JPH07222801A - 人工呼吸用シート - Google Patents
人工呼吸用シートInfo
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- JPH07222801A JPH07222801A JP1812894A JP1812894A JPH07222801A JP H07222801 A JPH07222801 A JP H07222801A JP 1812894 A JP1812894 A JP 1812894A JP 1812894 A JP1812894 A JP 1812894A JP H07222801 A JPH07222801 A JP H07222801A
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- Japan
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- film
- artificial respiration
- sheet
- patient
- opening
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、緊急処置の人工呼吸時に術者と患者
の口が直接触れず、患者の唾液や嘔吐物、口腔内に生じ
た傷からの血液などの体液が術者に付着することを防ぐ
携帯に便利な人工呼吸用シートを提供する。 【構成】フィルム2中央の開口部3に、例えば逆止弁5
などの液体を一方向に通過させない手段を設け、さらに
フィルム2の片面には固定用の粘着部6と、呼気や口腔
内からの排出物の通路となる非粘着部が設けられてい
る。
の口が直接触れず、患者の唾液や嘔吐物、口腔内に生じ
た傷からの血液などの体液が術者に付着することを防ぐ
携帯に便利な人工呼吸用シートを提供する。 【構成】フィルム2中央の開口部3に、例えば逆止弁5
などの液体を一方向に通過させない手段を設け、さらに
フィルム2の片面には固定用の粘着部6と、呼気や口腔
内からの排出物の通路となる非粘着部が設けられてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、救急処置の人工呼吸時
に術者と患者の口が直接触れず、患者の唾液や嘔吐物、
口腔内に生じた傷からの血液などの体液が術者に付着す
ることを防ぐ人工呼吸用シートに関する。
に術者と患者の口が直接触れず、患者の唾液や嘔吐物、
口腔内に生じた傷からの血液などの体液が術者に付着す
ることを防ぐ人工呼吸用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】救急処置の人工呼吸による蘇生率は、呼
吸停止2分後では90%、3分後75%、4分後50
%、5分後25%、10分後ではほとんど0%になるの
で、迅速な処置が必要である。
吸停止2分後では90%、3分後75%、4分後50
%、5分後25%、10分後ではほとんど0%になるの
で、迅速な処置が必要である。
【0003】そのため、緊急処置の場合には機械的な人
工呼吸機器などの装置を用いた方法は行なわれずに、外
部から患者の胸部を圧縮拡張して空気の出入りを図る方
法や、口対口で術者から患者ヘ人工的に息を吹き込む呼
気吹き込み法が使われている。
工呼吸機器などの装置を用いた方法は行なわれずに、外
部から患者の胸部を圧縮拡張して空気の出入りを図る方
法や、口対口で術者から患者ヘ人工的に息を吹き込む呼
気吹き込み法が使われている。
【0004】しかし、患者の胸部を圧縮拡張する方法
は、十分な換気量が得られず、あまり効果を期待するこ
とができない。また、呼気吹き込み法は、患者の唾液・
嘔吐物・口腔内に生じた傷からの血液等の体液が術者に
付着する可能性が非常に高い。このため、伝染性疾患の
疑いのある患者や、毒物中毒の患者に対する呼気吹き込
み法は、術者の心理的不安が大きいという課題が存在し
ている。
は、十分な換気量が得られず、あまり効果を期待するこ
とができない。また、呼気吹き込み法は、患者の唾液・
嘔吐物・口腔内に生じた傷からの血液等の体液が術者に
付着する可能性が非常に高い。このため、伝染性疾患の
疑いのある患者や、毒物中毒の患者に対する呼気吹き込
み法は、術者の心理的不安が大きいという課題が存在し
ている。
【0005】従って呼気吹き込み法については接触によ
る感染防止を目的として各種提案がされている。
る感染防止を目的として各種提案がされている。
【0006】例えば実開平1−180222号公報では
口唇の形状に合わせて成形したシートに円筒状のくわえ
筒を垂設し、患者の唇にあたる部分に乾燥糊を塗布した
シートが提案されている。また、実開平2−17144
号公報やUSP5127397号明細書には呼気吹き込
み部に逆止弁を設けた顔面マスクが記載されている。
口唇の形状に合わせて成形したシートに円筒状のくわえ
筒を垂設し、患者の唇にあたる部分に乾燥糊を塗布した
シートが提案されている。また、実開平2−17144
号公報やUSP5127397号明細書には呼気吹き込
み部に逆止弁を設けた顔面マスクが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
1−180222号公報に記載の使用前に予め塗布され
ている乾燥糊を湿潤させて患者の唇に固定させる方法
は、緊急時に素早く対応できない。さらに、患者の唇の
周りを完全に塞いでしまうので、患者が呼気を口から出
すことができない等の問題点があった。また、実開平2
−17144号公報やUSP5127397号明細書に
提案されているマスクは呼気吹き込み部に筒状のプラス
チックが突出しているので嵩高くなり、携帯に不便であ
った。
1−180222号公報に記載の使用前に予め塗布され
ている乾燥糊を湿潤させて患者の唇に固定させる方法
は、緊急時に素早く対応できない。さらに、患者の唇の
周りを完全に塞いでしまうので、患者が呼気を口から出
すことができない等の問題点があった。また、実開平2
−17144号公報やUSP5127397号明細書に
提案されているマスクは呼気吹き込み部に筒状のプラス
チックが突出しているので嵩高くなり、携帯に不便であ
った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決するためになされたもので、人工呼吸用シートの表
面に、粘着部と非粘着部を設けたことによって、素早く
フィルムを顔面に固定でき、シートを装着したままでも
呼気が外部に排出でき、しかも呼気吹き込み部が平坦な
ので、胸ポケットや鞄の隙間などの平らな所にも入れる
ことができ、携帯に便利で取扱性及び安全性に優れた人
工呼吸用シートに関する。
解決するためになされたもので、人工呼吸用シートの表
面に、粘着部と非粘着部を設けたことによって、素早く
フィルムを顔面に固定でき、シートを装着したままでも
呼気が外部に排出でき、しかも呼気吹き込み部が平坦な
ので、胸ポケットや鞄の隙間などの平らな所にも入れる
ことができ、携帯に便利で取扱性及び安全性に優れた人
工呼吸用シートに関する。
【0009】すなわち、本発明は、フィルム中央部に、
表面から裏面に貫通し、液体を一方向に通過させない手
段を備えた0.1〜16cm2 の開口部を有し、フィルム
の片面には粘着部と、開口部からフィルム端縁まで連続
した非粘着部が設けられていることを特徴とする人工呼
吸用シートを提供する。
表面から裏面に貫通し、液体を一方向に通過させない手
段を備えた0.1〜16cm2 の開口部を有し、フィルム
の片面には粘着部と、開口部からフィルム端縁まで連続
した非粘着部が設けられていることを特徴とする人工呼
吸用シートを提供する。
【0010】本発明には、基材フィルムにポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、ポリアミド、ポリウレタン等の適度に気密
性のあるプラスチックフィルムを用いることができ、こ
れらのうちポリウレタンなどのエラストマーからなるフ
ィルムは伸縮性を有するために好ましく用いることがで
きる。
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、ポリアミド、ポリウレタン等の適度に気密
性のあるプラスチックフィルムを用いることができ、こ
れらのうちポリウレタンなどのエラストマーからなるフ
ィルムは伸縮性を有するために好ましく用いることがで
きる。
【0011】つまり、フィルムが伸縮性を有すると、装
着者の口の動きに合わせてフィルムが伸び縮みするの
で、本発明の人工呼吸用フィルムの装着者が口を大きく
開けたままにする必要がなく、装着感もよいのである。
着者の口の動きに合わせてフィルムが伸び縮みするの
で、本発明の人工呼吸用フィルムの装着者が口を大きく
開けたままにする必要がなく、装着感もよいのである。
【0012】プラスチックフィルムの厚みは2μm〜5
00μm、好ましくは10μm〜100μm程度で、大
きさは25cm2 〜300cm2 、好ましくは50cm2 〜1
50cm2 のものであれば、そのまま、或いは2〜3つ折
りにすれば、胸ポケットや手帳の間などの平らな所にも
入れることができる。
00μm、好ましくは10μm〜100μm程度で、大
きさは25cm2 〜300cm2 、好ましくは50cm2 〜1
50cm2 のものであれば、そのまま、或いは2〜3つ折
りにすれば、胸ポケットや手帳の間などの平らな所にも
入れることができる。
【0013】上記フィルムの中央部には表面と裏面を貫
通するように、孔の総面積が0.1〜16cm2 、好まし
くは0.5〜4cm2 の開口部が設けられおり、術者が患
者に対して呼気を吹き込む為の通気口になっている。
通するように、孔の総面積が0.1〜16cm2 、好まし
くは0.5〜4cm2 の開口部が設けられおり、術者が患
者に対して呼気を吹き込む為の通気口になっている。
【0014】開口部の形状、数は特に限定されないが、
1つの孔が0.1cm2 よりも小さいと、十分な呼気を吹
き込むのに時間がかかり、一定の間隔での換気が難しく
なる。また、16cm2 よりも大きいと、術者の口で開口
部を完全に覆い塞ぐことが困難であり、術者の吹き込ん
だ呼気が唇の端から漏れて良好に人工呼吸ができない恐
れがある。
1つの孔が0.1cm2 よりも小さいと、十分な呼気を吹
き込むのに時間がかかり、一定の間隔での換気が難しく
なる。また、16cm2 よりも大きいと、術者の口で開口
部を完全に覆い塞ぐことが困難であり、術者の吹き込ん
だ呼気が唇の端から漏れて良好に人工呼吸ができない恐
れがある。
【0015】次に、フィルム中央部の開口部に設けられ
た逆止弁もしくは溌水処理をしたフィルターについて述
べるが、これは液体を一方向に通過させない手段であ
り、患者の口から唾液や血液等の体液、嘔吐物などが開
口部を通して術者へ付着するのを防ぐ役割を果たす。
た逆止弁もしくは溌水処理をしたフィルターについて述
べるが、これは液体を一方向に通過させない手段であ
り、患者の口から唾液や血液等の体液、嘔吐物などが開
口部を通して術者へ付着するのを防ぐ役割を果たす。
【0016】尚、ここで言う一方向とはフィルムの片面
から他面への方向(厚み方向)であり、本発明品装着時
には患者側から術者側に向かって延びる一方向のことで
ある。
から他面への方向(厚み方向)であり、本発明品装着時
には患者側から術者側に向かって延びる一方向のことで
ある。
【0017】逆止弁は、患者が息を吐く時に弁が閉じて
確実に開口部を塞ぎ、唾液、嘔吐物、血液などを通さな
い作用をするものである。素材は、少量の風圧でも開閉
するように、薄く軽いものが好ましく、一般的にはプラ
スチックが使われる。弁の面積は0.12cm2 〜17cm
2 、好ましくは0.6cm2 〜5.0cm2 の範囲で、フィ
ルム中央部に設けられた開口部よりも大きく、開口部を
完全に塞ぐことができる形状をしている。厚みは3μm
〜250μmの範囲から選ばれ、これより薄いと患者側
からの呼気等を受けた時に圧力で撓んでしまい、開口部
と弁との間に隙間ができ、患者の口からの排出物が外部
に流出する恐れがある。逆にあまりに厚いと、開閉の動
きが鈍くなるばかりか、シート全体の厚みが増すことに
なり、携帯に不便である。
確実に開口部を塞ぎ、唾液、嘔吐物、血液などを通さな
い作用をするものである。素材は、少量の風圧でも開閉
するように、薄く軽いものが好ましく、一般的にはプラ
スチックが使われる。弁の面積は0.12cm2 〜17cm
2 、好ましくは0.6cm2 〜5.0cm2 の範囲で、フィ
ルム中央部に設けられた開口部よりも大きく、開口部を
完全に塞ぐことができる形状をしている。厚みは3μm
〜250μmの範囲から選ばれ、これより薄いと患者側
からの呼気等を受けた時に圧力で撓んでしまい、開口部
と弁との間に隙間ができ、患者の口からの排出物が外部
に流出する恐れがある。逆にあまりに厚いと、開閉の動
きが鈍くなるばかりか、シート全体の厚みが増すことに
なり、携帯に不便である。
【0018】また、開口部の端部が破れたり、撓んだり
することを防ぐために開口部に合わせて台座を設けてお
くことが好ましい。台座は、プラスチック等により、開
口部の形に合わせて作られる。
することを防ぐために開口部に合わせて台座を設けてお
くことが好ましい。台座は、プラスチック等により、開
口部の形に合わせて作られる。
【0019】上記逆止弁の代わりに溌水処理をしたフィ
ルターを使用する簡易タイプの場合は、フィルターが開
口部全体を覆うようにフィルムに接着剤や熱圧着によっ
て接着させて使用する。該フィルターに用いる基材とし
ては通気量の多いものが望ましく、具体的には織布、不
織布、編布、スポンジ、ネット状物等から選ばれるが、
特にこれらに限定されるものではない。これらの基材は
表面もしくは内部までシリコーン樹脂やフッ素樹脂など
の公知の溌水処理剤で溌水処理を行う。この溌水処理後
の通気度(JIS P8117)が5秒/100cc以下
で、液体が浸透しないものであれば、良好に本発明の目
的を達成することができる。
ルターを使用する簡易タイプの場合は、フィルターが開
口部全体を覆うようにフィルムに接着剤や熱圧着によっ
て接着させて使用する。該フィルターに用いる基材とし
ては通気量の多いものが望ましく、具体的には織布、不
織布、編布、スポンジ、ネット状物等から選ばれるが、
特にこれらに限定されるものではない。これらの基材は
表面もしくは内部までシリコーン樹脂やフッ素樹脂など
の公知の溌水処理剤で溌水処理を行う。この溌水処理後
の通気度(JIS P8117)が5秒/100cc以下
で、液体が浸透しないものであれば、良好に本発明の目
的を達成することができる。
【0020】次に本発明品のフィルム表面に設けられて
いる粘着部と非粘着部について説明する。
いる粘着部と非粘着部について説明する。
【0021】粘着部は、フィルムを術者もしくは患者の
顔面に固定させる為の手段として設けられる。具体的に
は、アクリル系やゴム系粘着剤などの医療用粘着剤を、
フィルム表面に10〜500μmの厚みで公知の方法に
より塗布する。また、粘着剤をフィルム表面に塗布する
代わりに、別途基材に粘着剤層を設けた両面テープを適
当な大きさに切り、フィルム表面に貼り付けて粘着部と
することもできる。この粘着部は表面上に剥離紙を重ね
ておくか、本発明品のフィルムを重ねておいて粘着表面
を保護しておくとよい。尚、この粘着部はフィルム開口
部から連続してフィルム端縁まで延びる非粘着部以外の
部分の全面もしくは一部に設けることができる。
顔面に固定させる為の手段として設けられる。具体的に
は、アクリル系やゴム系粘着剤などの医療用粘着剤を、
フィルム表面に10〜500μmの厚みで公知の方法に
より塗布する。また、粘着剤をフィルム表面に塗布する
代わりに、別途基材に粘着剤層を設けた両面テープを適
当な大きさに切り、フィルム表面に貼り付けて粘着部と
することもできる。この粘着部は表面上に剥離紙を重ね
ておくか、本発明品のフィルムを重ねておいて粘着表面
を保護しておくとよい。尚、この粘着部はフィルム開口
部から連続してフィルム端縁まで延びる非粘着部以外の
部分の全面もしくは一部に設けることができる。
【0022】非粘着部は、患者が本発明品を装着した場
合、患者の口から出る呼気や排出物が術者の口に接触せ
ず外部に放出される排出路として、フィルム表面に設け
られている。通常、患者の口から出た排出物は、フィル
ム開口部に向かって押し出されるが、該開口部には液体
を一方向に通過させない手段が設けられているので通り
抜けることができず、フィルムと顔面の隙間、すなわち
非粘着部と顔面の間を通って外部に排出される。この
為、非粘着部は開口部から連続して外部にまで通じてい
る必要がある。また、術者が本発明品を装着する場合
は、術者の吸気の採り入れ、呼気の排出路として使用さ
れる。フィルム表面に対する非粘着部の割合は、特に限
定はされず、少なくとも液体がスムーズに外部に排出で
きるぐらいの面積で、呼気や排出物が通り易くするため
に小鼻の横や頬、口角のあたりに1〜3箇所程度設ける
ことが望ましい。
合、患者の口から出る呼気や排出物が術者の口に接触せ
ず外部に放出される排出路として、フィルム表面に設け
られている。通常、患者の口から出た排出物は、フィル
ム開口部に向かって押し出されるが、該開口部には液体
を一方向に通過させない手段が設けられているので通り
抜けることができず、フィルムと顔面の隙間、すなわち
非粘着部と顔面の間を通って外部に排出される。この
為、非粘着部は開口部から連続して外部にまで通じてい
る必要がある。また、術者が本発明品を装着する場合
は、術者の吸気の採り入れ、呼気の排出路として使用さ
れる。フィルム表面に対する非粘着部の割合は、特に限
定はされず、少なくとも液体がスムーズに外部に排出で
きるぐらいの面積で、呼気や排出物が通り易くするため
に小鼻の横や頬、口角のあたりに1〜3箇所程度設ける
ことが望ましい。
【0023】
【発明の効果】本発明品の人工呼吸用シートを用いるこ
とによって、患者の唾液、嘔吐物、血液などの体液が術
者に付着すること無く、外部に排出されるので、患者が
喉を詰まらせることなく、術者も疾病や毒物などの伝染
の心配がなく、安心して人工呼吸ができる。さらにシー
ト全体が平坦で軽量であるので携帯に便利であり、常
時、事故などの緊急事態に備える事ができる。
とによって、患者の唾液、嘔吐物、血液などの体液が術
者に付着すること無く、外部に排出されるので、患者が
喉を詰まらせることなく、術者も疾病や毒物などの伝染
の心配がなく、安心して人工呼吸ができる。さらにシー
ト全体が平坦で軽量であるので携帯に便利であり、常
時、事故などの緊急事態に備える事ができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の人工呼吸用シートを実施例に
より具体的に説明する。
より具体的に説明する。
【0025】実施例1(図1) 厚さ60μm、9cm×11cmの塩化ビニルフィルム2の
表面に、ゴム系粘着剤を60μmの厚さで、2.5cm幅
になるようにフィルム2の長手方向2辺の端から塗布し
た。このようにして形成した粘着部6に剥離紙1を貼り
合わせて粘着剤付きフィルムを得た。
表面に、ゴム系粘着剤を60μmの厚さで、2.5cm幅
になるようにフィルム2の長手方向2辺の端から塗布し
た。このようにして形成した粘着部6に剥離紙1を貼り
合わせて粘着剤付きフィルムを得た。
【0026】次に、厚さ100μmのポリエチレンテレ
フタレートのシートを2cm×2cmにカットし、さらに中
央に約0.8cm2 の円形の開口部3を開けた台座4を、
フィルム2の裏面に接着剤7で貼り付けて固定した。
フタレートのシートを2cm×2cmにカットし、さらに中
央に約0.8cm2 の円形の開口部3を開けた台座4を、
フィルム2の裏面に接着剤7で貼り付けて固定した。
【0027】開口部3の回りのフィルム2にU字型にカ
ッターで切り込みを入れ、フィルム2と一体形成された
逆止弁5を形成した。
ッターで切り込みを入れ、フィルム2と一体形成された
逆止弁5を形成した。
【0028】このようにして得た本発明の人工呼吸用シ
ートの剥離紙1をとり、患者の口の周りに粘着部6を当
てて軽く押さえた後、非粘着部を患者の頬に密着、解放
を繰り返しながら人工呼吸を行った(図中、下側から呼
気吹き込み)。
ートの剥離紙1をとり、患者の口の周りに粘着部6を当
てて軽く押さえた後、非粘着部を患者の頬に密着、解放
を繰り返しながら人工呼吸を行った(図中、下側から呼
気吹き込み)。
【0029】その結果、呼気吹き込み時に空気が漏れる
ことは無く、また、呼気排出時にも開口部3から空気が
漏れず空気は非粘着部を通って外部に排出された。
ことは無く、また、呼気排出時にも開口部3から空気が
漏れず空気は非粘着部を通って外部に排出された。
【0030】実施例2(図2) 実施例1と同様にして作った粘着剤付きフィルムの中央
部に0.1cm2 の開口部を3個×3個(計9個)の孔を
2mm間隔で開け開口部3’とした。
部に0.1cm2 の開口部を3個×3個(計9個)の孔を
2mm間隔で開け開口部3’とした。
【0031】一方、不織布にシリコーンオイルを塗布し
て溌水処理を行い、3cm×4cmに切断して、フィルター
5を作成した。
て溌水処理を行い、3cm×4cmに切断して、フィルター
5を作成した。
【0032】次に、フィルター5の周縁部に1mm幅に接
着剤7を塗り、フィルム2の中央部に、開口部3’を全
て覆うように貼り付けた。
着剤7を塗り、フィルム2の中央部に、開口部3’を全
て覆うように貼り付けた。
【0033】このようにして得た本発明の人工呼吸用シ
ートは実施例1と同様の結果が得られた。
ートは実施例1と同様の結果が得られた。
【0034】実施例3(図3) 厚さ60μm、9cm×11cmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム2の長手方向1辺の中央部に、装着時に患
者の鼻に当たらないように、丸く切り込みを入れた。
ートフィルム2の長手方向1辺の中央部に、装着時に患
者の鼻に当たらないように、丸く切り込みを入れた。
【0035】次に、和紙の両面にアクリル系粘着剤を塗
布し、粘着面に剥離紙1を積層した両面テープを3cm×
3cmにカットし、フィルム2の両端に貼りつけた。次い
で、実施例1と同様にして、開口部3、台座4および逆
止弁5を設けた。このようにして得た本発明の人工呼吸
用シートは実施例1と同様の結果が得られた。
布し、粘着面に剥離紙1を積層した両面テープを3cm×
3cmにカットし、フィルム2の両端に貼りつけた。次い
で、実施例1と同様にして、開口部3、台座4および逆
止弁5を設けた。このようにして得た本発明の人工呼吸
用シートは実施例1と同様の結果が得られた。
【0036】実施例4(図4) 厚さ20μm、7cm×8cmのポリウレタンフィルム2の
表面に、実施例3と同様の両面粘着テープを2.5cm幅
にカットして、一方の端に貼り付けた(図4(b)左
側)。
表面に、実施例3と同様の両面粘着テープを2.5cm幅
にカットして、一方の端に貼り付けた(図4(b)左
側)。
【0037】次に、フィルム2表面の中央部に0.8cm
2 の円形開口部を開け、その周りに0.8cm2 の円形開
口部をもつポリエチレンテレフタレート製の台座4(幅
2mm×厚み2mm)を粘着剤7で貼り付けた。
2 の円形開口部を開け、その周りに0.8cm2 の円形開
口部をもつポリエチレンテレフタレート製の台座4(幅
2mm×厚み2mm)を粘着剤7で貼り付けた。
【0038】次いで厚さ50μm、2cm×4cmのポリエ
チレンテレフタレートの長手方向の片端部を、丸くカッ
トし、もう一方の端をフィルム2の端縁に位置合わせし
て逆止弁5を作成した。
チレンテレフタレートの長手方向の片端部を、丸くカッ
トし、もう一方の端をフィルム2の端縁に位置合わせし
て逆止弁5を作成した。
【0039】最後に、フィルム2と逆止弁5の上から
2.5cm幅の両面テープをフィルム2の端縁に合わせて
貼り、逆止弁5をフィルム2に固定した。このようにし
て得た本発明の人工呼吸用シートは、実施例1と同様の
結果が得られた上、患者が口を動かしても人工呼吸用シ
ートが剥がれることは無かった。 実施例5(図5) 粘着剤層をフィルム表面の1辺の端に設けた以外は実施
例1と同様にした。
2.5cm幅の両面テープをフィルム2の端縁に合わせて
貼り、逆止弁5をフィルム2に固定した。このようにし
て得た本発明の人工呼吸用シートは、実施例1と同様の
結果が得られた上、患者が口を動かしても人工呼吸用シ
ートが剥がれることは無かった。 実施例5(図5) 粘着剤層をフィルム表面の1辺の端に設けた以外は実施
例1と同様にした。
【0040】このようにして得た本発明の人工呼吸用シ
ートは、実施例1と同様の結果が得られた。
ートは、実施例1と同様の結果が得られた。
【図1】本発明の人工呼吸用シートの一実例を示す平面
図(a)とX−X’線での断面図(b)である。
図(a)とX−X’線での断面図(b)である。
【図2】本発明の人工呼吸用シートの他の実例を示す平
面図(a)とX−X’線での断面図(b)である。
面図(a)とX−X’線での断面図(b)である。
【図3】本発明の人工呼吸用シートの他の実例を示す平
面図(a)とX−X’線での断面図(b)である。
面図(a)とX−X’線での断面図(b)である。
【図4】本発明の人工呼吸用シートの他の実例を示す平
面図(a)とX−X’線での断面図(b)である。
面図(a)とX−X’線での断面図(b)である。
【図5】本発明の人工呼吸用シートの他の実例を示す平
面図である。
面図である。
2 フィルム 3 開口部 5 逆止弁 6 粘着部
Claims (3)
- 【請求項1】 フィルム中央部に、表面から裏面に貫通
し、液体を一方向に通過させない手段を備えた0.1〜
16cm2 の開口部を有し、フィルムの片面には粘着部
と、開口部からフィルム端縁まで連続した非粘着部が設
けられていることを特徴とする人工呼吸用シート。 - 【請求項2】 上記液体を一方向に通過しない手段が、
逆止弁もしくは溌水処理をしたフィルターである請求項
1記載の人工呼吸用シート。 - 【請求項3】 上記フィルムが伸縮性基材からなる請求
項1記載の人工呼吸用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1812894A JPH07222801A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 人工呼吸用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1812894A JPH07222801A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 人工呼吸用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07222801A true JPH07222801A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11962975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1812894A Pending JPH07222801A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 人工呼吸用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07222801A (ja) |
-
1994
- 1994-02-15 JP JP1812894A patent/JPH07222801A/ja active Pending
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