JPH07222481A - 自動ゲイン切替回路付き電動機速度制御装置 - Google Patents

自動ゲイン切替回路付き電動機速度制御装置

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Publication number
JPH07222481A
JPH07222481A JP6012454A JP1245494A JPH07222481A JP H07222481 A JPH07222481 A JP H07222481A JP 6012454 A JP6012454 A JP 6012454A JP 1245494 A JP1245494 A JP 1245494A JP H07222481 A JPH07222481 A JP H07222481A
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JP
Japan
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speed
gain
signal
gain constant
circuit
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6012454A
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English (en)
Inventor
Koichi Shida
晃一 志田
Kaoru Shinba
薫 榛葉
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】広範囲の指示速度に対して電動機の可変速制御
を行わせることができるようにした自動ゲイン切替回路
付き電動機速度制御装置を提供する。 【構成】複数の異なるゲイン定数を与えるゲイン定数決
定用インピーダンスZf1,Zf2と、速度指令信号Vn を
基準信号Vr と比較して速度指令信号と基準信号との大
小関係に応じてゲイン定数切替信号Vg を発生する比較
器CP1 と、ゲイン定数切替信号Vg に応じて複数のゲ
イン定数決定用インピーダンスZf1,Zf2の中から選択
した少なくとも1つのインピーダンスを制御系のゲイン
設定端子6a,6bに接続するゲイン定数選択回路21
とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御系のゲイン定数を
自動的に切り替える機能を有する回路を備えた自動ゲイ
ン切替回路付き電動機速度制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動機の回転速度を指示回転速
度に一致させるように制御する電動機の速度制御装置
は、トリガ信号が与えられたときに導通するスイッチ素
子を備えて導通したスイッチ素子を通して電動機の所定
の電機子コイルに駆動電流を流すスイッチ回路と、電動
機の実回転速度に比例した速度検出信号を出力する速度
検出部と、電動機の指示回転速度を与える速度指令信号
を発生する速度指令信号発生器と、速度指令信号と速度
検出信号とを入力として電動機の実回転速度と指示回転
速度との偏差に相当する速度偏差信号を出力する速度偏
差演算部と、電動機の電機子コイルに偏差を零とするた
めに必要な駆動電流を流すようにスイッチ回路のスイッ
チ素子にトリガ信号を与える駆動電流制御部とを備えて
いる。駆動電流制御部はゲイン設定用端子を有してお
り、該ゲイン設定用端子にゲイン定数決定用インピーダ
ンスを接続することにより、制御系のゲイン定数を適切
な値に設定するようになっている。
【0003】図2は一例として、3相のブラシレス直流
電動機を制御する速度制御装置の構成を概略的に示した
もので、同図において1は星形結線された3相の電機子
コイル1u,1v及び1wを有する固定子と、2極の磁
石界磁を有する図示しない回転子とから成る3相ブラシ
レス直流電動機である。電動機1には、速度検出器とし
てのロータリエンコーダREと、電機子コイル1u,1
v及び1wのそれぞれに対して回転子の磁極の位置を検
出する位置検出器PSとが取り付けられている。
【0004】2は電動機1の電機子コイル1u〜1wに
流す駆動電流をオンオフするスイッチ回路で、このスイ
ッチ回路は、エミッタが共通接続されたPNPトランジ
スタTru,Trv及びTrwと、トランジスタTru,Trv及
びTrwのコレクタにそれぞれコレクタが接続され、エミ
ッタが共通接続されたNPNトランジスタTrx,Try及
びTrzと、トランジスタTru〜Trwのエミッタコレクタ
間にそれぞれ逆並列接続されたダイオードDu 〜Dw
と、トランジスタTrx〜Trzのコレクタエミッタ間にそ
れぞれ逆並列接続されたダイオードDx 〜Dz とからな
る周知の3相インバータ回路からなっている。トランジ
スタTru〜Trwのエミッタはバッテリ等の図示しない直
流電源の正極端子に接続され、トランジスタTrx〜Trz
のエミッタは抵抗値が十分に小さい電流検出用抵抗R1
を通して直流電源の負極端子につながる接地端子に接続
されている。
【0005】なおスイッチ回路2を構成するスイッチ素
子はオンオフ制御が可能なものであればよく、トランジ
スタTru〜Trw,Trx〜Trzに代えてFET等の他のス
イッチ素子が用いられる場合もある。
【0006】速度検出器を構成するロータリエンコーダ
REは、電動機が微小角度回転する毎にパルス信号を発
生する信号発生器で、その出力パルス信号の周波数が電
動機の回転数に比例している。エンコーダREから得ら
れるパルス信号は周波数電圧変換器(F/V変換器)3
に入力され、該周波数電圧変換器3により、エンコーダ
REの出力周波数が速度検出信号(電圧信号)Vf に変
換される。この例では、ロータリエンコーダREと周波
数電圧変換器3とにより速度検出部が構成されている。
【0007】速度検出信号Vf は速度指令信号発生器4
から出力される速度指令信号Vn とともに速度偏差演算
部5に入力される。
【0008】速度指令信号発生器4は、例えば一定の直
流電圧を分圧する分圧回路からなっていて、電動機の指
示回転速度に比例した速度指令信号(電圧信号)Vn を
発生する。
【0009】速度偏差演算部5は、速度指令信号Vn と
速度検出信号Vf との差を演算して、電動機の指示回転
速度と実回転速度との偏差に相当する速度偏差信号Vd
を出力し、該速度偏差信号Vd を反転増幅器6に与え
る。増幅器6の入力端子及び出力端子からゲイン設定端
子6a,6bが引き出され、ゲイン設定端子6aと速度
偏差演算部5の出力端子との間にゲイン定数決定用イン
ピーダンスZi が、またゲイン設定端子6a,6b間に
ゲイン定数決定用インピーダンスZf がそれぞれ接続さ
れている。これらのインピーダンスZi 及びZf によ
り、増幅器6のゲインが調整される。
【0010】またスイッチ回路2の電流検出用抵抗R1
の両端に得られる電流検出信号Viと、電流制限指令部
7が出力する電流制限指令信号Vimとが減算器8に入力
されている。減算器8は電流制限指令信号Vimと電流検
出信号Vi との差Vim−Viを演算して、電流偏差信号
Vdiを出力し、該電流偏差信号Vdiを演算増幅器からな
る非反転増幅器9に入力する。
【0011】増幅器6により増幅された速度偏差信号V
d ´と、増幅器9により増幅された電流偏差信号Vdi´
とが減算器10に入力されている。減算器10は速度偏
差信号Vd ´と、電流偏差信号Vdi´との差Vd'−Vdi
´をパルス幅変調回路11に与える。
【0012】パルス幅変調回路11は、例えば、入力信
号を一定周波数の三角波信号と比較して、三角波信号の
レベルが入力信号のレベルを超えている期間高レベルの
パルス信号を出力する回路からなっていて、実回転速度
と指示回転速度との偏差を零にするために電機子コイル
に流す必要がある電流の平均値に相応したデューティ比
で断続するパルス幅変調信号Vpmを出力する。パルス幅
変調信号Vpmは分配器12の出力とともに加算器13に
入力され、該加算器13の出力が増幅器14を通してス
イッチ回路2の所定のトランジスタ(スイッチ素子)の
ベースに入力されている。
【0013】分配器12は位置検出器PSの出力と回転
方向指令部15から与えられる回転方向指令信号とを入
力として、電動機を回転方向指令信号により指示された
回転方向に回転させるために必要な相順で電機子コイル
1u〜1wに電流を流すことを指令する駆動指令信号V
u 〜Vw 及びVx 〜Vz を出力する。分配器12は、実
際にはスイッチ回路2のトランジスタTru〜Trw及びT
rx〜Trzにそれぞれ対応した6個の出力端子を有してい
て、トランジスタTru〜Trw及びTrx〜Trzをそれぞれ
導通させる期間、トランジスタTru〜Trw及びTrx〜T
rzにそれぞれ対応する出力端子に高レベルの駆動指令信
号Vu 〜Vw 及びVx 〜Vz を出力する。加算器13及
び増幅器14は分配器12の6個の出力端子のそれぞれ
に対して設けられ、分配器12が駆動信号Vu 〜Vw 及
びVx 〜Vz をそれぞれ発生しているときに、スイッチ
回路2のトランジスタTru〜Trw及びTrx〜Trzのベー
スU〜W及びX〜Zにそれぞれ対応する増幅器14から
トリガ信号が与えられるようになっている。
【0014】分配器の各出力端子に出力される矩形波状
の駆動信号は、加算器13でパルス幅変調信号Vpmと加
算されることによりパルス幅変調され、このパルス幅変
調された駆動信号が増幅器14により増幅されて、スイ
ッチ回路2の各トランジスタのベースにトリガ信号とし
て与えられる。スイッチ回路2の各トランジスタはその
ベースにトリガ信号が与えられている間だけ導通して所
定の電機子コイルに駆動電流を流す。
【0015】上記の電動機速度制御装置において、スイ
ッチ回路2のトランジスタTru〜Trw及びTrx〜Trz
は、対応する増幅器14からパルス幅変調されたトリガ
信号が与えられたときに導通して、所定の相の電機子コ
イルに、パルス幅変調信号のデューティ比に等しいデュ
ーティ比で断続する駆動電流を流す。
【0016】図2の速度制御装置においては、増幅器6
及び9と、減算器8及び10と、パルス幅変調回路11
とによりパルス幅変調信号発生部16が構成され、加算
器13と増幅器14とによりスイッチ回路2を駆動する
駆動回路17が構成されている。そしてパルス幅変調信
号発生部16と駆動回路17とにより、電動機の電機子
コイルに速度偏差を零とするために必要な駆動電流を流
すようにスイッチ回路2のスイッチ素子にトリガ信号を
与える駆動電流制御部が構成され、この駆動電流制御部
の入力段を構成する増幅器6の入力端子及び出力端子か
ら制御系のゲイン定数を決定するゲイン定数決定用イン
ピーダンスを接続するためのゲイン設定端子6a及び6
bが引き出されている。
【0017】図3は図2の速度制御装置の速度指令信号
発生器4、速度偏差演算部5、及びパルス幅変調部16
の更に詳細な回路構成例を示したものである。図3に示
した速度指令信号発生器4は、可変抵抗器VR1 と、半
固定抵抗器VR2 及びVR3と、固定抵抗器R2 及びR3
とから成る抵抗分圧回路4aを備え、分圧回路の出力
端子間にはコンデンサC1 が接続されている。分圧回路
4aの一端4a1及び他端4a2はそれぞれ図示しない電源
の正極側出力端子及びアースに接続され、コンデンサC
1 の両端に可変抵抗器VR1 の摺動子の位置に相応した
速度指令信号電圧Vn が得られるようになっている。こ
こで可変抵抗器VR1 の摺動子は例えば、速度調節レバ
ーと連動するように設けられている。
【0018】速度偏差演算部5は、演算増幅器OP1
と、抵抗R4 ないしR6 と、コンデンサC2 とからなっ
ていて、速度指令信号電圧Vn が抵抗R4 を通して演算
増幅器OP1 の非反転入力端子に入力され、速度検出信
号Vf が抵抗R5 を通して演算増幅器OP1 の反転入力
端子に入力されている。
【0019】パルス幅変調信号発生部16の増幅器6は
演算増幅器からなっていて、その反転入力端子及び出力
端子からそれぞれゲイン設定端子6a及び6bが引き出
されている。一方のゲイン設定端子6aは抵抗Ri から
なるゲイン定数決定用インピーダンスZi を通して速度
偏差演算部5の出力端子に接続され、ゲイン設定端子6
a,6b間には、抵抗Rf 及びコンデンサCf の直列回
路と抵抗Rfoとの並列回路からなるゲイン定数決定用イ
ンピーダンスZf が接続されている。増幅器6の非反転
入力端子は、互いに直列に接続された抵抗R10及びR11
の接続点に接続され、抵抗R10及びR11の直列回路の両
端には図示しない直流定電圧電源の出力電圧が印加され
ている。増幅器6のゲインAは、A=−(Zf /Zi )
で与えられる。
【0020】上記の速度制御装置において、電動機1の
実回転速度が指示回転速度よりも低いときには、速度偏
差演算部5が正極性の速度偏差信号Vd を出力し、反転
増幅器6の出力信号のレベルが低下する。このときパル
ス幅変調回路11はデューティ比が大きいパルス幅変調
信号を発生し、電動機に与える駆動電流のデューティ比
を増大させて、電動機の回転速度を上昇させる。電動機
の回転速度が指示回転速度に近付き、速度偏差信号Vd
のレベルが低下していくと、反転増幅器6の出力信号の
レベルが上昇していくため、パルス幅変調信号のデュー
ティ比が小さくなっていき、やがて電動機の回転速度が
指示回転速度に落ち着く。電動機の実回転速度が指示回
転速度を超えたときには、速度偏差信号Vd が逆極性に
なるため、増幅器6の出力のレベルが上昇して、パルス
幅変調信号のデューティ比が零になり、電動機の駆動電
流を零にして、その回転速度を低下させる。これらの動
作により、電動機の回転速度が指示回転速度に一致する
ように制御される。
【0021】また電動機の駆動電流が制限値を超えて電
流検出用抵抗R1 の両端の電圧が電流制限指令部7から
与えられる電流制限指令信号を超えると、電流偏差信号
Vdiが負極性の信号となって非反転増幅器9の出力信号
Vdi´が負極性の信号となり、該負極性の信号Vdi´が
パルス幅変調回路11の入力信号を上昇させるように働
くため、パルス幅変調信号のデューティ比が減少して、
電動機の駆動電流を低下させる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記の電動速度機制御
装置において、指示回転速度の変倍率(=最高速度/最
低速度)が2〜5倍程度であれば、回転むらや同期脱調
に対して1組のゲイン定数設定用インピーダンスにより
可変速制御を適確に行わせることができるが、指示回転
速度の変倍率が5〜10倍になると、1組のゲイン定数
決定用インピーダンスでは全ての領域におい適切なゲイ
ン定数を設定することができず、広範囲の可変速制御を
適確に行わせることができない。
【0023】広範囲の可変速制御を適確に行わせるため
には、指示回転速度の変倍率に応じて制御系のゲイン定
数を切り替えてやればよいが、従来の速度制御装置で
は、ゲイン定数を自動的に切り替える手段が設けられて
いなかったため、ゲイン定数を切り替える必要が生じた
場合には、ゲイン定数設定用インピーダンスを手動操作
または外部からの切替指令信号により切り替える必要が
あり面倒であった。
【0024】本発明の目的は、ゲイン定数の切替を自動
的に行わせて広範囲の可変速制御を行わせることができ
るようにした自動ゲイン切替回路付き電動機速度制御装
置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、電動機の実回
転速度に相応する速度検出信号と指示回転速度を与える
速度指令信号との偏差を求める速度偏差演算部と、該偏
差を零にするように電動機の駆動電流を制御する制御系
とを備えた電動機速度制御装置に係わるものである。こ
の種の制御装置には、制御系のゲイン定数を設定するゲ
イン設定端子が設けられていて、該ゲイン設定端子に接
続されたインピーダンスにより制御系のゲイン定数が設
定されるようになっている。
【0026】本発明においては、複数の異なるゲイン定
数を与えるゲイン定数決定用インピーダンスと、速度指
令信号を基準信号と比較して該速度指令信号と基準信号
との大小関係に応じてゲイン定数切替信号を発生するゲ
イン定数切替信号発生回路と、ゲイン定数切替信号に応
じて複数のゲイン定数決定用インピーダンスの中から選
択した少なくとも1つのインピーダンスをゲイン設定端
子に接続するゲイン定数選択回路とを備えた自動ゲイン
切替回路が設けられている。
【0027】上記の制御系は、例えば、トリガ信号が与
えられたときに導通するスイッチ素子を備えて導通した
スイッチ素子を通して電動機の所定の電機子コイルに駆
動電流を流すスイッチ回路と、電動機の実回転速度を検
出して速度検出信号を出力する速度検出部と、電動機の
指示回転速度を与える速度指令信号を発生する速度指令
信号発生器と、速度指令信号と速度検出信号とを入力と
して電動機の実回転速度と指示回転速度との偏差に相当
する速度偏差信号を出力する速度偏差演算部と、電動機
の電機子コイルに偏差を零とするために必要な駆動電流
を流すようにスイッチ回路のスイッチ素子にトリガ信号
を与える駆動電流制御部とにより構成できる。
【0028】上記ゲイン定数選択回路としては例えばア
ナログスイッチを用いて、複数のゲイン定数決定用イン
ピーダンスを該アナログスイッチを介して駆動電流制御
部のゲイン設定端子に接続する。
【0029】上記ゲイン定数決定用インピーダンスが2
個設けられる場合には、基準信号を発生する基準信号発
生回路と、速度指令信号及び基準信号がそれぞれ反転入
力端子及び非反転入力端子に入力され、出力端子が前記
アナログスイッチの制御端子に接続された比較器とによ
りゲイン定数切替信号発生回路を構成することができ
る。この場合、比較器の出力端子と非反転入力端子との
間に帰還抵抗を接続して、比較器の動作にヒステリシス
を持たせるのが好ましい。
【0030】上記ゲイン定数決定用インピーダンスとし
ては例えば、抵抗と該抵抗に直列に接続されたコンデン
サとからなるものを用いる。
【0031】
【作用】上記の自動ゲイン切替回路において、ゲイン定
数切替信号発生回路は、速度指令信号と基準信号とを比
較して、指示速度の変倍率が所定の値に達した時にゲイ
ン定数切替信号を発生する。ゲイン定数選択回路は、ゲ
イン定数切替信号に応じて複数のゲイン定数決定用イン
ピーダンスの中から選択した少なくとも1つのインピー
ダンスを駆動電流制御部に設けられているゲイン定数決
定用インピーダンス接続端子に接続する。
【0032】このように、本発明によれば、指示速度の
変倍率に応じて異なるゲイン定数決定用インピーダンス
を選択して、選択したゲイン定数決定用インピーダンス
をゲイン設定端子に接続することにより、制御系のゲイ
ン定数を自動的に切替えるため、指示速度の変倍率が高
い場合でも、速度制御を適確に行わせることができる。
【0033】
【実施例】図1は、図2に示したブラシレス直流電動機
の速度制御装置に本発明を適用した実施例の速度指令信
号発生器4と、速度偏差演算部5と、パルス幅変調信号
発生部16とを示したもので、本実施例の回路構成は、
自動ゲイン切替回路20が設けられている点を除き図3
に示したものと同様である。
【0034】自動ゲイン切替回路20は、抵抗Rf1とコ
ンデンサCf1とを直列に接続したものからなる第1のゲ
イン定数決定用インピーダンスZf1と、抵抗Rf2とコン
デンサCf2とを直列に接続したものからなる第2のゲイ
ン定数決定用インピーダンスZf2とを備え、これらのゲ
イン定数決定用インピーダンスの抵抗Rf1,Rf2側の一
端が増幅器6の出力端子につながるゲイン設定端子6b
に接続されている。
【0035】ゲイン定数決定用インピーダンスZf1及び
Zf2の他端はアナログスイッチ21を通して増幅器6の
反転入力端子につながるゲイン設定端子6aに接続され
ている。
【0036】自動ゲイン切替回路20はまた比較器CP
1 を備え、該比較器の反転入力端子に速度指令信号Vn
が入力されている。比較器CP1 の非反転入力端子は、
抵抗R12とR13との直列回路からなる分圧回路の分圧点
に接続されている。比較器CP1 の非反転入力端子と出
力端子との間には比較器の動作にヒステリシスを与える
ための帰還抵抗R14が接続されている。抵抗R13の両端
にはコンデンサC3 が接続され、該コンデンサC3 の両
端に基準信号Vr が得られるようになっている。比較器
CP1 の出力がアナログスイッチ21の制御端子21a
に入力されている。比較器CP1 は速度指令信号Vn を
基準信号Vr と比較して、Vn ≦Vr のときに高レベル
のゲイン定数切替信号Vg を出力し、Vn >Vr のとき
に低レベルのゲイン定数切替信号Vg を出力する。
【0037】アナログスイッチ21は、比較器CP1 か
ら制御端子21aに高レベルのゲイン切替信号Vg が入
力されているときに、ゲイン定数決定用インピーダンス
Zf1をゲイン設定端子6a,6b間に接続し、制御端子
21aに低レベルのゲイン切替信号が与えられたときに
ゲイン定数決定用インピーダンスZf2をゲイン設定端子
6a,6b間に接続する。
【0038】本実施例では、抵抗R12及びR13とコンデ
ンサC3 とにより基準信号発生回路が構成され、この基
準信号発生回路と比較器CP1 とにより、速度指令信号
Vnを基準信号Vr と比較して該速度指令信号と基準信
号との大小関係に応じてゲイン定数切替信号を発生する
ゲイン定数切替信号発生回路が構成されている。またア
ナログスイッチ21によりゲイン定数選択回路が構成さ
れ、ゲイン定数決定用インピーダンスZf1及びZf2と、
ゲイン定数切替信号発生回路と、ゲイン定数選択回路と
により自動ゲイン切替回路20が構成されている。
【0039】ここで、ゲイン定数決定用インピーダンス
Zf1及びZf2はそれぞれ、指示速度の変倍率が低い場合
及び高い場合に適したゲイン定数を与えるもので、Zf1
の絶対値はZf2の絶対値よりも大きく設定される。従っ
て、ゲイン定数決定用インピーダンスZf1が選択された
ときには増幅器6のゲインが高くなり、ゲイン定数決定
用インピーダンスZf2が選択されたときには増幅器6の
ゲインが低くなる。
【0040】図1に示した実施例においては、速度指令
信号Vn のレベルが基準信号Vr のレベル以下のときに
比較器CP1 が高レベルのゲイン定数切替信号を発生す
るため、アナログスイッチ21(ゲイン定数選択回路)
がゲイン定数決定用インピーダンスZf1を選択してゲイ
ン設定端子6a,6b間に接続する。このとき増幅器6
のゲインは指示速度の変倍率が小さいときに適した高い
値となり、電動機の可変速制御動作が適確に行われる。
【0041】指示速度の変倍率が設定値を超えて、速度
指令信号Vn が基準信号Vr を超えると、比較器CP1
が低レベルのゲイン定数切替信号をアナログスイッチ2
1に与えるため、アナログスイッチ21は、ゲイン定数
決定用インピーダンスZf2を選択してゲイン設定端子6
a,6bに接続する。これにより増幅器6のゲインが低
い値に切り替えられ、変倍率が大きい領域での可変速制
御が適確に行われる。Vn >Vr となって比較器CP1
の出力端子の電位が低下すると、その電位の低下が帰還
抵抗R14を通して非反転入力端子にフィードバックされ
るため、基準信号が前記Vr よりも低いVr ´まで低下
させられる。そのため、速度指令信号が低下していった
場合に比較器CP1 の出力が高レベルに切り替わる時の
速度指令信号のレベルは、速度指令信号が上昇していく
場合に比較器CP1 の出力が低レベルに切り替わるとき
のレベルによりも低くなり、比較器の動作にヒステリシ
スが与えられる。このように比較器CP1 の動作にヒス
テリシスを与えておくと、比較器CP1 の出力が高レベ
ルになったり、低レベルになったりするチャタリング現
象が生じて制御動作が不安定になるのを防ぐことができ
る。
【0042】上記の実施例では、速度指令信号が電圧信
号からなっているが、外部発振器から得たクロックパル
スの周波数を分周器により分周することにより得たパル
ス信号を速度指令信号として、該パルス信号の周波数
と、ロータリエンコーダから得た速度検出パルスの周波
数とを周波数比較器により比較することにより速度偏差
信号を得る場合にも本発明を適用することができる。
【0043】更に、上記分周器から得たパルスの位相と
ロータリエンコーダから得た速度検出パルス信号の位相
とを比較して、両パルスの位相を一致させるように制御
する位相同期化制御(PLL制御)を併せて行う場合に
も本発明を適用できる。
【0044】上記の実施例ではブラシレス直流電動機を
制御する場合を例にとったが、他の電動機を制御する場
合にも本発明を適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、指示速
度の変倍率に応じて、異なるゲイン定数決定用インピー
ダンスを選択して、選択したゲイン定数決定用インピー
ダンスをゲイン設定端子に接続することにより、制御系
のゲイン定数を自動的に切替えるようにしたため、指示
速度の変倍率が高い場合でも、速度制御を適確に行わせ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部を示した回路図である。
【図2】本発明を適用する電動機速度制御装置の全体的
構成の一例を示す構成図である。
【図3】従来の速度制御装置の要部を示した回路図であ
る。
【符号の説明】
1 ブラシレス直流電動機 2 スイッチ回路 3 周波数電圧変換器 4 速度指令信号発生器 5 速度偏差演算部 6 増幅器 11 パルス幅変調回路 12 分配器 16 パルス幅変調信号発生部 17 駆動回路 21 アナログスイッチ(ゲイン定数選択回路) PS 位置検出器 RE ロータリエンコーダ(速度検出器) Zf1 ゲイン定数決定用インピーダンス Zf2 ゲイン定数決定用インピーダンス CP1 比較器 R12,R13 基準信号発生回路を構成する分圧回路の抵
抗 R14 帰還抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機の実回転速度に相応する速度検出
    信号と指示回転速度を与える速度指令信号との偏差を求
    める速度偏差演算部と、前記偏差を零にするように電動
    機の駆動電流を制御する制御系とを備え、前記制御系の
    ゲイン定数を設定するゲイン設定端子が設けられて、該
    ゲイン設定端子に接続されたインピーダンスにより制御
    系のゲイン定数が設定される電動機速度制御装置におい
    て、 複数の異なるゲイン定数を与えるゲイン定数決定用イン
    ピーダンスと、前記速度指令信号を基準信号と比較して
    該速度指令信号と基準信号との大小関係に応じてゲイン
    定数切替信号を発生するゲイン定数切替信号発生回路
    と、前記ゲイン定数切替信号に応じて前記複数のゲイン
    定数決定用インピーダンスの中から選択した少なくとも
    1つのインピーダンスを前記ゲイン設定端子に接続する
    ゲイン定数選択回路とを備えた自動ゲイン切替回路が設
    けられていることを特徴とする自動ゲイン切替回路付き
    電動機速度制御装置。
  2. 【請求項2】 トリガ信号が与えられたときに導通する
    スイッチ素子を備えて導通したスイッチ素子を通して電
    動機の所定の電機子コイルに駆動電流を流すスイッチ回
    路と、電動機の実回転速度を検出して速度検出信号を出
    力する速度検出部と、電動機の指示回転速度を与える速
    度指令信号を発生する速度指令信号発生器と、前記速度
    指令信号と速度検出信号とを入力として電動機の実回転
    速度と指示回転速度との偏差に相当する速度偏差信号を
    出力する速度偏差演算部と、電動機の電機子コイルに前
    記偏差を零とするために必要な駆動電流を流すように前
    記スイッチ回路のスイッチ素子にトリガ信号を与える駆
    動電流制御部とを備え、前記駆動電流制御部は制御系の
    ゲイン定数を決定するゲイン定数決定用インピーダンス
    を接続するゲイン設定端子を有している電動機速度制御
    装置において、 複数の異なるゲイン定数を与えるゲイン定数決定用イン
    ピーダンスと、前記速度指令信号を基準信号と比較して
    該速度指令信号と基準信号との大小関係に応じてゲイン
    定数切替信号を発生するゲイン定数切替信号発生回路
    と、前記ゲイン定数切替信号に応じて前記複数のゲイン
    定数決定用インピーダンスの中から選択した少なくとも
    1つのインピーダンスを前記ゲイン設定端子に接続する
    ゲイン定数選択回路とを備えた自動ゲイン切替回路が設
    けられていることを特徴とする自動ゲイン切替回路付き
    電動機速度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲイン定数選択回路はアナログスイ
    ッチからなり、前記複数のゲイン定数決定用インピーダ
    ンスが該アナログスイッチを介して前記ゲイン設定端子
    に接続されていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の自動ゲイン切替回路付き電動機制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ゲイン定数決定用インピーダンスは
    2個設けられ、 前記ゲイン定数切替信号発生回路は、前記基準信号を発
    生する基準信号発生回路と、速度指令信号及び基準信号
    がそれぞれ反転入力端子及び非反転入力端子に入力さ
    れ、出力端子が前記アナログスイッチの制御端子に接続
    された比較器とからなり、該比較器の出力端子と非反転
    入力端子との間に帰還抵抗が接続されていることを特徴
    とする請求項3に記載の自動ゲイン切替回路付き電動機
    速度制御装置。
  5. 【請求項5】 各ゲイン定数決定用インピーダンスは抵
    抗と該抵抗に直列に接続されたコンデンサとからなって
    いる請求項1,2,3または4のいずれか1つに記載の
    自動ゲイン切替回路付き電動機制御装置。回路付き電動
    機速度制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002186272A (ja) * 2000-12-12 2002-06-28 Nidec Shibaura Corp モータの制御装置
KR100989956B1 (ko) * 2008-06-30 2010-10-26 전자부품연구원 자동이득 보상 기능을 갖는 모터 제어기 및 그의 제어방법

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