JPH07232702A - カップ麺生産ライン用の小袋投入機の揺動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カップ麺生産ライン用の小袋投入機を半減し
て、経済的条件を改善したカップ麺生産ライン用の小袋
投入機の揺動装置である。 【構成】 カップ麺生産ラインのカップコンベア５上に
架け渡した揺動ベース３上にスライド自在に設けられた
スライドプレート４と、このスライドプレート４上に小
袋投入機１をカップ２個分の間隔ピッチで設け、小袋投
入機１は単体小袋８をカップ６に挿入セッテングするプ
ッシャー２を具備し、揺動駆動ホイール９の回転面上に
直径がカップ間隔に等しい円周軌跡上に設けたピンと揺
動受台１１に設けたピンとを揺動桿１０を介して連結
し、カップ間隔と同一のピッチで小袋投入機１が往復運
動を繰り返す構成となつている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、小袋投入機、特にカッ
プ麺生産ライン用の小袋投入に好適な小袋投入装置に関
し、麺塊挿入後のカップにスープ・加薬入りの単体小袋
を連続自動投入する揺動装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は１６０ｍｍないし２００ｍｍの一
定間隔で８個または６個のカップを横Ｉ列に並ぶように
カップ受穴を開けたコンベヤプレ−トを連続に連ねて構
成されたカップ麺生産ラインにおいて、ス−プや加薬を
封入した小袋を麺の入つたカップにセット投入するの
に、横並びカップと同じピッチに小間割りし、底板が開
閉自在にした小袋投入用コンベヤをカップ麺生産ライン
上に架け渡して走行させ、下をインチング走行するカッ
プコンベヤのカッププレ−トが停止するタイミングに合
わせて小袋投入用コンベヤの底板を開いて小袋を落下さ
せてカップ内に投入する方法が取られて来た。

【０００３】この際、小袋投入用コンベヤの小間割り室
と、カップコンベヤのカップ位置とには上・下のへだた
りこそあれ、同一垂直空間にあることはいうに待たない
のであるが、小袋投入時の小袋の落下がフリ−落下であ
るため、落下した小袋のカップ内の落下位置・落下姿勢
が不均一となり、作業員の人手作業による手直しが必要
条件となつていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】カップ麺の生産ライン
でスープ・加薬等の小袋投入を作業員の人手による介助
がなくとも済むようにするためには、小袋投入の際の小
袋のフリー落下を止めて、一個一個の小袋を確実に把持
してカップ内に挿入セッテイングすればよいのである
が、この場合はカップ麺の生産ラインに横１列に並んだ
６個ないし８個の１タクト分のカップ数だけの小袋投入
機を設置しなければならなくなるので、一式としての装
置全体の価格が高額になるとなるという経済的マイナス
条件がついてまわるが、本発明はその際の小袋投入機台
数を半減することによつて経済的マイナス条件を、大幅
に改善させることを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述の経済的
マイナス条件を大幅に緩和するには、一台の小袋投入機
で横に並んだカップの２個に対応させればよく、このた
めには小袋投入機を左右に揺動させて横に並んだ２個の
カップの上の位置を移動させて、それぞれのカップの上
に来た時にタイミングを合わせて小袋を投入すればよ
い。このようにすればカップ麺の生産ライン上に設置す
る小袋投入機はカップ１個対応が２個対応となり、小袋
投入機台数が半減して、一式装置全体としての経済的マ
イナス条件を大幅に改善することになる。

【０００６】すなわち、このためにカップ麺生産ライン
のカップコンベヤ上に架け渡した揺動ベース上にレール
及び滑動体を介してスライド自在に取り付けられたスラ
イドプレートと、前記スライドプレーの上面にカップコ
ンベヤ上に等間隔に固定されたカップの１個おきの間隔
（カップ２個分の間隔ピッチ）に小袋投入機を設置し、
この小袋投入機は単体小袋をカツプに挿入セッテングす
るプッシャーを具備し、前記スライドプレートの駆動側
端部に揺動受台を取り付け、揺動ベースの駆動側上部に
取り付けられた可変速モータに直結して可変速回転可能
な揺動ホイールの回転面上に直径が前記カップコンベヤ
上のカップ列のカップに等しい円周軌跡上に設けたピン
と前記揺動受台に設けたピンとを揺動桿を介して連結す
ることにより、小袋投入機を正確に定ピッチ揺動させれ
ばよい。

【０００７】

【作用】本発明においては、その小袋投入機は小袋連続
リボンを引き込み、連続した小袋を単体小袋に切断した
後、この単体小袋を吸盤または真空吸着によつてカップ
真上に移行させ、その位置で下降させてカップ内麺塊上
で単体小袋を離脱させる挿入セッテングの機能をもつて
いることが前提であることは言うまでもない。

【０００８】このため単体小袋がカップ内に挿入セッテ
イングをする場合、単体小袋に働く外力はフーリ落下の
場合に比べて極めて少ないので落下位置は極めて正確で
あり、落下姿勢も一定でありカツプ内の収まり具合も一
定に保持されるものである。したがつて、単体小袋の破
損は殆どなく、作業員の人手による手なおし等の介助を
必要としないものである。

【０００９】本発明は、カップ麺生産ラインのカップコ
ンベヤ上に架け渡した揺動ベース上にレール及び滑動体
を介してスライド自在に取り付けられたスライドプレー
トと、前記スライドプレートの上面にカップコンベヤ上
に等間隔に固定されたカップの１個おきの間隔（カップ
２個分の間隔ピッチ）に小袋投入機を設置し、この小袋
投入機は単体小袋をカツプに挿入セッテングするプッシ
ャーを具備し、前記スライドプレートの駆動側端部に揺
動受台を取り付け、揺動ベースの駆動側上部に取り付け
られた可変速モータに直結して可変速回転可能な揺動駆
動ホイールの回転面上の直径が前記カップコンベヤ上の
カップ列のカップ間隔に等しい円周軌跡上に設けたピン
と前記揺動受台に設けたピンとを揺動桿を介して連結し
てなることを特徴とするカップ麺生産ライン用の小袋投
入機の揺動装置の構成であるから、このため揺動駆動ホ
イールを矢印方向に回転させて揺動桿及び揺動受台を介
してスライドプレートを揺動させると、ホイールの回転
面上に設けた揺動ピン位置がカップ間隔の１／２の距離
の半径上にあることにより、揺動幅はカップ間隔に等し
くなり、前記スライドプレート上に設置された各小袋投
入機は、正確に２個のカップの上をカップ間隔と同一の
ピッチで往復運動を繰り返すことになる。

【００１０】したがつて、揺動駆動ホイールの駆動可変
モータを調整して揺動の１往復タクトタイムをカップコ
ンベヤの１ピッチインチング駆動タイムに合致させ、か
つ、往復運動の前端・後端位置にタイミングを合わせ小
袋を挿入セッテイングするように小袋投入機を調整すれ
ば、スライドプレート上に設置された小袋投入機は、各
１台で２個のカップに対して正確に単体小袋を供給する
ことが出来、これによつてカップ麺生産ラインのカップ
列数の半数の台数の小袋投入機で、ライン上の全カップ
に単体小袋を供給することになる。すなわち、図面に示
すようにカップコンベヤ列の１つおき間隔で６列ライン
ならばスライドプレート上の小袋投入機が３台を、８列
ラインならば４台を並置すればよく、小袋投入機台数が
半減して、一式装置全体としての経済的マイナス条件を
大幅に改善することになる。

【００１１】

【実施例】以下本発明のカップ麺生産ライン用の小袋投
入機の揺動装置の一実施例を図面に基づいて説明する
と、カップ麺生産ラインのカップコンベヤ５上に架け渡
した揺動ベース３上にレールＲ及び滑動体Ｓを介してス
ライド自在に取り付けられたスライドプレート４と、前
記スライドプレート４の上面にカップコンベヤ５上に等
間隔に固定されたカップ６の１個おきの間隔（カップ２
個分の間隔ピッチ）に小袋投入機１を設置し、この小袋
投入機１は単体小袋８をカツプ６に挿入セッテングする
プッシャー２を具備し、前記スライドプレート４の駆動
側端部に揺動受台１１を取り付け、揺動ベース３の駆動
側上部に取り付けられた可変速モータに直結して可変速
回転可能な揺動駆動ホイールの回転面上に直径が前記カ
ップコンベヤ５上のカップ列のカップ間隔に等しい円周
軌跡上に設けたピンと前記揺動受台１１に設けたピンと
を揺動桿を介して連結してなることを特徴とするカップ
麺生産ライン用の小袋投入機の揺動装置である。なお、
符号２はプッシャーであり、小袋連続リボン７から小袋
投入機１によつて切断された単体小袋８を保持し、下降
してカップ６へ挿入セッテイングする役割を果たす。

【００１２】この揺動駆動ホイールを矢印方向に回転さ
せて揺動桿１０及び揺動受台１１を介してスライドプレ
ート４を揺動させると、ホイールの回転面上に設けた揺
動ピン位置がカップ６間隔の１／２の距離の半径上にあ
ることにより、揺動幅はカップ６間隔に等しくなり、レ
ールＲ及び滑動体Ｓを介してスライド自在に取り付けら
れたスライドプレート４は円滑に摺動して前記スライド
プレート４上に設置された各小袋投入機１は、正確に２
個のカップ６の上をカップ６間隔のピッチで矢印方向の
往復運動を繰り返すことになる。

【００１３】したがつて、カツプ麺用の小袋投入機の揺
動装置において、揺動駆動ホイールの駆動可変モータを
調整して揺動の１往復タクトタイムをカップコンベヤの
１ピッチインチング駆動タイムに合致させ、かつ、往復
運動の前端・後端位置にタイミングを合わせ単体小袋８
を挿入セッテイングするように小袋投入機１を調整すれ
ば、スライドプレート上に設置された小袋投入機１は、
各１台で２個のカップ６に対して正確に単体小袋８を供
給することが出来、これによつてカップ麺生産ラインの
カップ列数の半数の台数の小袋投入機１で、ライン上の
全カップ６に単体小袋８を自動的に連続的に供給するこ
とになる。しかも、供給時間も短く大量生産に適してい
る。

【００１４】

【発明の効果】本発明のカップ麺生産ライン用の小袋投
入機揺動装置に装備する小袋投入機は単体小袋をカツプ
に挿入セッテングするプッシャーを具備しているので、
カップへの単体小袋のセッテイングは挿入セッテイング
であるから落下距離は極めて短いので、単体小袋に対す
る外力の影響は殆ど無く、セット位置やセット姿勢は均
一化されので、作業員の人手による介助の必要がない。
また、カップ麺生産ラインのカップコンベヤ上に架け渡
した揺動ベース上にレール及び滑動体を介してスライド
自在に取り付けられたスライドプレートは、その駆動側
端部に揺動受台を取り付け、揺動ベースの駆動側上部に
取り付けられた可変速モータに直結して可変速回転可能
な揺動駆動ホイールの回転面上の直径が前記カップコン
ベヤ上のカップ列のカップ間隔に等しい円周軌跡上に設
けたピンと前記揺動受台に設けたピンとを揺動桿を介し
て連結してなることを特徴とするものであるから、可変
速モータによつて揺動駆動ホイールが回転すると揺動
桿、ピン、揺動受台等を介してスライドプレートが揺動
幅、すなわち、カップ間隔に等しく正確に往復運動を繰
り返すものである。

【００１５】したがつて、揺動駆動ホイールの駆動可変
モータを調整して揺動の１往復タクトタイムをカップコ
ンベヤの１ピッチインチング駆動タイムに合致させ、か
つ、往復運動の前端・後端位置にタイミングを合わせ単
体小袋を挿入セッテイングするように小袋投入機を調整
すれば、スライドプレート上に設置された小袋投入機
は、各１台で２個のカップに対して正確に単体小袋を供
給することが出来、これによつてカップ麺生産ラインの
カップ列数の半数の台数の小袋投入機で、カップ麺生産
ライン上の全カップに単体小袋を作業員の人手によらず
に自動的に連続的に供給することになる。そして、小袋
投入機台数が半減して、一式装置全体としての経済的マ
イナス条件を大幅に改善する効果がある。

【００１６】勿論、本発明のカップ麺生産ライン用の小
袋投入機の揺動装置は、他の食品生産ライン用の小袋投
入機に転用することも可能であり、すなわち、容器に収
納された加工食品や天然食品に調味料・嗜好品・スープ
・加薬等を封入した小袋を投入にする装置に転用するこ
とができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のカップ麺生産ライン用の小袋投入機の
揺動装置の一実施例の平面図である。

【図２】同じく本発明のカップ麺生産ライン用の小袋投
入機の揺動装置の一実施例のその断面図である。

【図３】同じく本発明のカップ麺生産ライン用の小袋投
入機の揺動装置の一実施例のその正面図である。

【符号の説明】

１・・・小袋投入機 ２・・・プッシャー ３・・・揺動ベース ４・・・スライドプレート ５・・・カップコンベヤ ６・・・カップ ７・・・小袋連続リボン ８・・・単体小袋 ９・・・揺動駆動ホイール １０・・・揺動桿 １１・・・揺動受台 Ｒ・・・レール Ｓ・・・滑動体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カップ麺生産ラインのカップコンベヤ上
   に架け渡した揺動ベース上にレール及び滑動体を介して
   スライド自在に取り付けられたスライドプレートと、前
   記スライドプレートの上面にカップコンベヤ上に等間隔
   に固定されたカップの１個おきの間隔（カップ２個分の
   間隔ピッチ）に小袋投入機を設置し、この小袋投入機は
   単体小袋をカツプに挿入セッテングするプッシャーを具
   備し、前記スライドプレートの駆動側端部に揺動受台を
   取り付け、揺動ベースの駆動側上部に取り付けられた可
   変速モータに直結して可変速回転可能な揺動駆動ホイー
   ルの回転面上の直径が前記カップコンベヤ上のカップ列
   のカップ間隔に等しい円周奇跡上に設けたピンと前記揺
   動受台に設けたピンとを揺動桿を介して連結してなるこ
   とを特徴とするカップ麺生産ライン用の小袋投入機の揺
   動装置。