JPH07226758A - トークン・スター・スイッチ - Google Patents

トークン・スター・スイッチ

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Publication number
JPH07226758A
JPH07226758A JP5295185A JP29518593A JPH07226758A JP H07226758 A JPH07226758 A JP H07226758A JP 5295185 A JP5295185 A JP 5295185A JP 29518593 A JP29518593 A JP 29518593A JP H07226758 A JPH07226758 A JP H07226758A
Authority
JP
Japan
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frame
bridge
workstation
port
token
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Pending
Application number
JP5295185A
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English (en)
Inventor
Claude Basso
クロード・バッソー
Jean Calvignac
ジャン・カルバニャック
Fabrice Verplanken
ファブリス・ヴェルプランカン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/44Star or tree networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/42Loop networks
    • H04L12/427Loop networks with decentralised control
    • H04L12/433Loop networks with decentralised control with asynchronous transmission, e.g. token ring, register insertion

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トークン・スター型マルチポート・ブリッジ
で使用するに適したフレーム・スイッチを提供するこ
と。 【構成】 本発明のスイッチはn個(n>1)のポート
を有し、該ポートの各々はトークン・リングの1つの物
理セグメントへ接続され、追加のポートはボード搭載プ
ロセッサへ接続され、高スループットのポートはトーク
ン・リングよりも高帯域幅のネットワークへ接続され
る。本発明によれば、任意の1つのポートへ受信された
フレームを任意の又は幾つかのポートへ経路指定し、各
フレームが入力ポートで完全に受信される前に当該フレ
ームの経路指定を開始し、高帯域幅ポートの入力から出
力へ各フレームを直接的に転送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハブ技術に係り、更に詳
細に説明すれば、複数のトークン・リング式ローカル・
エリア・ネットワークを相互接続することに係る。
【0002】
【従来の技術】過去15年間の通信産業における一般的
傾向は、同種の物理媒体を通して、あらゆる種類のデー
タを送信することに向けられていた。例えば、モデムが
音声帯域の信号を利用して計算機データを送信していた
のに対し、最近に実用化された「統合サービス・デイジ
タル・ネットワーク(ISDN)」は、元々、計算機デ
ータと音声とをほぼ均等に送信するように計画されてい
たし、そのためのビデオ用の設備手段も備えている。
【0003】エンド・ユーザの機器も、次第に発展して
きた。技術文献によれば、最近のハードウエアは、計算
機データ、音声及びビデオの3種類の情報の全てを処理
できるものが多くなったし、ソフトウエアのアダプテー
ションも盛んに行われるようになった。事実、最近のワ
ークステーション又はパーソナル計算機は、高忠実度サ
ウンドや、ビデオ、コンパクト・デイスク付きの大容量
記憶装置等に対応するためのアダプタ・カードを備える
ものが多くなった。オペレーテイング・システムについ
ては、まもなくすれば、等時性信号(通常の時間インタ
ーバルによって特徴づけられる信号)に関連するサウン
ドや移動イメージ等を含むあらゆる種類の情報を管理し
たり、同期させることができるようになろう。
【0004】「マルチメデイア」革命が出現するには、
その前提要件として、ネットワーク/エンドユーザ・イ
ンタフェースにおいて広い帯域幅が利用可能でなければ
ならない。この要件を満足する新しい電気通信媒体(例
えば、高速広帯域−ISDN)が漸く出現しつつある
が、これには相当の経費を要するから、エンド・ユーザ
にとっては、既存のネットワーク上のマルチメデイア能
力を活用する方が望ましい場合がある。
【0005】特に、世界的な規模で見ると、何千ものロ
ーカル・エリア・ネットワーク(LAN)が設置されて
おり、その大部分がトークン・リング・アーキテクチャ
(IEEE 802.5の標準仕様)に準拠している、ということ
がある。
【0006】トークン・リング・アーキテクチャは周知
であり、大量の刊行物がこれを取り扱っている。本明細
書では、以下の代表的な文献を援用する。Mark E.Mille
r,"LAN protocol"(ISBN 1-55851-0990); J.Scott Haugd
ahl, "Inside the Token-Ring"(ISBN 0-939405-00-8);
William Stallings,"Handbook of computer communicat
ions"(ISBN 0-672-22665-00, 0-02-948071-X, 0-672-22
666-9)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トーク
ン・リング式のLANは、前述のネットワーク/エンド
ユーザ・インタフェースにおいて広い帯域幅が利用可能
でなければならないという要件を、満足していない。か
かるLANでは、各トークン・リング・セグメントへ接
続された全てのワークステーションが、高々16Mbp
sの帯域幅を共有するに過ぎないからである。
【0008】この問題の公知の解決方法は、単一セグメ
ントへ接続されるワークステーションの数を制限する、
というものである。一層詳細に説明すれば、トークン・
スター型のマルチポート・ブリッジは最適化された解決
法であって、1ポート当たり1つのステーションを接続
することにより、各ステーションに対し、標準のトーク
ン・リングに従って定義された物理リンクの全体域幅を
与える。
【0009】一般的なフレーム・スイッチ構造を、任意
の着信ポートから任意の発信ポートへデータを移動させ
るための、中央のハードウエア部として使用することが
できる。しかしながら、そうするに当たっては、次の3
つの特性を考慮することが重要である。
【0010】(1)小さな遅延時間 ある種のトラヒック(例えば、マルチメデイア、分散処
理)は、スイッチングの遅延が小さければ小さいほど、
有利である。マルチメデイア接続については伝送遅延に
おけるジッタの最小化につながり、並列式分散システム
については性能の向上につながるからである。
【0011】(2)比較的高い帯域幅アクセス トークン・スター・ブリッジの主たる用途であるLAN
では、フロント・エンド接続がトークン・スター集信カ
ードによって行われるのに対し、バック・エンド接続
(ハブ相互接続)は、標準トークン・リングの16Mb
psよりも相当に高い帯域幅を持つバックボーンを通し
て行われる。これらの例は、FDDIリングやATMネ
ットワークである。
【0012】(3)低いコスト フレーム・スイッチは、トークン・スター機能を実現す
る集信カードに含められるべきものであるから、LAN
の1ポート当たりのコストができるだけ低くなるよう
に、そのコストを最小にすることが重要である。
【0013】従って、本発明の目的は、前述の要件を満
足させることにある。本発明の特徴を列挙すると、次の
通りである。
【0014】(1)フレーム・スイッチが、市販されて
いる構成要素から成る集中化メモリ中で実現される。
【0015】(2)このメモリの論理構成は、複数のト
ークン・リング。フレームを形成するように連鎖された
一定サイズのデータ・バッファに基礎をおいている。
【0016】(3)このメモリの物理構成が、以下の2
つのメモリへ分割される: − これらのデータ・バッファを保持するデータ・メモ
リ; − これらのデータ・バッファ及びフレームを連鎖する
制御情報(ポインタ)を保持する制御ブロック・メモ
リ。
【0017】(4)複数フレームの待ち行列がポインタ
のリストとして実現され、各ポインタが1つのデータ・
バッファのアドレスから成る。
【0018】(5)フレーム・スイッチが、以下の3つ
のポートにインタフェースする: − ステーションを接続する複数のトークン・リング・
ポート; − 活動モニタ機能を実現するボード搭載プロセッサを
接続する活動モニタ・ポート; − 高帯域幅ネットワークへのバックプレーン・アクセ
スを接続するバックプレーン・ポート。
【0019】(6)待ち行列構成が、全てのポート(ト
ークン・リング・ポート、活動モニタ・ポート、バック
プレーン・ポート)に共通の以下の構成要素を有する: − ポート当たり1つのフレーム入力待ち行列; − ポート当たり1つのフレーム出力待ち行列。
【0020】さらに、バックプレーン・ポートの入力か
らバックプレーン・ポートの出力へのフレームの直接転
送(フォワード)を可能にする単一のフレーム転送待ち
行列が設けられているから、バックプレーン・ネットワ
ークをリング形式で実現することができる。
【0021】簡単さと経費対効果比のために、この設計
は、フレーム入力待ち行列に記憶可能なフレームの数を
1へ制限している。一方、フレーム出力待ち行列に記憶
可能なフレームの数は、利用可能なメモリ空間によって
のみ制限されるにすぎない。
【0022】(7)フレーム・スイッチは、スイッチン
グ要求テーブルの制御下で走行し、このテーブルは、各
フレーム入力待ち行列に保持されたフレームの所望の宛
先を指定する。このスイッチング要求テーブルは、フレ
ーム入力待ち行列にフレームが受信されるときにセット
される。
【0023】(8)スイッチング機能は、フレーム入力
待ち行列から目標とするフレーム出力待ち行列へポイン
タを移動することによって実現される。
【0024】(9)単一のフレームが、幾つかの要求を
スイッチング要求テーブルへセットすることを可能にす
ることにより、多重通報能力が与えられる。
【0025】(10)スイッチングの遅延時間を最小に
するため、次のことを可能にする: − 各フレームがフレーム入力待ち行列に完全に受信さ
れる前に、ポインタのコピーを開始する; − 各フレームがフレーム出力待ち行列に完全に受信さ
れる前に、このフレーム出力待ち行列からトークン・リ
ング・ポートへ当該フレームの送信を開始する。
【0026】こうすることにより、各フレームがその送
信元であるトークン・リング・ポートから完全に受信さ
れていない間に、このフレームをその宛先であるトーク
ン・リング・ポートへ送信することができるようにな
る。
【0027】(11)データ・メモリのアクセスは、ト
ークン・リング・ポートの総合スループットに対応する
帯域幅をバックプレーン・ポートへ与えるような決定論
的機構を通して、全てのポート間で実質的に均等に共有
される。
【0028】(12)制御ブロック・メモリも同様の共
有アクセスを有しているので、バックプレーン・ポート
は、トークン・リング・ポートの総合スループットに対
応するスループットを維持することができる。
【0029】
【課題を解決するための手段】一層詳細に説明すれば、
本発明に従ったスイッチは、n個(n>1)のポートを
有し、各ポートはトークン・リングの1つの物理セグメ
ントへ接続され、そして1つのポートはボード搭載プロ
セッサへ接続されている。このスイッチは、任意の1つ
のポートへ受信された各フレームを、任意の又は幾つか
のポートへ経路指定するための手段を備えている。
【0030】本発明の1つの実施例では、フレームを受
信するための手段は、1つのフレームをバッファする一
定サイズのフレーム入力待ち行列から成り、フレームを
送信するための手段は、1つ以上のフレームをバッファ
する可変サイズのフレーム出力待ち行列から成る。
【0031】他の実施例では、このスイッチは、トーク
ン・リングよりも高いスループットを有するネットワー
クをアクセスする高帯域幅のポート(BPP)にインタ
フェースするための手段から成り、この手段は、BPP
の入力からBPPの出力へフレームを直接的に転送する
ための手段から成る。
【0032】他の実施例では、このスイッチは、各フレ
ームがそのフレーム入力待ち行列に完全に受信される前
に、当該フレームの転送を開始させるための手段から成
る。
【0033】
【実施例】図1は、本発明に従ったブリッジの概要を示
す。ポート及びその接続ワークステーションの数は単な
る例であって、これを制限的に解釈すべきではない。
【0034】本ブリッジは、ワークステーション・イン
タフェースにおけるプロトコルを変更することなしに、
物理及び論理レベルの双方において、スター・トポロジ
ーのセグメントを実現するものである。本発明の要点を
摘示すると、次の通りである。
【0035】(1)セグメントがハブ中に完全に含まれ
る; (2)ブリッジ・ポートが活動モニタを含む; (3)1つのMACがこのブリッジにおいて実現され
る。
【0036】本ブリッジをして各ワークステーションに
対する活動モニタを提供せしめるためには、或るMAC
アドレスを本ブリッジと関連付けることが必要である。
このことは、本ブリッジの全てのポート間で分散された
「共用MAC」の概念を導く。すなわち、各ワークステ
ーションは或る活動モニタをその最近隣活動上流ステー
ション(NAUN:Nearest Active Upstream Neighbo
r)とみなし、この活動モニタを指定するために同一の
MACアドレスを使用する。かくて、各ステーション
は、このポートに関連する活動モニタのNAUNとな
る。
【0037】これは、トポロジーの記述が変更されると
いう点で、通常のトークン・リング構造からは逸脱して
いる。この逸脱は、本ブリッジの特定の性質に起因し
て、受容することができる。この修正済みのネットワー
ク管理局面は、本ブリッジによって処理される。
【0038】図2は本ブリッジを論理的に表す図であ
り、そこには入力待ち行列、スイッチ及び出力待ち行列
を通して各フレームを交換するための1組のインタフェ
ース・ポートが示されている。すなわち、これらのトー
クン・リング・ポート(TRP)は、接続ワークステー
ション用の活動モニタとして作動する最小MACを実現
したものである。フレーム入力待ち行列(FIQ)は、
スイッチによって経路指定される前に、或るワークステ
ーションによって発行された複数のフレームを保持す
る。フレーム出力待ち行列(FOQ)は、スイッチング
の後に、或るワークステーションへ発行すべき複数のフ
レームを保持する。従って、図示のスイッチは、TRP
で利用可能な帯域幅に比較すると、最大で4倍の総合ス
ループットを有する。
【0039】本ブリッジをして接続ワークステーション
に対する活動モニタを提供せしめるようにすると、設計
が簡単になるという重要な利点が得られる。以下、これ
を摘示する。
【0040】(1)本ブリッジはワークステーションに
よって発行された「待機モニタ存在」MACフレームの
みを処理すれば良いから、近隣通知プロセスが簡単とな
る。
【0041】(2)特に、本ブリッジは単一のクロック
で駆動される、すなわちその搭載クロックが内部論理を
走行させ且つ接続ワークステーションへのデータ・フロ
ーを駆動するために使用されるのに対し、当該接続ワー
クステーションはそのPLLによって着信データ・スト
リームからブリッジ・クロックを回復するとともに、こ
のブリッジ・クロックと同期した送信データ・ストリー
ムを本ブリッジへ供給する。連鎖された複数のPLLを
利用する場合に比較すると、位相調整の問題が、著しく
軽減されることになる。本発明の実施例では、簡単な機
構(+/−のクロック再サンプリング)を使用すること
ができ、複雑で高価な論理(PLL)を利用しなくても
良いからである。かくて、本ブリッジは、費用対効果比
に優れたUTP接続の実現形態も提供する。
【0042】本発明の1つの実施例では、活動モニタ機
能を本ブリッジ内に配置していないが、接続ワークステ
ーションの任意のものをこの活動モニタとすることがで
きる。かかる実施例は以下のものを含む。
【0043】(1)本ブリッジによるトークン請求プロ
セスの完全なサポート: 任意のワークステーションが
活動モニタとなりうるから、完全なトークン請求プロセ
スを実行するには、複数のワークステーション間でトー
クンを要求(ビッド)させなければならない。これを行
うためには、ポート間で「トークン請求」MACフレー
ムを伝播させればよい。トークンを獲得するワークステ
ーションは、最大のMACアドレスを有する。この段階
の間、本ブリッジは、上流ポートから下流ポートへクロ
ックを伝播させねばならない。なぜなら、複数の異なる
ワークステーションによって、トークン・リング・クロ
ックが連続的に供給され得るからである。
【0044】(2)選択された活動モニタを接続するポ
ートの検出: 一旦、或るワークステーションが活動モ
ニタ状態(ステータス)を獲得すると、本ブリッジはこ
のことを検出しなければならない。これを行うには、ト
ークン請求プロセスの終了を通知するためにトークン獲
得済みワークステーションによって送信される「リング
・パージ」MACフレームを、どのポートが受信してい
るかを検出すればよい。
【0045】(3)活動モニタ・クロックにネットワー
ク・タイミングを設定すること: 活動モニタを接続す
るポートを識別した後、本ブリッジはこれに受信された
クロックを他の全てのポートへ伝播させなければならな
い。
【0046】(4)活動モニタ機能に対するリングのエ
ミュレーション: 本ブリッジは、通常はトークン・リ
ングで遂行される活動モニタ機能のエミュレーションを
可能にする。これらの機能は、次のものを含む: − 近隣通知 − ビーコン − トークン請求 − 二重アドレス・テスト。
【0047】本ブリッジのスイッチング機能の動作は、
接続ワークステーションによって送信されるフレームの
型及び宛先に依存する。フレームの型には、LLCフレ
ーム及びMACフレームがある。
【0048】これに対し、フレームの宛先は次の通りで
ある: − 特定宛先のMACアドレス − 複数宛先のMACアドレス − 機能アドレス − 一斉同報 − グループ・アドレス − 他のブリッジを介して到達する他のセグメント上に
存在するMACのアドレス。
【0049】媒体上のそれぞれの特定活動が存在するた
めに、MACフレームは、それらの型に依存して異なっ
た態様で処理されなければならない。これらの型を識別
するのは:フレーム型ビット(フレーム制御フィールド
のビット0及び1)=B'00'である。
【0050】A.特定宛先アドレスのMACフレーム これらのフレームは、特定の宛先ワークステーションに
アドレスされたMACフレームである。以下に、その簡
略名と送信元/宛先側を示す。
【0051】 簡略名 送信元/宛先側 説明 RS STA STA’ 応答 TF CRS STA 順方向送信 RRS CRS STA リング・ワークステーションの除去 CP CRS STA パラメータの変更 IRS RPS STA リング・ワークステーションの初期化 RQAD CRS STA リング・ワークステーションのアドレス要求 RQS CRS STA リング・ワークステーションの状態要求 RQAT CRS STA リング・ワークステーションの接続要求 PRAD STA CRS リング・ワークステーションのアドレス報告 RPS STA CRS リング・ワークステーションの状態報告 RPAT STA CRS リング・ワークステーションの接続報告。
【0052】これらのMACフレームは、LLCフレー
ム(以下参照)と同様に、スイッチ・モードにある本ブ
リッジのスイッチによって処理される。これらは送信側
ポートのFIQに挿入され、宛先側ポートのFOQへス
イッチされる。
【0053】B.リング・モードのMACフレーム これらのフレームは、リング上の全てのワークステーシ
ョンへアドレスされるようなMACフレームであって、
送信に当たりトークンの捕捉に依存せず且つ物理リング
上で適用することが必要な媒体制御機能を提供するMA
Cフレームである。これらの機能は、媒体の初期化又は
回復に関係しているので、ワークステーション間で走行
中のトラヒックに関して本質的に破壊的である。リング
・モードのMACフレームを、以下にリストする。
【0054】簡略名 送信元/宛先側 説明 BC STA ALL ビーコン CT STA ALL トークン請求 RP STA ALL リング・パージ。
【0055】(B1) ビーコンMACフレーム このフレームは、スター構造ではリング構造におけるよ
りも本ブリッジがエラー状況を一層容易に処理すること
ができるという理由で、単純なトークン・リングとは異
なる態様で処理される。すなわち、スター構造では、本
ブリッジが障害状態にある接続機構を特定することがで
き、このため障害領域判別プロセスを必要としないから
である。或るワークステーションから「ビーコン」MA
Cフレームを受信する際、本ブリッジは、対応するポー
ト上で自己テスト手順を開始して、このエラーが本ブリ
ッジのポートによって生ぜられたものであるか否かを検
査する。
【0056】(B2) トークン請求MACフレーム このフレームは待機モニタ(接続ワークステーション)
によって以下のケースで発行される。
【0057】− 信号損失 − T(良いトークン)タイム・アウト − T(受信通知)タイム・アウト。
【0058】これらはエラー・ケースであって、本ブリ
ッジによって(ビーコンMACフレームの場合と同様
に)処理される。
【0059】(B3) リング・パージMACフレーム このMACフレームは活動モニタ(1つの実施例では本
ブリッジ)のみによって発行される。従って、本ブリッ
ジが或るポート上にこのようなフレームを受信する場
合、これはエラー・ケースとみなされ、前述のようにし
て処理される。
【0060】C.リング・ポールMACフレーム これらのMACフレームは、リングをポールしてその利
用可能性を検査するとともに、「近隣通知」機能を提供
するために使用される。これらのMACフレームを以下
にリストする。
【0061】簡略名 送信元/宛先側 説明 AMP STA ALL 活動モニタ存在 SMP STA ALL 待機モニタ存在。
【0062】活動モニタとして定義されている場合、本
ブリッジは、ワークステーションを接続されている各ポ
ートへ「活動モニタ存在」MACフレームを定期的に
(T(近隣通知)=7秒毎に)送信する。
【0063】一方、各ワークステーションは「待機モニ
タ存在」MACフレームで以て応答する。本ブリッジ
は、このフレームを使用して、各ポートへ接続されたワ
ークステーションのMACアドレスを学習し且つこれを
保持する。
【0064】諸動作は、本ブリッジの全てのポート間で
分散されている。例えば、本ブリッジが96個のポート
を保有する場合、本ブリッジは、これらのポートを70
ミリ秒の速度(レート)でスキャンして、「活動モニタ
存在」MACフレームを送信する。このプロセスを例示
すると、次の通りである。
【0065】(1)T(近隣通知)タイム・アウトで、
本ブリッジは、ポートNのFOQに「活動モニタ存在」
MACフレームを挿入する。このフレームは特定の属性
を持たず、既に待ち行列化されたフレームが存在する場
合は、その送信の終了を待機する。
【0066】(2)本ブリッジは、ワークステーション
Nによってトークンが発行されるのを待機する。
【0067】(3)TRP Nはこのトークンを捕捉
し、MACフレームをこのステーションへ送信する。
【0068】(4)このフレームはワークステーション
Nによってコピー及びリピートされ、そしてTRPによ
って除去(ストリップ)される。
【0069】(5)このMACフレームを受信した後、
ワークステーションNは、「待機モニタ存在」MACフ
レームを発行するためにT(通知応答:20ミリ秒)の
間待機する。ワークステーションNは、本ブリッジから
のこのトークンを捕捉するとともに、「待機モニタ存
在」MACフレーム(S)を本ブリッジへ送信する。
【0070】(6)TRP Nはこのフレームをリピー
トし、またこのフレームをFIQ Nへ挿入することに
よってこれをコピーする。このフレームは、A及びCフ
ィールドを1へセットされてリピートされる(予期され
る配送)。
【0071】(7)戻されたフレームは、ワークステー
ションNによって除去される。
【0072】(8)本ブリッジは、FIQ Nから「待
機モニタ存在」MACフレームの待機解除する。このフ
レームのA及びCビットが0へリセットされているか
ら、 接続ワークステーションがこのフレームの送
信元であることを確認するこ とができる。かく
て、本ブリッジは、このワークステーションのアドレス
(SAフィールド)を、このフレームが現れたポ
ートへ関連付けることが できる(アドレスの学
習)。
【0073】代替的なリング・ポールの処理は、LAN
管理プログラムに対する構成の一貫性を維持する(全て
のワークステーションが同一のNAUNを持つことを排
除する)ものとして考えることができる。この処理は、
本ブリッジから最初の接続ポートへ「活動モニタ存在」
MACフレームを送信させ、他の接続ポートへ「待機モ
ニタ存在」MACフレームを送信させる。なお、これら
のフレームは、先の接続ポートのMACアドレスを含む
SAフィールドとともに送信される。
【0074】D.二重アドレス・テストMACフレーム この特定のフレームは、ワークステーション挿入手順の
段階0(ローブ・テスト)及び段階2(二重アドレス検
査)の間に使用される。このフレームは次の通りであ
る。
【0075】簡略名 送信元/宛先側 説明 DAT STA STA 二重アドレス・テスト。
【0076】段階0の間、どのワークステーションもそ
れ自体をリングへ接続するためのファントム電流をまだ
印可していないから、このフレームを本ブリッジによっ
て観察することはできない。かくて、このフレームはワ
ークステーションのローブ上に留まり、本ブリッジによ
っては処理されない。段階2の間、このフレームは特定
のプロセスの下で本ブリッジによって処理される。この
プロセスを摘示すると、次の通りである。
【0077】(1)送信すべき「二重アドレス・テス
ト」MACフレームを有するワークステーションSは、
本ブリッジのポートからトークンを待機する。
【0078】(2)ワークステーションSは、本ブリッ
ジによって与えられたこのトークンを捕捉するととも
に、このフレームを送信する。
【0079】(3)このフレームは、本ブリッジのポー
トSのFIQで待ち行列化される。
【0080】(4)ステーションSは、どちらか先に生
ずる次のタイミングで新しいトークンを発行する: − このフレームの送信が終了する時点、又は − 本ブリッジからそのフレームの物理ヘッダを受信す
る時点。
【0081】(5)本ブリッジは、「二重アドレス・テ
スト」MACフレームを認識する(主ベクトル=0
7)。
【0082】(6)本ブリッジ中に、Sと同じアドレス
を持つ他のワークステーションが存在する場合、このフ
レームは本ブリッジ・ポートによってワークステーショ
ンSへリピートされ、その際、Aビット(アドレス認識
済み)及びCビット(フレーム・コピー済み)が両者と
もに1へセットされる。
【0083】(7)一方、本ブリッジ中に、Sと同じア
ドレスを持つ他のワークステーションが存在しない場合
は、このフレームは本ブリッジ・ポートによってワーク
ステーションSへリピートされ、その際、Aビット(ア
ドレス認識済み)及びCビット(フレーム・コピー済
み)はともに0へリセットされる。
【0084】(8)このフレームは、ポートSのFIQ
からフラッシュされる。
【0085】E.機能宛先アドレスMACフレーム これらのMACフレームは、それらの「機能アドレス」
によって指定された標準的なトークン・リング機能へ送
信される(下記参照)。
【0086】X'C000 0000 0002'RPS(リング・パラ
メータ・サーバ) X'C000 0000 0008'REM(リング・エラー・モニタ) X'C000 0000 0010'CPS(構成パラメータ・サー
バ)。
【0087】これらのフレームを以下に示す: 簡略名 送信元/宛先側 説明 RQI STA RPS 要求の初期化 RNAM STA CRS 新しい活動モニタの報告 RNC STA CRS NAUN変更の報告 RNNI STA REM 近隣通知不完全の通知 RAME STA REM 活動モニタ・エラーの通知 RSE STA REM ソフト・エラーの通知 RTF STA CRS 順方向送信の報告。
【0088】これらのフレームの各々は一斉同報モード
で送信される。すなわち、各フレームは、その送信元ポ
ートを除き、全てのポートへ一斉同報されるのである。
このフレームは、送信の成否とは関係なく、Aビット及
びCビットをともに0へリセットされて、常に送信元へ
戻される。
【0089】F.LLCフレーム LLCフレームは、ワークステーション間でユーザ・ト
ラヒックを転送するフレームである。これらのフレーム
は: フレーム型ビット(フレーム制御フィールドのビット0
及び1)=B'01' によって識別される。
【0090】LLCフレームは、所定の「特定」宛先ア
ドレス又は「複数」(グループ又は機能)宛先アドレス
へ送信することができる。
【0091】(F1) 特定宛先アドレスを持つLLC
フレーム これらのLLCフレームは、スイッチ・モードで送信さ
れる。基本的には、ワークステーションSからワークス
テーションDへ送信すべきこれらのフレームはFIQ
Sで待ち行列化され、FOQ Dへ経路指定され、FO
Q Dから待機解除されてワークステーションDへ送信
される。以下では、そのプロセスを詳述する。
【0092】(1)ワークステーションDへ送信すべき
フレームを有するワークステーションSは、本ブリッジ
のポートからトークンを待機する。
【0093】(2)ワークステーションSは、本ブリッ
ジから与えられたトークンを捕捉し、ワークステーショ
ンDへ宛てられたフレームを送信する。
【0094】(3)このフレームは、本ブリッジのポー
トSのFIQで待ち行列化される。
【0095】(4)このフレームは、本ブリッジのポー
トによってワークステーションSに対しリピートされ、
その際、Aビット(アドレス認識済み)及びCビット
(フレーム・コピー済み)がともに1へセットされる
(本ブリッジはこのフレームの配送を予期する)。
【0096】(5)ワークステーションSは、いずれか
早く生ずる次のタイミングで新しいトークンを発行す
る: − このフレームの送信が終了する時点、又は − 本ブリッジからこのフレームの物理ヘッダを受信す
る時点。
【0097】(6)本ブリッジのスイッチは、このフレ
ームのDAフィールドを使用してその宛先を判別し、次
いで: − 宛先Dが同じブリッジ上にあれば、このフレームは
本ブリッジのポートDのFOQで待ち行列化され; − 宛先Dが同じブリッジ上に無ければ、このフレーム
は以下で詳述するバックプレーン・ポート(BPP)の
FOQで待ち行列化される。
【0098】(7)宛先ポート(TRP D)は接続ワ
ークステーションDからのトークンを待機してこれを捕
捉する。
【0099】(8)この宛先ポートがこのトークンを捕
捉した場合、このポートは待ち行列化されたフレームを
送信する。
【0100】(9)ワークステーションDは、このフレ
ームをコピーし、Aビット(アドレス認識済み)及びC
ビット(フレーム・コピー済み)を両者とも1へセット
されたこのフレームをリピートする。
【0101】(10)宛先ポートは、このフレームを除
去して新しいトークンを発行する(本ブリッジにおける
早期トークン解放モード)。
【0102】(F2) 複数宛先アドレスを持つLLC
フレーム これらのLLCフレームは、一斉同報モードで送信され
る。ワークステーションSによって発行されたこれらの
フレームはFIQ Sから待機解除され、(予期された
配送を指示するように)A及びCビットをそれぞれ1へ
セットされて送信元のワークステーションへリピートさ
れ、そして(関連するMACアドレスがこのフレームの
SAフィールドに等しいFOQを除き)全てのFOQで
連続的に待ち行列化される。
【0103】以下、セグメントにおけるMACアドレス
の処理を詳述する。但し、以下の説明では、分散式の実
現形態を仮定する。すなわち、全ての集信カードがスイ
ッチング機能を実現していて、それ自体のポート間又は
その1つのポートと(ブリッジ・バックプレーン・バス
を介して)他の集信カードのポートとの間でフレームの
経路指定を行う、ということである。
【0104】従って、本ブリッジの各ブレード(後出)
は、MACアドレス・テーブル(MAT)を持ってい
て、このブレードの各活動ポートへ接続されたワークス
テーションのMACアドレス(ローカルMACアドレ
ス)を指定する。かくて、かかるMAC中の「MACア
ドレスTRP 1」乃至「MACアドレスTRP N」
線は、各ブレードのトークン・リング・ポート1乃至N
へそれぞれ接続されたワークステーションのアドレスを
参照する。
【0105】本ブリッジは、接続ワークステーションに
よって送信される「待機モニタ存在」MACフレームの
助けを借りて、MACアドレスを学習する。この結果、
MACアドレスがMAT中の対応するエントリへセット
される。
【0106】本ブリッジは、ファントム電流の除去に基
づいて、ワークステーションの切断を検出する。この結
果、MATが更新される。
【0107】以下に示すタイマは、(例えば、本ブリッ
ジ中の)活動モニタによって維持される。
【0108】− T(不特定トークン) − T(トークン請求) − T(エスケープ) − T(近隣通知) − T(通知応答) − T(物理トレーラ) − T(受信通知) − T(リング・パージ) − T(送信歩調合わせ)。
【0109】G.ブリッジの相互接続 本発明に従ったブリッジは、他のブリッジを通して、他
のLANセグメント(トークン・リング・セグメント、
ENセグメント、ファイバ分散データ・インタフェース
(FDDI)バックボーン)へ接続することができる。
【0110】最初のアプローチとして、通常のブリッジ
を使用することができる。例えば、1つのトークン・リ
ング/トークン・リング・ブリッジは、2つのトークン
・リング・セグメント間で通常の16Mbpsを与える
ことができる。このようなブリッジは、本発明に従った
2つの異なるトークン・スター・ブリッジからの2つの
ポートをリンクする。
【0111】トークン・スター・ブリッジは、FDDI
バックボーンのような一層高速のLANセグメントにも
ブリッジすることができる。通常のトークン・リングM
ACが使用されているので、この型のブリッジングは、
トークン・リング側で必然的に16Mbpsに制限され
る。
【0112】トークン・スター・ブリッジ間のスループ
ットを最大化するためには、新しいブリッジが開発され
よう。例えば、FDDIバックボーンの場合は、FDD
Iリングを介しての相互接続が保証されることになろ
う。各トークン・スター・ブリッジを他のブリッジを通
してFDDIリングへ接続する場合には、当該他のブリ
ッジのFDDI側及びトークン・スター・ブリッジ側の
スループットを100Mbpsとすることができる。こ
のトークン・スター側の接続は高帯域幅のポートへ行わ
れ、かくて図2に示すように、トークン・スター・スイ
ッチによって処理される総合スループットへのアクセス
を可能とする。
【0113】通常のトークン・リングMACは、MAC
フレームから成る制御トラヒックのみを処理する。FD
DIセグメントと授受される定常的なトラヒックのフロ
ーは、このスイッチによって直接的に処理され、かくて
FDDIセグメントのスループットへ制限される。
【0114】H.本発明の推奨実施例 図3を参照して、本発明の推奨実施例を説明する。トー
クン・スター・ブリッジのブレードは、10個のTRP
(10x16Mbps)及び1個のBPP(1x160
Mbps)を含んでおり、その特性は次の通りである。
【0115】− TRPとBPPとの間の平衡スループ
ット − 集中化された活動モニタ・プロセッサ(CAMP) − 遅延時間の低いフレーム・スイッチング − 保証済みの最大フレーム・サイズ(8kバイト) − 1トークン当たり1フレームの送信(中間フレーム
なし)。
【0116】当業者には明らかなように、前述のTRP
の数、BPPのスループット、フレームのサイズ等の選
択は単なる例であるにすぎず、如何なる意味においても
本発明の範囲を制限するものではない。
【0117】BPPは、上側の物理媒体層へのトークン
・リング・フレームの高速転送を可能とする、スイッチ
のインタフェースである。トークン・スター・ブレード
の効率的且つ柔軟な相互接続が行われるように、BPP
は、図3に示すカード上のFDDIブリッジ又は図示し
ない非同期転送モード(ATM)ブリッジへインタフェ
ースされる。当業者には明らかなように、BPPは、ブ
レードが独立のトークン・リング・セグメントを常に取
り扱えるようにするための要件ではない。
【0118】スイッチングの遅延時間が低いという特性
は、或るフレームがFIQで完全に受信される前にかか
るFIQからFOQへのフレーム・スイッチングを開始
するとともに、このフレームがFOQに完全に書き込ま
れる前にFOQから或るワークステーションへの送信を
開始することができる、というトークン・スター・ブレ
ードの能力を表すものである。この特性は、BPPから
受信されたフレームを経路指定することに関係が深い。
この特性は、高速インタフェース上のスループットを最
適化する。そのために利用されるデータ・メモリ・アク
セス(DMA、後述)は、最小の瞬時帯域幅として16
Mbpsを常に保証するから、FOQを読み取る場合の
アンダーランを防止することができる。
【0119】保証済みの最大フレーム・サイズとは、F
IQが完全に受信可能な最大のフレームとして定義され
る。この制限が現れるのは、FOQへの早期スイッチン
グが生じない場合である。もし早期スイッチングが可能
であれば(これは待ち行列の負荷に依存するから、保証
することができない)、一層大きなフレームを処理する
ことができる。
【0120】(H1) スイッチ トークン・スター・ブリッジ/ブレード・スイッチは、
TRP間でフレームの受信、経路指定及び送信を行うた
めの、集中化されたハードウエアである。これは以下の
ハードウエア機能要素を含む。
【0121】− フレーム・バッファ − 空きバッファ提供手段 − フレーム・スイッチ − 受信データ移動手段 − 送信データ移動手段。
【0122】(H2) フレーム・バッファ このフレーム・バッファは集中化されたメモリ構造であ
って、全てのポート(TRP及びBPP)の間でトーク
ン・リング・フレームをスイッチングするために使用さ
れる。図4に関連して説明するように、このフレーム・
バッファは、論理的には1組の待ち行列、すなわちそれ
ぞれのポートから受信されるトラヒック用の入力待ち行
列及びそれぞれのポートへ送信されるトラヒック用の出
力待ち行列として編成される。
【0123】このフレームバッファは、フレームの実際
のデータを保持するデータ・メモリ(後述)と、このデ
ータ・メモリ中のデータをアクセスするためのポインタ
を保持する制御ブロック・メモリ(後述)とから成る。
【0124】(H3) トークン・リング・ポート:T
RP 各TRPは、以下の2つの待ち行列を通してフレーム・
バッファを使用する: − FIQ N:TRP N(N=1,・・・,10)からトラ
ヒックを受信するために使用されるフレーム入力待ち行
列N; − FOQ N:TRP N(N=1,・・・,10)へトラヒ
ックを送信するために使用されるフレーム出力待ち行列
N。
【0125】FIQは、TRPからフレームを受信する
ために使用される。これらだけが受信レベルのバッファ
であるから(TRPとデータ・メモリ中のそのFIQと
の間には中間バッファは存在しない)、これらは媒体速
度でアクセスされなければならない。
【0126】FIQは一定サイズの待ち行列であり、そ
れらの基本的な役割は次の通りである: − コンパクトであること; − 一度に1フレームのみを記憶すること; − 完全なトークン・リング・フレームを記憶するこ
と。
【0127】第1の役割は、設計の簡潔さに係り、異な
る宛先を目標とする複数のフレームの処理を回避する。
【0128】第2の役割が必要となるのは、目標とする
FOQが充満していることがあり得るから、第1のデー
タ・バッファとしてのFIQがブリッジ・スイッチング
機能によって同期的に読み取られるという保証はないた
めである。かくて、FIQにおけるフレーム受信が開始
すると、かかる受信は完了されねばならない。
【0129】このことは、各FIQのサイズの定義を導
く。トークン・リングの標準に従うと、FIQ当たり1
7800バイトのサイズとなろう。フレームに対するサ
ービスを8192バイトに制限することが選ばれたか
ら、各FIQは8kバイトへ設定される。こうすると、
フレーム・バッファのサイズを妥当な範囲に維持するこ
とができる。
【0130】各FOQは、各TRPへフレームを送信す
るために使用される。これらのFOQだけが送信レベル
のバッファであるから(TRPとデータ・メモリ中のそ
のFOQとの間には中間バッファは存在しない)、これ
らのFOQは媒体速度でアクセスされなければならな
い。これらのFOQは可変サイズの待ち行列である。す
なわち、各FOQは、可変量のフレームを保持すること
ができる。
【0131】各FOQの最大サイズは、初期化時間に定
義される。こうすることにより、LANトポロジーに依
存する制限された形式の負荷平衡化が可能となる。例え
ば、TRP 5がサーバを接続し且つ他のTRPがワー
クステーションを接続している場合、FOQ 5に対し
他のFOQよりも大きい最大サイズを割り当てることが
できる。
【0132】(H4) 活動モニタ・ポート:AMP CAMPを実現するプロセッサは、AMPに関連する2
つの待ち行列を通してフレーム・バッファを使用する。
これらの待ち行列は、次の通りである。
【0133】− FIQ A:AMPからトラヒックを
受信するために使用されるフレーム入力待ち行列A; − FOQ A:AMPへトラヒックを送信するために
使用されるフレーム出力待ち行列A。
【0134】FIQ Aは、AMPからフレームを受信
するために使用される。そのデータは非同期プロセッサ
によって発信されているから、これは媒体速度のアクセ
スという要件を持たない。
【0135】(H5) バックプレーン・ポート:BP
BPPは、以下の3つの待ち行列を通して、フレーム・
バッファを使用する: − FIQ B:BPPからトラヒックを受信するため
に使用されるフレーム入力待ち行列B; − FOQ B:BPPへトラヒックを送信するために
使用されるフレーム出力待ち行列B; − FFQ B:BPPへトラヒックを転送(フォワー
ド)するために使用されるフレーム転送待ち行列B。
【0136】FIQ Bは、BPPからトラヒックを受
信するために使用される。これは16x10=160M
bpsのアクセス・スループットをサポートしなければ
ならないが、バックプレーン・インタフェースがフロー
制御機構を実現しているという理由で、媒体速度アクセ
スの要件を持たない。かくて、FIQ Bのアクセス速
度は可変である。
【0137】FIQ Bは一定サイズの待ち行列であ
る。その基本的な役割は次の通りである: − コンパクトであること; − 一度に1フレームのみを記憶すること; − 完全なトークン・リング・フレームを記憶するこ
と。
【0138】第1の役割は、設計の簡潔さに係り、異な
る宛先を目標とする複数のフレームの処理を回避する。
【0139】第2の役割が必要となるのは、目標とする
FOQが充満していることがあり得るから、第1のデー
タ・バッファとしてのFIQ Bがブリッジ・スイッチ
ング機能によって同期的に読み取られるという保証はな
いためである。かくて、FIQ Bにおけるフレーム受
信が開始すると、このような受信は完了されねばならな
い。
【0140】このことは、FIQ Bのサイズの定義を
導く。FIQ Bは、TRP FIQと同じく8kバイ
トへ設定される。
【0141】FOQ Bは、TRP FIQ又はFIQ
AからBPPへフレームを送信するために使用され
る。バックプレーン・インタフェースがフロー制御機構
を実現しているから、FOQ Bは媒体速度アクセスの
要件を持たない。かくて、FOQ Bのアクセス速度は
可変となり得る。
【0142】FOQ Bは可変サイズの待ち行列であっ
て、可変量のフレームを保持することができる。FOQ
Bの最大サイズは、初期化時間に定義される。例え
ば、全てのTRPがワークステーションを接続しており
且つサーバがバックボーンを通してアクセスされるよう
な構成では、FOQ Bは高い定常状態のトラヒックを
処理することになるから、これは大きな待ち行列として
定義される。
【0143】FOQ Bは、FIQ BからAMPへフ
レームを転送するために使用される。これは少数のトー
クン・スター・ブレードがリング・トポロジー中のバッ
クプレーンによって接続されるような、簡単なロー・エ
ンドの構成を可能にする。かくて、この構造はリング挿
入バッファである。FFQ Bは実際には第2のFOQ
Bであって、FOQ Bよりは高いアクセス優先順位
を持つという特性を備えている。これは、リング・トポ
ロジーが使用される場合に、バックプレーン上の輻輳を
回避するためである。
【0144】バックプレーン・インタフェースがフロー
制御機構を実現しているから、FFQ Bは媒体速度ア
クセスの要件を持たない。かくて、FFQ Bのアクセ
ス速度は可変となり得る。
【0145】FOQ Bは可変サイズの待ち行列であっ
て、可変量のフレームを保持することができる。FOQ
Bの最大サイズは、初期化時間に定義される。
【0146】図4は、異なる最大サイズを有する複数の
TRP FOQを示す。ここで注意すべきは、各待ち行
列が使用可能な制御ブロックの数によって当該待ち行列
の最大サイズが決まる、という点である。各待ち行列の
実際のサイズは、当該待ち行列によって使用されるバッ
ファの数によって決定される。これらのバッファは全て
の待ち行列間で共有されているから、全ての待ち行列
は、それらの最大サイズに同時には到達することができ
ない。
【0147】(H6) データ・メモリ:DM DMは、1組の一定サイズ・バッファとして編成され
る。各バッファは、データの受信又は送信のために各ポ
ートへ動的に割り当てられる。このバッファのサイズ
は、小さなフレーム(メモリ空間の無駄を制限)と大き
なフレーム(妥当な量のバッファ)をサポートするため
のトレード・オフである、256バイトへ設定される。
【0148】DMのサイズは128kバイトへ設定さ
れ、かくて平均的に1ポート(TRP、BPP、AM
P)当たり10.6kバイトの割り当てとなる。各ポー
ト毎に使用可能なこの平均的メモリ空間は、ポート間の
十分なフレーム・バッファリングを与え、また総計で1
28kバイトのメモリ・サイズは、スタテイックRAM
内部の簡単で費用対効果比に優れた実現形態を可能とす
る。
【0149】総合スループットとして160Mbps
(全二重)を維持するために、DMのアクセス帯域幅は
320Mbpsでなければならない。これは40MBp
s又は20MHWpsである。そうするため、DMのデ
ータ・バス幅は、2バイト(1ハーフワード)へ設定さ
れる。
【0150】トークン・リング・フレーム中に現れる
「違反」記号(開始及び終了デリミタ)の簡単な処理を
可能とするため、追加のビット(VF:違反フラグ)が
各データ・バイトに関連付けられて、その関連するバイ
トがデリミタであるか否かを指示する。この関連バイト
自体の内容はデリミタの型(SD又はED)及び終了デ
リミタ・フィールドの値(I及びEビット)の値を判別
する。
【0151】DMの読み取り及び書き込みアクセスは、
以下の機能要素間で共有されねばならない: − 10個のTRP − BPP − AMP。
【0152】この読み取り及び書き込みアクセスの簡単
な実現形態については、各アクセス毎に読み取り/書き
込みサイクルのシーケンスが課される。これらの読み取
り及び書き込みアクセスは、TRPへデータを送信する
とともに、TRPからデータを受信するためにそれぞれ
使用されるものである。
【0153】10個のTRP、BPP及びAMPの全て
によるアクセスを共有するために、12読み取り/書き
込みサイクルの回帰シーケンスが定義され、各読み取り
/書き込みサイクルが所定のポートへ割り当てられる。
【0154】このシーケンスは、図5に示す読み取り/
書き込みシーケンスである。各TRP上で媒体速度を維
持するために、各読み取り又は書き込みアクセスは、1
6Mbps、又は2MBps若しくは1MHWpsのフ
ローを処理できなければならない。かくて、この読み取
り/書き込みシーケンスの持続時間は、1マイクロ秒で
なければならない。一方、各アクセス・ウインドウ(読
み取り又は書き込み)の持続時間は: 1000/24=41.66ナノ秒 である。こうすると、中程度の性能を持つスタテイック
RAM(サイクル時間が35乃至40ナノ秒程度のも
の)を使用することができるから、費用対効果比に優れ
た実現形態を構築することができる。
【0155】トークン・リング・インタフェースが半二
重の性格を持つために、各TRPは、フレーム・バッフ
ァ中で同時的な読み取り及び書き込みを行うことができ
ない。すなわち、所定の時間には、TRP Nは読み取
りサイクル(ワークステーションへフレームが送信され
る)又は書き込みサイクル(ワークステーションからフ
レームが受信される)のいずれか一方だけを使用するに
過ぎない。これと同じことは、AMPにも当てはまる。
この状況は、図6のテーブルによって表すことができ
る。
【0156】全ての読み取り又は書き込みサイクルが、
TRP及びAMPによって用い尽くされるわけではな
い。これは、BPPによる追加のDMアクセスの余地を
与える。すなわち、BPPによる追加のDMアクセス
は、TRP及びAMPが使用しない読み取り及び書き込
みサイクルを使用することに基礎をおいている。これが
可能となるのは、バックプレーン・インタフェースが、
データ転送速度をDMアクセスの実効帯域幅へ適応させ
るようなフロー制御機構を含んでいるからである。
【0157】バックプレーン・インタフェースの全二重
的性格のために(8ビット入力、8ビット出力)、BP
Pは、DMアクセスのために読み取り及び書き込みサイ
クルを同時に使用することができる。前述と同じ例につ
いて、BPPによるDMアクセスが図7に表されてい
る。
【0158】(H7) 制御ブロック・メモリ:CBM CBMは以下のものを記憶する位置である: − DM中のデータをアクセスするために使用されるポ
インタ; − DMの各バッファに関連する制御情報。
【0159】CBM及びDMは、アクセスを簡単にする
ためと性能を向上させる(ポインタ処理用のCBM及び
データ・トラヒック用のDMを同時にアクセスする)た
めに、それぞれ物理的に別個にされた機能要素である。
【0160】(H8) 待ち行列 これらの待ち行列は、1組のDMバッファを指定する複
数アドレスのリストとして実現される。このDMのサイ
ズは128kバイトであり、これは512個のバッファ
である。かくて、各バッファ・ポインタは、9ビットの
アドレスである。
【0161】各FIQは、その最大サイズを8192バ
イトへ制限されている。従って、各FIQは、1乃至3
2個のバッファ・ポインタのリストとして実現される
(図8参照)。
【0162】FOQ及びFFQ Bは、それらの最大サ
イズを初期化するときに定義される。かくて、これらの
待ち行列の各々は、バッファ・ポインタのリストとして
表すことができる。
【0163】各待ち行列のサイズは、以下に示す2つの
CBMアドレスによって定義される(図9参照): − FOQFA(フレーム出力待ち行列第1アドレ
ス):FOQによって保持される第1バッファ・ポイン
タのCBMアドレス(CBM空間内のFIQの開始端を
位置付ける); − FOQLA(フレーム出力待ち行列最終アドレ
ス):FOQによって保持される最終バッファ・ポイン
タのCBMアドレス(CBM空間内のFIQの終了端を
位置付ける)。
【0164】各FOQには、以下の2つのフラグが関連
する: − FOQEF(フレーム出力待ち行列空きフラグ):
FOQが空きであることを指示する制御ビット(ヘッド
=トレールとなるケースを弁別する); − FOQFF(フレーム出力待ち行列充満フラグ):
FOQが充満していることを指示する制御ビット。
【0165】これらのフラグは、CBM中には位置して
いない。これらのフラグは、FOQとのデータの移動を
処理するハードウエアの一部である。
【0166】自由バッファ待ち行列(FBQ、図10参
照)は、任意の待ち行列に現に割り当てられていない、
全てのバッファを保持する待ち行列である。初期化のと
きは、このFBQは、DM中で物理的に定義された完全
な1組のバッファ(512)のリストである。FBQ
は、最大512個のバッファ・ポインタを有するリスト
である。
【0167】FBQには、以下の2つのフラグが関連す
る: − 自由バッファ待ち行列空きフラグ(FBQEF):
FBQが空きであることを指示する制御ビット(ヘッド
=トレールとなるケースを弁別する); − 自由バッファ待ち行列充満フラグ(FBQFF):
FBQが充満していることを指示する制御ビット。
【0168】この後者のフラグは、初期化の時点にのみ
1へセットされるべきである。というのは、以下で説明
する自由バッファ提供手段が、FBQからFIQへ自由
バッファを提供するように常に試みるからである。これ
らのフラグは、CBM中には位置していない。これら
は、FBQを処理するハードウエアの一部である。
【0169】バッファ制御ブロック(BCB)は、DM
の各バッファへ制御情報を関連付けるために使用され
る。BCBは、以下の3つのフィールドを保持する。
【0170】(1)一斉同報スイッチ・カウント(BC
SC):個別通報(ユニキャスト)又は一斉同報フレー
ムに属するようなバッファ上で遂行される(FIQから
FOQへの)スイッチング動作の数を追跡する。
【0171】個別通報フレームについては、BCSCは
1へプリセットされ、当該バッファがFIQから待機解
除され且つFOQで待ち行列化される場合に、0へデク
レメントされる。
【0172】一方、一斉同報フレームについては、BC
SCは(1+APR、後述)へプリセットされ、当該バ
ッファがFIQから待機解除され且つFOQで待ち行列
化される場合に、0へデクレメントされる。
【0173】BCSCは4ビット・フィールドである。
【0174】活動ポート・レジスタ(APR)は10ビ
ットのレジスタであって、どのTRPが活動的である
か、すなわちワークステーションを接続しているかを指
示するように、CAMPによって設定される。
【0175】(2)一斉同報送信カウント(BCX
C):個別通報又は一斉同報フレームに属するようなバ
ッファ上で遂行される送信動作(FOQ読み取り)の数
を追跡する。
【0176】個別通報フレームにつぃては、BCXCは
1へプリセットされ、当該バッファがFOQ中で読み取
られる場合に、0へデクレメントされる。
【0177】一方、一斉同報フレームについては、BC
XCは(1+APR)へプリセットされ、当該バッファ
がFOQ中で読み取られる場合に、0へデクレメントさ
れる。
【0178】BCXCは4ビット・フィールドである。
【0179】(3)最終バッファ(LB):関連するバ
ッファが或るフレームの最終部分を保持することを指示
する。LBは、1ビット・フィールドである。
【0180】論理的には、BCBは、各々が9ビットで
ある256個の制御ブロックの線形リストとして表され
る(図11参照)。
【0181】CBMは、以下の機能要素によって共有さ
れるべきものである: − 10個のTRP(送信又は受信) − 1つのAMP(送信又は受信) − 1つのBPP(送信又は受信) − 1つのFSWスイッチ(以下参照)。
【0182】CBMに対するアクセスの共有は、基本的
な読み取り及び書き込みサイクルの時分割多重化された
スプリットに基礎をおいている。
【0183】基本的なサイクル持続時間は(8kバイト
のスタテイックRAMのタイミング特性と整合する)4
1.66ナノ秒であり、以下に示すようにトークン・リ
ング・リンクの31.25ナノ秒のビット時間を供給す
る水晶発振器から導くことができる。
【0184】 96MHz/4=24MHz・・・> 41.66ナノ
秒 96MHz/3=32MHz・・・> 31.25ナノ
秒。
【0185】このようにすると、簡単な単一クロック設
計を利用して、本ブリッジを実現することができる。
【0186】前述と同じウェイトが、全てのTRP、A
MP及びBPPにも与えられる。なぜなら、BPPは、
TRPの総合トラヒックと同じ範囲のトラヒックを維持
しなければならないからである。スイッチの遅延時間を
最小化するには、CBMをアクセスするための高い優先
順位をFSW(フレーム・スイッチ)にも与えることが
重要である。
【0187】かくて、CBMのアクセスは、以下の機能
要素間で均等に共有される: − TRP及びAMP − BPP − FSW。
【0188】(H9) 自由バッファ提供手段:FBS FBSは、複数のFIQが空になるまで、すなわちこれ
らのFIQが空きバッファのポインタで充満され、従っ
て次のフレームを受け入れる準備が完了するまで、FI
Qに複数のバッファを提供する。そうするために、FB
Qからバッファ・ポインタが取り出されて、FIQのリ
ストへ追加される。
【0189】FBSは非同期的な機構であって、(AP
Rによって指示される)ワークステーションを接続され
ているTRPの全てのFIQをスキャンし且つ空でない
FIQへバッファ・ポインタを与える。
【0190】新しいバッファ・ポインタが古いものに置
き換わるのは、古いバッファが完全にスイッチされた場
合(すなわち、個別通報の場合は1つのFOQへスイッ
チされるとき及び一斉同報の場合は要求済みの全てのF
OQへスイッチされるとき)だけである。これは、完全
なスイッチングが遂行されたときに0へ到達するよう
な、BCSC制御ブロックを通して追跡される。
【0191】16MbpsのTRP、低速のFIQ A
及び160MbpsのBPPの間でバッファを正当に使
用するために、FIQ Bは、他のFIQよりも10倍
早くスキャンされる。FIQのスキャニングは、FBS
によって各待ち行列毎に以下のシーケンスで遂行され
る。
【0192】(1)空でないFIQ(空きフラグをリセ
ットされている)のみを検討する; (2)FBQ中の利用可能なバッファ(FBQEFをリ
セットされている)を待機する; (3)FBQのヘッドからFIQのヘッドへバッファ・
ポインタをコピーする; (4)FIQのヘッド・ポインタを更新する; (5)FIQが空になるか否かを検出する; (6)FBQのヘッド・ポインタを更新する; (7)FBQが空になるか否かを検出する。
【0193】(H10) フレーム・スイッ チ:FSW スイッチング要求テーブル(SRT、図12参照)は1
2x13のマトリクスであって、FIQからFOQ/F
FQへのフレームの経路指定要求を保持する。
【0194】これらの要求は、そのFIQにフレームを
受信するポートによって、SRT中に設定される。これ
らの設定済みの要求は、接続ワークステーションを持つ
TRPを指定するAPRの内容によってマスクされる。
【0195】このマスキングは、一斉同報フレームを処
理するために必要となる。すなわち、このマスキング
は、ワークステーションが存在しないために待機解除さ
れることのないFOQへのスイッチングを禁止するので
ある。個別通報の場合、要求された宛先ポートは決して
マスクされない。なぜなら、DAルックアップ・プロセ
スは、接続ワークステーションを持つTRPについての
みエントリが有効であるようなテーブルを使用するから
である。
【0196】ポートIからポートJへの個別通報送信の
場合、TRP Iは、経路指定の要求をFOQ Jへ設
定する。
【0197】一方、ポートIからの一斉同報送信の場合
は、TRP Iは、経路指定の要求を以下のFOQを除
く全てのFOQへ設定する: (1)送信元のワークステーションを目標とするFOQ
1(折り返しのサポートなし); (2)CAMPを目標とするFOQ A; (3)接続ワークステーションを持たないTRPに対応
するFOQ。
【0198】BPPからの一斉同報送信の場合、BPP
は、経路指定の要求をFFQ B及び以下のFOQを除
く全てのFOQへ設定する: (1)FOQ B(折り返しのサポートなし); (2)CAMPを目標とするFOQ A; (3)接続ワークステーションを持たないTRPに対応
するFOQ。
【0199】バッファ・ポインタ移動手段(BPM、以
下参照)がFIQからFOQへのフレームのスイッチン
グを完了した後、SRTの対応するビットがリセットさ
れる。SRTのラインIの全ての要求ビットがリセット
された後にだけ、FIQについての新しい要求(個別通
報又は一斉同報)が可能となる。
【0200】(H11) バッファ・ポイン タ移動手
段:BPM BPMはハードウエア機能であって、FIQからFOQ
へバッファ・ポインタをコピーすることによって、フレ
ームのスイッチングを実際に遂行するものである。BP
Mは、SRTの対応する列の内容に従って動作する13
個の非同期ユニット(FIQ/FFQ当たり1つ)から
成る。
【0201】各FOQ毎に、このプロセスは、全てのF
IQをスキャンし、そしてFIQ毎に以下のことを行
う。
【0202】(1)SRTにビットをセットされている
ようなFIQのみを検討する; (2)FIQのヘッド・ポインタの一時コピー(P)を
作成する; (3)FOQ中の利用可能な空間(FOQは非充満)を
待機する; (4)FIQからFOQへバッファ・ポインタをコピー
する; (5)FOQのテール・ポインタを更新する; (6)FOQが充満したか否かを検出する; (7)移動済みバッファのBCSCをデクレメントす
る; (8)これがバッファの最後の移動であれば、FIQの
ヘッド・ポインタを更新する(BCSC=0); (9)このフレームの最後のバッファが移動されてしま
うまで同じプロセスを繰り返し、この事態が生ずるとS
RT中の要求ビットをリセットする。
【0203】FOQ Aについて追加のプロセスが遂行
される。すなわち、BPMは、MACフレーム送信元ポ
ート・レジスタを使用することにより、FOQ Aに現
に存在するMACフレームがどのTRPから受信された
かを指示する。このレジスタは、MACアドレス学習プ
ロセスにおけるフレームの物理的な送信元を獲得するた
めに、CAMPによって読み取られる。
【0204】(H12) 受信データ移動手 段:RDM RDMは、TRPからDMへ受信済みフレームのデータ
を転送する論理である。
【0205】次のバッファ・ポインタBは、データを書
き込むための上位アドレスとして使用される。このデー
タ書き込みが: − 開始するのは下位アドレス00であり; − 終了するのは: − 中間バッファのための下位アドレスFF;又は − 最後のバッファのフレーム・状態・バイト(終了デ
リミタの後にあるバイト)に到達する場合である。
【0206】フレームの型及びDAフィールドを解読し
た後にこのフレームの宛先が決定される場合、BCSC
及びBCXC制御ブロックが1(単一宛先)又は10
(一斉同報)へ設定される。
【0207】このフレームの最後のバイト(フレーム状
態)がバッファBへ書き込まれた場合、最後のBCBの
Bが1へ設定される。
【0208】(H13) 送信データ移動手 段:XDM XDMは、DMからTRPへ送信すべきフレームのデー
タを転送する論理である。
【0209】次のバッファ・ポインタBは、データを読
み取るための上位アドレスとして使用される。このデー
タ読み取りが: − 開始するのは下位アドレス00であり; − 終了するのは: − 中間バッファのための下位アドレスFF;又は − 最後のバッファのフレーム状態バイト(終了デリミ
タの後にあるバイト)に到達する場合である。
【0210】Trはデータ読み取りシーケンス中の時間
であり、この時間にはこのバッファをFBQへ解放する
ことができる。この時間の値を適当に選ぶことにより、
このバッファがFBQからFIQへ直ちに提供される場
合は、FIQの着信データがFOQからまだ読み取られ
ていない最後のデータ・バイトに上書きされないように
しなければならない。TRP FOQの読み取り速度が
2 MBps(1バイト/500ナノ秒)であるのに対
し、FIQ Bの書き込み速度は最大24MBps(1
バイト/41.66ナノ秒)である。従って、Trは、
TRP FOQ中で236番目のバイトが読み取られる
時間の後でなければならない。かくて、残りのバッファ
読み取り時間は(256−236)x0.5=10マイ
クロ秒となり、256x41.66=10.66マイク
ロ秒より小さい。FOQ Bの場合、バッファ解放はこ
の読み取りタイミングの最終部分で生じなければならな
い。なぜなら、瞬時的にFOQ Bのアクセスは2MB
psとなり得、FIQ Bのアクセスは24MBpsに
なり得るからである。
【0211】(H14) ポート・インタフ ェース 本ブリッジの各TRPは、以下の機能を実現するポート
・インタフェース論理を含んでいる: − 媒体に対する電気的インタフェース − トークン処理 − フレーム処理 − フレームの受信 − フレーム型の検出 − フレームの経路指定 − フレームの送信。
【0212】BPPは以下の機能を実現するポート・イ
ンタフェース論理を含んでいる: − 媒体に対する電気的インタフェース − フレーム処理 − フレームの受信 − フレームの経路指定 − フレームの送信。
【0213】(H15) TRPの機能の説 電気的インタフェース TRPの電気的インタフェースは、トークンリングの物
理層に基礎をおいている。
【0214】一般フローチャート TRPの動作は、ワークステーション・リンク上のデー
タ移動の半二重的性格に基礎をおいている。これを摘示
すると、次の通りである: (1)TRPは開始デリミタの受信を待機する。
【0215】(2)開始デリミタが検出された場合、着
信フレームのアクセス制御バイト(AC)を分析してこ
れがトークン(AC(4)=1)又はフレーム(AC
(4)=0)のいずれであるかを判別する。
【0216】着信フレームの型に依存して、トークン処
理プロセス又はフレーム処理プロセスが実行される。
【0217】トークン処理プロセス トークン処理プロセスは、フレームの送信を開始し且つ
次のフレームの受信を可能とするために、TRPによる
トークンの使用を以下のように制御する。
【0218】(1)TRPのFOQが空きでなければ、
すなわち少なくとも1つの完全な又は部分的なフレーム
を含むなら、TRPは当該フレームの送信を開始する。
或るフレームがFOQ中で完全に待ち行列化される前
に、フレーム送信を開始することができるから、スイッ
チング遅延時間が最小となる。
【0219】(2)このFOQが空きであるか、又はこ
のFOQが空きでなかったとしてもそのフレームが送信
された場合は、FIQ状態が検査される。このFIQが
「レデイ」となるのは、これが次のフレームを受信する
位置を指定する32個のバッファ・アドレスの完全なリ
ストを持っている場合である。
【0220】(3)このFIQがレデイである場合、こ
のトークンが解放されて(ワークステーションへ送信さ
れ)る。
【0221】フレーム処理プロセス フレーム処理プロセスは、以下のようにして着信フレー
ムの受信及び経路指定を制御する。
【0222】(1)当該フレームの送信元アドレス(S
A)が、TRPへ接続されたワークステーション(ステ
ーション・アドレス:STA)のMACアドレスと比較
される。
【0223】(2)もしSA<>STAなら、このフレ
ームは接続ステーションによって発信されたものではな
く、このワークステーションによってリピートされたフ
レームであるから、これはトークン・スターによって除
去(ストリップ)されなければならない。
【0224】(3)もしSA=STAであれば、このフ
レームは接続ワークステーションによって発信されたも
のであり、かくてその宛先アドレス(DA)が当該ワー
クステーションのアドレスと比較される。
【0225】(4)もしDA=STAであれば、これは
当該フレームが折り返されていて、このフレームが接続
ワークステーションによってそれ自体へ送信されたこと
を意味する。
【0226】次に、これはリピート(接続ワークステー
ションへ直接的に転送)され、本ブリッジによってはコ
ピーされない。フレーム状態フィールドのAビット(ア
ドレス認識済み)及びCビット(フレーム・コピー済
み)は、ACフラグの値を受け取る。
【0227】ACフラグは、各TRPに関連するハード
ウエア標識である。これはCAMPによって設定される
と、接続ワークステーションが二重アドレスを有するこ
と、すなわちLAN上の他のワークステーションが同一
のMACアドレスを有することを指示する。
【0228】もし接続ワークステーションが二重MAC
アドレスを持たなければ、ACフラグがリセットされ、
当該フレームが通常のトークン・リングと同様にA=C
=0で以てリピートされる。
【0229】一方、接続ワークステーションが二重MA
Cアドレスを持つのであれば、ACフラグがセットさ
れ、当該フレームが通常のトークン・リングと同様にA
=C=1で以てリピートされる。
【0230】(5)もしDA<>STAであれば、この
フレームは他のワークステーションへ送信されねばなら
ない。次いで、このフレームはそのA及びCビットを1
へセットされて送信元のワークステーションへリピート
され、本ブリッジで行われるようにフレーム配送を予期
する。
【0231】(6)このフレームは本ブリッジによって
コピーされる、すなわちこのフレームはTRPのFIQ
に完全に記憶される。
【0232】(7)このフレームのコピーが遂行されて
いる間、一斉同報の是非についてこのフレームを検査す
るため、そのDAフィールドが一斉同報アドレスと比較
される。
【0233】(8)もしこのフレームが一斉同報される
べきものであれば、これは先ずMACフレーム又はLL
Cフレームについて検査される。すなわち、フレーム制
御フィールドのビット7及び6がともに0に等しいと、
このフレームがMACフレームであることを指示する。
【0234】(9)もしこのフレームがMACフレーム
であれば、FOQ Aは、SRT中の単一の目標として
要求される。こうするため、TRPはSRT中のそのラ
インの列Aに1をセットする。この結果、「リング・モ
ード」、「リング・ポール」及び「二重アドレス・テス
ト」MACフレームが、CAMPへ送信される。
【0235】(10)もしこのフレームがLLCフレー
ムであれば、FOQ 1,・・・,10(このTRP自
体のFOQを除く)及びFOQ BはSRT中で目標と
して要求される。こうするため、TRPはSRT中のそ
のラインの列1乃至10(もしこれがTRP Nであれ
ば、Nを除く)及び列Bに1をセットする。この結果、
このフレームがLANの全てのワークステーション(但
し、このフレームを発信したワークステーションを除
く)へ送信される。この例外が必要となるのは(トーク
ン・リングではなく)トークン・スターのワークステー
ションによる一斉同報フレームの処理をそのままに維持
するためである。
【0236】(11)もしこのフレームが一斉同報宛先
アドレスを持たなければ、このフレームは機能アドレス
について検査される。すなわち、そのDAフィールドが
全ての機能アドレスと比較される。
【0237】(12)もしこのフレームが或る機能アド
レスを目標としているのであれば、FOQ 1乃至10
(TRP自体のFOQを除く)及びFOQ BはSRT
中で目標として要求される。こうするため、TRPはS
RT中のそのラインの列1乃至10(これがTRP N
であれば、Nを除く)に1をセットする。
【0238】(13)もしこのフレームが機能アドレス
を目標としていないのであれば、これが単一の宛先を目
標としていることを意味する。かくて、そのDAがルッ
クアップされる。すなわち、そのDAをトークン・スタ
ーの各ワークステーション・アドレスと比較して、ロー
カル又はリモートのスイッチングのいずれを遂行すべき
かを判別する。DAルックアップの結果として戻される
のは、MACアドレスがDAであるようなワークステー
ションを接続するTRPの番号である。もしトークン・
スターがその任意のTRP上にこのワークステーション
を持たないのであれば、ナル値0が戻されることにな
る。
【0239】(14)もし本ブリッジのステーション・
アドレスのリスト中にDAが存在すれば、このDAはロ
ーカルであると言われる。この場合、ローカル・フレー
ム・スイッチングを行うことができる。すなわち、この
フレームは同一ブレードのFIQからFOQへ移行す
る。もしDAルックアップの結果としてTRP Nが戻
されるのであれば、SRT中でFOQ Nが単一の目標
として要求される。こうするため、TRPはSRT中の
そのラインの列Nに1をセットする。
【0240】(15)もし本ブリッジのステーション・
アドレスのリスト中にDAが存在しなければ、このDA
はリモートであると言われる。この場合、リモートのフ
レーム・スイッチングを行わなければならない。すなわ
ち、このフレームは、本ブリッジを接続するTRPのF
IQからFOQへ、そしてバックプレーンのFOQへ移
行する。このようなFOQは、SRT中で目標として要
求される。こうするため、TRPはSRT中のそのライ
ンの対応する列に1をセットする。各TRPはブリッジ
・フラグ(BF)を有しており、このフラグはこれがワ
ークステーション(BF=0)又はブリッジ(BF=
1)を接続していることを指示する。この詳細について
は、以下のブリッジ・サポートの項を参照されたい。
【0241】(16)同時に、FBSは新しいバッファ
・ポインタで以てFIQ Bを再構築している。FIQ
Bがレデイ状態にある場合、すなわち32個の自由バ
ッファをアドレスする32個のポインタのリストを充填
されている場合、BPP入力がアンロックされて、次の
フレームの受信を可能とする。
【0242】ブリッジ・サポート − ネットワーク管理によるブリッジ検出:ネットワー
ク管理プログラムは、特定のネットワーク管理適用業務
を介して、ブリッジを接続する各TRPをマークする役
割を持つ。次いで、このネットワーク管理適用業務は対
応するBFフラグをセットする。このアクセスは、CA
MPを通して行われる。
【0243】− ブリッジを通しての送信:トークン・
スターのワークステーション・アドレスのリスト中にそ
の宛先MACアドレスが存在しないような各フレーム
は、BFフラグをセットされたTRP及びBPPへ送信
される。
【0244】(H16) BPPの機能の説 電気的インタフェース BPPの電気的インタフェースは全二重の8ビット並列
バスに基礎をおいており、160Mbpsでトークン・
リング・フレームを転送する。
【0245】一般的フローチャート 図13に関連するフローチャートが示されている。
【0246】送信フレームの処理 図14に関連する処理が示されている。
【0247】受信フレームの処理 (1)終了デリミタを受信すると、BPP入力がすぐに
ロックされる。これはFIQのオーバーフローを防止す
る。このため、「BPP入力ロック」信号をアサートし
てこの信号を以前のトークン・スター・ブレードのBP
P出力へ送信することにより、これが高速のトークン・
スター・バスを介してデータを送信することを禁止す
る。
【0248】(2)着信フレームの送信元アドレスがル
ックアップされる。このSAルックアップの結果として
戻されるのは、MACアドレスがSAであるようなワー
クステーションを接続するTRPの番号である。もしト
ークン・スターがその任意のTRP上にこのワークステ
ーションを持たないのであれば、ナル値0が戻されるこ
とになる。
【0249】(3)もし本ブリッジのステーション・ア
ドレスのリスト中にSAが存在するのであれば、このS
Aはローカルであると言われる。この場合、このフレー
ムは、全てのトークン・スター・ブレードのまわりを循
環し且つ今やその元のブレードへ戻ったフレームである
から、このフレームが除去される。
【0250】(4)もし本ブリッジのステーション・ア
ドレスのリスト中にSAが存在しなければ、このSAは
リモートであると言われる。この場合、このフレームは
後で正しい宛先へスイッチされるようにコピー(FIQ
中で受信)される。
【0251】(5)このフレームのコピーが遂行されて
いる間、このフレームは一斉同報の是非について検査さ
れる。すなわち、そのDAフィールドが一斉同報アドレ
スと比較される。
【0252】(6)もしこのフレームが一斉同報される
べきものであれば、これは先ずMACフレーム又はLL
Cフレームについて検査される。すなわち、フレーム制
御フィールドのビット7及び6が両者ともに0に等しい
と、このフレームがMACフレームであることを指示す
る。
【0253】(7)もしこのフレームがMACフレーム
であれば、FOQ AはSRT中で単一の目標として要
求される。こうするため、TRPはSRT中のそのライ
ンの列Aに1をセットする。このようにして、「リング
・モード」、「リング・ポール」及び「二重アドレス・
テスト」MACフレームが、CAMPへ送信される。こ
れらのMACフレームは高速のトークン・スター・バス
に現れてはならないから、このケースはエラー状態とみ
なされる。
【0254】(8)もしこのフレームがLLCフレーム
であれば、FOQ 1,・・・,10(TRP自体のF
OQを除く)及びFOQ BはSRT中で目標として要
求される。こうするため、BPPはSRT中のそのライ
ンの列1乃至10及び列Bに1をセットする。この結
果、このフレームがLANの全てのワークステーション
へ送信される。
【0255】(9)もしこのフレームが一斉同報宛先ア
ドレスを持たなければ、このフレームは機能アドレスに
ついて検査される。すなわち、DAフィールドが全ての
機能アドレスと比較される。
【0256】(10)もしこのフレームが機能アドレス
を目標としているのであれば、FOQ1乃至10及びF
OQ BはSRT中で目標として要求される。こうする
ため、BPPはSRT中のそのラインの列1乃至10及
び列Fに1をセットする。
【0257】(11)もしこのフレームが機能アドレス
を目標としていなければ、これは単一の宛先を目標とし
ていることを意味する。かくて、そのDAがルックアッ
プされる。すなわち、このDAを本ブリッジの各ワーク
ステーション・アドレスと比較して、ローカル又はリモ
ートのスイッチングのいずれを遂行すべきかを判別す
る。このDAルックアップの結果として戻されるのは、
MACアドレスがDAであるようなワークステーション
を接続するTRPの番号である。もし本ブリッジがその
任意のTRP上にこのワークステーションを持たないの
であれば、ナル値0が戻されることになる。
【0258】(12)もし本ブリッジのステーション・
アドレスのリスト中にDAが存在すれば、このDAはロ
ーカルであると言われる。この場合、ローカル・フレー
ム・スイッチングを行うことができる。すなわち、この
フレームは、同一ブレードのFIQからFOQへ移行す
る。もしDAルックアップの結果としてTRP Nが戻
されるのであれば、SRT中でFOQ Nが単一の目標
として要求される。こうするため、BPPはSRT中の
そのラインの列Nに1をセットする。
【0259】(13)もし本ブリッジのステーション・
アドレスのリスト中にDAが存在しなければ、このDA
はリモートであると言われる。この場合、リモートのフ
レーム・スイッチングを行わなければならない。すなわ
ち、このフレームは、本ブリッジを接続するTRPのF
IQからFOQへ、そしてバックプレーンのFOQへ移
行する。このようなFOQは、SRT中で目標として要
求される。こうするため、BPPはSRT中のそのライ
ンの対応する列に1をセットする。各TRPはブリッジ
・フラグ(BF)を有しており、このフラグはこれがワ
ークステーション(BF=0)又はブリッジ(BF=
1)を接続していることを指示する。この詳細について
は、ブリッジ・サポートの項を参照されたい。
【0260】(H17) 宛先アドレス・ル ックアップ ステーション・アドレス・テーブル(SAT) 宛先アドレス・ルックアップは、本ブリッジのTRPへ
接続された全てのワークステーションのMACアドレス
を保持するSATをスキャンすることによって行われ
る。SATには、次の3つがある。
【0261】− TSAT:TRPによって使用される
TRPステーション・アドレス・テーブル; − BSAT:BPPによって使用されるBPPステー
ション・アドレス・テーブル; − GSAT:CAMPによって使用されるグローバル
・ステーション・アドレス・テーブル(以下の集中化さ
れた活動モニタ・プロセッサの項を参照)。
【0262】TSAT 10個のTRPの全てが同一の物理的TSATを共有す
る。このテーブルはCAMPのアドレス学習プロセスを
通して管理される。すなわち、CAMPは、本ブリッジ
に挿入するワークステーションのMACアドレスを書き
込み、このワークステーションが本ブリッジから除去さ
れるときこのアドレスを抑止する(ナルのMACアドレ
スを書き込む)。ステーションの除去は、ファントム電
流の除去を介して検出される。
【0263】論理的には、このTSATは10エントリ
のテーブルであって、各エントリは各TRPへ接続され
たワークステーションのMACアドレスを保持する。各
エントリに関連するフラグ(エントリ有効フラグ:VE
F)は、この関連エントリが有効なワークステーション
・アドレスを保持するか(VEF=1)又はこのエント
リが空き若しくは変更中(VEF=0)であることを指
示する。
【0264】物理的には、TSATは、16ビットの並
列バスを介してアクセスされる128バイトの組み込み
RAMであり、その60バイト(10x6)はワークス
テーション・アドレスを保持するために使用される。
【0265】10個のVEFの全ては、ワークステーシ
ョン・アドレスの最下位部分とともにアクセスされる。
【0266】このような物理的なマッピングは、RAM
のアドレッシングを簡単にする。なぜなら、最下位の2
アドレス・ビットがワークステーション・アドレスの6
バイトをスキャンするために使用され、最上位の4アド
レス・ビットが10個のTRPのうち1つを選択するた
めに使用されるからである。ワークステーション・アド
レスの下位バイトはTSATの下位アドレスに置かれる
から、これらのバイトはルックアップ・プロセス中に最
初にスキャンされることになる。
【0267】ルックアップ・プロセスは、次の通りであ
る: − DAの下位2バイトを第1エントリの下位バイトと
比較する; − もし一致すれば: − DAの中位2バイトを第1エントリの中位バイトと
比較する; − もし一致すれば: − DAの上位2バイトを第1エントリの上位バイトと
比較する; − もし一致すれば: − エントリ番号を報告し停止する; − さもなければ: − 最後のエントリがスキャンされるまで、次のエント
リに関し反復する; − さもなければ: − 最後のエントリがスキャンされるまで、次のエント
リに関しリピートする; − さもなければ: − 最後のエントリがスキャンされるまで、次のエント
リに関しリピートする。
【0268】TSATのアクセス TSATのアクセスは、簡単なTDM方式を通して共有
される。TSATの読み取りアクセスは、10個のTR
P及びAMP間で共有されねばならない。TSATの書
き込みアクセスは、AMPのみによって行われる。
【0269】BSAT BPPが、BSATを専用的にアクセスする。BPPは
このテーブルを使用して、SAルックアップ及びDAル
ックアップを行う。このテーブルは、CAMPのアドレ
ス学習プロセスを通して管理される。すなわち、CAM
Pは、本ブリッジに挿入するワークステーションのMA
Cアドレスを書き込み、このワークステーションが本ブ
リッジから除去されるときこのアドレスを抑止する(ナ
ルのMACアドレスを書き込む)。ステーションの除去
は、ファントム電流の除去を介して検出される。
【0270】論理的には、このBSATは10エントリ
のテーブルであって、各エントリは各TRPへ接続され
たワークステーションのMACアドレスを保持する。各
エントリに関連するエントリ有効フラグ(VEF)は、
この関連エントリが有効なワークステーション・アドレ
スを保持するか(VEF=1)又はこのエントリが空き
若しくは変更中(VEF=0)であることを指示する。
【0271】物理的には、BSATは、16ビットの並
列バスを介してアクセスされる128バイトの組み込み
RAMであり、その60バイト(10x6)はワークス
テーション・アドレスを保持するために使用される。
【0272】10個のVEFの全ては、ワークステーシ
ョン・アドレスの最下位部分とともにアクセスされる。
このような物理的なマッピングは、RAMのアドレッシ
ングを簡単にする。なぜなら、最下位の2アドレス・ビ
ットがワークステーション・アドレスの6バイトをスキ
ャンするために使用され、最上位の4アドレス・ビット
が10個のTRPのうち1つを選択するために使用され
るからである。ワークステーション・アドレスの下位バ
イトは下位のBSATの下位アドレスに置かれるから、
これらのバイトはルックアップ・プロセス中に最初にス
キャンされることになる。
【0273】ルックアップ・プロセスは、次の通りであ
る: − SA/DAの下位2バイトを第1エントリの下位バ
イトと比較する; − もし一致すれば: − SA/DAの中位2バイトを第1エントリの中位バ
イトと比較する; − もし一致すれば: − SA/DAの上位2バイトを第1エントリの上位バ
イトと比較する; − もし一致すれば: − エントリ番号を報告し停止する; − さもなければ: − 最後のエントリがスキャンされるまで、次のエント
リに関し反復する; − さもなければ: − 最後のエントリがスキャンされるまで、次のエント
リに関しリピートする; − さもなければ: − 最後のエントリがスキャンされるまで、次のエント
リに関しリピートする。
【0274】BSATのアクセス BSATのアクセスは、簡単なTDM方式を通して共有
される。BSATの読み取りアクセスは、BPP及びA
MP間で共有されねばならない。BSATの書き込みア
クセスは、AMPのみによって行われる。
【0275】I.集中化された活動モニタ・プロセッサ
(CAMP) CAMPは、活動モニタ機能を実行する役割を持つマイ
クロプロセッサである。
【0276】CAMPは、以下のMACフレームを処理
する: − 「リング・モード」MACフレーム; − 「リング・ポール」MACフレーム; − 「二重アドレス・テスト」MACフレーム。
【0277】(I1) リング・モードMACフレーム これらのフレームはリング上の全てのワークステーショ
ンへアドレスされるが、送信のためにはトークンの捕捉
に依存せず、そして物理リング上で適用されねばならな
いような媒体制御機能を提供する。
【0278】これらの機能は媒体の初期化又は回復に関
係づけられているので、これらはワークステーション間
で走行するトラヒックに関して本質的に破壊的である。
【0279】リング・モードMACフレームは、次にリ
ストする通りである: 16進 簡略名 送信元/ 宛先 説明 02 BC STA ALL ビーコン 03 CT STA ALL トークン請求 04 RP STA ALL リング・パージ (バッファされたものを除く全てのフレーム)。
【0280】(I2) ビーコンMACフレーム このフレームは簡単なトークン・リングとは異なる態様
で処理される。なぜなら、スター構造によれば、本ブリ
ッジはリング構造よりも一層容易にエラー状況を処理す
ることができるからである。ここで、本ブリッジは障害
のある接続を指定することができるから、障害領域判別
手順を必要としない。ワークステーションからビーコン
MACフレームを受信する際、本ブリッジは、対応する
ポート上で自己テスト手順を開始して、このエラーが本
ブリッジ・ポートによって生ぜられたものか否かを検査
する。
【0281】(I3) トークン請求MACフレーム このフレームは活動モニタ、すなわち本ブリッジによっ
て、以下のケースで発行される: − 信号損失; − T(受信通知)タイム・アウト − ワークステーションからリング・パージMACフレ
ームが戻らない。
【0282】標準的なプロセスがこれらのケースで適用
される。
【0283】「トークン請求」MACフレームは待機モ
ニタ、すなわち接続ワークステーションによって以下の
ケースで発行される: − 信号損失; − T(良いトークン)タイム・アウト; − T(受信通知)タイム・アウト。
【0284】これらは本ブリッジによって(ビーコンM
ACフレームの場合と同様に)処理されるエラー・ケー
スである。
【0285】(I4) リング・パージMACフレーム このフレームは活動モニタ、すなわち本ブリッジによっ
てのみ発行される。従って、本ブリッジが或るポート上
でこのようなフレームを受信する場合、これはエラー・
ケースとみなされ、前述のようにして処理される。
【0286】(I5) リング・ポールMACフレーム これらのフレームは、リングをポールして、その利用可
能性を検査するとともに、「近隣通知」機能を提供す
る。リング・ポールMACフレームを以下にリストす
る。
【0287】 16進 簡略名 送信元/宛先 説明 05 AMP STA ALL 活動モニタ存在 05 SMP STA ALL 待機モニタ存在 (バッファされたものを除く全てのフレーム)。
【0288】活動モニタとして定義されると、本ブリッ
ジは、定期的に(T(近隣通知)=7秒毎に)「活動モ
ニタ存在」MACフレームをワークステーションを接続
する各ポートへ送信する。
【0289】一方、各ワークステーションは「待機モニ
タ存在」MACフレームで応答する。本ブリッジは、こ
のフレームを使用して、各ポートへ接続されたワークス
テーションのMACアドレスを学習し且つこれを保持す
る。
【0290】諸動作は、本ブリッジの全てのポート間で
均等に分散されている。例えば、本ブリッジが96個の
ポートを持つのであれば、本ブリッジはこれらのポート
を70ミリ秒(<7/96)の速度でスキャンして、
「活動モニタ存在」MACフレームを送信する。このプ
ロセスを例示すると、次の通りである。
【0291】(1)T(近隣通知)タイム・アウトの際
に、本ブリッジは、ワークステーションNの宛先にある
FIQ Aで「活動モニタ存在」MACフレーム(A)
を待ち行列化する。このフレームは、フレーム・スイッ
チによってポートNのFOQへスイッチされる。このフ
レームは特定の属性を持たず、既に待ち行列化されたフ
レームが存在するなら、そのフレームの送信終了を待機
しなければならない。
【0292】(2)TRP Nは、その接続ワークステ
ーションNによって発行されるトークンを待機する。
【0293】(3)TRP Nは、このトークンを捕捉
し、MACフレームをこのステーションへ送信する。
【0294】(4)このフレームはワークステーション
Nによってコピー及びリピートされ、そしてTRPによ
って除去される。
【0295】(5)このMACフレームを受信した後、
ワークステーションNは、「待機モニタ存在」MACフ
レームを発行するためにT(通知応答:20ミリ秒)待
機する。このワークステーションは、先ず本ブリッジか
らのトークンを必要とする。
【0296】(6)ワークステーションNはこのトーク
ンを捕捉するとともに、「待機モニタ存在」MACフレ
ーム(S)を本ブリッジへ送信する。
【0297】(7)TRP Nは、このフレームをリピ
ートし、これをコピーする。すなわち、 このフレ
ームをFIQ Nで待ち行列化する。このフレームはA
及びCフ ィールドを1へセットされてリピートさ
れる(予期された配送)。
【0298】(8)戻されたフレームは、ワークステー
ションNによって除去される。
【0299】(9)「待機モニタ存在」MACフレーム
がCAMPへ与えられるように、このフレームは、FI
Q NからFOQ Aへスイッチされる。そのA及びC
ビットが0へリセットされているという事実は、接続ワ
ークステーションがこのフレームの送信元であることを
確認する。かくて、CAMPは、このワークステーショ
ン・アドレス(SAフィールド)を、このフレームが現
れたポートへ関連付けることができる(アドレスの学
習)。
【0300】代替的なリング・ポールの処理は、LAN
管理プログラムに対する構成の一貫性を維持する(全て
のワークステーションが同一のNAUNを持つことを排
除する)ものとして考えることができる。これは、本ブ
リッジから最初の接続ポートへ「活動モニタ存在」MA
Cフレームを送信させ、他の接続ポートへ「待機モニタ
存在」MACフレームを送信させる。なお、これらのフ
レームは、先の接続ポートのMACアドレスを含むSA
フィールドとともに送信されるものである。
【0301】(I6) 二重アドレス・テストMACフ
レーム この特定のフレームは、ワークステーション挿入手順の
段階0(ローブ・テスト)及び段階2(二重アドレス検
査)の間に使用される。このフレームは次の通りであ
る。
【0302】 16進 簡略名 送信元/宛先側 説明 07 DAT STA STA 二重アドレス・テスト (バッファされたものを除くフレーム)。
【0303】段階0の間、どのワークステーションもそ
れ自体をリングへ接続するためのファントム電流をまだ
印可していないから、このフレームは本ブリッジによっ
ては観察されない。かくて、このフレームは当該ワーク
ステーションのローブ上に留まり、本ブリッジによって
は処理されない。段階2の間、このフレームは特定のプ
ロセスの下で本ブリッジによって処理される。このプロ
セスを摘示すると、次の通りである。
【0304】(1)送信すべき二重アドレス・テスト・
フレームを有するワークステーションSは本ブリッジ・
ポートからのトークンを待機する。
【0305】(2)ワークステーションSは、本ブリッ
ジによって与えられたトークンを捕捉するとともに、こ
のフレームを送信する。
【0306】(3)このフレームは、ポートSのFIQ
で待ち行列化される。
【0307】(4)もしワークステーションSが早期ト
ークン解放モードで走行しているのであれば、ステーシ
ョンSは、どちらか先に生ずる次のタイミングで新しい
トークンを発行する: − このフレームの送信が終了する時点;又は − 本ブリッジからそのフレームの物理ヘッダを受信す
る時点。
【0308】(5)もしワークステーションSが早期ト
ークン解放モードで走行しているのでなければ、ステー
ションSは、本ブリッジ・ポートからのフレームの物理
ヘッダを受信する時点で新しいトークンを発行する。
【0309】(6)本ブリッジは、「二重アドレス・テ
スト」MACフレームを認識する(主ベクトル=0
7)。
【0310】(7)もし本ブリッジ中にSと同じアドレ
スを持つ他のワークステーションが存在するなら、この
フレームは、本ブリッジ・ポートによってワークステー
ションNへリピートされ、その際、Aビット(アドレス
認識済み)及びCビット(フレーム・コピー済み)がと
もに1へセットされる。
【0311】(8)このフレームは、ポートSのFIQ
からフラッシュされる。
【0312】この動作モードは、複数のワークステーシ
ョンが「二重アドレス・テスト」MACフレームを発行
するようなケースをサポートする。この場合、本ブリッ
ジはこれらのフレームの各々を完全に処理する。
【0313】J.MACアドレスの学習 ワークステーション挿入 以下のシナリオは、トークン・スター・セグメントへ挿
入を行うワークステーションによって取られるものであ
る。活動モニタが存在する場合の、トークン・スター・
ブリッジの特定の構造に起因して、処理すべき複数の状
況が存在する。
【0314】段階0:ローブ・テステイング − ローブ・テスト − 二重アドレス・テスト 段階1:モニタ検査 − 受信済みの「活動モニタ存在」 − 発行済みの「待機モニタ存在」 段階2:二重アドレス検査 段階3:近隣通知参加 − 新しい待機モニタ − 発行済みの「活動モニタ存在」 − 発行済みの「待機モニタ存在」 段階4:要求初期化 − RPSへ送信される要求初期化 − RPSへ送信されるリング・ワークステーション初
期化 − RPSへ送信される応答。
【0315】グローバル・ステーション・アドレス・テ
ーブル(GSAT) 宛先アドレスのルックアップは、本ブリッジのTRPへ
接続された全てのワークステーションのMACアドレス
を保持するSATをスキャンすることによって行われ
る。SATには、以下の3つがある。
【0316】− TSAT:TRPによって使用される
TRPワークステーション・アドレス・テーブル − BSAT:BPPによって使用されるBPPワーク
ステーション・アドレス・テーブル(ステーション・ア
ドレス・テーブルの項参照); − GSAT:CAMPによって使用されるグローバル
・ステーション・アドレス・テーブル。
【0317】図15に示すように、GSATは(1つの
トークン・スター・ブレードのものだけではなく)トー
クン・スター・ブリッジの全てのワークステーションの
MACアドレスを保持するという点で、TSAT及びB
SATよりも一層完全である。
【0318】論理的には、GSATは16個の領域に分
割され、その各領域は一のトークン・スター・ブリッジ
が含み得る16個のブレードの各々へ接続されたワーク
ステーションのMACアドレスを含む(この16という
数は、例えばATMスイッチ・ブリッジのシャーシへプ
ラグ・イン可能なブレードの最大数を表す)。
【0319】物理的には、GSATはCAMPのRAM
空間に位置する960バイトのアレイである。
【0320】GSATは、CAMPのメモリ空間にある
GSAT開始アドレス(GSSA)で開始する。
【0321】またGSATはBSAT及びTSATをア
クセスして、これをGSATの現ブレードの領域の内容
ではなく同じ内容で以てこれを更新する。
【0322】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
任意の1つのポートへ受信されたフレームを任意の又は
幾つかのポートへ経路指定し、各フレームが入力ポート
で完全に受信される前に当該フレームの経路指定を開始
し、高帯域幅ポートの入力から出力へ各フレームを直接
的に転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従ったブリッジの概要を示す図であ
る。
【図2】本発明に従ったブリッジを論理的に表す図であ
る。
【図3】本発明の推奨実施例を示す図である。
【図4】フレーム・バッファ中にある待ち行列の論理的
編成を示す図である。
【図5】データ・メモリ(DM)中の読み取り/書き込
みサイクルのシーケンスを示す図である。
【図6】トークン・リング・ポート(TRP)、活動モ
ニタ・ポート(AMP)及びバックプレーン・ポート
(BPP)に適用されるシーケンスを示す図である。
【図7】バックプレーン・ポート(BPP)によるデー
タ・メモリ(DM)のアクセスに適用される他のシーケ
ンスを示す図である。
【図8】フレーム入力待ち行列(FIQ)を詳細に示す
図である。
【図9】フレーム出力待ち行列(FOQ)を詳細に示す
図である。
【図10】自由バッファ待ち行列(FBQ)を詳細に示
す図である。
【図11】バッファ制御ブロック(BCB)を詳細に示
す図である。
【図12】スイッチング要求テーブル(SRT)を詳細
に示す図である。
【図13】バックプレーン・ポート(BPP)の一般的
な流れ図である。
【図14】バックプレーン・ポート(BPP)内の送信
フレーム処理の流れ図である。
【図15】グローバル・ステーション・アクセス・テー
ブル(GSAT)を詳細に示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 12/44 7831−5K H04L 11/00 340 (72)発明者 ジャン・カルバニャック フランス国ラ・ゴード 06610、シェメ ン・デ・バリエル 187番地 (72)発明者 ファブリス・ヴェルプランカン フランス国カンヌ−シュル−メール 06800、アベニュー・デ・ブルギューエル 16番地

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n個(nは正の整数)のポートを備え、該
    ポートの各々はトークン・リングの各物理セグメントへ
    接続され、1つのポートはプロセッサへ接続され、更に
    任意の1つのポートへ受信された各フレームを任意の又
    は幾つかのポートへ経路指定するための手段を備えてい
    るトークン・スター・スイッチであって、 各ポート毎に:当該スイッチに着信する1つのフレーム
    をバッファする一定サイズのフレーム入力待ち行列と;
    当該スイッチから発信する1つ以上のフレームをバッフ
    ァする可変サイズのフレーム出力待ち行列と;をそれぞ
    れ備えたことを特徴とするトークン・スター・スイッ
    チ。
  2. 【請求項2】前記ポートのどれよりも高いスループット
    を有する追加のポートを含む、請求項1に記載のトーク
    ン・スター・スイッチ。
  3. 【請求項3】前記追加のポートは、そのフレーム入力待
    ち行列に受信されたフレームをそのフレーム出力待ち行
    列へ転送するための手段を含む、請求項2に記載のトー
    クン・スター・スイッチ。
  4. 【請求項4】各フレームが前記フレーム入力待ち行列に
    完全に受信される前に、当該フレームの転送を開始させ
    るための手段を含む、請求項2又は3に記載のトークン
    ・スター・スイッチ。
JP5295185A 1992-12-22 1993-11-25 トークン・スター・スイッチ Pending JPH07226758A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP92480200.2 1992-12-22
EP92480200A EP0603444A1 (en) 1992-12-22 1992-12-22 Token star switch

Publications (1)

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JP5295185A Pending JPH07226758A (ja) 1992-12-22 1993-11-25 トークン・スター・スイッチ

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EP (1) EP0603444A1 (ja)
JP (1) JPH07226758A (ja)
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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6111874A (en) 1997-02-14 2000-08-29 Advanced Micro Devices, Inc. Shared address table with source and destination two-pass algorithm
US6094436A (en) * 1997-02-14 2000-07-25 Advanced Micro Devices, Inc. Integrated multiport switch having shared media access control circuitry
DE102008051861A1 (de) * 2008-10-16 2010-04-22 Deutsche Thomson Ohg Verfahren zum Betreiben einer Mehrport-MAC-Brücke mit abschaltbaren Ports abhängig von einem isochronen Datenstrom an einem Port oder Port-Paar in Ethernet-LANs

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9005723D0 (en) * 1990-03-14 1990-05-09 Plessey Telecomm Switch for multiplexes

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