JPH0723279U - 健康判定用の便器 - Google Patents

健康判定用の便器

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JPH0723279U
JPH0723279U JP5373993U JP5373993U JPH0723279U JP H0723279 U JPH0723279 U JP H0723279U JP 5373993 U JP5373993 U JP 5373993U JP 5373993 U JP5373993 U JP 5373993U JP H0723279 U JPH0723279 U JP H0723279U
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JP
Japan
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toilet
toilet seat
water seal
occult blood
toilet bowl
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Pending
Application number
JP5373993U
Other languages
English (en)
Inventor
茂雄 今井
茂 横山
Original Assignee
株式会社イナックス
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イナックス filed Critical 株式会社イナックス
Priority to JP5373993U priority Critical patent/JPH0723279U/ja
Publication of JPH0723279U publication Critical patent/JPH0723279U/ja
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 便器を用いて簡易に健康判定できるようにす
る。 【構成】 便座ボックス5内に解砕装置7を設置し、該
装置7のロッド7aの先端の超音波振動子7bを水封部
3内に没入させる。超音波振動子7bにより水封部3内
の便を解砕し、分析を行なう。 【効果】 糞便中の潜血の存在を容易に判定することが
できる。このため、従来のように病院等において特別な
装置等を用いて潜血の存在を判定する必要がなく、きわ
めて簡易に健康状態を判定し得る効果を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は健康判定用の便器に関する。詳しくは、例えば糞便中の潜血反応を利 用して健康状態を判定するための便器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
潰瘍、癌腫、結核、赤痢、チフス等の疾患の診断や治療をするに際し、糞便の 潜血反応を検査することがある。特に、消化管の潰瘍では50〜77%、癌種で は87%において潜血反応陽性を呈し、有力な診療指針とされている。
【0003】 この糞便の潜血反応の検査法として、分光鏡法、触媒法、ヘミン結晶試験法等 がある。分光鏡法では特有な吸収線を見ることにより、正確に潜血反応を検査す ることができるが、実用的には触媒法が主に用いられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような方法により糞便の潜血反応を検査するには、病院等の検査機関にお いて、特別の検査装置を用いて検査を行なう必要があり、日常的に容易に潜血反 応の検査を行なうことは困難であった。
【0005】 なお、洋風便器に検便装置や採便装置を設けることは公知である(例えば、特 開昭60−85133号、同62−187253号、特公平4−32614号、 同4−32615号など)。
【0006】 しかしながら、このような従来の検便装置や採便装置は排渫されて落下しつつ ある便を採取するようにしたものであるため、採取が容易ではないという問題が あった。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1の健康判定用の便器は、排水口へ連通する水封部を有する洋風便器に おいて、該水封部内の糞便を解砕するための解砕装置を、該便器上の便座又は便 座ボックス内に設けたことを特徴とするものである。
【0008】 請求項2の健康判定用の便器は、請求項1において、該解砕装置は、便座又は 便座ボックス内に退避した縮退姿勢と、先端が前記水封部に挿入された伸長姿勢 とを取りうるように伸縮可能とされていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
本考案の健康判定用の便器においては、水封部内に落下した糞便を解砕装置に よって解砕することができる。そして、この解砕された糞便の分散水又はそれを 水封部から分取したものに対し、潜血反応を測定するための試薬を添加すること により、呈色反応により糞便中の潜血状態を容易に知ることができ、この潜血の 測定により胃癌、大腸癌等の判断指針とすることができる。
【0010】 請求項2の健康判定用の便器にあっては、便の検査を行なうときだけ解砕装置 を伸長させるようにできるため、不要時に解砕装置が邪魔にならない。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基いて説明する。第1図は本考案の実施例に 係る健康判定用の便器の断面図である。
【0012】 洋風便器1の便鉢2の底部に水封部3が設けられている。4は排水口である。 便器1の後部上面に便座ボックス5が設置されており、この便座ボックス5に便 座6が枢支されている。
【0013】 この便座ボックス5内に解砕装置7が設置されている。この解砕装置7は、多 段シリンダ式のロッド7aと、該ロッド7aの先端に設けられた超音波振動子7 bと、ロッド7aを伸縮させるための水圧制御弁7cと、超音波振動子7b用の 電波回路7dとを備えている。なお、7eはロッド7aに水を注ぎかけるための 散水ノズルを示す。
【0014】 このように構成された健康判定用の便器において、水封部3内の水中に糞便を 落下させた後、弁7cを開いて水圧をかけることにより、ロッド7aを伸長させ 、ロッド7aの先端を水封部3内の水に没入させる。そして、超音波振動子7b を作動させることにより、糞便を解砕し、水に分散させる。次いで、適宜の採取 装置でこの分散水を採取し、分析装置に供給して分析を行なう。
【0015】 便分析終了後は、便鉢2に洗浄水をリム2aから供給し、糞便分散水を排出す る。なお、ノズル7eから、水を流出させ、ロッド7aの洗浄も併せて行なう。 第2図は、別の実施例を示すものであり、エアポンプ8aとエアノズル8bよ りなる解砕装置8が便座ボックス5に設けられている。このエアノズル8bの先 端は水封部3内の水に没入されている。
【0016】 このエアノズル8bの先端からエアを噴出させることにより、水封部3内の便 を解砕することができる。なお、エアポンプの代わりに水圧源(例えばウォータ ポンプや給水管)を接続し、水をノズル8bの先端から噴出させて便の解砕を行 なうようにしても良い。その他の構成は上記実施例と同様であり、同一符号は同 一部分を示している。
【0017】 本実施例でも上記実施例と同様に糞便分析を行なうことができる。
【0018】 なお、第3図の如く、ノズル8bの先端にプロペラ9を枢着し、噴出するエア 又は水によってプロペラ9を回転させるようにしても良い。
【0019】 第4図は本考案のさらに別の実施例に係る健康判定用の便器の断面図である。
【0020】 本実施例では便座ボックス5内にモータ10を設置し、シャフト11の先端の プロペラ12を該モータ10で回転させることにより、水封部3内の糞便を解砕 するようにしている。その他の構成は第1図と同様であり、同一符号は同一部分 を示している。
【0021】 本実施例でも上記実施例と同様に糞便分析を行なうことができる。
【0022】 なお、便が解砕された水封部内に対し試薬を添加し、潜血反応を見ることによ り潜血の有無を確認できる。
【0023】 ここで糞便中の潜血反応を見るために採用する触媒法の原理について説明を加 えると、糞便中に潜血が存在している場合には、この潜血の赤血球中のヘモグロ ビンに酢酸を加えると、酢酸によってヘモグロビンはヘマチンに変化し、このヘ マチンに過酸化水素を作用させると酸素を生じ、この状態で有機薬剤(例えばオ ルトトリジン、グアヤック)を加えると、この酸素が有機薬剤を酸化して呈色し 青緑色となる。
【0024】 従って、青緑色を目視することにより糞便中の潜血の存在を目で確認すること ができる。
【0025】 前記グアヤックを用いるグアヤック法は、余り敏感ではないが、この方法は用 便者が食した食物、薬物等に影響されることが少なく、グアヤックを用いた場合 に潜血反応が生じ、陽性と判定したならば、確実に潰瘍、癌腫等の存在があり、 病的と判定されるものである。一方、オルトトリジンを用いた場合においては、 敏感に反応し、微量の血液混入でも陽性を呈することとなるが、逆にこのオルト トリジンによる反応が陰性の場合には確実に潜血陰性とみなし、潜血は存在しな いと判定することができるものである。
【0026】 このような試薬を水封部3に投入することにより、用便者が便器本体へ用便を する度に、容易にその呈色反応により潜血の有無を判定することが可能となり、 健康状態を容易に知ることができる。
【0027】 また、解砕装置を内蔵した便座ボックスを設置するだけで解砕装置の設置を行 なうことができ、洋風便器については既存のものを利用できる。
【0028】 上記実施例では、便座ボックス5に便座6だけが取り付けられているが、便蓋 をも取り付けても良いことは明らかである。
【0029】
【考案の効果】
本考案の健康判定用の便器は、水封部に撹拌装置を設け、水封部内で糞便を解 砕するようにしたものである。従って、水封部に試薬を供給して糞便中の潜血の 存在を容易に判定することができる。このため、従来のように病院等において特 別な装置等を用いて潜血の存在を判定する必要がなく、きわめて簡易に健康状態 を判定し得る効果を有する。
【0030】 なお、解砕装置を有する便座ボックスを洋風便器に取り付けるだけで解砕装置 の設置を行なうことができ、洋風便器については既存のものを利用できる。
【0031】 請求項2の健康判定用の便器にあっては、解砕装置の全体を便座ボックス内に 引込ませることができるため、便座ボックスの運搬や取付施工を容易に行なえる 。また、不要時には便座ボックス内に退避させておくことにより、解砕装置の汚 れや破壊を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る健康判定用の便器の断面
図である。
【図2】別の実施例を示す断面図である。
【図3】さらに別の実施例を示す要部断面図である。
【図4】異なる実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 洋風便器 2 便鉢 3 水封部 4 排水口 5 便座ボックス 6 便座 7,8 解砕装置

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水口へ連通する水封部を有する洋風便
    器において、該水封部内の糞便を解砕するための解砕装
    置を、該便器上の便座又は便座ボックス内に設けたこと
    を特徴とする健康判定用の便器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該解砕装置は、便座
    又は便座ボックス内に退避した縮退姿勢と、先端が前記
    水封部に挿入された伸長姿勢とを取りうるように伸縮可
    能とされていることを特徴とする健康判定用の便器。
JP5373993U 1993-10-04 1993-10-04 健康判定用の便器 Pending JPH0723279U (ja)

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JP5373993U JPH0723279U (ja) 1993-10-04 1993-10-04 健康判定用の便器

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JP5373993U JPH0723279U (ja) 1993-10-04 1993-10-04 健康判定用の便器

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JPH0723279U true JPH0723279U (ja) 1995-04-25

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ID=12951200

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021502574A (ja) * 2017-11-10 2021-01-28 クリニカイ インコーポレイテッド 便試料から疾病のスペクトルバイオマーカーおよびパターンを検出するためのシステム、構成物および方法

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