JPH07231724A - 農業用ハウス - Google Patents

農業用ハウス

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JPH07231724A
JPH07231724A JP6051268A JP5126894A JPH07231724A JP H07231724 A JPH07231724 A JP H07231724A JP 6051268 A JP6051268 A JP 6051268A JP 5126894 A JP5126894 A JP 5126894A JP H07231724 A JPH07231724 A JP H07231724A
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JP
Japan
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house
covering
sheet
flat
winding roller
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JP6051268A
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Kazunari Morizaki
一成 森崎
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

Landscapes

  • Greenhouses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ハウス内の温度、湿度の調節が容易で、農作
物の生育に適した環境を作ることのでき、かつハウス構
造も簡易な農業用ハウスを提供する。 【構成】 天頂部付近に平網状部3aを有する被覆材3
でハウス骨組み2を被覆し、ハウス固定用バンド5で被
覆材3を固定した後、平網状部3aを被覆し、かつ回動
装置9に連結された巻取用ローラ7によって開閉自在と
した被覆シート6を、接合部材4,4′によって被覆材
3に接合すると共に、さらに巻取用ローラ7及び被覆シ
ート6の上から押え用バンド8を掛けて巻取用ローラ7
及び被覆シート6を押さえたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業用ハウスに関し、
詳しくは天井部に開閉自在の被覆シートにより被覆され
た平網状部を有し、ハウス内の温度、湿度の調節が容易
で、農作物の成育に適した環境を作ることのできる農業
用ハウスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、農作物の栽培に際し、農業用
ハウスが広く使用されている。このような農業用ハウス
としては、ハウス骨組みを塩化ビニル系樹脂フィルムな
どの被覆材により被覆したものが一般的である。
【0003】ところで、農業用ハウス内で農作物を栽培
する場合、ハウス内が高温になりすぎたり、湿度が高く
なりすぎたりして農作物に悪影響を与えることがあるた
め、農業用ハウスの肩部や谷部、あるいは天井部を開放
してハウス内を換気して、温度や湿度を調節する必要が
あった。この換気作業としては、天井部、特に天頂部近
傍を開放して行うのが、効率的で、温度が急激に低下し
すぎるなどの問題が生じにくいなどの理由により最も適
した方法であるため、天井部を開放し、換気作業を行う
ための機構が数々提案されている。
【0004】天井部を開放し、換気作業を行うための機
構としては、例えば実開昭60−11645号のよう
に、被覆材の天井部を切り欠いて、この切欠部に対応す
る大きさに形成し、かつ上下に移動可能な枠体に、切り
取ったフィルムを貼設するものや、実開昭63−925
48号のように、ハウス天井部に対応する被覆材を平網
状にし、一側端部が平網状部に接合され、かつ非接合側
の端部を巻取用ローラに固定された被覆用フィルムによ
り平網状部を被覆すると共に、巻取用ローラに引き下げ
用の重りをロープを介して吊設して、被覆用フィルムを
開閉自在としたものなどがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の天井部
を開放し、換気作業を行うための機構のうち、前者のも
のは、被覆材の展張作業に手間がかかると共に、枠体を
上下動させるための機構を要するため、ハウス構造が複
雑になり設備費が嵩むという問題があった。また後者の
ものは、ハウス構造が簡易で、設備費も安くてすむとい
う利点はあるものの、平網状部に被覆用フィルムが直接
接合されており、ハウス固定用のバンドを被覆フィルム
および巻取用ローラの上から掛けなければならず、巻取
用ローラの回動が妨げられ、開閉作業がスムーズに行え
ないという問題がある。そのため、上記の実開昭63−
92548号提案では、巻取用ローラに引き下げ用の重
りをロープを介して吊設して、巻取用ローラの引き下げ
をスムーズに行うようにされているが、被覆用フィルム
の開閉作業時にロープに吊設された重りがハウス側面の
フィルム表面を擦り、ハウス側面フィルムを傷つけると
いった問題や、風などにより重りまたはハウス側面のフ
ィルムが動いて互いにぶつかりあって、フィルムに破れ
が生じる虞があるといった問題があり、更に重りが吊設
されているため、被覆用フィルムの引き下げはスムーズ
に行えるものの、引き上げる際に負荷増となり、作業が
困難であるという問題もある。
【0006】本発明は、以上の問題を解決するためにな
されたものであって、ハウス構造は簡易で、設備費も少
なくて済み、かつ開閉作業も容易に行える農業用ハウス
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の農業用ハウス
は、ハウス骨組み、ハウス骨組みを被覆する被覆材から
なる農業用ハウスであって、被覆材は、平網状部と透明
フィルムからなり、少なくともハウス天頂部近傍には平
網状部をハウス長手方向に帯状に設け、ハウス固定用バ
ンドにより固定され、ハウス天頂部近傍の平網状部は、
ハウス固定用バンドの上に位置する被覆シートにより被
覆され、被覆シートの一端部は接合部材により被覆材に
接合され、被覆シートの非接合側端部は巻取用ローラに
固定され、巻取用ローラは回動装置に連結され、巻取用
ローラの回動により被覆シートは開閉され、さらに巻取
用ローラ及び被覆シートの上から押え用バンドを掛けて
巻取用ローラ及び被覆シートを押さえた、ことを特徴と
するものである。また、本発明の農業用ハウスは、上記
の農業用ハウスにおいて、被覆シートを厚さ0.15m
m以上の透明合成樹脂シート或いは2枚の透明な軟質合
成樹脂フィルムの間に複数本の繊維状あるいは短冊状の
補強部材を挟み込んで積層した積層シートとしたことも
特徴とする。
【0008】本発明の農業用ハウスに使用される被覆材
の透明フィルム部分については、従来より使用されてい
るポリ塩化ビニル、塩化ビニルと他のモノマー、例えば
塩化ビニリデン、アクリロニトリル、マレイン酸、イタ
コン酸、メタクリル酸、酢酸ビニル、エチレン、プロピ
レン、マレイン酸エステル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エステル、アクリル酸エステル、高級ビニルエ
ーテルなどとの共重合体、あるいはこれらのブレンド物
などからなる塩化ビニル系樹脂フィルム、ポリエチレン
フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂フィルム、
ポリエステルフィルムなど、いずれのものであっても使
用できる。また、上記のフィルムは、防曇剤としての非
イオン系界面活性剤、防霧剤としてのフッ素系界面活性
剤および/またはシリコン系界面活性剤、可塑剤、熱安
定剤、紫外線吸収剤、滑剤、抗酸化剤、光安定剤、充填
剤、着色剤、防黴剤、防藻剤、有機リン酸金属塩、など
の各種添加剤を含むこともでき、また、表面に架橋もし
くは非架橋のアクリル系被膜などの防塵性被膜を設けた
ものであってもよい。
【0009】本発明の農業用ハウスに使用される被覆材
の平網状部は、例えば合成樹脂の細テープを延伸して形
成される合成樹脂平糸を縦横に組み合わせ、熱融着や接
着剤により網状に形成した合成樹脂製平網シートや、前
記合成樹脂平糸を縦横斜めに組み合わせて熱融着や接着
剤により網状に形成した合成樹脂製平網シートなどの他
に、これらに天然繊維や合成樹脂繊維よりなる糸などの
補強糸を一定間隔で組み合わせた補強合成樹脂製平網シ
ートなどが使用できる。上記の平網状部は、空隙率(平
網状部の総面積中の平糸が存在しない部分の面積の割
合)が10〜50%程度のものを使用するのが好まし
く、更に好ましくは20〜40%である。空隙率が小さ
すぎると、高温障害や湿度障害が発生する虞があり、逆
に大きすぎると保温性が悪くなるばかりでなく、降雨時
に農作物上に滴下し、病害発生の原因となる。
【0010】上記の合成樹脂平網シートに使用される合
成樹脂としては、透明フィルムを形成するものと同様の
ものが使用でき、具体的には、ポリ塩化ビニル、塩化ビ
ニルと他のモノマーとの共重合樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂などの
ポリオレフィン、ポリビニルアルコール、ポリエステ
ル、ポリアミドなどが挙げられる。また、上記の合成樹
脂平網シートの具体的製品としては、ポリエチレン製の
平網シートである日石ワリフHS、日石ワリフS、日石
ワリフEX(商品名:日石合樹製品株式会社製)やタフ
ベル、ベルツーキ、ベルタフ、ベルキュウスイ(登録商
標:鐘紡株式会社製)などが挙げられる。
【0011】上記の透明フィルムと平網状部を予め接着
剤、高周波融着、超音波融着などの手段によって接合し
たものを使用してもよいし、透明フィルムと平網状部を
直接接合せずに、被覆材展張時にハウスの骨組みに取り
つけた後述する接合部材によって接合したものであって
もよい。
【0012】本発明の農業用ハウスの天井部における平
網状部の占める割合としては、天井部の総面積の0.5
〜20%程度とするのが好ましく、更に好ましくは3〜
10%である。平網状部の占める割合が少なすぎると高
温障害や湿度障害が発生する虞があり、逆に多すぎると
保温性が悪くなる。
【0013】被覆材を展張する方法としては、透明フィ
ルムと平網状部を予め接合した被覆材を用いる場合は、
従来の塩化ビニル系樹脂フィルムなどを用いた場合と同
じでもよいが、好ましくは、予めハウス骨組みに固定さ
れた後述する接合部材に被覆材の平網状部と透明フィル
ムの両接合部をそれぞれ固定して展張するものである。
このようにすることで、後に被覆シートを被覆材に接合
する作業が容易となる。また透明フィルムと平網状部が
別体となっている場合には、予め農業ハウスの骨組みに
固定した接合部材に両者の端部を固定することにより透
明フィルムと平網状部を接合し、展張する。被覆材を展
張するにあたっては、被覆材は平網状部が、農業用ハウ
スの天頂部近傍に位置するように展張する。このように
することで、換気効率をあげることができる。尚、ここ
でいう平網状部が天頂部近傍に位置するとは、平網状部
が天頂部にあることのみを意味するのではなく、平網状
部を通してハウスの換気を行なった際に熱気が滞らず、
ハウス内全体がスムーズに換気される位置に平網状部を
設けるという意味であり、その条件さえ満足すれば必ず
しも天頂部に対応する被覆材が平網状部となっている必
要はない。
【0014】本発明の農業用ハウスは、被覆材の少なく
とも天井部の天頂部近傍が平網状部となっている必要が
あるが、天井部の天頂部近傍のみならず、ハウスの妻面
にも平網状部を設け、開閉自在とした被覆シートにより
平網状部を被覆したものであってもよい。尚、この場合
平網状部を一方の妻面のみに設けてもよいし、両妻面に
設けてもよい。また、妻面にも平網状部を設けることに
より、換気作業時に天井部の平網状部を開放すると共
に、必要に応じて、妻面の平網状部を開放して換気作業
を更に効率化することもできるし、台風などの強風時に
は、天井部、妻面の平網状部を開放することにより、ハ
ウス内外の気圧差が生じず、しかも風通しが良くなるた
めに、被覆材の破損やハウスの骨組みの破損などが起こ
らないといった効果を生じる。
【0015】農業用ハウスの骨組みに展張された被覆材
は、風などによって吹き飛ばされるようなことがないよ
う、ハウス幅方向にほぼ平行で、かつ長手方向にほぼ均
等に設けられた複数本のハウス固定用バンドにより固定
される。このハウス固定用バンドは従来と同様の方法で
掛けてもよいし、後からかける被覆シートと巻取用ロー
ラの押え用バンドを考慮して、押えバンドをかけようと
する位置をあけて掛けるようにしてもよい。このときの
好ましいハウス固定用バンドの掛け方としては、例えば
ハウス長手方向両端部は被覆シートと巻取用ローラの押
えバンドを掛けるようあけておき、あとは固定バンド2
〜4本につき1本の割合で押え用バンドを掛ける位置と
してあけるようにしたものである。尚、ここでいう複数
本のハウス固定用バンドとは、ハウス固定用バンド自体
が複数本という意味ではなく、ハウス幅方向に横切る部
分が複数本あることを意味し、例えば1本の固定用バン
ドをジグザグ状に掛けたものも含まれる。
【0016】農業用ハウスの骨組みに展張され、固定用
バンドにて固定された被覆材には、接合部材によって被
覆シートが接合される。このとき、被覆シートは必ず固
定用バンドの上に位置させるようにする。接合部材とし
ては、例えば従来より農業用ハウスにおいて、被覆材で
ある合成樹脂フィルムを、ハウス骨組みに固定するため
の固定具として用いられていたものが、そのまま本発明
の接合部材として用いることができる。
【0017】このときの接合方法としては、前記したよ
うに、被覆材を展張したときには被覆材を接合部材に固
定せず、固定バンドをかけた後に、被覆シートを載せ、
被覆材、固定バンド、および被覆シートを同時に接合部
材に固定してもよいが、好ましくは、被覆材の平網状部
と透明フィルムとの接合部を固定し、ハウス固定用バン
ドを掛けた後に、被覆シートを載せ、被覆材を固定した
接合部材のうち天頂部に近い方(即ち高い方)の接合部
材に更に固定バンドと共に被覆シートの端部を接合部材
に接合する方法である。また、被覆材として、透明フィ
ルムと平網状部が別体となっている場合は、前記した通
り、被覆材の透明フィルム端部および平網状部の端部を
予め同一の接合部材に固定して接合し、固定バンドを掛
けた後に、被覆シートを載せ、被覆材を固定した接合部
材のうち天頂部に近い方の接合部材に更に固定バンドと
共に被覆シートを接合部材に接合する。
【0018】被覆シートとしては、上記の被覆材の透明
フィルムと同様のものが使用できるが、好ましくは表面
に防塵性塗膜を有するもので、透明性が良く、表面ベタ
つきが少ないものを選択する。また被覆シートがあまり
薄いものであると、特に大型のハウスになった場合、巻
取用ローラの回動装置連結側と非連結側とで被覆シート
の巻取、巻戻し速度に差が生じやすく、被覆シートを均
一に開閉させることが困難となる虞があると共に、雨な
どが降った場合、被覆シート上に水滴が溜まりやすく、
それが凸レンズの役割を果たし、最悪の場合火災が発生
する虞もあるので、ハウスの被覆材よりも厚いもの、具
体的には厚さが0.15mm以上のもの、更に好ましく
は0.2mm以上のものを用いるのが望ましい。このよ
うにすることで、被覆シートを均一に開閉させることが
でき、また被覆シート上に水滴が溜まることもない。ま
た、被覆シートとして、2枚の透明な軟質合成樹脂フィ
ルムの間に複数本の繊維状あるいは短冊状の補強部材を
挟み込んで積層した積層シートを用いても同様の効果が
得られる。
【0019】被覆シートの非接合側端部は、回動装置に
連結した巻取用ローラに固定されており、巻取用ローラ
を回動装置によって回動させることにより、被覆シート
は巻取ローラに巻き取られ、或いは巻き戻されて、被覆
シートは開閉される。本発明に使用される巻取用ローラ
に連結される回動装置は特に限定されるものではなく、
従来より天井部やハウス側部の裾部分などのシートを巻
き上げるために使用されるものであれば如何なるもので
あっても使用できる。
【0020】農業用ハウスの前面および/または背面に
も平網状部を設けた場合の被覆シートは、天井部に設け
た被覆シート同様に、接合部材によって被覆材と接合し
てもよいし、予め被覆材の所定位置に被覆シートを接着
剤を用いて接着したり、高周波融着、超音波融着して接
合したものであってもよい。また、被覆シートの開閉装
置については、例えばハウス前面、あるいは背面の上端
部にて被覆シートを被覆材と接合した場合には、前記の
天井部と同様、巻取用ローラに非接合端部を固定した開
閉機構としてもよいし、また被覆シートを平網状部の一
側端部にて被覆材と接合した場合には、非接合端部にベ
ルベットファスナーなどの着脱自在の部材を取り付け
て、被覆シートを開閉自在としてもよい。
【0021】被覆シート及び巻取用ローラは、更に押え
用バンドがかけられる。この押え用バンドは、被覆シー
ト及び巻取用ローラを押さえるために設けられるもので
あるので、固定用バンドほど強く掛ける必要はなく、被
覆シートの開閉作業がスムーズにかつ均一に行うことが
でき、しかも風などによって被覆シート及び巻取用ロー
ラが外れたり、動いたりしない程度の張力でもって掛け
ればよい。また、押え用バンドは上記した通り、少なく
ともハウス長手方向両端部には掛けられているのが好ま
しく、あとは、ほぼ均等間隔となるように掛ければよ
い。押え用バンドの間隔については、ハウスの大きさ
や、ハウスの設置場所などの条件によって適宜設定すれ
ばよいが、目安としては、前記した通り固定バンド2〜
4本につき1本ぐらいとなるように均等間隔で掛ければ
よい。
【0022】
【作用】本発明の農業用ハウスでは、天頂部近傍に平網
状部を有する被覆材を、ハウス固定用バンドにより固定
した後に、平網状部を、ハウス固定用バンド上に位置
し、かつ被覆材に接合部材によって接合された開閉自在
の被覆シートにより被覆し、さらに巻取用ローラ及び被
覆シートの上から押えバンドを掛けて巻取用ローラ及び
被覆シートを押さえたので、被覆シートの開閉がスムー
ズであり、その結果として換気作業が容易、かつ確実に
行うことができる。しかも、ハウス構造は本発明のよう
な開閉機構を持たない従来のものと同等に簡易で、かつ
設備費も従来のものと変わらない。
【0023】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面に基づ
き説明するが、本発明は以下に説明する実施例に限定さ
れるものではない。図1は本発明の農業用ハウスの一実
施例を示す斜視図である。
【0024】図1中に示す農業用ハウス1は、、長手方
向長さが34m、幅5.4mで、ハウス骨組み2および
それを被覆する被覆材3を有している。また、被覆材3
は、天頂部近傍に幅50cmの平網状部3aを有し、そ
の両側に塩化ビニル系樹脂からなる透明フィルム3bが
接合されている。尚、本実施例では、平網状部と透明フ
ィルムは、高周波融着により予め接合されたものを使用
している。
【0025】被覆材3は、平網状部3aと透明フィルム
3bの接合部3cにおいて、ハウス骨組み2に固定され
た接合部材4、4’に固定し、また被覆材3は、ハウス
固定用バンド5により固定されている。ハウス固定用バ
ンド5は、約30cm間隔で均等に掛けられているが、
ハウス長手方向の両端部は、後述する被覆シート6およ
び巻取用ローラ7を押さえるための押え用バンド8を掛
けるために、固定用バンド5は掛けておらず、また図示
しないが固定用バンド5が3本につき1本の割合で、押
え用バンド8を掛けるために、固定用バンド5は掛けて
いない部分を設けている。尚、ここでいうハウス固定用
バンド5の本数は、ハウス固定用バンド5自体の本数で
なく、ハウス固定用バンド5がハウス幅方向に横切る部
分5aの本数を指しており、図示しないが、本実施例に
おいては、1本のハウス固定用バンド5をジグザグ状に
掛けている。
【0026】本実施例で使用した接合部材4、4’は、
図2、図3に示すように、略「コ」字状の接合部材本体
4aに、固定しようとする被覆材3あるいは被覆シート
6(図示しない)を置き、金属製の棒状体をジグザク状
に折り曲げた固定材4bと共に嵌合させることにより固
定するものである。
【0027】被覆材3の平網状部3aを被覆するための
被覆シート6は、ハウス固定用バンド5の上に位置し、
かつその一端部が、被覆材3が固定されている接合部材
のうち、天頂部に近い方の(即ち高い方の)接合部材4
に、ハウス固定用バンド5と共に固定することにより、
被覆材3と接合し、また他方の端部は、巻取用ローラ7
に固定してある。尚、本実施例で使用した被覆シート
は、厚さが0.2mmで、表面に防塵性塗膜を設けた塩
化ビニル系樹脂の透明フィルムである。
【0028】更に、押え用バンド8を掛け、被覆シート
6および巻取用ローラ7を、押さえている。押え用バン
ド8は上記したハウス固定用バンド5を掛けなかった部
分であるハウス長手方向両端部およびその間を固定用バ
ンド5の3本おき、即ち、約120cm間隔をおいて略
均等に掛けられている。
【0029】巻取用ローラ7は、回動装置9に連結して
おり、回動装置9により巻取用ローラ7は回動可能で、
また巻取用ローラ7を回動させることにより、被覆シー
ト6は巻取用ローラ7に巻き取られ、また巻き戻され、
開閉されるようになっている。
【0030】本実施例の農業用ハウス1について、被覆
シート6の開閉作業を行なったところ、開閉はスムーズ
で、かつ均一に行うことができた。また、雨天時に被覆
シート6を閉じた状態であっても、被覆シート6上に水
滴は無かった。更に、被覆シート6を閉じ、農業用ハウ
ス1内を高温、高湿度状態とした後、被覆シート6を開
けて農業用ハウス1の換気を行なったところ、ハウス内
の熱気と湿気が速やかに抜け、効率よく換気することが
できた。
【0031】
【発明の効果】本発明の農業用ハウスは、上記の構成に
よりなるので、被覆シートの開閉作業がスムーズであ
り、従って換気作業が容易に行われ、しかも開閉のため
の特別な装置も不要であり、ハウス構造が簡易で、設備
費も安くて済む。また、巻取用ローラには、引き下げ用
の重りなどを設ける必要もなく、ハウスの側面フィルム
を傷つけたり、破ったりする虞もない。
【0032】更に、本発明の農業用ハウスは、換気効率
のよい天頂部近傍に平網状部を設けているので、被覆シ
ートを開放した状態とすれば、ハウス内の換気が効率良
く行うことができ、ハウス内で栽培している農作物に対
する高温障害や湿度障害を受けることがなく、また、平
網状部の空隙率を調整することにより、平網状部を開放
状態としても、有害虫の侵入を防止することができると
ともに、雨天時でも雨滴が直接農作物に滴下せず、病害
発生が抑止することができるばかりでなく、雨滴が平網
状部に当たると細分化されて噴霧状となってハウス内に
入り込むなど、農作物栽培にあたり、種々の優れた効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の農業用ハウスの一実施例の一部を示す
斜視図である。
【図2】本発明に使用される接合部材の一例を用いた場
合の被覆材の固定状態を示す部分斜視図である。
【図3】本発明に使用される接合部材の一例を用いた場
合の固定方法を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・農業用ハウス 2・・・・・ハウス骨組み 3・・・・・被覆材 3a・・・平網状部 3b・・・透明フィルム 3c・・・平網状部と透明フィルムの接合部 4、4’・・接合部材 5・・・・・ハウス固定用バンド 6・・・・・被覆シート 7・・・・・巻取用ローラ 8・・・・・押え用バンド 9・・・・・回動装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウス骨組み、ハウス骨組みを被覆する
    被覆材からなる農業用ハウスであって、 被覆材は、平網状部と透明フィルムからなり、少なくと
    もハウス天頂部近傍には平網状部をハウス長手方向に帯
    状に設け、ハウス固定用バンドにより固定され、 ハウス天頂部近傍の平網状部は、ハウス固定用バンドの
    上に位置する被覆シートにより被覆され、 被覆シートの一端部は接合部材により被覆材に接合さ
    れ、被覆シートの非接合側端部は巻取用ローラに固定さ
    れ、 巻取用ローラは回動装置に連結され、巻取用ローラの回
    動により被覆シートは開閉され、 さらに巻取用ローラ及び被覆シートの上から押え用バン
    ドを掛けて巻取用ローラ及び被覆シートを押さえた、こ
    とを特徴とする農業用ハウス。
  2. 【請求項2】 被覆シートが、厚さ0.15mm以上の
    透明合成樹脂シートである請求項1記載の農業用ハウ
    ス。
  3. 【請求項3】 被覆シートが、2枚の透明な軟質合成樹
    脂フィルムの間に複数本の繊維状あるいは短冊状の補強
    部材を挟み込んで積層した積層シートである請求項1記
    載の農業用ハウス。
JP6051268A 1994-02-24 1994-02-24 農業用ハウス Pending JPH07231724A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6051268A JPH07231724A (ja) 1994-02-24 1994-02-24 農業用ハウス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113674518A (zh) * 2021-09-07 2021-11-19 江西省农业科学院园艺研究所 一种柑橘植株高温热害等级预报方法及系统

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