JPH07227811A - 木材チップのき裂形成装置 - Google Patents

木材チップのき裂形成装置

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JPH07227811A
JPH07227811A JP6242461A JP24246194A JPH07227811A JP H07227811 A JPH07227811 A JP H07227811A JP 6242461 A JP6242461 A JP 6242461A JP 24246194 A JP24246194 A JP 24246194A JP H07227811 A JPH07227811 A JP H07227811A
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roll
rolls
scraper
wood chips
forming device
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JP6242461A
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English (en)
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Ravindran Nadarajah
ラヴィンドラン・ナダラジャー
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Beloit Technologies Inc
Original Assignee
Beloit Technologies Inc
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27LREMOVING BARK OR VESTIGES OF BRANCHES; SPLITTING WOOD; MANUFACTURE OF VENEER, WOODEN STICKS, WOOD SHAVINGS, WOOD FIBRES OR WOOD POWDER
    • B27L7/00Arrangements for splitting wood
    • B27L7/02Arrangements for splitting wood using rotating members, e.g. rotating screws
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21BFIBROUS RAW MATERIALS OR THEIR MECHANICAL TREATMENT
    • D21B1/00Fibrous raw materials or their mechanical treatment
    • D21B1/02Pretreatment of the raw materials by chemical or physical means
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C1/00Pretreatment of the finely-divided materials before digesting
    • D21C1/10Physical methods for facilitating impregnation

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  • Debarking, Splitting, And Disintegration Of Timber (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 つまりを生じさせることなくき裂を形成させ
る木材チップき裂形成装置で且つロール表面の汚れを連
続して取る木材チップき裂形成装置の提供。 【構造】 ピラミッド形突起のマトリックスの表面を有
して反対方向に回転するロール24,26を備えてい
る。ピラミッドは円周方向に一線に配置され、ピラミッ
ドの円周方向の列の間のギャップは、ロールを取り巻い
て連続したV字形の溝を形成している。ロールの表面を
掃浄にし、かつ、その表面の間に木材チップまたはその
他の材質が堆積しないようにスクレーパー22が備えら
れている。スクレーパー22は、ロールが装着されてい
るフレーム30に関して固着されている受け板と、高摩
耗抵抗性1/4インチの厚さのステンレススチールでで
きた置き換え可能な区分されたブレード62とから成
る。ブレード62の縁は、ロールの表面にあるピラミッ
ドの列の間に適合する三角形の歯を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水の浸透を良くし、次の
パルプ形成操作をやり易くするため木材チップを処理す
る装置に関し、更に詳細には、ごく接近して位置する操
作ロール間にチップを通過させ、ロールによってチップ
に圧縮力をかけてき裂を発生させる積極的な輪郭の着い
た表面を有する破壊装置に関する。
【0002】
【従来の技術】木材の繊維から作る製紙工程において
は、木材の繊維は原料の木材から遊離されなければなら
ない。広く行われている方法においては、このことは、
繊維を結合している物質リグニンが溶解するまで溶解液
の中で木材繊維を蒸解することによって行われている。
【0003】蒸解液によて迅速かつ均等に蒸解処理する
ために、原料の木材は樹皮がはがされたあとチッパーを
通過して、1インチから4インチの長さの木材チップに
形成される。このチッパーはオーバーサイズチップをか
なりの割合で生じさせてしまうので、これらのオーバー
サイズチップはスクリーニング装置で分離されたあと、
通常、チップスライサーを通して再処理され、望ましい
厚みにスライスされる。
【0004】しかし、チップスライサーを通して再処理
することは、おがくずや木片をたくさん生ずるという不
都合がある。おがくずや木片を生じさせることは、一定
量の原料木材からつくる高質繊維の総生産性を減少させ
てしまう。原料木材の価格が製紙される紙の価格のおお
もとであるから、オーバーサイズチップをスライスしな
おすことは、かなりの損失を被ることになる。
【0005】長い間研究開発され、ようやく近年商業化
された処理法で、オーバーサイズの木材チップの再スラ
イス処理に替わるのが、チップの“層剥離”又は“破
砕”という名称で知られる処理である。これによると、
木材チップは対置するローラーを通して供給され、ロー
ラーのニップを通して圧縮される。
【0006】木材チップを圧縮してその後チップを最初
の形へ再膨張させることによって、チップに破砕を発生
させるか又はチップとしての形態を少なくとも破砕して
チップの多孔性を増加させ、蒸解液がチップに一層迅速
に浸透し、それによって、チップの厚みを効果的に減少
させるのである。
【0007】このような層剥離装置又は破壊装置は、滑
らかな表面又はほんのわずか粗くした表面を使用してい
るので、木材チップの処理量が低いものであった。更に
積極的な表面を使えば木材チップの処理量は増えるかも
しれないが、容認できない繊維の損傷が起こる恐れがあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ビーラグスに特許され
た米国特許第4,953,795号は、ピラミッド形突
起のマトリックスから成る積極的な輪郭の付いたロール
表面を有する装置を開示している。ビーラグスは、木材
チップに好ましくは繊維の配列方向にき裂を発生させて
破砕するロールを示している。
【0009】ビーラグスの開示のような、外方に伸長す
る個々の突起を有する積極的な輪郭の付いたロール表面
は、木材チップを用意するために実際にチップ破砕処理
に使用するにあたって特に重要であることがわかってい
る。
【0010】しかしながら、積極的な輪郭の付いたロー
ル表面は、湿りけのあるチップ、粘つきのあるチップ、
かつ、髄のある木材チップを処理するときには粘ついて
しまう。そこで必要とされるのが、湿りけのあるチッ
プ、粘つきのあるチップ、かつ、髄のある木材チップ
に、つまりを生じさせることなくき裂を形成させる装置
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の木材チップき裂
形成装置は、非常に積極的な表面を有する反対方向に回
転するロールを備えている。好ましい設計では、積極的
な表面は機械加工されるか、鋳造されるか、又は別の方
法でロール表面に形成されるかしたピラミッド形突起の
マトリックスを有する。このピラミッド形突起は、ロー
ル表面に円周上に配置され、それによって、ピラミッド
形突起の円周上の列の間のギャップがロールを取り巻い
て、ロールの縦軸方向に伸長する連続したV字形の溝を
形成している。
【0012】ロールの表面の汚れをとりロール間の木材
チップのつまりを防ぐためにスクレーパーが備えてあ
る。このスクレーパーは、ロールが取り付けてあるフレ
ームに固着する受け板と、高摩耗抵抗性を備える1/4
インチのステンレススチール製の置き換え出来る断片ブ
レードによって形成される。ブレードの端部は三角形の
歯を有し、ロール表面にあるピラミッド形突起の列とか
み合うようにしてある。
【0013】ブレードの歯は、非常に積極的なロール表
面を形成するピラミッド状の突起の側から1−2mm離
れて位置している。スクレーパーは、掻き取られた物質
が容易に落ち去るようにロールの下に配置されるのが好
ましい。しかしながら、スクレーパーを既存の装備にレ
トロフィットさせる際は、対置するロールの円周近辺の
どこにでも配置できる。
【0014】本発明の目的の一つは、湿りけのあるチッ
プ、粘つきのあるチップ、かつ、髄のある木材チップを
処理できる木材チップき裂形成装置を提供することであ
る。
【0015】本発明のもうひとつの目的は、木材チップ
き裂形成装置に使用される積極的な輪郭の付いたロール
表面の汚れを連続して取る装置を備えた木材チップき裂
形成装置を提供することである。本発明のその他の目
的、特徴及び効果は添付図面に関連した次の詳細な説明
から明らかとなるであろう。
【0016】
【作用】本発明によれば、木材チップのき裂形成装置を
構成するロール表面にある外方に伸長する突起とかみ合
う突起状の部分を有するスクレーパーが設けられていて
このスクレーパーがロール表面に付着した物質を掻き落
とす。これによって、湿りけのあるチップ、粘つきのあ
るチップ又は、髄のある木材チップにおいても、つまり
を生じさせることなくき裂を形成させる木材チップき裂
形成装置を提供することができる。
【0017】
【実施例】特に図1〜10を参照しつつ、ここでは同じ
符号は同じ部材を示し、木材チップの処理装置を図1,
2及び3に示す。図2,3及び4に示すように、木材チ
ップ処理装置20はスクレーパー装置22を備えチップ
処理装置20の性能を改善している。
【0018】木材チップ処理装置20は第1ロール24
及び第2ロール26を備え、これらのロールが回転する
ように軸受け28によってフレーム30に装着されてい
る。ロール24,26は積極的な輪郭の付いたロール表
面32,34を有し、平行に隔置してロールの間にニッ
プ36を形成し、反対方向に回転する。
【0019】図7に最もよく示すように、積極的な輪郭
の付いたロール表面はピラミッド38によって形成され
ているのが好ましく、これらピラミッドはロール24,
26の積極的な表面32、34を形成して円周方向に一
列に配置されている。
【0020】好ましい実施例に於いては、ピラミッド3
8のピークは、互いに1/2インチ離れて位置し、個々
のピラミッドのピークからベースまでの深さは約1/4
インチである。操作時には、ピラミッド38のピーク
は、ピークとピークが並ぶように配置されるか又は、ピ
ークと谷が並ぶように配置される。作用時、ピラミッド
38は、チップがロールの間へどんな状態で入るかに拘
わらず、チップの繊維の配向方向に沿って木材チップを
破砕する。
【0021】図7に示す実施例に於いて、ロール表面は
ピラミッド形突起のマトリックスで構成され、そのピラ
ミッド形突起は、ロール表面32,34の上に円周方向
のV字形谷41を形成している。軸方向のV字形谷42
は、ピラミッド38の間で円周方向の谷41と直角をな
してロール24,26上に形成されている。交叉する谷
41,42は、ロール表面32,34から放射方向に外
方へ伸長する4側ピラミッド38を形成している。
【0022】積極的な輪郭を有する表面32,34の形
と作用は、ここで参照した1990年9月4日付けでビ
ーラグスに特許された米国特許第4,953,795号
に更に詳細に説明されている。
【0023】木材チップ処理装置20は、電動モーター
43を有し、整合するVベルト44によって減速機45
を駆動する。減速機45はロール24,26を中心駆動
軸46に接続している。ロール26は、その軸受け28
及び減速機45と共に、油圧アクチュエータ48によっ
て水平方向に調整が可能である。これによりニップ36
の幅は、対置ロール26に平行に隔置するロール24を
動かすことによってコントロールできる。
【0024】加工処理されようとしているチップ56
は、ロール24,26の間のニップ36の上に取り付け
たチップ供給機(infeed)50を通して送り込ま
れる。供給機50はニップ36の上方に位置し、図9及
び10に示す振動コンベアー52のような供給手段によ
ってチップを供給される。
【0025】オーガーコンベアー、ホッパー、通常のコ
ンベアー又はシュートの様なチップ56を供給するどん
な手段も使用できるが、チップ56の流れが均等になる
供給手段が望ましい。木材チップは通常淀みなく流れて
いるが、しばしばねばりこくなりロール24,26の表
面32,34に粘り着くことがある。
【0026】例えば、松やモミのような針葉樹は、木材
チップ56表面の上へにじみ出る樹脂状物質を生じてチ
ップをロールに粘着させる。その上、チップが濡れてい
る時又は、バクテリアやかびや粘菌等の成長によって粘
りこくなったり軟泥状になっている時、チップ56はロ
ール24,26の表面32,34に粘り着き易くなる。
【0027】ロール24,26を通過する時チップ56
が通常ファクター5まで圧縮されると言うことに気が付
けば、この傾向は一層明らかに理解される。この圧縮工
程がチップ56をロール表面24,26と密着させ、こ
れが通常粘着過程と関連しているからである。図2に於
いて矢印54で示すように、チップ56がロールから自
由に落下しない場合は、チップはロール24,26の表
面32,34の上に残留しニップに再流入するのであ
る。
【0028】チップ56をリサイクルすることには二つ
の大きな欠点がある。第1は、リサイクルしたチップ5
6は圧力がかかりすぎてそのチップから生成される繊維
の質が落ちる結果になるということ。第2は、チップ5
6を再循環することでチップ処理装置20に負担をかけ
過ぎて材料の流動率が低下してしまうか又は、新しく流
入するチップが適切に処理されなくなる結果を生むとい
うことである。
【0029】これらの問題点を解決するために、図2及
び3に示すスクレーパー装置22がチップ処理装置20
の一部分を構成している。チップスクレーパー装置22
は、横方向の支持梁58を有し、そこに受け棒60が溶
接されるか又は別の方法で付着され、さらにその受け棒
60に一つ以上のブレード片62がボルト63によって
締着されている。図5に示すように、各ブレード片62
は三角形の歯64を有し、その輪郭は、ロール24,2
4の非常に積極的な表面32,34を形成するピラミッ
ド38間に刻まれた円周方向の溝41に適合している。
【0030】好ましい実施例では、スクレーパー装置2
2の横方向の支持梁58は、各ロール24,26の上方
でフレーム30に取り付けてある。図2及び3に示すよ
うに、スクレーパー装置22は、ロール24,26の溝
41の中に下に向かって放射方向に配置された歯64を
備えたブレード片62の位置を定めている。こうして、
木材チップ56がロール24,26の円周方向の谷41
の中で積極的なピラミッド38の間に詰まった場合は、
歯64によって取り除かれる。
【0031】歯64の輪郭は、円周方向の谷又は溝41
の輪郭に適合し、ロール表面32,34の千分の40か
ら80インチ(1−2mm)以内にごく接近して位置し
ている。図5に示すように、ブレード片62はボルト孔
68を備え、その孔を通ってボルト63がブレード片6
2を受け棒60に装着している。受け棒60はブレード
片を支持し、振動やたわみから守って固着している。ブ
レード片62は比較的ゲージの薄い、ニトロニック30
ステンレススチール製の1/4インチステンレススチー
ルで形成されている。ニトロニック30ステンレススチ
ールは、金属同士の摩擦に耐えるように設計された高摩
耗抵抗性の材料である。
【0032】幾つかの場合には、幾分厚めの1/2イン
チのブレード片を使用することが望ましい。それは、厚
めのブレード片を使うと、その厚みのおかげで歯の刃先
を細くできるからである。ブレード片62は、二つのフ
ートセクションで形成されていると便利で、この場合に
は、一つのブレード片は異なる処理能力の機械に使用で
きる。図1,2および3に示す機械は、長さ4フィート
のロールを備え、二つのブレード片62を使用し、木材
チップを毎時110立方メートルの範囲内で処理でき
る。ブレード片62を用いることによって、スクレーパ
ー装置22が長さの異なるさまざまなチップ処理機に簡
単に採用できる。
【0033】図9は二元式チップ処理装置120の別の
実施例を示す。二元式チップ処理装置120は第1ロー
ル124と第2ロール126を使用し、その間に第1ニ
ップ136を形成している。ロール124,126は軸
受け128に装着されている。ロール124,126は
互いに反対方向に回転し、ニップ136によってチップ
56を処理している。
【0034】第3ロール127が第2ニップ137を形
成し、ロール126及び127は対置している。第2ニ
ップ137のギャップは第1ニップより小さい。こうし
て、チップ56は順送りに破砕される。順送りに破砕す
ることは、チップ56を一層完全に破砕させると同時
に、繊維の質の減少を引き起こしかねないチップの過剰
圧縮を避けられるという二重の利点を有する。
【0035】チップ処理装置120によってなされる二
段階破砕処理は次のように機能する。チップ56が振動
コンベアー52から第1ニップ136へ流入するが、こ
の第1ニップ136の幅は最厚のチップ56に過剰の圧
縮をかけないようにセットされている。最厚のチップ5
6は、ニップ136を通過すると、ロール124,12
6の非常に積極的な表面132,134によって繊維の
配向方向に沿ってき裂を発生させられる。
【0036】こうしてき裂の入ったチップ56は、第1
ロール124及び第3ロール127の間でチップ56を
支持する送りテーブル139へと進む。送りテーブル1
39の上方で回転する第2ロール126の運動は掃除効
果を生じさせ、チップ56をテーブル139から第2ニ
ップ137へ運び込む。第2ニップに到達したところ
で、チップ56は表面133,134で更に圧縮され、
こうして非常に厚いチップ全てが破砕される。最厚のチ
ップの中のき裂は、第2ニップに於けるチップの処理を
一層し易くしているので、過剰圧縮が避けられるのであ
る。
【0037】チップ処理装置120はニップ136及び
137の各間隔を調整するための油圧アクチュエーター
148を備えている。チップ処理装置120は、部品及
び装備をかなり節約するだけでなく2機分のチップ処理
装置20の仕事を有効に成し遂げる。チップ処理装置1
20は、チップ処理装置20に必要な4個のロールと2
体のフレームの代りに、3個のロールと1体のフレーム
130を必要とするに過ぎない。こうして、積極的な破
砕が必要であるなら、チップ処理装置120は2機のチ
ップ処理装置20よりもコストの点でも有利になる。
【0038】新しい設計の機械については、図9に示す
ように、スクレーパー122は、ロール124,12
6,127に関して最適の位置に配置される。ロールの
底部に近ずき易いロール124及び127については、
スクレーパー122はロールの下方に配置されるのが好
ましく、それによって、ロールの積極的な表面を形成す
るピラミッド38の列40の間から削られる材料は自由
にロールから落下できる。ロールの底に近ずきにくいロ
ール126については、スクレーパー122は、材料が
下流に面した側へ削り落とされるように配置される。
【0039】図10は三元式チップ処理装置220を示
し、この処理装置は第1ロール224、第2ロール22
6、第3ロール227及び第4ロール229を有する。
三元式チップ処理装置は二元式チップ処理装置に類似し
て機能するが、第3ニップ238を形成する直列第四ロ
ール129を有している。こうして、三元式チップ処理
装置220は、第1ニップ236、第2ニップ237、
第3ニップ238を有している。
【0040】第1ニップの間隔は第2ニップの間隔より
広く、第2ニップの間隔は第3ニップの間隔より広くな
っている。油圧アクチュエーター248及び249がニ
ップ236,237,238の間隔を制御するように備
えてある。油圧アクチュエーター248の動きが第1ニ
ップ236及び第2ニップ237の間隔を制御し、油圧
アクチュエーター249が第3ニップ238の間隔を制
御している。
【0041】三元式チップ処理装置の操作論理は二元チ
ップ処理装置の論理に類似しているが、破砕作用のみが
これら三つのニップで積極的に行われる。第1ニップに
流入するチップ56は、チップテーブル239を経て通
過し、第2ニップ237の中へ運び込まれ、ロール22
7の上部を渡って第3ニップ238に流入する。三元式
チップ処理装置の機能は、3体の単一ニップチップの処
理装置20による三つの連続した走行によって達成され
るのであるが、図10に示す様にこれらの機能を結合す
ることにより、1/3以上の必要ロール数と装備が、三
つのニップを形成する4体のロールを使用することによ
って節減できるのである。
【0042】スクレーパーバー222は、二元式処理装
置120上のチップスクレーパーバー122の設置に類
似の仕方で、三元式チップ処理装置220の最初の3体
のロール224,226及び227に配置されている。
ロールの底部に接近しやすい所では、スクレーパー22
2はロールの下方に位置するのが好ましく、それによっ
て、ピラミッド38の列40の間から削られる材料はロ
ールに妨げられることなく自由に落下できる。スクレー
パー222はこうして、ロール224,227及び22
9の下に設置される。ロールの底に接近しにくいロール
226については、スクレーパー222は、材料が下流
に面した側へ削り落とされるように配置される。
【0043】非常に積極的な表面はピラミッドのマトリ
ックスによって形成されるように示してあるが、円錐、
切頭体、放物線形、双曲線形、四面体形などに限らない
他の形を使うこともできる。ただし、これらの積極面を
形成する各々の形は、それぞれの歯を備える独特のブレ
ード形態を必要とし、それぞれの歯が、ロールの非常に
積極的な表面を形作っている幾何学形又は任意形によっ
て形成される円周方向の路に適合することが必要であ
る。
【0044】以上では、スクレーパーのブレードはフレ
ームに固着して示してあるが、ヒンジ状に又は伸縮自在
に装着することもできる。以上では又、ブレード材が高
摩耗抵抗性を有するステンレススチールであるよう示唆
されているが、高炭素鋼、炭化二タングステン、鋳造セ
ラミックインサート、プラスチック、複合材等の様な材
料であることもできる。
【0045】更に、スクレーパーのブレードはロールに
関して放射方向に沿って伸長するように示してあるが、
ロール表面の接線方向にでも垂直方向にでもどのような
位置にあってもよい。
【0046】以上で示したブレードの歯は、ブレードの
部分を構成して示してあるが、別個の素材であってもよ
いし、一層小さな素材で形成されていてもよい。又、図
1〜3に於いて、スクレーパー装置22は既存設計の機
械にレトロフィットされて示してあるが、スクレーパー
がロールの下に位置するように機械を再設計することも
できる。
【0047】本発明は、以上に図示かつ記述してきたよ
うな部品の特別な構造や装備に限定されるものではな
く、本発明の範囲から逸脱することなく種々の変形が可
能であることを包括することが理解されるべきである。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば木材チップのき裂形成装置を構成するロール表面に
ある外方に伸長する突起とかみ合う突起状の部分を有す
るスクレーパーを設けることによって、湿りけのあるチ
ップ、粘つきのあるチップ又は、髄のある木材チップに
おいても、つまりを生じさせることなくき裂を形成させ
る木材チップき裂形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】木材チップき裂形成装置の上部平面図であり、
一部分切り取ってある。
【図2】本発明のスクレーパー装置を示し、図1の線2
−2に沿う木材き裂形成装置の断面図である。
【図3】図2の線3−3に沿う木材き裂形成装置の断面
図であり、本発明のスクレーパー装置を示す。
【図4】図2の装置の線4−4に沿う拡大断面図であ
る。
【図5】図2に示すスクレーパーのブレードの前面側面
図である。
【図6】図5のブレードの部分的拡大図である。
【図7】図1のチップき裂形成装置のロール面の一部の
部分斜視図である。
【図8】スクレーパーのブレードとロール面の部分断面
図であり、ブレードの歯がロールの積極的な形態とかみ
合う様子を示す。
【図9】本発明のスクレーパーを備える木材チップき裂
形成装置取り付けの概略図である。
【図10】本発明のスクレーパーを備える別の木材チッ
プき裂形成装置取り付けの概略図である。
【符号の説明】
20 木材チップ処理装置 22 スクレーパー装置 24 第1ロール 26 第2ロール 28 軸受け 30 フレーム 32 積極的な輪郭付ロール表面 34 積極的な輪郭付ロール表面 36 ニップ 38 ピラミッド 41 円周方向のV字形谷 42 軸方向のV字形谷 43 電動モーター 44 Vベルト 45 減速機 46 中心駆動軸 48 油圧アクチュエーター 50 チップ供給機 52 振動コンベアー 56 木材チップ 58 支持梁 60 受け棒 62 ブレード片 63 ボルト 64 三角形の歯 68 ボルト孔 120 二元式チップ処理装置 122 スクレーパー装置 124 第1ロール 126 第2ロール 127 第3ロール 128 軸受け 129 第4ロール 130 フレーム 136 第1ニップ 137 第2ニップ 139 送りテーブル 148 油圧アクチュエーター 220 三元式チップ処理装置 222 スクレーパーバー 224 第1ロール 226 第2ロール 227 第3ロール 229 第4ロール 236 第1ニップ 237 第2ニップ 238 第3ニップ 239 チップテーブル 248 油圧アクチュエーター 249 油圧アクチュエーター

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材チップのき裂形成装置にして、互い
    に実質的に平行である水平方向の回転軸の周りで回転操
    作するように配置された第1及び第2ロールを備え、 該第1及び第2ロールはその間を通過する木材チップに
    圧縮力を作用させるように所定の間隔をおいて位置し、 少なくとも1個の前記ロールは外方に伸長する突起のマ
    トリックスによって形成される積極的に輪郭づけたロー
    ル表面を有し、 前記第1及び第2ロールの少なくとも1個のロールは、
    その縦軸に沿って少なくとも1個の前記ロールを回転さ
    せる手段に接続され、 少なくとも1個の前記ロールの水平方向の軸に平行に間
    隔をおいて位置する関係に装着される少なくとも1個の
    スクレーパーを備え、 そのスクレーパーは、少なくとも1個の前記ロールの方
    向へ放射方向に内方へ伸長し、かつ、前記輪郭づけたロ
    ール表面の外方へ伸長する突起とかみ合う突起状の部分
    を有し、該スクレーパーに対する前記ロールの回転が、
    前記ロール表面の掃除作用を生じさせることを特徴とす
    るき裂形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2ロールの両方は類似し
    て積極的に輪郭づけられ、少なくとも1個のスクレーパ
    ーが前記第1及び第2ロールの各々に平行に間隔をおい
    て位置する関係に装着されており、そのスクレーパーが
    前記積極的に輪郭づけられた表面とかみ合って、前記ロ
    ール表面の掃除作用を生じさせることを特徴とする請求
    項1に記載のき裂形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2ロールの前記積極的に
    輪郭づけられた表面は、そのロール表面にあるピラミッ
    ド形突起のマトリックスから成り、前記スクレーパーの
    突起部分は三角形の歯を郭定して、その歯が前記ピラミ
    ッドに適合し、かつ、かみ合うことを特徴とする請求項
    2に記載のき裂形成装置。
  4. 【請求項4】 実質的に平行で回転操作を行うように配
    置され、かつ、前記第1及び第2ロールの所定の間隔よ
    り小さい所定間隔をおいて前記第2ロールから離れて位
    置する第3ロールを備え、 前記第2及び第3ロールは前記第1及び第2ロールから
    送り込まれるチップを受け、そうして、木材チップを積
    極的にき裂形成させ、その第3ロールが積極的に輪郭づ
    けられた表面を有し、 前記第3ロールに平行に間隔をおいて位置する関係に装
    着される少なくとも1個のスクレーパーを備え、 そのスクレーパーは前記第3ロールの積極的に輪郭づけ
    られた表面とかみ合い、それによって前記第3ロール表
    面の掃除作用を生じさせることを特徴とする請求項1に
    記載のき裂形成装置。
  5. 【請求項5】 前記スクレーパーが高摩耗抵抗性の材質
    から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    き裂形成装置。
  6. 【請求項6】 互いに実質的に平行で回転操作を行うよ
    うに配置され、かつ、所定の間隔をおいて位置し、それ
    らの間を通過する木材チップに圧縮力を作用させる第1
    及び第2ロールを備える木材チップき裂形成装置にし
    て、 前記ロールの少なくとも1個は、外方に伸長する別々の
    突起のマトリックスを含む積極的に輪郭づけられたロー
    ル表面を有し、前記突起が望ましいチップの厚みと実質
    的に等しい高さであり、 前記第1及び第2ロールへ木材チップの流れを供給し、
    かつ、前記第1及び第2ロールの軸方向の範囲に沿って
    木材チップを分配する手段を備え、前記第1及び第2ロ
    ールの少なくとも1個は、その縦軸の周りでこの少なく
    とも1個のロールを回転させる手段に接続され、 前記第1及び第2ロールの少なくとも1個に平行に間隔
    をおいて位置する関係に装着された少なくとも1個のス
    クレーパーを備え、そのスクレーパーはロール表面に向
    かって伸長し、かつ、積極的に輪郭づけられた表面とか
    み合う複数の突起を有し、それによって、ロール表面の
    掃除作用を生じさせることを特徴とする木材チップのき
    裂形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2ロールの両方は類似し
    て積極的に輪郭づけられ、少なくとも1個のスクレーパ
    ーは、前記第1及び第2ロールの各々に平行に間隔をお
    いて位置する関係に装着され、そのスクレーパーは、前
    記積極的に輪郭づけられた表面とかみ合い、それによっ
    て、ロール表面の掃除作用を生じさせることを特徴とす
    る請求項6に記載のき裂形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2ロールの積極的に輪郭
    づけられた表面は、ロール表面にあるピラミッド形突起
    のマトリックスから成り、前記スクレーパーは三角形の
    歯を郭定する部分を有して、その歯が前記ピラミッドに
    適合し、かつ、かみ合うことを特徴とする請求項7に記
    載のき裂形成装置。
  9. 【請求項9】 前記スクレーパーが高摩耗抵抗性の材質
    から構成されていることを特徴とする請求項6に記載の
    き裂形成装置。
  10. 【請求項10】 木材チップき裂形成装置にして、1体
    のフレームと、 回転軸のまわりでそのフレームに回転できるように装着
    されている第1ロールと、 実質的に第1ロールに平行な回転軸のまわりでそのフレ
    ームに回転できるように装着されている第2ロールとを
    備え、 それら第1及び第2ロールは、互いに所定の間隔をおい
    て位置し、それらの間を通過する木材チップに圧縮力を
    作用させ、かつ、少なくとも第1ロールは外方へ伸長す
    る突起のマトリックスで形成されている輪郭の付いたロ
    ール表面を有し、 その第1ロールの水平方向に平行に間隔をおいて位置す
    る関係でフレームに装着されている少なくとも1個のス
    クレーパーを備え、 そのスクレーパーは、第1ロールを向いて放射方向に内
    方へ伸長する突起部分を有し、かつ、ロールの輪郭付き
    表面の外方へ伸長している突起とかみ合い、それによっ
    て、そのスクレーパーに対する第1ロールの回転が木材
    チップをロール表面から解きはずすことを特徴とする木
    材チップき裂形成装置。
  11. 【請求項11】 前記スクレーパーが、前記第1及び第
    2ロールの各々にかみ合う関係にフレームに装着されて
    いることを特徴とする請求項10に記載のき裂形成装
    置。
  12. 【請求項12】 前記第1ロールに実質的に平行な回転
    軸のまわりで回転できるようにフレームに装着されてい
    る第3ロールを備え、 その第3ロールは、前記第1及び第2ロールの間の所定
    の間隔より小さな所定間隔をおいてその第2ロールから
    離れて位置し、かつ、その第3ロールは放射方向に外方
    へ伸長する複数の突起を備えている表面を有し、かつ、
    第2及び第3ロールは第1及び第2ロールから流入する
    木材チップを受けて更に破砕させ、 第3ロールに平行に間隔をおいて位置する関係でフレー
    ムに装着されている少なくとも1個のスクレーパーを備
    え、 そのスクレーパーは、第3ロールの外方へ伸長している
    突起とかみ合う放射方向に内方へ伸長している突起を有
    し、それによってそのスクレーパーに対する第3ロール
    の回転が木材チップをロール表面から解きはずすことを
    特徴とする請求項10に記載のき裂形成装置。
JP6242461A 1993-10-12 1994-10-06 木材チップのき裂形成装置 Pending JPH07227811A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13504293A 1993-10-12 1993-10-12
US08/135042 1993-10-12

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07227811A true JPH07227811A (ja) 1995-08-29

Family

ID=22466238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6242461A Pending JPH07227811A (ja) 1993-10-12 1994-10-06 木材チップのき裂形成装置

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JP (1) JPH07227811A (ja)
CA (1) CA2129865A1 (ja)
FI (1) FI944776A (ja)
NO (1) NO943732L (ja)
SE (1) SE9402842L (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042604A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Nobuaki Oki 亜臨界状態による木材の繊維を線維固形分としての分離方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042604A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Nobuaki Oki 亜臨界状態による木材の繊維を線維固形分としての分離方法

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Publication number Publication date
CA2129865A1 (en) 1995-04-13
FI944776A (fi) 1995-04-13
SE9402842L (sv) 1995-04-13
SE9402842D0 (sv) 1994-08-25
FI944776A0 (fi) 1994-10-11
NO943732D0 (no) 1994-10-05
NO943732L (no) 1995-04-18

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