JPH072289U - 花束用販売装飾具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 上下端が開放し、六角形断面を有する筒状物
１の各側面１１の中間部に、水平状の切り込み１２を形
成し、該切り込み１２より上部について、隣接する側面
１１との境界を切り離し可能なようにミシン目１３を形
成すると共に、各側面１１の上端部に、側面１１を切り
離した際に切り込み１２に差し入れる突出片１４を設け
た。 【効果】 購入した花束を飾る場合でも花瓶等に移し替
えることなく、そのまま簡単な操作で花を飾ることがで
きるので、花を飾るのに手間がかからず、花瓶等がない
場所でも花を飾ることを可能とし、花束の購買意欲を増
大させることができ、特に、量販店やコンビニエンスス
トア等で花束を販売するのに適している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

【０００２】 本考案は、花束用販売装飾具に関し、詳細には、量販店やコンビニエンススト ア等の主にセルフ販売を行う場所で花束を販売するのに特に適しており、購入し た花束を一般家庭等に飾る場合に、花束を花瓶等に移し替える必要がなく、その まま簡単な操作で飾る事ができる、花束用販売装飾具に関する。

【０００３】

【従来の技術】

【０００４】 従来より、花束は、主に花屋等の専門店やデパートやスーパーの花の販売コー ナー等において、専門の店員が注文に応じて切花を束ねて花束にし、紙やセロハ ン紙等で包装して販売する他に、予め、切花を束ねて紙やセロハン紙等で包装し た花束を、水を入れたポリバケツ等に入れて陳列することで販売されている。

【０００５】 そして、花束を購入した者は、花束を家庭等に持ち帰った後、紙やセロハン紙 等の包装素材を取り除き、花瓶等に移し替えることで花を飾っている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

【０００７】 しかしながら、購入した花を飾る際には、紙やセロハン紙等の包装材を除き、 花瓶等に移し替える等の手間が必要なので、購買意欲を減少させる一因になって いる。

【０００８】 また、花束を購入しても、花瓶等がない場所では花を飾ることができないこと や、必ずしも、花束に合う花瓶等があるとは限らないことも、購買意欲を減少さ せる一因になっている。

【０００９】 上記したように、従来は手軽に花束を購入することができず、花束を購入する 客層が限られるので、量販店やコンビニエンスストア等の幅広い客層を対象とし 、花束の包装等を行う専門の店員をおけない店では、花束を販売することが困難 であった。

【００１０】 従って、花を飾るのに手間がかからず、花瓶等がない場所でも花を飾ることを 可能とし、花束の購買意欲を増大させることができ、特に、量販店やコンビニエ ンスストア等で花束を販売するのに適した手段が望まれていた。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

【００１２】 本考案の課題を解決するための手段は、下記のとおりである。

【００１３】 第１に、上下端が開放し、多角形断面を有する筒状物の各側面に、切り込みを 形成し、該切り込みより上部について、隣接する側面との境界を切り離し可能に 形成すると共に、各側面の上端部に、側面を切り離した際に切り込みに差し入れ る突出片を設けた、花束用販売装飾具。

【００１４】 筒状物の形状としては、多角形断面を有するものであればよく、四角錘状や六 角錘状や八角錘状等のものを採用できる。

【００１５】 また、筒状物の素材としては、可撓性を有し、現状復帰能力を持ち、比較的硬 質のものであればよく、例えば、合成樹脂等で形成することができる。

【００１６】 なお、本考案における花束とは、数種或いは単品の切花を結束した場合の他に も、１本の切花の場合も含まれる。

【００１７】

【作用】

【００１８】 本考案の花束用販売装飾具は、配送や販売の際には、包装材として使用され、 花束を内部に収納した状態で陳列される。

【００１９】 花束を購入した者が花を飾る際には、切り込みより上部に形成された切り離し 可能な箇所を切り離し、切り離した側面を外側に曲げ、各側面の上端部に形成さ れた突出片を、各側面に形成された切り込みに差し入れることにより、包装材と して使用していたものを、装飾材として用いる。

【００２０】

【実施例】

【００２１】 以下、図面を参照しながら本考案の一実施例について説明する。

【００２２】 図１は本考案の花束用販売装飾具の一実施例の斜視図で、図２は本考案の花束 用販売装飾具の使用状態の一例を示す斜視図であり、図３は本考案の花束用販売 装飾具の他の例を示す要部斜視図である。

【００２３】 本実施例の花束用販売装飾具は、上下端が開放し、六角形断面を有し、上部が 透明で下部が不透明なプラスチック製の筒状物１の各側面１１の中間部に、水平 状の切り込み１２を形成し、該切り込み１２より上部の透明な部分について、隣 接する側面１１との境界を切り離し可能なようにミシン目１３を形成すると共に 、各側面１１の上端部に、側面１１を切り離した際に切り込み１２に差し入れる 突出片１４を設けたものである。

【００２４】 なお、図１及び図２では、透明部分についても、図面作成の都合上、内部を透 かして示すことなく、不透明なものとして示している。

【００２５】 筒状物１は、上端側から下端側へ向けて、六角形断面の面積が徐々に小さくな るように形成されている。

【００２６】 図中、１５は筒状物１の切り込み１２より下方に設けた水補給用孔を示し、１ ６は筒状物１の下部を切り離すために形成されたミシン目を示している。

【００２７】 上記の花束用販売装飾具には、水が漏れないように下端を閉じたプラスチック 製の円柱状容器２１に、数種或いは単品の切花を挿すための孔２２ａ（点線で示 す）が中央に形成されたゴム製の蓋２２（点線で示す）を取り付けたチューブ２ を組み合わせて使用する。

【００２８】 花束用販売装飾具にチューブ２を組み合わせるには、チューブ２を筒状物１の 上部から落とし込み、更に押し下げる。

【００２９】 すると、筒状物１の下端からチューブ２の下部が突出した状態で、花束用販売 装飾具にチューブ２が組み合わせられる。

【００３０】 なお、前記ミシン目１６は、筒状物１の下部を切り離した際に、筒状物１の下 端から突出していたチューブ２を抜き取ることができる位置に形成する。

【００３１】 また、花を飾る場合には、図２に示すように、上記の花束用販売装飾具を、平 面板３１の中央部に、筒状物１の形状やサイズに合致した中空の柱３２を、該柱 ３２内に水を入れても漏れないように設置したプラスチック製の台３に組み合わ せる。

【００３２】 中空の柱３２は、筒状物１の下部をミシン目１６より切り離して組み合わせ、 筒状物１の下端が平面板３１に当接した際に、柱３２の内側上端が、筒状物１の 外側に当たるように形成する。

【００３３】 該台３は、花束用販売装飾具と組み合わせた際に簡単に倒れないように、平面 板３１の面積を大きくしたり、或いは、ある程度の重量を有するように形成する と良い。

【００３４】 なお、前記の水補給用孔１５は、花束用販売装飾具を台３に組み合わせた際に 、水補給用孔１５の下端側が、柱３２の上端とほぼ一致するような位置に形成す る。

【００３５】 次に、上記の花束用販売装飾具の使用例について説明する。

【００３６】 延命剤等を添加した水を満たしたチューブ２の蓋２２に、適当な長さに切った 切花を挿し込む。

【００３７】 切花を挿し込んだチューブ２を筒状物１内に上部から落とし込み、更に押し下 げると、筒状物１の下端からチューブ２の下部が突出し、筒状物１の内部に切花 が収納される。

【００３８】 この場合、花束用販売装飾具が包装材として使用され、筒状物１の内部に切花 を収納することで、切花の包装も完了する。

【００３９】 筒状物１の内部に切花を収納したままで、花束用販売装飾具を配送・陳列用の ケースに入れ、コンビニエンスストア等に配送し、店頭や店内等に陳列して、販 売を行う。

【００４０】 花束用販売装飾具に収納した切花を販売する際には、切花とは別に花束用販売 装飾具を組み合わせる台３も陳列し、該台３の販売も行う。

【００４１】 なお、台３は切花と共に初回のみ購入すれば繰り返し使え、切花を２回目以降 に購入する場合には、台３の購入は不要となる。

【００４２】 切花を購入した者が花を飾る際には、切り込み１２より上部に形成された切り 離し可能なミシン目１３を切り離し、切り離した側面１１を外側に曲げ、各側面 １１の上端部に形成された突出片１４を、図２に示すように、各側面１１に形成 された切り込み１２にそれぞれ差し入れることにより、包装材として使用してい たものを、装飾材として用いる。

【００４３】 ここで、筒状物１の周囲から内部に向けて突出片１４を差し入れることにより 、各突出片１４の先端部分によって切花が支持されるので、切花が１本の場合で も、傾くことなく直立姿勢が保たれる。

【００４４】 また、筒状物１のミシン目１６を切り離すことで、筒状物１の下部を取り除く と共に、切花を残したままでチューブ２のみを抜き取る。

【００４５】 そして、下部を取り除いた筒状物１を柱３２に入れることで、花束用販売装飾 具を台３に組み合わせる。

【００４６】 チューブ２を抜き取った場合には、水を水補給用孔１５から筒状物１内にこぼ れでない程度に入れることで、中空の柱３２内に水を満たし、水の減り具合に応 じて、水の補給を随時行う。

【００４７】 なお、水補給用孔１５やミシン目１６を形成する代わりに、図３に示すように 、筒状物１の下部に水補給口１７を設けた場合は、花束用販売装飾具をチューブ ２を抜き取らずにそのまま台３に組み合わせることも可能である。

【００４８】 この水補給口１７は、上部が半円状の切込片１８を、折込線１８Ｌを基準とし て内側に押し込むことで形成される。

【００４９】 切込片１８は、折込線１８Ｌを基準として内側に９０°以上押し込んだ際に、 先端部がチューブ２の蓋２２の孔２２ａに達し、かつ、花の茎４に強く接触しな いように形成する。

【００５０】 すなわち、切込片１８の折込線１８Ｌから先端部までの長さＸが、少なくとも 、蓋２２の縁から孔２２ａの縁までの距離Ｙより長くなるようにする。

【００５１】 チューブ２を抜き取らずに、花束用販売装飾具を台３に組み合わせるには、筒 状物１及びチューブ２を柱３２に差し込んだときに、筒状物１の水補給口１７が 柱３２の上端より上部に位置するように、柱３２を形成すればよい。

【００５２】 上記の水補給口１７から水の補給を行う場合には、水補給口１７から注いだ水 は、切込片１８の表面を伝わって半円状の先端部から孔２２ａ内へと導かれるの で、確実に水の補給を行うことができる。

【００５３】 また、花束用販売装飾具を、チューブ２を抜き取らずに台３に組み合わせた場 合には、チューブ２の抜き取りの際に生じる花の損傷を防ぐことができる。

【００５４】

【考案の効果】

【００５５】 本考案の花束用販売装飾具によれば、購入した花束を飾る場合でも花瓶等に移 し替えることなく、そのまま簡単な操作で花を飾ることができるので、花を飾る のに手間がかからず、花瓶等がない場所でも花を飾ることを可能とし、花束の購 買意欲を増大させることができ、特に、量販店やコンビニエンスストア等で花束 を販売するのに適している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の花束用販売装飾具の一実施例の斜視図

【図２】本考案の花束用販売装飾具の使用状態の一例を
示す斜視図

【図３】本考案の花束用販売装飾具の他の例を示す要部
斜視図

【符号の説明】

１ 筒状物 １１ 側面 １２ 切り込み １３ ミシン目 １４ 突出片 １５ 水補給用孔 １６ ミシン目 １７ 水補給口 １８ 切込片 １８Ｌ折込線 ２ チューブ ２１ 円柱状容器 ２２ 蓋 ２２ａ孔 ３ 台 ３１ 平面板 ３２ 柱 ４ 花の茎

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下端が開放し、多角形断面を有する筒
   状物の各側面に、切り込みを形成し、該切り込みより上
   部について、隣接する側面との境界を切り離し可能に形
   成すると共に、各側面の上端部に、側面を切り離した際
   に切り込みに差し入れる突出片を設けた、花束用販売装
   飾具。