JPH07231733A - 魚種識別装置 - Google Patents

魚種識別装置

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JPH07231733A
JPH07231733A JP5245690A JP24569093A JPH07231733A JP H07231733 A JPH07231733 A JP H07231733A JP 5245690 A JP5245690 A JP 5245690A JP 24569093 A JP24569093 A JP 24569093A JP H07231733 A JPH07231733 A JP H07231733A
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fish species
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博文 松尾
Fujio Kurokawa
不二雄 黒川
Sumio Osada
純夫 長田
Akira Shikata
顕 指方
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚種の識別・分配を正確かつ高速化する。 【構成】 画像信号分配部を設けて、カラーCCDカメ
ラが出力するアナログ画像信号のうち、予め設定した小
領域に属するものだけをA/D変換する事によりデータ
量を減らす。データを複数のプロセッサユニットに分割
して並列処理させ、更に、各プロセッサユニットで複数
の画像専用プロセッサ基板に分割して並列処理させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速で搬送される魚体
を認識して、魚種の識別を高速で行なうことができる魚
種識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、魚体の形状より魚種の選
別を行うために、白黒画像処理技術を用いたものがあ
る。
【0003】すなわち、かかる装置は、半透明のベルト
コンベア状を流れてくる魚体を、半透明のベルトコンベ
アの下より光を当て、シルエット状の魚体を白黒カメラ
で検出し、濃淡画像により認識を行おうとしたものであ
る。
【0004】かかる計測処理では、魚体の区別を濃度変
換の画像処理技術で行うものであり、魚体の輪郭を求
め、体高、体長等を計測することにより魚種の選別を試
みている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に濃淡画像により認識を行う装置では、同科の魚等は形
状が似ているため、形状の情報だけでは十分な認識率が
得られず、実用的とはいえない。そのため、実用化され
ていない。
【0006】この認識率を良くするためには、白黒カメ
ラの白黒画像を用いるのではなく、カラーカメラで撮影
したカラー画像を用いて形状特徴と色特徴の両方を抽出
したほうが有効と思われる。
【0007】しかし、従来のカラー画像処理装置を用い
ようとすると、同カラー画像処理装置は1画面の全ての
データを処理対象としており、必要最小限の魚体の情報
を取り込んで高速で処理するようにはできておらず、そ
のため、大容量のメモリを要し、更に、無駄なアクセス
に時間がかかり、高速で魚種を識別することができない
という問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、カラ
ーCCDカメラよりなる魚体検出部と、同カメラからの
アナログRGB画像信号を、ディジタル画像信号に変換
して複数のプロセッサユニットに分配するA/D変換・
画像信号分配ボードと、同ボードの動作を制御する画像
信号分配制御用DSPボードよりなる画像信号分配部
と、複数のプロセッサユニットによって魚種を識別し同
識別結果を外部に出力する魚種理解部と、画像信号分配
部と魚種理解部との動作を制御・モニタするホストコン
ピュータ部とを具備する魚種識別装置を提供せんとする
ものである。
【0009】また、本発明の魚種識別装置は次の特徴を
併せ有するものである。
【0010】各プロセッサユニットが、それぞれ並列に
構成された複数の画像専用プロセッサ基板と、これらの
基板を制御する1個の汎用プロセッサ基板と、プレーン
メモリとを具備し、各画像専用プロセッサ基板は、それ
ぞれ2個のブロックメモリと、マトリックスゲートと、
画像専用プロセッサとで構成され、画像信号分配部から
のディジタル画像信号を各プロセッサユニットに分割
し、更に、各画像専用プロセッサ基板に分割してデータ
フロー型式の並列処理をすること。
【0011】前記2個のブロックメモリは、一方のブロ
ックメモリが読出し中であっても他方のブロックメモリ
に画像信号分配部Cからのディジタル画像信号を書込む
ことができるパイプライン機能を有すること。
【0012】画像信号分配部が、魚体検出部Bからのア
ナログRGB画像信号のうち、1画面中の所定間隔ごと
の画素だけを取出して魚体の概略の位置及び形状を認識
する機能と、この認識結果から、形状を詳しく計測する
ための小領域及び色特徴抽出のための領域を設定する機
能を有すること。
【0013】画像信号分配部が、魚体検出部からのアナ
ログRGB画像信号のうち、予め設定した小領域に属す
るアナログRGB画像信号だけをディジタル画像信号に
変換して、魚種理解部の複数のプロセッサユニットに分
配する機能を有すること。
【0014】魚体を1尾づつ所定間隔を保持して搬送す
る搬送部と、上記魚種識別装置と、魚種識別装置からの
魚種識別結果を受けて、搬送部で搬送される魚体を魚種
ごとに仕分ける魚種分配部とを具備して、魚種識別機能
と魚種分配機能とを併せ有すること。
【0015】上記搬送部が、投入された氷づけの魚体を
溶かす水槽と、一定の速度で回転する回転軸に、自動的
に伸縮・屈折する腕を突設し、同腕の先端に魚体載せ皿
を連設し、回転軸の回転により水槽中の魚体を1尾づつ
すくいあげる分離装置と、透水性のコンベアと、自動的
に上下作動するスポンジ体と、冷風噴出し機よりなり、
搬送部で搬送中の魚体から水分を除去する水切り装置と
で構成されていること
【0016】。
【発明の作用】本発明の魚種識別装置は、例えば、漁船
で捕獲され氷づけされた大量の魚体を、水槽等で氷を溶
かして、魚体を1尾づつに分離し、所定の間隔をあけ、
水切り装置等で魚体表面の水分を除去して魚体表面の水
膜からの反射を防止し、コンベア等の搬送装置で、1尾
づつに分離し、所定の間隔をあけて、搬送されている魚
体を魚種識別の対象としている。
【0017】魚体検出部では、魚体をカラーCCDカメ
ラで撮影し、アナログ画像信号として画像信号分配部に
送る。
【0018】画像信号分配部は、アナログ画像信号を予
め設定した小領域の画素に対してのみA/D変換してメ
モリに記憶し、ステップ1で、1画面中の任意の間隔ご
との画素のみを取り出し、魚体の輪郭を求めて概略の位
置及び形状を認識し、ステップ2で、上記結果から形状
を更に詳しく計測するための複数の領域及び色特徴抽出
のための領域を魚種理解部の複数のプロセッサユニット
の画像専用プロセッサに割り当てる。なお、画像専用プ
ロセッサは画像メモリを併用している。
【0019】魚種理解部では、まず、複数の画像専用プ
ロセッサが各プロセッサユニットの汎用プロセッサの制
御・支援のもとに詳細な形状特徴抽出を行い、形状特徴
だけの情報で識別が行える場合は結果を魚種分配装置に
送り、形状特徴だけの情報で識別が行えない場合は、形
状特徴の情報を基にして色特徴抽出のための領域の大き
さ及び位置を決定し、複数のプロセッサユニットで、色
平均、ヒストグラム、共起行列、FFT処理、HSV変
換等の処理を色特徴抽出領域に対して行い、形状、色特
徴抽出の情報を総合的に判断し、魚体の詳細な識別を行
い、魚種や大きさを識別する。
【0020】以上の動作を画像信号分配部、魚種理解部
を構成する汎用プロセッサ間の高速通信及び搬送部、魚
体検出部、画像信号分配部を統合して制御・モニタを行
うホストコンピュータ部の働きにより、パイプライン動
作で高速にデータの処理を行って、魚体の識別を迅速か
つ確実に行うことができる。
【0021】本発明の魚種識別装置では、上記のように
して魚種の識別を行うものであり、この識別結果を、例
えば、自動的に魚体を分配するように構成した魚種分配
装置等に送って、魚種及び大きさごとに分別して、一定
数量ごとに箱詰めする等の処理を行うことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0023】図1は、本発明に係る魚種識別装置Kの構
成を示しており、Aは未選別の魚体を一尾づつ所定間隔
を保持して順序よく並べ、かつ、魚体表面の水分を除去
しながら搬送する搬送部、Kは魚種及び大きさを識別す
る魚体理解装置、Eは魚種理解部Dより得られた識別結
果に応じて魚体を魚種ごとに分離し箱詰めする魚種分配
装置、Fは上記搬送部A、画像信号分配部C、魚種理解
部D及び魚種分配装置Eの動作を制御・モニタするホス
トコンピュータ部である。
【0024】搬送部Aは、投入された氷づけ魚体の氷を
溶かし、1尾づつに分離する水槽4と、同水槽4との間
で水を循環させて、魚体を1尾づつ水切り装置3に運ぶ
水流運搬装置5と、スポンジと冷風によって魚体表面の
水分を一時的に除去する水切り装置3と、水切りした魚
体を1尾づつ魚体検出部BのカラーCCDカメラ2の下
に魚体を運ぶ運搬装置7とで構成されている。
【0025】水槽4中には、図2に示すように、魚体を
1尾づつに分離するための分離装置4aが設置されてお
り、分離装置4aは、モータ駆動によって一定の速度で回
転する回転軸4bに、自動的に伸縮・屈折する腕4cを放射
状に突設し、同腕4cの先端に魚体載せ皿4dを連設し、こ
の分離装置4aの回転によって、水槽4中の魚体を魚体載
せ皿4dで1尾づつすくいあげ、魚体載せ皿4dが水流運搬
装置5の始端より高位置に達すると、腕4cを伸長させ、
次いで腕4cを下方に屈折させて魚体載せ皿4dを下向きに
することにより、魚体を1尾づつ水流運搬装置5に運搬
する。
【0026】なお、水槽4中に設置する分離装置4aの数
によって、水流運搬装置5に1尾づつ運搬する魚体の数
を増加することができる。
【0027】また、魚体載せ皿4dの形状、大きさ等の調
整によって、確実に魚体を1尾づつすくいあげることが
できる。
【0028】かかる構成の搬送部Aでは、魚体を搬送す
るのに主として水流を用いているので、魚体を傷付ける
ことが防止されている。
【0029】水切り装置3は、図3に示すように、網状
またはスノコ状等透水性のコンベア3aと、モータ駆動に
より上下するスポンジ体6aと、冷風噴出し機6bとで構成
されており、コンベア3aで1尾づつ搬送される魚体表面
の水分を落とし、スポンジ体6aで残った表面の水分を吸
取り、更に冷風噴出し機6bからの冷風で魚体表面の水分
を除去して、魚体の水膜からの反射による撮影の支障を
防止している。
【0030】魚体理解装置Kは、魚体検出部Bと、魚種
理解部Dと、画像信号分配部Cと、魚種理解部Dと、こ
れらを制御するホストコンピュータ部Fとで構成されて
いる。
【0031】魚体検出部Bは、図1で示すように、運搬
装置7の上方に配設した照明ランプ1と、電子シャッタ
付のカラーCCDカメラ2とで構成されており、照明ラ
ンプ1で照明された運搬装置7上の魚体をカラーCCD
カメラ2で撮影して、常時、アナログRGB画像信号を
画像信号分配部Cに送るようにしている。
【0032】画像信号分配部Cは、図4で示すように、
カラーCCDカメラ2からのアナログRGB画像信号を
ディジタル画像信号に変換し、同信号を後述する複数の
プロセッサユニット14-1〜14-nに分配するA/D変換・
画像信号分配ボード11と、同ボード11の動作を制御する
画像信号分配制御用DSPボード12とで構成されてい
る。
【0033】魚種理解部Dは、図4に示すように、複数
のプロセッサユニット14-1〜14-nからなり、各プロセッ
サユニット14-1〜14-nは、図5に示すように、それぞれ
複数の画像専用プロセッサ基板15-1〜15-nと、プレーン
メモリ基板16と、汎用プロセッサ基板17とで構成されて
おり、各画像専用プロセッサ基板15-1〜15-nは、それぞ
れブロックメモリ15-a,15-b と、マトリックスゲート15
-cと、画像専用プロセッサ15-dとで構成されている。
【0034】そして、上記画像信号分配部Cと魚種理解
部Dの構成要素は画像信号バス13で接続されている。
【0035】特に、画像信号分配部Cでは、魚体検出部
Bから送られてくるアナログRGB画像信号のうち、1
画面中に予め設定した小領域Gに属するアナログRGB
画像信号だけをディジタル画像信号に変換し、画像信号
バス13を通して魚種理解部Dに設けた複数のプロセッサ
ユニット14-1〜14-nに分配されて並列処理され、更に、
各プロセッサユニット14-1〜14-nに設けた複数の画像専
用プロセッサ基板15-1〜15-nに分配されて並列処理され
る。
【0036】また、画像信号分配部Cで分配されたディ
ジタル画像信号は、画像専用プロセッサ基板15-1〜15-n
の一方のブロックメモリにストアされ、その処理中は、
他方のブロックメモリに次のディジタル画像信号がスト
アされるというパイプライン処理によって、ディジタル
画像信号伝達の高速化をはかっている。
【0037】また、複数の画像専用プロセッサ基板15-1
〜15-n及び複数のプレーンメモリ基板16-1〜1Nで並列処
理を行うことによって高速化を実現している。
【0038】そして、これらの結果を用い、汎用プロセ
ッサ基板17でFFT処理等の高速演算処理及び識別を行
っており、更に、複数のプロセッサユニット14-1〜14-n
で並列処理することで、形状特徴及び色特徴抽出及び魚
種識別を高速で行うことができる。
【0039】このようにして、1画面中の必要なディジ
タル画像信号のみを選ぶことによりデータ量を圧縮して
処理の高速化をはかる働きは画像分配部Cが担い、並列
処理を行って演算速度及び識別の高速化をはかる働きは
魚種理解部Dが担い、更に、システム全体のパイプライ
ン処理による高速化は、2個のブロックメモリ15-a,15-
b とホストコンピュータ部Fが担い、これらの相乗効果
によってカラー画像による魚種識別の高速化を実現して
いる。
【0040】次に、前述した領域設定について説明す
る。
【0041】図6及び図7は形状特徴抽出の一例とし
て、全長及び体高を計測するためのエッジ抽出を行う小
領域G設定方式の説明図であり、ステップ1で、図6で
示すように、横X×縦Y画素の原画像から所定間隔ごと
の画素だけを取出し、キルシュオペレータ或いは魚体と
背景の色平均との差等を3原色に対して行って魚体の輪
郭を求めて、魚体の概略の位置及び形状を認識する。
【0042】次に、ステップ2で、上記ステップ1で得
られた位置及び形状に基づき、図7に示すように、横P
X ×縦PY 画素の小領域Gを設定し、この小領域Gだけ
を処理対象として詳細な形状抽出を行って、全長及び体
高等を計測し、形状特徴による識別及び色特徴抽出のた
めの領域Hの特定等を行う。
【0043】次に、前記ブロックメモリ15-a,15-b の各
メモリ容量について説明する。
【0044】ブロックメモリ15-a,15-b の各メモリ容量
は、取出す画素の間隔及び小領域Gの大きさにより決定
され、図6の原画像のX×Y画素に対し、X,Y軸方向
にPX ×PY 画素の抽出を行うものとすれば、形状抽出
に必要な3原色の赤、緑、青色に対応したブロックメモ
リ毎の容量Mは、 M=LX Y +PX Y (n+q+2iq)(2i+1)……(1) PY =X/LX , PY =Y/LY ……………………………(2) で与えられる。nは全長或いは体高をを計測する場合の
凸部における1行或いは1列の画素数、qは小領域数、
iは理論値と実測値と差の画素数である。
【0045】図8に、式(1)(2)を用いて、X=Y=512
、q=4(頭部、背部、腹部、尾鰭)、iをパラメー
タとした場合において、小領域Gの画素数LX 、L
Y と、一方のブロックメモリの1色当りのメモリ容量M
との関係を、n=50,LX =LY として示しており、こ
の結果から、LX 及びLY が小さいときには小領域Gの
メモリ容量Mが増大し、LX 及びLY が大きいときには
ステップ1のためのメモリ容量が増大することがわか
り、したがって、メモリ容量を最小にするLx 及びLY
の最適値を上記の式(1)(2)から求めることができる。
【0046】
【表1】
【0047】表1は、i=2,LX =LY =64として、
ゴマサバ、マサバ、マアジ、ムロアジの4種の魚20尾に
ついて、全長及び体高を測定し、実際の寸法と比較した
ものであり、誤差率ごとの累積数量及びその割合を示し
ている。
【0048】上記の結果から、本発明のアルゴリズムで
は、処理に要するメモリ容量を、従来の方式に比べ約1/
10に減少でき、全長及び体高を±10%以下の誤差率で認
識できることがわかる。
【0049】このように、魚体の全長及び体高が±10%
以下の誤差範囲で計測されるので、この段階で魚種が識
別できれば、魚種識別情報を後述の水流分配仕分け装置
9に送り、次に述べる色特徴抽出による魚種識別を省略
して、効率化をはかることができる。
【0050】次に、色特徴抽出による魚種識別について
説明する。
【0051】一例として、同科のゴマサバとマサバを魚
種識別の対象とし、図9で示すように、色特徴抽出領域
Hを色特徴が良く現れる魚体の腹部に設定するのである
が、前記したように、魚体の全長及び体高が±10%以下
の誤差範囲で計測されるので、色抽出のための領域の位
置を設定する場合、±10%の誤差が生じても色特徴の抽
出が可能な領域の大きさを確保すればよいことになる。
【0052】図10は、ゴマサバの全長方向における濃
度分布であり、図9の破線x上を頭部から腹部の色特徴
抽出領域Hを通って尾鰭方向に走査しており、腹部にお
いて濃度分布が安定しているので、色特徴抽出領域Hの
全長方向における大きさ及び位置のずれが、色特徴の抽
出結果に与える影響が小さいことがわかり、色特徴抽出
領域Hをかなり小さく設定しても色特徴抽出が可能なこ
とがわかる。
【0053】図11〜図13に色特徴抽出領域Hの大き
さを変え、図9における設定位置を縦方向に±10画素
(体高の±10% 程度)変動させた場合のゴマサバの濃度
値のヒストグラムを示している。
【0054】色特徴抽出領域Hの大きさを、図11では
横32画素、縦4画素、図12では横32、縦24画素、図1
3では横32、縦32画素にしており、図11のように色特
徴抽出領域Hが小さくなると、濃度値のヒストグラムの
分布は±10画素の変動に対して大きく変化するが、図1
2のように、横32画素、縦24画素程度の大きさにすれ
ば、位置設定の誤差が現れず、濃度値のヒストグラムの
平均値の変化は71〜79、分散の変化は77〜86であり、同
様にして抽出したマサバの濃度値ヒストグラム(図1
4)の平均値の変化91〜94、分散の変化30〜53であるか
ら、両者の値を充分に分離できることになる。
【0055】したがって、このような手順で決定した色
特徴抽出領域Hで充分に魚種の識別が可能であり、しか
も色特徴抽出領域Hが小さいため、前記形状特徴抽出を
含め、1尾当り 250msec以下の高速で魚種の識別が可能
である。
【0056】なお、魚種の識別には、色特徴抽出領域H
の大きさが、横32画素、縦24画素(図12)程度の大き
さにすれば充分であり、横32、縦32画素(図13)程の
大きさを要しないことがわかる。
【0057】また、上記色特徴抽出領域Hを複数設定し
て、識別精度を高めることができる。
【0058】魚種分配装置Eは、水流運搬装置8と、水
流分配仕分け装置9と、複数の仕分け箱9d-1〜9d-nとで
構成されている。
【0059】水流運搬装置8は、水流を用いて運搬装置
7から水流分配仕分け装置9に魚体を運搬するものであ
る。
【0060】水流分配仕分け装置9は、図15で示すよ
うに、搬送方向に付設した中央水路9aと、中央水路9aか
ら分岐した複数の分岐水路9b-1〜9b-nと、各分岐水路9b
-1〜9b-nの始端にそれぞれ対向して設けた水流噴出し口
9c-1〜9c-nとで構成されており、各分岐水路9b-1〜9b-n
の終端には、氷が入った仕分け箱9d-1〜9d-nが配設され
ており、水流運搬装置8から受取った魚体は、魚種理解
部Dで得られた魚種識別情報に基づいて選定された水流
噴出し口から噴出する水によって、魚種別に分岐水路9b
-1〜9b-nを流下し、該当する魚種の仕分け箱9d-1〜9d-n
に分別収集される。
【0061】
【発明の効果】上記のように、カラーCCDカメラが出
力するアナログ画像信号のうち、予め設定した小領域に
属するものだけをA/D変換することで、処理するデー
タ量が非常に少なくなる。
【0062】そして、このデータを複数のプロセッサユ
ニットに分割して並列処理させ、更に、各プロセッサユ
ニットに設けた複数の画像専用プロセッサ基板に分割し
て並列処理させるという、いわば二重の並列処理を行っ
ている。
【0063】このように、少ないデータ量を二重の並列
処理することによって、画像処理を高速化し、ひいて
は、魚種識別を高速化することができる。
【0064】また、処理するデータ量が非常に少なくな
るので、メモリ容量を極端に小さくすることができる。
【0065】また、魚体の搬送や仕分けに水流を使用し
ているので、魚体が傷付くのを防止している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る魚種識別装置の構成を示す説明
図。
【図2】搬送部の水槽及び水流運搬装置の側面図。
【図3】搬送部の水切り装置の側面図。
【図4】画像信号分配部と魚体理解部の構成を示す説明
図。
【図5】魚体理解部の構成を示す説明図。
【図6】小領域G設定方式の説明図。
【図7】小領域G設定方式の説明図。
【図8】小領域の画素数とブロックメモリ容量との関係
を示すグラフ。
【図9】色特徴抽出領域の設定位置と大きさを示す説明
図。
【図10】体長方向の濃度値ヒストグラム。
【図11】色特徴抽出領域の濃度値ヒストグラム(ゴマ
サバ)。
【図12】色特徴抽出領域の濃度値ヒストグラム(ゴマ
サバ)。
【図13】色特徴抽出領域の濃度値ヒストグラム(ゴマ
サバ)。
【図14】色特徴抽出領域の濃度値ヒストグラム(マサ
バ)。
【図15】水流分配仕分け装置の平面図。
【符号の説明】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 不二雄 長崎県長崎市白鳥町10番地2−403号 (72)発明者 長田 純夫 長崎県大村市宮小路3−6−204 (72)発明者 指方 顕 長崎県佐世保市広田三丁目3−2−302

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーCCDカメラ(2) よりなる魚体検出
    部(B) と、同カメラ(2) からのアナログRGB画像信号
    を、ディジタル画像信号に変換して複数のプロセッサユ
    ニット(14-1)〜(14-n)に分配するA/D変換・画像信号
    分配ボード(11)と、同ボード(11)の動作を制御する画像
    信号分配制御用DSPボード(12)よりなる画像信号分配
    部(C) と、複数のプロセッサユニット(14-1)〜(14-n)に
    よって魚種を識別し同識別結果を外部に出力する魚種理
    解部(D) と、画像信号分配部(C) と魚種理解部(D) との
    動作を制御・モニタするホストコンピュータ部(F) とを
    具備する魚種識別装置。
  2. 【請求項2】 各プロセッサユニット(14-1)〜(14-n)
    が、それぞれ並列に構成された複数の画像専用プロセッ
    サ基板(15-1)〜(15-n)と、これらの基板(15-1)〜(15-n)
    を制御する1個の汎用プロセッサ基板(15)と、プレーン
    メモリ(16)とを具備し、各画像専用プロセッサ基板(15-
    1)〜(15-n)は、それぞれ2個のブロックメモリ(15-a)(1
    5-b)と、マトリックスゲート(15-c)と、画像専用プロセ
    ッサ(15-d)とを具備し、画像信号分配部(C) からのディ
    ジタル画像信号を、各プロセッサユニット(14-1)〜(14-
    n)に分割し、更に、各画像専用プロセッサ基板(15-1)〜
    (15-n)に分割してデータフロー型式の並列処理をするこ
    とを特徴とする請求項1記載の魚種識別装置。
  3. 【請求項3】 前記ブロックメモリ(15-a)(15-b)は、一
    方のブロックメモリが読出し中であっても他方のブロッ
    クメモリに画像信号分配部(C) からのディジタル画像信
    号を書込むことができるパイプライン機能を有すること
    を特徴とする請求項2記載の魚種識別装置。
  4. 【請求項4】 画像信号分配部(C) が、魚体検出部(B)
    からのアナログRGB画像信号のうち、1画面中の所定
    間隔ごとの画素だけを取出して魚体の概略の位置及び形
    状を認識する機能と、この認識結果から、形状を詳しく
    計測するための小領域(G) 及び色特徴抽出のための領域
    (H) を設定する機能を有することを特徴とする請求項1
    記載の魚種識別装置。
  5. 【請求項5】 画像信号分配部(C) が、魚体検出部(B)
    からのアナログRGB画像信号のうち、予め設定した複
    数の小領域(G) に属するアナログRGB画像信号だけを
    ディジタル画像信号に変換して、魚種理解部(D) の複数
    のプロセッサユニット(14-1)〜(14-n)に分配する機能を
    有することを特徴とする請求項1記載の魚種識別装置。
  6. 【請求項6】魚体を1尾づつ所定間隔を保持して搬送す
    る搬送部(A) と、上記魚種識別装置(K) と、魚種識別装
    置(K) からの魚種識別結果を受けて、搬送部(A) で搬送
    される魚体を魚種ごとに仕分ける魚種分配部(E) とを具
    備して、魚種識別機能と魚種分配機能とを併せ有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の魚種識別装置。
  7. 【請求項7】上記搬送部(A) が、投入された氷づけの魚
    体を溶かす水槽(4) と、一定の速度で回転する回転軸(4
    b)に、自動的に伸縮・屈折する腕(4c)を突設し、同腕(4
    c)の先端に魚体載せ皿(4d)を連設し、回転軸(4b)の回転
    により水槽(4) 中の魚体を1尾づつすくいあげる分離装
    置(4a)と、透水性のコンベア(3a)と、自動的に上下作動
    するスポンジ体(6a)と、冷風噴出し機(6b)よりなり搬送
    部(A) で搬送中の魚体から水分を除去する水切り装置
    (3) とで構成されていることを特徴とする請求項6記載
    の魚種識別装置。
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