JPH07233899A - 液化ガス運搬船の貨油タンクの内面断熱構造 - Google Patents
液化ガス運搬船の貨油タンクの内面断熱構造Info
- Publication number
- JPH07233899A JPH07233899A JP4974094A JP4974094A JPH07233899A JP H07233899 A JPH07233899 A JP H07233899A JP 4974094 A JP4974094 A JP 4974094A JP 4974094 A JP4974094 A JP 4974094A JP H07233899 A JPH07233899 A JP H07233899A
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- JP
- Japan
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- heat insulating
- membrane
- heat shielding
- insulating material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 作業時間の短縮,職種を異にする多数の作業
員の減員及び火災発生の防止を図る低コストかつ安全性
の大きい経済的な液化ガス運搬船の貨油タンクの断熱構
造を提供する。 【構成】 貨油の液荷重に耐える強度と断熱性とを有す
る強化繊維を配合して作られる独立気泡型の繊維強化発
泡プラスチック断熱材6と、上記繊維強化発砲プラスチ
ック断熱材6の表面材として気泡過程で上記断熱材の自
己接着作用により接合される高分子材料から成るメンブ
レン7とにより工場段階での接着組立てにより一体化し
た一次,二次防熱パネル4,2と、上記両パネル4,2
間を継ぐ隙間用断熱部材12,14及び高分子メンブレ
ン継手部材15,17とを具えたこと。
員の減員及び火災発生の防止を図る低コストかつ安全性
の大きい経済的な液化ガス運搬船の貨油タンクの断熱構
造を提供する。 【構成】 貨油の液荷重に耐える強度と断熱性とを有す
る強化繊維を配合して作られる独立気泡型の繊維強化発
泡プラスチック断熱材6と、上記繊維強化発砲プラスチ
ック断熱材6の表面材として気泡過程で上記断熱材の自
己接着作用により接合される高分子材料から成るメンブ
レン7とにより工場段階での接着組立てにより一体化し
た一次,二次防熱パネル4,2と、上記両パネル4,2
間を継ぐ隙間用断熱部材12,14及び高分子メンブレ
ン継手部材15,17とを具えたこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液化ガス運搬船の貨油
タンクの内面断熱構造に関する。
タンクの内面断熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】液化ガス運搬船の貨油タンクの内面断熱
構造の一方式としては、図7縦断面図に示すように、仏
国テクニガス社のテクニガスマークIII メンブレン方式
と呼ばれているガラス繊維強化のポリウレタンフォーム
2,4と木製合板,トリプレックス22で構成される断
熱パネル及びステンレスメンブレン23からなる断熱構
造が、従来、知られている。ここで、1は内殻、2は二
次防熱材、3は二次バリア、4は一次防熱材、5は一次
バリア、9は取付ボルト、12,14は隙間用断熱材、
18は断熱パネル19と内殻の平面度修正剤、20はガ
ラス繊維補強のポリウレタンフォーム、21は二次バリ
ア、22は合板、23はステンレス鋼メンブレン、24
は断熱パネルの押さえ合板である。
構造の一方式としては、図7縦断面図に示すように、仏
国テクニガス社のテクニガスマークIII メンブレン方式
と呼ばれているガラス繊維強化のポリウレタンフォーム
2,4と木製合板,トリプレックス22で構成される断
熱パネル及びステンレスメンブレン23からなる断熱構
造が、従来、知られている。ここで、1は内殻、2は二
次防熱材、3は二次バリア、4は一次防熱材、5は一次
バリア、9は取付ボルト、12,14は隙間用断熱材、
18は断熱パネル19と内殻の平面度修正剤、20はガ
ラス繊維補強のポリウレタンフォーム、21は二次バリ
ア、22は合板、23はステンレス鋼メンブレン、24
は断熱パネルの押さえ合板である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の貨油タンクの内面断熱構造においては、下記のような
問題がある。 (1)断熱材とメンブレンの船体の内殻への取付工程は
互いに独立した工程であるから、断熱材取付け,メンブ
レン取付けにはそれぞれ多くの作業時間を必要とする。 (2)断熱材の取付けは、接着やボルト締めを中心とし
た職種であり、メンブレン取付けは、溶接を中心とした
職種であって、それぞれ職種の異なる多くの技術者を必
要とするから、人員確保やその育成が貨油タンク建造上
の問題点となる場合が多い。 (3)断熱材は高分子材料の発泡体が多用されており、
難燃処理が施されているとはいえ、火気には十分な対策
が必要であり、この断熱材や合板の取り付けられた状態
でのメンブレンの溶接工事は、火気対策を行っていても
潜在的に火災の危険性をはらんでいる。
の貨油タンクの内面断熱構造においては、下記のような
問題がある。 (1)断熱材とメンブレンの船体の内殻への取付工程は
互いに独立した工程であるから、断熱材取付け,メンブ
レン取付けにはそれぞれ多くの作業時間を必要とする。 (2)断熱材の取付けは、接着やボルト締めを中心とし
た職種であり、メンブレン取付けは、溶接を中心とした
職種であって、それぞれ職種の異なる多くの技術者を必
要とするから、人員確保やその育成が貨油タンク建造上
の問題点となる場合が多い。 (3)断熱材は高分子材料の発泡体が多用されており、
難燃処理が施されているとはいえ、火気には十分な対策
が必要であり、この断熱材や合板の取り付けられた状態
でのメンブレンの溶接工事は、火気対策を行っていても
潜在的に火災の危険性をはらんでいる。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、作業時間の短縮,職種を異にする多数の作業
員の減員及び火災発生の防止を図る低コストかつ安全性
の大きい経済的な液化ガス運搬船の貨油タンクの断熱構
造を提供することを目的とする。
たもので、作業時間の短縮,職種を異にする多数の作業
員の減員及び火災発生の防止を図る低コストかつ安全性
の大きい経済的な液化ガス運搬船の貨油タンクの断熱構
造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、貨
油の液荷重に耐える強度と断熱性とを有する強化繊維を
配合して作られる独立気泡型の繊維強化発泡プラスチッ
ク断熱材と、上記繊維強化発砲プラスチック断熱材の表
面材として気泡過程で上記断熱材の自己接着作用により
接合される高分子材料から成るメンブレンとにより工場
段階での接着組立てにより一体化した一次,二次防熱パ
ネルと、上記一次防熱パネルと上記二次防熱パネルとの
間を継ぐ隙間用断熱部材及び高分子メンブレン継手部材
とを具えたことを特徴とする。
油の液荷重に耐える強度と断熱性とを有する強化繊維を
配合して作られる独立気泡型の繊維強化発泡プラスチッ
ク断熱材と、上記繊維強化発砲プラスチック断熱材の表
面材として気泡過程で上記断熱材の自己接着作用により
接合される高分子材料から成るメンブレンとにより工場
段階での接着組立てにより一体化した一次,二次防熱パ
ネルと、上記一次防熱パネルと上記二次防熱パネルとの
間を継ぐ隙間用断熱部材及び高分子メンブレン継手部材
とを具えたことを特徴とする。
【0006】
(1)金属メンブレンを高分子材料のメンブレンに代え
ることにより、現場での火気工事(溶接工事)は接着工
事に変わる。これに伴い、溶接技術職に代わり、従来の
パネル取付け職がメンブレンの接合工事を行うことがで
きるようになる。 (2)高分子材料のメンブレンは、工場で断熱パネルを
製造する過程で継手部を除き装着されてくるので、現場
でのメンブレン工事が軽減され、作業時間を低減でき
る。
ることにより、現場での火気工事(溶接工事)は接着工
事に変わる。これに伴い、溶接技術職に代わり、従来の
パネル取付け職がメンブレンの接合工事を行うことがで
きるようになる。 (2)高分子材料のメンブレンは、工場で断熱パネルを
製造する過程で継手部を除き装着されてくるので、現場
でのメンブレン工事が軽減され、作業時間を低減でき
る。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図1は内殻に施工された防熱パネルを示す輪切り的
斜視図、図2は図1の断熱パネルの斜視図及びその製作
工程図、図3は図1の断熱構造を示す断面図、図4は図
3の断面方向に直交する方向の断熱構造を示す断面図、
図5,6はそれぞれ図1の一次バリアを示すV−V矢視
水平断面図,二次バリアを示すVI−VI矢視水平断面図で
ある。
と、図1は内殻に施工された防熱パネルを示す輪切り的
斜視図、図2は図1の断熱パネルの斜視図及びその製作
工程図、図3は図1の断熱構造を示す断面図、図4は図
3の断面方向に直交する方向の断熱構造を示す断面図、
図5,6はそれぞれ図1の一次バリアを示すV−V矢視
水平断面図,二次バリアを示すVI−VI矢視水平断面図で
ある。
【0008】上図において、図7と同一の符号はそれぞ
れ同図と同一の部材を示し、まず、図1に示すように、
液化ガス運搬船の貨油タンクは、長方形断面の各コーナ
ーをそれぞれ斜辺で短絡してなる8辺形の断面を有し、
船級協会規則に従って、内殻1の内面に順に二次防熱材
2,二次バリア3,一次防熱材4及び一次バリア5で形
成された層状断熱パネル8で構成されている。
れ同図と同一の部材を示し、まず、図1に示すように、
液化ガス運搬船の貨油タンクは、長方形断面の各コーナ
ーをそれぞれ斜辺で短絡してなる8辺形の断面を有し、
船級協会規則に従って、内殻1の内面に順に二次防熱材
2,二次バリア3,一次防熱材4及び一次バリア5で形
成された層状断熱パネル8で構成されている。
【0009】ここで、層状断熱パネル8は、図2に示す
ように二次防熱材となる断熱材6−1と、二次バリア3
となる高分子材料のメンブレン7−2,一次防熱材4と
なる断熱材6−2と一次バリア5となる高分子材料のメ
ンブレン7−3、さらに、断熱パネル8の底面の防湿と
外的損傷防止の観点から設けた高分子材料のメンブレン
7−1と同質の表面材からなる。断熱材6は、断熱性と
貨油(液化ガス)の重量に耐えるように繊維強化された
プラスチック発泡体で、強化材の繊維にはグラスファイ
バー,カーボンファイバー,ボロンファイバーやケブラ
ー等が効果的である。メンブレン7は、気密,液密性を
有する高分子材料のシートと超高密度ポリエチレン,M
YLARR (マイラー,ポリエチレンテレタレート),
KAPTONR (カプトン,ポリイミド),TORLO
NR (トーロン,ポリアミドーイミド)等が適用でき
る。
ように二次防熱材となる断熱材6−1と、二次バリア3
となる高分子材料のメンブレン7−2,一次防熱材4と
なる断熱材6−2と一次バリア5となる高分子材料のメ
ンブレン7−3、さらに、断熱パネル8の底面の防湿と
外的損傷防止の観点から設けた高分子材料のメンブレン
7−1と同質の表面材からなる。断熱材6は、断熱性と
貨油(液化ガス)の重量に耐えるように繊維強化された
プラスチック発泡体で、強化材の繊維にはグラスファイ
バー,カーボンファイバー,ボロンファイバーやケブラ
ー等が効果的である。メンブレン7は、気密,液密性を
有する高分子材料のシートと超高密度ポリエチレン,M
YLARR (マイラー,ポリエチレンテレタレート),
KAPTONR (カプトン,ポリイミド),TORLO
NR (トーロン,ポリアミドーイミド)等が適用でき
る。
【0010】これらの断熱材及びメンブレンは、図2の
矢印に示すように、長方形枠に発泡プラスチックを充填
し、その上に高分子メンブレンを自己接着し、その上に
枠を置き、これに発泡プラスチックを充填し、その上に
高分子メンブレンを自己接着し、枠はそれぞれ各発泡プ
ラスチックの成形後、取り外す方法で形成される。
矢印に示すように、長方形枠に発泡プラスチックを充填
し、その上に高分子メンブレンを自己接着し、その上に
枠を置き、これに発泡プラスチックを充填し、その上に
高分子メンブレンを自己接着し、枠はそれぞれ各発泡プ
ラスチックの成形後、取り外す方法で形成される。
【0011】図3〜図4は断熱構造の断面を示し、工場
で製造された断熱パネル8は、図4に示す取付ボルト
9,ナット10,ワッシャー11により船体の内殻1に
取り付けられる。次に、パネル間の隙間(目地)に二次
バリア3の連続性をつけるため、メンブレン7と同材質
又は接合性のよいメンブレン継手部材13を接着又は熱
溶着により接合する。次に、一次防熱材4間の隙間用断
熱材14をメンブレンの継手部材13の両端部に接着す
る。隙間用断熱材14の下面中央部には凹部を設けて、
隙間用断熱材13のひだの伸縮を容易にしている。また
隙間用断熱材14は断熱材6と同様にして成形された隙
間用断熱材であり、工場製造時にメンブレンの継手部材
15を接着剤にて取り付けておき、隙間用断熱材14の
取付けの際に同時にメンブレン継手部材15の両端部の
高分子材料メンブレン7への接合も行う。
で製造された断熱パネル8は、図4に示す取付ボルト
9,ナット10,ワッシャー11により船体の内殻1に
取り付けられる。次に、パネル間の隙間(目地)に二次
バリア3の連続性をつけるため、メンブレン7と同材質
又は接合性のよいメンブレン継手部材13を接着又は熱
溶着により接合する。次に、一次防熱材4間の隙間用断
熱材14をメンブレンの継手部材13の両端部に接着す
る。隙間用断熱材14の下面中央部には凹部を設けて、
隙間用断熱材13のひだの伸縮を容易にしている。また
隙間用断熱材14は断熱材6と同様にして成形された隙
間用断熱材であり、工場製造時にメンブレンの継手部材
15を接着剤にて取り付けておき、隙間用断熱材14の
取付けの際に同時にメンブレン継手部材15の両端部の
高分子材料メンブレン7への接合も行う。
【0012】図4は図3と直交する断熱構造を示し、図
4の断面構造と図3の断面構造との差異は断熱パネル8
を取り付けるための部材9,10,11と、二次防熱材
2の間の隙間用断熱材14及び断熱パネル8の木口の形
状が断熱パネル8を取り付けるために段付きになってい
ないことである。図5は断熱構造の貨油側の表面の形状
で一次バリア5を構成する高分子メンブレン7,メンブ
レンの継手部材15,同交差部の継手部材17の配列を
表している。図6は断熱構造のほぼ中間部にあたる二次
バリア3を構成するメンブレン7,メンブレンの継手部
材13,交差部の継手部材16の配列を表している。部
材13,15のメンブレン継手部材は、射出成形等によ
り工場段階で一体成形しておき、メンブレン継手部材1
3は現場段階で取り付ける。一次バリア用メンブレンの
継手部材15は工場段階で隙間用断熱材14に接合して
おくことが望ましいが、隙間用断熱材14を現場取付け
後、一次バリア用メンブレンの継手部材15を現場取付
けしても良い。
4の断面構造と図3の断面構造との差異は断熱パネル8
を取り付けるための部材9,10,11と、二次防熱材
2の間の隙間用断熱材14及び断熱パネル8の木口の形
状が断熱パネル8を取り付けるために段付きになってい
ないことである。図5は断熱構造の貨油側の表面の形状
で一次バリア5を構成する高分子メンブレン7,メンブ
レンの継手部材15,同交差部の継手部材17の配列を
表している。図6は断熱構造のほぼ中間部にあたる二次
バリア3を構成するメンブレン7,メンブレンの継手部
材13,交差部の継手部材16の配列を表している。部
材13,15のメンブレン継手部材は、射出成形等によ
り工場段階で一体成形しておき、メンブレン継手部材1
3は現場段階で取り付ける。一次バリア用メンブレンの
継手部材15は工場段階で隙間用断熱材14に接合して
おくことが望ましいが、隙間用断熱材14を現場取付け
後、一次バリア用メンブレンの継手部材15を現場取付
けしても良い。
【0013】
【発明の効果】このような構造によれば、下記の効果が
奏せられる。 (1)高分子材料のメンブレンを採用することにより、
火気工事(溶接工事)をなくし、より安全な作業ができ
る。極薄板(1.2mm)のステンレスのような高い技
量を必要とする溶接作業を比較的容易な接着作業に代え
ることができ、従来のパネル取付や接着の職種の作業員
で断熱構造の組立工事が可能となり、人員確保が比較的
容易になる。 (2)高分子材料のメンブレンを現場で取り付けるので
はなく、工場で断熱パネル製造時に装着した状態で組み
込むことにより、現場では、メンブレンの継目の接着作
業を行うことになり、現場でのメンブレン工事が減り、
現場工数の低減ができる。 (3)本発明構造は陸上の液化ガス貯蔵タンクの断熱構
造にも適用することができる。
奏せられる。 (1)高分子材料のメンブレンを採用することにより、
火気工事(溶接工事)をなくし、より安全な作業ができ
る。極薄板(1.2mm)のステンレスのような高い技
量を必要とする溶接作業を比較的容易な接着作業に代え
ることができ、従来のパネル取付や接着の職種の作業員
で断熱構造の組立工事が可能となり、人員確保が比較的
容易になる。 (2)高分子材料のメンブレンを現場で取り付けるので
はなく、工場で断熱パネル製造時に装着した状態で組み
込むことにより、現場では、メンブレンの継目の接着作
業を行うことになり、現場でのメンブレン工事が減り、
現場工数の低減ができる。 (3)本発明構造は陸上の液化ガス貯蔵タンクの断熱構
造にも適用することができる。
【0014】要するに本発明によれば、貨油の液荷重に
耐える強度と断熱性とを有する強化繊維を配合して作ら
れる独立気泡型の繊維強化発泡プラスチック断熱材と、
上記繊維強化発砲プラスチック断熱材の表面材として気
泡過程で上記断熱材の自己接着作用により接合される高
分子材料から成るメンブレンとにより工場段階での接着
組立てにより一体化した一次,二次防熱パネルと、上記
一次防熱パネルと上記二次防熱パネルとの間を継ぐ隙間
用断熱部材及び高分子メンブレン継手部材とを具えたこ
とにより、作業時間の短縮,職種を異にする多数の作業
員の減員及び火災発生の防止を図る低コストかつ安全性
の大きい経済的な液化ガス運搬船の貨油タンクの断熱構
造を得るから、本発明は産業上極めて有益なものであ
る。
耐える強度と断熱性とを有する強化繊維を配合して作ら
れる独立気泡型の繊維強化発泡プラスチック断熱材と、
上記繊維強化発砲プラスチック断熱材の表面材として気
泡過程で上記断熱材の自己接着作用により接合される高
分子材料から成るメンブレンとにより工場段階での接着
組立てにより一体化した一次,二次防熱パネルと、上記
一次防熱パネルと上記二次防熱パネルとの間を継ぐ隙間
用断熱部材及び高分子メンブレン継手部材とを具えたこ
とにより、作業時間の短縮,職種を異にする多数の作業
員の減員及び火災発生の防止を図る低コストかつ安全性
の大きい経済的な液化ガス運搬船の貨油タンクの断熱構
造を得るから、本発明は産業上極めて有益なものであ
る。
【図1】本発明の一実施例の内殻に施工された防熱パネ
ルを示す断熱構造の輪切り的斜視図である。
ルを示す断熱構造の輪切り的斜視図である。
【図2】図1の断熱構造を示す斜視図及びその製作工程
図である。
図である。
【図3】図1の断熱構造の断面図である。
【図4】図3の断面に対して直交する方向の断面構造の
断面図である。
断面図である。
【図5】図1の一次バリアを示すV−V矢視水平断面図
である。
である。
【図6】図1の二次バリアを示すVI−VI矢視水平断面図
である。
である。
【図7】従来のLPG運搬船の貨油タンクを示す基本構
造図である。
造図である。
1 船体の内殻 2 二次防熱材 3 二次バリア 4 一次防熱材 5 一次バリア 6,6−1,6−2 繊維強化発泡プラスチック断熱材 7,7−1,7−2,7−3 高分子材料メンブレン 8 断熱パネル 9 断熱パネル取付ボルト 10 ナット 11 ワッシャー 12 隙間用断熱材(二次防熱用) 13 高分子材料のメンブレンの継手部材(二次バリア
用) 14 隙間用断熱材(一次防熱用) 15 高分子材料のメンブレンの継手部材(一次バリア
用) 16 高分子材料のメンブレンの交差部の継手部材(二
次バリア用) 17 高分子材料のメンブレンの交差部の継手部材(一
次バリア用) 18 断熱パネルと船体の内殻の平面度修正剤 19 断熱パネル 20 ガラス繊維補強のポリウレタンフォーム 21 二次バリアのトリプレックス 22 合板 23 一次バリアのステンレス鋼のメンブレン 24 断熱パネルの押さえ合板
用) 14 隙間用断熱材(一次防熱用) 15 高分子材料のメンブレンの継手部材(一次バリア
用) 16 高分子材料のメンブレンの交差部の継手部材(二
次バリア用) 17 高分子材料のメンブレンの交差部の継手部材(一
次バリア用) 18 断熱パネルと船体の内殻の平面度修正剤 19 断熱パネル 20 ガラス繊維補強のポリウレタンフォーム 21 二次バリアのトリプレックス 22 合板 23 一次バリアのステンレス鋼のメンブレン 24 断熱パネルの押さえ合板
Claims (1)
- 【請求項1】 貨油の液荷重に耐える強度と断熱性とを
有する強化繊維を配合して作られる独立気泡型の繊維強
化発泡プラスチック断熱材と、上記繊維強化発砲プラス
チック断熱材の表面材として気泡過程で上記断熱材の自
己接着作用により接合される高分子材料から成るメンブ
レンとにより工場段階での接着組立てにより一体化した
一次,二次防熱パネルと、上記一次防熱パネルと上記二
次防熱パネルとの間を継ぐ隙間用断熱部材及び高分子メ
ンブレン継手部材とを具えたことを特徴とする液化ガス
運搬船の貨油タンクの内面断熱構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4974094A JPH07233899A (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | 液化ガス運搬船の貨油タンクの内面断熱構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4974094A JPH07233899A (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | 液化ガス運搬船の貨油タンクの内面断熱構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07233899A true JPH07233899A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12839591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4974094A Withdrawn JPH07233899A (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | 液化ガス運搬船の貨油タンクの内面断熱構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07233899A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015098904A (ja) * | 2013-11-19 | 2015-05-28 | 株式会社Ihi | 低温タンク |
WO2021221282A1 (ko) * | 2020-04-27 | 2021-11-04 | 한국조선해양 주식회사 | 액화가스 저장탱크용 2차 방벽 |
-
1994
- 1994-02-23 JP JP4974094A patent/JPH07233899A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015098904A (ja) * | 2013-11-19 | 2015-05-28 | 株式会社Ihi | 低温タンク |
WO2015076085A1 (ja) * | 2013-11-19 | 2015-05-28 | 株式会社Ihi | 低温タンク |
AU2014354328B2 (en) * | 2013-11-19 | 2017-04-13 | Ihi Corporation | Low-temperature tank |
US9732908B2 (en) | 2013-11-19 | 2017-08-15 | Ihi Corporation | Cryogenic tank |
WO2021221282A1 (ko) * | 2020-04-27 | 2021-11-04 | 한국조선해양 주식회사 | 액화가스 저장탱크용 2차 방벽 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |