JPH07229470A - 波動動力機械 - Google Patents
波動動力機械Info
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- JPH07229470A JPH07229470A JP6336426A JP33642694A JPH07229470A JP H07229470 A JPH07229470 A JP H07229470A JP 6336426 A JP6336426 A JP 6336426A JP 33642694 A JP33642694 A JP 33642694A JP H07229470 A JPH07229470 A JP H07229470A
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- Japan
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- double
- sided rack
- ratchet
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/30—Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient
Landscapes
- Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 極めて簡単な構造により、波の水平流動や上
下動などの波動を利用して効率よく発電機やピストンに
よる空気圧縮機、工場等の動力源として利用できる。 【構成】 上下動自在に設けられた両面ラック１と、こ
の両面ラック１の下端に接続されて水面に浮かぶ浮子２
と、この浮子２を上下動自在にガイドするガイド棒11
と、前記両面ラック１の両側に夫々噛合して互いに逆方
向に回転するピニオン歯車14ａ、14ｂと、この側面に取
付けられた爪16ａ、16ｂと爪車17ａ、17ｂからなるラチ
ェット機構18ａ、18ｂと、この爪16ａ、16ｂに夫々挿着
した回転軸13ａ、13ｂと、両回転軸13ａ、13ｂを連結す
る伝達機構と、一方の回転軸13ａに接続された発電機20
とからなること特徴とするものである。
下動などの波動を利用して効率よく発電機やピストンに
よる空気圧縮機、工場等の動力源として利用できる。 【構成】 上下動自在に設けられた両面ラック１と、こ
の両面ラック１の下端に接続されて水面に浮かぶ浮子２
と、この浮子２を上下動自在にガイドするガイド棒11
と、前記両面ラック１の両側に夫々噛合して互いに逆方
向に回転するピニオン歯車14ａ、14ｂと、この側面に取
付けられた爪16ａ、16ｂと爪車17ａ、17ｂからなるラチ
ェット機構18ａ、18ｂと、この爪16ａ、16ｂに夫々挿着
した回転軸13ａ、13ｂと、両回転軸13ａ、13ｂを連結す
る伝達機構と、一方の回転軸13ａに接続された発電機20
とからなること特徴とするものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本願発明は、波の水平流や上下運
動等によって生ずる波力を利用して発電や近傍の工場の
動力源又は空気圧縮機等として使用できる波動動力機械
に関するものである。
動等によって生ずる波力を利用して発電や近傍の工場の
動力源又は空気圧縮機等として使用できる波動動力機械
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】波動によって発電するものとしては、従
来、波の上下運動によって空気を圧縮し、圧縮空気によ
ってタービンを回転して発電するものがある。しかしな
がらこの方式では、圧縮空気を使用してタービンを回転
するのでタービン効率が悪く、この方法では非常に発電
効率が悪い。しかも装置が非常に複雑で故障も多く、高
価な割合には発電量が少ないので実験の段階で実用化で
きないものである。
来、波の上下運動によって空気を圧縮し、圧縮空気によ
ってタービンを回転して発電するものがある。しかしな
がらこの方式では、圧縮空気を使用してタービンを回転
するのでタービン効率が悪く、この方法では非常に発電
効率が悪い。しかも装置が非常に複雑で故障も多く、高
価な割合には発電量が少ないので実験の段階で実用化で
きないものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点を除
去し、極めて簡単な構造により、波の水平流動や上下動
などの波動を利用して効率よく発電機やピストンによる
空気圧縮機、工場等の動力源として利用できる波動動力
機械を提供することを目的とするものである。
去し、極めて簡単な構造により、波の水平流動や上下動
などの波動を利用して効率よく発電機やピストンによる
空気圧縮機、工場等の動力源として利用できる波動動力
機械を提供することを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
波動動力機械は、上下動または回動自在に設けられた両
面ラックと、この両面ラックの一端側に接続されて水面
に浮かぶ浮子と、前記両面ラックの両側に夫々噛合して
互いに逆方向に回転するピニオン歯車と、この側面に取
付けられた爪と爪車からなるラチェット機構と、この爪
車に夫々挿着した回転軸と、両回転軸を連結する伝達機
構と、一方の回転軸に接続された発電機または動力源と
からなること特徴とするものである。
波動動力機械は、上下動または回動自在に設けられた両
面ラックと、この両面ラックの一端側に接続されて水面
に浮かぶ浮子と、前記両面ラックの両側に夫々噛合して
互いに逆方向に回転するピニオン歯車と、この側面に取
付けられた爪と爪車からなるラチェット機構と、この爪
車に夫々挿着した回転軸と、両回転軸を連結する伝達機
構と、一方の回転軸に接続された発電機または動力源と
からなること特徴とするものである。
【０００５】本発明の請求項２記載の波動動力機械は、
上下動自在に設けられた両面ラックと、この両面ラック
の下端に接続されて水面に浮かぶ浮子と、この浮子を上
下動自在にガイドするガイド棒と、前記両面ラックの両
側に夫々噛合して互いに逆方向に回転するピニオン歯車
と、この側面に取付けられた爪と爪車からなるラチェッ
ト機構と、この爪車に夫々挿着した回転軸と、両回転軸
を連結する伝達機構と、一方の回転軸に接続された発電
機または動力源とからなること特徴とするものである。
上下動自在に設けられた両面ラックと、この両面ラック
の下端に接続されて水面に浮かぶ浮子と、この浮子を上
下動自在にガイドするガイド棒と、前記両面ラックの両
側に夫々噛合して互いに逆方向に回転するピニオン歯車
と、この側面に取付けられた爪と爪車からなるラチェッ
ト機構と、この爪車に夫々挿着した回転軸と、両回転軸
を連結する伝達機構と、一方の回転軸に接続された発電
機または動力源とからなること特徴とするものである。
【０００６】本発明の請求項３記載の波動動力機械は、
中間部に支持軸を取付けて回動自在に設けられたアーム
と、このアームの下端に接続されて水面に浮かぶ浮子
と、アームの上端に取付けられた円弧状の両面ラック
と、この両面ラックの両側に夫々噛合して互いに逆方向
に回転するピニオン歯車と、この側面に取付けられた爪
と爪車からなるラチェット機構と、この爪車に夫々挿着
した回転軸と、両回転軸を連結する伝達機構と、一方の
回転軸に接続された発電機または動力源とからなること
特徴とするものである。
中間部に支持軸を取付けて回動自在に設けられたアーム
と、このアームの下端に接続されて水面に浮かぶ浮子
と、アームの上端に取付けられた円弧状の両面ラック
と、この両面ラックの両側に夫々噛合して互いに逆方向
に回転するピニオン歯車と、この側面に取付けられた爪
と爪車からなるラチェット機構と、この爪車に夫々挿着
した回転軸と、両回転軸を連結する伝達機構と、一方の
回転軸に接続された発電機または動力源とからなること
特徴とするものである。
【０００７】本発明の請求項４記載の波動動力機械は、
水面に浮かぶ浮子と、これに連結部材を介して上下動ま
たは回動自在に設けられたピストンと、このピストンが
シリンダー内を往復動する空気圧縮機とからなることを
特徴とするものである。
水面に浮かぶ浮子と、これに連結部材を介して上下動ま
たは回動自在に設けられたピストンと、このピストンが
シリンダー内を往復動する空気圧縮機とからなることを
特徴とするものである。
【０００８】
【作用】本発明の請求項１記載の波動動力機械では、波
が来ると水面が盛り上がって浮子が上昇する。浮子が上
昇するとこの上部に一体に接続した両面ラックも上昇ま
たは回動し、この両面で噛合するピニオン歯車が互いに
逆方向に回転する。このピニオン歯車の側面に取付けら
れた爪と爪車からなるラチェット機構が逆方向に回転し
て、爪車に夫々挿着した回転軸の一方に動力が伝達さ
れ、他方は空回りの状態となるが、動力が伝達された一
方の回転軸に接続された発電機や動力源が駆動すること
ができる。
が来ると水面が盛り上がって浮子が上昇する。浮子が上
昇するとこの上部に一体に接続した両面ラックも上昇ま
たは回動し、この両面で噛合するピニオン歯車が互いに
逆方向に回転する。このピニオン歯車の側面に取付けら
れた爪と爪車からなるラチェット機構が逆方向に回転し
て、爪車に夫々挿着した回転軸の一方に動力が伝達さ
れ、他方は空回りの状態となるが、動力が伝達された一
方の回転軸に接続された発電機や動力源が駆動すること
ができる。
【０００９】水面が下がると浮子が自重によって下降
し、両面ラックに噛合するピニオン歯車が逆方向に回転
を始め、今度は他方のラチェット機構の爪車が回転し
て、ここに挿着した他方の回転軸に動力が伝達される。
更に両回転軸を連結する伝達機構を介して、発電機や動
力源が接続された一方の回転軸に動力が伝達され、常
時、発電機や動力源を駆動させることができる。
し、両面ラックに噛合するピニオン歯車が逆方向に回転
を始め、今度は他方のラチェット機構の爪車が回転し
て、ここに挿着した他方の回転軸に動力が伝達される。
更に両回転軸を連結する伝達機構を介して、発電機や動
力源が接続された一方の回転軸に動力が伝達され、常
時、発電機や動力源を駆動させることができる。
【００１０】本発明の請求項２記載の波動動力機械で
は、両面ラックをガイド棒で上下動自在に支持して、波
の上下動をそのまま利用して両面ラックを上下動させ
て、この両面に噛合するラチェット機構により、常時、
回転軸を回転させて発電機や動力源を駆動させることが
できる。
は、両面ラックをガイド棒で上下動自在に支持して、波
の上下動をそのまま利用して両面ラックを上下動させ
て、この両面に噛合するラチェット機構により、常時、
回転軸を回転させて発電機や動力源を駆動させることが
できる。
【００１１】本発明の請求項３記載の波動動力機械で
は、中間部に支持軸を取付けて回動自在に設けられたア
ームの下端に浮子を接続し、アームの上端に円弧状の両
面ラックを一体に取付け、波の上下動をアームにより回
転運動に変換して、円弧状両面ラックを左右に回動さ
せ、この両面に噛合するラチェット機構により、常時、
回転軸を回転させて発電機や動力源を駆動させることが
できる。
は、中間部に支持軸を取付けて回動自在に設けられたア
ームの下端に浮子を接続し、アームの上端に円弧状の両
面ラックを一体に取付け、波の上下動をアームにより回
転運動に変換して、円弧状両面ラックを左右に回動さ
せ、この両面に噛合するラチェット機構により、常時、
回転軸を回転させて発電機や動力源を駆動させることが
できる。
【００１２】本発明の請求項４記載の波動動力機械で
は、波が来ると水面が盛り上がって浮子が上昇する。浮
子が上昇するとこの上部に連結部材を介して接続したピ
ストンも上昇または回動する。ピストンは空気圧縮機の
一部を構成するもので、この内部に設けられたシリンダ
ー内に挿入されて、ピストンの往復動により空気を圧縮
して、これを動力として利用するものである。
は、波が来ると水面が盛り上がって浮子が上昇する。浮
子が上昇するとこの上部に連結部材を介して接続したピ
ストンも上昇または回動する。ピストンは空気圧縮機の
一部を構成するもので、この内部に設けられたシリンダ
ー内に挿入されて、ピストンの往復動により空気を圧縮
して、これを動力として利用するものである。
【００１３】
【実施例】以下本発明の一実施例を図１ないし図５を参
照して詳細に説明する。図１は発電装置に適用した場合
を示すものである。図において１は鋼板で形成された両
面ラックで、この下端に浮子２が接続されている。この
浮子２は中空直方体状をなし、内部に補強材が設けられ
て水圧によって圧潰を防止する強固な構造となってい
る。またこの浮子２の両側にはガイド突起３、３が横方
向に突設されていると共に、浮子２の底面は波４が効率
良く当たる様に中心方向に凹部５が形成されている。
照して詳細に説明する。図１は発電装置に適用した場合
を示すものである。図において１は鋼板で形成された両
面ラックで、この下端に浮子２が接続されている。この
浮子２は中空直方体状をなし、内部に補強材が設けられ
て水圧によって圧潰を防止する強固な構造となってい
る。またこの浮子２の両側にはガイド突起３、３が横方
向に突設されていると共に、浮子２の底面は波４が効率
良く当たる様に中心方向に凹部５が形成されている。
【００１４】また７は海に面した岸壁で、ここに支持台
８が海面に突出して設けられている。この支持台８には
下方に向かって図２に示すように縦方向の凹溝10を形成
したガイド棒11、11が設けられ、この凹溝10に前記浮子
２の側面に突設したガイド突起３、３が嵌合して上下動
自在に支持されている。浮子２は常時、海に浮かぶよう
に取付けられているが、海が荒れて高波によって浮子２
の上下の作動が激しくなるが、浮子２が一定の高さより
上がらないように図示しないストッパーがガイド棒11、
11に設けられている。なお12はガイド棒11、11の下部側
を支持する、岸壁７から突設した補強材である。
８が海面に突出して設けられている。この支持台８には
下方に向かって図２に示すように縦方向の凹溝10を形成
したガイド棒11、11が設けられ、この凹溝10に前記浮子
２の側面に突設したガイド突起３、３が嵌合して上下動
自在に支持されている。浮子２は常時、海に浮かぶよう
に取付けられているが、海が荒れて高波によって浮子２
の上下の作動が激しくなるが、浮子２が一定の高さより
上がらないように図示しないストッパーがガイド棒11、
11に設けられている。なお12はガイド棒11、11の下部側
を支持する、岸壁７から突設した補強材である。
【００１５】また前期両面ラック１には図３に示すよう
に片側に回転軸13ａにフリーに支持されたピニオン歯車
14ａが噛合し、反対側に回転軸13ｂにフリーに支持され
た別のピニオン歯車14ｂが噛合している。またピニオン
歯車14ａ、14ｂの側面にはそれぞれ弾性的に支持された
爪16ａ、16ｂが固定され、これと一方向の回転時のみ噛
合する爪車17ａ、17ｂが前記回転軸13ａ、13ｂに接続さ
れてラチェット機構18ａ、18ｂが形成され、これらラチ
ェット機構18ａ、18ｂはピニオン歯車14ａ、14ｂが同一
方向、図面では左方向に回転した時だけ、爪16ａ、16ｂ
と爪車17ａ、17ｂが噛合して回転するようになってい
る。
に片側に回転軸13ａにフリーに支持されたピニオン歯車
14ａが噛合し、反対側に回転軸13ｂにフリーに支持され
た別のピニオン歯車14ｂが噛合している。またピニオン
歯車14ａ、14ｂの側面にはそれぞれ弾性的に支持された
爪16ａ、16ｂが固定され、これと一方向の回転時のみ噛
合する爪車17ａ、17ｂが前記回転軸13ａ、13ｂに接続さ
れてラチェット機構18ａ、18ｂが形成され、これらラチ
ェット機構18ａ、18ｂはピニオン歯車14ａ、14ｂが同一
方向、図面では左方向に回転した時だけ、爪16ａ、16ｂ
と爪車17ａ、17ｂが噛合して回転するようになってい
る。
【００１６】また前記回転軸13ａの片側には図１に示す
ように発電機20とフライホイール（慣性車）21が接続さ
れていると共に、反対側に歯車23ａが取付けられてい
る。なお発電機20は変速装置を設けて1500〜1800回転に
上げると良い。またフライホイール21は回転を滑らかに
するもので必要に応じて設ければ良い。更にピニオン歯
車14ｂを取付けた回転軸13ｂには、歯車23ｂが取付けら
れ、これら歯車23ａ、23ｂは図５に示すようにチェーン
24で連結されている。
ように発電機20とフライホイール（慣性車）21が接続さ
れていると共に、反対側に歯車23ａが取付けられてい
る。なお発電機20は変速装置を設けて1500〜1800回転に
上げると良い。またフライホイール21は回転を滑らかに
するもので必要に応じて設ければ良い。更にピニオン歯
車14ｂを取付けた回転軸13ｂには、歯車23ｂが取付けら
れ、これら歯車23ａ、23ｂは図５に示すようにチェーン
24で連結されている。
【００１７】上記装置では、浮子２が水面に浮かんで上
下動自在に支持されている状態で、波４が来ると海面が
盛り上がって浮子２が上昇する。また浮子２の底面には
凹部が形成されているので、波４の水平水流に反応し
て、効率良く浮上を始めることができる。浮子２が上昇
するとこの上部に一体に接続した両面ラック１も上昇す
る。両面ラック１が上昇すると図３に示すように、これ
と噛合するピニオン歯車14ａは矢印方向に左回転し、ピ
ニオン歯車14ｂは矢印方向に右回転する。
下動自在に支持されている状態で、波４が来ると海面が
盛り上がって浮子２が上昇する。また浮子２の底面には
凹部が形成されているので、波４の水平水流に反応し
て、効率良く浮上を始めることができる。浮子２が上昇
するとこの上部に一体に接続した両面ラック１も上昇す
る。両面ラック１が上昇すると図３に示すように、これ
と噛合するピニオン歯車14ａは矢印方向に左回転し、ピ
ニオン歯車14ｂは矢印方向に右回転する。
【００１８】ピニオン歯車14ａが左回転すると、この側
面に取付けた爪16ａが爪車17ａに噛合してこれを回転さ
せ、回転軸13ａは矢印方向に左回転する。この回転軸13
ａの回転により図１に示すように同軸に取付けた発電機
20とフライホイール21が回転して発電が行なわれる。ま
たフライホイール21が設けられているので回転を滑らか
に行なうことができる。
面に取付けた爪16ａが爪車17ａに噛合してこれを回転さ
せ、回転軸13ａは矢印方向に左回転する。この回転軸13
ａの回転により図１に示すように同軸に取付けた発電機
20とフライホイール21が回転して発電が行なわれる。ま
たフライホイール21が設けられているので回転を滑らか
に行なうことができる。
【００１９】一方、ラチェット機構18ｂを取付けたピニ
オン歯車14ｂは、矢印方向に右回転するが爪16ｂが爪車
17ｂと噛合しない方向に回転しているので、ピニオン歯
車14ｂからの回転力は伝達されない。また回転軸13ａ、
13ｂは、図５に示すように歯車23ａとチェーン24、歯車
23ｂを介して連結されて左回転しているので、回転軸13
ｂに取付けた爪車17ｂは左回転となり、右回転している
爪16ｂと噛合せず空回りの状態となる。
オン歯車14ｂは、矢印方向に右回転するが爪16ｂが爪車
17ｂと噛合しない方向に回転しているので、ピニオン歯
車14ｂからの回転力は伝達されない。また回転軸13ａ、
13ｂは、図５に示すように歯車23ａとチェーン24、歯車
23ｂを介して連結されて左回転しているので、回転軸13
ｂに取付けた爪車17ｂは左回転となり、右回転している
爪16ｂと噛合せず空回りの状態となる。
【００２０】また波４が下がり、これに伴って浮子２と
両面ラック１が自重によって下降すると図４に示すよう
に、これと噛合するピニオン歯車14ａは矢印方向に右回
転し、この側面に取付けた爪16ａが爪車17ａと噛合され
ない方向に回転して動力は伝達されない。一方、ラチェ
ット機構18ｂのピニオン歯車14ｂは、矢印方向に左回転
となり、今度は爪16ｂが爪車17ｂと噛合する方向に回転
しているので、ピニオン歯車14ｂからの回転力が回転軸
13ｂ伝達される。
両面ラック１が自重によって下降すると図４に示すよう
に、これと噛合するピニオン歯車14ａは矢印方向に右回
転し、この側面に取付けた爪16ａが爪車17ａと噛合され
ない方向に回転して動力は伝達されない。一方、ラチェ
ット機構18ｂのピニオン歯車14ｂは、矢印方向に左回転
となり、今度は爪16ｂが爪車17ｂと噛合する方向に回転
しているので、ピニオン歯車14ｂからの回転力が回転軸
13ｂ伝達される。
【００２１】また回転軸13ａ、13ｂは、図５に示すよう
に歯車23ａとチェーン24、歯車23ｂを介して連結されて
左回転しているので、回転軸13ｂからの動力は回転軸13
ａに伝達され、図４に示すように回転軸13ａに接続した
爪車17ａは左回転となって爪16ａとは逆回転となり噛合
しない。このため回転軸13ａには両面ラック１の上下動
により常時、左回転の動力が伝達されることになる。ま
た波４が来ない間はフライホイール21が回転して発電機
20を駆動させるので常時、発電することができる。
に歯車23ａとチェーン24、歯車23ｂを介して連結されて
左回転しているので、回転軸13ｂからの動力は回転軸13
ａに伝達され、図４に示すように回転軸13ａに接続した
爪車17ａは左回転となって爪16ａとは逆回転となり噛合
しない。このため回転軸13ａには両面ラック１の上下動
により常時、左回転の動力が伝達されることになる。ま
た波４が来ない間はフライホイール21が回転して発電機
20を駆動させるので常時、発電することができる。
【００２２】なお上記実施例では、浮子２をガイド棒1
1、11により垂直に上下動させる構造について示した
が、ガイド棒11、11を傾斜させ、浮子２の凹部５を水平
流動に向けることにより、水平流動を有効に利用する構
造でも良い。
1、11により垂直に上下動させる構造について示した
が、ガイド棒11、11を傾斜させ、浮子２の凹部５を水平
流動に向けることにより、水平流動を有効に利用する構
造でも良い。
【００２３】図６は本発明の他の実施例を示すもので、
岸壁７に設置した支持台８の先端側に水面に向かってフ
レーム25が突き出して設けられている。このフレーム25
に支持軸27が水平に取り付けられ、ここにアーム26の中
間部が軸支されて回動自在に設けられている。このアー
ム26の下端には浮子２が接続されていると共に、上端に
は円弧状の両面ラック１が一体に取付けられ、浮子２が
波４により上下動するとアーム26が回動して、これに接
続した両面ラック１も円弧上を左右に回動するようにな
っている。また両面ラック１の下部にはピニオン歯車14
ａが噛合し、両面ラック１の上部にはピニオン歯車14ｂ
が噛合するように取付けられている。またここに取付け
たラチェット機構18ａ、18ｂや、回転軸13ａ、13ｂの動
力伝達機構は、図３ないし図５と同様の構成であるので
その詳細な説明は省略する。
岸壁７に設置した支持台８の先端側に水面に向かってフ
レーム25が突き出して設けられている。このフレーム25
に支持軸27が水平に取り付けられ、ここにアーム26の中
間部が軸支されて回動自在に設けられている。このアー
ム26の下端には浮子２が接続されていると共に、上端に
は円弧状の両面ラック１が一体に取付けられ、浮子２が
波４により上下動するとアーム26が回動して、これに接
続した両面ラック１も円弧上を左右に回動するようにな
っている。また両面ラック１の下部にはピニオン歯車14
ａが噛合し、両面ラック１の上部にはピニオン歯車14ｂ
が噛合するように取付けられている。またここに取付け
たラチェット機構18ａ、18ｂや、回転軸13ａ、13ｂの動
力伝達機構は、図３ないし図５と同様の構成であるので
その詳細な説明は省略する。
【００２４】この構造では、浮子２が水面に浮かんで上
下に回動自在に支持されている状態で、波４が来ると水
面が盛り上がって浮子２が上昇する。浮子２が波４によ
り上昇するとアーム26が回動し、これに接続した両面ラ
ック１も円弧上を左側に回動する。この両面ラック１の
回動に伴ってこれと噛合するピニオン歯車14ａ、14ｂが
矢印方向に回転する。この結果、前記実施例と同様にラ
チェット機構18ａにより回転軸13ａが回転し、チェーン
24を介して発電機20に回転力が伝達されて発電される。
この時、ラチェット機構18ｂ側の回転軸13ｂは空回りの
状態となる。
下に回動自在に支持されている状態で、波４が来ると水
面が盛り上がって浮子２が上昇する。浮子２が波４によ
り上昇するとアーム26が回動し、これに接続した両面ラ
ック１も円弧上を左側に回動する。この両面ラック１の
回動に伴ってこれと噛合するピニオン歯車14ａ、14ｂが
矢印方向に回転する。この結果、前記実施例と同様にラ
チェット機構18ａにより回転軸13ａが回転し、チェーン
24を介して発電機20に回転力が伝達されて発電される。
この時、ラチェット機構18ｂ側の回転軸13ｂは空回りの
状態となる。
【００２５】また波４が下がり、これに伴って浮子２が
自重によって下降するとアーム26が回動し、両面ラック
１は矢印と逆の右方向に円弧上を回動する。この両面ラ
ック１の回動に伴ってこの今度はラチェット機構18ｂの
爪16ｂと爪車17ｂが噛合して回転軸13ｂに動力が伝達さ
れ、更に図５と同様に回転軸13ａに伝達されて、常時発
電機20が回転するようになっている。
自重によって下降するとアーム26が回動し、両面ラック
１は矢印と逆の右方向に円弧上を回動する。この両面ラ
ック１の回動に伴ってこの今度はラチェット機構18ｂの
爪16ｂと爪車17ｂが噛合して回転軸13ｂに動力が伝達さ
れ、更に図５と同様に回転軸13ａに伝達されて、常時発
電機20が回転するようになっている。
【００２６】図７は本発明の異なる他の実施例を示すも
ので、中空直方体状をなす浮子２の上部に連結部材28が
設けられて、この先端にピストン29が取付けられてい
る。また浮子２のガイド棒11、11によるガイド機構は図
１と同様である。前記連結部材28の両側はガイドローラ
30、30で挟持されて上下動自在に支持されている。また
前記ピストン29は空気圧縮機31の一部を構成するもの
で、この内部に設けられたシリンダー内に挿入されて、
ピストン29の上下の往復動により空気を圧縮して、これ
を動力として利用するものである。この場合、ピストン
29は直線運動となるので効率よく空気を圧縮することが
できる。
ので、中空直方体状をなす浮子２の上部に連結部材28が
設けられて、この先端にピストン29が取付けられてい
る。また浮子２のガイド棒11、11によるガイド機構は図
１と同様である。前記連結部材28の両側はガイドローラ
30、30で挟持されて上下動自在に支持されている。また
前記ピストン29は空気圧縮機31の一部を構成するもの
で、この内部に設けられたシリンダー内に挿入されて、
ピストン29の上下の往復動により空気を圧縮して、これ
を動力として利用するものである。この場合、ピストン
29は直線運動となるので効率よく空気を圧縮することが
できる。
【００２７】なお上記実施例ではピストン29が直線運動
する場合について示したが、図６に示すように回転運動
する両面ラックを連結部材とし、この回転力を直線運動
に変換してピストン29を往復動させる構造でも良い。ま
た上記実施例では波動を利用して発電機20や空気圧縮機
31を作動させる場合について示したが、直線運動や回転
運動、往復運動を利用して駆動させる他の機械の動力源
としても広く利用することができる。また上記実施例で
は海岸の岸壁７に設置した場合について示したが、防波
堤や湖の湖岸に設置しても良く、また船舶に搭載して自
家発電装置として利用することもできる。
する場合について示したが、図６に示すように回転運動
する両面ラックを連結部材とし、この回転力を直線運動
に変換してピストン29を往復動させる構造でも良い。ま
た上記実施例では波動を利用して発電機20や空気圧縮機
31を作動させる場合について示したが、直線運動や回転
運動、往復運動を利用して駆動させる他の機械の動力源
としても広く利用することができる。また上記実施例で
は海岸の岸壁７に設置した場合について示したが、防波
堤や湖の湖岸に設置しても良く、また船舶に搭載して自
家発電装置として利用することもできる。
【００２８】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る波動動力
機械によれば、自然の波動エネルギーを浮子を用いた極
めて簡単な構造により効率よく動力に変換できるので、
発電機やピストンによる空気圧縮機、工場等の動力源と
しても広く利用することができる。
機械によれば、自然の波動エネルギーを浮子を用いた極
めて簡単な構造により効率よく動力に変換できるので、
発電機やピストンによる空気圧縮機、工場等の動力源と
しても広く利用することができる。
【図１】本発明の一実施例による両面ラックの上下動に
よりラチェット機構を介して発電機を駆動させる波動動
力機械の正面図である。
よりラチェット機構を介して発電機を駆動させる波動動
力機械の正面図である。
【図２】図１に示す浮子の支持構造を示す底面図であ
る。
る。
【図３】図１に示す両面ラックが上昇する場合のラチェ
ット機構の動作を示す説明図である。
ット機構の動作を示す説明図である。
【図４】図３に示す両面ラックが下降する場合のラチェ
ット機構の動作を示す説明図である。
ット機構の動作を示す説明図である。
【図５】回転軸の動力伝達機構を示す側面図である。
【図６】本発明の他の実施例による両面ラックの左右の
回動によりラチェット機構を介して発電機を駆動させる
波動動力機械の側面図である。
回動によりラチェット機構を介して発電機を駆動させる
波動動力機械の側面図である。
【図７】本発明の異なる他の実施例によるピストンの上
下動により空気圧縮機を駆動させる波動動力機械の正面
図である。
下動により空気圧縮機を駆動させる波動動力機械の正面
図である。
１ 両面ラック ２ 浮子 ３ ガイド突起 ４ 波 ５ 凹部 ７ 岸壁 ８ 支持台 10 凹溝 11 ガイド棒 13ａ 回転軸 14ａ ピニオン歯車 16ａ 爪 17ａ 爪車 18ａ ラチェット機構 20 発電機 21 フライホイール 23ａ 歯車 24 チェーン 26 アーム 27 支持軸 28 連結部材 29 ピストン 31 空気圧縮機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成７年３月８日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００４
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
波動動力機械は、上下動または回動自在に設けられた両
面ラックと、この両面ラックの一端側に接続されて水面
に浮かぶ浮子と、前記両面ラックの両側に夫々噛合して
互いに逆方向に回転するピニオン歯車と、この側面に取
付けられた爪と爪車からなるラチェット機構と、この爪
車に夫々挿着した回転軸と、両回転軸を連結する伝達機
構と、一方の回転軸に接続された発電機または動力源と
からなることを特徴とするものである。
波動動力機械は、上下動または回動自在に設けられた両
面ラックと、この両面ラックの一端側に接続されて水面
に浮かぶ浮子と、前記両面ラックの両側に夫々噛合して
互いに逆方向に回転するピニオン歯車と、この側面に取
付けられた爪と爪車からなるラチェット機構と、この爪
車に夫々挿着した回転軸と、両回転軸を連結する伝達機
構と、一方の回転軸に接続された発電機または動力源と
からなることを特徴とするものである。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００５
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００５】本発明の請求項２記載の波動動力機械は、
上下動自在に設けられた両面ラックと、この両面ラック
の下端に接続されて水面に浮かぶ浮子と、この浮子を上
下動自在にガイドするガイド棒と、前記両面ラックの両
側に夫々噛合して互いに逆方向に回転するピニオン歯車
と、この側面に取付けられた爪と爪車からなるラチェッ
ト機構と、この爪車に夫々挿着した回転軸と、両回転軸
を連結する伝達機構と、一方の回転軸に接続された発電
機または動力源とからなることを特徴とするものであ
る。
上下動自在に設けられた両面ラックと、この両面ラック
の下端に接続されて水面に浮かぶ浮子と、この浮子を上
下動自在にガイドするガイド棒と、前記両面ラックの両
側に夫々噛合して互いに逆方向に回転するピニオン歯車
と、この側面に取付けられた爪と爪車からなるラチェッ
ト機構と、この爪車に夫々挿着した回転軸と、両回転軸
を連結する伝達機構と、一方の回転軸に接続された発電
機または動力源とからなることを特徴とするものであ
る。
Claims (4)
- 【請求項１】 上下動または回動自在に設けられた両面
ラックと、この両面ラックの一端側に接続されて水面に
浮かぶ浮子と、前記両面ラックの両側に夫々噛合して互
いに逆方向に回転するピニオン歯車と、この側面に取付
けられた爪と爪車からなるラチェット機構と、この爪車
に夫々挿着した回転軸と、両回転軸を連結する伝達機構
と、一方の回転軸に接続された発電機または動力源とか
らなること特徴とする波動動力機械。 - 【請求項２】 上下動自在に設けられた両面ラックと、
この両面ラックの下端に接続されて水面に浮かぶ浮子
と、この浮子を上下動自在にガイドするガイド棒と、前
記両面ラックの両側に夫々噛合して互いに逆方向に回転
するピニオン歯車と、この側面に取付けられた爪と爪車
からなるラチェット機構と、この爪車に夫々挿着した回
転軸と、両回転軸を連結する伝達機構と、一方の回転軸
に接続された発電機または動力源とからなること特徴と
する波動動力機械。 - 【請求項３】 中間部に支持軸を取付けて回動自在に設
けられたアームと、このアームの下端に接続されて水面
に浮かぶ浮子と、アームの上端に取付けられた円弧状の
両ックと、この両面ラックの両側に夫々噛合して互いに
逆方向に回転するピニ歯車と、この側面に取付けられた
爪と爪車からなるラチェット機構と、このに夫々挿着し
た回転軸と、両回転軸を連結する伝達機構と、一方の回
転軸にされた発電機または動力源とからなること特徴と
する波動動力機械。 - 【請求項４】 水面に浮かぶ浮子と、これに連結部材を
介して上下動または回動自在に設けられたピストンと、
このピストンがシリンダー内を往復動する空気圧縮機と
からなることを特徴とする波動動力機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6336426A JPH07229470A (ja) | 1993-12-24 | 1994-12-22 | 波動動力機械 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35535993 | 1993-12-24 | ||
| JP5-355359 | 1993-12-24 | ||
| JP6336426A JPH07229470A (ja) | 1993-12-24 | 1994-12-22 | 波動動力機械 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07229470A true JPH07229470A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=26575470
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6336426A Pending JPH07229470A (ja) | 1993-12-24 | 1994-12-22 | 波動動力機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07229470A (ja) |
Cited By (28)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008022550A1 (fr) * | 2006-08-17 | 2008-02-28 | Wang Lee | Générateur d'énergie des vagues océaniques |
| WO2008104121A1 (fr) * | 2007-02-28 | 2008-09-04 | Dianduo Cao | Appareil de génération et de collecte d'énergie fournie par les vagues |
| WO2009107914A1 (en) * | 2008-02-28 | 2009-09-03 | Kwang-Soo Park | Device and method for producing rotating force for generators |
| JP2010133292A (ja) * | 2008-12-03 | 2010-06-17 | zuo-dong Lin | 波を利用した発電装置 |
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| JP2012087891A (ja) * | 2010-10-20 | 2012-05-10 | Nihon Univ | 動力変換装置及び発電装置 |
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-
1994
- 1994-12-22 JP JP6336426A patent/JPH07229470A/ja active Pending
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