JPH07221798A - 2値化雑音信号発生方法とその装置 - Google Patents

2値化雑音信号発生方法とその装置

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JPH07221798A
JPH07221798A JP6007614A JP761494A JPH07221798A JP H07221798 A JPH07221798 A JP H07221798A JP 6007614 A JP6007614 A JP 6007614A JP 761494 A JP761494 A JP 761494A JP H07221798 A JPH07221798 A JP H07221798A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 確率特性が既知であり、帯域幅を持った電気
雑音信号から、1と0の系列から成るデジタル形式の乱
数信号を得ることを技術的課題とし、広い分野で簡単に
かつ有効に利用できる2値化雑音信号を得る。 【構成】 雑音信号を独立した時間間隔の周期Tの標本
化パルスでサンプルしてサンプル値を得、該サンプル値
をA/D変換の精度でディジタル化して標本化値とし、
クロックパルスのカウント数と標本化値が一致した時点
に一致パルスを出力し、標本化パルスと同期しているデ
ューティー比の矩形波信号と一致パルスの論理演算AN
Dをとって、矩形波信号に同期した2値化雑音信号を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、システムのランダムデ
ータによるシュミレーション、システムパラメタのラン
ダムな選択、或いはデジタル情報のランダムな符号変換
等に利用される2値化雑音信号の発生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、ノイズツエナーダイオードから
の電子雪崩効果によって生成される電気雑音信号は、極
めて低い周波数(10Hz程度)から数10MHz帯程度ま
で電力スペクトラムが平坦なガウス性白色雑音であるこ
とが知られており、これを利用したアナログ雑音発生器
が通信回線の情報伝送品質の特性試験等に使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このア
ナログ雑音発生器からの出力信号はアナログ波形である
ので、デジタル的信号の取扱いが主流となっている現
在、システムパラメタのランダムな選択、デジタル情報
のランダムな符号変換等への応用には、更に何らかの変
換が必要であると云う問題があった。
【0004】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、確率的特性
の既知であり、かつ所定の帯域に制限された電気雑音信
号から、1と0の2値系列から成るデジタル形式の乱数
信号を得ることを技術的課題とし、もってデジタル技法
の分野において簡単にかつ有効に利用できる2値化雑音
信号発生方法および装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の方法手段は、変動レベルが一様な確率密度を
有する雑音信号N(t) を、統計的に独立した時間間隔e
の周期Tを有する標本化パルスP2 でサンプリングして
サンプル値nを得ること、このアナログ値であるサンプ
ル値nを、量子化精度1/2m (mビット)を有するA
/D変換器でディジタル化してディジタル標本化値Sと
すること、標本化パルスP2 と同期すると共に、A/D
変換の精度1/2m を周期Tに対して周期T0 =T/2
m とするクロックパルスP1 のカウント数が、標本化値
Sと一致した時点に一致パルスP3 を出力すること、標
本化パルスP2 と同期すると共に、この標本化パルスP
2 と等しい周期Tをもつデューティー比γ%の矩形波信
号S(t) と一致パルスP3 の論理演算ANDをとって、
矩形波信号S(t) に同期した2値化雑音信号Rを得るこ
と、にある。
【0006】また、本発明の構成手段は、変動レベルが
一様な確率密度を有する雑音信号N(t) を出力する雑音
信号発生器を有すること、この雑音信号発生器からの雑
音信号N(t) を、統計的に独立した時間間隔eの周期T
を有する標本化パルスP2 でサンプリングしてサンプル
値nを得、このアナログ値であるサンプル値nを、量子
化数2m (mビット)でディジタル化してディジタル標
本化値Sとし、この標本化値Sを次の標本化パルスP2
入力時点まで記憶するA/D変換器を有すること、標本
化パルスP2 と同期すると共に、A/D変換の精度1/
m を周期T0 (=T/2m )とするクロックパルスP
1 をカウントするアップカウンタを有すること、このア
ップカウンタのカウント数と、A/D変換器に記憶され
た標本化値Sとの一致時点に一致パルスP3 を出力する
比較器を有すること、標本化パルスP2 と同期すると共
に、等しい周期Tを有するデューティー比γ%の矩形波
信号S(t) を出力する矩形波発生器を有すること、この
矩形波発生器からの矩形波信号S(t) と一致パルスP3
の論理演算ANDをとって、矩形波信号S(t) に同期し
た2値化雑音信号Rとして出力する同期整形回路を有す
ること、にある。
【0007】雑音信号発生器の雑音発生源を、ノイズツ
エナーダイオードとするのが有効である。
【0008】2値化雑音信号Rの処理対象である情報信
号の速度に従って得られる統計的に独立な時間間隔e
を、A/D変換器の量子化数2m で分割した時間間隔を
その周期T0 とするクロックパルスP1 を成形し、この
クロックパルスP1 を1/2mに分周して標本化パルス
2 を成形するのが有利である。
【0009】
【作用】図1および図2は、本発明における各信号およ
びパルスの関係を示すもので、図1は矩形波信号S(t)
を主体として示し、図2は雑音信号N(t) を主体として
示している。
【0010】この図1および図2に示すように、雑音信
号発生器が出力する雑音信号N(t)は、レベル電圧値E
と−Eとの間で、変動レベルが一様な確率密度をもつ不
規則なアナログ波形を有しており、クロックパルスP1
は、統計的に独立した時間間隔eで設定される周期Tを
A/D変換器の量子化数2m で分割したT/2m を周期
0 としており、矩形波発生器が出力する矩形波信号S
(t) は、クロックパルスP1 と同期し、かつ周期Tで
“1”と“0”のデューティー比がγ%(図1および図
2図示例では50%)の2値系列のディジタル信号とな
っており、そして標本化パルスP2 は、クロックパルス
1 を1/2m に分周して周期Tのパルス波となってい
るので、クロックパルスP1 との同期は保証されてい
る。
【0011】A/D変換器は、入力された雑音信号N
(t) を、同じく入力された標本化パルスP2 でサンプリ
ングしてアナログ値であるサンプル値nを得、このサン
プル値nをA/D変換の精度1/2m (このA/D変換
の精度1/2m は、クロックパルスP1 の周期T0 とT
0 =T/2m の関係にある。)でディジタル化してディ
ジタル標本化値Sとし、この標本化値Sを次の標本化パ
ルスP2 が入力されるまで記憶する。
【0012】アップカウンタは、標本化パルスP2 と同
期してクロックパルスP1 をカウントするが、このクロ
ックパルスP1 をA/D変換器の量子化数2m である2
m を数えて0に復帰するので、このアップカウンタのカ
ウント値は、T/2m を最小時間幅単位とした時間幅信
号となる。
【0013】比較器は、A/D変換器に記憶された標本
化値Sとアップカウンタのカウント値とを常時比較し、
アップカウンタのカウント値が標本化値Sに一致した時
点、すなわちカウント値が標本化値Sに達した時点で一
致パルスP3 を出力する。
【0014】同期整形回路は、矩形波発生器からの矩形
波信号S(t) と一致パルスP3 とを入力し、この矩形波
信号S(t) と一致パルスP3 の論理演算ANDをとって
目的とする2値化雑音信号Rを整形し、これを出力す
る。
【0015】一致パルスP3 は標本化パルスP2 の一周
期T内に必ず位置するのに対し、矩形波信号S(t) は標
本化パルスP2 と同期していると共に、同じ周期Tとな
っているので、一致パルスP3 は、矩形波信号S(t) の
一周期T内をT/2m の細かさで等分割した区間の何処
かに、必ずT/2m の精度で、かつ一様な生起位置に位
置することになり、このことは標本化値Sを、矩形波信
号S(t) の周期T内で時間軸t方向へ変換したことに相
当する。
【0016】しかるに、矩形波信号S(t) のデューティ
ー比は正しくγ%に保持されているのであるから、一致
パルスP3 と論理演算ANDをとられる矩形波信号S
(t) の値が、一致パルスP3 の時点により“1”となる
か“0”となるかはγ%の確率で保証され、このことは
矩形波信号S(t) の周期T毎に生起する“1”か“0”
が、統計的に独立かつ生起頻度一様のランダムな2値化
系列を生成することが保証された、2値化雑音信号Rを
生成することになる。 〇独立性・・・・・・・・矩形波信号S(t) の周期T間
での値、すなわち2値化雑音信号Rの値に相関がないこ
と。 〇生起頻度・・・・・・・矩形波信号S(t) の周期T中
に生起する値“1”または“0”がγ%の一様な確率密
度をもつこと。
【0017】矩形波信号S(t) のデューティー比γ%
は、雑音信号N(t) の変動レベルが一様な確率密度とは
関係なしに、任意にかつ簡単に設定できるものであるの
で、この矩形波信号S(t) のデューティー比γ%に従っ
て、任意の一様な確率密度の2値化雑音信号Rを簡単に
得ることが可能である。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。図3は、本発明装置の電気的構成の一実施
例を示すブロック構成図で、雑音信号N(t) を発生する
雑音信号発生器1と、クロックパルス発生器2と、クロ
ックパルス発生器2からのクロックパルスP1 をカウン
トするアップカウンタ6と、クロックパルス発生器2か
らのクロックパルスP1 を1/2m に分周して標本化パ
ルスP2 を生成出力する標本化パルス発生器3と、雑音
信号N(t) と標本化パルスP2 を入力するA/D変換器
4と、A/D変換器4の標本化値Sとアップカウンタ6
のカウント値とを比較する比較器7と、標本化パルスP
2 に従って矩形波信号S(t) を生成する矩形波発生器8
と、矩形波信号S(t) と比較器7からの標本化値パルス
3 の論理演算ANDをとって、矩形波信号S(t) に同
期した2値化雑音信号Rを生成する同期整形回路9と、
から構成されている。
【0019】雑音信号発生器1は、図4に示す構成とな
っていて、得られる2値化雑音信号Rのランダム性を自
然(人工的な規則性のない)に保つ上で有利であるよう
に、ノイズツェナーダイオード11と、このノイズツェ
ナーダイオード11に必要な電流を流す直流電源12
と、ノイズツェナーダイオード11に電子雪崩を起こす
に適当な電流を流すための制限抵抗と、直流分除去用の
コンデンサを組付けた帯域制限用低域濾波器を内蔵した
直流分除去増幅器13とから構成される一対の雑音信号
発生回路10を有している。
【0020】この雑音信号発生回路10から出力される
一次雑音信号N1 の周波数成分は、直流分除去増幅器1
3の帯域制限用低域濾波器によりカットオフ周波数fn
に制限されており、この一次雑音信号N1 は、キャリヤ
オシレータ15からのキャリヤ周波数fo を平衡変調器
14で平衡変調することによって、周波数成分をキャリ
ヤ周波数fo を中心とする領域に周波数変換した二次雑
音信号N2 に生成される。
【0021】キャリヤオシレータ15からのキャリヤ周
波数fo は、一方の平衡変調器14にはそのまま入力さ
れるが、他方の平衡変調器14には、位相を90°ずら
す位相シフタ16を介して入力されるので、一方の平衡
変調器14へのキャリヤ周波数fo の位相がcos(2πf
o t)であるのに対して、他方の平衡変調器14へのキャ
リヤ周波数fo の位相はsin(2πfo t)となり、一方の
二次雑音信号N2 に対して他方の二次雑音信号N2 は、
その位相が90°ずれていることになる。
【0022】両二次雑音信号N2 は、増幅器17で必要
なレベルに引き上げられた状態で、位相検波器18に入
力され、この位相検波器18で比較されてアナログ信号
波形の雑音信号N(t) に生成され、この雑音信号N(t)
は、変化速度が略1/fn であって、かつ両二次雑音信
号N2 の相互間位相が0〜2πラディアンの間一様に分
布する波形として得られる。
【0023】従って、カットオフ周波数fn を、2値化
雑音信号Rの処理対象である情報信号の速度に従って設
定することにより、1/fn が統計的に独立した時間間
隔eとなる。
【0024】なお、両雑音信号発生回路10におけるノ
イズツエナーダイオード11は、相互に全く独立したデ
バイスであることから、発生される一次雑音信号N1
統計的な性質は相互に独立である。但し、カットオフ周
波数fn の値および各増幅器13、17の利得、平衡変
調器14の特性は、一致するように調整しておく必要が
ある。
【0025】クロックパルス発生器2で生成されるクロ
ックパルスP1 は、カットオフ周波数fn から得られる
1/fn 、すなわち時間間隔eを、A/D変換器4の量
子化数2m で等分割した時間間隔の周期T0 (=T/2
m )をもつパルス波として生成され、アップカウンタ6
は、入力されたクロックパルスP1 をカウントし、この
カウント値を逐次mビットの2値化ディジタル信号とし
て出力信号として出力し、そのカウント数が2m になる
度に、すなわち周期Tの度に0に復帰する。
【0026】標本化パルス発生器3は、クロックパルス
1 を1/2m に分周して、時間間隔eの周期Tを有す
る、クロックパルスP1 と同期した標本化パルスP2
生成する。
【0027】A/D変換器4は、入力した雑音信号N
(t) を標本化パルスP2 でサンプリングし、このサンプ
ル値nをA/D変換してディジタル標本化値Sを得、こ
の標本化値Sを次の標本化パルスP2 が入力されるまで
記憶する。
【0028】図5は、A/D変換器4の一構成例を示す
もので、入力されるアナログ値をディジタル値に変換す
る変換器本体51 と、加算器52 と、減算器53 と、そ
して雑音信号N(t) を標本化パルスP2 でサンプリング
してサンプル値nを得るサンプリング部54 とから構成
されている。
【0029】変換器本体51 は、サンプリング部54
ら入力されたアナログ値であるサンプル値nを、1個の
ディジタル値である極性ビットPと、m個のディジタル
値であるデータビットDとにA/D変換して出力し、こ
のデータビットDを、極性ビットPの極性(例えば、極
性が正なら“1”、負なら“0”、或いはこの逆)に従
って、予めディジタル値化した雑音信号N(t) のレベル
電圧値Eを記憶している加算器52 または減算器53
振り分けて、加算器52 では〔E+D〕を、そして減算
器53 では〔E−D〕をそれぞれ演算し、ディジタル値
の標本化値Sを得る。
【0030】このA/D変換器4における、アナログ値
であるサンプル値nのディジタル値である標本化値Sへ
のディジタル変換は、A/D変換器4の量子化数2m
従って、2E/2m の精度で達成される。
【0031】図6は、A/D変換器4の他の実施例を示
すもので、変換器本体51 と、加算器52 とそしてサン
プリング部54 とから構成され、変換器本体51 に入力
される信号は、サンプリング部54 からのサンプル値n
を加算器52 で〔E+n〕の加算演算処理したものであ
るので、その全てが“正”となっているため、変換器本
体51 は極性ビットPを出力する必要はなく、単にmビ
ットのデータビットDを出力するものとなっている。
【0032】要するに、A/D変換器4においては、サ
ンプルして得られたアナログ電圧値であるサンプル値n
を、2E/2m の精度でディジタル化して2値化したm
ビットの標本化値Sとするのである。
【0033】比較器7は、A/D変換器4の標本化値S
とアップカウンタ6のアップカウント数値とを、ビット
バイビットで比較しており、アップカウンタ6のアップ
カウント数値がA/D変換器4に記憶された標本化値S
と一致した時点で一致パルスP3 を出力する。
【0034】この比較器7における標本化値Sとカウン
ト数値との比較は、標本化値Sおよびカウント数値共
に、A/D変換器4の量子化数2m を単位としてデジタ
ル化されたものであるので、必ず正確に一致することに
なる。
【0035】矩形波発生器8は、入力した標本化パルス
2 を基にして、標本化パルスP2の時間間隔eと等し
い周期Tをもつデューティー比γ%の矩形波信号S(t)
を生成するが、この矩形波発生器8で生成された矩形波
信号S(t) は、その周期Tが時間間隔eと等しいことか
ら明らかなように、この周期Tを量子化数2m で等分割
した値T/2m がクロックパルスP1 の周期TO となり
(図1および図2を参照)、クロックパルスP1 を2m
個カウントした時点で矩形波信号S(t) の1周期Tが完
了する。
【0036】同期整形回路9(図7参照)は、D型の前
段フリップフロップ19と、同じくD型の後段フリップ
フロップ20とから構成されており、前段フリップフロ
ップ19のD入力に矩形波信号S(t) を、そしてCK入
力に標本化値パルスP3 を入力し、また後段フリップフ
ロップ20のD入力に前段フリップフロップ19の出力
である中間2値化雑音信号R’を、そしてCK入力に矩
形波信号S(t) を入力し、この後段フリップフロップ2
0から生成した2値化雑音信号Rを出力する。
【0037】図8に示すように、前段フリップフロップ
19で生成された中間2値化雑音信号R’は、矩形波信
号S(t) のデューティー比γ%によって定められる一様
な生起確率をもったランダムな“1”と“0”の2値化
系列雑音信号となるが、この中間2値化雑音信号R’は
標本化パルスP2 の系列であるので、確実に矩形波信号
S(t) の1周期中に位置するものの、この矩形波信号S
(t) の1周期領域中での生起位置が一定せず、矩形波信
号S(t) とは矩形パルスの幅としては同期していない。
【0038】そこで、後段フリップフロップ20で、こ
の中間2値化雑音信号R’を矩形波信号S(t) でサンプ
リングして、中間2値化雑音信号R’を矩形波信号S
(t) に同期した2値化雑音信号Rに整形するのである。
【0039】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。2値化雑音の生起頻度が
デューティー比γ%で規制される一様なデジタル信号
(1または0に2値化した)を得ることができるので、
システムパラメタのランダムな選択或いはデジタル情報
のランダムな符号変換等の他、コンピュータシュミレー
ション時の乱数としても応用することができる等、広い
分野での有効な利用が可能である。
【0040】2値化雑音信号の生起頻度を、矩形波信号
のデューティー比γ%により確実にかつ正確に規制でき
るので、所望する生起頻度の2値化雑音信号を簡単に得
ることができる。
【0041】全体が簡単な構成であるので、その製作が
容易であると共に、その取付けおよび取扱いが容易であ
るので、既存の設備に対しても簡単にかつ容易に取付け
て取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理の説明に供する、矩形波信号
を主体とした信号波形線図。
【図2】本発明の動作原理の説明に供する、雑音信号を
主体とした信号波形線図。
【図3】本発明装置の一実施例の全体の電気回路構成を
示すブロック図。
【図4】図3に示した実施例の雑音信号発生器の回路構
成を示す、電気回路図。
【図5】図3に示した実施例のA/D変換器の一構成例
を示す、電気回路図。
【図6】図3に示した実施例のA/D変換器の他の構成
例を示す、電気回路図。
【図7】図3に示した実施例の同期整形回路の回路構成
を示す、電気回路図。
【図8】図7に示した同期整形回路の動作の説明に供す
る、信号波形線図。
【符号の説明】
1 ; 雑音信号発生器 2 ; クロックパルス発生器 3 ; 標本化パルス発生器 4 ; A/D変換器 51 ; 変換器本体 52 ; 加算器 53 ; 減算器 54 ; サンプリング部 6 ; アップカウンタ 7 ; 比較器 8 ; 矩形波発生器 9 ; 同期整形回路 10 ; 雑音信号発生回路 11 ; ノイズツエナーダイオード 12 ; 直流電源 13 ; 直流分除去増幅器 14 ; 平衡変調器 15 ; オシレータ 16 ; 位相シフタ 17 ; 増幅器 18 ; 位相検波器 19 ; 前段フリップフロップ 20 ; 後段フリップフロップ N(t) ; 雑音信号 S(t) ; 矩形波信号 N1 ; 一次雑音信号 N2 ; 二次雑音信号 R’ ; 中間2値化雑音信号 R ; 2値化雑音信号 P1 ; クロックパルス P2 ; 標本化パルス P3 ; 一致パルス e ; 時間間隔 T ; 周期 T0 ; 周期 E ; レベル電圧値 n ; サンプル値 S ; 標本化値 2m ; A/D変換器の量子化数 fn ; カットオフ周波数 fo ; キャリヤ周波数 t ; 時間軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変動レベルが一様な確率密度を有する雑
    音信号(N(t))を、統計的に独立した時間間隔(e) の周期
    (T) を有する標本化パルス(P2)でサンプリングしてサン
    プル値(n) を得、該アナログ値であるサンプル値(n)
    を、量子化精度1/2m (mビット)を有するA/D変
    換器(4) でディジタル化してディジタル標本化値(S) と
    し、前記標本化パルス(P2)と同期すると共に前記A/D
    変換の精度1/2m を周期(T0)とするクロックパルス(P
    1)のカウント数が、前記標本化値(S) と一致した時点に
    一致パルス(P3)を出力し、前記標本化パルス(P2)と同期
    すると共に、該標本化パルス(P2)と等しい周期(T) をも
    つデューティー比γ%の矩形波信号(S(t))と、前記一致
    パルス(P3)の論理演算ANDをとって、前記矩形波信号
    (S(t))に同期した2値化雑音信号(R) を得る2値化雑音
    信号発生方法。
  2. 【請求項2】 変動レベルが一様な確率密度を有する雑
    音信号(N(t))を出力する雑音信号発生器(1) と、前記雑
    音信号(N(t))を、統計的に独立した時間間隔(e) の周期
    (T) を有する標本化パルス(P2)でサンプリングしてサン
    プル値(n) を得、該アナログ値であるサンプル値(n)
    を、量子化数2m (mビット)でディジタル化してディ
    ジタル標本化値(S) とし、該ディジタル標本化値(S) を
    次の標本化パルス(P2)入力時点まで記憶するA/D変換
    器(4) と、前記標本化パルス(P2)と同期すると共に、前
    記A/D変換の精度1/2m を周期(T0)とするクロック
    パルス(P1)をカウントするアップカウンタ(6) と、該ア
    ップカウンタ(6) のカウント数と前記A/D変換器(4)
    に記憶された標本化値(S) との一致時点に一致パルス(P
    3)を出力する比較器(7) と、前記標本化パルス(P2)と同
    期すると共に、等しい周期(T) を有するデューティー比
    γ%の矩形波信号(S(t))を出力する矩形波発生器(8)
    と、前記矩形波信号(S(t))と前記一致パルス(P3)の論理
    演算ANDをとって、前記矩形波信号(S(t))に同期した
    2値化雑音信号(R) に整形して出力する同期整形回路
    (9) と、から成る2値化雑音信号発生装置。
  3. 【請求項3】 雑音信号発生器(1) の雑音発生源を、ノ
    イズツエナーダイオード(11)とした請求項2に記載の2
    値化雑音信号発生装置。
  4. 【請求項4】 2値化雑音信号(R) 処理対象である情報
    信号の速度に従って得られる統計的に独立な時間間隔
    (e) を、A/D変換器(4) の量子化数2m (mビット)
    で分割した時間間隔を周期(T0)とするクロックパルス(P
    1)を成形し、該クロックパルス(P1)を1/2m に分周し
    て標本化パルス(P2)を成形する請求項2または3に記載
    の2値化雑音信号発生装置。
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