JPH07226978A - 多重通信装置 - Google Patents

多重通信装置

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Publication number
JPH07226978A
JPH07226978A JP6017654A JP1765494A JPH07226978A JP H07226978 A JPH07226978 A JP H07226978A JP 6017654 A JP6017654 A JP 6017654A JP 1765494 A JP1765494 A JP 1765494A JP H07226978 A JPH07226978 A JP H07226978A
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JP
Japan
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information
terminal
serial
parallel
speed
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Application number
JP6017654A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Nara
良 嘉 和 奈
Osamu Kato
藤 修 加
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基地局と複数の端末の間で行なう多重通信に
おいて、上り方向の通信と下り方向の通信で情報の速度
または容量がアンバランスである場合に、上り通信回線
と下り通信回線の本数を変えて最適に設定する。 【構成】 基地局と1以上の端末のそれぞれの端末との
間に複数の上り通信回線と複数の下り通信回線を用意し
ておき、上りと下りで送信する情報の速度または容量が
アンバランスである場合は、情報の速度または容量に応
じて割り当てる通信回線の数を変更するこにより、送信
する情報に応じた常に最適な通信回線を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信の如き不特定
多数の端末と基地局間で行なわれる情報通信においてマ
ルチメディア化に対応した多重通信装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の多重通信装置として、基地局とあ
る端末(端末1)の間で符号分割多重方式で通信を行な
う場合の例を、図4および図5に示す基地局側の送受信
部の構成および図6に示す端末側の送受信部の構成を参
照して説明する。
【0003】図4に示す基地局側送信部210では、n
個の端末へ異なる情報を同時に送信するために、並列な
n本のパスに各端末に対する情報(情報1、情報2、・
・・、情報n)をそれぞれ入力する。各パスでそれぞれ
の情報に乗算器211で乗算される拡散符号は異なり、
各端末毎に異なる拡散符号が割り当てられることになる
(端末1に対しては拡散符号1)。つまり、この拡散符
号により通信回線が区分され、拡散符号1個につき1通
信回線が形成されることになる。各パスの情報は、各端
末に固有な拡散符号を乗算器211で乗算された後、加
算器212で加算され、次いで角周波数ω1 の搬送波を
乗算器213で乗算され、中心角周波数ω1 の広帯域フ
ィルタ(BPF)214で帯域制限された後、送信アン
テナ215から伝送路へ送り出される。すなわち、1個
の端末に対して1本の通信回線が割り当てられ、n個の
端末分の情報がn本の通信回線で同時に送信されること
になる。
【0004】図6に示す端末側受信部223では、受信
アンテナ224から取り込んだ受信信号を中心角周波数
ω1 の広帯域フィルタ(BPF)225に通して帯域制
限する。次いで、広帯域フィルタ225の出力に角周波
数ω1 の搬送波を受信信号中に含まれる搬送波と同位相
で乗算器226で掛け合わせ、拡散符号の速度に適応し
た遮断周波数のローパスフィルタ(LPF)227に通
し、受信信号をベースバンド信号に変換する。さらに、
各端末に固有の拡散符号(端末1に対しては拡散符号
1)をベースバンド信号に含まれる拡散符号と同位相で
乗算器228で掛け合わせ、情報速度に適応した遮断周
波数のローパスフィルタ(LPF)229に通すことに
より、ある端末1に送信されてきた所望の情報(情報
1)が取り出される。この過程で、他の端末に送信され
る情報を含むベースバンド信号は除去される。
【0005】また端末側送信部230では、基地局から
送られてきた情報(情報1)に対する返信情報(情報
1’)に、受信処理で用いた各端末に固有の拡散符号
(端末1に対しては拡散符号1)を乗算器231で乗算
し、角周波数ω2 の搬送波を乗算器232で掛け合わ
せ、中心角周波数ω2 の広帯域フィルタ(BPF)23
3で帯域制限した後、送信アンテナ234から伝送路へ
送り出す。すなわち、1つの端末は1つの通信回線を用
いて各々基地局へ情報を通信する。
【0006】一方、図5に示す基地局側受信部216で
は、受信アンテナ217から取り込んだ受信信号を、中
心角周波数ω2 の広帯域フィルタ(BPF)218に通
して帯域制限する。次いで、広帯域フィルタ218の出
力に角周波数ω2 の搬送波を受信信号中に含まれる搬送
波と同位相で乗算器219で掛け合わせ、拡散符号の速
度に適応した遮断周波数のローパスフィルタ(LPF)
220に通し、受信信号をベースバンド信号に変換す
る。そして、得られたベースバンド信号をn本のパスに
分岐する。各パスでは、各端末に固有の拡散符号(端末
1に対しては拡散符号1)をベースバンド信号に含まれ
る拡散符号と同位相で乗算器221で掛け合わせ、情報
速度に適応した遮断周波数のローパスフィルタ(LP
F)222に通すことにより、各端末から送信されてき
た情報が取り出される。この過程で、他の端末から送信
されてきた情報を含むベースバンド信号は除去され、1
本のパスから1個の所望の端末の情報が取り出される。
【0007】このように、従来の多重通信方式では、基
地局とある端末の間に割り当てられる上り通信回線の本
数と下り通信回線の本数は固定で、等しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のような多重通信装置では、基地局とある端末間の情
報のやり取りで、上り方向の通信と下り方向の通信の情
報の速度または容量がアンバランスである場合に、低速
度情報または小容量情報にも不必要に高速度または大容
量通信回線が設定されてしまう。例えば、マルチメディ
ア化を意識した多重通信で、ファックス通信や静止画像
の通信を行なう場合を考えたとき、一方の通信回線では
大量の情報を高速度で通信したいという要望があるのに
対し、他方の通信回線では機器制御や情報制御等の比較
的低速度または低容量の情報の通信で十分であり、上
り、下り両回線に同等の情報速度または容量の通信回線
を設定するのは無駄または不経済になるという問題があ
った。
【0009】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、基地局と複数の端末の間で行なう多重通
信において、上り方向の通信と下り方向の通信で情報の
速度または容量がアンバランスである場合に、上り通信
回線と下り通信回線の本数を変えて最適に設定すること
のできる多重通信装置を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、基地局と1以上の端末のそれぞれの端末
との間に複数の上り通信回線と複数の下り通信回線を用
意しておき、基地局からある端末へ送信する下り通信回
線における情報の速度または容量と、ある端末から基地
局へ送信する上り通信回線における情報の速度または容
量が同一である第1の通信モードと同一でない第2の通
信モードを有し、第2の通信モードでは、送信する情報
の速度または容量に応じて上り通信回線または下り通信
回線の本数を変更するようにしたものである。
【0011】
【作用】したがって、本発明によれば、基地局と個々の
端末の間に複数本の上り通信回線と複数本の下り通信回
線を用意し、情報の速度または容量に応じて割り当てる
通信回線の数を変更することにより、送信する情報に応
じた常に最適な通信回線を設定することが可能となる。
【0012】
【実施例】図1から図3は本発明の一実施例を示す多重
通信装置の構成を示し、符号分割多重通信方式の場合の
例を示している。図1は同時送信可能ユーザ数がn(n
は1以上の整数)の基地局の送信部、図2は同時受信可
能ユーザ数がnの基地局の受信部、図3はn個の端末の
それぞれの送受信部である。
【0013】図1において、111は入力直列情報
(1、2、・・・、n)をkビット(kは1以上の整
数)毎に並列情報に変換する直列/並列変換器、112
は直列/並列変換器111から出力されたk個の並列情
報に各端末に固有の拡散符号(拡散符号1、2、・・
・、n)を乗算する乗算器、113は各乗算器112か
ら出力されたk個の入力信号を加算する加算器であり、
これらの要素により、情報1を拡散変調する拡散変調部
114、情報2を拡散変調する拡散変調部115、情報
nを拡散変調する拡散変調部116がそれぞれ構成され
ている。117はこれら各拡散変調部からのn個の出力
を加算する加算器、118は加算器117の出力に角周
波数ω1 の搬送波を乗算する乗算器、119は乗算器1
18の出力を中心角周波数ω1 で帯域制限する広帯域フ
ィルタ(BPF)、120は通信信号を伝送路へ送り出
す送信アンテナである。
【0014】図2において、121は通信信号を伝送路
から受け取る受信アンテナ、122は受信アンテナ12
1で取り込んだ受信信号を中心角周波数ω2 で帯域制限
する広帯域フィルタ(BPF)、123は広帯域フィル
タ122の出力に角周波数ω 2 の搬送波を受信信号中に
含まれる搬送波と同位相で乗算する乗算器、124は乗
算器123の出力を拡散符号の速度に適応した遮断周波
数で通し、受信信号をベースバンド信号に変換するロー
パスフィルタ(LPF)である。125はローパスフィ
ルタ124で得られたベースバンド信号に各端末固有の
拡散符号をベースバンド信号に含まれる拡散符号と同位
相で乗算する乗算器、126は情報速度の1/kに適応
した遮断周波数のローパスフィルタ(LPF)、127
はkビットの入力並列情報を直列情報(1、2、・・
・、n)に変換する並列/直列変換器であり、これらの
要素により、情報1’を拡散復調する拡散復調部12
8、情報2’を拡散復調する拡散復調部129、および
情報n’を拡散復調する拡散復調部130がそれぞれ構
成されている。
【0015】図3において、131は端末1の受信部で
あり、132は通信信号を伝送路から受け取る受信アン
テナ、133は中心角周波数ω1 の広帯域フィルタ(B
PF)、134は広帯域フィルタ133の出力に角周波
数ω1 の搬送波を受信信号中に含まれる搬送波と同位相
で乗算する乗算器、135は乗算器134の出力を拡散
符号の速度に適応した遮断周波数で通し、受信信号をベ
ースバンド信号に変換するローパスフィルタ(LPF)
である。136はローパスフィルタ135で得られたベ
ースバンド信号を各端末固有の拡散符号をベースバンド
信号に含まれる拡散符号と同位相で乗算する乗算器、1
37は情報速度の1/kに適応した遮断周波数のローパ
スフィルタ(LPF)、138はkビットの入力並列情
報を直列情報1に変換する並列/直列変換器であり、こ
れらの要素により情報1を拡散復調する拡散復調部13
9が構成されている。
【0016】また、図3の140は端末1の送信部であ
り、141は基地局から送られてきた情報1に対する返
信である入力直列情報1’をkビット毎に並列情報に変
換する直列/並列変換器、142は直列/並列変換器1
41から出力されたk個の並列情報に各端末に固有の拡
散符号(拡散符号1)を乗算する乗算器、143は各乗
算器142から出力されたk個の入力信号を加算する加
算器であり、これの要素により拡散変調部144が構成
されている。145は加算器143の出力に角周波数ω
2 の搬送波を乗算する乗算器、146は乗算器145の
出力を中心角周波数ω2 で広帯制限する広帯域フィルタ
(BPF)、147は通信信号を伝送路へ送り出す送信
アンテナである。
【0017】ここで、上記したkの値は、基地局から端
末へ送信する情報と端末から基地局へ送信する情報の伝
送速度がアンバランスである場合は、高速度情報の送信
部および受信部と、低速度情報の送信部および受信部と
で異なり、高速度情報の送信部および受信部でのkの値
は、 k=(高速度情報の伝送速度)/(低速度情報の伝送速度)・・・(1) で与えられ、低速度情報の送信部および受信部でのkの
値は、 k=1 ・・・(2) で与えられる。ただし、高速度情報と低速度情報の伝送
速度の比は必ず整数値になるように選定されるものとす
る。
【0018】また、基地局から端末へ送信する情報と端
末から基地局へ送信する情報の伝送速度が同一の場合
は、基地局と端末の各送信部および受信部でkの値は同
一であり、上り方向の通信と下り方向の通信で設定され
る通信回線の本数は同一である。
【0019】以下、基地局と端末1の間の情報通信で、
基地局が端末1へ19.2kbpsの高速度情報(情報
1)を送信し、端末1が基地局へ返信情報として0.6
kbpsの低速度情報(情報1’)を送信する場合につ
いての動作を説明する。
【0020】図1に示す基地局側の送信部では、各端末
に対する直列情報(情報1、情報2、・・・、情報n)
を並列に入力する。各直列情報は、それぞれ直列/並列
変換器111に各直列情報の伝送速度と等しい周波数で
サンプリングされ、kビット毎に並列情報として出力さ
れる。ここで、kの値は各直列情報の伝送速度に応じて
適当な値が設定され、各直列情報(情報1、情報2、・
・・、情報n)で異なる。高速度情報の情報1に対して
は、上記(1)式からk=32である。直列/並列変換
器111の出力のkビット並列情報は、各々のパスで異
なる拡散符号を乗算器112で乗算された後、加算器1
13で加算される。ここで、各パスはkの値に応じて拡
散符号の発生を制御される。つまり、パス1からパスk
まではそれぞれ拡散符号が発せられるが、(k+1)以
降のパスでは拡散符号を発生させずその値は0に固定さ
れる。すなわち、(k+1)以降のパスの加算器113
への入力値は常に0となる。情報1の場合は、パス1−
1からパス1−32までの32本のパスでそれぞれ異な
る拡散符号(拡散符号1−1、拡散符号1−2、・・
・、拡散符号1−32)が32ビットの並列情報に各々
乗算され、パス1−33以降のパスの加算器113への
入力値は0となる。また、各直列情報(情報1、情報
2、・・・、情報n)に対して割り当てられる拡散符号
は全て異なり、各端末に対して固有である。
【0021】ここまでの動作で、各直列情報は、kビッ
トの並列情報に変換され、k本のパスへ分岐されて、そ
れぞれ異なる拡散符号を乗算される。符号分割多重通信
の場合、異なる拡散符号1個につき1通信回線が形成さ
れるので、1直列情報にk本の通信回線が設定されるこ
とになる(ただし、各直列情報に対するkの値はその伝
送速度で決まる)。ここでは情報1について32本の通
信回線が設定されて送信がなされる。各パスの値は加算
器113で加算され、1つにまとめられる。さらに、加
算器117で情報1から情報nまでのn個分の値が加算
され、その結果に乗算器118で角周波数ω1 の搬送波
が乗算され、中心角周波数ω1 の広帯域フィルタ119
で帯域制限された後、送信アンテナ120から伝送路へ
送り出される。
【0022】これに対し図3に示す端末1の受信部13
1では、受信アンテナ132から取り込んだ受信信号を
中心角周波数ω1 の広帯域フィルタ133に通して帯域
制限する。次いで、乗算器134で広帯域フィルタ13
3の出力に角周波数ω1 の搬送波を受信信号中に含まれ
る搬送波と同位相で掛け合わせ、拡散符号の速度に適応
した遮断周波数のローパスフィルタ135に通し、受信
信号をベースバンド信号に変換する。さらに、このベー
スバンド信号をk本のパスに分岐し、それぞれのパス
で、基地局の送信部で使用された各端末に固有な拡散符
号と同一の拡散符号を、ベースバンド信号に含まれる拡
散符号と同位相でベースバンド信号に乗算器136で掛
け合わせ、情報速度の1/kに適応した遮断周波数のロ
ーパスフィルタ137に通すことにより、並列に情報が
取り出される。この過程で、他の端末に宛てられた情報
を含むベースバンド信号は除去される。端末1に宛てら
れた情報1の場合は、上記(1)式からk=32であ
り、各パスでベースバンド信号に乗算する拡散符号は拡
散符号1−1、拡散符号1−2、・・・、拡散符号1−
32である。最後に、各パスからの並列情報は、並列/
直列変換器138で元の情報速度(情報1の場合は、1
9.2kbps)の直列情報に変換され、端末へ宛てら
れた所望の情報が取り出される。
【0023】一方、図3の端末1の送信部140では、
基地局から送られてきた情報1に対する返信情報として
低速度情報の情報1’を基地局へ送信する。情報1’
は、直列/並列変換器141に伝送速度と等しい周波数
でサンプリングされ、kビット毎に並列情報として出力
される。ここで、kの値は各端末の情報の伝送速度に応
じて適当な値が設定され、各端末で異なる。低速度情報
の情報1’に対しては、上記(2)式からk=1であ
る。直列/並列変換器141の出力のkビット並列情報
は、各パスでそれぞれ受信処理で用いた各端末に固有な
拡散符号と同一の拡散符号を乗算器142で乗算された
後、加算器143で加算される。ここで、各パスはkの
値に応じて拡散符号の発生を制御される。つまり、パス
1からパスkまではそれぞれ拡散符号が発せられるが、
(k+1)以降のパスでは拡散符号を発生させずその値
は0に固定される。すなわち、(k+1)以降のパスの
加算器143への入力値は常に0となる。情報1’の場
合は、パス1−1の1本のパスのみで拡散符号(拡散符
号1−1)が1ビットの情報に乗算され、パス1−2以
降のパスの加算器143への入力値は0となる。
【0024】ここまでの動作で、各端末の情報はkビッ
トの並列情報に変換され、k本のパスへ分岐されて、そ
れぞれ異なる拡散符号を乗算される。符号分割多重通信
の場合、異なる拡散符号1個につき1通信回線が形成さ
れるので、1つの端末にk本の通信回線が設定されるこ
とになる(ただし、各端末に対するkの値はその情報の
伝送速度で決まる)。ここでは情報1’について1本の
通信回線が設定されて送信がなされる。各パスの値は加
算器143で加算され1つにまとめられる。さらに、そ
の結果に乗算器145で角周波数ω2 の搬送波が乗算さ
れ、中心角周波数ω2 の広帯域フィルタ146で帯域制
限された後、送信アンテナ147から伝送路へ送り出さ
れる。
【0025】これに対し、図2に示す基地局側の受信部
では、受信アンテナ121から取り込んだ受信信号を中
心角周波数ω2 の広帯域フィルタ122に通して帯域制
限する。次いで、乗算器123で広帯域フィルタ122
の出力に角周波数ω2 の搬送波を受信信号中に含まれる
搬送波と同位相で掛け合わせ、拡散符号の速度に適応し
た遮断周波数のローパスフィルタ124に通し、受信信
号をベースバンド信号に変換する。さらに、このベース
バンド信号を各拡散復調部毎(情報1’を得たい場合
は、拡散復調部128)でk本のパスに分岐し、各拡散
復調部のそれぞれのパスで、各端末に固有な拡散符号と
同一の拡散符号を、ベースバンド信号に含まれる拡散符
号と同位相でベースバンド信号に乗算器125で掛け合
わせ、情報速度の1/kに適応した遮断周波数のローパ
スフィルタ126に通すことにより、並列に情報が取り
出される。この過程で、他の端末に宛てられた情報を含
むベースバンド信号は除去される。ここで、kの値は元
の情報の伝送速度に応じて適当な値が設定され、各端末
からの情報に対して異なる。端末1から送られた情報
1’の場合は、拡散復調部128に関して、上記(2)
式からk=1であり、1本のパスでベースバンド信号に
乗算する拡散符号は拡散符号1−1である。最後に、各
パスからの並列情報は、並列/直列変換器127で元の
情報速度(情報1’の場合は、0.6kbps)の直列
情報に変換され、所望の端末から送られてきた情報が取
り出される。
【0026】また、基地局から端末へ送信する情報と端
末から基地局へ送信する情報の伝送速度が同一の場合
は、基地局と端末の各送信部および受信部でkの値は同
一であり、任意に設定され、上り方向の通信と下り方向
の通信で設定される通信回線の本数は同一である。この
場合の基地局と端末の各部の動作は、kがあらかじめ任
意の値に設定されるだけで、上記した基地局から端末へ
送信する情報と端末から基地局へ送信する情報の伝送速
度がアンバランスである場合と同様である。
【0027】以上のようにして、基地局とある端末間の
情報のやり取りで、上り方向の通信と下り方向の通信の
情報の速度または容量がアンバランスである場合に、上
り通信回線の本数と下り通信回線の本数が異なるように
制御され、高速度情報または大容量情報の送信には複数
本の通信回線を割り当て、それに対する低速度情報また
は小容量情報の送信には、1本の通信回線を割り当て
て、低速度情報または小容量情報の送信に不必要に高速
度または大容量通信回線が設定されることがない。この
ような多重通信方式は、一方の通信回線では大量の情報
を高速度で通信したいという要望があるのに対し、他方
の通信回線では機器制御や情報制御等の比較的低速度ま
たは低容量の情報の通信で十分であるような、例えばマ
ルチメディア化を意識したファックス通信や静止画像の
通信等に有効である。
【0028】なお、本実施例では、基地局から高速度情
報をある端末に対して送信し、端末からは基地局に対し
て低速度情報を送信する場合について説明したが、逆に
ある端末から高速度情報を基地局に対して送信し、基地
局からは端末に対して低速度情報を送信することも同様
に実施可能である。
【0029】また、本実施例では、多重通信方式として
符号分割多重通信を取り上げて説明したが、他の多重通
信方式、例えば時分割多重通信、周波数分割多重通信を
用いても同様に実施可能であり、またこれら3つの多重
通信方式(符号分割多重通信、時分割多重通信、周波数
分割多重通信)を組み合わせ、例えば、符号分割多重通
信と周波数分割多重通信の組み合わせを用いても、実施
可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明の多重通信装置
は、基地局とある端末間の情報のやり取りで、上り方向
の通信と下り方向の通信の情報の速度または容量がアン
バランスであるような場合に、上り通信回線の本数と下
り通信回線の本数が異なるように制御し、高速度情報ま
たは大容量情報の送信には複数本の通信回線を割り当
て、それに対する低速度情報または小容量情報の送信に
は、例えば1本の通信回線を割り当て、低速度情報また
は小容量情報の送信に不必要に高速度または大容量通信
回線が設定されることがなく、無駄のない通信回線の設
定が可能であり、ファックス通信や静止画像の通信等を
取り入れたマルチメディア対応の多重通信において有効
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における多重通信装置の基地
局送信部の構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施例における多重通信装置の基地
局受信部の構成を示すブロック図
【図3】本発明の一実施例における多重通信装置の端末
送受信部の構成を示すブロック図
【図4】従来例における多重通信装置の基地局送信部の
構成を示すブロック図
【図5】従来例における多重通信装置の基地局受信部の
構成を示すブロック図
【図6】従来例における多重通信装置の端末送受信部の
構成を示すブロック図
【符号の説明】
111 直列/並列変換器 112 乗算器 113 加算器 114 拡散変調部 115 拡散変調部 116 拡散変調部 117 加算器 118 乗算器 119 広帯域フィルタ 120 送信アンテナ 121 受信アンテナ 122 広帯域フィルタ 123 乗算器 124 ローパスフィルタ 125 乗算器 126 ローパスフィルタ 127 並列/直列変換器 128 拡散復調部 129 拡散復調部 130 拡散復調部 131 受信部 132 受信アンテナ 133 広帯域フィルタ 134 乗算器 135 ローパスフィルタ 136 乗算器 137 ローパスフィルタ 138 並列/直列変換器 139 拡散復調部 140 送信部 141 直列/並列変換器 142 乗算器 143 加算器 144 拡散変調部 145 乗算器 146 広帯域フィルタ 147 送信アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7605−5K H04B 7/26 109 N H04J 13/00 G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と1以上の端末のそれぞれの端末
    との間に複数の上り通信回線と複数の下り通信回線を用
    意しておき、前記基地局からある端末へ送信する下り通
    信回線における情報の速度または容量と、前記ある端末
    から前記基地局へ送信する上り通信回線における情報の
    速度または容量が同一である第1の通信モードと同一で
    ない第2の通信モードを有し、前記第2の通信モードで
    は、前記情報の速度または容量に応じて上り通信回線ま
    たは下り通信回線の本数を変更する手段を備えた多重通
    信装置。
  2. 【請求項2】 基地局の送信部が、入力直列情報をkビ
    ット(kは以上の整数)毎に並列情報に変換する直列/
    並列変換器と、前記直列/並列変換器から出力されたk
    個の並列情報のそれぞれに各端末に固有の異なる拡散符
    号を乗算するk個の乗算器と、前記乗算器から出力され
    たk個の信号を加算する加算器とを有する拡散変調部を
    複数備え、各端末の送信部が、入力直列情報をkビット
    毎に並列情報に変換する直列/並列変換器と、前記直列
    /並列変換器から出力されたk個の並列情報のそれぞれ
    に各端末に固有の異なる拡散符号を乗算するk個の乗算
    器と、前記乗算器から出力されたk個の信号を加算する
    加算器とを有する拡散変調部を備え、前記基地局の受信
    部が、前記各端末から受信した信号から得られたベース
    バンド信号に各端末に固有の異なる拡散符号を乗算する
    k個の乗算器と、前記各乗算器から出力されたk個の信
    号を情報速度の1/kに適応した遮断周波数で通過させ
    るk個のローパスフィルタと、前記各ローパスフィルタ
    から出力された並列情報を直列情報に変換する並列/直
    列変換器とを有する拡散復調部を複数備え、前記各端末
    の受信部が、前記基地局から受信した信号から得られた
    ベースバンド信号に各端末に固有の異なる拡散符号を乗
    算するk個の乗算器と、前記各乗算器から出力されたk
    個の信号を情報速度1/kに適応した遮断周波数で通過
    させるk個のローパスフィルタと、前記各ローパスフィ
    ルタから出力された並列情報を直列情報に変換する並列
    /直列変換器とを有する拡散復調部を備え、第2の通信
    モードでは、前記kの値を、送信する情報の速度または
    容量に応じて上り通信回線と下り通信回線とで異なるよ
    うに設定するとともに、kの値を越えるパスの値を0に
    設定した請求項1記載の多重通信装置。
  3. 【請求項3】 高速度または高容量情報の送信部および
    受信部におけるkの値を、高速度または高容量情報の伝
    送速度を低速度または低容量情報の伝送速度の割った値
    とするとともに、低速度または低容量情報の送信部およ
    び受信部におけるkの値を1に設定した請求項2記載の
    多重通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009135953A (ja) * 1998-11-25 2009-06-18 Alcatel-Lucent Usa Inc ワイアレスセルラ通信システムにおいて情報を通信する方法

Cited By (2)

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JP4598132B2 (ja) * 1998-11-25 2010-12-15 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド ワイアレスセルラ通信システムにおいて情報を通信する方法

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