JPH0722608Y2 - ワックスの溶融装置 - Google Patents

ワックスの溶融装置

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JPH0722608Y2
JPH0722608Y2 JP5766092U JP5766092U JPH0722608Y2 JP H0722608 Y2 JPH0722608 Y2 JP H0722608Y2 JP 5766092 U JP5766092 U JP 5766092U JP 5766092 U JP5766092 U JP 5766092U JP H0722608 Y2 JPH0722608 Y2 JP H0722608Y2
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melting
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molten
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種形状の固体ワック
スの溶融装置に関する。詳しくは、ブロック状、粒状、
薄片状等、各種形状の固体ワックスを溶融する機構と、
溶融したワックスと固体ワックスとを分離する機構と、
溶融したワックスを速やかに機外に排出する機構とを有
するワックスの溶融装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、市販されている固体ワックスに
は、大きなブロック状、あるいは小さな粒状、又は薄片
状等の各種の形状があり、必要に応じてこれらの固体ワ
ックスを加熱溶融して使用している。固体ワックスは熱
伝導度が非常に小さく、個々のワックス粒子の内部まで
は熱が伝わりにくいので、まず加熱用のジャケットを有
する溶融槽に、ブロック状のワックスの場合は、細かく
砕いてその一部を溶融槽に入れて溶かし、粒状、薄片状
のワックスの場合は、そのままその一部を溶融槽に入れ
て溶かし、その後その溶融ワックスの中に残りのワック
スを入れて、そのまま、又は攪拌しながら溶かしてい
た。何れの場合においても、必要な量のワックスをその
都度回分式で溶融し、固体ワックスが全量溶融するま
で、溶融したワックスを溶融槽に保持していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ワック
スを攪拌しないで溶融する場合は、上述したようにワッ
クスは熱伝導度が非常に小さいので、溶融したワックス
から熱量を受けた固体ワックスは、まずその外周部から
溶け始めるが、内部まで溶ける前にその固体ワックスの
周りの溶融ワックスの温度が下がって再凝固し、周囲の
固体ワックスを伴ってブロック状に成長する。このブロ
ック状のワックスは更に溶けにくく、全量が溶融するの
にはかなりの時間を要した。溶融槽の加熱ジャケットに
供給する加熱媒体(加熱水蒸気、温水等)の温度が高け
れば高いほど、ワックスは速く溶けるが、過熱し過ぎて
溶融ワックスの温度が高くなり過ぎると酸化分解を起こ
し、再凝固したときの固体ワックスの融点が下がり、油
分が増加して硬度が落ち、粘度は増加し、また着色、悪
臭といった問題も生じる。ワックス類の酸化分解による
これらの変質は、加熱温度と加熱時間の相乗積で決まる
もので、例えば温度が10℃高くなると分解速度は約2
倍になるといわれている。
【0004】一方、攪拌しながら溶融する場合は、上記
の場合ほど溶融に時間を必要としないが、溶融したワッ
クスと固体ワックスとを強制的に攪拌するため、溶融直
前の半練り状のワックスが攪拌軸に沿ってせり上がっ
て、この攪拌軸に付着する。また攪拌された溶融ワック
スは溶融槽の加熱ジャケットのない壁面にも付着する。
これらの付着は時間と共に成長し、何等かの方法で掻き
取る以外に取り除くことはできなかった。この場合にお
いても、固体ワックスの全量が溶けるまで溶融したワッ
クスを溶融槽に保持しておくため、初期に溶けたワック
スほど酸化分解による変質が進んだ。本考案はこれらの
問題点に鑑み、溶融したワックスを速やかに溶融槽から
排出して、溶融ワックスの酸化分解による変質を防止す
ると共に、攪拌羽根等の駆動手段を必要としないワック
スの溶融装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に沿い、本考案
は、外部側面に加熱ジャケットを有するワックスの溶融
装置において、溶融槽の内面に複数の溶融ワックスの通
路を設け、該溶融槽の下部に溶融ワックスの排出口を設
けたワックスの溶融装置によって、前記課題を解決する
ものである。
【0006】
【作用】本考案は、上記の構造にすることによって、す
なわち溶融したワックスは溶融ワックスの通路を通って
流下し、排出口から機外に速やかに排出されるため、比
較的高い温度の加熱媒体を用いたとしても、溶融ワック
スの酸化分解による変質を防止することができた。ま
た、溶融したワックスを速やかに排出することにより、
固体ワックスは常に加熱ジャケットと接触することがで
きるので、ワックスの溶融速度が速くなった。さらに攪
拌装置等の駆動部分を必要としないので、製造コストが
安い上に、保守・点検も容易になった。
【0007】
【実施例】図1は本考案のワックスの溶融装置の一例の
縦断面図、図2はその平面図、図3は図1のX−X断面
図である。同図に基づいて本考案を詳細に説明する。同
図において、1はワックスの溶融槽で、この溶融槽1は
上部の円筒部1aと、これに連設する略円錐部1bとか
ら構成されている。2は加熱ジャケットで、3は加熱ジ
ャケット2に連設された温水、加熱水蒸気等の熱交換媒
体の供給口、4はその排出口である。
【0008】5は溶融槽1の内面に、その上方から下方
に向けて放射状に連設された複数の溶融ワックス流通管
で、その形状は例えば横断面L字形である。この流通管
5には、溶融したワックスをこの流通管5と溶融槽1の
内面との間に形成される溶融ワックスの通路6に速やか
に導入するために、複数の切欠き部7を設けてある。な
お、この流通管5の横断面の形状はL字形に限らず、図
4(a)及び(b)に示したように、C字形、半円形等
でもよい。また、矩形、三角形、円形、楕円形、小判形
等でもよいが、この場合は流通管5の一面又はその母線
を溶融槽1の内面に連設する。なお、この場合は、流通
管5そのものが溶融ワックスの通路6となる。また、切
欠き部7の代わりに、各種形状の貫通孔でもよい。さら
に、溶融槽1の内面にその上方から下方に向けて、放射
状に凹部を形成し、これを溶融ワックスの通路6として
もよい。このとき凹部、すなわち溶融槽1内面の凹んだ
部分の幅は、原料ワックスの粒径よりも小さく、さらに
その粒径の半分以下であることが好ましい。これは、こ
の凹部を通して固体ワックスが流下したり、凹部に固体
ワックスが詰まって溶融ワックスの通路6を塞ぐのを防
止するためである。8は溶融槽1の略円錐部1bの下部
に設けられた溶融ワックスの排出口である。
【0009】9は溶融したワックスと固体のままのワッ
クスとを分離するための固液分離材、10はこの固液分
離材9を固定する取付座、11は取付座10を溶融槽1
の略円錐部1bの下方内面に固定するために、略円錐部
1bに連設されたリングである。固体ワックスの種類、
形状、大きさ等によっても異なるが、ここで固液分離材
9は、少なくとも原料ワックスの粒子径の約半分以下、
好ましくは10分の1以下程度の目開きを有する、円筒
状の金網等の耐熱性のある網である。取付座10は、例
えば円柱状の本体10aと、その上部に連設され、本体
10aよりも直径の大きい円柱状の取付部10bと、本
体10aの下部に連設され、リング11の中心の開口部
に嵌合する突出部10cとから形成されている。固液分
離材9は、ビス等によって取付部10bに固定される。
図示したように、円筒状の固液分離材9の円筒面を鉛直
方向に配置することにより、固液分離材9は固体ワック
スの粉体圧を受けにくく、固体ワックスが固液分離材9
の目に詰まるのを防止している。リング11の外周部付
近には、固液分離材9を通過した溶融ワックスの通路と
して、複数の切欠き部又は貫通孔を放射状に設けてあ
る。なお、固液分離材9の下側先端部を、略円錐部1b
の内壁面又はリング11の外周部付近の上面に隙間なく
接するように、リング11の外周部と固液分離材9の下
側先端部との間に、弾性を有するが、溶融ワックスに溶
けたり膨潤したりしない材質のリング状部材(図示省
略)を挟み込むことが好ましい。また、前述の溶融ワッ
クス流通管5の下方端部は、固液分離材9の近傍まで延
長され、略円錐部1bの内面に連設されていることが好
ましい。
【0010】取付部10bの上面には、この上面に固体
ワックスが堆積するのを防止するために、すなわちワッ
クスの溶融終了時に、この部分に固体ワックスが残るの
を防止するために、センターコーン12を連設してあ
る。このセンターコーン12は、必要に応じてジャケッ
ト構造としてもよく、その場合このセンターコーン12
に例えば二重管を連設し、内管をジャケット内部に温水
等の熱交換媒体を供給するための供給管13、外管をそ
の排出管14とする。また15は熱交換媒体の供給口、
16はその排出口である。
【0011】図5は固体ワックスを回分的に溶融するた
めの装置(システム)で、本考案の溶融装置をその前後
装置と共に示した概念的な説明図である。図5におい
て、17は必要に応じて使用される固体ワックスの供給
装置、18はそのホッパー、19ロードセル等の固体ワ
ックスの供給量を測定するための計量装置である。20
は本考案の溶融装置から排出された溶融ワックスを保温
するための、すなわちワックスを溶融状態で保持するた
めの保温タンク、21はこの保温タンク20のジャケッ
トに温水等の熱交換媒体を供給するための供給口、22
はその排出口である。
【0012】この装置は、次の要領で運転される。ま
ず、加熱ジャケット2の熱交換媒体の供給口3、センタ
ーコーン12の熱交換媒体の供給口15、及び保温タン
ク20の熱交換媒体の供給口21から一定温度に加熱し
た温水等の熱交換媒体を一定流量で供給し、溶融槽1の
加熱ジャケット2、センターコーン12のジャケット及
び保温タンク20を、一定温度に加熱しておく。ここで
加熱ジャケット2及びセンターコーン12のジャケット
に供給する熱交換媒体の温度は、ワックスの融点以上
で、ワックスの融点+50℃程度以下であることが好ま
しい。これは前述した酸化分解によるワックスの変質を
なるべく防止するためである。一方、保温タンク20の
ジャケットに供給する熱交換媒体の温度は、ワックスを
溶融状態で保持できればよいのであるから、例えばワッ
クスの融点+20℃程度の温度でよい。
【0013】次に、予め計量しておいた固体ワックスを
溶融槽1に投入する。供給装置17を使用する場合は、
ホッパー18に適当量の固体ワックスを投入し、供給装
置17を作動させて、一定量の固体ワックスを溶融槽1
に投入する。なお、ワックス投入後、溶融槽1に蓋(図
示省略)をしておけば、溶融槽1内部を保温することが
できるので、固体ワックスの溶融速度が速くなる。
【0014】溶融槽1に投入された固体ワックスは、加
熱ジャケット2と接触することにより、熱交換媒体から
熱量を受け取ってその接触部から溶け始める。この溶融
したワックスは、速やかに近くの切欠き部7から溶融ワ
ックス流通管5に入り、溶融ワックスの通路6を通って
流下する。また、わずかではあるが、溶融槽1の内面を
伝わって流下する溶融ワックスもある。この通路6を通
って流下する溶融ワックスの中には、溶融途中の完全に
溶けきらない固体ワックスが入り込むことも考えられ
が、溶融ワックスの流下経路に固液分離材9を介在させ
てあるので、溶融ワックスのみが固液分離材9を通過し
て、リング11の切欠き部を通って排出口8から排出さ
れ、保温タンク20に貯蔵される。なお、固液分離材9
の目開きを通過する極めて小さくかつ少量の固体ワック
スは、排出の途中又は保温タンク20の中で速やかに溶
けることができるので、問題はない。上述したように、
溶融したワックスは速やかにかつ連続的に溶融槽1から
排出されるので、常に新しい固体ワックスが加熱ジャケ
ット2と接触して速やかに溶けることができる。
【0015】本考案のワックスの溶融装置を用いて、固
体ワックスを連続的に溶融することもできる。図6は固
体ワックスを連続的に溶融するための装置で、本考案の
溶融装置をその前後装置と共に示した概念的な説明図で
ある。計量装置19の代わりに、溶融槽1に粉面レベル
計23を取り付けた以外は、図5の装置と同じである。
この粉面レベル計23の信号を受けて、溶融槽1内の固
体ワックスの量が常に一定の範囲内にあるように、供給
装置17の運転を制御する構成になっている。
【0016】この装置は、次の要領で運転される。ま
ず、供給口3、15及び供給口21から一定温度に加熱
した温水等の熱交換媒体を一定流量で供給し、溶融槽1
の加熱ジャケット2、センターコーン12のジャケット
及び保温タンク20を、一定温度に加熱しておく。供給
する熱交換媒体の温度は、先の実施例の場合と同じであ
る。次に、ホッパー18に適当量の固体ワックスを投入
し、供給装置17を作動させて一定速度で固体ワックス
を溶融槽1に投入する。なお、溶融槽1に蓋(図示省
略)をしておけば、固体ワックスの溶融速度が速くなる
のは、先に述べた場合と同じである。
【0017】溶融槽1に投入された固体ワックスは、加
熱ジャケット2と接触することにより、熱交換媒体から
熱量を受け取ってその接触部から溶け始め、溶融したワ
ックスは近くの切欠き部7から溶融ワックス流通管5に
入り、通路6を流下し、固液分離材9、リング11の切
欠き部を通って排出口8から保温タンク20に排出され
る。
【0018】一方、溶融槽1に固体ワックスを一定速度
で投入することにより、溶融槽1内の固体ワックスの粉
面高さは徐々に上昇し、粉面レベル計23の信号(上
限)を受けて供給装置17は停止する。固体ワックスが
溶融することによって粉面高さが下降し、粉面レベル計
23の信号(下限)を受けると供給装置17が再び作動
して、溶融槽1に固体ワックスを供給する。当然のこと
ながら、排出口8から保温タンク20に排出される溶融
ワックスの単位時間当りの排出量よりも、供給装置17
の単位時間当りの供給能力の方を大きくしておく。本考
案のワックス溶融装置を用いて固体ワックスを回分的に
溶融する場合は、固体ワックスの溶融に伴って溶融槽の
固体ワックスの粉面高さが下降するので、加熱ジャケッ
ト2の有効伝熱面積は時間と共に減少し、固体ワックス
の溶融速度は次第に遅くなる。一方、連続的に溶融する
場合は、伝熱面積を有効(最大限でほぼ一定)に利用で
きると共に、溶融ワックスの排出速度(固体ワックスの
溶融速度)が一定であるので、この場合の方が効率がよ
く、ワックスの溶融に適している。
【0019】〔具体例1〕 本考案の装置を用い、牛脂硬化油を回分的に溶融した具
体例について説明する。使用した溶融槽は、円筒部の直
径が300mm、高さが550mm、略円錐部の高さが
242mm、全容積が0.0424m3 、全伝熱面積が
0.655m2(センターコーンのジャケット部も含
む)であった。なお、溶融槽の内面には、半円形の複数
の切欠き部を有し、横断面の形状がL字形で、その一辺
の長さが15mmの溶融ワックス流通管を、放射状に6
本連設してある。また、固液分離材には、目開き1.5
mmの金網を用いた。使用した牛脂硬化油は、直径10
〜15mmの薄片状(円盤状)で、融点は57℃であっ
た。なお、牛脂硬化油13kgを溶融槽に一括投入し
た。熱交換媒体としては温水を用い、その温度は93℃
(開始時、平均は90℃)、加熱ジャケット、及びセン
ターコーンのジャケットへの供給速度は、それぞれ7.
1l/min、1.4l/minであった。牛脂硬化油
投入直後からの、その溶融ワックスの単位時間当りの排
出量、累積排出量、及び排出温度等のデータを表1に示
した。
【0020】
【表1】
【0021】溶融した牛脂硬化油は連続的に排出され、
約30分経過後、溶融槽の内部には全く固体状態の牛脂
硬化油は残っておらず、全量排出されていた。
【0022】〔具体例2〕 本考案の装置を用い、キャンデリラワックスを回分的に
溶融した具体例について説明する。使用した溶融槽は、
具体例1と同一である。ただし、固液分離材には、目開
き0.5mmの金網を用いた。使用したキャンデリラワ
ックスは、直径1〜2mmの球状で、融点は73℃であ
った。なお、具体例1と同様に、キャンデリラワックス
13kgを溶融槽に一括投入した。温水の温度は96℃
(開始時、平均共)、加熱ジャケット、及びセンターコ
ーンのジャケットへの供給速度は、それぞれ7.1l/
min、1.4l/minであった。キャンデリラワッ
クス投入直後からの、その溶融ワックスの単位時間当り
の排出量、累積排出量、及び排出温度等のデータを表2
に示した。
【0023】
【表2】
【0024】溶融したキャンデリラワックスは連続的に
排出され、約60分経過後、溶融槽内部に全く固体状態
のキャンデリラワックスは残っておらず、全量排出され
ていた。
【0025】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案のワ
ックスの溶融装置は、溶融槽の内面に複数の溶融ワック
スの通路を設けると共に、溶融槽の下部に溶融ワックス
の排出口を設けてあるので、溶融したワックスは速やか
に溶融槽から排出されるため、ワックスの酸化分解によ
る変質を防止することができた。上述した通り、溶融し
たワックスは速やかに溶融槽から排出されるため、固体
ワックスは常に加熱ジャケットと接触することができる
ので、ワックスの溶融速度が速くなった。また、溶融槽
の下方内面に固液分離材を連接したため、排出口からは
溶融したワックスだけを排出することができるようにな
った。上記固液分離材を円筒状の耐熱性の網とし、この
円筒状の固液分離材の円筒面を鉛直方向に配置したの
で、この固液分離材は固体ワックスの粉体圧を受けにく
く、溶融ワックスの排出をスムースに行なうことができ
るようになった。さらに、攪拌装置等の駆動部分がない
ので、製造コストが安く、保守・点検も容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のワックスの溶融装置の一例の縦断面図
である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のX−X拡大断面図である。
【図4】(a)、(b)共に、溶融ワックス流通管の他
の実施例である。
【図5】固体ワックスを回分的に溶融するための装置の
一例で、本考案の溶融装置をその前後装置と共に示した
概念的な説明図である。
【図6】固体ワックスを連続的に溶融するための装置の
一例で、本考案の溶融装置をその前後装置と共に示した
概念的な説明図である。
【符号の説明】
1 溶融槽 1a 円筒部 1b 略円錐部 2 加熱ジャケット 3 熱交換媒体の供給口 4 熱交換媒体の排出口 5 溶融ワックス流通管 6 溶融ワックスの通路 7 切欠き部 8 溶融ワックスの排出口 9 固液分離材 10 取付座 10a 本体 10b 取付部 10c 突出部 11 リング 12 センターコーン 13 熱交換媒体の供給管 14 熱交換媒体の排出管 15 熱交換媒体の供給口 16 熱交換媒体の排出口 17 固体ワックスの供給装置 18 ホッパー 19 計量装置 20 保温タンク 21 熱交換媒体の供給口 22 熱交換媒体の排出口 23 粉面レベル計

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部側面に加熱ジャケットを有するワッ
    クスの溶融装置において、溶融槽の内面に複数の溶融ワ
    ックスの通路を設け、前記溶融槽の下部に溶融ワックス
    の排出口を設けたことを特徴とするワックスの溶融装
    置。
  2. 【請求項2】 上記溶融槽は、上部が円筒状、下部が略
    円錐状であることを特徴とする請求項1記載のワックス
    の溶融装置。
  3. 【請求項3】 溶融ワックスの通路は、複数の切欠き部
    又は貫通孔を有する流通管、又は該流通管と溶融槽内面
    とによって形成されることを特徴とする請求項1または
    2に記載のワックスの溶融装置。
  4. 【請求項4】 溶融ワックスの通路は、溶融槽の内面に
    形成された複数の凹部であることを特徴とする請求項1
    または2に記載のワックスの溶融装置。
  5. 【請求項5】 溶融槽の下方内面に、溶融ワックスと固
    体ワックスとを分離するための固液分離材を連接したこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のワッ
    クスの溶融装置。
  6. 【請求項6】 上記固液分離材は、円筒状の耐熱性のあ
    る網であることを特徴とする請求項5記載のワックスの
    溶融装置。
  7. 【請求項7】 円筒状の固液分離材の円筒面を鉛直に
    し、該固液分離材の下側先端部を溶融槽の下方内面に連
    接したことを特徴とする請求項6記載のワックスの溶融
    装置。
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