JPH07225835A - 映像信号処理方法および映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理方法および映像信号処理装置

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JPH07225835A
JPH07225835A JP6037513A JP3751394A JPH07225835A JP H07225835 A JPH07225835 A JP H07225835A JP 6037513 A JP6037513 A JP 6037513A JP 3751394 A JP3751394 A JP 3751394A JP H07225835 A JPH07225835 A JP H07225835A
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JP
Japan
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filter coefficient
control value
memory
read
video signal
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Application number
JP6037513A
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English (en)
Inventor
Koji Imura
康治 井村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6037513A priority Critical patent/JPH07225835A/ja
Publication of JPH07225835A publication Critical patent/JPH07225835A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 各種の映像効果を、画質低下を伴わずに、高
速で実現する。 【構成】 映像の同一領域の画素に付与した判別信号を
出力する判別信号発生手段41と、判別信号を用いて画素
が境界に在るかどうかを識別する判別手段42と、境界に
在るときF制御値を補正する補正手段43と、メモリ4か
ら読出したF制御値を1フィールド遅延する遅延器45
と、メモリまたは遅延器から出力されたF制御値を交互
に選択する選択手段50と、各メモリ4から読出されたF
制御値の1つを選択する選択手段50と、F制御値を読出
した後のメモリのアドレスに初期値を書込む置換手段49
とを設ける。ページターン効果やスプリット効果を実施
した時、境界の画素のF制御値が補正されるので画像低
下が発生しない。また、F制御値を並列処理で求めると
きも、メモリ4に古いデータが残留せず、各メモリの同
一アドレスに異なるF制御値が書込まれたときは、最適
値が選択されLPFに出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、様々な映像効果を実現
する映像信号処理方法とそれを実施する装置とに関し、
特に、映像効果の信号処理に伴うローパスフィルタのフ
ィルタ係数の切替えを的確に実施できるように構成した
ものである。
【0002】
【従来の技術】ラスタ表示される画像を拡大し、縮小
し、回転する映像効果は、入力されたディジタル映像信
号を、ローパスフィルタ処理を施した後、フレームメモ
リに順次書き込み、次いで、この信号を変更後の画像を
表示する順序で読出すことにより実現することができ
る。こうした映像効果により画面の一部や全体が縮小さ
れる場合には、その部分に折り返し歪が発生するので、
この歪を除去するため、ローパスフィルタのフィルタ係
数を縮小率に応じて切替える処理が必要になる。
【0003】以前は、2次元的に画像を拡大・縮小・回
転する映像効果が主であったが、技法が発達した近年で
は、3次元的な映像効果によって興味ある画像を作り出
すことが広く行なわれている。この場合には、画面内は
一様の縮小率では無くなってくる。例えば、球面に入力
映像を張り付けるような映像効果を実現する場合、球の
中心部分は、視点に近いために拡大され、外周部は、視
点から遠ざかるために縮小される。このように、1画面
内で縮小率が異なる場合の縮小率の算出法について、我
々は、次のような方法を提案している。
【0004】この映像信号処理方法を実施する装置は、
図18に示すように、出力映像を表示する順序でアドレ
ス(Ix、Iy)11を出力する読出しアドレス発生部1
と、出力映像を表示する画素の読出しアドレスを用いて
縮小率算出処理を行なう縮小率算出部2と、縮小率算出
部2の出力値を量子化する量子化器31、32を用いてフィ
ルタ制御用のフィルタ係数番号を求めるフィルタ係数番
号算出部3と、フィルタ係数番号算出部3の求めたフィ
ルタ係数番号12を記憶するメモリ4と、入力映像信号14
に対してフィルタ係数番号12で選択されたフィルタ係数
を用いてフィルタ処理を行なうフイルタ演算部5と、フ
ィルタ処理後の映像信号15が書込まれるフレームメモリ
6とを備えている。
【0005】また、縮小率算出部2は、出力映像におけ
る注目する画素とその水平方向および垂直方向に隣接す
る画素との間の読出しアドレスにおける水平方向の差分
を算出する差分値算出部21と、注目する画素とその水平
方向および垂直方向に隣接する画素との間の読出しアド
レスにおける垂直方向の差分を算出する差分値算出部22
と、差分値算出部21、22から出力された複数の値の内の
最大値を選択して出力する最大値選択部23、24とを具備
している。
【0006】この映像信号処理装置を用いて、映像信号
処理は次のように行なわれる。
【0007】読出しアドレス発生部1からは、出力映像
を表示する順序でフレームメモリ6の読出しアドレスI
x、Iyが発生される。差分値算出部21、22では、この
読出しアドレスを用いて、出力映像を表示する水平方向
および垂直方向に隣接する画素の読出しアドレスにおけ
る差分の絶対値を算出する。出力映像の現注目画素のア
ドレスをp(x,y)とすると、この注目画素の左に位置す
る画素(点q(x−1,y))および注目画素の上に位置する
画素(点r(x,y−2))は、図10に示すようになる。読
出しアドレスをIx,Iyとすると、この3点の読出しア
ドレスP,Q,Rは、図11に示すとおりとなる。
【0008】従って、P−Q間の水平方向の読出しアド
レスの差分の絶対値△Ixhと垂直方向の読出しアドレス
の差分の絶対値△Iyhとは、式(1)、(2)により求
めることができる。 △Ixh(x,y)=|Ix(x,y)−Ix(x-1,y)| (1) △Iyh(x,y)=|Iy(x,y)−Iy(x-1,y)| (2) 同様に、P−R間の水平方向の読出しアドレス差分の絶
対値△Ixvと垂直方向の読出しアドレス差分の絶対値△
Iyvとは、式(3)、(4)により求めることができ
る。
【0009】 △Ixv(x,y) =0.5×|Ix(x,y)−Ix(x,y-2)| (3) △Iyv(x,y) =0.5×|Iy(x,y)−Iy(x,y-2)| (4) 式(3)および式(4)において、差分の絶対値を0.
5倍しているのは、垂直方向では、2ライン上の画素と
の差分値を求めているので、その縮小率が2倍になって
現れるためである。このように、差分の絶対値を求める
ことにより、その読出しアドレスで示される画素の縮小
率が簡単に分かる。
【0010】次に、最大値選択部23、24により、差分値
算出部21、22から出力された、水平・垂直ともに2つず
つある値の内から最大値を選択する。水平方向の最大値
を△Ix、垂直方向の最大値を△Iyとすると、次式で
表わせる。
【0011】 △Ix=MAX(△Ixh(x,y), △Ixv(x,y)) (5) △Iy=MAX(△Iyh(x,y),△Iyv(x,y)) (6) ここで、最大値を選択するのは、この絶対値の大きい
程、縮小率が大きいためであり、小さい方を選ぶと、折
り返し歪を生じる可能性があるからである。
【0012】次に、フィルタ係数番号算出部3の量子化
器31、32により、この選択された値を有限個の値で表現
するための量子化を行なう。例えば、この値を50個の
数値で表現しようとする場合、△Ix、△Iyを、式
(7)および(8)で表される値m、nに変換する。
【0013】 50/(50−m)<△Ix≦50/(50−m−1) (7) 50/(50−n)<△Iy≦50/(50−n−1) (8) 以下、この値m,nをフィルタ制御データまたはフイル
タ係数番号と呼び、これを用いてフイルタ係数の制御が
行なわれる。
【0014】量子化後のフイルタ係数番号12は、メモリ
4の読出しアドレスIx、Iyおよびその近傍に書込ま
れる。このメモリ4は、読出しアドレスと同様の範囲を
持つメモリ2つで構成され、1つ目のメモリは、偶数フ
ィールドにおいてフィルタ係数番号を書込み、次の奇数
フィールドにおいて、順次、ラスタ方向に読出しを行な
い、また、2つ目のメモリは、奇数フィールドにおいて
書込み、偶数フィールドにおいて読出しを行なう。
【0015】書込み終了後、書込まれたフイルタ係数番
号12は、ラスタ順に読出され、フィルタ演算器であるロ
ーパスフイルタ5に入力する。ローパスフィルタ5で
は、フイルタ係数番号に従ってフイルタ係数が選択さ
れ、入力映像14に対して縮小率に応じたローパスフイル
タが掛けられる。ローパスフイルタ処理された後の映像
信号15は、フレームメモリ6に書込まれ、読出しアドレ
ス発生部1から出力された読出しアドレスIx、Iyに
従って読出され、出力される。
【0016】また、ラスタ画像の高画質化を実現するた
めに、入力映像信号の走査線数を倍に増やすことが行な
われている。この映像信号処理を行なう装置は、図19
に示すように、読出しアドレス発生部81と、映像の縮小
率に応じてフィルタ処理を制御するフィルタ制御部82
と、映像が「動き」か「静止」かを判定する動き検出部
83と、動き検出部83の検出結果に適応した走査線補間を
実施してフィールド映像をフレーム映像に変換する順次
走査変換部84、86と、映像信号に対するフィルタ演算を
実行するフィルタ処理部85と、画素データを記憶するフ
レームメモリ87と、読出しアドレスが画素と画素との間
である場合に補間処理を行なう内挿処理部88とを備えて
いる。
【0017】この装置は、入力映像信号fi(フィール
ド)89の走査線数を増やすために、動き適応型の順次走
査変換を行なう。つまり、映像が静止の場合には、前の
フィールドにおける同一位置の走査線を用いて不足する
走査線を補間し、映像が動きの場合には、同一フィール
ドの上下の走査線の画素データから不足する走査線を補
間する。
【0018】まず、偶数フィールド時には、入力映像信
号fi89として、0、2、4、‥の偶数ラインが入力す
る。順次走査変換部84は、動き適応型の補間方法により
1、3、5、‥の奇数ラインを補間する。こうしてフレ
ーム化された映像信号fr90に対して、フィルタ処理部85
は、フィルタ制御部82から送られたフィルタ係数番号
(フィルタ制御データ)に基づいて選んだフィルタ係数
を用いてフィルタ処理を行なう。但し、フィルタ処理
は、元の偶数ラインのみに対して行なう。順次走査変換
部86は、こうして出力されたフィールド映像fi91に対し
て、再び、1、3、5、‥の奇数ラインを補間し、フレ
ーム映像92に変換する。奇数フィールド時も、同様に、
偶数ラインを補間し、奇数ラインのみのフィルタ演算を
行ない、再び偶数ラインを補間して、フレーム映像fr92
に変換する。この出力は、フレームメモリ87に書込ま
れ、読出しアドレスに従って読出される。この読出しア
ドレスが画素と画素との間である場合には、内挿処理部
88がその補間処理を行なう。このように、順次走査変換
をフィルタ処理の前後で行なうことにより、フィルタ演
算量を半減することができ、かつ高画質の映像を得るこ
とができる。
【0019】
【本発明が解決しようとする課題】しかし、前述した映
像信号処理では、次のような問題が発生する。
【0020】第1に、映像の縮小率を前述した方法で算
出する場合、図12に示すように、本のページをめくる
ように次の画面を表示する映像効果、いわゆるページタ
ーン効果を実施するときに、画質の低下が見られる。図
12の右の図はページターン効果時の出力映像であり、
A〜Jは出力映像上の画素を表わしている。一方、左の
図は、前記A〜Jに対応する読出しアドレスa〜jを表
わしている。ページターン効果では、画素Eと画素Fと
の間の読出しアドレスe、fが大きく離れ、式(5)お
よび式(6)における△Ix、△Iyの値が非常に大き
くなる。前述の縮小率の算出法では、ΔIxおよびΔI
yの値が大きいときは、画面が可成り小さく縮小されて
いることになり、強めのフィルタ処理が行なわれるが、
この場合、実際には、ページの裏と表の境界部であるた
めに読出しアドレスが離れているだけで、本当の縮小で
はない。それにも拘わらず、境界部分の映像には過度の
フィルタが掛けられるため、ページの裏と表の境界部分
の画像がぼけてしまうという問題点がある。
【0021】このような問題点は、映像効果として、画
面が中央で分割され、分けられた画面同士がそれぞれ離
散するスプリット効果、または、一つの画面に同一画像
を反復して複数表示するマルチ効果を実施する場合に
も、同じように発生する。
【0022】また、第2に、先に示した順次走査変換と
併せて、映像を縮小する映像効果を実施すると、折り返
し歪が発生するという問題がある。これは、フレームメ
モリ87に、フィルタ処理されていない画像データが蓄積
され、これが読出しアドレスにより読出されることが原
因している。
【0023】この問題点を図13を用いて説明する。図
13では、Y方向の読出しアドレス11がフィルタ制御部
93とフレームメモリ87とに入力し、フレームメモリ93か
らフィルタ係数番号12がフィルタ演算部85に出力され、
フィルタ演算部85は、入力した映像データ14に対してフ
ィルタ演算を行ない、フィルタ処理後の映像信号91を順
次走査変換部86に出力し、順次走査変換部86が順次走査
変換を施したフレーム映像信号92はフレームメモリ87に
記憶され、フレームメモリから映像信号16として読出さ
れる状態を示している。
【0024】いま、画像を1/4に縮小する場合につい
て考える。この場合、フィルタ制御部93には、フィルタ
演算部85への偶数フィールドの映像信号14の入力に合わ
せて、Y方向の読出しアドレス、5、13、21‥が入
力し、また、奇数フィールドの映像信号14の入力に合わ
せて、1、9、17、25‥の読出しアドレス11が入力
する。フィルタ制御部93のメモリには、読出しアドレス
5が入力したときは、読出しアドレス5について求めた
フィルタ係数番号がその近傍の4、5、6、7ラインの
アドレスに書込まれ、同様に、読出しアドレス13が入
力したときには、読出しアドレス13について求めたフ
ィルタ係数番号が12、13、14、15ラインのアド
レスに、読出しアドレス21が入力したときには、読出
しアドレス21について求めたフィルタ係数番号が2
0、21、22、23ラインに書込まれる。
【0025】また、奇数フィールドが入力したときは、
同じように、0、1、2、3ライン、8、9、10、1
1ライン、16、17、18、19ライン、24、2
5、26、27ライン‥にフィルタ係数番号が書込まれ
る。
【0026】フィルタ制御部93は、メモリを2つ持って
おり、片方のメモリにフィルタ係数番号を書込んでいる
間に、もう片方のメモリから、その前に書込まれたフィ
ルタ係数番号12を読出し、フィルタ演算部85に出力す
る。このメモリにおける書込みと読出しとは、フィール
ド単位で切替わる。
【0027】フィルタ演算部85は、フィルタ制御部93か
ら受取ったフィルタ係数番号に基づいて、入力映像信号
14に対するフィルタ処理を実施する。入力映像信号14が
偶数フィールドである場合、フィルタ制御部93からは、
0、1、2、3ライン、8、9、10、11ライン、1
6、17、18、19ライン‥のみのフィルタ係数番号
しか送られてこない。また、フィルタ演算部85は、偶数
フィールドの場合、補間されたラインである奇数ライン
についてのフィルタ処理を行なわない。その結果、フィ
ルタ演算部85からは偶数ラインのみが出力されるが、そ
の内、0、2、8、10、16、18、24、26ライ
ン‥のみがフィルタ処理の施されたラインとなる。ま
た、奇数フィールドの時は、補間ラインの偶数ラインに
ついてはフィルタ処理を行なわない。その結果、図13
に示すように、出力する奇数ラインの内、5、7、1
3、15、21、23ライン‥のみがフィルタ処理され
たラインとなる。
【0028】フィルタ演算部12の出力91は、その後、順
次走査変換部86で静止画として処理された場合、偶数ラ
インと偶数ラインとの間に、前フィールドの奇数ライン
が補間され、フレーム映像信号92となる。このフレーム
映像信号92は、フレームメモリ87に書込まれる。また、
奇数フィールドの時は、奇数ラインと奇数ラインとの間
に前フィールドの偶数ラインが補間され、フレームメモ
リ87に記憶される。
【0029】さて、フレームメモリ87に書込まれたデー
タは、読出しアドレス11に従って読出されることになる
が、奇数フィールドの時の読出しアドレス11、即ち、
1、9、17、25ラインは、いずれもフィルタ処理が
施されていない。
【0030】このように、奇数フィールドにおいて、読
出しアドレスが奇数である場合は、フィルタ処理が行な
われていないラインを読出すことになり、これが折り返
し歪みの原因となる。
【0031】また、第3に、前記映像信号処理を高速化
するため、出力映像における画素を多相に分け、各相に
おけるフィルタ係数番号を複数のフィルタ処理部を用い
て並列処理により求める場合に、次のような問題が発生
する。
【0032】フィルタ係数番号をその読出しアドレスに
書込むメモリは、各処理系にそれぞれ存在している。図
14に示すように(図14では2つのフィルタ制御部を
用いて並列処理する場合を示している)、各フィルタ制
御部内のメモリの同じアドレス(i,j)に異なるフィ
ルタ係数番号が書込まれた場合には、その選択に迷うこ
とになる。
【0033】また、フィルタ係数番号が書込まれるメモ
リに古いデータが残留する場合があり、これが読出され
て、フィルタ演算部に出力されると、現フィールドの縮
小率に合わないフィルタ処理が行なわれるため、画質劣
化が発生する。こうした現象の一例を図15、図16お
よび図17を用いて説明する。
【0034】図15に示すように、出力映像を表示する
画素を偶数列の画素と奇数列の画素と分け、それぞれ2
つのフィルタ制御部を用いて並列処理により、それらの
フィルタ係数番号を求めることとする。偶数列の画素の
処理を第1相目の処理、奇数列の画素の処理を第2相目
の処理と呼ぶ。いま、水平方向に1/16に縮小する場
合、第1相目と第2相目の各画素に対する水平方向の読
出しアドレスは、表1のようになる。
【表1】 この読出しアドレスを受けて、フィルタ制御部内のメモ
リには、読出しアドレスおよびその近傍アドレスに、フ
ィルタ係数番号が書込まれる。その書込みの状態を図1
6に示している。
【0035】次フィールドにおいて、水平方向の縮小が
1/8に変更された場合は、第1相目と第2相目の画素
に対する読出しアドレスは表2のように変わる。
【表2】 この時のメモリの状態は、図17に示すとおりである。
この図から明らかなように、第2相を担当するフィルタ
制御部内のメモリには、以前のフィールドで算出された
フィルタ係数番号がそのまま残留し、これが画質劣化の
原因となる。
【0036】本発明は、これらの問題点を解決するもの
であり、ページターン効果やスプリット効果等、各種の
映像効果を画質の低下を伴うことなく実現することがで
き、また、こうした映像効果を順次走査変換により高画
質化することができ、また、その映像信号処理を並列処
理により高速化することができる映像信号処理方法およ
びそれを実施する装置を提供することを目的としてい
る。
【0037】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、出
力映像を表示する画素間の読出しアドレスの差分値に基
づいてフィルタ係数制御値を求め、この制御値をメモリ
に書込んだ後、順次読出してローパスフィルタに入力
し、フィルタ係数をこの制御値で制御しながらローパス
フィルタにより入力デジタル映像信号のフィルタ処理を
行ない、フィルタ処理後の画像データをフレームメモリ
に書込んだ後、読出しアドレスに従って読出して各種映
像効果を実現する映像信号処理方法において、映像の不
連続な領域間の境界を識別するために、同一領域を表示
する画素に対して同一の判別信号を付与し、隣接する画
素間の判別信号の異同を比べることによって、画素が境
界に位置しているかどうかを識別し、境界に位置してい
る場合には、その画素の読出しアドレスの差分値から求
めたフィルタ係数制御値を補正している。
【0038】また、隣接する画素間の判別信号の異同
を、隣接する画素の読出しアドレスの画素に付与された
判別信号によって比べている。
【0039】また、隣接する画素として、注目している
画素の水平方向および垂直方向に隣接する画素を選定
し、注目している画素の読出しアドレスの画素に付与さ
れた判別信号が、この隣接する画素の読出しアドレスの
画素に付与された判別信号の少なくとも一方と相違する
ときは、境界に位置しているものと見て、フィルタ係数
制御値を補正している。
【0040】また、メモリから順次読出したフィルタ係
数制御値を1フィールド遅延させ、メモリから直接読出
したフィルタ係数制御値と1フィールド遅延させたフィ
ルタ係数制御値とを交互に選択してローパスフィルタに
入力している。
【0041】また、この場合、メモリのアドレスに対す
るフィルタ係数制御値の書込みに併せて、このアドレス
へのフィルタ係数制御値の書込みを表わす信号を記録
し、メモリからフィルタ係数制御値を直接読出したとき
のアドレスにおけるこの信号が書込みを示していない場
合は、1フィールド遅延したフィルタ係数制御値を選択
するように構成している。
【0042】また、フィルタ係数制御値を並列処理によ
って求めている。このとき得られたフィルタ係数制御値
は複数のメモリに書込んだ後、順次読出し、各メモリの
同一アドレスから読出されたフィルタ係数制御値が複数
に及ぶときは、その1つを選択してローパスフィルタに
出力し、フィルタ係数制御値を読出した後のメモリのア
ドレスに初期値を書込んでいる。
【0043】また、この場合、各メモリの同一アドレス
から読出されたフィルタ係数制御値が複数に及ぶときに
は、最も低い周波数成分を通過可能とするフィルタ係数
を指定するフィルタ係数制御値を選択している。
【0044】また、出力映像を表示する画素間の読出し
アドレスの差分値に基づいてフィルタ係数制御値を求め
るフィルタ係数算出手段と、この制御値を書込むメモリ
と、フィルタ係数をこの制御値で制御しながら入力デジ
タル映像信号のフィルタ処理を行なうローパスフィルタ
と、フィルタ処理後の画像データを書込むフレームメモ
リとを備え、フレームメモリに書込まれた画像データを
読出しアドレスに従って読出すことにより各種映像効果
を実現する映像信号処理装置において、映像の不連続な
領域間の境界を識別するために各画素に付与されている
判別信号を出力する判別信号発生手段と、この判別信号
を用いて注目する画素が領域の境界に位置しているかど
うかを識別する判別手段と、判別手段が境界に位置して
いると識別した場合に、その画素に関するフィルタ係数
制御値を補正する補正手段とを設けている。
【0045】また、メモリから順次読出されたフィルタ
係数制御値を1フィールド遅延させるフィールド遅延器
と、メモリのアドレスへのフィルタ係数制御値の書込み
を表わす信号を発生する信号発生手段と、この信号に基
づいてメモリから直接読出したフィルタ係数制御値とフ
ィールド遅延器から出力されたフィルタ係数制御値とを
交互に選択してローパスフィルタに出力する選択手段と
を設けている。
【0046】さらに、フィルタ係数制御値を並列処理に
よって求める複数のフィルタ係数算出手段およびメモリ
と、各メモリの同一アドレスから読出されたフィルタ係
数制御値の内の1つを選択してローパスフィルタに出力
する選択手段と、フィルタ係数制御値を読出した後のメ
モリのアドレスに初期値を書込むデータ置換手段とを設
けている。
【0047】
【作用】そのため、ページターン効果やスプリット効果
を実施する場合に、不連続な領域の境界に位置する画素
では、その判別信号が隣接する画素の判別信号と相違し
てくる。従って、隣接する画素との間で判別信号を比較
することにより、その画素が境界に在るかどうかを識別
することができる。その画素が境界に位置している場合
には、その画素におけるフィルタ係数制御値を同じ領域
に在る隣接画素のフィルタ係数制御値と同じ値に補正す
る。
【0048】また、メモリから順次読出したフィルタ係
数制御値を1フィールド遅延させた状態で持つことによ
り、メモリから読出したアドレスにフィルタ係数番号が
書込まれていないときには、1フィールド遅延させた前
フィールドにおけるフィルタ係数番号をローパスフィル
タに送ることができる。従って、ローパスフィルタで
は、入力する映像信号の全てのラインに対してフィルタ
処理を施すことができ、フレームメモリには、走査線補
間されたラインも含めて、全てのラインがフィルタ処理
された状態で書込まれる。そのため、フレームメモリか
ら読出された画像データは、折り返し歪を発生しない。
【0049】また、フィルタ係数制御値を並列処理で求
める場合では、メモリからフィルタ係数制御値が読出さ
れた後、そのアドレスに初期値が書込まれるので、古い
データが残留する事態が避けられる。また、並列処理に
より複数のメモリの同一アドレスに異なるフィルタ係数
制御値が書込まれた場合には、それらの制御値の内で最
も折り返し歪の出る可能性が低いフィルタ係数制御値が
選択されローパスフィルタに出力される。
【0050】
【実施例】
(第1実施例)第1実施例の映像信号処理装置は、画質
の低下を伴わずに、ページターン効果やスプリット効果
等、各種の映像信号処理を実施するための装置である。
この装置は、図2に示すように、各画素が境界に位置す
るかどうかを判別するために使用されるサイド信号17を
発生するサイド信号発生部41と、サイド信号17を用いて
現在注目している画素に対する読出しアドレスの示す画
素が境界部に位置しているかどうかを判別する境界判別
部42と、フィルタ係数番号算出部3の求めたフィルタ係
数番号12を境界判別部42から出力された判別信号18に基
づいて補正するフィルタ係数番号補正処理部43とを備え
ている。その他の構成は、図18の装置と変わりがな
い。
【0051】この装置では、次のような映像信号処理が
行なわれる。まず、差分値算出部21、22および最大値選
択部23、24は、読出しアドレス発生部1から出力された
読出しアドレス11を用いて、出力映像の縮小率を算出
し、量子化部31、32は、縮小率を量子化し、フィルタ係
数番号12を出力する。一方、サイド信号発生部41は、読
出しアドレス11によって示される画素のサイド信号を発
生する。このサイド信号は、図8に示すように、ページ
ターン効果を行なう時に、ページの裏と表とを区別する
ために付与されたデータであり、また、マルチ効果を行
なう時には、繰り返される画像の境界部が判別できるよ
うに、また、スプリット効果を行なう時には、分割され
た画像の境界部が判別できるように、水平方向と垂直方
向とに応じて、1bitずつのサイド信号が付与され
る。
【0052】境界判別部42は、現在注目している画素と
1つ左の画素および1ライン上の画素(図10における
点p,q,r)に対応する読出しアドレスの示す画素
(図11における点P,Q,R)のサイド信号を用い
て、現在注目している画素が境界部に位置しているかど
うかの判別を行なう。点P,Q,Rの画素におけるそれ
ぞれのサイド信号をS(x,y)、S(x−1,y)、S
(x,y−2)とするとき、境界判別部42は、表3に示す
関係を見て判別結果を出力する。
【表3】 判別結果信号が1の時は、点pが境界部にあり、0の時
は境界部に無いことを示している。
【0053】次に、フィルタ係数番号補正部43は、フィ
ルタ係数番号算出部3から出力されたフィルタ係数番号
12を、判別結果信号18を用いて補正する。この補正処理
の内容を表4に示している。
【表4】 同表4において、前画素とは、現在注目している画素の
左の画素(図10における点q)のことを指している。
【0054】こうして得られた補正後のフィルタ係数番
号は、メモリ4の読出しアドレスおよびその近傍のアド
レスに書込まれ、1フィールド分の書込みが終了した
後、順次ラスタ方向に読出され、ローパスフィルタ5に
送られる。ローパスフィルタ5は、読出したフィルタ係
数番号12を用いてフィルタ係数を選択し、入力映像信号
14に対するローパスフィルタ処理を行なう。
【0055】このように第1実施例の映像信号処理装置
では、ページターン効果、スプリット効果またはマルチ
効果等の映像効果を実施する場合に、境界面における過
剰なフィルタ処理を避けることができ、高画質を保つこ
とができる。
【0056】(第2実施例)第2実施例の映像信号処理
装置は、折り返し歪の発生を抑えながら順次走査変換に
よる高画質化された映像効果を得るための映像信号処理
を実施する装置である。この装置は、図3に示すよう
に、フィルタ係数番号の書込まれるアドレスに対する書
込みフラグ13を発生する書込みフラグ発生部44と、メモ
リ4から読出されたフィルタ係数番号12を1フィールド
遅延させるフィールドバッファ45と、メモリ4から読出
されたフィルタ係数番号12とフィールドバッファ45から
出力されたフィルタ係数番号12とを書込みフラグ13に応
じて選択するフィルタ係数番号選択部46と、フィールド
映像をフレーム映像に変換する順次走査変換部47、48と
を備えている。
【0057】この装置では、次のような映像信号処理が
行なわれる。フィルタ係数番号算出部3から出力された
フィルタ係数番号12がメモリ4の読出しアドレスおよび
その近傍のアドレスに書込まれるとき、書込みフラグ発
生部44から書込みフラグ13が出力され、それらのアドレ
スに対する書込みフラグとして「1」がメモリ4に記憶
される。フィルタ係数番号12の書込みが終了すると、メ
モリ4から、順次ラスタ方向に、フィルタ係数番号12と
書込みフラグ13とが読出され、書込みフラグ13はフィル
タ係数番号選択部46に、また、フィルタ係数番号12はフ
ィルタ係数番号選択部46とフィールドバッファ45とに入
力する。フィールドバッファ45は、入力したフィルタ係
数番号12を、1フィールド遅延させた後、フィルタ係数
番号選択部46に出力する。
【0058】メモリ4から読出したフィルタ係数番号12
をCOCNO、フィールドバッファ45の出力したフィル
タ係数番号12をFCNO、また、書込みフラグ13をWF
LGとするとき、フィルタ係数番号選択部46は、書込み
フラグに応じて、表5によってフィルタ係数番号を選択
し、選択したフィルタ係数番号12をローパスフィルタ5
に出力する。
【表5】 従って、メモリ4のアドレスを順次ラスタ方向に辿っ
て、書込まれているフィルタ係数番号を読出したとき、
そのアドレスにフィルタ係数番号が書込まれていれば、
その番号がローパスフィルタ5に出力され、また、その
アドレスにフィルタ係数番号が書込まれていなければ、
フィールドバッファ45から読出された、前フィールドで
書込まれたフィルタ係数番号がローパスフィルタ5に出
力される。つまり、ローパスフィルタ5には、全てのア
ドレスに対応するフィルタ係数番号12が与えられること
になる。
【0059】ローパスフィルタ5は、このフィルタ係数
番号12を用いてフィルタ係数を選択し、入力映像信号14
に対するローパスフィルタ処理を行なう。そのため、フ
レームメモリ87の各アドレスには、フィルタ処理された
画像データだけが書込まれることになり、読出しアドレ
スによってどの画像データが読出されても折り返し歪を
発生する虞れがない。
【0060】この点を図9を用いてさらに詳しく説明す
る。図9は、図13に比べて、フィルタ制御部93に、フ
ィールドバッファと、このフィールドバッファの出力と
メモリから読出したデータとが入力するフィルタ係数番
号選択部に相当する部分とが追加されているが、その他
の点では変わりがない。
【0061】図9に示すように、奇数フィールド時に
は、フィルタ制御部93に読出しアドレス(1、9、1
7、‥)が入力し、このとき算出されたフィルタ係数番
号がメモリ上の0、1、2、3ライン、8、9、10、
11ライン、16、17、18、19ライン‥に書込ま
れる。同様に偶数フィールド時には、メモリ上の4、
5、6、7ライン、12、13、14、15ライン、2
0、21、22、23ライン‥に書込まれる。このメモ
リはダブルバッファ構造であるため、フィルタ係数番号
を書込んでいる間に、前フィールドで書込まれたメモリ
が読出される。
【0062】そのため、奇数フィールド時には、メモリ
から、4、5、6、7ライン、12、13、14、15
ライン、20、21、22、23ライン‥のフィルタ係
数番号が読出される。フィルタ係数番号が書込まれてい
ない0、1、2、3ライン、8、9、10、11ライ
ン、16、17、18、19ライン‥については、書込
みフラグを用いたフィルタ係数番号選択により、前回の
偶数フィールド時にフィールドバッファに書込まれたデ
ータが読出される。
【0063】これらのフィルタ係数番号12は、フィルタ
演算部85に送られ、フィルタ演算部85は、フィルタ係数
番号に応じたフィルタ係数を選んで、入力する奇数ライ
ンの映像信号に対するフィルタ演算を実施する。この
時、フィルタ処理されるのは、補間ラインを除いた奇数
ラインだけであるが、図13の場合と異なり、フレーム
メモリ87において読出されるライン(1、9、17、
‥)の全てにフィルタ処理が行なわれる。そのため、そ
れらのデータがフレームメモリ87から読出されても、折
り返し歪みを発生しない。
【0064】(第3実施例)第3実施例の映像信号処理
装置は、複数のフィルタ制御部を用いてフィルタ係数番
号の演算を並列処理する場合の映像信号処理における問
題点を解決する。この装置は、図4に示すように、複数
の同じ構成のフィルタ制御部1〜Nを有し、各フィルタ
制御部は、メモリ4から順次ラスタ方向にフィルタ係数
番号を読出した後に、そのアドレスの内容を0に置換す
る置換信号発生部49を備え、また、各フィルタ制御部か
ら出力されたフィルタ係数番号の内、最も大きい値を選
択して出力する最大値選択部50を備えている。
【0065】この装置では、次のような映像信号処理が
行なわれる。この装置の各フィルタ制御部は、読出しア
ドレス発生部1から出力された読出しアドレス11を用い
て、それぞれが受け持つ出力映像の画素についての縮小
率を算出し、その縮小率から求めたフィルタ係数番号を
メモリ4の読出しアドレス11およびその近傍のアドレス
に書込む。次いで、書込み終了後、メモリ4から順次ラ
スタ方向にフィルタ係数番号12を読出して、最大値選択
部50に出力する。
【0066】置換信号発生部49は、メモリ4の書込み時
および映像のブランキング期間以外は常に置換信号19を
出力する。この置換信号19は、そのアドレスの内容を0
に置換するものであり、メモリ4は、フィルタ係数番号
を読出した後、そのアドレスに、置換信号19により0を
書込む。このフィルタ係数番号12の読出し動作と置換信
号19の書込みとをリアルタイムで処理することが不可能
である場合は、各画素ごとではなく、2画素につき1回
だけメモリ4からフィルタ係数番号を読出し、置換信号
を書込むように構成しても良い。
【0067】最大値選択部50は、各フィルタ制御部1〜
Nのメモリ4の同じアドレスから読出されたフィルタ係
数番号が入力すると、この中の最も大きい値、つまり、
その中で最も低周波成分しか通さないフィルタ係数を指
定する値、を選択して、ローパスフィルタ5に出力す
る。そのため、ローパスフィルタ5では、折り返し歪の
出る可能性の最も低いフィルタ係数を選択して、入力映
像信号に対するローパスフィルタ処理が行なわれる。
【0068】なお、フィルタ係数番号の値が小さい程、
低周波成分しか通過しないフィルタ係数が指定される場
合には、最大値選択部50は、各フィルタ制御部から出力
されたフィルタ係数番号の中の最小値を選択して出力す
る。
【0069】このように、第3実施例の映像信号処理装
置では、メモリ4の各アドレスに、フィルタ係数番号が
読出された後、0が書込まれるため、古いデータが残留
する事態が避けられる。また、複数のフィルタ制御部の
メモリ4の同じアドレスに異なるフィルタ係数番号が書
込まれた場合にも、最大値選択部50により、最も適切な
フィルタ係数番号が選択されるため、折り返し歪の無い
画像による映像効果を実現することができる。
【0070】(第4実施例)第4実施例の映像信号処理
装置は、図5に示すように、第1実施例(図2)および
第2実施例(図3)を組合わせた構成を備えており、ペ
ージターン効果、スプリット効果またはマルチ効果等を
含む各種の映像効果を、走査線数を倍に増やした高画質
の画像によって実現する映像信号処理を行なうことがで
きる。
【0071】(第5実施例)第5実施例の映像信号処理
装置は、図6に示すように、第1実施例(図2)および
第3実施例(図4)を組合わせた構成を備えており、ペ
ージターン効果、スプリット効果またはマルチ効果等、
各種の映像効果を、複数のフィルタ制御部を用いた並列
処理により高速で実現する映像信号処理を行なうことが
できる。
【0072】(第6実施例)第6実施例の映像信号処理
装置は、図7に示すように、第2実施例(図3)および
第3実施例(図4)を組合わせた構成を備えており、映
像効果を、高速で且つ高画質の画像によって実現する映
像信号処理を行なうことができる。
【0073】(第7実施例)第7実施例の映像信号処理
装置は、図1に示すように、第1実施例(図2)、第2
実施例(図3)および第3実施例(図4)を組合わせた
構成を備えており、ページターン効果、スプリット効果
またはマルチ効果等の各種の映像効果を、高速で且つ高
画質の画像によって実現する映像信号処理を行なうこと
ができる。
【0074】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の映像信号処理方法は、ページターン効果、
スプリット効果またはマルチ効果等の各種の映像効果を
画質低下を伴わずに実現することができる。
【0075】また、映像効果を表示する画面の走査線を
増やして高画質化する場合に発生する折り返し歪を抑え
ることができる。
【0076】また、映像効果を実現する信号処理を、画
質低下を伴わずに、並列処理により高速化することがで
きる。
【0077】また、本発明の映像信号処理装置は、これ
らの効果を備える映像信号処理方法の一つまたは複数を
組合せて実施することができ、単独の効果またはそれら
の組合された効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第7実施例における映像信号処理装置
の構成を示すブロック図、
【図2】本発明の第1実施例における映像信号処理装置
の構成を示すブロック図、
【図3】本発明の第2実施例における映像信号処理装置
の構成を示すブロック図、
【図4】本発明の第3実施例における映像信号処理装置
の構成を示すブロック図、
【図5】本発明の第4実施例における映像信号処理装置
の構成を示すブロック図、
【図6】本発明の第5実施例における映像信号処理装置
の構成を示すブロック図、
【図7】本発明の第6実施例における映像信号処理装置
の構成を示すブロック図、
【図8】本発明の映像信号処理方法で用いるサイド信号
を説明する図、
【図9】本発明の映像信号処理方法において、順次走査
変換後の画像データから折り返し歪が発生しないことを
示す図、
【図10】出力画像における画素の位置を示す図、
【図11】図10の画素に対応する入力画素の読出しア
ドレス位置を示す図、
【図12】ページターン効果時の画質劣化の原因を説明
する図、
【図13】1/4縮小効果を実施した時の順次走査変換
後の画像データから折り返し歪が発生することを示す
図、
【図14】並列処理するフィルタ制御部のメモリの同じ
アドレスに複数のデータが存在することを示す図、
【図15】並列処理における各相の画素位置を示す図、
【図16】並列処理により1/16に縮小した時の各相
メモリへの書込状況を示す図、
【図17】並列処理により1/8に縮小に変えた時の各
相メモリへの書込状況を示す図、
【図18】従来の映像信号処理装置の構成を示すブロッ
ク図、
【図19】従来の順次走査変換を行なう信号処理装置の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、81 読出しアドレス発生部 2 縮小率算出部 3 フィルタ係数番号算出部 4 メモリ 5 ローパスフィルタ処理部 6、87 フレームメモリ 11 読出しアドレス 12 フィルタ係数番号 13 書込みフラグ 14、89 入力映像信号 15 フィルタ処理後の映像信号 16 出力映像信号 17 サイド信号 18 判別結果信号 19 置換信号 21、22 差分値算出部 31、31 量子化部 41 サイド信号発生部 42 境界判別部 43 フィルタ係数番号補正部 44 書込みフラグ発生部 45 フィールドバッファ 47、48、84、86 順次走査変換部 48 フィルタ係数番号選択部 49 置換処理部 50 最大値選択部 82、93 フィルタ制御部 83 動き検出部 85 フィルタ演算部 88 内挿処理部 89、91 フィールドデータ 90、92 フレームデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/937

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力映像を表示する画素間の読出しアド
    レスの差分値に基づいてフィルタ係数制御値を求め、前
    記制御値をメモリに書込んだ後、順次読出してローパス
    フィルタに入力し、フィルタ係数を前記制御値で制御し
    ながら前記ローパスフィルタにより入力デジタル映像信
    号のフィルタ処理を行ない、フィルタ処理後の画像デー
    タをフレームメモリに書込んだ後、前記読出しアドレス
    に従って読出して各種映像効果を実現する映像信号処理
    方法において、 映像の不連続な領域間の境界を識別するために、同一領
    域を表示する画素に対して同一の判別信号を付与し、隣
    接する画素間の前記判別信号の異同を比べることによっ
    て、画素が前記境界に位置しているかどうかを識別し、
    境界に位置している場合には、前記画素の読出しアドレ
    スの差分値から求めた前記フィルタ係数制御値を補正す
    ることを特徴とする映像信号処理方法。
  2. 【請求項2】 隣接する画素間の前記判別信号の異同
    を、前記隣接する画素の読出しアドレスの画素に付与さ
    れた判別信号によって比べることを特徴とする請求項1
    に記載の映像信号処理方法。
  3. 【請求項3】 前記隣接する画素として、注目している
    画素の水平方向および垂直方向に隣接する画素を選定
    し、注目している画素の読出しアドレスの画素に付与さ
    れた判別信号が、前記隣接する画素の読出しアドレスの
    画素に付与された判別信号の少なくとも一方と相違する
    ときは、前記フィルタ係数制御値の補正を行なうことを
    特徴とする請求項1または2に記載の映像信号処理方
    法。
  4. 【請求項4】 出力映像を表示する画素間の読出しアド
    レスの差分値に基づいてフィルタ係数制御値を求め、前
    記制御値をメモリに書込んだ後、順次読出してローパス
    フィルタに入力し、フィルタ係数を前記制御値で制御し
    ながら前記ローパスフィルタにより入力デジタル映像信
    号のフィルタ処理を行ない、フィルタ処理後の画像デー
    タをフレームメモリに書込んだ後、前記読出しアドレス
    に従って読出して各種映像効果を実現する映像信号処理
    方法において、 前記メモリから順次読出した前記フィルタ係数制御値を
    1フィールド遅延させ、前記メモリから直接読出したフ
    ィルタ係数制御値と1フィールド遅延させた前記フィル
    タ係数制御値とを交互に選択して前記ローパスフィルタ
    に入力することを特徴とする映像信号処理方法。
  5. 【請求項5】 前記メモリのアドレスに前記フィルタ係
    数制御値を書込むときに、前記アドレスへのフィルタ係
    数制御値の書込みを表示する信号を記録し、前記メモリ
    からフィルタ係数制御値を直接読出したときのアドレス
    における前記信号が前記書込みを示していないとき、前
    記1フィールド遅延したフィルタ係数制御値を選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載の映像信号処理方法。
  6. 【請求項6】 出力映像を表示する画素間の読出しアド
    レスの差分値に基づいてフィルタ係数制御値を求め、前
    記制御値をメモリに書込んだ後、順次読出してローパス
    フィルタに入力し、フィルタ係数を前記制御値で制御し
    ながら前記ローパスフィルタにより入力デジタル映像信
    号のフィルタ処理を行ない、フィルタ処理後の画像デー
    タをフレームメモリに書込んだ後、前記読出しアドレス
    に従って読出して各種映像効果を実現する映像信号処理
    方法において、 前記フィルタ係数制御値を並列処理によって求め、得ら
    れたフィルタ係数制御値を複数のメモリに書込んだ後、
    順次読出し、各メモリの同一アドレスから読出されたフ
    ィルタ係数制御値が複数に及ぶときは、その1つを選択
    して前記ローパスフィルタに出力し、前記フィルタ係数
    制御値を読出した後の前記メモリのアドレスに初期値を
    書込むことを特徴とする映像信号処理方法。
  7. 【請求項7】 前記各メモリの同一アドレスから読出さ
    れたフィルタ係数制御値が複数に及ぶ場合に、最も低い
    周波数成分を通過可能とするフィルタ係数を指定するフ
    ィルタ係数制御値を選択することを特徴とする請求項6
    に記載の映像信号処理方法。
  8. 【請求項8】 出力映像を表示する画素間の読出しアド
    レスの差分値に基づいてフィルタ係数制御値を求めるフ
    ィルタ係数算出手段と、前記制御値を書込むメモリと、
    フィルタ係数を前記制御値で制御しながら入力デジタル
    映像信号のフィルタ処理を行なうローパスフィルタと、
    フィルタ処理後の画像データを書込むフレームメモリと
    を備え、前記フレームメモリに書込まれた画像データを
    前記読出しアドレスに従って読出して各種映像効果を実
    現する映像信号処理装置において、 映像の不連続な領域間の境界を識別するために各画素に
    付与された判別信号を出力する判別信号発生手段と、 前記判別信号を用いて注目する画素が前記境界に位置し
    ているかどうかを識別する判別手段と、 前記判別手段が境界に位置していると識別した場合に前
    記画素に関する前記フィルタ係数制御値を補正する補正
    手段とを設けたことを特徴とする映像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 出力映像を表示する画素間の読出しアド
    レスの差分値に基づいてフィルタ係数制御値を求めるフ
    ィルタ係数算出手段と、前記制御値を書込むメモリと、
    フィルタ係数を前記制御値で制御しながら入力デジタル
    映像信号のフィルタ処理を行なうローパスフィルタと、
    フィルタ処理後の画像データを書込むフレームメモリと
    を備え、前記フレームメモリに書込まれた画像データを
    前記読出しアドレスに従って読出して各種映像効果を実
    現する映像信号処理装置において、 前記メモリから順次読出された前記フィルタ係数制御値
    を1フィールド遅延させるフィールド遅延器と、 前記メモリのアドレスに対するフィルタ係数制御値の書
    込みを表わす信号を発生する信号発生手段と、 前記信号に基づいて前記メモリから直接読出したフィル
    タ係数制御値と前記フィールド遅延器から出力されたフ
    ィルタ係数制御値とを交互に選択して前記ローパスフィ
    ルタに出力する選択手段とを設けたことを特徴とする映
    像信号処理装置。
  10. 【請求項10】 出力映像を表示する画素間の読出しア
    ドレスの差分値に基づいてフィルタ係数制御値を求める
    フィルタ係数算出手段と、前記制御値を書込むメモリ
    と、フィルタ係数を前記制御値で制御しながら入力デジ
    タル映像信号のフィルタ処理を行なうローパスフィルタ
    と、フィルタ処理後の画像データを書込むフレームメモ
    リとを備え、前記フレームメモリに書込まれた画像デー
    タを前記読出しアドレスに従って読出して各種映像効果
    を実現する映像信号処理装置において、 前記フィルタ係数制御値を並列処理によって求める複数
    のフィルタ係数算出手段およびメモリと、 各メモリの同一アドレスから読出されたフィルタ係数制
    御値の内の1つを選択して前記ローパスフィルタに出力
    する選択手段と、 前記フィルタ係数制御値を読出した後の前記メモリのア
    ドレスに初期値を書込むデータ置換手段とを設けたこと
    を特徴とする映像信号処理装置。
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