JPH07223088A - 表面被覆粒状金合金ろう - Google Patents

表面被覆粒状金合金ろう

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Publication number
JPH07223088A
JPH07223088A JP3922094A JP3922094A JPH07223088A JP H07223088 A JPH07223088 A JP H07223088A JP 3922094 A JP3922094 A JP 3922094A JP 3922094 A JP3922094 A JP 3922094A JP H07223088 A JPH07223088 A JP H07223088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filler metal
brazing filler
gold alloy
granular
gold
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3922094A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yamamoto
山本  茂
Kiyoshi Takaku
潔 高久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Publication of JPH07223088A publication Critical patent/JPH07223088A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ろう付け強度の優れた表面被覆粒状金合金ろ
うを提供する。 【構成】 粒状金合金ろうの表面に純金被膜を形成して
なる表面被覆粒状金合金ろう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、IC,LSIなど半
導体装置の実装形体であるPGA(ピン・グリッド・ア
レイ)やBGA(ボール・グリッド・アレイ)など接
続、配線等に使用される粒状金合金ろうに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、リードピンやマイクロピンをろ
う付けするには、先ずリードピンやマイクロピンの先端
に金合金ろうをろう付けして、ろう付ピンを作製し、こ
のろう付ピンをセラミック等の基板にろう付けしてい
る。上記ろう付ピンを作製する際に使用されるろう材
は、通常、粒状金合金ろうが使用されている。
【0003】さらに、半導体チップの実装(配線)方法
としてバンプが使用されるが、このバンプを形成するに
も上記粒状金合金ろうが使用されている。
【0004】上記粒状金合金ろうは、Au−2%Si、
Au−12%Ge、Au−20%Snなどの成分組成か
らなり、かつ1粒の重さが数μg〜数10mgの微小粒か
らなっている。
【0005】かかる粒状金合金ろうを製造する方法とし
ては、例えば、(1) 加熱ゾーンと冷却ゾーンとを順
次に有する液体の加熱ゾーンにおいて、金合金ろうを溶
融すると共に粒子化し、この粒子を加熱ゾーンの通過中
に表面張力により球状化し、この球状化粒子を冷却ゾー
ンにおいて凝固させる方法(特開昭61−279603
号公報参照)、(2) セラミック治具の平滑な面に金
属薄膜を形成し、金属薄膜に所定のピッチにて縦横に切
り溝を付けて分断し、次いで分断した金属薄膜に対応す
る多数の凹部を設けたカーボン治具上に、分断した金属
薄膜を凹部に合せてセラミック治具を載せ、金属薄膜を
加熱溶融して凹部内に落下させ、表面張力により粒状化
させる方法(特開平4−262895号公報参照)、な
どが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようにして得られ
た粒状金合金ろうは、微小粒からなるために表面積が大
きく、かつSn,Ge,Si等の酸化しやすい成分を含
んでいるために、ろう付け中の昇温時に酸化が進み、ろ
う付け強度の低下をきたしていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
かかる粒状金合金ろうの酸化を防止すべく研究を行った
ところ、従来の粒状金合金ろうの表面に純金膜を被覆す
ると上記酸化を防止することができ、ろう付け部の強度
低下を阻止することができるという知見を得たのであ
る。
【0008】この発明は、かかる知見に基づいてなされ
たものであって、粒状金合金ろうの表面に純金被膜を形
成してなる表面被覆粒状金合金ろうに特徴を有するもの
である。
【0009】通常の粒状金合金ろうの融点は200〜9
00℃の範囲内にあり、この粒状金合金ろうより融点の
高い純金(融点:1063℃)の被膜を形成すると、ろ
う付け昇温時に内部の粒状金合金ろうが溶融するまで純
金被膜がバリヤーとなり粒状金合金ろうに含まれるS
i,Ge,Snなどの活性金属が酸化するのを防止す
る。内部の粒状金合金ろうが溶融し、純金被膜を破壊し
て溶け出した金合金ろうはこの時は清浄であり、したが
って良好なろう付けがなされ、得られたろう付け部の強
度が向上するものと考えられる。
【0010】上記純金被膜の厚さは平均膜厚:0.1〜
5μmの範囲内にあることが好ましく、その理由は、平
均膜厚が0.1μm未満ではろう付け時の昇温により十
分な酸化防止効果が得られないからであり、一方、5μ
mを越えると純金被膜の厚さが厚すぎて濡れ広がりが悪
化するので好ましくないことによるものである。
【0011】粒状金合金ろうの表面に純金被膜を形成す
るには、スパッタリング法、メッキ法、蒸着法などの方
法を用いることができる。
【0012】この発明の粒状金合金ろうの表面に形成す
る純金被膜の純度は、通常の24金と呼ばれる市販の純
金の純度を有するものであれば十分である。
【0013】
【実施例】表1に示される成分組成および平均粒径(m
m)を有する従来粒状合金ろう(以下、従来ろうとい
う)1〜6を用意し、さらに従来ろう1〜6の表面に表
1に示される平均厚さの純Auメッキを施して本発明表
面被覆粒状金合金ろう(以下、本発明ろうという)1〜
6を作製した。
【0014】これら本発明ろう1〜6および従来ろう1
〜6を用い、図1に示されるように、基板1の上にピン
2の頭部3をろう付けしてろう付け部4を形成した引張
テストサンプルを作製した。
【0015】この引張テストサンプルは、基板1と頭部
3の間に本発明ろう1〜6および従来ろう1〜6を挾持
したままリフロー炉内に装入し、このリフロー炉内を各
種ろうの融点+50℃の温度に設定し、市販のO2 が1
00ppm 以上残留しているN2 +H2 混合ガス雰囲気中
で5分間保持することによりろう付けし作製した。
【0016】このようにして得られた引張テストサンプ
ルのピン2の他端に、図1に示されるように、リング6
を持った引張テスト治具5を取付け、このリング6をF
方向(ピン2に対して45°の方向)に引張ることによ
り、ろう付け部4の引張り強さを測定し、これらの測定
結果を表1に示した。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】表1に示される結果から、純Auメッキ
層を形成した本発明ろう1〜6によるろう付け部の引張
り強さは3kg/mm2 以上あるのに対し、純Auメッキ層
のない従来ろう1〜6によるろう付け部の引張り強さは
2.6kg/mm2 以下であるところから、本発明ろう1〜
6は従来ろう1〜6に比べて優れた特性を有することが
わかる。
【0019】したがって、この発明の表面被覆粒状金合
金ろうは、従来よりも引張り強さの優れたろう付け部を
形成できるところから、過酷な条件に耐えることのでき
る半導体装置を製造することができ、産業上すぐれた効
果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ろう付け部の引張テストを行なう方法を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 ピン 3 頭部 4 ろう付け部 5 引張テスト治具 6 リング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状金合金ろうの表面に純金被膜を形成
    してなることを特徴とする表面被覆粒状金合金ろう。
JP3922094A 1994-02-14 1994-02-14 表面被覆粒状金合金ろう Withdrawn JPH07223088A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3922094A JPH07223088A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 表面被覆粒状金合金ろう

Applications Claiming Priority (1)

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JP3922094A JPH07223088A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 表面被覆粒状金合金ろう

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07223088A true JPH07223088A (ja) 1995-08-22

Family

ID=12547065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3922094A Withdrawn JPH07223088A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 表面被覆粒状金合金ろう

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JP (1) JPH07223088A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017064725A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 三菱マテリアル株式会社 Au系はんだ粉末及びこの粉末を含むはんだ用ペースト

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017064725A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 三菱マテリアル株式会社 Au系はんだ粉末及びこの粉末を含むはんだ用ペースト

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Effective date: 20010508