JPH07233096A - オレフィン誘導体の製造方法 - Google Patents

オレフィン誘導体の製造方法

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JPH07233096A
JPH07233096A JP6049754A JP4975494A JPH07233096A JP H07233096 A JPH07233096 A JP H07233096A JP 6049754 A JP6049754 A JP 6049754A JP 4975494 A JP4975494 A JP 4975494A JP H07233096 A JPH07233096 A JP H07233096A
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JP
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compound
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acetonitrile
mmol
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JP6049754A
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English (en)
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Isao Shibuya
勲 渋谷
Eisaku Kato
栄作 加藤
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Konica Minolta Inc
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】チオカルボニル基を含有する化合物と活性メチ
レン化合物を銀塩と塩基の存在下で反応させることによ
り、簡便かつ高収率でオレフィン誘導体を製造する方法
に関する。 【構成】チオカルボニル基を含有する化合物と、メチレ
ン化合物を、銀または銅塩と塩基の存在下で反応させる
1個以上の電子吸引性の置換基を有する一般式IIIのオ
レフィン誘導体の製造方法。一般式(III) (R,Rは水素原子又は置換基を、X,Yは水素原
子又は置換基を示すが、X,Yのうち1つ以上は電子吸
引性の置換基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は少なくとも1個の電子吸
引性置換基を有するオレフィン誘導体の製造方法に関
し、さらに詳しく言えば、チオカルボニル基を含有する
化合物と活性メチレン化合物を銀塩又は銅塩と塩基の存
在下で反応させることにより、簡便かつ高収率でオレフ
ィン誘導体を製造する方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来、二重結合の生成を伴う縮合反応に
よるオレフィン誘導体の製造は、一般に、アルデヒド、
ケトン等のカルボニル化合物と、活性メチレン化合物と
のアルドール型反応あるいはヴィティヒ型の反応により
行われていた。しかし、これらの反応で使用できるカル
ボニル化合物の種類は限定されていて、アミド、エステ
ル類はほとんど反応しなかった。
【0003】また、原料にチオカルボニル化合物を使用
した場合には、まずヨウ化メチル等でアルキル化を行い
カルボニル塩を生成させた後、活性メチレンを反応させ
ることにより製造できるが、操作が煩雑であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
法の欠点を克服して、簡便且つ、高収率で一般性の高い
各種電子吸引性置換基を有するオレフィン誘導体を製造
する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記一般式(I)で表されるチオカルボニル基を含有する
化合物と、下記一般式(II)で表される活性メチレン
化合物を、銀または銅塩と塩基の存在下で反応させるこ
とを特徴とする、下記一般式(III)で表されるオレ
フィン誘導体の製造方法により達成された。
【0006】
【化4】 (式中、R 、R は水素原子又は置換基を示
す。)
【0007】
【化5】 (式中、X、Yは水素原子又は置換基を示すが、X、Y
のうち少なくともひとつは電子吸引性の置換基を示
す。)
【0008】
【化6】 (式中、R 、R およびX、Yは前記と同じ意味
をもつ。)
【0009】以下本発明について更に詳しく説明する。
一般式(I)においてR1 、R2 は水素原子又は置換基
を示す。R1 、R2 示される置換基の具体例としては、
アルキル基(メチル基、シアノメチル基等)、アリール
基(フェニル基、p−ジメチルアミノフェニル基、2−
ピリジル基等)、置換アミノ基(ジエチルアミノ基、モ
ルホリノ基、ピロリジノ基等)、アルコキシ基(メトキ
シ基、エトキシ基等)、アルキルチオ基(メチルチオ
基、カルボキシメチルチオ基等)、アリールチオ基(フ
ェニルチオ基、2−ベンゾチアゾリルチオ基等)、複素
環基等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。またR1 、R2 は結合して環状構造を形成してもよ
い。
【0010】一般式(II)において、X、Yは水素原
子又は置換基を示すが、X、Yのうち少なくとも一つは
電子吸引性の置換基を示す。電子吸引性置換基としては
例えばシアノ基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アシル
基、スルホニル基、スルファモイル基等が挙げられるが
これらに限定されるものではない。X、Yのいずれも電
子吸引性の置換基であることが好ましいが、少なくと
も、一方が電子吸引性の置換基である場合、もう一方は
水素原子、あるいはハロゲン原子、アルキル基、アリー
ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基等の置換基であってもよい。また
X、Yは結合して環状構造を形成してもよい。
【0011】一般式(III)において、R1 、R2
よびX、Yは一般式(I)および一般式(II)で記載
したのと同じ意味をもつ。
【0012】本発明の方法に使用できる銀塩としては有
機、無機のいずれの銀塩でも使用できる。例えばトリフ
ルオロ酢酸銀、酢酸銀、過塩素酸銀、硝酸銀、酸化銀、
硫酸銀、テトラフルオロ硼酸銀等が挙げられ、特に有機
溶媒に対して溶解性の高いトリフルオロ酢酸銀は好まし
い銀塩の例である。
【0013】本発明の方法に使用できる銅塩としては有
機、無機のいずれの銅塩でも使用できる。例えば塩化第
1銅、塩化第2銅、酢酸第1銅、ヨウ化第1銅等が挙げ
られる。銅塩としては1価の銅塩であることが好まし
い。
【0014】本発明の製造方法に使用できる塩基として
は例えば、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリ
ン、ピリジン等の第3級アミン、あるいは水素化ナトリ
ウム、カリウム−t−プトキサイド、炭酸カリウム、炭
酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム等の塩基を用いる
ことができるが、これらに限定されるものではない。有
機溶媒への溶解性の点から第3級アミンを使用すること
が好ましい。
【0015】本発明の製造方法では必要に応じて、適当
な反応溶媒を使用することが好ましい。反応溶媒の例と
してはアセトニトリル、テトラヒドロフラン、エタノー
ル、メタノール、トルエン、酢酸エチル、N,N−ジメ
チルホルムアミド等が挙げられる。
【0016】次に、本発明の製造方法の反応機構は以下
のように推定される。
【0017】
【化7】
【0018】本発明方法において反応はまず、一般式
(I)で表されるチオカルボニル化合物1モルに対して
0.5〜2モル、好ましくは1〜1.2モルの一般式
(II)で表される活性メチレン化合物を適当な溶媒に
溶解し1当量以上、好ましくは2〜10当量の塩基を加
えて室温で攪拌する。この溶液に、2モル〜3モル、好
ましくは2〜2.5モルの銀塩(または銅塩)を添加あ
るいは適当な溶媒に溶解したものを滴下する。そのまま
室温で攪拌を続ける。反応温度は通常室温で行われる
が、必要に応じて加熱して反応を促進することもでき
る。反応終了後、反応溶媒を減圧留去して不溶物を濾去
した後、溶媒を留去する。再結晶あるいは必要に応じて
カラムクロマトグラフィー等の手法により分離精製を行
うことができる。
【0019】次に本発明の方法により合成した、具体的
な化合物の例を示す。
【0020】
【化8】
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】 Me:メチル基、Et:エチル基、Ph:フェニル基
【0023】
【発明の効果】本発明の方法に従えば、比較的温和な条
件下で反応は進行し、簡便に高収率でオレフィン誘導体
を製造することができる。また、一般式(I)における
1 、R2 および一般式(II)におけるX、Yを適当
に選ぶことにより、多種官能基を有するオレフィン誘導
体を製造することができる。更に、導入されたシアノ
基、アルコキシカルボニル等の官能基は種々の複素環化
合物を構築していくうえで利用価値が高い。また、活性
メチレン化合物との縮合によって製造されるオレフィン
誘導体としては、R1 、R2 表される置換基に対する制
約が広く、容易にヘテロ原子の置換したオレフィン誘導
体を製造することができる。
【0024】また、本発明の方法によって製造できる化
合物は、薬理活性を有するものも多く、例えば化合物
(6)は特公昭47−34126号等に記載されるイソ
プロチオランとよばれる化合物で、日本農薬(株)の稲
イモチ病の浸透移行性防止除薬フジワンの主成分として
用いられている。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例に基づき、更に詳細に説
明する。 実施例1 化合物(1)の製造 エチレントリチオカーボネート138mg(1mmo
l)、ベンゾイルアセトニトリル174mg(1.2m
mol)をトルエン5mlに溶解し、トリエチルアミン
0.5mlを添加して室温で攪拌した。この溶液に、ト
リフルオロ酢酸銀552mg(2.5mmol)のトル
エン溶液を約10分かけて滴下した。室温で更に1時間
攪拌した後、トルエンおよび過剰のトリエチルアミンを
減圧留去し、濃塩酸0.4mlを添加して過剰の銀イオ
ンを析出させた。アセトニトリル10mlを加え攪拌し
た後、不溶物を濾去した。濾液を濃縮して得られた粗生
成物をエタノールから再結晶して化合物(1)243m
g(収率98%)を無色針状晶(融点174〜176
℃)として得た。 IR(KBr,cm-1)2197(C≡N),1622
(C=O) MS(m/z)247(M+ ) 元素分析(%) 測定値 C;58.41 H;3.48 N;5.69
S;26.16 計算値 C;58.27 H;3.67 N;5.66
S;25.93
【0026】実施例2 化合物(1)の製造 溶媒のトルエンをアセトニトリルに変えた以外は実施例
1と同様の操作を行い、化合物(1)を収率74%で得
た。
【0027】実施例3 化合物(2)の製造 エチレントリチオカーボネート138mg(1mmo
l)、マロノニトリル79mg(1.2mmol)を無
水アセトニトリル2mlに溶解し、トリエチルアミン
0.5mlを添加して室温で攪拌した。この溶液に、ト
リフルオロ酢酸銀552mg(2.5mmol)の無水
アセトニトリル溶液を約10分かけて滴下した。室温で
更に1時間攪拌した後、アセトニトリルおよび過剰のト
リエチルアミンを減圧留去し、濃塩酸0.4mlを添加
して過剰の銀イオンを析出させた。アセトニトリル10
mlを加え攪拌した後、不溶物を濾去した。濾液を濃縮
して得られた粗生成物をエタノールから再結晶して化合
物(2)105mg(収率62%)を無色針状晶(融点
199〜200℃)として得た。標品(Chem.Be
r.,95,2867(1962))との比較により同
定した。 IR(KBr,cm-1)2212(C≡N) MS(m/z)168(M+
【0028】実施例4 化合物(3)の製造 エチレントリチオカーボネート138mg(1mmo
l)、シアノ酢酸メチル119mg(1.2mmol)
を無水アセトニトリル10mlに溶解し、トリエチルア
ミン0.5mlを添加して室温で攪拌した。この溶液
に、塩化第1銅250mg(2.5mmol)添加し
た。室温で更に1時間攪拌した後、1時間加熱還流し
た。アセトニトリルおよび過剰のトリエチルアミンを減
圧留去し、アセトニトリル10mlを加え攪拌した後、
水酸化ナトリウムを添加して過剰のイオンを析出させ
た。不溶物を濾去した。濾液を濃縮して得られた粗生成
物をメタノールから再結晶して化合物(3)85mg
(収率42%)を無色針状晶(融点138〜139℃)
として得た。標品(J.Prakt.Chem.,2
6,279(1964))との比較により同定した。 IR(KBr,cm-1)2207(C≡N),1703
(C=O) MS(m/z)201(M+
【0029】実施例5 化合物(4)の製造 エチレントリチオカーボネート138mg(1mmo
l)、シアノアセトアミド101mg(1.2mmo
l)を無水アセトニトリル2mlに溶解し、トリエチル
アミン0.5mlを添加して室温で攪拌した。この溶液
に、トリフルオロ酢酸銀552mg(2.5mmol)
の無水アセトニトリル溶液を約10分かけて滴下した。
室温で更に1時間攪拌した後、アセトニトリルおよび過
剰のトリエチルアミンを減圧留去し、濃塩酸0.4ml
を添加して過剰の銀イオンを析出させた。アセトニトリ
ル10mlを加え攪拌した後、不溶物を濾去した。濾液
を濃縮して得られた粗生成物をエタノールから再結晶し
て化合物(4)89mg(収率79%)を淡黄色針状晶
(融点161〜162℃)として得た。標品(Che
m.Ber.,95,2867(1962))との比較
により同定した。 IR(KBr,cm-1)2200(C≡N),1660
(C=O) MS(m/z)168(M+
【0030】実施例6 化合物(5)の製造 エチレントリチオカーボネート138mg(1mmo
l)、ニトロメタン(1.2mmol)を無水アセトニ
トリル2mlに溶解し、トリエチルアミン0.5mlを
添加して室温で攪拌した。この溶液に、トリフルオロ酢
酸銀552mg(2.5mmol)の無水アセトニトリ
ル溶液を約10分かけて滴下した。室温で更に1時間攪
拌した後、アセトニトリルおよび過剰のトリエチルアミ
ンを減圧留去し、濃塩酸0.4mlを添加して過剰の銀
イオンを析出させた。アセトニトリル10mlを加え攪
拌した後、不溶物を濾去した。濾液を濃縮して得られた
粗生成物をエタノールから再結晶して化合物(5)89
mg(収率68%)を淡黄色針状晶(融点105〜10
6℃)として得た。標品(Chem.Ber.,95,
2867(1962))との比較により同定した。 IR(KBr,cm-1)1510、1340(NO2) MS(m/z)163(M+
【0031】実施例7 化合物(6)の製造 エチレントリチオカーボネート138mg(1mmo
l)、マロン酸ジイソプロピル(1.2mmol)を無
水アセトニトリル2mlに溶解し、トリエチルアミン
0.5mlを添加して室温で攪拌した。この溶液に、ト
リフルオロ酢酸銀552mg(2.5mmol)の無水
アセトニトリル溶液を約10分かけて滴下した。室温で
更に1時間攪拌した後、アセトニトリルおよび過剰のト
リエチルアミンを減圧留去し、濃塩酸0.4mlを添加
して過剰の銀イオンを析出させた。アセトニトリル10
mlを加え攪拌した後、不溶物を濾去した。濾液を濃縮
して得られた粗生成物をメタノールから再結晶して化合
物(6)185mg(収率64%)を無色針状晶(融点
55〜56℃)として得た。標品との比較により同定し
た。
【0032】実施例8 化合物(8)の製造 チオミヒラーズケトン284mg(1mmol)、マロ
ノニトリル(1.2mmol)を無水アセトニトリル5
mlに溶解し、トリエチルアミン0.5mlを添加して
室温で攪拌した。この溶液に、トリフルオロ酢酸銀55
2mg(2.5mmol)の無水アセトニトリル溶液を
約10分かけて滴下した。室温で更に1時間攪拌した
後、アセトニトリルおよび過剰のトリエチルアミンを減
圧留去し、濃塩酸0.4mlを添加して過剰の銀イオン
を析出させた。炭酸ナトリウムを加え中和し、アセトニ
トリル10mlを加え加温攪拌した後、不溶物を濾去し
た。濾液を濃縮して得られた粗生成物をアセトニトリル
から再結晶して化合物(8)257mg(収率81%)
を赤色針状晶(融点253〜255℃)として得た。。 IR(KBr,cm-1)2201(C≡N) MS(m/z)317(M+1) 元素分析(%) 測定値 C;75.96 H;6.11 N;17.5
2 計算値 C;75.92 H;6.37 N;17.7
【0033】実施例9 化合物(7)の製造 チオミヒラーズケトン284mg(1mmol)、ベン
ゾイルアセトニトリル(1.2mmol)を無水アセト
ニトリル5mlに溶解し、トリエチルアミン0.5ml
を添加して室温で攪拌した。この溶液に、トリフルオロ
酢酸銀552mg(2.5mmol)の無水アセトニト
リル溶液を約10分かけて滴下した。室温で更に1時間
攪拌した後、アセトニトリルおよび過剰のトリエチルア
ミンを減圧留去し、濃塩酸0.4mlを添加して過剰の
銀イオンを析出させた。炭酸ナトリウムを加え中和し、
アセトニトリル10mlを加え加温攪拌した後、不溶物
を濾去した。濾液を濃縮して得られた粗生成物をエタノ
ールから再結晶して化合物(7)346mg(収率88
%)を淡黄色針状晶(融点198〜198.5℃)とし
て得た。 IR(KBr,cm-1)2199(C≡N),1714
(C=O) MS(m/z)369(M+1)
【0034】実施例10 化合物(9)の製造 チオミヒラーズケトン284mg(1mmol)、シア
ノ酢酸メチル(1.2mmol)を無水アセトニトリル
5mlに溶解し、トリエチルアミン0.5mlを添加し
て室温で攪拌した。この溶液に、トリフルオロ酢酸銀5
52mg(2.5mmol)の無水アセトニトリル溶液
を約10分かけて滴下した。室温で更に1時間攪拌した
後、アセトニトリルおよび過剰のトリエチルアミンを減
圧留去し、濃塩酸0.4mlを添加して過剰の銀イオン
を析出させた。炭酸ナトリウムを加え中和し、アセトニ
トリル10mlを加え加温攪拌した後、不溶物を濾去し
た。濾液を濃縮して得られた粗生成物をエタノールから
再結晶して化合物(9)235mg(収率67%)を黄
色針状晶(融点186〜187℃)として得た。 IR(KBr,cm-1)2206(C≡N),1700
(C=O) MS(m/z)350(M+1)
【0035】実施例11 化合物(11)の製造 チオミヒラーズケトン284mg(1mmol)、ニト
ロメタン(1.2mmol)を無水アセトニトリル5m
lに溶解し、トリエチルアミン0.5mlを添加して室
温で攪拌した。この溶液に、トリフルオロ酢酸銀552
mg(2.5mmol)の無水アセトニトリル溶液を約
10分かけて滴下した。室温で更に1時間攪拌した後、
アセトニトリルおよび過剰のトリエチルアミンを減圧留
去し、濃塩酸0.4mlを添加して過剰の銀イオンを析
出させた。炭酸ナトリウムを加え中和し、アセトニトリ
ル10mlを加え加温攪拌した後、不溶物を濾去した。
濾液を濃縮して得られた粗生成物をエタノールから再結
晶して化合物(11)208mg(収率67%)を黄色
針状晶(融点179.5〜181℃)として得た。MS
(m/z)350(M+1)
【0036】実施例12 化合物(13)の製造 チオベンゾイルモルホリン207mg(1mmol)、
マロノニトリル(1.2mmol)を無水アセトニトリ
ル5mlに溶解し、トリエチルアミン0.5mlを添加
して室温で攪拌した。この溶液に、トリフルオロ酢酸銀
552mg(2.5mmol)の無水アセトニトリル溶
液を約10分かけて滴下した。室温で更に1時間攪拌し
た後、アセトニトリルおよび過剰のトリエチルアミンを
減圧留去し、濃塩酸0.4mlを添加して過剰の銀イオ
ンを析出させた。アセトニトリル10mlを加え加温攪
拌した後、不溶物を濾去した。濾液を濃縮して得られた
粗生成物をメタノールから再結晶して化合物(13)1
11mg(収率46%)を無色針状晶(融点197〜1
98℃)として得た。 IR(KBr,cm-1)2206(C≡N) MS(m/z)239(M+
【0037】実施例13 化合物(14)の製造 ジチオ酢酸エチル120mg(1mmol)、ベンゾイ
ルアセトニトリル(1.2mmol)を無水アセトニト
リル5mlに溶解し、トリエチルアミン0.5mlを添
加して室温で攪拌した。この溶液に、トリフルオロ酢酸
銀552mg(2.5mmol)の無水アセトニトリル
溶液を約10分かけて滴下した。室温で更に1時間攪拌
した後、アセトニトリルおよび過剰のトリエチルアミン
を減圧留去し、濃塩酸0.4mlを添加して過剰の銀イ
オンを析出させた。アセトニトリル10mlを加え加温
攪拌した後、不溶物を濾去した。濾液を濃縮して得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製して化合物(14)116mg(収率50%)を無
色結晶として得た。 IR(KBr,cm-1)2206(C≡N),1628 MS(m/z)231(M+
【0038】実施例14 化合物(16)の製造 N,N−ジメチルチオホルムアミド(1mmol)、ベ
ンゾイルアセトニトリル(1.2mmol)を無水アセ
トニトリル5mlに溶解し、トリエチルアミン0.5m
lを添加して室温で攪拌した。この溶液に、トリフルオ
ロ酢酸銀552mg(2.5mmol)の無水アセトニ
トリル溶液を約10分かけて滴下した。室温で更に1時
間攪拌した後、アセトニトリルおよび過剰のトリエチル
アミンを減圧留去し、濃塩酸0.4mlを添加して過剰
の銀イオンを析出させた。アセトニトリル10mlを加
え加温攪拌した後、不溶物を濾去した。濾液を濃縮して
得られた粗生成物をメタノールから再結晶して化合物
(13)114mg(収率57%)を無色針状晶として
得た。 IR(KBr,cm-1)2191(C≡N),1645
(C=O) MS(m/z)200(M+
【0039】比較例1 化合物(1)の製造 エチレントリチオカーボネート138mg(1mmo
l)、ベンゾイルアセトニトリル174mg(1.2m
mol)をトルエン5mlに溶解し、トリエチルアミン
0.5mlを添加して室温で1時間攪拌した。反応液を
極少量とり、1H−NMRで調べたところ、未反応であ
ったため、反応液をさらに1時間加熱還流下にて攪拌し
たが、未反応であった。
【0040】比較例2 化合物(8)の製造 チオミヒラーズケトン284mg(1mmol)、マロ
ノニトリル(1.5mmol)を無水アセトニトリル5
mlに溶解し、トリエチルアミン0.5mlを添加して
室温で1時間攪拌し、さらに加熱還流にて2時間攪拌し
たが、未反応(収率0%)であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 227/10 229/44 7537−4H 253/30 255/42 9357−4H C07D 213/70 295/14 Z 339/06 // C07B 61/00 300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で表されるチオカルボニ
    ル基を含有する化合物と、下記一般式(II)で表され
    る活性メチレン化合物を、銀または銅塩と塩基の存在下
    で反応させることを特徴とする、下記一般式(III)
    で表されるオレフィン誘導体の製造方法。 【化1】 (式中、R1 、R2 は水素原子又は置換基を示す。) 【化2】 (式中、X、Yは水素原子又は置換基を示すが、X、Y
    のうち少なくともひとつは電子吸引性の置換基を示
    す。) 【化3】 (式中、R1 、R2 およびX、Yは前記と同じ意味をも
    つ。)
  2. 【請求項2】塩基が第3級アミンであることを特徴とす
    る、請求項1記載のオレフィン誘導体の製造方法。
JP6049754A 1994-02-22 1994-02-22 オレフィン誘導体の製造方法 Pending JPH07233096A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2686338C1 (ru) * 2018-11-14 2019-04-25 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Чувашский государственный университет имени И.Н. Ульянова" Способ получения замещенных 2-илиден-1,3-дитиоланов

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RU2686338C1 (ru) * 2018-11-14 2019-04-25 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Чувашский государственный университет имени И.Н. Ульянова" Способ получения замещенных 2-илиден-1,3-дитиоланов

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