JPH07222238A - ディジタル移動通信システムおよびデータ伝送方法 - Google Patents

ディジタル移動通信システムおよびデータ伝送方法

Info

Publication number
JPH07222238A
JPH07222238A JP6010848A JP1084894A JPH07222238A JP H07222238 A JPH07222238 A JP H07222238A JP 6010848 A JP6010848 A JP 6010848A JP 1084894 A JP1084894 A JP 1084894A JP H07222238 A JPH07222238 A JP H07222238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
terminal
signal
data transmission
modem
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6010848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3136884B2 (ja
Inventor
Shinji Kamibayashi
真司 上林
Koichi Sawai
浩一 沢井
Fumiyuki Adachi
文幸 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP06010848A priority Critical patent/JP3136884B2/ja
Publication of JPH07222238A publication Critical patent/JPH07222238A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3136884B2 publication Critical patent/JP3136884B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル移動通信において、制御局装置の
経済化、処理量の軽減をはかるとともに、データ伝送の
信頼性向上および遅延短縮を実現する。 【構成】 移動局5にモデムを設けず、移動局のデータ
端末1と移動機5をディジタルインタフェースで接続す
るとともに、制御局7のデータ伝送装置15に複数のモ
デム17等を用意して選択可能とする。また、データ伝
送装置15にデータ信号/音声信号処理機能を持たせ
る。また、データ通信確立のための初期手順を制御チャ
ネルを用いず、情報チャネル内で行ない、無線区間はデ
ータ圧縮した信号を伝送する。さらに、無線区間のチャ
ネル切替時に旧チャネルと新チャネルを両方データ伝送
装置15に接続することにより、データ伝送装置15は
受信信号から正確にチャネル切替のタイミングを検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル移動通信に
おいて、モデムまたはターミナルアダプタを用いてデー
タ伝送を行なうシステムおよび方法に関し、特に移動局
にモデム等を設置せず移動局と端末のインタフェースを
ディジタルインタフェースとするディジタル移動通信シ
ステムおよびデータ伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル移動通信システムによ
るデータ伝送方法は、図2に示すとおりである。図2を
用い、移動局のデータ端末から固定網側のデータ端末へ
データを伝送する場合について説明する。移動局側のデ
ータ端末1は、データをディジタル信号で移動局のモデ
ム2へ送信する。移動局のモデム2は、前記ディジタル
信号を変調して、アナログ信号を移動機5のデータ伝送
回路4へ送信する。データ伝送回路4は、モデム3を有
し、前記アナログ信号をモデム3で受信し、ディジタル
信号に変換した後、誤り訂正、符号化等を行ない、移動
通信用のディジタル無線信号のフレームを構成して出力
する。移動機5は、前記移動通信用ディジタル無線信号
を変調して基地局6へ送信する。基地局6は、前記移動
通信用ディジタル無線信号を変調して基地局6へ送信す
る。基地局6は、前記移動通信用ディジタル無線信号を
復調して制御局7へ送信する。制御局7の交換機8は、
前記移動通信用ディジタル無線信号が音声信号かデータ
信号かを識別し、データ信号の場合は前記移動通信用デ
ィジタル無線信号をデータ伝送装置9へ出力する。デー
タ伝送装置9は、モデム10を有し、前記移動通信用デ
ィジタル無線信号を復号した後モデム10により変調
し、アナログ信号を公衆網11を経由して固定網側のモ
デム12へ送信する。固定網側のモデム12は、前記ア
ナログ信号を復調してディジタル信号を固定網のデータ
端末13へ送信する。以上の手順により、移動局のモデ
ム1から固定網側のモデム13へデータが伝送される。
この場合、通信回線に4個のモデム2,3,10,12
が挿入されることになる。移動局同志がデータ通信を行
なう場合は、公衆網11の先にデータ伝送装置のモデム
が接続され、移動局のデータ端末までの間には6個のモ
デムが挿入されることになる。なお、音声信号伝送のた
めには、データ伝送装置とは別に音声処理機能を有する
音声伝送装置が必要である。
【0003】次に、図3を用い、データ通信を確立する
ための初期手順について説明する。図3に示すように、
チャネル切替は、データ伝送装置9より基地局側に設置
されたチャネル切替スイッチ22により実現する。ここ
で、移動局5が基地局61から62へチャネル切替する
場合について説明する。チャネル切替前には、チャネル
切替スイッチ22は、通信回線を交換機81に接続して
おり、移動機5が送信した移動通信用ディジタル無線信
号は、基地局61、交換機81を経て、データ伝送装置
9に接続されている。チャネル切替時にチャネル切替ス
イッチは通信回線を交換機82へ切替え、チャネル切替
後は、移動機5が送信した移動通信用ディジタル無線信
号は、基地局62、交換機82を経てデータ伝送装置9
に接続される。このように、ディジタル移動通信におけ
る従来のデータ伝送法は、データ端末と移動機はモデム
を介してアナログインタフェースで接続され、モデムは
1種類で固定である。また、通信回線に4個(移動局対
固定網の通信の場合)または6個(移動局同志の通信の
場合)という多くのモデムが挿入される。また、データ
通信確立のための初期手順は制御回線を用いて実現す
る。さらに、チャネル切替はデータ伝送装置より基地局
側に設置されたチャネル切替スイッチにより実現する。
【0004】なお、この種の方法に関するものしては、
例えば特開平4−104529号公報がある。この方法
では、移動局側と基地局側で伝送速度を指定する手段
と、有線系で使用するモデムを基地局側に設置したモデ
ムプールから自動的に選択する手段と、音声/データの
自動切替手段と、無線回線網上での通信を統一するデー
タパケット化手段とを設け、有線回線系に接続されたD
CEとディジタルセルラ回線網に接続されているDCE
間のデータ通信をトランスペアレントに行なうシステム
を実現しようとしている。また、基地局側のデータ伝送
装置は交換機(MSL)より基地局側に配置され、モデ
ムの選択は端末からの制御(外部スイッチ)で行なわれ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記図2、図3に示し
た従来技術では、次の(1)〜(6)に示す問題があっ
た。 (1)データ端末と移動機はモデムを介して接続される
ため、移動局側のモデム2および固定網側のモデム12
は、移動機5のデータ伝送回路4が具備するモデム3、
およびデータ伝送装置9のモデム10と同じものでなけ
ればならず、自由にモデムを選択できない。 (2)通信回線に4個または6個のモデムが挿入され、
信頼性の低下、遅延時間の増加等が生じる。 (3)ターミナルアダプタ等を用いるディジタル信号に
よるデータ通信はできない。 (4)データ通信確立のための初期手順は制御回線を用
いるため、制御回線の負荷が増えたり、制御局の処理量
が増えたりする。 (5)無線区間のチャネル切替のタイミングとチャネル
切替スイッチのスイッチングのタイミングを一致させる
ことが困難であり、無線区間でデータの欠落が生じ、再
送を行なうため、無視できない遅延が生じる。 (6)データ伝送装置とは別に音声処理機能を有する音
声伝送装置が必要であり、経済化が難しく、制御局の処
理量が増える。また、特開平4−104529号公報に
記載されている技術では、次に示す問題があった。 (1)データ伝送装置が交換機よりも基地局側にあるた
め、移動機の移動によるチャネル切替え(ハンドオーバ
ー)をサポートするための構成が必要である。 (2)モデムプール内のモデムを選択する場合、端末か
らの制御(外部スイッチ)によって行なっているため、
ハード構成が複雑になり、移動局側でモデム種別、機能
等を意識する必要がある。また、回線品質に応じたモデ
ムを自動的に選択してスループットを向上させる方法に
ついては配慮がなされていない。 (3)スループット向上の方法については配慮がなされ
ていない。 (4)移動機によるチャネル切替時のデータ欠落につい
ては配慮がなされていない。 (5)移動局間のデータ通信における伝送遅延および信
頼度については配慮がなされていない。
【0006】本発明の目的は、移動局にモデムを設け
ず、移動局のデータ端末と移動機をディジタルインタフ
ェースで接続し、制御局のデータ伝送装置に複数のモデ
ムを用意して自由にモデムを選択可能とし、通信回線に
挿入されるモデムの数を常に2個以下とし、信頼性を向
上するとともに、遅延時間を短縮すること、データ通信
確立のための初期手順を制御チャネルを用いず、情報チ
ャネル内で行ない、制御回線、制御局に負担をかけない
こと、無線区間はデータ圧縮した信号を伝送することに
よりスループットを向上すること、データ信号処理機
能、音声信号処理機能を両方具備する装置を用いること
により、制御局装置の経済化、処理量の軽減を図るこ
と、および、無線区間のチャネル切替時に旧チャネルと
新チャネルを両方データ伝送装置に接続し、データ伝送
装置は受信信号から正確にチャネル切替のタイミングを
検出し、データ欠落を最小限に抑えることが可能なディ
ジタル移動通信システムおよびデータ伝送方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のディジタル移動通信システムは、移動局に
は、データ端末からモデム等(モデムあるいはターミナ
ルアダプタ)の制御信号およびデータ信号を受信し、移
動通信用のディジタル無線信号のフレームを構成して基
地局に送信する手段(図1の14)と、基地局から移動
通信用のディジタル無線信号を受信し、基地局側のモデ
ム等が出力する制御信号およびデータ信号を復号してデ
ータ端末に送信する手段(図1の14)を有し、また、
基地局(図1の6)には、移動局からディジタル無線信
号を受信し、復調して制御局へ送信する手段と、制御局
からディジタル信号を受信し、移動通信用のディジタル
無線信号のフレームを構成して移動局へ送信する手段と
を有し、また、制御局の交換機(図1の8)には、移動
局がデータ通信を行なっているか否かを検出する手段
と、データ通信の場合は通信回線にデータ伝送装置を接
続する手段とを有し、また、制御局のデータ伝送装置
(図1の15)は、交換機より公衆網側に配置されてお
り、複数のモデム等(図1の17、18)と、ディジタ
ル信号を受信し制御信号およびデータ信号を復号して、
複数のモデム等の中から、使用するものを選択する手段
(図1の16、19)と、選択したモデム等を制御信号
により制御する手段(図1の19)と、そのモデム等が
移動局のデータ端末へ出力する制御信号およびデータ信
号を符号化して制御局および基地局を経て移動局へ送信
する手段(図1の16)と、そのモデム等が固定網側の
データ端末へ出力するデータ信号を、公衆網を経て、そ
のデータ端末へ送信する手段(図1の19)とを有する
ことに特徴がある。また、前記データ伝送装置には音声
信号処理手段(音声CODEC)を有することに特徴が
ある。また、本発明のデータ伝送方法は、上記のように
移動局にモデムを設けず、移動局のデータ端末と移動機
をディジタルインタフェースで接続し、制御局のデータ
伝送装置に複数のモデム等を用意して自由にモデム等を
選択可能とし、通信回線に挿入されるモデムの数を常に
2個以下とすること、データ通信確立のための初期手順
を制御チャネルを用いず、情報チャネル内で行なうこ
と、無線区間はデータ圧縮した信号を伝送すること、デ
ータ処理装置の音声信号/データ信号処理機能によって
音声通信またはデータ通信を行なうこと等に特徴があ
る。
【0008】
【作用】本発明においては、移動局にモデムを設けず、
移動局のデータ端末と移動機をディジタルインタフェー
スで接続し、制御局のデータ伝送装置に複数のモデム等
を用意して移動局からの制御信号により、モデム等の選
択、制御を行なう。このため、信頼性を向上するととも
に遅延時間を短縮することができる。また、移動局は、
モデム制御信号を情報チャネルで伝送し、移動局と制御
局のデータ伝送装置の間で直接制御信号の送受信を行な
うことにより、制御回線、制御局に負担をかけない。ま
た、データ伝送装置は、固定網のデータ端末が使用して
いるモデム等との間のリンク確立手順の中で固定網のデ
ータ端末の使用しているモデム等が送信する信号から、
モデム等の種別を識別し、使用するモデム等を決定する
ことによって、信頼性を向上することができる。また、
データ伝送装置は、基地局から受信レベル情報または誤
り率等の回線品質情報を受け取り、または情報チャネル
の誤り検出の頻度から回線品質を推定し、使用するモデ
ム等の選択およびモデム等の伝送速度を決定することに
よって、信頼性を向上することができる。また、無線区
間については、データ圧縮した信号を伝送するので、ス
ループットを向上することができる。また、無線区間の
チャネル切替時に旧チャネルと新チャネルを両方データ
伝送装置に接続することにより、データ伝送装置は正確
にチャネル切替のタイミングを検出し、相手データ端末
をモデム等に対してチャネル切替に伴う瞬断を生じさせ
ず、データの欠落を最小限に抑えることができる。ま
た、データ伝送装置は、公衆網側の出力信号内にディジ
タル制御信号をマッピングして送信し、公衆網側からデ
ィジタル制御信号を受信した場合は通信の相手がデータ
伝送装置であると判断し、以後伝送するデータ信号、制
御信号はモデム等を用いずディジタル信号のまま公衆網
を介して送受信することにより、移動機同志の通信の場
合には通信回線に挿入されるモデムの数を0個にするこ
とができる。また、制御局は、音声通信、データ通信に
拘らず全ての通信回線をデータ伝送装置に接続し、デー
タ伝送装置は、自装置内の複数のモデム等および音声C
ODECの中から一つを選択し、移動局の端末と固定網
の端末の間で音声通信またはデータ通信を行なう。これ
により、制御局の経済化および処理量の削減をはかるこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。まず、図1を用い、移動局側のデータ端末から固定
網側のデータ端末へデータを伝送する場合について説明
する。図1は、本発明の一実施例のディジタル移動通信
におけるデータ伝送方法を示す図である。本実施例で
は、移動局のデータ端末1は、データをディジタル信号
でモデムを介さず移動機5のデータ伝送回路14へ送信
する。データ伝送回路14は、データ圧縮、誤り訂正符
号化等を行ない、移動通信用のディジタル無線信号のフ
レームを構成して出力する。一方、移動機5は、前記移
動通信用ディジタル無線信号を変調して基地局6へ送信
する。基地局6は、前記移動通信用ディジタル無線信号
を復調して制御局7へ送信する。制御局7の交換機は前
記移動通信用ディジタル無線信号が音声信号かデータ信
号かを識別し、データ信号の場合は前記移動通信用ディ
ジタル無線信号をデータ伝送装置15へ出力する。従っ
て、移動局対固定網の通信の場合、通信回線に挿入され
るモデムの数は2個であり、移動局同志の通信の場合に
は0個である。
【0010】このデータ伝送装置15は、無線信号処理
部16、モデム部17、ターミナルアダプタ部18、制
御部19から構成される。無線信号処理部16は、前記
移動通信用ディジタル無線信号を入力し、誤り訂正符号
の復号、ARQ処理、データ圧縮の復元等を行ない、制
御信号は制御部19へ出力し、データ信号は制御部19
から指定されたモデムまたはターミナルアダプタを選択
し、無線信号処理部16、モデム部17、ターミナルア
ダプタ部18を制御する。こうして選択されたモデム
は、データ信号を変調し、公衆網11を経由して固定網
側のモデム12へ送信する。また、制御部19がターミ
ナルアダプタを選択した場合は、選択されたターミナル
アダプタは、データ信号をISDN網20を経由して固
定網のターミナルアダプタ21へ送信する。なお、固定
網側のデータ端末から移動局のデータ端末へデータを伝
送する場合も同様である。
【0011】本実施例では、モデムの選択、制御は通信
回線確立後、情報チャネルを用いて行なう。従って、情
報チャネルに制御信号とデータ信号が混在する。これを
区別するためには、情報チャネルのヘッダに制御信号と
データ信号を識別するビットを設けるか、制御信号にユ
ニークワードを付加する方法が有効である。また、デー
タ伝送装置15内にモデム、ターミナルアダプタと並列
に音声CODECを配置してもよい。すなわち、交換機
8は、音声通信、データ通信に拘らず全ての通信回線を
データ伝送装置に接続し、データ伝送装置15は、情報
チャネルにマッピングされた移動局からの制御信号また
は交換機からの制御信号により複数のモデム、ターミナ
ルアダプタ、音声CODECの中から一つを選択する構
成とする。この場合、音声CODECを別装置にする必
要はなく、システム構成の簡素化、経済化の面で有効で
ある。なお、データ伝送装置15は、固定網側のモデム
等から受信する信号の変調方式、伝送速度からその種別
を識別することができる。この情報に基づいてデータ伝
送装置15が使用するモデム等を決定してもよい。ま
た、データ伝送装置15は、通信の開始の最初のモデム
信号に先だって予め定めた特定の制御信号を公衆網11
へ送信し、また公衆網11から上記制御信号を受信する
と、通信の相手は別のデータ伝送装置であって移動局間
のデータ通信であることを識別し、モデムを用いず基地
局6から受信した信号をそのまま、あるいは誤り訂正の
みを行ない、ディジタル信号のまま公衆網を介して送受
信する方法も有効である。この方法により、伝送遅延の
短縮、信頼度の向上が可能である。また、基地局6は、
移動通信用ディジタル無線信号を復調して制御局7へ送
信するが、復調信号に加えて受信レベル情報または誤り
検出頻度等の回線品質情報または判定情報を送れば、デ
ータ伝送装置15はこれらの情報を用いてさらに高品質
な復号ができる。また、データ伝送装置15において、
上記品質情報および情報チャネルの誤り検出頻度から回
線品質、無線区間の実効伝送速度を推定し、使用するモ
デムの種別、伝送速度を決定する方法も有効である。
【0012】次に、移動局が、基地局へチャネル切替を
する場合について説明する。図4は、本発明の一実施例
のデータ伝送方法におけるチャネル切替方法を示す図で
ある。本実施例では、チャネル切替前には、移動機5が
送信した移動通信用ディジタル無線信号は、基地局6
1、交換機81を経てデータ伝送装置15に接続されて
いる。チャネル切替直前には、交換機81の出力と交換
機82の出力を両方データ伝送装置15に接続する。こ
のとき、データ伝送装置15は、交換機81の出力信号
と交換機82の出力信号を両方チェックし、チャネル切
替のタイミングを正確に検出し、データの欠落なく公衆
網へ出力する。チャネル切替のタイミングを検出する方
法は、具体的には、情報チャネルの誤り検出、基地局か
らの無線同期情報、受信レベル情報等が考えられる。無
線同期情報とは、基地局が移動機からの無線信号の同期
が取れている状態か否かを示す情報である。例えば、デ
ータ伝送装置15は、基地局61からの信号が同期確立
状態の間、基地局61からのデータを公衆網11へ出力
し、基地局61からの信号が同期はずれになるとダミー
信号を公衆網11へ出力し、基地局62からの信号が同
期確立すると基地局62からのデータを公衆網11へ出
力する。このようにして、上りデータ信号の欠落を移動
機のチャネル切替に要する時間のみに抑えることができ
る。この間、データ伝送装置15は、公衆網11から受
信したデータを基地局61、62の両方へ出力する。こ
のようにすれば、移動機5は、チャネル切替直後から下
りデータ信号を受信できるため、下りデータ信号の欠落
を移動機のチャネル切替に要する時間のみに抑えること
ができる。チャネル切替後は、交換機82の出力のみを
データ伝送装置15に出力する。なお、データ伝送装置
15は交換機81,82よりも公衆網11側にあるた
め、ハンドオーバーをサポートするための特別な構成は
不要である。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、ディジタル移動通信に
おいて、移動局にモデムを設けず、移動局のデータ端末
と移動機をディジタルインタフェースで接続し、制御局
のデータ伝送装置に複数のモデムを用意して自由にモデ
ムを選択すること、通信回線に挿入されるモデムの数を
2個(移動局対固定網の通信の場合)または0個(移動
局同志の通信の場合)とし、信頼性を向上するとともに
遅延時間を短縮すること、データ通信確立のための初期
手順を制御チャネルを用いず情報チャネルで行ない、制
御回線、制御局に負担をかけないこと、無線区間はデー
タ圧縮した信号を伝送することによりスループットを向
上させること、データ信号処理機能、音声信号処理機能
を両方具備する装置を用いることにより、制御局装置の
経済化、処理量の軽減を図ること、および、無線区間の
チャネル切替時に旧チャネルと新チャネルを両方データ
伝送装置に接続し、データ伝送装置は受信信号から正確
にチャネル切替のタイミングを検出しデータ欠落を最小
限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のディジタル移動通信システ
ムにおけるデータ伝送方法を示す図である。
【図2】従来のディジタル移動通信システムにおけるデ
ータ伝送方法を示す図である。
【図3】従来のディジタル移動通信システムのデータ伝
送方法におけるチャネル切替方法を示す図である。
【図4】本発明の一実施例のディジタル移動通信システ
ムのデータ伝送方法におけるチャネル切替方法を示す図
である。
【符号の説明】
1 データ端末 2 モデム 3 モデム 4 データ伝送回路 5 移動機 6 基地局 7 制御局 8 交換機 9 データ伝送装置 10 モデム 11 公衆網 12 モデム 13 データ端末 14 データ伝送回路 15 データ伝送装置 16 無線信号処理部 17 モデム部 18 ターミナルアダプタ部 19 制御部 20 ISDN網 21 データ端末 22 チャネル切替スイッチ 61 基地局 62 基地局 81 交換機 82 交換機

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ端末および該データ端末に接続さ
    れた移動機を有する移動局と、該移動局との無線通信機
    能を有する基地局と、該基地局および公衆網に接続さ
    れ、交換機およびデータ伝送装置からなる制御局と、モ
    デムかターミナルアダプタの何れかを介して公衆網に接
    続された固定網側のデータ端末とを備えたディジタル移
    動通信システムにおいて、移動局は、データ端末からモ
    デムかターミナルアダプタの何れかの制御信号およびデ
    ータ信号を受信し、移動通信用のディジタル無線信号の
    フレームを構成して基地局に送信する手段と、基地局か
    ら移動通信用のディジタル無線信号を受信し、基地局側
    のモデムかターミナルアダプタの何れかが出力する制御
    信号およびデータ信号を復号してデータ端末に送信する
    手段を有し、基地局は、移動局から前記ディジタル無線
    信号を受信し、復調して制御局へ送信する手段と、制御
    局からディジタル信号を受信し、移動通信用のディジタ
    ル無線信号のフレームを構成して移動局へ送信する手段
    とを有し、制御局の交換機は、移動局がデータ通信を行
    なっているか否かを検出する手段と、データ通信の場合
    は通信回線にデータ伝送装置を接続する手段とを有し、
    データ伝送装置は、該交換機より公衆網側に配置されて
    おり、複数のモデムおよびターミナルアダプタと、ディ
    ジタル信号を受信し制御信号およびデータ信号を復号し
    て、該複数のモデムおよびターミナルアダプタの中から
    使用するものを選択する手段と、選択したモデムかター
    ミナルアダプタの何れかを制御信号により制御する手段
    と、該モデムかターミナルアダプタの何れかが移動局の
    データ端末へ出力する制御信号およびデータ信号を符号
    化して制御局および基地局を経て移動局へ送信する手段
    と、該モデムかターミナルアダプタの何れかが固定網側
    のデータ端末へ出力するデータ信号を、公衆網を経て該
    データ端末へ送信する手段とを有することを特徴とする
    ディジタル移動通信システム。
  2. 【請求項2】 上記データ伝送装置は、音声信号を処理
    する手段を有することを特徴とする請求項1記載のディ
    ジタル移動通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のディジタル移動通信シス
    テムを用いたデータ伝送方法において、上記移動局のデ
    ータ端末と固定網側のデータ端末の間でデータ通信を行
    なう場合、モデムかターミナルアダプタの何れかの制御
    信号を情報チャネルを用いて伝送し、移動局と制御局の
    データ伝送装置の間で、直接制御信号の送受信を行なう
    ことを特徴とするデータ伝送方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のディジタル移動通信シス
    テムを用いたデータ伝送方法において、上記移動局のデ
    ータ端末と固定網側のデータ端末の間でデータ通信を行
    なう場合、データ伝送装置は、固定網側のデータ端末の
    モデムかターミナルアダプタの何れかとのリンク確立手
    順の中で、固定網側のデータ端末のモデムかターミナル
    アダプタの何れかが送信する信号から、固定網側のデー
    タ端末のモデムかターミナルアダプタの何れかの種別を
    識別し、使用するモデムかターミナルアダプタの何れか
    を決定することを特徴とするデータ伝送方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のディジタル移動通信シス
    テムを用いたデータ伝送方法において、上記移動局のデ
    ータ端末と固定網側のデータ端末の間でデータ通信を行
    なう場合、データ伝送装置は、基地局から受信レベル情
    報か回線品質情報の何れかを受け取るか、情報チャネル
    の誤り検出の頻度から回線品質を推定するかして、使用
    するモデムかターミナルアダプタの何れかを選択し伝送
    速度を決定することを特徴とするデータ伝送方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のディジタル移動通信シス
    テムを用いたデータ伝送方法において、上記移動局のデ
    ータ端末と固定網側のデータ端末の間でデータ通信を行
    なう場合、移動局およびデータ伝送装置は、それぞれの
    データ端末から受信した信号をデータ圧縮し、無線区間
    では圧縮した信号を伝送することを特徴とするデータ伝
    送方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のディジタル移動通信シス
    テムを用いたデータ伝送方法において、上記移動局のデ
    ータ端末と固定網側のデータ端末の間でデータ通信を行
    なう場合、無線区間のチャネル切替時に、旧チャネルと
    新チャネルを両方ともデータ伝送装置に接続し、データ
    伝送装置は、基地局からの受信信号からチャネル切替の
    最適タイミングを検出することを特徴とするデータ伝送
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のディジタル移動通信シス
    テムを用いたデータ伝送方法において、上記データ伝送
    装置は、公衆網側の出力信号内にディジタル制御信号を
    マッピングして送信し、公衆網からディジタル制御信号
    を受信した場合は、通信の相手がデータ伝送装置である
    判断し、以後伝送するデータ信号および制御信号はディ
    ジタル信号のまま公衆網を介して送受信することを特徴
    とするデータ伝送方法。
  9. 【請求項9】 請求項2記載のディジタル移動通信シス
    テムを用いたデータ伝送方法において、上記移動局のデ
    ータ端末と固定網側のデータ端末の間でデータ通信を行
    なう場合、制御局は、音声通信、データ通信を含む全て
    の通信回線をデータ伝送装置に接続し、データ伝送装置
    は、移動局からの制御信号およびデータ信号を受信し、
    複数のモデム、ターミナルアダプタおよび音声信号処理
    手段の中から一つを選択して前記制御信号により制御
    し、該選択したモデムかターミナルアダプタか音声信号
    処理手段の何れかが移動局のデータ端末へ出力する制御
    信号およびデータ信号を符号化して、制御局および基地
    局を経て移動局へ送信し、該選択したモデムかターミナ
    ルアダプタか音声信号処理手段の何れかが固定網側へ出
    力する情報信号を公衆網を経て固定網側のデータ端末へ
    送信することにより、移動局のデータ端末と固定網側の
    データ端末の間で音声通信およびデータ通信を行なうこ
    とを特徴とするデータ伝送方法。
JP06010848A 1994-02-02 1994-02-02 ディジタル移動通信システムおよびデータ伝送方法 Expired - Fee Related JP3136884B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06010848A JP3136884B2 (ja) 1994-02-02 1994-02-02 ディジタル移動通信システムおよびデータ伝送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06010848A JP3136884B2 (ja) 1994-02-02 1994-02-02 ディジタル移動通信システムおよびデータ伝送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07222238A true JPH07222238A (ja) 1995-08-18
JP3136884B2 JP3136884B2 (ja) 2001-02-19

Family

ID=11761778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06010848A Expired - Fee Related JP3136884B2 (ja) 1994-02-02 1994-02-02 ディジタル移動通信システムおよびデータ伝送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3136884B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5652388B2 (ja) * 2009-03-06 2015-01-14 日本電気株式会社 通信レート制御方法、送信装置および通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3136884B2 (ja) 2001-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2205571C (en) Up link macro diversity method and apparatus in a digital mobile radio communication system
US6181948B1 (en) Radio base station receiving data transmission system for uplink site diversity of mobile communication system
AU671340B2 (en) Method and apparatus for controlling switched antenna diversity systems
JP2596388B2 (ja) ディジタルコードレス電話システム
JP3248725B2 (ja) デジタルセル式無線ネットワークのデータ送信量を増加する構成
US5926755A (en) Method and an arrangement for conducting multiple calls simultaneously
EP1149502B1 (en) Tone detection elimination
WO1995025407A1 (en) Modem for packet and circuit switched communication
WO2001058109A1 (en) Negotiation of used communication mode in a telecommunications system
JP2001502488A (ja) 複数レート無線通信システムと端末
FI101760B (fi) Signalointimenetelmä ja digitaalinen radiojärjestelmä
JPH09312604A (ja) 間欠送信制御装置
AU696541B2 (en) Method for performing encoding in a cellular network
JP3136884B2 (ja) ディジタル移動通信システムおよびデータ伝送方法
JPH0530006A (ja) 無線通信システムおよびこのシステムで使用される無線通信装置
JPH11196037A (ja) デジタルデータ通信システムおよび方法
JPH04100360A (ja) 速度選択通信処理装置
JP3120836B2 (ja) Codec1リンク制御方法及びcodec1リンク接続制御基地局
JP2547126B2 (ja) Tdma移動体通信端末
JPS6022837A (ja) 移動通信用画像デ−タ伝送方式
JP2684125B2 (ja) 音声処理装置
JPH04104529A (ja) ディジタルセルラにおけるデータ通信方式
JP2001525134A (ja) 同期誤りの訂正方法および無線システム
EP1734776A1 (en) Method for SACCH signaling
JPH11346388A (ja) ディジタル無線システム及び無瞬断ハンドオーバ方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071208

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees