JPH07224938A - 金属製ガスケット - Google Patents

金属製ガスケット

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JPH07224938A
JPH07224938A JP3935394A JP3935394A JPH07224938A JP H07224938 A JPH07224938 A JP H07224938A JP 3935394 A JP3935394 A JP 3935394A JP 3935394 A JP3935394 A JP 3935394A JP H07224938 A JPH07224938 A JP H07224938A
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憲治 窪内
Hiroshi Uemura
浩 植村
Kunitoshi Inoue
國利 井上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、シリンダヘッドの対向面が冷却水
と接触することを防ぎ、シリンダヘッドの水穴縁部に腐
食が発生することを防止する金属製ガスケットを提供す
る。 【構成】 この金属製ガスケット10は、シリンダヘッ
ド1とシリンダブロック2との対向面間3,4に挟持さ
れる弾性金属板11,12の基部33に、内径をシリン
ダヘッドの対応する水穴30の内径以下の大きさとした
水孔20と、水穴30の開口周囲部31において対向面
3,4に対してシールする水穴シール部34とを形成し
たものである。水穴シール部34は基部33からの立ち
上がり高さを次第に高くしてあり、水穴縁部当接部35
は、シリンダヘッド1の水穴縁部32に接触して面圧を
与え、水穴30を流れる冷却水が対向面3の水穴縁部3
2に接触するのを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関におけるシ
リンダヘッドとシリンダブロックとの対向取付面間をシ
ールするために使用される金属製ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリンダヘッド及びシリンダブロ
ックのような内燃機関の構造部材の二つの対向取付面の
間をシールするために弾性金属板から製作した金属製ガ
スケットが使用されている。金属製ガスケットは、基板
となる弾性金属板にシリンダボア孔のような貫通孔を穿
設し、該貫通孔の周囲近傍にビード部を形成している。
金属製ガスケットを対向取付面間に挟んで置き、ボルト
等によりシリンダヘッドとシリンダブロックとを締め付
けて固定するときには、前記貫通孔の周囲における対向
取付面に対してビードが弾性的な環状接触部、即ちシー
ル線を形成して対向取付面間をシールするものである。
【0003】最近の内燃機関は、高出力化と共に軽量化
が求められ、その一環としてシリンダヘッド及びシリン
ダブロック等を従来の比重の大きい鋼、鋳物に代えて比
重の小さいアルミニウム材料で製作する傾向にある。ア
ルミニウム材料は軽量ではあるが、その反面、熱膨張係
数が大きいので、内燃機関の稼働による温度変化に伴
い、シリンダヘッド及びシリンダブロックの熱膨張量或
いは熱収縮量が増大し、ガスケットの取り付け面部の熱
変形の増加及び内燃機関の使用時における冷熱サイクル
条件によってガスケットにはストレス即ち熱負荷が加わ
り、かかる負荷に対抗する有効なシール手段として金属
製ガスケットを用いる方法が一般的になっている。
【0004】金属製ガスケットとして、燃焼室孔とは別
に弾性金属板に形成した孔の周囲にシールを施したもの
がある。図5及び図6に示されているように、金属製ガ
スケット100は、二枚の軟質金属薄板103,103
の間に硬質金属薄板104を挟んだものである。金属製
ガスケット100は、燃焼室孔101を囲繞する凸形の
ビード105と、ボルト孔102の周縁に同様のビード
106とを形成している。金属製ガスケット100は、
外周にハーフビード状の屈曲縁107を有している。
(例えば、実開昭57−193949号公報参照)
【0005】図7及び図8に示されている金属製ガスケ
ット110は、シリンダヘッドの対向面間に冷却水を接
触させて対向面を冷却するものである。冷却水孔112
から流れ出た冷却水は、シリンダボア孔である燃焼室孔
111の内周縁を密封囲繞する内側ビード113と、基
板114の外周縁に形成された外側ビード115との間
であって、燃焼室孔111の周辺に配設したボルト孔1
16やオイル孔117等の孔を密封囲繞する孔ビード1
18,119で囲まれる領域を除くシリンダヘッドの対
向面121と金属製ガスケット110との間の薄い層状
空間120に浸入して、対向面121を冷却している。
(例えば、特開昭61−255254号公報参照)
【0006】図9及び図10には、燃焼室孔と当該燃焼
室孔の周囲において冷却液孔とが穿設された金属製ガス
ケット130が示されている。平坦な基部131には、
燃焼室孔132と、その周囲において均等に分布して穿
設された冷却液孔133とボルトが挿通するボルト孔1
34が形成されている。冷却液孔133の孔周囲部分
は、平坦な基部131から冷却液孔133に向かって下
方の角度を付けて曲げられて、燃焼室孔132と冷却液
孔133とに対してそれぞれ周囲フランジ135,13
6を形成している。かかる金属製ガスケット130をシ
リンダヘッドとシリンダブロックとの対向面間に挟んで
締め付けたときには、角度を付けて斜面状になった周囲
フランジ135,136は、平坦化するときの抵抗力で
前記対向面に強く押し付けられる。(例えば、米国特許
第2695186号参照)
【0007】ところで、図11を参照して、ビードシー
ル線を配置した金属製ガスケットの例として、ビード板
に形成したビードを凸形のフルビードとしたものを説明
する。金属製ガスケット150は、ビード板151とス
トッパー板152とを積層したものであり、シリンダヘ
ッド140の対向面144とシリンダブロック141の
対向面145との間に挟まれて締め付けられる。ビード
板151及びストッパー板152は、シリンダヘッド1
40及びシリンダブロック141の水穴142,143
と対応する水孔153,154を有しており、中を冷却
水が通過できる。ビード板151には、凸形のフルビー
ド155が形成されている。ビード155の凸部がシリ
ンダヘッド140の対向面144側に位置し、凸状のビ
ード線境界線156,157がシリンダブロック141
側に位置しており、締め付け時には凸部とビード線境界
線が水穴周りにシール線158,159及び160(締
め付けたときに現れる面圧線)が形成されて水穴周りの
シール性を確保する。
【0008】ビード155の凸部の位置は、シリンダヘ
ッド140の水穴縁部146から遠い位置の対向面に配
置されているので、金属製ガスケット150を締め付け
たときであっても、水穴縁部146とビード板151と
の間には、デッドスペース161が残り、冷却水が滞留
する。そのため、金属製ガスケット150を長期間使用
すると、特にシリンダヘッドの対向面144のうち水穴
縁部146を含むデッドスペース161に面する部分に
は、冷却水に含まれる溶存酸素や塩素の陰イオンが原因
と思われる腐食が発生することがある。腐食が発生し始
めるとまた、対向面には凹凸が発生してシール性能に影
響を及ぼしたり、対向面の高応力部に亀裂を生じさせる
要因となる。特に、シリンダヘッドは、軽量化のために
アルミニウム合金を使用し、かつ薄肉化を図っているの
で、その影響は大きい。
【0009】ビード板151のビード形状を、凸形のフ
ルビードとしたものに代えて、ハーフビードとした金属
製ガスケットの例が、図12に示されている。金属製ガ
スケット170は、ビード板171と、ストッパー板1
72とを積層したものである。ビード板171には、ス
テップ状のハーフビード175が形成されている。ハー
フビード175の基部がシリンダヘッド140の対向面
144側に位置し、ビード部のビード幅境界線176,
176がシリンダブロック141側に位置していて、締
め付け時には水穴周りにシール線178,179(締め
付けたときに現れる面圧線)が形成され、水穴周りのシ
ール性を確保する。その他の詳細な構造は図11に示し
たものと同一であるので詳細な説明を省略する。この例
においても、金属製ガスケット170を締め付けたと
き、水穴開口縁部146とビード板171との間には、
デッドスペース180がやはり残り、冷却水が滞留す
る。
【0010】図11及び図12の場合、ビードの向きを
逆にする方法もある。その場合でも、若干の効果はある
が、水の滞留についての完全な対策になっていない。例
えば図11に示した金属製ガスケット150のビード板
151のフルビードのビードの向きを逆にしたものに相
当する金属製ガスケット190を図13に基づいて説明
する。図13において、シリンダヘッド140とシリン
ダブロック141との間で締め付けたときに、圧縮され
たビード部195は、潰れて広くなろうとし、シリンダ
ヘッド140側に位置する凸部の両ビード幅境界線19
6,197の部分が押圧変形を受けて、水孔193の周
囲の部分が逆にシリンダブロック141側に撓む。この
場合、シリンダヘッド140の水穴開口縁部146とビ
ード板191との間には、図11又は図12に示した金
属製ガスケット150又は170と比較すると、規模は
小さいものの、依然としてデッドスペース198が形成
され、冷却水が滞留することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、金属製ガス
ケットにおいて、冷却水がアルミニウム合金製のシリン
ダヘッドの対向面に接触すると、当該対向面が腐食して
いることが観察される。その腐食メカニズムは、完全に
解明されてはいないが、冷却水中の塩素濃度と深い関係
があるとされている。即ち、アルミニウムの不動態皮膜
が塩素イオンの存在下で、局部的に腐食を起こしていわ
ゆる孔食を生じるとされている。特に、冷却水を水道水
としたときには、殺菌剤として使用される塩素が必ず溶
けており、対向面は腐食を受ける可能性がある。
【0012】しかしながら、従来の金属製ガスケットで
は、水穴の領域における腐食に対する対策についての開
示がないものが大半であり、仮に、ビードを水穴の周囲
を取り囲むように設けたとしても、後述するようにシリ
ンダヘッドの対向面に対する腐食を生じるという欠点を
免れない。例えば、金属製ガスケットの対向面は、冷却
水に晒されるものであり、後述するように腐食を生じや
すいという問題がある。金属製ガスケットの周囲フラン
ジはシリンダブロック側に向かって下方に角度が付けら
れているので、シリンダヘッドの対向面に対しては、冷
却水穴の縁部からは比較的離れた周囲フランジの曲げ始
まる部分で強く押し付けられ、水穴の縁部に押し付けら
れる力は比較的小さい。従って、冷却水は水穴の縁部に
侵入しやすいものである。
【0013】また、従来の金属製ガスケットは、冷却
液、特に冷却水が通過する水穴周りのシール性能自体に
ついては、格別問題なく使用することができる。しかし
ながら、従来の金属製ガスケットは、シリンダヘッドと
シリンダブロックの水穴と、金属製ガスケットの水孔と
は、加工上の誤差、組立上の誤差、熱膨張差等の使用状
態での誤差を完全になくすことができず、両者の位置に
ズレが生じるのを回避できない。従って、かかるズレが
生じるのを前提とすると、金属製ガスケットがシリンダ
ヘッドとシリンダブロックの両対向面に対して与えるビ
ードシール線の位置を、シリンダヘッド及びシリンダブ
ロックの水穴縁部の位置よりも各水穴から見て遠い位置
に配置することが必要となる。
【0014】この発明の目的は、上記の課題を解決する
ことであり、内燃機関におけるシリンダヘッドとシリン
ダブロックとの対向取付面間をシールするために使用さ
れる弾性金属板を有する金属製ガスケットにおいて、シ
リンダヘッドに形成されている水孔の周囲に沿って弾性
金属板に形成した水穴ビードによりシール性を向上させ
ると共に、シリンダヘッドの対向面が冷却水と接触する
ことを防ぐこと、即ち、シリンダヘッドの水穴開口縁部
に冷却水が接触したまま滞留する空間部を形成しないよ
うにすることにより、シリンダヘッドの水穴開口縁部に
腐食が発生することを防止し、内燃機関の長期的な信頼
性を向上させる金属製ガスケットを提供することであ
る。
【0015】また、この金属製ガスケットは、シリンダ
ヘッドの対向面が冷却水と接触するのを防止する手段
を、特別に新たな部材を準備することなく簡単な構成に
より形成するものであり、弾性金属板自体の成形加工に
より特別のプロフィールを与えたり、或いは弾性金属板
に対する表面処理の一環として前記防止手段を形成した
ものである。
【0016】また、この金属製ガスケットは、ビード板
とストッパー板等の複数枚の弾性金属板から構成して、
各弾性金属板にそれぞれの特有な機能を分担させ、ビー
ド板のビードがシリンダヘッドとシリンダブロックの対
向面間に挟んで締め付けたときに変形して、前記対向面
に対してシール線を与え、燃焼室孔の周囲においてシー
ルし、ビード板に積層されるストッパー板が板厚調整や
面圧調整、対向面との接触性の改善をするものである。
しかるに、シリンダヘッド側の対向面における水穴の周
囲部のみならず、シリンダブロック側の対向面における
水穴の周囲部においても、シリンダヘッド側で生じる腐
食等と同様の問題が起こり得る。金属製ガスケットをシ
リンダヘッドとシリンダブロックとの対向面間に挟んで
締め付けたときに、別の弾性金属板をシリンダブロック
側の対向面に接触させると共に面圧を与えることができ
れば、対向面が冷却水と接触することを防ぐこと、即
ち、シリンダヘッドの水穴縁部に冷却水が接触したまま
滞留する空間部を形成しないようにして、シリンダブロ
ック側での上記問題を解決することができる。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この金属製ガスケットは、シリンダヘッドとシリンダブ
ロックとの対向面間に挟持される弾性金属板を有し、該
弾性金属板の燃焼室孔に沿ってビードが形成され、前記
弾性金属板が前記対向面間に挟持された状態で前記シリ
ンダヘッドと前記弾性金属板との間の前記水穴の周囲部
をシールするため、前記弾性金属板に少なくとも前記シ
リンダヘッドの水穴に沿って水穴シール部が形成されて
いる金属製ガスケットにおいて、前記水穴シール部は前
記弾性金属板の基部から前記シリンダヘッド側へ立ち上
がる水穴ビードから構成され、該水穴ビードは前記シリ
ンダヘッドの前記水穴縁部即ちエッジに当接して面圧を
与える水穴縁部当接部を有することを特徴とする金属製
ガスケットに関する。ここで、水穴シール部は、一つの
水孔について個別に設けてもよいが、複数個の水孔につ
いて跨がった領域として設けてもよい。水穴シール部の
好ましい態様は、燃焼室孔の周囲に位置する複数個のシ
リンダボア孔を繋げる略一定の半径方向幅を有する円弧
状の領域として形成したものである。
【0018】また、この金属製ガスケットにおいて、前
記水穴シール部の前記水穴ビードは、前記弾性金属板の
前記基部から前記シリンダヘッドの前記水穴縁部に至る
までビード高さを減じることなく漸次高くした水穴ビー
ドから形成されているものである。ビード高さは、水孔
縁部まで常に高くなっていく傾斜状のものでも、途中或
いは水孔周囲部で一定の高さとなるステップ状のもので
あってもよい。
【0019】また、この金属製ガスケットにおいて、前
記弾性金属板には前記シリンダブロック側に別の弾性金
属板が1枚又は複数枚積層されているものである。前記
水穴シール部において、例えば、一方の弾性金属板が水
穴に至るに従って高さが減じることがなく、高さが増加
していくビード部を有する場合には、平坦な弾性金属板
はシリンダブロック側の対向面に接触して設けることが
できる。
【0020】また、この金属製ガスケットにおいて、前
記弾性金属板は前記シリンダヘッドに形成した前記水穴
を密封する遮断部を形成している。
【0021】又は、この金属製ガスケットにおいて、前
記弾性金属板には、前記シリンダヘッドに形成した前記
水穴と前記シリンダブロックに形成した水穴に対応する
冷却水が通過できる水孔が形成されている。
【0022】或いは、この金属製ガスケットにおいて、
前記弾性金属板には、前記シリンダヘッドに形成した前
記水穴の内径以下の大きさに形成されている冷却水が通
過できる水孔が形成されているものである。
【0023】
【作用】この発明による金属製ガスケットは、上記のよ
うに構成されており、次のような作用を有する。即ち、
この金属製ガスケットは、水穴シール部が前記シリンダ
ヘッドの水穴縁部に接触して面圧を与える水穴縁部当接
部を有しているので、前記弾性金属板を前記対向面間に
挟持したときに、特にシリンダヘッドに対しては、水穴
縁部に接触して面圧を与える水穴シール部の水穴縁部当
接部が対向面との間に存在する冷却水に対してシールす
ることになる。従って、シリンダヘッドとシリンダブロ
ックとの水穴を通る冷却水或いはシリンダヘッドのみで
循環させられる冷却水は、前記水穴縁部当接部を通過し
てシリンダヘッドの対向面と弾性金属板との間に侵入す
ることができない。また、弾性金属板の水穴シール部
は、シリンダヘッドの水穴縁部、即ち水穴のエッジに接
触して面圧を与えているので、シリンダヘッドの対向面
の水穴縁部と弾性金属板との間に冷却水が滞留する空間
が形成されず、従って、水穴の周囲部におけるシリンダ
ヘッドの対向面が冷却水に長時間接触し続けるという事
態を生じることがない。
【0024】また、この金属製ガスケットにおいて、前
記水穴シール部を、前記弾性金属板の基部から前記シリ
ンダヘッドの前記水穴縁部に至るまでビード高さを減じ
ることなく漸次高くしたビードから形成されており、前
記対向面間に挟んで締め付けたときに、前記水孔周りの
水穴シール部が対向面に対して与える面圧は、前記基部
から前記水穴縁部当接部に至るに従って次第に大きくな
るか、或いは少なくとも十分な大きさに維持され、前記
水穴縁部における冷却水に対するシール性を確保し、そ
の結果、冷却水を滞留させる空間を作ることがない。
【0025】この金属製ガスケットを構成する弾性金属
板が複数枚である場合には、各弾性金属板に種々の機能
の役割分担をさせることができる。例えば、平坦な弾性
金属板については、金属製ガスケットの燃焼室孔間等の
各部分において折返し部を設けたり、あるいは切欠き部
を設けたりすることによりその各部分における板厚調整
をすることができる。また、その板厚調整の結果、金属
製ガスケットをシリンダヘッドとシリンダブロックとの
対向面間に締め付けたときにその面圧調整を施すことが
できる。弾性金属板にはビード部が設けられるものもあ
るから、締め付け時のビード部の変形や変位に対する対
策を積層した弾性金属板に施すこともできる。更に、シ
リンダヘッド及びシリンダブロックとの対向面とは、少
なくとも各別の弾性金属板が接触するので、当該対向面
の凹凸等の状態の影響を少なくすることもできる。別の
弾性金属板をシリンダブロック側の対向面に接触させる
と共に面圧を与えた場合には、当該対向面が冷却水と接
触することを防ぐことができ、シリンダブロックの水穴
縁部においても冷却水が接触したまま滞留する空間部を
形成しないようにすることができる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による金属
製ガスケットの実施例を説明する。図1はこの発明によ
る金属製ガスケットの一実施例を示す平面図、図2は図
1に示した金属製ガスケットの水孔を含む部分を線A−
Aに沿って切断して水穴シール部の詳細を示した断面
図、図3は図2に示す金属製ガスケットをシリンダヘッ
ドとシリンダブロックとの対向面間に締め付けたときの
面圧を説明する説明図、及び図4は水穴シール部の別の
例を示す断面図である。
【0027】図1において、この発明による金属製ガス
ケット10は、第1の弾性金属板であるビード板11
と、第2の弾性金属板であるストッパー板12とを積層
したものであり、例えば、六気筒エンジンにおけるシリ
ンダヘッド1とシリンダブロック2の対向面3,4間を
シールするために使用される。エンジンの気筒数に対応
させてシリンダボア孔即ち燃焼室孔が形成され、六気筒
エンジンに限るものではない。シリンダヘッド1側に位
置する弾性金属板をビード板11とし、またシリンダブ
ロック2側に位置する弾性金属板をストッパー板12と
して説明するが、各弾性金属板は上記配列に限定される
ものではなく、例えば、シリンダヘッド1側にストッパ
ー板を配置し、シリンダブロック2側にビード板を配置
することもできる。
【0028】ビード板11は、例えば、SUS301の
金属材料を打ち抜いてビード加工等の成形加工をし、熱
処理と表面処理をして、引張強さ、伸び、硬さを所定の
値を満たすものとする。また、ストッパー板12は、例
えば、SUS304の金属材料を打ち抜いた後に、折返
し加工及びビード加工を施し、必要に応じて熱処理を行
うものである。
【0029】金属製ガスケット10におけるビード板1
1及びストッパー板12には、多気筒、即ち、シリンダ
ヘッド1及びシリンダブロック2に形成されたシリンダ
ボアの数に対応して、それぞれ複数(例えば、6個)の
シリンダボア孔即ち燃焼室孔13A,13B〜13F及
び14A,14B〜14F(総称は13,14)が形成
されている。燃焼室孔13と14とは対応して同じ位置
に同じ大きさで形成されている。更に、ビード板11及
びストッパー板12には、オイルを通すオイル穴15、
ボルト孔16、ノック孔17、ブローバイ穴18、固定
ハトメ穴19等が同じ位置でかつ同じ大きさに穿設され
ている。ビード板11及びストッパー板12には、冷却
水を通す水孔20が、燃焼室孔13,14を取り囲むよ
うな配置で多数穿設されている。水孔20は、シリンダ
ヘッド1とシリンダブロック2との冷却のため、種々の
大きさと形状で穿設されている。
【0030】また、図示していないが、金属製ガスケッ
ト10の表裏両面、即ちストッパー板12の折返し部を
除く全ての面とビード板11の全面とに対して、耐熱性
及び耐油性を有するゴム(例えば、フッ素ゴム)、樹脂
等の非金属材料で、厚さが、例えば、10μ〜20μ程
度のコーティングを施すことによって、シリンダヘッド
1及びシリンダブロック2に対して金属対金属の接触状
態を回避し、金属製ガスケット10としての耐腐食性や
耐久性及び強度を確保することができる。また、金属製
ガスケット10の機械加工面に凹凸が存在していても、
上記非金属材料が凹凸をカバーして充分なシール機能を
果たすことができる。
【0031】金属製ガスケット10をシリンダヘッド1
とシリンダブロック2との間に介装し、例えば、ボルト
孔16を通したボルトによりシリンダヘッド1とシリン
ダブロック2とを締め付けて金属製ガスケット10を押
圧状態にすると、ビード板11の燃焼室孔13の近傍周
囲部分に設けたビード23,24が、その稜線部分及び
ビード幅境界線の部分において対向面3,4に対して線
接触して多重の環状シール部を形成する。また、ストッ
パー板12の折返し部はビード23,24による環状シ
ール部の内側で対向取付面に対して別の環状シール部を
形成すると共に、締付け力を分担して支持し、ビード2
3,24に発生する応力を均質・軽減して全圧縮を防止
し、内燃機関の運転時における負荷変動によって金属製
ガスケット10に繰り返し応力が働いたとしてもビード
のヘタリや亀裂の発生を防止する。燃焼室孔13,14
間においては、両側に折返し部が接近して位置している
から比較的強力なシールを確保できる。これら多重同心
状の環状シール部によって、燃焼室からの高温高圧の燃
焼ガスが両対向取付面に漏れ出るのを阻止することがで
きる。
【0032】この発明による金属製ガスケット10は、
特に、図2に示されている水穴30の領域の構成に特徴
を有するものである。図2は、図1に示した金属製ガス
ケットの水孔を含む部分を線A−Aに沿って切断して水
穴シール部を示した断面図である。図2には、この金属
製ガスケット10における弾性金属板であるビード板1
1には、冷却水を通過させ、シリンダヘッド1に形成し
た水穴30の内径以下の大きさに形成されている水孔2
0が形成されている。しかしながら、この金属製ガスケ
ットにおける弾性金属板は、上記の形状に限る必要はな
い。例えば、弾性金属板には、シリンダヘッド1に形成
した水穴30を密封するための遮断部を形成するように
形成することもできる。或いは、弾性金属板には、冷却
水を通過させ、シリンダヘッド1に形成した水穴30と
シリンダブロック2に形成した水穴30に対応するサイ
ズの水孔を形成してもよいものである。
【0033】弾性金属板であるビード板11の基部33
は、ビード23から金属製ガスケット10の外周縁へ至
るに従って、一旦シリンダヘッド1側に偏位した後、緩
やかにシリンダブロック2側に偏位しており、水穴30
の周囲部31の領域の手前では十分シリンダブロック2
側に位置している。水孔20の内径は、水穴30の内径
よりも小さく、水孔20は水穴30の範囲内に位置して
いる。従って、多少のずれが生じても、水孔20の縁部
が対向面3内に入ることはない。ビード板11の水孔2
0の周りには、水穴シール部34が形成されている。水
穴シール部34は、ビード板11の基部33から水穴3
0の周囲部31の領域へ次第にシリンダヘッド1側に立
ち上がり始める水穴ビード7を形成し、該水穴ビード7
は水孔20に至るまで高くなり続けて、シリンダヘッド
1の水穴30内においては、遊端部36となって環状に
突出している。この実施例では、水穴シール部34と遊
端部36との大部分の断面形状は、水孔20の中心垂直
線の図面下方の部分上に中心を有する円弧となってい
る。従って、金属製ガスケット10における水穴ビード
7は、水穴30の周囲部31の領域で次第にシリンダヘ
ッド1側に立ち上がり始める位置から水孔20に至るま
で、高さが増加する一方であるから、複雑な凹凸を成形
する必要はまったくなく、金属加工による成形を極めて
簡単でかつ低コストで行うことができる。ビード板11
の水穴シール部34を構成する水穴ビード7は、シリン
ダヘッド1の水穴縁部32即ち水穴エッジに対する部分
が水穴縁部当接部35に形成されている。
【0034】金属製ガスケット10をシリンダヘッド1
とシリンダブロック2との対向面3,4の間に挟んで締
め付けたとき、水穴シール部34はシリンダヘッド1に
より押圧されるが、水穴縁部当接部35は、内燃機関の
作動による振動等の動きがあっても、常にシリンダヘッ
ド1の水穴縁部32即ち水穴エッジに対して面圧を与え
るように当接した状態で追従する。従って、シリンダヘ
ッド1の水穴縁部32とビード板11の水穴縁部当接部
35との間で当接状態になって常にシールされているの
で、水穴30内の冷却水は、両者間を通ってビード板1
1とシリンダヘッド1の対向面3の間に侵入することが
なく、シリンダヘッド1の対向面3に触れた状態で長期
間にわたって滞留することがない。その結果、シリンダ
ヘッド1の対向面3の腐食等の発生を防止することがで
きる。
【0035】金属製ガスケット10の締め付け時の面圧
の様子が図3に示されている。面圧が高い部分の一つ
は、ビード板の基部33から水穴シール部34が始まる
部分がシリンダブロック2に対して作用している部分で
あって、その面圧の状況は線接触状面圧40で示されて
いる。また、他の一つは、水穴縁部当接部35が水穴縁
部32に対して作用している部分であって、その面圧の
状況は面接触状面圧41で示されている。
【0036】図4は金属製ガスケットの第2の実施例を
示す断面図であり、金属製ガスケット50のストッパー
板52は、実質的に平坦であって、第1の実施例の場合
のストッパー板12と同じである。ビード板51は、二
つのハーフビード53,54を連続にしたものであっ
て、ステップ状に高さを高くしたものである。ビードの
高さは減少することがない点では、第1の実施例の場合
と異ならないが、両ハーフビード間において高さの滞留
がある。水穴縁部当接部55が水穴開口縁32に対して
押圧されている点は、先の実施例のものと変わりはな
い。
【0037】
【発明の効果】この発明による金属製ガスケットは、上
記のように構成されているので、次のような効果を有す
る。即ち、この金属製ガスケットは、シリンダヘッドと
シリンダブロックとの対向面間に挟持される弾性金属板
を有し、該弾性金属板の燃焼室孔に沿ってビードが形成
され、前記弾性金属板が前記対向面間に挟持された状態
で前記シリンダヘッドと前記弾性金属板との間の前記水
穴の周囲部をシールするため、前記弾性金属板に少なく
とも前記シリンダヘッドの水穴に沿って水穴シール部が
形成され、特に、水穴シール部がシリンダヘッドの水穴
縁部に接触して即ち水穴エッジに当接して面圧を与える
水穴縁部当接部を有しているので、前記弾性金属板を前
記対向面間に挟持したときには、特にシリンダヘッドに
対しては、弾性金属板の水穴縁面圧部が、水穴縁部に接
触即ち水穴エッジに当接して面圧を与えており、前記対
向面間に侵入しようとする冷却水に対してシールして、
かかる侵入を阻止する。
【0038】従って、シリンダヘッドとシリンダブロッ
クとの水穴を通過する冷却水は、前記水穴縁部当接部を
越えてシリンダヘッドの対向面と弾性金属板との間に侵
入することができない。また、シリンダヘッドの水穴縁
部と弾性金属板との間に冷却水が滞留する空間が形成さ
れないので、シリンダヘッドの対向面が冷却水に長時間
接触し続けるという事態を生じることはない。その結
果、冷却水に含まれる溶存酸素や塩素等の陰イオンの作
用によって腐食が発生したり、シリンダヘッド又はシリ
ンダブロックの平面に孔食による凹凸が発生してシール
状態に影響を及ぼしたりすることがなく、更にシリンダ
ヘッドとシリンダブロックの高応力部に亀裂を発生する
要因を除去することもできる。
【0039】また、この金属製ガスケットにおいて、前
記水穴シール部を、前記弾性金属板の基部から前記シリ
ンダヘッドの前記水穴縁部に至るまでビード高さを減じ
ることなく漸次高くしたビード部から形成したものにあ
っては、前記対向面間に挟んで締め付けたときに、前記
水孔回りの水穴シール部が対向面に対して与える面圧
は、前記基部から前記水穴縁部当接部に至るに従って十
分な大きさに維持され、前記水穴縁部における冷却水に
対するシール性や、冷却水を滞留させる空間を作らない
ので、その結果、シリンダヘッド又はシリンダブロック
の腐食の発生や、シリンダヘッド又はシリンダブロック
の平面に孔食による凹凸の発生によって、シール状態に
影響を及ぼしたりすることがなく、更にシリンダヘッド
とシリンダブロックの高応力部に亀裂を発生する要因を
除去することもできる。また、水穴シール部の形成が、
弾性金属板のビード等の成形とともに行うことができ
る。
【0040】また、この金属製ガスケットにおいて、前
記弾性金属板が、平坦でかつ前記シリンダヘッド又は前
記シリンダブロックのいずれかの対向面に接触する1枚
の弾性金属板を含む複数枚の弾性金属板であるとしたの
で、前記シリンダヘッドの水穴縁部に接触して面圧を与
える水穴縁部当接部を有する前記水穴シール部を実現す
るための対策をどの弾性金属板に施すかの選択範囲が増
えて、金属製ガスケットの設計上有利である。また、板
厚調整と、面圧調整と、締め付け時の変形、変位対策等
種々の改善点を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による金属製ガスケットを示す平面図
である。
【図2】図1に示した金属製ガスケットの水孔を含む部
分を線A−Aに沿って切断して水穴シール部の詳細を示
した断面図である。
【図3】図2に示す例の金属製ガスケットを対向面間に
締め付けたときの面圧を説明する図である。
【図4】水穴シール部の別の例を示す断面図である。
【図5】従来の金属製ガスケットの別の一例を示す平面
図である。
【図6】図5に示した金属製ガスケットの線B−Bにつ
いての部分断面図である。
【図7】従来の金属製ガスケットの別の一例を示す平面
図である。
【図8】図7に示した金属製ガスケットの線C−Cにつ
いての部分断面図である。
【図9】従来の金属製ガスケットの更に別の一例を示す
平面図である。
【図10】図9に示した金属製ガスケットの線D−Dに
ついての部分断面図である。
【図11】ビード板がフルビードを有する従来の金属製
ガスケットが、水穴の周囲においてシリンダヘッドの対
向面との間にデッドスペースを形成している様子を示す
断面図である。
【図12】ビード板がハーフビードを有する従来の金属
製が、水穴の周囲においてシリンダヘッドの対向面との
間にデッドスペースを形成している様子を示す断面図で
ある。
【図13】ビードのフルビードをシリンダヘッド側に配
置した従来の金属製ガスケットが、水穴の周囲において
シリンダヘッドの対向面との間にデッドスペースを形成
している様子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダベッド 2 シリンダブロック 3 シリンダヘッド側の対向面 4 シリンダブロック側の対向面 7 水穴ビード部 10,50 金属製ガスケット 11 ビード板 12 ストッパー板 20 水孔 30 水穴 31 水穴の周縁部 32 水穴縁部 33 ビード板の基部 34 水穴シール部 35 水穴縁部当接部 36 遊端部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドとシリンダブロックとの
    対向面間に挟持される弾性金属板を有し、該弾性金属板
    の燃焼室孔に沿ってビードが形成され、前記弾性金属板
    が前記対向面間に挟持された状態で前記シリンダヘッド
    と前記弾性金属板との間の前記水穴の周囲部をシールす
    るため、前記弾性金属板に少なくとも前記シリンダヘッ
    ドの水穴に沿って水穴シール部が形成されている金属製
    ガスケットにおいて、前記水穴シール部は前記弾性金属
    板の基部から前記シリンダヘッド側へ立ち上がる水穴ビ
    ードから構成され、該水穴ビードは前記シリンダヘッド
    の前記水穴縁部に接触して面圧を与える水穴縁部当接部
    を有することを特徴とする金属製ガスケット。
  2. 【請求項2】 前記水穴シール部の前記水穴ビードは、
    前記弾性金属板の前記基部から前記シリンダヘッドの前
    記水穴縁部に至るまでビード高さを減じることなく漸次
    高くしたビードから形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の金属製ガスケット。
  3. 【請求項3】 前記弾性金属板には、前記シリンダブロ
    ック側に別の弾性金属板が1枚又は複数枚積層されてい
    ることを特徴とする請求項1〜2のいずれかの項に記載
    の金属製ガスケット。
  4. 【請求項4】 前記弾性金属板は前記シリンダヘッドに
    形成した前記水穴を密封する遮断部を形成していること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の金属
    製ガスケット。
  5. 【請求項5】 前記弾性金属板には、前記シリンダヘッ
    ドに形成した前記水穴と前記シリンダブロックに形成し
    た水穴に対応する冷却水が通過できる水孔が形成されて
    いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記
    載の金属製ガスケット。
  6. 【請求項6】 前記弾性金属板には、前記シリンダヘッ
    ドに形成した前記水穴の内径以下の大きさに形成されて
    いる冷却水が通過できる水孔が形成されていることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の金属製ガ
    スケット。
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