JPH0722782U - ビンディング取付金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビンディング３を取り付けるための座金的な
役割を果たすビンディング取付金具を、容易に適正な足
間隔に調整して、その取付角度も容易に調整設定して取
り付けできる構造であって、しかもこのビンディング取
付金具には様々な規格のビンディング３を取り付け固定
できる所謂万能タイプのビンディング取付金具を提供す
ること。 【構成】 スノーボード板１の表面に該ボード板１の長
さ方向に対して所定の角度で止着固定する取付板２に、
スキー靴を固定するビンディング３を取り付け固定する
取付孔４を形成し、この取付板２の中央に貫通穴５を形
成し、この貫通穴５の周辺部に嵌合凹段部６を形成し、
この貫通穴５を閉塞する位置に回動板７を、嵌合凹段部
６上に係止状態にして且つ取付板２表面とほぼ面一状態
にして回動自在に係合し、この回動板７に前記貫通穴５
と連通する取付板止着孔８を形成したビンディング取付
金具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、スキー板の二倍以上あるスノーボード板にビンディングを取り付け 、このビンディングにスキー靴を固定してサーフィンのようにゲレンデを滑走す るスノーボードに関し、このビンディングをスノーボード板に取り付けるための ビンディング取付金具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

スノーボードは、通常のスキーと異なり、スキー板の二倍以上もある幅広いス ノーボード板に両足を固定するビンディングを取り付け、しかもこの両足の向き もスキーとは異なり単に滑走方向（スキー板の長さ方向）に向けて足を固定する のではなく、滑走方向に対して両足が双方とも所定角度傾いた向きとなるように 固定する。

【０００３】 従って、両足（夫々のスキー靴）を固定する左右のビンディングは、足間隔を 考慮して一定の間隔を置いて、しかも所定角度だけ傾いた向きに取り付けなけれ ばならない。

【０００４】 一方、このビンディングの取り付けに際しては、取り付け強度を向上させると 共にスノーボード板を傷めず耐久性を向上させるため、スノーボード板内に露出 状態に取付ナット筒を埋め込み、この所定位置に設けられている取付ナット筒を 介して取り付けるものである。

【０００５】 従って、前述のような左右の足間隔調整や取付角度などの調整は容易ではなく 、一般には規格された間隔と取付角度でビンディングを取り付けざるを得なかっ た。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】 本考案は、このビンディングを取り付けるための座金的な役割を果たすビンデ ィング取付金具を、容易に適正な足間隔に調整して、その取付角度も容易に調整 設定して取り付けできる構造であって、しかもこのビンディング取付金具には様 々な規格のビンディングを取り付け固定できる所謂万能タイプのビンディング取 付金具を提供することを目的としたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

【０００８】 スノーボード板１の表面に該ボード板１の長さ方向に対して所定の角度で止着 固定する取付板２に、スキー靴を固定するビンディング３を取り付け固定する取 付孔４を形成し、この取付板２の中央に貫通穴５を形成し、この貫通穴５の周辺 部に嵌合凹段部６を形成し、この貫通穴５を閉塞する位置に回動板７を、嵌合凹 段部６上に係止状態にして且つ取付板２表面とほぼ面一状態にして回動自在に係 合し、この回動板７に前記貫通穴５と連通する取付板止着孔８を形成したことを 特徴とするビンディング取付金具に係るものである。

【０００９】

【作用】

回動板７に対して取付板２を所定角度だけ回動して取付板２の向きを調整し、 回動板７の取付板止着孔８に止着ビス９を挿入し回動板７をスノーボード板１に 止着固定して取付板２を所望角度で所望位置に止着固定する。

【００１０】 この取付板２の取付孔４に止着ビスなどでビンディング３を止着固定する。 この取付板２や回動板７に様々な規格に応じた取付孔４を形成しておけば、取 付板２は回動板７部分が突出することなく全体として平板状であるため、様々な 規格のビンディング３を取り付けることができることとなる。

【００１１】

【実施例】

本実施例は、スノーボード板１の前後に所定間隔を置いて前足用と後足用のビ ンディングを夫々スノーボード板１の長さ方向に対して所定角度だけ傾けた向き に取り付けるもので、本案品を一旦スノーボード板１の取り付け、この本案品上 にビンディング３を取り付けるものである。

【００１２】 本実施例は、平板状の取付板２の中央に大きな円形の貫通穴５を形成し、この 貫通穴５の全周縁に嵌合凹段部６を形成している。

【００１３】 この貫通穴５を塞ぐようにして嵌合凹段部６に支承状態にして取付板２表面と 面一状態となる円形の平板状の回動板７を回動自在に係合している。

【００１４】 スノーボード板１の所定取り付け位置には、露出状態にして四ヶ所づつ取付ナ ット筒11（螺子筒）が埋設されている。

【００１５】 従って、この四ヶ所の螺子筒11に螺着する止着ビス９を挿入する取付板止着孔 ８を少なくともこれに合わせて回動板７に四ヶ所設けるが、本実施例では前後の 取付板２の間隔を調整できるように間隔方向に沿って三ヶ所づつ合計１２ヶ所の 取付板止着孔８を形成している。

【００１６】 また、本実施例では取付板２に様々な規格のビンディング３が止着できるよう にビンディング３の取付孔に合わせた位置に対応させて様々な取付孔４を形成し ている。

【００１７】 従って、回動板７に対して取付板２を所定角度だけ回動して取付板２の向きを 調整し、足間隔を調整して回動板７の所定の取付板止着孔８に止着ビス９を挿入 してスノーボード板１の螺子筒11に螺着して回動板７をスノーボード板１に止着 固定し、取付板２を所望角度で所望位置に固定する。

【００１８】 この取付板２の取付孔４に止着ビスなどでビンディング３を止着固定する。 この取付板２や回動板７に様々な規格に応じた取付孔４を形成しておき、取付 板２は回動板７部分が突出することなく全体として平板状であるため、様々な規 格のビンディング３をこの所定の取付孔４を介して取り付けることができる。

【００１９】 尚、本実施例では取付板２をスノーボード板１に対してやや湾曲隆起状に形成 し、止着に際してスノーボード板１表面に隙間なく密着状態に止着されるように 形成している。また、図示していないが取付板２の裏面にゴム板などを付設し、 スノーボード板１との密着性を高め、振動も防止している。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成したから、取付板の角度を所望の角度に調整して容 易に止着固定できるため、ビンディングを所望の角度に調整固定できると共に、 この機能を発揮する回動板が取付板より突出することなく、取付板に面一状態に 設けられるため、予め様々な規格に合わせて取付孔を形成しておけば、様々な規 格のビンディングを所望の角度で取り付け固定できる秀れたビンディング取付金 具となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の斜視図である。

【図２】本実施例の取り付け状態の断面図である。

【図３】本実施例の使用状態を示す説明斜視図である。

【符号の説明】

１ スノーボード板 ２ 取付板 ３ ビンディング ４ 取付孔 ５ 貫通穴 ６ 嵌合凹段部 ７ 回動板 ８ 取付板止着孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スノーボード板の表面に該ボード板の長
   さ方向に対して所定の角度で止着固定する取付板に、ス
   キー靴を固定するビンディングを取り付け固定する取付
   孔を形成し、この取付板の中央に貫通穴を形成し、この
   貫通穴の周辺部に嵌合凹段部を形成し、この貫通穴を閉
   塞する位置に回動板を、嵌合凹段部上に係止状態にして
   且つ取付板表面とほぼ面一状態にして回動自在に係合
   し、この回動板に前記貫通穴と連通する取付板止着孔を
   形成したことを特徴とするビンディング取付金具。