に表示もしく
    は報知する、結果表示もしくは報知手段が接続されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の磁性体検出機。
  4. 【請求項4】 前記制御手段には、前記搬送装置により
    搬送される被検出物の有無を検出するセンサー手段が接
    続されており、このセンサー手段が検出した検出信号に
    基づいて、前記制御手段は、一定時間のみ被検出物に磁
    性体が付いているか否を示す信号を入力することを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の磁性体検出
    機。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記センサー手段が検
    出した検出信号に基づいて、前記搬送装置により搬送さ
    れる被検出物の個数をカウントし、このカウント値に基
    づいて、制御手段に接続されている個数表示もしくは報
    知手段が被検出物の個数を表示もしくは報知することを
    特徴とする請求項4に記載の磁性体検出機。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、被検出物に磁性体が付
    いていることを検出したことに基づいて、搬送部材の搬
    送方向を反転させることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載の磁性体検出機。
  7. 【請求項7】 前記搬送装置を支持する本体フレーム
    と、前記検出装置とを連結したり離したりすることが可
    能であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに
    記載の磁性体検出機。
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