JPH07229036A - 織布長検出装置 - Google Patents

織布長検出装置

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Publication number
JPH07229036A
JPH07229036A JP2006694A JP2006694A JPH07229036A JP H07229036 A JPH07229036 A JP H07229036A JP 2006694 A JP2006694 A JP 2006694A JP 2006694 A JP2006694 A JP 2006694A JP H07229036 A JPH07229036 A JP H07229036A
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JP
Japan
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optical sensor
woven fabric
woven cloth
transparent plate
length
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Application number
JP2006694A
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English (en)
Inventor
Yoichi Makino
洋一 牧野
Yoshimi Iwano
義美 岩野
Masahiro Fujii
全浩 藤井
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/007Fabric inspection on the loom and associated loom control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光センサにより、カットマークを誤検出する
事無く、低コストで確実且つ安定した織布長の自動検出
を可能にする。 【構成】 ファイバ型で、アレイ型で、且つ反射型の光
センサ検出部3を透明板8上に密封材4を介して固定す
る。前記透明板8は織布2に接している。保護板12
は、前記織布2と接触しない程度の僅かな一定間隔を保
つ様に、該織布2の下方に、設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織機において光センサ
を用いた織布長検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の織布長検出装置の第一
の例である、特開昭49−118951号公報の中に開
示されている図である。同図においては、経糸に予め所
定長さ毎に予め定める大きさのカットマーク23を付し
て製織し、一対の光電検出機構の内、一方の検出機構2
6により該カットマーク23を検出し、他方の検出機構
25により布地のみを検出し、両者の差異による出力を
織成動作に同期するパルス出力に変換、蓄積する。ゆえ
に、この蓄積出力は検出された前記カットマーク23の
長さに相関するので、予め定めた該カットマ−ク23の
大きさに相当するしきい値を設けてやり、該しきい値を
越えた時に検出出力が得られる様にする事で、織布24
の所定の長さを検出している。
【0003】図12は、前記第一の例に類似した、従来
の織布長検出装置の第二の例である、特開昭53−58
066号公報の中に開示されている図である。同図にお
いては、予め緯糸に一反分に相当する毎に着色マーク2
7を付し、製織時に該マーク27の通過位置の直下と、
該マークの通過位置外に設けた2個の受光器28、及び
29により、織布30を透過して投射された工場照明や
自然光を感知させ、両受光量の差異を電気的出力信号に
変換して出力する事で、該織布30の所定の長さを検出
している。
【0004】図13は、従来の織布長検出装置の第三の
例である、特公平4−47059号公報の中に開示され
ている図である。同図においては、経糸と異なる色のカ
ットマーク31が予め一定長毎に付された該経糸を用い
て製織された織布33上の該カットマーク31を、光の
波長に応じて異なるレベルの出力を発生する色識別セン
サである検出器32にて検出、増幅後、予め設定したし
きい値と比較し、出力する事で、該織布33の所定の長
さを検出している。
【0005】又、前記第三の例に類似した、従来の織布
長検出装置の第四の例が、実開昭52−7370号公報
の中に開示されている。同従来例においては、予め経糸
の耳糸部分に染料等で着色した停止位置を印し、これを
製織時に反射式光電スイッチにより、色による反射光線
の変化をとらえる事で、織布の所定の長さを検出してい
る。
【0006】図14は、従来の織布長検出装置の第五の
例である、特開昭63−282343号公報の中に開示
されている図である。同図においては、予め織布に所定
の長さ毎にカットマークを付し、該マークが布ロール3
5上に設けられた光ファイバセンサの先端にあるセンサ
ヘッド34に臨んだ時、該光ファイバセンサの入射光に
生じる変化を光電変換手段により電気信号に変換し出力
する事で、該織布の所定の長さを検出している。
【0007】図15は、従来の織布長検出装置の第六の
例である、特開昭50−89670号公報の中に開示さ
れている図である。同図においては、経糸シート38の
糊付け時に該経糸シート38の定尺位置に金属線やカー
ボン繊維糸といった電導性糸条36を挿入した後、製織
時に該電導性糸条36による磁界変化を感知装置37で
とらえる事で、織布の所定の長さを検出している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】通常、織機は経糸を送
り出すヤーンビームと、経糸に対して緯糸を挿入する緯
入れ機構と織上がった織布を巻き取る巻き取りローラー
とを含んで成る。そしてこの巻き取りローラーが、織布
を所定の長さだけ巻き取ると、機台を停止し、切り卸し
が成されるが、この際、織布長検出装置が必要となる。
【0009】従来、織布の所定の長さを検出する方法と
して、サーフェスローラーの回転数を検出する方法が用
いられていた。前記サーフェスローラーは通常、前記巻
き取りローラーの前段に設置される。そして、前記サー
フェスローラーの回転数を検出器でカウントし、該サー
フェスローラーの外周長との積をもって織布長を検出す
る。
【0010】しかし、前記方法においては、以下に述べ
る問題点があった。即ち、織布はその組織構造上、該織
布の種類に応じた固有の伸縮性を持ち、さらに該織布の
表面には、微細な凹凸が在る。これらの特性は、何れ
も、前記サーフェスローラーの回転数をカウントする際
の誤差要因となる。又、前記サーフェスローラーと前記
織布との間の滑りも無視する事ができない。
【0011】以上の理由から、前記サーフェスローラー
による織布長の検出方法は、大きな誤差を生じる事が多
く、その為指定された反数に対して織布をかなり長めに
織ってからカットしなければならず、大きな無駄が生じ
ていた。そこで、この問題点を解決し、精度良く織布の
所定の長さを検出する方法として、前項の第一の例から
第五の例までに示した、予め経糸の所定の長さに付与さ
れたカットマークを、製織時に光学式のセンサ(以降、
光センサと呼ぶ)で検出する事が提案されている。
【0012】しかし、これらの方法にも、以下に挙げる
様な問題点がある。即ち、一般に織機による製織時に
は、繊維組織の破片である風綿が発生し、周囲に浮遊す
る。この風綿は、光センサの検出面と前記織布との間に
付着し易い。この場合、前記光センサの受光部に入射す
る光量を著しく阻害する事になる。更に、反射式の光セ
ンサの場合は、発光部から発する光量も著しく阻害する
事になる。ところで、光センサの中でも、最も代表的な
フォトダイオードの場合、その光電効果により、入射光
量に比例して発生した出力電圧の変動を検出する事で判
別する。従って、入射光量が阻害されれば出力電圧が低
下し、前記カットマークを正確に検出する事ができなく
なる。
【0013】又、前記カットマークは、経糸のみの状態
で付与されている為、均一に付与する事が難しく、該カ
ットマーク中に付与欠損が発生し易い。更に、製織時の
緯入れにより一層不鮮明となる。その結果、前記光セン
サの受光部に入射する光量が不安定となり、前述同様、
前記カットマークを正確に検出できなくなる。更に、製
織は高速で行われる為、織布の振動が避けられない。織
布が振動すると、該織布と前記光センサ間の距離も変動
する事になり、その結果、入射光量が変動してやはり前
記カットマークを正確に検出する事ができなくなる。
【0014】その他、織布表面の凹凸による光の散乱
や、自然光、或いは照明光の入射光への侵入による影響
も無視できない。そこで、これらの諸問題を解決する手
段として、前項の第六の例に示した、カットマークの代
わりに、導電材を経糸に挿入する方法が提案された。し
かし、この方法にも以下に挙げる様な問題点がある。
【0015】即ち、前記導電材を経糸に挿入する為に
は、前記カットマークを付与する方法に比べ、高価な専
用機を必要とする事である。又、経糸のみの状態で挿入
する為、所定の位置に固定する事が難しい。本発明はこ
の様な諸問題を解決するものであり、低コストで確実且
つ安定した織布長の自動検出を可能にする事を目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明では、予め一定長毎に、経糸と異なる色のカット
マークが塗布された経糸を用い、製織時に織布自身と該
カットマークとの色の違いを、光センサの光電効果に因
り電気的出力信号に変換して区別し、該織布の所定の長
さを検出して成る検出装置において、透明板を、該光セ
ンサの検出部と、該織布との間に、該透明板の上面が該
光センサの検出部に接する様に、且つ該透明板の下面が
該織布の上面に接する様に設けている。
【0017】又、前記光センサの検出部と、前記透明板
の上面との接面部分の周囲を密封している。更に、保護
板を、前記光センサの検出部の直下を含む位置で、且つ
前記織布の下側に、該織布の下面に接触しない僅かな一
定間隔を保つ様に設けている。更に、前記光センサの検
出部が、一対の発光部と受光部を有する、反射型の光セ
ンサにしている。
【0018】更に、前記光センサの検出部と、検出素子
とを、光ファイバで接続して成る、ファイバ型の光セン
サにしている。更に、前記光センサの検出部に、受光部
を少なくとも2つ以上並べて設けたアレイ型の光センサ
にしている。
【0019】
【作用】前記構成により、織機の運転が開始されると、
織上がった織布が巻き取りローラーに順次巻き取られ、
やがて該織布上に付与された所定の長さを示すカットマ
ークの部分が送られてくる。予め前記カットマークが直
下を通過する位置に設けられた前記光センサの検出部に
より、該カットマークによる入射光の変化を光電効果に
より電気的信号に変換した後、増幅器で増幅し、比較器
により予め設けたしきい値を越えた際に出力し検出す
る。
【0020】この際、前記透明板を設けているので、前
記織布が該透明板側に移動する事が無く、常時、前記光
センサの検出部と該織布間の距離が一定に保たれる。
又、前記光センサの検出部と、前記透明板の上面との接
面部分の周囲を密封しているので、風綿をはじめとする
異物が該光センサの検出経路に侵入、付着する事は無
い。
【0021】更に、前記保護板を設けているので、前記
織布が該保護板側に移動する事が無く、常時、前記光セ
ンサの検出部と該織布間の距離が一定に保たれる。更
に、前記保護板を設けているので、前記光センサの該保
護板側からの自然光や、室内光等の不要な光が、該光セ
ンサの入射光へ混入する事は無い。更に、前記光センサ
を反射型にしているので、受光部のみを有するタイプの
光センサに比べ、検出確度が高い。
【0022】更に、前記光センサをファイバ型にしてい
るので、該光センサを設置するレイアウト上の制約が少
なく、自由度が高い。更に、前記光センサをアレイ型に
しているので、検出エリアが広く、前記カットマーク中
に欠損や、不鮮明な部分が存在しても、検出確度が高
い。
【0023】
【実施例】以下、本発明の第一の実施例について、図を
参照しながら説明する。図1に、織機における織布の巻
き取りローラーを含む織前側の一部斜視図を示す。織布
2上の、例えば図中右端に位置しているカットマーク6
は、詳しくは、経糸が製経工程でヤーンビームに巻回さ
れる前に、一定長さ毎に、例えばスプレーで塗料が塗布
されて付与される。即ち、前記カットマーク6は、経糸
にのみ付与された後、製織される事になる。
【0024】前記カットマーク6が通過する経路の直上
には、光センサ検出部3が後述する構造で固定されて、
設けられている。前記光センサ検出部3からは、例えば
光ファイバ7が導かれ、別途設けられた検出素子(図示
しない)に接続されている。尚、前記光センサ検出部3
は、図1では機台5の右側に設けてあるが、左側であっ
ても良い。
【0025】前記光センサ検出部3、前記光ファイバ
7、及び前記検出素子とから成る光センサFは、前述し
た様に該光センサ検出部3と該検出素子とを該光ファイ
バ7で接続された、例えばファイバ型の光センサであ
る。又、前記光センサFは、例えば一対の、発光LED
に繋がる発光部、及びフォトダイオードに繋がる受光部
を併せ持つ、反射型の光センサであり、更に、例えば図
2に示す様に、発光部10、及び受光部11の対が複数
個直列に並べられた、アレイ型の光センサである。
【0026】前記光センサ検出部3は、図1、図3、及
び図4に示す様に例えばアクリル樹脂製の透明板8上面
に予め接着された、該光センサ検出部3の外周に嵌合す
る形状を有する例えばフッ素ゴム製の密封材4に嵌め込
まれ、該光センサ検出部3の前記発光部10、及び前記
受光部11の列が、前記織布2の進行方向と直交する様
に固定される。
【0027】前記透明板8は、該透明板8上に固定され
た前記光センサ検出部3が前記織布2上の前記カットマ
ーク6の通過経路の直上に位置する様に、且つ該織布2
の上面に、布が変形しない範囲で、常に接する様に設け
られている。又、前記透明板8の前記織布2の進入側の
辺の下角MにはRが付与されている。前記透明板8に相
対した、前記光センサ検出部3の直下を含む位置で、且
つ前記織布2の下側には、例えば金属製の保護板12
が、該織布2に接しない僅かな一定間隔を保つ様に、ス
ペーサ14を介して、ワッシャー付きボルト13で固定
されている。又、前記保護板12の前記織布2の進入側
の辺は、反該織布2側に緩い曲げ加工がなされている。
更に、前記保護板12の、前記織布2の端部側に位置す
る辺は、例えば反該織布2側に直角に曲げ加工がなされ
ている。
【0028】固定部材9は、例えば長方形の金属板の長
手方向の両先端辺が上方に直角に曲げ加工されたもので
ある。前記保護板12は、該保護板12の直角曲げ加工
面が、前記固定部材9の一方の曲げ加工面に設けられた
長穴(図示しない)を通してボルト15で固定されてい
る。更に、前記固定部材9の他方の曲げ加工面は、前記
機台5にやはりボルトで固定されている。
【0029】前記光センサFは、例えば図5に示す様
に、制御部Lに電気的に接続されている。前記制御部L
は、前記光センサF側から増幅器16、比較器17の順
で電気的に接続されて構成されている。更に、前記制御
部Lからの出力Iは、例えば織機停止装置、及び切り卸
し表示装置(両者共、図示しない)に導かれる構造にな
っている。
【0030】一方、前記機台5の下部には、前記織布2
を巻き取る、巻き取りローラー1が、織機駆動部(図示
しない)から動力伝達を受け、筬打ちと連動して回動す
る様に設けられている。次に、以上の様に構成された装
置の作用について以下に説明する。織機の運転が開始さ
れると、織上がった前記織布2が前記巻き取りローラー
1に順次巻き取られ、やがて該織布2上に予め付与され
た前記カットマーク6が送られてくる。
【0031】前記カットマーク6が、前記光センサ検出
部3の直下に移動した際、前記光センサFの前記発光部
10から発光された光が前記織布2に反射されて前記受
光部11に到達する反射光の光量に変動が起こる。これ
は、それまでの前記織布2そのものの色と、前記カット
マーク6の色との違いによる。一般に、色には各色固有
の反射し易い光の波長域を持っている。従って、例えば
近赤外光の様な特定の波長の光を入射すれば、各色固有
の光反射率を示す事になる。即ち、前記織布2そのもの
の色より前記カットマーク6の色の方が光反射率が高け
れば、前記反射光の光量が大きくなり、低ければ、小さ
くなる。
【0032】ところで、フォトダイオードは光起電力効
果により、入射光を得ると電圧を生じるが、一般に、そ
の入射光量Jと出力電圧Kとの間には、図6に示す様な
比例関係がある。従って、前記反射光の光量の変動は、
出力電圧の変動に変換される事になる。よって、例え
ば、前記カットマーク6の色が前記織布2そのものの色
よりも光反射率が低い場合、前記光センサFから前記増
幅器16を経由して得られる(前記比較器17に対す
る)入力Gは、図6、及び図7(a)に示す様に、K
1、及びK2のレベル間を変動する。この変動は、更に
前記比較器17を介して、該比較器17に予め設定され
たしきい値Hを基準に、図7(b)に示す様な矩形の出
力Iに変換され、ON、OFF信号が得られる事にな
る。
【0033】尚、前記制御部Lに前記増幅器16を設け
たのは、一般にフォトダイオードの出力電圧が非常に微
弱な為である。従って、受光素子の出力信号が微弱でな
いタイプを使用できれば、前記増幅器16は不要とな
る。前記出力Iは、例えば前記織機停止装置、及び切り
卸し表示装置に伝達され、織機は自動停止され、該表示
装置には作業者に対する切り卸しの指示が表示される。
勿論、前記出力Iの処理方法は前記に限定はされず、例
えば、自動切り卸し機に接続し、切り卸しの自動化を図
る事もできる。
【0034】ところで、本実施例では前記密封材4、及
び前記透明板8を設けているので、従来問題になってい
た、風綿をはじめとする異物が前記光センサ検出部3と
前記織布2との間に付着するのを防止できる。即ち、前
記透明板8と前記光センサ検出部3との間への前記異物
の侵入は、前記密封材4によって防止でき、該透明板8
と前記織布2との間への前記異物の侵入は、該透明板8
を該織布2に接する様に設ける事で防止できる。その結
果、前記受光部10に入射する光が、前記異物に遮蔽さ
れる事は無く、安定した高い検出確度を得る事ができ
る。従って、前記密封材4の材質は、前記光センサ検出
部3を嵌め込んだ際に、隙間無く確実に密着固定できる
様なものであれば、前述のフッ素樹脂に限定はされず、
例えば合成ゴムに類するものであっても良い。
【0035】又、前記透明板8を、前記織布2に接する
様に設ける事で、常に前記光センサ検出部3から該織布
2上面までの距離を一定に保つ事ができる。その結果、
前記受光部10に入射する光量が、前記距離の変動によ
り変動する事は無く、安定した高い検出確度を得る事が
できる。従って、前記透明板8の材質は、前述の作用が
得られ、且つ前記織布2を傷める事がなければ、前述の
アクリル樹脂に限定はされず、例えば塩化ビニル製であ
っても良いし、或いは強化ガラス製であっても良い。特
に後者の場合、耐摩耗性に優れる為、耐久性の点で好ま
しい。勿論、前記透明板8は、前記発光部10から発光
された光が遮蔽されたり、著しく減衰されたりしない様
に、その検出経路が高い透光性を有している必要がある
事は言うまでもない。
【0036】一方、前記保護板12を設ける事で、前記
織布2の下方向への移動を抑える事ができる。その結
果、前述同様、前記受光部10に入射する光量が、前記
距離の変動により変動する事は無く、安定した高い検出
確度を得る事ができる。更に、前記保護板12を設ける
事で、下方向からの自然光、或いは照明光を遮蔽し、前
記光センサ検出部3への侵入を防止できるので、やはり
安定した高い検出確度を得る事ができる。従って、前記
保護板12の材質は、前述の作用が得られれば、前記金
属板に限定はされず、例えばエンプラ(エンジニアリン
グプラスティック)に類するものであっても良い。この
場合、成形方法は例えば金型成形が考えられる。
【0037】ところで、前記固定部材9の前記保護板1
2を固定する為のボルト穴は前述した様に長穴としてい
るので、該保護板12の取り付け位置、及び高さの調整
が可能であり、前記織布2の種類、及びサイズに合わせ
た最適状態が容易に得られる。尚、本実施例では、前述
の様に前記透明板8の前記織布2の進入側の辺の下角M
にRが付与され、一方、前記保護板12の前記織布2の
進入側の辺は、反該織布2側に緩い曲げ加工がなされて
いるが、これは以下の理由による。
【0038】即ち、機掛け、或いは経糸切断時の際に行
われるタイイングにより経糸に結び目ができるが、この
結び目が、前記透明板8、及び前記保護板12に引っ掛
かるのを防止し、前記織布2を破損する事無く、容易、
且つ円滑に進入できる様にする為である。従って、前述
の作用が得られれば、前述の形状に限定はされず、例え
ば面取り加工であっても良い。
【0039】ところで、本実施例における前記光センサ
Fは、前述の様に、例えば前記発光部10が発光LE
D、前記受光部11がフォトダイオードに各々繋がる、
反射型であり、ファイバ型であり、且つアレイ型であ
る。これらの型にする事で以下に述べる様な、優れた作
用が得られる。即ち、一般的に反射型は、受光部のみを
有し自然光や室内照明光の反射光を受光し検出する型に
比べ、反射光が遙かに安定しており、高い検出確度が得
られる。又、透過型は、検出する対象物が透光性に欠け
る布である為、反射型に比べ高い検出確度が得られにく
い。従って、安定して反射型と同等以上の検出確度が得
られれば、反射型には限定されず、前述の型であっても
良く、或いは他の型であっても良い。
【0040】ファイバ型であれば、前記光センサFを設
ける位置が狭い箇所であるといった様なスペース的な制
約の多い場合でも設置が容易となり、織機設計上有利で
あるばかりでなく、即存機の改造、追加にも対応し易
い。勿論、設置スペースに余裕がある場合は、ファイバ
型である必要は無い。アレイ型であれば、スポット型に
比べ、非常に広範囲の検出域を得る事ができる。この結
果、前記カットマーク6の中に、部分的な欠損や不鮮明
な箇所があったり、該カットマーク6の位置が多少ずれ
ても、確実な検出が可能となる。従って、前述と同様の
作用が得られれば、アレイ型には限定されず、他の型で
あっても良い。例えば、スポット型でも発光部の周囲に
受光部がリング状に囲まれたタイプや、固体撮像素子等
が考えられる。
【0041】又、前記発光部10、及び前記受光部11
に繋がる素子は、同様の作用が得られれば、前述の発光
LED,及びフォトダイオードの組合せである必要は無
く、他の種類の素子の組合せであっても良い。例えば、
発光部は、レーザーダイオード、或いは放電管等、発光
部は、フォトIC、或いはカラーセンサ等が考えられ
る。
【0042】尚、前記光センサFの、前述の型による優
れた各作用は、前記密封材4、前記透明板8、及び前記
保護板12等を設ける構成と併せる事により、より一層
の優れた作用となる事は言うまでもない。以上に述べた
各構成は、本実施例に限定されるものでは無く、同様の
作用が得られれば、要旨を逸脱しない範囲で他の構成で
あっても良い。以降に述べる、他の実施例についても同
様である。
【0043】次に、図8に第二の実施例である、前記透
明板8、及び保護板18の断面図を示す。同図において
は、第一の実施例で用いた、前記スペーサー14の代わ
りに、ストッパボルト19を設けている。前記ストッパ
ボルト19は、保護板18の下面側から該保護板18の
螺子付き貫通穴を通して、その先端が前記透明板8の下
面に突き当たるようにしてある。更に、前記ストッパボ
ルト19の、前記保護板18の上面側には、ロックナッ
ト20が設けてある。
【0044】本構成によれば、前記保護板18と前記透
明板8との間の距離、及び傾きが、前記ストッパボルト
19により容易に、任意に調節する事ができ、前記織布
2の種類に応じて、常に最適な検出状態が得られる。図
9には、第三の実施例である、透明板21のみの斜視図
を示す。同図においては、上面の略中央部分に位置する
前記光センサ検出部3を設ける部分のみ透明にし、斜線
で表される、その他の全ての表面を、例えば塗料を塗布
し、透光できない様にしている。その結果、前記透明板
21側からの、自然光や照明光といった、不要な光の、
前記受光部11への侵入を防止する事ができる。勿論、
前記光センサ検出部3を設ける部分に塗料の塗布はされ
ていないので、前記発光部10から発光される光を妨げ
る事は無い。
【0045】図10には、第四の実施例である、透明板
22のみの斜視図を示す。同図においては、前記織布2
の進入側の辺39をテーパー状にしてある。この形状に
よれば、タイイングによる経糸の結び目の、前記透明板
22下への進入がより容易、且つ円滑になる。
【0046】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、光セ
ンサの検出経路への異物の侵入、付着を防止し、該光セ
ンサ検出部と織布の距離を一定に保ち、該光センサ検出
部への不要な光の混入を防ぎ、該光センサの検出域を広
め、反射光を該光センサで検出し、更に該光センサの設
置する自由度を高めているので、極めて容易に、低コス
トで確実且つ安定した織布長の自動検出が可能となり、
切り卸しの作業性の向上、及び織布の無駄の排除を極限
まで追求した、高性能の織機を提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施例を説明する、織機の一
部斜視図である。
【図2】 本発明の第一の実施例を説明する、光センサ
検出部のみの斜視図である。
【図3】 本発明の第一の実施例を説明する、光センサ
検出部を含む一部斜視図である。
【図4】 本発明の第一の実施例を説明する、光センサ
検出部を含む一部側面図である。
【図5】 本発明の第一の実施例を説明する、光セン
サ、及び制御部の構造を示す概略図である。
【図6】 本発明の第一の実施例を説明する、光センサ
の特性図である。
【図7】 本発明の第一の実施例を説明する、光セン
サ、及び制御部の特性図である。
【図8】 本発明の第二の実施例を説明する、透明板、
及び保護板を含む一部断面図である。
【図9】 本発明の第三の実施例を説明する、透明板の
みの斜視図である。
【図10】 本発明の第四の実施例を説明する、透明板
のみの斜視図である。
【図11】 従来の織布長検出装置の第一の例を説明す
る、一部上面図である。
【図12】 従来の織布長検出装置の第二の例を説明す
る、上面図である。
【図13】 従来の織布長検出装置の第三の例を説明す
る、一部斜視図である。
【図14】 従来の織布長検出装置の第五の例を説明す
る、一部側面図である。
【図15】 従来の織布長検出装置の第六の例を説明す
る、一部斜視図である。
【符号の説明】
2…織布、3…光センサ検出部、4…密封材、6…カッ
トマーク、7…光ファイバ、8…透明板、10…発光
部、11…受光部、F…光センサ、12…保護板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め一定長毎に、経糸と異なる色のカッ
    トマークが塗布された経糸を用い、製織時に織布自身と
    該カットマークとの色の違いを、光センサの光電効果に
    因り電気的出力信号に変換して区別し、該織布の所定の
    長さを検出して成る織布長検出装置において、透明板
    を、該光センサの検出部と、該織布との間に、該透明板
    の上面が該光センサの検出部に接する様に、且つ該透明
    板の下面が該織布の上面に接する様に設けた事を特徴と
    する織布長検出装置。
  2. 【請求項2】 前記光センサの検出部と、前記透明板の
    上面との接面部分の周囲を密封した事を特徴とする、請
    求項1記載の織布長検出装置。
  3. 【請求項3】 保護板を、前記光センサの検出部の直下
    を含む位置で、且つ前記織布の下側に、該織布の下面に
    接触しない僅かな一定間隔を保つ様に設けた事を特徴と
    する、請求項1、及び請求項2記載の織布長検出装置。
  4. 【請求項4】 前記光センサの検出部が、一対の発光部
    と受光部を有する、反射型の光センサである事を特徴と
    する、請求項1、請求項2、或いは請求項3記載の織布
    長検出装置。
  5. 【請求項5】 前記光センサの検出部と、検出素子と
    を、光ファイバで接続して成る、ファイバ型の光センサ
    である事を特徴とする、請求項1、請求項2、請求項
    3、或いは請求項4記載の織布長検出装置。
  6. 【請求項6】 該光センサの検出部に、受光部を少なく
    とも2つ以上並べて設けたアレイ型の光センサである事
    を特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、及び請求項5記載の織布長検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108180845A (zh) * 2018-01-12 2018-06-19 珠海运控瑞奇数控科技有限公司 一种文胸背扣缝纫机的布料检测机构及检测方法
CN110055675A (zh) * 2019-05-24 2019-07-26 诸暨市宏光机械配件厂 一种织袜机用织品漏针检测装置
CN112325738A (zh) * 2020-09-08 2021-02-05 德清县金丝源纺织品有限公司 一种验布计米装置

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