JPH0722708Y2 - 静電吸着式掲示板 - Google Patents

静電吸着式掲示板

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JPH0722708Y2
JPH0722708Y2 JP7520989U JP7520989U JPH0722708Y2 JP H0722708 Y2 JPH0722708 Y2 JP H0722708Y2 JP 7520989 U JP7520989 U JP 7520989U JP 7520989 U JP7520989 U JP 7520989U JP H0722708 Y2 JPH0722708 Y2 JP H0722708Y2
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Inventor
浩司 畑村
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、静電気の吸着力を利用して紙片等の掲示物
を吸着保持するようにした静電吸着式掲示板に関する。
(従来の技術) 従来、紙片等の掲示物を掲示板に掲示する際には、接着
テープや押しピン等により行っていた。しかしながら、
このような掲示方法では、掲示物の一部しか掲示板に固
定することができず、風等により剥がれやすく、また、
掲示物の剥取りの際に接着テープの一部が掲示板上に残
ることがあり、実用上問題となっている。
そこで、この問題を解決するために、静電気の吸着力を
利用して掲示物を保持するようにした静電吸着式掲示板
が提案されている。すなわち、その提案されている技術
とは、従来より周知の技術により掲示板表面の全面に静
電気を帯電させ、この掲示板表面の任意の位置に配置さ
れた掲示物を吸着保持するものである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記提案技術では掲示物の大きさに無関
係に掲示板表面の全面を帯電させているので、掲示板表
面に掲示物が掲示されている割合、換言すれば掲示板の
利用率にかかわらず、常に一定の電力(掲示板表面の全
面を帯電させるために必要な電力)が必要となる。この
ことを別の見地から見ると、例えば掲示板の10分の1程
度の大きさの掲示物のみを上記掲示板に掲示した場合、
掲示板表面のうち真に帯電させる必要がある領域は全体
の10分の1であり、残りの10分の9は実質上帯電させる
必要のない領域であるので、実質上帯電させる必要のな
い領域の表面を帯電させるために要する電力が浪費され
ている。
また、従来の静電吸着式掲示板では、家庭用100V電源を
その駆動源としており、その電源コンセントから一定の
範囲内でしか利用することができない。したがって、電
源コンセントから遠く離れた位置や電源コンセントのな
い場所に掲示板を移動あるいは設置することはできな
い。
(考案の目的) この考案は上記課題を解決するためになされたもので、
掲示板の使用状況に応じて掲示板の帯電領域を切換える
ことができ、消費電力を低減することができるととも
に、任意の位置に移動あるいは設置することができる静
電吸着式掲示板を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この考案にかかる静電吸着式掲示板は、上記目的を達成
するために、掲示物が静電吸着される掲示領域を複数設
けた吸着シートと、持ち運び可能な可動電源とを設ける
とともに、制御手段により、前記複数の掲示領域の中か
ら任意の掲示領域が選択されると、前記可動電源の出力
電圧を当初の一定期間は高デューティー、その後は低デ
ューティーでチョッパし昇圧し、その選択された掲示領
域に印加して静電気を帯電させている。
(作用) この考案においては、必要な掲示領域にだけ電圧が印加
され、しかもその電圧は当初の一定期間は高デューティ
ー、その後は低デューティーでチョッパしたものである
ので、消費電力が少なくて済む。
(実施例) A.第1実施例 第1A図はこの考案にかかる静電吸着式掲示板の一実施例
を示す正面図であり、第1B図はその側面図であり、第1C
図はその要部拡大図である。第1A図に示すように、4つ
の掲示領域1a,1b,1c,1dを有する吸着シート1が吸着シ
ート保持部材2により保持されている。ここで、吸着シ
ート1は、従来より周知の技術によりその表面上に静電
気が帯電するように構成されている。すなわち、吸着シ
ート1の各掲示領域1a,1b,1c,1dにはフィルム導線(図
示省略)がそれぞれ埋め込まれており、後で詳説する制
御手段によりこれらのフィルム導線に適当な電位を印加
することにより各掲示領域1a,1b,1c,1dの表面がそれぞ
れ帯電するように構成されている。また、吸着シート保
持部材2の右下側部(第1A図)には動作表示機能付き動
作スイッチ群3が取付けられており、このスイッチ群3
を作業者等が操作することによりこのスイッチ群3から
出力される信号に基づいて上記制御手段が掲示板の制御
を行うように構成されている。ここで、スイッチ群3
は、掲示板全体のON-OFF切換えを行うための電源スイッ
チ4と、吸着シート1の各掲示領域1a,1b,1c,1dの帯電
−非帯電切換えをそれぞれ行うための帯電制御スイッチ
5a,5b,5c,5dとで構成されている。なお、第1B図におい
て、6は壁面取付金具であり、この壁面取付金具6によ
り掲示板が壁面に取付け、固定される。
第2図は第1図に示す掲示板の制御を行う回路構成を示
すブロックである。同図に示すように、制御手段7は経
過時間計測部7aと発振部7bと駆動部7cとで構成されてい
る。経過時間計測部7aは動作表示機能付スイッチ群3の
各スイッチ4,5a〜5dに接続され、各スイッチ4,5a〜5dか
らの信号に基づいて各掲示領域1a〜1dの帯電制御信号S
1a〜S1dを作成し、それらの信号S1a〜S1dが発振部7bに
与えられるように構成されている。発振部7bは帯電制御
信号S1a〜S1dに基づき各掲示領域1a〜1dの駆動制御信号
S2a〜S2dを作成し、それらの信号S2a〜S2dが駆動部7cに
与えられるように構成されている。駆動部7cは小型のバ
ッテリー電源10と接続されており、駆動制御信号S2a〜S
2dに基づきバッテリー電源10の出力電圧を昇圧させて選
択的に掲示領域に埋め込まれたフィルム導線(図示省
略)に給電してその選択された掲示領域を帯電させる。
なお、同図への図示を省略したが、各スイッチ4,5a〜5d
には表示ランプが内蔵されており、各スイッチ4,5a〜5d
のON・OFF状態に応じて点灯・消灯するように構成され
ている。
次に、上記静電吸着式掲示板への掲示物の掲示作業手順
および剥取作業手順について説明する。
(1) 掲示手順 掲示作業手順として、作業者はまず最初に、電源スイッ
チ4をON状態に作動させて掲示板を稼働させる。これに
より、電源スイッチ4に内蔵された表示ランプが点灯
し、掲示板が稼働状態にあることが容易に認識される。
次に、作業者は、掲示物を吸着シート1に軽く押しつけ
ながら掲示物の掲示位置を決定し、その位置に対応する
掲示領域の帯電制御スイッチをON状態に作動させる。例
えば、時刻t1(第3図)において、作業者が帯電制御ス
イッチ5aを押動した場合、スイッチ5aからの信号を受け
て経過時間計測部7aから掲示領域1aの帯電開始指令信号
S1aが発振部7bに与えられ、発振部7bから第3図に示す
ようにデューティーが80%の信号S2aが駆動部7cに出力
される。駆動部7cでは、この信号S2aに基づいてバッテ
リー電源10の電圧をチョッパし、トランスにより昇圧し
て、デューティーが80%で、しかも所定の値(例えば15
00V)の電圧Vaとして掲示領域1aのフィルム導線に給電
開始する。その結果、一定時間T(第3図)が経過する
と、掲示領域1aは掲示物を吸着保持できる程度にまで帯
電される。一方、帯電制御スイッチ5b〜5dは押動されて
いないので、同図に示すように掲示領域1b〜1dのフィル
ム導線には給電されず、それらの掲示領域は非帯電状態
のままである。なお、上記においてはデューティーが80
%に設定されているが、これに限定されるものではな
い。但し、デューティーが低い場合にはフィルム導線へ
の給電開始から掲示物の吸着保持が可能となるまでの時
間T(第3図)が長くなるので、デューティーを極力高
めることが望ましい。また電圧Vaを平滑した後給電する
ようにしてもよい。
ところで、一旦掲示領域1aに吸着保持された掲示物を吸
着保持し続けるには、さらに連続して掲示領域1aのフィ
ルム導線に給電し続ける必要がある。したがって、デュ
ーティー80%の電圧Vaを給電し続けてもよい。掲示領域
1aへの給電開始から完全に帯電されるまでの間において
は上記のような理由からデューティーが高い値に設定さ
れているが、掲示物の吸着保持の維持においては、その
ような高デューティーは必ずしも必要はなく、単に掲示
物を吸着保持し続けることができる最小限以上にデュー
ティーを設定すればよい。
そこで、経過時間計測部7aでは、スイッチ5aの押動とと
もに、時刻t1からの経過時間が計測され、所定時間T
(=t2−t1)が経過すると、デューティーを変更する旨
の信号S1aが発振部7bに与えられ、発振部7bから第3図
に示すようにデューティーが50%の信号S2aが駆動部7c
に出力される。駆動部7cでは、この信号S2aに基づいて
デューティーが80%から50%に変更される。なお、上記
においては変更後のデューティーを50%に設定したが、
これに限定されるものではなく掲示物の吸着保持を維持
するために必要な最小限以上の値であればよく、これに
より掲示物が掲示領域1aから剥れる心配はない。また、
上記のようにデューティーが80%から50%に減少するこ
とにより、消費電力を抑えることができ、バッテリー電
源の小型化を図ることができる。
なお、上記では掲示物を吸着シート1に押しつけた状態
で各帯電スイッチを作動させているが、あらかじめ目視
等により掲示物の掲示位置を決定し、その位置に対応す
る掲示領域を帯電させ、その後掲示物をその掲示領域に
掲示してもよい。
(2) 剥取り作業手順 掲示物の剥取りは、上記(1)の掲示作業手順により得
られた掲示領域に対する帯電を維持した状態で行なえば
よい。通常、静電気による吸着力は人の手によって掲示
物を容易に剥取ることができる程度のものであるため、
上記のように、掲示領域の表面を帯電させた状態で剥取
り処理を容易に実行することができる。その後、掲示物
を剥取った掲示領域に別の掲示物(継続して掲示しなけ
ればならないもの)がないことを確認して、その掲示領
域の帯電制御スイッチをOFFさせる。例えば、上記のよ
うにして掲示領域1aが帯電されている状態(第3図の時
刻t2〜t3の間)で、時刻t3において作業者が帯電制御ス
イッチ5aを再度押動すると、経過時間計測部7aから掲示
領域1aの帯電終了指令信号S1aが発振部7bに与えられ、
発振部7bから駆動部7cへの信号S2aの出力が停止され
る。これにより、その掲示領域1aに対する給電が停止さ
れて非帯電状態となる。それと同時に、その帯電制御ス
イッチに内蔵された表示ランプが消灯し、これによりそ
の掲示領域が非帯電状態にあることが容易に識別され
る。
以上のように、掲示物を掲示する領域を4つの掲示領域
1a〜1dに分割し、動作表示機能付き動作スイッチ群3を
適当に操作し、そのスイッチ群3からの信号を基にして
制御手段7によりそれらの掲示領域1a〜1dを個々に帯電
制御するようにしたので、掲示物のない掲示領域への電
力供給が不要となり、その分の電力量を節約することが
でき、消費電力が低減される。また、給電開始当初は高
デューティー、所定時間経過後は低デューティーとした
ので、給電開始から掲示物の吸着保持が可能となるまで
の時間を短く保ちつつ、消費電力より一層抑えることが
できる。さらに、消費電力の低下に伴い掲示板の駆動源
を持ち運び可能なバッテリー電源とすることが可能にな
ったので、掲示板を任意の位置に設置することができ
る。
B.第2実施例 上記第1実施例では帯電させる掲示領域を帯電制御スイ
ッチ5a〜5dの押操作により選択指定していたが、この考
案の第2実施例では、第1A図に示す掲示板に従来より周
知の光学式タッチセンサをさらに設け、この光学式タッ
チセンサにより帯電させる掲示領域を自動的に選択指定
するように構成している。なお、光学式タッチセンサは
従来より周知なものであるため、ここではその構成の説
明を省略する。
第4図は第2実施例にかかる掲示板の回路構成を示すブ
ロック図である。第2図と第4図とを比較してわかるよ
うに、第2実施例の構成は第1実施例の構成にさらに光
学式タッチセンサ8と座標交換回路9とが設けられたも
のである。すなわち、光学式タッチセンサ8により作業
者等が吸着シート1表面にタッチしたことを検知して、
座標交換回路9によりタッチ位置の座標を検出し、その
座標位置を示す信号を経過時間計測部7aに与えて、第5
図の示す動作フローにしたがって所定の処理が行われる
ように構成されている。すなわち、ステップS1で吸着シ
ート1上へのタッチの有無を判別し、タッチがあると、
タッチされた座標位置に対応する掲示領域を求め(ステ
ップS2)、さらにステップS3でその領域がすでに帯電さ
れているか否かを判別し、まだ帯電されていない場合に
その領域を帯電させる(ステップS4)。その他の構成は
第1実施例と同様であるため、その説明を省略する。
次に、第2実施例にかかる掲示板への掲示物の掲示作業
手順および剥取り作業手順についてそれぞれ説明する。
ただし、以下の説明では、第6図に示すように、掲示物
12を掲示領域1b,1dに掲示する場合を想定して話を進め
る。
(1) 掲示作業手順 まず、作業者は、電源スイッチ4をON状態に作動させて
掲示板を稼働させる。これにより、電源スイッチ4に内
蔵された表示ランプが点灯し、掲示板が稼働状態にある
ことが容易に認識される。次に作業性は、第6図に示す
ように、掲示物12を掲示領域1b,1dに軽く押しつけなが
ら掲示物12を掲示する位置を決定する。このとき、作業
者等は掲示物12を掲示領域1b,1dに対応する吸着シート
1面上に軽く押し付けるため、必然的に光学式タッチセ
ンサ8によりそのタッチ位置が読み取られ、その位置デ
ータが座標交換回路9を介して経過時間計測部7aに与え
られる。経過時間計測部7aは、第5図に示す動作フロー
にしたがって帯電制御信号S1b,1dを作成し、上記第1実
施例と同様にしてそのタッチ位置に対応する掲示領域1
b,1dに給電して帯電させる。こうして、掲示物12が掲示
領域1b,1dに吸着保持される。すなわち、作業者等は第
1実施例のように掲示物12の掲示位置を決定した後にそ
の掲示領域1b,1dの帯電制御スイッチ5b,5dをON状態に作
動させる必要はなくなり、掲示物12の掲示位置を決定す
ると同時に自動的に掲示物12が吸着保持される。また、
それと同時に、経過時間計測部7aからの指令に基づき、
掲示領域1b,1dの帯電制御スイッチ5b,5dに内蔵された表
示ランプが点灯し、こうして掲示領域1b,1dが帯電され
たことが容易に識別される。
なお、作業者等が掲示物12を掲示領域1b,1dに張り付け
る際、一般的には、作業者等は単に掲示物12を掲示領域
1b,1dに軽く押しつけるだけでなく、掲示物12の表面上
を第6図の矢印13で示す方向に沿って軽くなぞり、掲示
物12と吸着シート1との間の空気を除く作業を行う。こ
れにより、掲示物12表面のほぼ全面がなぞられることと
なるので、光学式タッチセンサ8により読み取られるタ
ッチ位置データの数が多くなり、より正確に帯電させる
領域が選択指定される。
また、上記では掲示位置を選択指定するために、掲示物
12を掲示領域1b,1dに軽く押しつけることや掲示物12表
面上を矢印13の方向に沿って軽くなぞることにより掲示
物12の掲示位置(掲示領域1b,1d)を光学式タッチセン
サ8により読み取ったが、これに限定されるものでな
く、掲示物12の外周辺をなぞることや掲示領域1b,1dの
任意の点をそれぞれ触れることによっても掲示位置を選
択指定できる。
また、上記では掲示物12を吸着シート1に押しつけた状
態で掲示物12表面上を矢印13の方向に沿って軽くなぞる
等により掲示物12の掲示位置(掲示領域1b,1d)を選択
指定したが、掲示物12を吸着シート1に押しつける前に
掲示領域1b,1d表面上の任意の点を指等で軽く触れてそ
の領域1b,1dを帯電させ、その後掲示物12をその領域に
掲示してもよい。
(2) 剥取り作業手順 第2実施例にかかる剥取作業手順は第1実施例のそれと
同様であるので、ここではその説明を省略する。
以上のように、第2実施例では、第1実施例の構成に加
え、光学式タッチセンサ8により帯電させる掲示領域を
選択指定するように構成しているので、第1実施例によ
る効果に加え、掲示物12の掲示位置を決定すると同時
に、それに対応する掲示領域が自動的に選択指定され、
作業者等が帯電させる領域を選択指定する手間をはぶく
ことができるという効果が得られる。
なお、上記第1および第2実施例では掲示物を掲示する
領域を4つに分割したが、これに限定されるものではな
く、2分割,3分割あるいは5分割以上に分割してもよい
ことは言うまでもない。また、掲示領域を掲示物の一般
的なサイズであるA4,B4等のサイズに合わせてもよく、
この場合例えばA4サイズに分割された掲示領域にA4サイ
ズの掲示物を掲示するようにすれば、掲示板の利用効率
がより向上される。
また、上記第1および第2実施例では、第1B図に示すよ
うに、吸着シート保持部材2の背面側に壁面取付全具6
を取り付け、掲示板を壁面に固定させるタイプのものに
ついて説明したが、このタイプに限定されるものでな
く、例えば吸着シート保持部材2の下面側にキャスター
を取り付け、移動させることができる移動タイプについ
ても上記考案を適用できる。この場合、持ち運び可能な
バッテリー電源を用いているので、ある位置で掲示物を
掲示した後、その掲示物を掲示したまま、任意の位置に
移動させることができる。
また、上記第1および第2実施例では、掲示板より掲示
物を剥取った後、作業者等が掲示物を剥取った掲示領域
に別の掲示物があるかどうかを判断し、その掲示領域に
別の掲示物がないときにその領域の帯電制御スイッチを
操作して、その領域を非帯電状態にさせていたが、掲示
板の各掲示領域に掲示物の有無を検出するセンサー等を
取り付け、そのセンサー等により剥取り処理を行った後
に別の掲示物があるか否かを検出し、別の掲示物がない
場合にその掲示領域を自動的に非帯電状態にさせるよう
に構成してもよい。すなわち、吸着シート1として従来
より周知の透明のものを使用し、その透明吸着シートの
裏面側に反射型光電センサー等を適当に配置するととも
に、その反射型光電センサーに検出される反射量を適時
調べ、その反射量が所定値以下になる(その掲示領域上
に掲示物がない状態となる)と、自動的にその掲示領域
を非帯電状態にさせるように構成することにより、剥取
り処理を行った後に所定の操作を行わなければならない
というわずらわしさや、帯電制御スイッチの消し忘れ等
が解消される。
(考案の効果) 以上のように、この考案にかかる静電気吸着式掲示板に
よれば、掲示物が静電吸着される掲示領域を複数設け、
前記複数の掲示領域のうち任意の掲示領域を選択してそ
の選択した掲示領域に静電気を帯電させるように構成し
たので、前記複数の掲示領域の一部のみを帯電させるこ
とができ、消費電力を低減できる。また、給電開始当初
は高デューティー、所定時間経過後は低デューティーと
したので、給電開始から掲示物の吸着保持が可能となる
までの時間を短く保ちつつ、消費電力をより一層抑える
ことができる。さらに、消費電力の低下に伴い駆動源を
持ち運び可能な可動電源としているため、掲示板を任意
の場所に移動あるいは設置することができる。
【図面の簡単な説明】
第1A図はこの考案にかかる静電吸着式掲示板の一実施例
を示す正面図、第1B図はその側面図、第1C図はその要部
拡大図、第2図は第1A図に示す掲示板の回路構成を示す
ブロック図、第3図は第1A図に示す掲示板の動作を示す
タイミングチャート、第4図は第2実施例にかかる掲示
板の回路構成を示すブロック図、第5図は第4図に示す
装置の動作を示す動作フロー図、第6図は掲示板と掲示
物との位置関係の一例を示す図である。 1……吸着シート、1a,1b,1c,1d……掲示領域、7……
制御手段、12……掲示物

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】掲示物が静電吸着される掲示領域を複数設
    けた吸着シートと、 持ち運び可能な可動電源と、 前記複数の掲示領域の中から任意の掲示領域が選択され
    ると、前記可動電源の出力電圧を当初の一定期間は高デ
    ューティー、その後は低デューティーでチョッパし昇圧
    し、その選択された掲示領域に印加して静電気を帯電さ
    せる制御手段とを備えたことを特徴とする静電吸着式掲
    示板。
JP7520989U 1989-06-27 1989-06-27 静電吸着式掲示板 Expired - Lifetime JPH0722708Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7520989U JPH0722708Y2 (ja) 1989-06-27 1989-06-27 静電吸着式掲示板

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JP7520989U JPH0722708Y2 (ja) 1989-06-27 1989-06-27 静電吸着式掲示板

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Publication Number Publication Date
JPH0314691U JPH0314691U (ja) 1991-02-14
JPH0722708Y2 true JPH0722708Y2 (ja) 1995-05-24

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ID=31615588

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7520989U Expired - Lifetime JPH0722708Y2 (ja) 1989-06-27 1989-06-27 静電吸着式掲示板

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101248656B1 (ko) 2011-03-18 2013-03-28 국립대학법인 울산과학기술대학교 산학협력단 자가 부착용 보드

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101248656B1 (ko) 2011-03-18 2013-03-28 국립대학법인 울산과학기술대학교 산학협력단 자가 부착용 보드

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