JPH0723363Y2 - 自動封入封緘機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、同封物を封筒に挿入し
易くするためにインサートガイドを設けた自動封入封緘
機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種の自動封入封緘機としては、図４
に示すように、第１、第２のコンベア１、２を間隔を開
けて設置し、又、第１のコンベア１にストッパ１ａを設
け、第１、第２のコンベア１、２の間に回動軸３によっ
て回動するガイド板４ａを装着したインサートガイド４
を設けるとともに、第２のコンベア２から第１のコンベ
ア１へ移動するインサートテーブル５を設け、又、イン
サートガイド４の上部に封筒６を積載する封筒積載装置
７を設け、さらに、第２のコンベア２の上部に同封物８
を積載する同封物積載装置９を設けたものが知られてい
る。

【０００３】この自動封入封緘機は、封筒積載装置７の
下部に設けた吸着機１０によって１枚だけ封筒の先端を
引き下げ、供給ローラによって引き出され、送りローラ
１２で封筒６が下方に送られ、封筒６のフラップ６ａが
不図示のストッパで係止されている間に、図５に示すよ
うにインサートガイド４が回動して、図６に示すように
インサートガイド４のガイド板４ａが封筒６に接触す
る。

【０００４】このインサートガイド４のガイド板４ａが
封筒６と接触するとき、ベンダー１３によって封筒開口
部を広く開けた後、図７に示すように、インサートガイ
ド４のガイド板４ａは封筒６の内部に挿入される。

【０００５】又、図５に示すように、封筒６が供給され
ているとき、同封物積載装置９から同封物８が第２のコ
ンベア２の上に供給され、その後、第２のコンベア２が
回転することにより、インサートテーブル５の上に送ら
れ、図８に示すようにインサートテーブル５が第１のコ
ンベア１の上部へ移動して、同封物８を封筒６に挿入す
る。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】ところで、封筒６のフ
ラップ６ａのある面側に窓６ｂが設けられ、この窓６ｂ
の周囲の糊付け位置６ｃに糊を付けてフィルム６ｄを張
り付けた封筒６では、インサートガイド４のガイド板４
ａを挿入して同封物８が挿入した場合、糊付けされてい
ないフィルム６ｄの周囲が同封物８引っ掛かって同封物
が傷んだり、ジャミングするという問題があった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本考案は、封筒積載装置
から供給された封筒にインサートガイドのガイド板を挿
入した後、同封物積載装置から供給される同封物をイン
サートテーブルによって前記封筒に挿入する自動封入封
緘機において、前記インサートガイドに併置された２枚
のガイド板を装着し、一方のガイド板を傾斜させること
により、前記ガイド板を封筒に挿入した時、前記一方の
ガイド板で前記封筒の窓を遮蔽するものである。

【０００８】

【作用】本考案では、インサートガイドが回動して、そ
のガイド板が封筒に深く挿入されると、インサートガイ
ドの一方のガイド板が封筒の窓及びフィルムを覆うの
で、同封物はインサートガイドのガイド板に沿って封筒
に挿入され、傷んだり、ジャミングすることがない。

【０００９】

【実施例】図１を参照すると、１は第１のコンベア、２
は第２のコンベア、５はインサートテーブル、６は封
筒、７は封筒積載装置、８は同封物、９は同封物積載装
置であり、１０は吸着機、１１は供給ローラ、１２は送
りローラであり、これらの構成は上記従来例と同じであ
るので、説明は省略するが、本実施例では、図２及び図
３に示すように、インサートガイド１４は上ガイド板１
４ａと下ガイド板１４ｂが併置してもうけられ、又、上
ガイド板１４ａが傾斜して設けられるとともに、後部が
バネ１６で引っ張られ、ガイド板１４ａの先端が下方を
向くように構成され、又、下ガイド板１４ｂはほぼ水平
に設けられている。

【００１０】本実施例では、図２に示すように、インサ
ートガイド１４の上下ガイド板１４ａ、１４ｂが封筒６
に挿入されると、インサートガイド１４の上ガイド板１
４ａは封筒６の窓６ｂ及びフィルム６ｄを覆うため、図
２に示すように、インサートガイド１４の下ガイド板１
４ｂの上に送られてくると、同封物は封筒６の窓６ｂ及
びフィルム６ｄに引っ掛かかることなく、封筒６に挿入
することができる。

【００１１】なお、上記実施例では、封筒６の窓６ｂが
上側にきた場合について説明したが、封筒６の窓６ｂが
下側になるように送られてくる場合は、下ガイド板１４
ｂで封筒６の窓６ｂ及びフィルム６ｄを遮蔽するように
してもよい。

【００１２】このように、インサートガイド１４に上下
ガイド板１４ａ、１４ｂを設けることにより、封筒６の
窓６ｂ及びフィルム６ｄを上下ガイド板１４ａ、１４ｂ
のいずれかで遮蔽されるので、同封物８が挿入しやすく
なる。

【００１３】

【考案の効果】以上説明したように、本考案の自動封入
封緘機では、インサートガイドに上下ガイド板を設けた
ので、封筒にインサートガイドの上下ガイド板を挿入す
ると、封筒の上側または下側に設けられた窓及びフィル
ムが遮蔽されるので、インサートガイドの上下ガイド板
を通して送られてきた同封物をスムーズに挿入できると
いう利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例の自動封入封緘機の概略構成
図である。

【図２】図１の装置の一部の拡大構成図である。

【図３】図１の装置の動作を説明する一部の拡大構成図
である。

【図４】従来の自動封入封緘機の概略構成図である。

【図５】図４の装置の動作を説明する構成図である。

【図６】図４の装置の動作を説明する一部構成図であ
る。

【図７】図４の装置の動作を説明する一部構成図であ
る。

【図８】図６の装置の動作を説明する一部構成図であ
る。

【図９】封筒の平面図である。

【符号の説明】

１４ インサートガイド １４ａ 上ガイド板 １４ｂ 下ガイド板 １６ バネ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 封筒積載装置から供給された封筒にイン
   サートガイドのガイド板を挿入した後、同封物積載装置
   から供給される同封物をインサートテーブルによって前
   記封筒に挿入する自動封入封緘機において、前記インサ
   ートガイドに併置された２枚のガイド板を装着し、一方
   のガイド板を傾斜させることにより、前記ガイド板を封
   筒に挿入した時、前記一方のガイド板で前記封筒の窓を
   遮蔽することを特徴とする自動封入封緘機。