JPH0722268U - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH0722268U
JPH0722268U JP5575093U JP5575093U JPH0722268U JP H0722268 U JPH0722268 U JP H0722268U JP 5575093 U JP5575093 U JP 5575093U JP 5575093 U JP5575093 U JP 5575093U JP H0722268 U JPH0722268 U JP H0722268U
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JP
Japan
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heat
heat exchanger
collecting fins
combustion exhaust
exhaust gas
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Pending
Application number
JP5575093U
Other languages
English (en)
Inventor
真一 北野
Original Assignee
パロマ工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by パロマ工業株式会社 filed Critical パロマ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼排気を整流することにより熱交換器10
の熱効率を良くする。また、燃焼排気の温度を下げて、
排気フード18の高熱に対する耐久性能と火災に対する
安全性を向上させる。同時に集熱フィン13の温度は上
昇させて、熱交換器10のドレンの発生を少なくして腐
食に対する耐久性能も向上させる。 【構成】 集熱フィン13の切り欠き14,16上部に
整流板22,21を設けた熱交換器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は給湯器等の燃焼装置に使用される熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、給湯器及び風呂釜等の燃焼装置に用いられる熱交換器は、例えば図 3、4に示すように、バーナ31を備えた燃焼室32の上部に集熱フィン43と よばれる熱交換用の薄板を鉛直方向に平行に多数枚並べて、その薄板に数本の伝 熱管45を貫通させ、さらにその上部に排気フード38で覆った構造となってお り、それらの形状により燃焼や熱効率等の性能が決定する。 この理由は、燃焼室32で燃焼した燃焼排気が集熱フィン43の間を通り抜け て行く間に、燃焼排気から集熱フィン43へ熱交換が行われ、その後燃焼排気は 排気フード38より機器の外部に排出されるので、燃焼排気が集熱フィン43に 接している時間及び面積等により上記の性能が決定されるからである。 なお、集熱フィン43は、伝熱管45内を流れる水との熱交換により冷却され 、一定温度以上にはならない。伝熱管45を流れて熱交換された水は湯となって 、熱交換器40から図示しない出湯管へ流出する。
【0003】 伝熱管45は、一般に上下方向に多段に設置される。一方、集熱フィン43は 、略V字状の切り欠き(以下切り欠き44と呼ぶ)を、上部と下部のそれぞれに おいて伝熱管45の間に設ける。この切り欠き44は、集熱フィン43において は、伝熱管45から一定の距離以上離れた部分は熱交換に殆ど寄与しないので、 材料の節約及び燃焼排気の通過抵抗をへらす目的で設けられる。
【0004】 さて、上記構造の給湯器等の燃焼装置の燃焼排気は、例えば図3の矢印C,D に示すように、伝熱管45の間隙をぬって排気フード38方向へ上昇する。従っ て、燃焼排気は、特に上段の伝熱管45の間に位置する切り欠き44部分におい て、そのまま通過することになる。 この結果、切り欠き44部分を通過する燃焼排気は、上述したように集熱フィ ン43が伝熱管45より一定の距離以上の部分は熱交換に殆ど寄与しない。また 、熱交換器40の熱効率にも殆ど寄与することなく、しかも機器の排気口から高 温の燃焼排気が排出されることになる。 そして、燃焼排気は切り欠き44部分をそのまま通過するため、集熱フィン4 3との接触時間が短くフィン43温度(特に図3のE点)はあまり上昇しないた め、フィン43温度が露点以下になりやすい状態となり、結露に対して良くない 傾向にある。 この理由は、燃焼排気中には多量の水蒸気が含まれており、その露点は燃焼排 気の温度は低い程低下するので、集熱フィン43の温度が低くなれば、その表面 に触れた燃焼排気から水蒸気が水滴となって付着してくるからである。 そこで、熱交換器の熱効率向上を図る目的で、例えば図5に示すように、この 切り欠き44部分に集熱フィン上縁に沿ってV字形の切り起こし部55を設けた 技術が、実開平5−25172において知られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の切り起こし部55を設けた技術では、集熱フィン53を 直接切り起こしているため、その切り起こし部55が燃焼排気の熱交換器出口( 即ち集熱フィン53どうしの間隙)の一部を直接塞ぐこととなり、燃焼排気の通 過抵抗が増加して燃焼性能が低下する恐れがある。 本考案は上記課題を解決して、燃焼排気の通過抵抗を増加させることなく熱交 換器の熱効率を上昇させ、集熱フィンの温度を上げてドレン発生量を少なくし、 さらに燃焼排気の温度も低下させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案の第1の熱交換器は、 上下方向に多段に設置された複数の伝熱管と、 上記伝熱管に貫通され鉛直方向に複数枚併設された集熱フィンとを備え、 上記集熱フィンの上段伝熱管の間に略V字状の切り欠きを形成した熱交換器に おいて、 上記切り欠きから一定距離離れた上部に、燃焼排気の流れを変更する断面略V 字状の整流板を、 上記伝熱管延設方向に沿って延設したことを要旨とする。 また、上記課題を解決するため本考案の第2の熱交換器は、 上記の整流板が、上記熱交換器の上部にかぶせられる排気フードに固定される ことを要旨とする。
【0007】
【作用】
上記構成を有する本考案の熱交換器においては、燃焼排気は伝熱管の間をぬっ て上昇し、排気フードに向かうが、整流板により、そのまま上方へ流れていくこ とを妨げられ、その略V字状の面に沿って整流されるので、その結果、伝熱管の 下流側へ回り込む。伝熱管の下流側には、伝熱管の間に位置する切り欠きが無い ので、整流された燃焼排気は、集熱フィンと接する距離が長くなる。そのため、 燃焼排気より集熱フィンに移動する熱量が増加して、集熱フィン通過後の燃焼排 気の温度がさがると同時に、集熱フィンの温度は上昇する。すなわち、熱交換器 の熱効率が大幅に上昇することになる。しかも集熱フィンの温度上昇により、結 露によるドレンの発生量が少なくなる。 また、整流板は集熱フィンの切り欠きの一定距離離れた上部に設けられている ため、燃焼排気を整流するだけで、その通過抵抗を増加させることはなく燃焼性 能を低下させない。
【0008】
【実施例】
以上説明した本考案の構成・作用を一層明確にするために、以下、本考案の熱 交換器の好適な実施例について説明する。 図1は、一実施例としての整流板を装着した給湯器の熱交換器部分の概略構成 を表す。以下、図1を主に用いて説明するが、整流板21,22以外の構成は図 3,図4で示した給湯器の構成と同一であるので、その詳しい説明は省略する。 燃焼室12の上部に熱交換器10を備え、その上から排気フード18がかぶせ られる。熱交換器10は、多数の集熱フィン13を鉛直方向に平行に備え、その 集熱フィン13を3段に設置された伝熱管15が貫通している。集熱フィン13 において上段の3本の伝熱管15の間には略V字状の切り欠き14が、集熱フィ ン13の上隅部には斜めに切り欠き16が設けられる。 その各々の切り欠き14の一定距離離れた上部には、その切り欠き14の端部 形状にそうように、伝熱管15の延設方向に沿って板状の整流板22(図2参照 )が設けられる。また、同様に切り欠き16の一定距離離れた上部には略V字状 の整流板21(図2参照)が設けられる。整流板21,22の長手方向の両端部 は、排気フード18の側壁に固定される。
【0009】 上記構成を有する給湯器によれば、燃焼室12のバーナ11より生じた燃焼排 気は、矢印A,Bに示すように伝熱管15の間をぬって上昇し、排気フード18 に向かう。そして集熱フィン13を通過した燃焼排気は、整流板21,22によ り、そのまま上方へ流れていくことを妨げられ、その略V字状の面に沿って整流 されるので、その結果、伝熱管15の下流側へ回り込む。 伝熱管15の下流側には、伝熱管15の間に設けられた切り欠き14が無いの で、整流された燃焼排気は、集熱フィン13と接する距離が長くなる。そのため 、燃焼排気より集熱フィン13に移動する熱量が増加して、集熱フィン13通過 後の燃焼排気の温度がさがると同時に、集熱フィン13の温度は上昇する。すな わち、熱交換器10の熱効率が大幅にアップすることとなる。しかも集熱フィン 13の温度上昇により、結露によるドレンの発生量が少なくなる。
【0010】 さて、整流板21,22を設けたことによる燃焼への影響について述べる。従 来、実開平5−25172において知られている技術においては、図5を用いて 前述したように集熱フィン53を直接切り起こして熱効率を高めるための切り起 こし部55を設けたものであり、集熱フィン53どうしの間隙、すなわち燃焼排 気の熱交換器出口の一部を直接塞ぐ構造のため、燃焼排気の通過抵抗が増加して 、少なからず燃焼性能が低下する恐れのあるものであった。 これに対して本実施例の熱交換器10の整流板21,22は、集熱フィン13 の切り欠き14,16の一定距離離れた上部に設けられているので、燃焼排気の 通過抵抗は、殆ど増加せず整流作用のみが際立つ構造のものである。なお、本実 施例の熱交換器を使用した給湯器において性能試験を行った結果においても、燃 焼性能(特に通過抵抗)に関しては先に述べた従来例(図3参照)と比較して、 殆ど差は認められなかった。 以上本考案の実施例を説明したが、本考案はこうした実施例に何等限定される ものではなく、様々な態様で実施し得ることは勿論である。
【0011】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案の熱交換器は、整流板により、燃焼排気が整流され て集熱フィンと接する距離が長くなるので、熱効率が上昇する。また、熱交換を 終えてから排気フードを通過して機器の外部へ排出される燃焼排気の温度が下が るので、排気フードの高熱に対する耐久性能と火災に対する安全性が向上する。 さらに、集熱フィン自身の温度は上昇するので、伝熱管及び集熱フィンにおい ては結露によるドレンの発生量が少なくなる。それにより、熱交換器の腐食に対 する耐久性能も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の熱交換器部の概略構成図である。
【図2】整流板の斜視図である。
【図3】従来例の熱交換器部の概略構成図である。
【図4】従来例の熱交換器の斜視図である。
【図5】別の従来例の熱交換器の斜視図である。
【符号の説明】
10,40 熱交換器 13,43,53 集熱フィン 18,38 排気フード 21,22 整流板 14,44 切り欠き 15,45 伝熱管

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に多段に設置された複数の伝熱
    管と、 上記伝熱管に貫通され鉛直方向に複数枚併設された集熱
    フィンとを備え、 上記集熱フィンの上段伝熱管の間に略V字状の切り欠き
    を形成した熱交換器において、 上記切り欠きから一定距離離れた上部に、燃焼排気の流
    れを変更する断面略V字状の整流板を、 上記伝熱管延設方向に沿って延設したことを特徴とする
    熱交換器。
  2. 【請求項2】 上記整流板は、上記熱交換器の上部にか
    ぶせられる排気フードに固定されることを特徴とする請
    求項1記載の熱交換器。
JP5575093U 1993-09-20 1993-09-20 熱交換器 Pending JPH0722268U (ja)

Priority Applications (1)

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JP5575093U JPH0722268U (ja) 1993-09-20 1993-09-20 熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5575093U JPH0722268U (ja) 1993-09-20 1993-09-20 熱交換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0722268U true JPH0722268U (ja) 1995-04-21

Family

ID=13007538

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JP5575093U Pending JPH0722268U (ja) 1993-09-20 1993-09-20 熱交換器

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JP (1) JPH0722268U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449413B1 (ko) * 2002-10-02 2004-09-22 주식회사 경동보일러 고부하 예혼합 버너를 갖는 콘덴싱 가스보일러

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449413B1 (ko) * 2002-10-02 2004-09-22 주식회사 경동보일러 고부하 예혼합 버너를 갖는 콘덴싱 가스보일러

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