JPH07223592A - 減湿制御装置およびこの減湿制御装置を用いた減湿制御方法 - Google Patents

減湿制御装置およびこの減湿制御装置を用いた減湿制御方法

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JPH07223592A
JPH07223592A JP1531594A JP1531594A JPH07223592A JP H07223592 A JPH07223592 A JP H07223592A JP 1531594 A JP1531594 A JP 1531594A JP 1531594 A JP1531594 A JP 1531594A JP H07223592 A JPH07223592 A JP H07223592A
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JP
Japan
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air
casing
control device
evaporator
dehumidification
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JP1531594A
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Naohide Nakano
直秀 仲野
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Nakano KK
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Nakano KK
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】各種の船倉や倉庫で手軽に利用でき、効率良く
確実に減湿制御できる減湿制御装置と、この装置による
減湿制御方法を提供することを目的としている。 【構成】直方体形状で、底面にパレット21が一体化さ
れ、天面にワイヤ吊り下げ金具22が設けられたケーシ
ング2と、ケーシング2内に設けられ、ケーシング2内
に吸い込んだ空気を蒸発器31で冷却し、この冷却によ
って結露した水分を、ケーシング2底部に設けたドレイ
ンパン23で回収してドレイン管231からケーシング
2外部に排出させる一方、冷却後の空気を凝縮器33で
加熱してケーシング2外部に送出するヒートポンプサイ
クル3と、このケーシング2内に設けられ、ヒートポン
プサイクル3による運転を制御する制御装置4と、この
ケーシング2内に設けられ、制御装置4およびヒートポ
ンプサイクル3への供給電圧を所定の電圧に変圧する変
圧器5とを具備した減湿制御装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿気を嫌う食品類を有
効に海上輸送したり保管するための減湿制御装置と、こ
の減湿制御装置を用いた船倉および倉庫などの減湿制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、果物、野菜などの生鮮産品を海
上輸送する場合、低温で相対湿度を高く保った状態が必
要とされるため、冷凍コンテナの内部に、加湿手段を設
けて、低温での相対湿度を高く保つようになされたコン
テナを利用することが提案されている(例えば、特開平
2−71076号公報参照)。
【0003】しかし、積荷が、カボチャ、タマネギ、ニ
ンニク、ショウガなどの湿気を嫌う生鮮産品の場合に
は、10〜15℃の温度で相対湿度を低く保った状態
(相対湿度60〜70%)として輸送することが必要と
される。また、穀物などを海上輸送する場合も、特に厳
格な温度条件は課せられないものの、カビなどの発生を
防止するために湿度を低くして輸送することが必要とさ
れる。
【0004】そこで、従来より、このような湿気を嫌う
積荷を海上輸送する場合は、積荷を積み込む前に、風通
しの良い場所で積荷自身を充分に風乾させてから、船倉
に積み込んで輸送していた。また、温度制御が必要な積
荷の場合には、上記風乾作業を行ってから冷蔵船倉に積
み込んで輸送していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の輸
送方法の場合、充分な風乾作業を行えたとしても、積荷
から蒸散する水分や、通過する場所やその季節などによ
って船倉内の湿度がすぐに上昇してしまうこととなるた
め、積荷の一部を腐食および腐敗させてしまうこととな
る。また、積荷を腐食および腐敗させずに輸送できたと
しても、輸送時期、輸送区域および輸送日数などが限定
されてしまうといった不都合を生じることとなる。
【0006】また、風乾作業は、積荷を風乾させる現地
の天候条件や、風乾させるための充分な日数や、乾いた
風通しのよい場所などの確保が必要となるため、輸送費
が嵩むといった不都合を生じることとなる。
【0007】そのため、船倉内に、吸湿材などを用いて
減湿することも提案されているが、この場合、吸湿能力
の限界までしか減湿できず、また湿度を細かく制御する
ことができないといった不都合を生じる。
【0008】また、特開昭62−149600号に示す
ように、一旦過剰冷却した空気を所望温度に温めること
によって減湿状態の温調空気とし、この空気を、船倉や
客室などに送出するとともに、この減湿によって得たド
レイン水を飲料水として利用するようになされた湿度管
理装置が提案されている。しかし、この場合、飲料水を
製造するために、湿度の高い外気を順次取り入れるた
め、一旦減湿した空気を循環させる場合に比して運転コ
ストが嵩むといった不都合を生じる。
【0009】また、この湿度管理装置の場合、温度調
節、湿度調節、飲料水の製造などを、この湿度管理装置
一台で一挙に行うため、能力的なかたよりや限界を生じ
る。すなわち、この湿度管理装置を利用してカボチャな
どの生鮮産品を輸送する場合、温度については、ある程
度の時間がたてば平衡状態を得ることができるが、湿度
についてはこれら生鮮産品自身から常に水分が蒸散する
ので、空気吹出口から離れた位置にある生鮮産品の表面
に蒸散する水分まで充分に除湿することができないとい
った不都合を生じる。特に、これら生鮮産品などの場
合、輸送効率を高めるために密集状態で荷詰めされるの
で、空気の通りが悪くなり、このような不都合を生じや
すくなる。
【0010】さらに、この湿度管理装置を利用するに
は、ドレイン水を飲料水として利用するための配管ライ
ンや、除湿空気を客室や船倉などに送出するための配管
ラインなどの施工が必要となるので、既存の船舶におい
て利用する場合、施工作業が煩わしくなり、手軽に利用
することができない。
【0011】このような不都合は、特に船舶の船倉に限
られず、例えば、雨の多い地方の倉庫や、湿気の多い海
辺の倉庫などにおいても同様のことが言える。
【0012】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
で、各種船舶の船倉や倉庫で手軽に利用でき、効率良く
確実に減湿制御することのできる減湿制御装置およびこ
の減湿制御装置を用いた減湿制御方法を提供することを
目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の減湿制御装置は、底面にパレットが一体化さ
れるとともに、天面にワイヤ吊り下げ金具が設けられて
なるケーシングと、このケーシング内に設けられ、ケー
シング内に吸い込んだ空気を蒸発器で冷却し、この冷却
によって結露した水分を、ケーシング底部に設けたドレ
インパンで回収してこの底部に設けたドレイン管からケ
ーシング外部に排出させる一方、冷却後の空気を凝縮器
で加熱してケーシング外部に送出するようになされたヒ
ートポンプサイクルと、このケーシング内に設けられ、
ヒートポンプサイクルによる運転を制御する制御手段
と、このケーシング内に設けられ、制御手段およびヒー
トポンプサイクルへの供給電圧を所定の電圧に変圧する
変圧器とを具備したものである。また、制御手段、変圧
器、圧縮機などの機器を配置したケーシング内の機器室
に、凝縮器通過後の空気流路に連通する空気流路連通孔
と、外部に連通する外部連通孔とが設けられるととも
に、ケーシング内の空気吹出口にファンが設けられ、こ
のファンの負圧によって空気流路内の空気が流動するよ
うになされたものである。さらに、ケーシング内に、蒸
発器通過前の空気と蒸発器通過後の空気とを熱交換する
熱交換器を設けたものである。
【0014】また、上記課題を解決するための本発明の
減湿制御方法は、上記減湿制御装置を、冷蔵設備もしく
は送風設備のある船倉または倉庫などの所望の庫内に配
置し、この庫内を所定の相対湿度に制御するものであ
る。また、減湿制御装置を、庫内の冷蔵設備または送風
設備の空気取込口近傍に配置するものである。
【0015】
【作用】この減湿制御装置によると、この減湿制御装置
を配置した船倉または倉庫などの庫内の空気は、ケーシ
ング内のヒートポンプサイクルで冷却後、加熱して再び
庫内に戻される。この際、冷却によって結露した水分を
回収して排出することで、この水分の量だけ減湿された
空気とすることができる。また、この減湿具合は、ヒー
トポンプサイクルの運転を制御手段によって制御するこ
とで所望の相対湿度に調節することができる。
【0016】また、ケーシング内の機器室に、空気流路
連通孔と、外部連通孔とを設けるとともに、負圧によっ
て空気流路内の空気を流動させることで、外部連通孔か
ら機器室を介して空気流路連通孔へと流れる空気の流れ
を形成することができ、これら機器室内で発生する機器
類の発生熱を除去して空冷することができる。同時に、
冷却後、加熱した空気を船倉または倉庫などの庫内に戻
す際、これら機器室の発生熱によっても充分に加熱する
ことができる。
【0017】さらに、ケーシング内に設けた熱交換器に
よって、蒸発器通過前の空気と蒸発器通過後の空気とを
熱交換することで、蒸発器のみならず、この熱交換器の
部分においても、充分に冷却および加熱することがで
き、効率良く減湿できることとなる。
【0018】さらに、この減湿制御装置は、ケーシング
の底面に設けられたパレットまたは天面に設けられた吊
り下げ金具を利用することによって、積荷と同様に、フ
ォークリフトまたはクレーンなどによって所望の場所に
配置することができる。
【0019】また、この減湿制御装置を庫内の冷蔵設備
または送風設備の冷気取込口近傍に配置することで、庫
内に応じて設計された冷蔵設備または送風設備の空気の
流れを乱すことなく減湿すことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0021】図1は本発明の減湿制御装置1の概略を示
し、図2は同減湿制御装置1を冷蔵貨物船6の船倉60
に配置した状態を示している。
【0022】すなわち、この減湿制御装置1は、ケーシ
ング2内に、ヒートポンプサイクル3と、制御装置4
と、変圧器5とを具備している。
【0023】ケーシング2は、直方体形状に形成されて
おり、その底面には、パレット21が一体化されてい
る。また、ケーシング2の天面には、吊り下げ金具22
が設けられている。これにより、減湿制御装置1は、パ
レット21を利用してフォークリフトで移動させたり、
吊り下げ金具22を利用してクレーンで吊り上げたりし
て自由に動かせるようになされている。なお、ケーシン
グ2は、特に直方体形状に限定されるものではなく、積
荷を入れるコンテナやラックなどの容器の大きさに合致
させて形成しておくことことが好ましい。これにより、
減湿制御装置1は、積荷容器の1個分の容積に配置する
ことができ、無駄なく配置することが可能となる。
【0024】また、ケーシング2の内部は、底部全体が
ドレインパン23となされ、このドレインパン23から
ドレイン管231が導出されている。また、このドレイ
ンパン23の上方には、空気流路24と、機器室25と
が区画されている。
【0025】このうち、空気流路24は、ケーシング2
の一側面下部に空気吸込口241を有するとともに、天
面に空気吹出口242を有している。そして、空気吸込
口241から吸い込んだ空気が、熱交換器26を通過
後、ドレインパン23上を往復動し、再度熱交換器26
を通過した後、上昇して空気吹出口242から吹き出さ
れるような流路を形成するようになされている。この空
気流路24内の空気の流れは、空気流路24の空気吹出
口242の近傍に設けたファン27の負圧によって引き
起こされるようになされている。
【0026】一方、機器室25には、空気流路24の空
気吹出口242の近傍に連通するようになされた空気流
路連通孔251と、外部に連通するようになされた外部
連通孔252とが設けられている。このうち、空気流路
連通孔251は、ファン27に近い下流側に設けられ、
ファン27の作動時の負圧によって、外部連通孔252
から機器室25を介して空気流路連通孔251へと空気
が流れるようになされている。この際、空気流路連通孔
251と外部連通孔252とを、互いに離れた位置に設
けることで、機器室25内を縦断する充分な空気の流れ
を形成し、これによって機器室25内に配置された機器
類を空冷できるようになされている。
【0027】ヒートポンプサイクル3は、蒸発器31、
圧縮機32、凝縮器33、レシーバタンク34および膨
張弁35を、冷媒配管36で接続して構成されている。
このうち、蒸発器31は、熱交換器26を通過後の空気
流路24の位置に配置され、空気吸込口241から熱交
換器26を介して流入してくる空気を、冷却するように
なされている。また、凝縮器33は、空気吹出口242
の手前の空気流路24の位置に配置され、蒸発器31に
よって冷却された空気を加熱するようになされている。
さらに、圧縮機32、レシーバタンク34は機械室25
に配置されている。
【0028】このヒートポンプサイクル3によると、ま
ず、蒸発器31の冷却により、蒸発器31の表面に空気
中の水分が結露し、この水分がドレインパン23に落下
して集められることとなる。また、蒸発器31の表面で
は、この結露した水分が、膨張弁35を接続した一端側
から氷結して他端側へと進行し、やがて蒸発器31の全
体が氷結して冷却能力の低下を招くこととなる。そのた
め、蒸発器31の他端側には、温度センサ37が設けら
れ、この温度センサ37が氷点(0℃)を検知した場合
に、蒸発器31全体が氷結したと判断してヒートポンプ
サイクル3を除霜運転に切り換えるようになされてい
る。この除霜運転は、図1中の冷媒配管36に矢符で示
した冷媒の流れを、逆流させることによって行うことが
できる。
【0029】この蒸発器31によって冷却された空気
は、空気吹出口242の手前の空気流路24に配置され
た凝縮器33によって加熱された後、この空気吹出口2
42から送出される。このように、一旦冷却によって除
湿した後、加熱することで、所望の相対湿度に制御した
空気を調製することができることとなる。
【0030】なお、図1に示すように、熱交換器26に
おいて、蒸発器31を通過する前の温かい空気と、熱交
換器31を通過した後の冷たい空気とを熱交換するよう
に構成してもよい。この場合、蒸発器31の通過前の空
気は、蒸発器31の通過後の空気によってあらかじめ冷
却されることとなるので、蒸発器31を通過した際、充
分に冷却することができ水分を結露させ易くなる。同様
に、蒸発器31の通過後の空気は、蒸発器31の通過前
の空気によって加熱されることとなるので、凝縮器33
を通過した際、充分に加熱することができ所望の相対湿
度に調製し易くなる。
【0031】制御装置4は、湿度センサ41と、この湿
度センサ41に応じてヒートポンプサイクル3やファン
27の運転状態を制御する制御装置本体42とによって
構成されている。このうち、湿度センサ41は、機械室
25に設けられた外部連通孔252の内側に設けられ、
この外部連通孔252から流入する空気の相対湿度を検
知するようになされている。すなわち、湿度センサ41
をこの位置に設けることで、この減湿制御装置1の空気
吸込口241から吸い込まれる湿った空気や空気吹出口
242から吹き出される乾いた空気に左右されない平均
的空気の湿度を検知することができ、安定した湿度を管
理することができる。制御装置本体42は、相対湿度を
設定できるようになされており、湿度センサ41から検
知された相対湿度が、この設定した相対湿度に達するま
で、ヒートポンプサイクル3による運転やファン27の
送風量を制御するようになされている。また、設定した
相対湿度に達した場合、ヒートポンプサイクル3による
運転を停止し、ファン27のみによる送風運転に切替え
るようになされている。さらに、ヒートポンプサイクル
3に設けた温度センサ37が氷点に達したことを検知す
ると、このヒートポンプサイクル3を除霜運転に切り換
えるようになされている。
【0032】変圧器5には、例えば、冷蔵貨物船6に常
設されているクレーン62やエンジンルーム65から外
部電力が得られるように配線コード51が導出されてい
る。そして、この配線コード51を接続した場所の外部
電力を、この減湿制御装置1の使用電圧に変圧できるよ
うになされている。
【0033】このようにして構成される減湿制御装置1
は、例えば、図2に示すように、冷蔵貨物船6の船倉6
0に搭載して使用される。この減湿制御装置1を搭載す
る際は、クレーン62やフォークリフト(図示省略)を
利用して貨物の搬入ハッチ61から搬入し、冷蔵設備6
3の空気取込口64の近傍に配置する。すなわち、図2
に示す冷蔵貨物船6の場合、下段と中段の船倉60は冷
蔵設備63が兼用となっているので、中段と上段の船倉
60にそれぞれ減湿制御装置1を配置する。このよう
に、冷蔵設備63の空気取込口64の近傍に配置するこ
とで、減湿制御装置1で湿度調節された空気は、まずこ
の冷蔵設備63に取り込まれて温度調節された後、この
冷蔵設備63から各船倉60内に供給されることとな
る。つまり、あらかじめ船倉60に応じて設計された冷
蔵設備63の空気の流れに従って湿度調節した空気を供
給できることとなるので、減湿制御装置1の配置によ
り、船倉内60の空気の流れが乱れて均等な冷蔵および
減湿制御ができなくなるといったことが防止できる。も
ちろん、船倉60内の空気の流れを乱さない範囲であれ
ば、特にこの冷蔵設備63の空気取込口64の近傍に配
置する必要はなく、各船倉60に複数台の減湿制御装置
1を配置してもよい。
【0034】なお、本実施例では、減湿制御装置1を冷
蔵貨物船6の船倉60に配置する場合について述べてい
るが、特に冷蔵貨物船6の船倉60に配置することに限
定されるものではなく、冷蔵設備63が無く、送風設備
しかない通常の貨物船であっても利用することができ
る。ただし、貨物船が赤道越えなどの温度変化の激しい
航路を取る場合、いくら相対湿度を制御できたとして
も、温度変化に伴って絶対湿度が大きく変化することと
なる。そのため、このような通常の貨物船で減湿制御装
置1を利用する場合、航路としては、広範囲な緯度にわ
たることなく、かつ、積荷としても、穀物や乾物などの
ように特に厳格な温度条件を課せられないものに限られ
ることとなる。
【0035】また、本発明の減湿制御装置1は、冷蔵貨
物船6や貨物船などの船舶に限定して使用するものでは
なく、例えば、冷蔵倉庫においてカボチャ、タマネギ、
ニンニク、ショウガなどの湿気を嫌う生鮮産品を保管す
る場合や、雨の多い地方の倉庫や、湿気の多い海辺の倉
庫などにおいて除湿が必要とされる場合にも好適に使用
することができる。
【0036】さらに、本実施例において減湿制御装置1
は、冷蔵貨物船6などの船舶や倉庫などでの利用を対象
として、ケーシング2の底面にパレット21を一体化し
たり、天面に吊り下げ金具22を設けたりして使い勝手
を考慮しているが、人間が手で運ぶことが可能な小型の
ものに設計することも可能である。このように小型に設
計した場合、トラック、コンテナ、冷蔵コンテナなどに
積み込んで使用することが可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、船
倉または倉庫などの庫内に設けられた既設の冷蔵設備や
送風設備などとは別途に、この庫内の空気を減湿制御装
置で除湿して、その相対湿度を調節することができるの
で、輸送時期、輸送区域および輸送日数などに捕らわれ
ることなく、快適な相対湿度で積荷を運搬することがで
きる。また、倉庫にこの減湿制御装置を持ち込むことに
よって、雨期などであっても充分な風乾作業を行うこと
ができ、また、充分な風乾作業が行えない場合でも、船
倉において相対湿度の制御をすることができるので、積
荷の腐食および腐敗を確実に防止するとともに、輸送作
業の簡略化、輸送コストの低下、輸送効率の向上などを
図ることができる。
【0038】また、ケーシング内の機器室の機器類を空
冷するとともに、この機器類の発生熱によってこの装置
内を流れる空気を充分に加熱した元の状態にして送出す
ることができるので、合理的で熱効率の良い減湿制御を
行うことができる。また,制御手段の設けられた機器室
内を、この減湿制御装置を配置した庫内の平均的空気が
通過することとなるので、空気吸込口から吸い込まれる
湿った空気や空気吹出口から吹き出される乾いた空気に
左右されない安定した湿度を管理することができる。
【0039】さらに、ケーシング内に設けた熱交換器に
よって、蒸発器通過前の空気と蒸発器通過後の空気とを
熱交換することで、蒸発器のみならず、この熱交換器の
部分においても、空気中の水分を結露させることができ
るので、優れた減湿能力が発揮できるとともに、効率良
く減湿制御を行うことができる。
【0040】さらに、積荷と同様に、フォークリフトま
たはクレーンなどによって減湿制御装置を庫内に配置す
ることができるので、減湿用に専用設計された既存の船
舶でなくても利用することができる。また、この減湿制
御装置を庫内の空気取込口近傍に配置することで、庫内
に応じて設計された冷蔵室の冷気の流れを乱すことなく
減湿すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】減湿制御装置の全体構成の概略を示す断面図で
ある。
【図2】減湿制御装置を冷蔵貨物船の船倉に配置した状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 減湿制御装置 2 ケーシング 21 パレット 22 吊り下げ金具 23 ドレインパン 231 ドレイン管 24 空気流路 25 機器室 251 空気流路連通孔 252 外部連通孔 26 熱交換器 27 ファン 3 ヒートポンプサイクル 31 蒸発器 32 圧縮機 33 凝縮器 4 制御装置(制御手段) 5 変圧器 60 船倉 63 冷蔵設備

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面にパレットが一体化されるととも
    に、天面にワイヤ吊り下げ金具が設けられてなるケーシ
    ングと、 このケーシング内に設けられ、ケーシング内に吸い込ん
    だ空気を蒸発器で冷却し、この冷却によって結露した水
    分を、ケーシング底部に設けたドレインパンで回収して
    この底部に設けたドレイン管からケーシング外部に排出
    させる一方、冷却後の空気を凝縮器で加熱してケーシン
    グ外部に送出するようになされたヒートポンプサイクル
    と、 このケーシング内に設けられ、ヒートポンプサイクルに
    よる運転を制御する制御手段と、 このケーシング内に設けられ、制御手段およびヒートポ
    ンプサイクルへの供給電圧を所定の電圧に変圧する変圧
    器とを具備したことを特徴とする減湿制御装置。
  2. 【請求項2】 制御手段、変圧器、圧縮機などの機器を
    配置したケーシング内の機器室に、凝縮器通過後の空気
    流路に連通する空気流路連通孔と、外部に連通する外部
    連通孔とが設けられるとともに、ケーシング内の空気吹
    出口にファンが設けられ、このファンの負圧によって空
    気流路内の空気が流動するようになされた請求項1記載
    の減湿制御装置。
  3. 【請求項3】 ケーシング内に、蒸発器通過前の空気と
    蒸発器通過後の空気とを熱交換する熱交換器を設けた請
    求項1または2記載の減湿制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の減湿制御装
    置を、冷蔵設備もしくは送風設備のある船倉または倉庫
    などの所望の庫内に配置し、この庫内を所定の相対湿度
    に制御することを特徴とする減湿制御方法。
  5. 【請求項5】 減湿制御装置を、庫内の冷蔵設備または
    送風設備の空気取込口近傍に配置する請求項4記載の減
    湿制御方法。
JP1531594A 1994-02-09 1994-02-09 減湿制御装置およびこの減湿制御装置を用いた減湿制御方法 Pending JPH07223592A (ja)

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JP (1) JPH07223592A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100389834C (zh) * 2004-09-30 2008-05-28 张跃志 智能除臭净化控制设备
JP2008265824A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Orion Mach Co Ltd 重量装置の底板
CN100458325C (zh) * 2004-04-30 2009-02-04 乐金电子(天津)电器有限公司 冰箱风扇电机的导线悬挂装置
KR101244486B1 (ko) * 2010-12-14 2013-03-18 이권익 스틸코일 습기 제거용 온풍기

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