JPH07229855A - 押出樹脂中の異物検出装置 - Google Patents

押出樹脂中の異物検出装置

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JPH07229855A
JPH07229855A JP2452794A JP2452794A JPH07229855A JP H07229855 A JPH07229855 A JP H07229855A JP 2452794 A JP2452794 A JP 2452794A JP 2452794 A JP2452794 A JP 2452794A JP H07229855 A JPH07229855 A JP H07229855A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイズ及び密度が小さい異物も検出可能であ
ると共に異物の種類を判別でき、更に電力ケーブル用人
孔及び洞道においても容易に適用することができる押出
樹脂中の異物検出装置を提供する。 【構成】 樹脂押出機と押出金型との間の樹脂流路には
ガラス等により構成された光透過部1が設けられてい
る。光源2から出力された光は、光透過部1を通る樹脂
中を透過して第1の受光部3に入力される。樹脂中に金
属等の異物7が混入していると、受光部3ではこの異物
7が黒点として検出される。しかし、繊維等のように光
透過性の異物8は、受光部3では検出されないか、又は
検出時の出力が小さく、金属質異物と容易に区別するこ
とができる。一方、受光部4は、異物7,8により散乱
された光を入力する。金属質異物7及び繊維質異物8は
いずれも光を散乱するので、受光部4では金属質異物7
及び繊維質異物8の両方を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出機から押出金型内
に注入される樹脂中に混入した異物を検出する押出樹脂
中の異物検出装置に関し、特に電力ケーブルの押出モー
ルド型直線接続部(EMJ)の品質保証に適用するのに
好適の押出樹脂中の異物検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブル接続部の補強絶縁方法とし
て、EMJ(Extusion Molded Joint)法がある。この
EMJ法においては、ケーブル接続部に押出金型を取り
付け、この金型内にケーブル絶縁層と同質の樹脂を注入
し、この樹脂を架橋硬化させて補強絶縁層を形成する。
この補強絶縁層に異物が含まれると所定の絶縁特性を維
持できなくなるため、異物検査を実施して品質保証を行
なう必要がある。従来、補強絶縁層の品質保証法とし
て、X線による検査法及びレーザー光による検査法があ
る。
【0003】X線による検査法は、例えば補強絶縁層形
成後又は架橋終了後にX線により異物検査を行なうもの
で、異物の密度が補強絶縁層を形成する樹脂の密度(約
1.0g/cm3 )と大きく異なる場合は、検出感度が
良好である。しかし、このX線による検査法において
は、アルミニウム及び繊維等のようにその密度が樹脂の
密度に近い異物の場合は、検出感度が大幅に低下すると
いう欠点がある。また、例えば、500kV級の超高圧
ケーブルの場合は金属の異物の最大許容サイズが50μ
mと小さく、X線による検査法ではこのように小さいサ
イズの異物を検出することはできないという欠点もあ
る。
【0004】一方、レーザー光による検査法において
は、比較的小さいサイズの異物を検出することができる
という利点がある。図5は、レーザー光による検査法を
示す模式図である。押出機と押出金型との間の樹脂流路
の一部に光透過性のパイプ51等を設け、このパイプ5
1を挟んでレーザー発振器52及び受光器53を配置す
る。そして、レーザー発振器52からレーザー光を出力
し、樹脂流路を通過した光を受光器53で受光する。樹
脂注入時に光透過性パイプ51を通る樹脂中に異物55
が混入していると、この異物55によりレーザー光の一
部が遮光されるため受光器53に入力される光の光量が
減少する。従って、受光器53に入力される光量の変化
により異物を検出することができる。このレーザー光に
よる検査法においては、レーザー光のスポットサイズ
(焦点径、約100μm)の50%程度の大きさの異物
も検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
レーザー光による検査法においては、以下に示す問題点
がある。即ち、EMJにおける異物の許容範囲は、異物
の種類により異なる。例えば、500kV級のEMJの
場合に、金属等の異物については最大許容サイズが70
μmであり、繊維等の異物については最大許容サイズが
500μm又はそれ以上である。従って、EMJの品質
保証の場合には、異物が金属等(以下、金属質異物とい
う)であるか繊維等(以下、繊維質異物という)である
かを判別し、各異物について最大許容サイズ以下である
か否かを調べる必要がある。しかし、レーザー光は繊維
等を透過してしまうため、従来は繊維等の異物を検出す
ることが極めて困難である。また、レーザー発振器及び
受光器等の装置が比較的大きいため、電力ケーブル用人
孔及び洞道等のようなEMJ製造現場にこれらの装置を
設置することが困難であるという問題点もある。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、サイズ及び密度が小さい異物も検出可能で
あると共に異物の種類を判別でき、更に電力ケーブル用
人孔及び洞道においても容易に適用することができる押
出樹脂中の異物検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明に係る押
出樹脂中の異物検出装置は、少なくとも一部に光が透過
可能の光透過部が設けられた樹脂流路と、前記光透過部
を通る樹脂に向けて光を出力する光源と、この光源から
出力され前記光透過部を透過した光を受光可能の第1の
受光部と、前記光源から出力され前記樹脂中に混入した
異物により散乱された光を受光可能の第2の受光部とを
有することを特徴とする。
【0008】本願の第2発明に係る押出樹脂中の異物検
出装置は、少なくとも一部に光が透過可能の光透過部が
設けられた樹脂流路と、前記光透過部を通る樹脂に向け
て光を照射する第1及び第2の光源と、前記第1の光源
から出力され前記光透過部を透過した光を受光可能であ
ると共に前記第2の光源から出力され前記樹脂中に混入
した異物により散乱された光を受光可能の受光部とを有
することを特徴とする。
【0009】本願の第3発明に係る押出樹脂中の異物検
出装置は、少なくとも一部に光が透過可能の光透過部が
設けられた樹脂流路と、前記光透過部を通る樹脂に向け
て光を照射する第1及び第2の光源と、前記第1の光源
から出力され前記光透過部を透過した光を受光可能の第
1の受光部と、前記第2の光源から出力され前記樹脂中
に混入した異物により散乱された光を受光可能の第2の
受光部とを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本願の第1発明においては、樹脂流路に設けら
れた光透過部を通る樹脂に向けて光源から光を出力し、
光透過部を透過した光及び樹脂中に含まれる異物により
散乱された光を夫々第1及び第2の受光部で受光する。
樹脂中に含まれる異物が金属等の場合、第1の受光部で
はこれらの異物を黒点として検出することができる。ま
た、第2の受光部では、これらの異物により散乱された
光を受光するため、異物を輝点として検出することがで
きる。一方、樹脂中に含まれる異物が繊維等の場合、光
が繊維質異物を透過してしまうため、第1の受光部では
繊維質異物を検出することができないか、又は検出でき
てもその出力信号は極めて小さく、金属質異物と容易に
区別することができる。従って、第1及び第2の受光部
の出力を比較すれば、異物が金属等であるか又は繊維等
であるかを容易に判別することができる。
【0011】この第1発明においては、光源として例え
ば水銀ランプ又はハロゲンランプ等を使用することがで
きるので、レーザー発振器又はX線装置等のように大掛
かりな装置を使用する必要がなく、人孔及び洞道等のよ
うに狭い場所に容易に設置することが可能である。ま
た、第2の受光部においては、異物がない場合には実質
的に光が入力されず、異物があるときのみ受光部に光
(異物による散乱光)が入力されるため、ノイズ成分が
少なく、異物の検出感度が高い。更に、異物の密度によ
り検出感度が変化することもない。
【0012】本願の第2発明に係る異物検出装置は、1
つの受光部により、第1の光源から出力され光透過部を
透過した光を受光すると共に、第2の光源から出力され
樹脂中の異物により散乱された光を受光する。例えば、
第1及び第2の光源として、出力波長が相互に異なるも
のを使用し、受光部の出力をスペクトル分析する等の方
法により、第1の光源から出力され樹脂中を透過した透
過光と、第2の光源から出力され異物により散乱された
散乱光とを区別することが可能であり、上述の第1発明
と同様に金属質異物と繊維質異物とを判別することがで
きる。また、出力波長が相互に異なる光源を使用する替
わりに、前記第1及び第2の光源を交互に点滅させる等
の方法により、透過光と散乱光とを個別に検出してもよ
い。この場合も、上述の第1発明と同様の効果を得るこ
とができる。
【0013】更に、本願の第3発明においては、第1の
光源から出力され光透過部を通る樹脂中を透過した光を
第1の受光部で受光し、金属質異物を検出する。また、
第2の光源から出力され樹脂中に混入した異物により散
乱された光を第2の受光部で検出する。これにより、上
述の第1発明と同様の効果を得ることができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る
押出樹脂中の異物検出装置を示す模式図である。樹脂押
出機と押出金型との間の樹脂流路には、ガラス等により
形成された角筒状の光透過部1が設けられている。樹脂
押出機から押し出された樹脂は、この光透過部1を通っ
て押出金型に注入される。この光透過部1の一方の面側
には光源2が配設されている。また、この光源2と反対
の面側には第1の受光部3が配設されており、光源2が
設けられた側の面と隣接する面側には第2の受光部4が
配設されている。なお、光源2としては、水銀ランプ又
はハロゲンランプ等を使用することができる。また、受
光部3,4としては、例えば撮像管又はCCD(電荷結
合素子)カメラ等を使用することができる。光透過部1
は、例えば円筒状としてもよい。この場合は、光透過部
1及びこの光透過部1を通る樹脂により一種のレンズが
形成され、樹脂の屈折率に応じて異物の見かけ上の大き
さが異なってしまうため、異物のサイズを測定する際に
は、測定値を補正する必要がある。
【0015】樹脂としては、例えば、フッ素樹脂、塩化
ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン、塩素
化ポリオレフィン、ポロプロピレン、変性ポリオレフィ
ン、EVA、EEA、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリ
アミド、メタクリル樹脂、ポリアセタール、ポリカーボ
ネート、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポ
リウレタンエラストマー、耐熱性樹脂、プラスチックア
ロイ、ポリマーブレンド等を使用することができる。
【0016】図2は、横軸に波長をとり、縦軸に比放射
エネルギーをとって、各種光源から出力される分光エネ
ルギー分布を示すグラフ図である。例えば、本実施例に
おいては、光源として分布温度が3400Kのハロゲン
ランプを使用する。
【0017】以下、このように構成された異物検出装置
の動作について説明する。光源2から出力された光は、
光透過部1及び樹脂を透過し、第1の受光部3に入力さ
れる。この場合に、光源2からは光が略平行光線として
出力され、第2の受光部4には光源2から出力された光
が直接入力することがないようになっている。樹脂中に
遮光性の金属質異物7が混入していると、光源2から出
力された光の一部はこの異物7により遮断される。従っ
て、第1の受光部3では異物7が黒点として検出され
る。また、異物7により散乱された光が第2の受光部4
に受光されるため、第2の受光部4でも金属質異物7が
検出される。
【0018】一方、樹脂中に混入した繊維質異物8は、
光が殆ど透過してしまうため、第1の受光部3には検出
されないか、又は検出されたとしても出力が極めて小さ
く、金属質異物7と容易に区別することができる。ま
た、繊維質異物8で散乱された光は第2の受光部4に入
力されるため、第2の受光部4では繊維質異物8を確実
に検出することができる。
【0019】受光部3,4の出力はいずれも信号処理部
に送られる。信号処理部ではこれらの出力を比較し、金
属質異物であるか、繊維質異物であるかを判別する。即
ち、第2の受光部4により異物を検出した場合に、第1
の受光部3では異物が検出されないか、又は検出された
としても出力が極めて小さいときは、異物が繊維質のも
のであると判定する。そして、異物のサイズが繊維質異
物の最大許容サイズ以下であるか否かを調べる。また、
受光部1,2の両方で異物が検出された場合は、異物が
金属質のものであると判定する。そして、異物のサイズ
が金属質異物の最大許容サイズ以下であるか否かを調べ
る。この信号処理部は、例えば第1及び第2の受光部
3,4からの画像信号を画像処理して異物の種類及びサ
イズを検出する。
【0020】なお、第2の受光部4では金属等の異物だ
けでなく繊維等の異物も検出できるため、受光部3は不
要であるようにも考えられる。しかし、受光部4だけで
は異物の種類を判別することが困難であるため、この受
光部4だけで品質管理を実施しようとすると、過剰な品
質管理になってしまう。例えば、アルミニウムの極細線
と繊維とのように、金属等の異物と繊維等の異物とは形
状及び散乱光の色が類似していることがあるので、散乱
光により異物を検出する受光部4のみで品質管理を実施
しようとすると、異物許容範囲の最小値(即ち、金属質
異物における許容値)で管理する必要がある。従って、
繊維質異物に対して過剰な品質管理となり、EMJ等の
製造コストが著しく向上する。従って、本実施例の如
く、第1及び第2の受光部3,4により異物を検出し、
異物の種類を判別する必要がある。
【0021】本実施例においては、サイズが70μm以
下の異物も検出可能であると共に、異物の密度により感
度が変化することがなく、更に、樹脂中に含まれる異物
が金属質のものであるか繊維質のものであるかを確実に
判別することができる。従って、EMJ等における過剰
な品質管理を回避できる。また、本実施例においては、
レーザー発振器等の大掛かりな装置が不要であり、電力
ケーブル用人孔及び洞道等に容易に設置することができ
ると共に、安全性が高い。従って、本実施例に係る異物
検出装置は、EMJの品質管理に極めて好適である。
【0022】図3は本発明の第2の実施例に係る押出樹
脂中の異物検出装置を示す模式図である。本実施例にお
いては、押出機と押出金型との間の樹脂流路に設けられ
た光透過部の一方の面側に第1の光源12が設けられて
おり、この面に隣接する面側に第2の光源16が設けら
れている。これらの第1及び第2の光源12,16は、
その出力波長が相互に異なっている。また、第1の光源
12が設けられた面の反対側の面側には、受光部13が
配設されている。
【0023】このように構成された本実施例に係る異物
検出装置において、樹脂中に金属質異物7が混入してい
ると、第1の光源12から出力された光の一部がこの異
物により遮断される。一方、樹脂中に混入した繊維質異
物8が混入していても、第1の光源12からの光はこの
異物8を透過してしまう。また、第2の光源16から出
力された光は、金属質異物7及び繊維質異物8により散
乱され、これらの異物7,8からの散乱光が受光部13
に入力される。
【0024】この受光部13の出力は信号処理部に送ら
れる。この信号処理部では、例えば受光部13の出力を
スペクトル分析し、波長により第1の光源13から出力
され樹脂中を透過してきた光と第2の光源16から出力
され異物により散乱された光とに分けて、検出した異物
が金属質異物であるか、繊維質異物であるかを判別す
る。本実施例においても、第1の実施例と同様の効果を
得ることができる。
【0025】なお、上述の実施例においては、光源1
3,16の出力波長が相互に異なる場合について説明し
たが、光源12,16の光量を変化させてもよい。例え
ば、光源12,16を交互に点滅させ、光源12が点灯
している間に透過光により金属質異物を検出し、光源1
6が点灯している間に散乱光により金属質異物及び繊維
質異物を検出して、両者の検出結果を比較する。これに
より、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。
また、光源12,16として、例えば分布温度が340
0Kのハロゲンランプを使用し、各光源12,16に通
過帯域が相互に異なる波長フィルタを取り付けてもよ
い。この場合も、上述の実施例と同様の効果を得ること
ができる。
【0026】図4は本発明の第3の実施例に係る押出樹
脂中の異物検出装置を示す模式図である。本実施例にお
いては、樹脂流路に設けられた光透過部1の一方の面側
に相互に異なる波長の光を出力する第1及び第2の光源
22,25が配設されている。この一方の面と反対側の
面側には第1の受光部23が配設されており、前記一方
の面に隣接する面側には第2の受光部24が配設されて
いる。第1の受光部23は第1の光源22から出力され
る光に対し感度が高いものが使用され、第2の受光部2
4は第2の光源25から出力される光に対し感度が高い
ものが使用される。なお、光源22,25としては、通
過帯域が相互に異なる波長フィルタを取り付けることに
より相互に異なる波長の光を出力するようにしたもので
あってもよい。
【0027】第1の受光部23では、第1の光源22か
ら出力され、光透過部1を通る樹脂中を透過してきた光
を受光する。樹脂中に金属質異物7が混入していると、
この異物により第1の光源22からの光の一部が遮断さ
れるため、第1の受光部23では異物として検出され
る。樹脂中に混入された繊維質異物8は、第1の光源2
2から出力された光が殆ど透過してしまうため、第1の
受光部23では繊維質異物8を検出できないか、又は検
出できても出力は極めて小さい。一方、第2の受光部2
4では、第2の光源25から出力され樹脂中の異物7,
8により散乱された光を受光する。従って、第1の受光
部23及び第2の受光部24の出力を比較することによ
り、金属質異物か繊維質異物かを判別することができ
る。本実施例においても、第1及び第2の実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0028】なお、上述の実施例はいずれも本発明をC
VケーブルのEMJの品質保証に適用した例について説
明したが、本発明はCVケーブルの製造時における押出
樹脂中の異物の検出及びその他の一般的な射出成形装置
における樹脂中の異物の検出にも適用できることは勿論
である。
【0029】また、光源としては、上述したハロゲンラ
ンプの外に、通常の白熱電球、赤外線電球、反射形電球
(リフレクタランプ)、赤外線カットランプ(クールレ
イランプ)、蛍光ランプ、水銀ランプ、メタルハライド
ランプ、高圧ナトリウムランプ及びキセノンランプ等を
使用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
源から出力され光透過部を通る樹脂を透過してきた光を
検出すると共に、光源から出力され樹脂中に混入した異
物により散乱された光を検出するから、検出感度が良好
であるだけでなく、金属質異物及び繊維質異物を判別す
ることができ、各異物毎に許容サイズを設定することが
できる。また、従来の異物検出装置に使用されているレ
ーザー発振器又はX線発生装置等の大掛かりな装置が不
要であり、可般性が優れていて電力ケーブル用人孔及び
洞道等に容易に設置できると共に、安全性が高いという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る押出樹脂中の異物
検出装置を示す模式図である。
【図2】各種光源から出力される分光エネルギー分布を
示すグラフ図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る押出樹脂中の異物
検出装置を示す模式図である
【図4】本発明の第3の実施例に係る押出樹脂中の異物
検出装置を示す模式図である。
【図5】従来のレーザー光による樹脂中の異物検査法を
示す模式図である。
【符号の説明】
1;光透過部 2,12,16,22,25;光源 3,4,23,24;受光部 7;金属等の異物 8;繊維等の異物 51;パイプ 52;レーザー発振器 53;受光器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部に光が透過可能の光透過
    部が設けられた樹脂流路と、前記光透過部を通る樹脂に
    向けて光を出力する光源と、この光源から出力され前記
    光透過部を透過した光を受光可能の第1の受光部と、前
    記光源から出力され前記樹脂中に混入した異物により散
    乱された光を受光可能の第2の受光部とを有することを
    特徴とする押出樹脂中の異物検出装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一部に光が透過可能の光透過
    部が設けられた樹脂流路と、前記光透過部を通る樹脂に
    向けて光を照射する第1及び第2の光源と、前記第1の
    光源から出力され前記光透過部を透過した光を受光可能
    であると共に前記第2の光源から出力され前記樹脂中に
    混入した異物により散乱された光を受光可能の受光部と
    を有することを特徴とする押出樹脂中の異物検出装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも一部に光が透過可能の光透過
    部が設けられた樹脂流路と、前記光透過部を通る樹脂に
    向けて光を照射する第1及び第2の光源と、前記第1の
    光源から出力され前記光透過部を透過した光を受光可能
    の第1の受光部と、前記第2の光源から出力され前記樹
    脂中に混入した異物により散乱された光を受光可能の第
    2の受光部とを有することを特徴とする押出樹脂中の異
    物検出装置。
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