JPH072185B2

JPH072185B2 - 挿入装置

Info

Publication number: JPH072185B2
Application number: JP61132011A
Authority: JP
Inventors: ローラン・クロプフ
Original assignee: ア・エム・エス・メダンヴアン・ソシエテ・アノニム
Priority date: 1985-06-10
Filing date: 1986-06-09
Publication date: 1995-01-18
Anticipated expiration: 2010-01-18
Also published as: GB8613035D0; DE3618734A1; SE447061B; GB2177927B; DE3618734C2; GB2177927A; US4771773A; SE8502861D0; JPS61284241A; FR2587220B1; FR2587220A1

Description

【発明の詳細な説明】〔技術分野〕本発明は、らせん形にかつ半径方向に弾性により伸張可
能ならせん形のばね要素の形態の物体を接近の困難なス
ペースの中に挿入する装置、特にこのような物体を生体
中に埋込む装置であつて、細長いプローブを含み、前記
プローブがその挿入端部において該プローブに対して共
軸をなして配置されたマンドレルを有し、前記マンドレ
ルが前記らせん形ばね要素のそれぞれの端部のために２
個の軸線方向に離隔したフアスナーを担持し、前記フア
スナーが前記ばね要素を前記マンドレルのまわりに密接
して巻きつけ可能にするために前記マンドレルの軸線の
まわりに相互に相対回転可能であり、一方前記ばね要素
の半径方向の外形が前記スペースの中に挿入する前に収
縮しているような前記挿入装置に関する。

〔脊景技術〕

体内の中空窩洞、例えば、動脈、静脈などの壁部を補強
するかまたは取替えるためのいわゆる埋込み片（graf
t）は、埋込位置において釈放されたときにその両端部
がその軸線のまわりに相対旋回してその半径方向の外形
が伸張するらせん形のばねの形態を有利に有することが
できる。らせん形のばね要素を意図した位置にこの装置
の助けにより挿入可能にするために、この装置は、慣習
的に上述した態様で形成されている。このらせん形のば
ね要素は、偏位していないばね要素の直径よりも小さい
直径を有するマンドレルの上に巻きつけられる。前記ば
ね要素の両端部は、マンドレル上の軸線方向に離隔した
要素フアスナーに釈放可能に連結されている。これらの
フアスナーは、マンドレルの軸線のまわりに相互に相対
回転可能である。ばね要素がマンドレル上に巻きつけら
れると、フアスナーを相互に相対回転させようとする。

このようなフアスナーの相対回転を阻止し、それにより
ばね要素を巻きつけたマンドレルが意図した位置に挿入
される前にばね要素を巻き戻すのを阻止するために、マ
ンドレルの前方フアスナーは慣習的に、可撓性のシヤフ
トにプローブの後端部で強固に取り付けられてシヤフト
およびプローブのケーシングの相対回転を制止するよう
になつている。ケーシングおよびシヤフトを備えたアプ
ローブは可撓性でなければならずかつ可成りの長さ、例
えば、60cmの長さを有することができかつしばしば小さ
い外径、例えば2mmの外径を有しているので、シヤフト
およびプローブのケーシングは、可成り大きい相対ねじ
れ角を有することになる。このねじれは、部分的には、
マンドレル上に密接して巻きつけられたらせん形のばね
要素の弾性により作用するトルクに起因し、かつ部分的
には、マンドレルに対するばね要素の係合をしつかりさ
せるためにオペレータがプローブケーシングおよびシヤ
フトに加える別のトルクに起因している。特に、ねじれ
がばね要素をマンドレルのまわりに巻きつけたことに起
因しているかまたはプローブケーシングおよびシヤフト
に起因しているかを決定することが困難であるので、こ
のねじれのためにばね要素の応力状態をチエツクしかつ
制御することは可成り難かしい。

したがつて、本発明の一つの目的は、前述した欠点を減
少または排除するような前記の種類の装置を提供するこ
とである。

本発明の別の目的および利点は、以下の説明から明らか
であり、また当業者により容易に理解されよう。本発明
により解決される問題は、ばね要素の半径方向の伸張を
サイズ／または迅速性について調整することが所望され
る場合に特に顕著である。その理由は、プローブの後端
部においてプローブケーシングおよびシヤフトを相対回
転することにより、解釈の困難な両方のフアスナーの相
対回転に関する情報が得られるからである。

本発明のさらに一つの目的は、ばね要素の伸張を良好に
制御しうる以外に、埋込位置においてばね要素をマンド
レルのまわりに巻きつけることができかつ／または例え
ば半径方向に弾性により伸張するばね要素の固有の能力
が尽きたときに埋込位置においてばね要素を確実に伸張
させることができる装置を提供することである。

〔発明の特徴〕

本発明は、らせん形の半径方向に弾性により伸長可能な
らせん形のばね要素の形態の物体を接近の困難なスペー
スの中に挿入する装置、特にこのような物体を生体の中
に埋込む装置であつて、細長いプローブを含み、前記プ
ローブがその挿入端部において該プローブに対して共軸
をなすマンドレルを有し、前記マンドレルが前記らせん
形ばね要素のそれぞれの端部に対して２個の軸線方向に
離隔した別個のフアスナーを担持し、前記フアスナーが
らせん形ばね要素を前記マンドレルのまわりに密接して
巻きつけ可能にするために前記マンドレルの軸線のまわ
りに相対回転可能であり、一方前記らせん形ばね要素の
半径方向の外形が前記スペースの中に挿入する前に収縮
するような前記挿入装置を提供するものである。この装
置は、フアスナーがマンドレルの領域において伝動装置
により相互に連結され、前記伝動装置がばね要素をマン
ドレルのまわりに巻きつけるためにフアスナーを第１回
転方向のみにおいて相対回転可能にするフリーホイール
を含み、かつ前記伝動装置が作動したときにばね要素を
巻き戻し可能にするためにフアスナーを反対方向の第２
回転方向に相互に回転可能にするようになつたクラツチ
を含み、一方前記ばねが応力が作用しない状態に戻ると
ときに、前記ばねの半径方向の外形がその当初の状態ま
で伸張し、また別の態様として、前記フアスナーの一つ
がトリガー部材を含み、前記トリガー部材は前記マンド
レル上に密接して巻きつけられたばね要素の端部をこの
フアスナーから解釈して前記ばね要素を巻き戻し可能に
するようになつており、一方前記ばねが応力が作用しな
い状態に戻るときに、前記ばねの半径方向の外形がその
初期の状態に向かつて伸張し、前記カツプリング部材、
すなわち、トリガー部材が前記マンドレルから離隔した
装置の端部から作動可能であることを特徴としている。

プローブのマンドレルの中のフアスナーの間に回転伝動
装置を設けかつこの回転伝動装置にフリーホイールを配
置することにより、マンドレル上に巻きつけられたばね
要素のトルクに起因するこの装置のプローブ部分のねじ
れが生じなくなる。本発明の装置により、プローブが可
撓性のシヤフトを備える必要がなくなり、そしてこのシ
ヤフトは、クラツチカツプリング、すなわち、トリガー
フアスナーを作動させるために牽引コードまたは押し棒
と置き換えることができ、前述したプローブのねじれを
完全に回避することができる。

下記の理由または下記の説明から理解される理由によ
り、好ましいクラツチを調整するために、プローブがト
ルク伝達用の可撓性シヤフトを収納するプローブケーシ
ングを備えることが好ましい。プローブの空動きによる
ねじれは、通常（ばね要素の応力の状態と無関係に）本
質的に一定でありかつ小さく、したがつて、ばね要素の
伸張のサイズおよび迅速性を手動により正確に決定する
ことができる。好ましいクラツチが好ましいフリーホイ
ールと緊密に組み合わされる。

この好ましいフリーホイールの特徴は、マンドレルが該
マンドレルの軸線のまわりに相互に相対回転可能な二つ
の部分を含み、前記二つの部分の各々がフアスナーの一
方を担持し、該フリーホイールがらせん形のばねを含
み、前記ばねが応力が作用していない状態でマンドレル
の前記二つの部分の一方の部分上の回転対称面のまわり
にかつ少なくとも該マンドレルの全部分の全長の一部分
に沿つてすべりばめされかつ前記ばねの一方の端部がマ
ンドレルの第二部分に連結されていることである。

らせん形のばねのフリーホイールの機能を良く理解する
ために、以下に説明する。

フリーホイールばねが複数の巻回部分に沿つた本体上の
囲繞する共軸をなす回転対称面に対してすべりばめによ
り係合されると想定する。さらに、ばねの一方の端部が
一つの回転方向に物理的に回転せしめられそれによりば
ねの巻回数が減少し始める（ばねの直径は増大し始め
る）ときに、ばねと回転対称面との間に作用する摩擦が
ばねの両端部の相対回転を可能ならしめるために十分に
大きいと想定する。そのとき、ばねは本体の表面と係合
する。もしもばねの前記端部を第二回転方向に回転させ
るとすれば、回転によりばねの直径を減少させる傾向が
生ずるので、ばね全体が本体の表面に対して摺動する。
後者の場合には、係合の際にトルクを伝達する能力はば
ねのワイヤの座屈こわさに依存する。

また、ばねが複数の巻回部分に沿つて回転対称面を共軸
方向に囲繞するようにフリーホイールを逆に適応させる
ことも勿論可能であり、この場合のフリーホイールのト
ルク伝達能力は、ばね材料の引張強さに依存する。

フリーホイールの機能は、ばねの直径が増減するように
ばねの軸線方向の伸張または圧縮により補足することが
できるが、本発明によれば、フリーホイールばねの両端
部を相対回転させることが好ましい。また、ばねが偏位
していない状態で隣接した巻回部分の間に小さいスペー
スを有しそれによりばねがその協働面と確実に係合する
ときに巻回部分が小さい間隙を有するばねを選択するこ
とが好ましい。

本発明の装置の好ましい一実施例によれば、プローブ
は、スリーブに結合された細長い可撓性のチユーブと、
前記チユーブを通つて延びかつマンドレルに連結された
可撓性の回転可能なシヤフトとを含む。特に、可撓性の
シヤフトは、流体を埋込領域に導入するためにマンドレ
ルを通つてプローブの先端部まで連続して延びる貫通し
たダクトを備えることができる。特に好ましい実施例に
おいては、第２マンドレル部分は、第２スリーブを介し
てチユーブに連結された第１スリーブであり、第２スリ
ーブは第１スリーブに共軸をなして配置されている。こ
の第２スリーブは、チユーブに強固に連結されている。
そのうえ、第２スリーブは、偏位していない状態で前記
マンドレルの一方の部分の外面にすべりばめされるよう
になつたばねにより、第１空回転運動カツプリングを介
して第１スリーブに連結されている。このばねの他方の
端部は、第２空回転運動カツプリングを介して第２スリ
ーブに連結され、かつばねの前記端部は、第１スリーブ
に強固に連結されている。クラツチは、このように、前
記カツプリングにより構成され、かつシヤフトおよびチ
ユーブを前記第２回転方向に相対回転することにより作
動させることができる。

しかしながら、クラツチとしては、離脱カツプリング装
置、例えば、ばねにより偏位して係合可能であり、作動
時に、例えば、引張用コードを介して両方のフアスナー
の間の伝動通路をしや断する慣用の離脱カツプリング装
置を使用できることは、極めて明らかであろう。

このクラツチは、別の態様として、各々の作動に対し
て、フアスナーを第２回転方向に所定回転角度相対回転
移動させるステツプクラツチとすることができる。その
場合には、引張用コード、押し棒またはそれらに類似の
手段の形態の作動要素がプローブを通して延びかつマン
ドレルから遠い方のプローブの端部からカツプリングを
操作するためにカツプリングに連結されている。したが
つて、このようなステツプクラツチは、各々の作動に対
して、ばね要素を所定の角度巻き戻すことができ、した
がつて、ばね要素の半径方向の伸張状態を予定すること
は例えば作動数を数えることにより簡単に行うことがで
きるという利点を有している。さらに一つの利点は、ば
ね要素の固有の伸張能力が尽きた後ですらも、ステツプ
クラツチを継続して作動させることによりばね要素を半
径方向に伸張させることができることである。本発明の
さらに特に好ましい実施例によれば、プローブは、スリ
ーブに連結された細長い可撓性のチユーブと、該チユー
ブを通して延びかつマンドレルに連結された可撓性の回
転可能なシヤフトとを含む。この場合に、第２マンドレ
ル部分は第１スリーブであり、かつ第２スリーブがチユ
ーブに強固に連結されかつ第１スリーブに共軸をなすよ
うに配置されている。前記一方の端部を連結したばねの
長手方向の部分は、偏位していない状態で、第１スリー
ブの内面に対して間隙を保つて第１スリーブの下方の前
記一方のマンドレル部分の外面上にすべりばめされる。
ばねの他方の端部は、ばねが偏位していない状態で、第
２スリーブの内面にすべりばめされ、かつ第２スリーブ
の下方の前記第１マンドレル部分の表面に対して間隙を
保つている。この後者の実施例においては、クラツチは
第２スリーブおよび第２スリーブとばねの第２端部との
相互交換により構成されている。このクラツチは、チユ
ーブをシヤフトに対して回転することにより作動させる
ことができる。

もしもプローブがホース状の要素を含むとすれば、クラ
ツチを作動させる作動要素は、該ホース状要素を通して
延びる可撓性のシヤフト、牽引用コードまたは押し棒を
備えることができる。もしもプローブが可撓性のシヤフ
トを含むとすれば、作動要素は、可撓性のシヤフトを実
質的に共軸をなして囲繞する可撓性のホース状要素を備
えることができる。

可撓性のシヤフトは、中央ダクトを有することができ、
そしてこのダクトは、マンドレルを貫通する軸線方向の
ダクトと連結して流体、例えば、ガス、または液体、例
えば、Ｘ線コントラスト液を埋込部位に導入することが
できるようになつている。

１個のフアスナーがクラツチの別の実施例によりトリガ
ー可能である場合には、トリガー装置は、特許請求の範
囲第10項に記載の特徴を有することができる。

本発明の実施例を添付図面について以下に説明する。

〔実施例〕

第１図は、らせん形のばね要素114（第２図参照）の形
態の半径方向に伸張可能な埋込片の端部のために２個の
別個のフアスナー12、13を担持した共軸方向のマンドレ
ル１に連結された細長い狭い可撓性のプローブ２を含む
医療用の埋込装置の略図を示す。後側のフアスナー13
は、マンドレル１の主要部分11に対して回転可能なスリ
ーブ14により担持されている。スリーブ14は、第３図か
ら理解されるように、フリーホイール40およびクラツチ
60を介してマンドレル部分11に回転しうるように連結さ
れている。第３図から、フアスナー12、13が点鎖線20で
示しかつ前側マンドレル部分11、クラツチ60、フリーホ
イール40およびスリーブ14を含む回転伝達装置により相
互連結されることが理解されよう。クラツチ60は、可撓
性のチユーブ21として具体化したプローブ２を通して延
びる作動要素22′を介して作動させることができる。チ
ユーブ21は、スリーブ14に強固に連結することができ
る。ばね要素114の両端部をフアスナー12、13に取りつ
けることができかつばね要素114がマンドレルの外面に
密接して巻きつけられるまでスリーブ14をマンドレル部
分11に対して回転することができることは理解されよ
う。フリーホイール40は、ばね要素114のこのような巻
付けを可能にするが、スリーブ14の反対方向の回転を阻
止する。ばね要素114を巻きつけたマンドレル１をプロ
ーブ２の助けにより所望の位置に挿入することができ、
かつ作動要素22′を引張ることによりクラツチ60を離脱
させたときにばね要素114をこの位置において半径方向
に伸張させることができることは理解されよう。プロー
ブ２がその両端部の間でなんらトルクをうけないことは
理解されよう。クラツチ60は、スリーブ14およびフリー
ホイール40をマンドレルの主要部分11に対して自由に回
転可能ならしめる簡単な離脱クラツチとすることができ
る。また、別の態様として、クラツチ60は、制動型とす
ることができ、すなわち、クラツチ60は、作動要素22′
に作用する作動力を調節することにより、制御可能な制
動摩擦を発生させることができる。第３図に示す例にお
いては、クラツチ60は、フリーホイール40を担持するリ
ング61を備えかつマンドレルシヤフト110のまわりに回
転可能であると考えることができる。リング61は、楔形
のアンダーカツト部62を有している。アンダーカツト部
62に相補的な楔63は、マンドレル11の軸線方向に移動可
能でありかつ作動要素22′に連結されている。楔63の後
端部とマンドレルシヤフト110の肩部65との間に、圧縮
ばね64が設けられている。ばね64が楔63をアンダーカツ
ト部62と係合するように偏位してそれによりリング61が
マンドレルシヤフト110に回転しないように係合され
る。クラツチ60は、作動要素22′を引つ込めることによ
り、完全にまたは部分的に釈放することができる。

クラツチ装置70を第４図に例示した。クラツチ装置70
は、第３図に示したクラツチ装置60の別の態様である。
クラツチ装置70は、作動要素22′に引張力を作用させる
毎に、シヤフト110を所定の角度回転するステツプクラ
ツチである。ばね要素114（第２図参照）がマンドレル1
11の上に密着して巻き付けられると想定すると、ばね要
素114は、作動要素22′に引張力を反復的に作用させる
ことにより制御可能に段階的に伸張せしめられる。クラ
ツチ70の助けにより、ばね要素114の弾性伸張能力が尽
きた後ですらも、ばね要素114をその半径方向に伸張せ
しめることができる。カツプリング70は、外側ハウジン
グ71を含む。外側ハウジング71の中には、シヤフト110
が回転するように装着されかつ軸線方向に保持されてい
る。シヤフト110は、ハウジング71の内部で、二つの軸
線方向に離隔した共軸をなしかつ相互に対向した鋸歯状
の面72、73を備えている。鋸歯状の面72、73の間には、
スリーブ74が設けられている。スリーブ74は、シヤフト
110を囲繞しかつその両端部75および76において鋸歯状
の面72、73に相補的な歯を有している。スリーブ74は、
それを囲繞するスリーブ77に連結されている。スリーブ
77は、ハウジング71の内部でシヤフト110に対して軸線
方向に移動可能である。スリーブ77は、ハウジングの内
壁部の軸線方向の溝79に係合する半径方向のピン78を有
している。スリーブ77の後端部およびハウジング71の後
端壁部に対して、圧縮ばね80が係合している。作動要素
22″がスリーブ77に連結されている。スリーブ74は、鋸
歯状の面72、73の間の距離よりも若干短い軸線方向の長
さを有し、それによりシヤフト110が常にスリーブ74に
対して自由に回転することを阻止され、かつスリーブ74
の端末位置において、常に相互に自由に移動する１対の
鋸歯状の面73、76または72、75が存在する。鋸歯状の面
の組72、75および73、76は、歯のピツチの約1/2だけ相
互に角変位している。本発明の特に好ましい実施例によ
れば、フリーホイール40は、らせん形のばねの形態を有
している。このらせん形のばねは、該ばねの長さの少な
くとも一部分に沿つてシヤフト110の回転対称面にすべ
りばめされる。クラツチ60′は、このような場合には、
このフリーホイール40に適した器具を有することが好ま
しい。

第５図および第６図は、特殊のフリーホイール60′およ
び特殊のクラツチ40′の一実施例を示す。第５図は、可
撓性のシヤフト22を備えた可撓性のチユーブ21を含むプ
ローブ２を例示している。シヤフト22はチユーブ21の中
に収納されかつマンドレル１に強固に連結されている。
マンドレル１は、スリーブ14により共軸方向に囲繞され
たシヤフト110を有している。スリーブ14は、フアスナ
ー13を担持しかつシヤフト110に対して回転可能であ
る。らせん形のばね要素90がスリーブ14とシヤフト110
との間の環状の間隙の中に収納されている。ばね90は、
前側の大部分に沿つて、シヤフト110の表面上にすべり
ばめされている。ばね90の前側端部91は、スリーブ14に
い強固に連結されている。チユーブ21の前側端部は、固
定スリーブ30を有している。ばね90の後側端部は、スリ
ーブ30の内面に対してすべりばめされている。ばね90の
前側部分は、スリーブ14の内面に対して間隙を有するよ
うになつており、かつばね90の後側部分は、シヤフト11
0の外面に対して間隙を保つように配置されている。ら
せん形のばね90は、偏位していない状態で、その巻回部
分の間に小さい間隙を有している。

スリーブ14をマンドレルシヤフト110に対して一方向に
回転させるとき、ばね90がスリーブ14に随伴して摺動
し、一方ばね90を相対的に巻き戻すことにより、ばね90
とシヤフト110との間の間隙が増大する。スリーブ14を
シヤフト110に対して反対方向に回転させるために、ば
ね90の前側の巻回部分がシヤフト110と連続して摩擦接
触してそれによりばね要素114がシヤフト110とスリーブ
14の間の固定連結部を構成する。このようにして、フリ
ーホイール40′は、ばね要素114をマンドレル１の上に
ぴつたりと巻きつけることを可能ならしめる。クラツチ
60′は、ばね90の後側端部93を備え、そしてこの後側端
部93がスリーブ30の内面と相互に使用している。チユー
ブ21を前記第２方向に回転させる際に、ばね90の後側巻
回部分93とスリーブ30の内面との間に摩擦が生ずる。こ
の摩擦により、ばね90の後側巻回部分93が連続して巻回
運動をうけ、ばね部分93の直径を増大する傾向を生じ、
それによりばね部分93とスリーブ30とが確実に係合せし
められる。チユーブ21を第２方向に連続回転させるため
に、この半径方向のばねの伸張がばね90の前側部分92に
向かつて前方に伝播し、その結果ばね部分92の直径が増
大し、そしてばね要素114の弾性による巻戻し力（半径
方向の外形の伸張）により惹き起こされるフリーホイー
ル40′のロツクが阻止される。したがつて、リング14お
よびフアスナー13は、埋込位置において、第２方向に回
転することが可能になる。ばね部分92とシヤフト110と
の間の係合がチユーブ21を回転することにより漸次釈放
されそれにより制動力にほぼ逆比例するスリーブ30およ
び14の間の回転角がばね部分92とシヤフト110との間に
得られることは理解されよう。スリーブ14およびスリー
ブ30の間の回転角がばね部分92およびシヤフト110の間
の摩擦が実質的に減少するような値に達したときに、ば
ね要素114の半径方向の外形のそれ自体の弾性による伸
張がなくなつた後もばね要素114を伸張させるために、
プローブ２の後端部において可撓性のシヤフト22および
チユーブ21を相対回転することにより、フアスナー12、
13の間にトルクを加えることができる。

フリーホイール40″およびクラツチ60″を備えた別の実
施例を第７図および第８図に例示した。第５図および第
６図に示した実施例の場合と同様に、ばね90は、前側端
部92を含む。前側端部92は、スリーブ14の前端部に強固
に連結されている。ばね90は、シヤフト110の表面にす
べりばめされている。スリーブ30″は、シヤフト110上
に回転可能に装着され、かつばね90の後側端部93との間
に間隙を保つて該後側端部を囲繞している。ばね90の後
端部94は、半径方向に外方に向けられかつスリーブ30″
の細長いスロツト32の中に係合している。スリーブ14お
よび30″は、相互に軸線方向に隣接しかつ空回転運動カ
ツプリング50により結合されている。カツプリング50
は、一方のスリーブ30″に形成された軸線方向の突起部
と、該突起部を受け入れるためにスリーブ14に形成され
た凹部とを備えている。チユーブ21は、スリーブ30″に
強固に連結され、かつ可撓性のシヤフト22は、マンドレ
ルシヤフト110に連結されている。ばね要素114の両端部
が両方のフアスナー12、13に固定されるときに、フリー
ホイール40″がスリーブ14を前記第１方向に回転するこ
とを可能にしそれによりばね要素114がマンドレル１の
上にぴつたりと巻きつけられ、スリーブ30″およびチユ
ーブ21が前記回転に従動し、空回転運動カツプリング50
がばね90への過剰の応力を排除する。もしもスリーブ14
を反対の方向に回転させるとすれば、ばね90がシヤフト
110と係合してスリーブ14の第２回転方向への回転を阻
止する。

もしもスリーブ14を第２方向に回転するように釈放する
ことが所望されれば、スリーブ30がチユーブ21の助けに
より第２方向に回転せしめられそれによりスロツト32の
壁部とばねの端部94との間の相互作用によりばね90の後
側部分93がスリーブに従動し、その結果ばね90が巻き戻
り始め、かつばね90の巻戻り運動がばね90の前側端部92
に向かつて伝播し、それによりばね90とシヤフト110と
の間の係合が調節可能でありかつ制動可能な方法でしや
断される。ばね90に第２方向に過大なトルクが作用する
ことがカツプリング50により阻止される。チユーブ21と
可撓性シヤフト22との間のプローブ２の後端部に作用す
るトルクがフアスナー12、13に伝達されそれによりばね
要素114自体の弾性により半径方向に伸張する能力がな
くなつたときにばね要素114がその半径方向の外形を伸
張することができることは理解されよう。本発明の少数
の実施例について以上説明したが、特に、第５図ないし
第８図に示す実施例については、本発明の範囲内で変更
することができることは明らかであろう。第６図および
第７図に示した実施例においては、ばね90の前端部が軸
線方向に向けられかつスリーブ14の内面に接着されたス
ロツト付きリング97の軸線方向のスロツトの中に配置さ
れるように示してあるが、多数のその他の取付け装置も
使用することができる。第６図および第７図において
は、ばね部分92とスリーブ14の内面とがすべりばめされ
るようにばね部分92が適応されており、一方シヤフト11
0の外面とばね90の端部92の内面との間に隙間がありそ
れによりばね90の前端部91をシヤフト110に連結するこ
とができることが明らかである場合に、フリーホイール
がシヤフト110の外面とばねの前側部分92の内面との間
のすべりばめを含むものとして例示されている。第６図
について述べると、ばね90の後側部分93の外面をスリー
ブ30の内面にすべりばめすることができかつスリーブ14
の内面に対して間隙が保されている。

更に、第７図について述べると、前記変型により、ばね
90の後側部分93は、スリーブ30″の内面に対してすべり
ばめすることができ、それによりばねの端部94を半径方
向に内方に向けかつシヤフト110に円周方向に向いて形
成されたみぞに係合することができる。

フアスナー12、13は、ばね要素114の両端部の実施例に
適応される。一つの実施例においては、ばね要素114
は、弾性材料のストリツプにより形成することができ、
該スリツプの平面がマンドレルの表面に平行である。こ
の場合には、ばね要素114の両端部は、半径方向に向い
た貫通穴を有することができ、かつフアスナー12、13
は、ばね要素114が第１方向に巻きつけられてマンドレ
ル１に対してぴつたりと係合されるときにストリツプの
両端部に係合するフツクを有している。これらのフツク
は、ばね要素114の固有の弾性による巻戻し能力がなく
なりかつ／またはばね要素114の両端部がフアスナー1
2、13との係合から離脱して半径方向に伸張した後、フ
アスナー12、13を反対の方向に相互に相対回転させたと
きに、前記ストリツプの両端部を釈放する。

第９図は、後側フアスナー13が遠隔制御可能なトリガー
装置22″を含み、前記トリガー装置22″によりマンドレ
ル１上にぴつたりと巻きつけられたばね要素114の端部
を釈放することができそれによりばね要素114が応力が
作用しない状態に戻るときに該ばね要素の半径方向の外
形を伸張させることができるようになつた本発明の挿入
装置を例示している。マンドレル１は、シヤフト首部14
1を備えた後側部分14′と、該後側部分に回転可能に装
着された前側部分110′とを含む。前側部分110′は、首
部141を囲繞する管状部分111を含む。前記実施例による
フリーホイールばね90は、首部141にすべりばめされる
ように構成されている。ばね90の他方の端部94は、管状
部分111に連結されている。ばね90が偏位していない状
態では、ばね90と管状部分111との間には、隙間があ
る。後側フアスナー13は、マンドレル１の表面に凹部13
1を備えている。凹部131は、マンドレル１の円周の一部
分に沿つて該マンドレルの円周方向に延びている。ピン
22″が軸線方向に移動可能でありかつ凹部131の中に軸
線方向に延びている。ばね要素114の端部は、ピン22″
と凹部131の底部との間の凹部の中に保持され、かつピ
ン22″を引つ込めることにより釈放される。第10図に例
示した実施例では、ばね要素114は、少なくともその端
部において中央開口部をその平面内に有しかつ好ましく
はその主面の中央部において長さ方向に一列の開口部を
有するストリツプからなるものとしてみなすことができ
る。その場合に、凹部131の幅は、要素ストリツプの幅
の半径に相当しかつ１個の要素ストリツプの半分、すな
わち、第10図に例示したストリツプの開口部を通して延
びるピン22″を受け入れることができる。プローブ２の
後端部の領域からピン22″を引つ込めることができるよ
うに、引張用コード22′がチユーブ21を通つて延びてい
る。

前側フアスナー12は、すべての実施例において、マンド
レル１の前側端部において前方にかつ横方向に開口した
スロツト121を備えることができる。ばね要素114の前側
端部は、このスロツト121の中に挿入されかつスロツト1
21から出口、すなわち、スロツト121の軸線方向からマ
ンドレル１の円周方向までの接続点におけるばね要素11
4の摩擦およびたわみまたは方向変換によりスロツト121
の中に保持することができる。

スロツト121が前方に向いて開口しているので、応力が
作用していないばね要素114の前端部は、プローブ２を
軸線方向に引つ込めることにより、フアスナー12から容
易に釈放することができる。

別の態様として、前側フアスナー12は、第11図および第
12図に示す後側フアスナー13に類似した形態に構成する
ことができ、したがつて、ばね要素114の後端部の前記
開口部中に係合するフツク、すなわち、押圧用衝接部材
132の形態に構成することができる。この場合には、フ
ツク132は、一方向に要素の端部を保持しかつ要素の端
部を他方向に釈放することができる形態に構成されてい
る。後側フアスナー13は、マンドレル１の円周方向に延
びる凹部131を含むことが好ましい。前記凹部131は、ば
ね要素114の後端部を受け入れるために、マンドレル１
の円周の一部分に沿つて延びている。フツク、すなわ
ち、衝接部材132は、マンドレル１の横断面の周囲内に
配置されるように、凹部131の中に配置されることが好
ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による挿入装置を例示した略図、第２図
はらせん形のばね要素を装着した挿入装置の挿入端部を
例示した略図、第３図は本発明による挿入装置の挿入端
部の断面を例示した略図、第４図は挿入装置の挿入端部
の軸線方向断面を例示した略図であり、さらに該装置の
中に組み込まれたクラツチを例示した図、第５図は本発
明の好ましい一実施例の一部分を断面で例示した側面略
図、第６図は第５図に示した挿入装置のフリーホイール
およびカツプリングの一実施例の断面をさらに大きい縮
尺で例示した図、第７図は本発明による挿入装置のフリ
ーホイールおよびカツプリングの変型の軸線方向断面
図、第８図は第７図をVIII−VIII線で裁つた図、第９図
は本発明による装置の別の態様を例示した略図、第10図
は第９図をＸ−Ｘ線で裁つた断面図、第11図はマンドレ
ル１のフアスナーを例した略図、かつ第12図は第11図を
XII−XII線で裁つた断面図である。１……マンドレル、２……プローブ、11……マンドレル
前側部分、12,13……フアスナー、14……スリーブ、20
……伝動装置、21……チユーブ、22……シヤフト、22′
……作動要素、22″……トリガー部材、30……スリー
ブ、30″……第２スリーブ、32……スロツト、40,40′,
40″……フリーホイール、50……空回転運動カツプリン
グ、60,60′,60″……クラツチ、70……クラツチ、90…
…ばね、91……ばねの端部、92……ばねの前側部分、93
……ばねの第２端部、94……ばねの他方の端部、110…
…第１マンドレル部分、114……ばね要素。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】らせん形にかつ半径方向に弾性により伸張
可能ならせん形のばね要素（114）の形態の物体を接近
の困難なスペースの中に挿入する装置、特にこのような
物体を生体中に埋込む場合の医療用に使用する装置であ
り、細長いプローブ（２）を含み、前記プローブ（２）
がその挿入端部において該プローブに対して共軸をなし
て配置されたマンドレル（１）を有し、前記マンドレル
が前記ばね要素（114）のそれぞれの端部のために２個
の軸線方向に離隔したフアスナー（12,13）を担持し、
前記フアスナーが前記ばね要素を前記マンドレルのまわ
りに密接して巻きつけ可能にするために前記マンドレル
の軸線のまわりに相互に相対回転可能であり、一方前記
ばね要素の半径方向の外形が前記スペースの中に挿入す
る前に収縮している前記挿入装置において、前記フアス
ナーが前記マンドレルの領域において伝動装置（20）に
より相互に連結され、前記伝動装置（20）がばね要素
（114）をマンドレル（１）のまわりに巻きつけるため
にフアスナー（12,13）を第１回転方向のみに相対回転
可能にするフリーホイール（40,40′,40″）を含み、か
つ前記伝動装置（20）がクラツチ（60,70,60′,60″）
を含み、前記クラツチは作動したときにばね要素（11
4）を巻き戻すことを可能にするためにフアスナー（12,
13）を反対の第２回転方向相互に相対回転可能にし、一
方前記ばねがその応力が作用していない状態に戻るとき
に前記ばね要素の半径方向の外形が当初の状態まで伸張
するようになつており、また別の態様として、前記フア
スナーのうちの一方のフアスナー（13）がトリガー部材
（22″）を含み、前記トリガー部材は作動したときに前
記マンドレル上に密接して巻き付けられたばね要素（11
4）の端部をフアスナー（13）から釈放してばね要素（1
14）を巻き戻し可能にし、一方ばね要素（114）の半径
方向の外形がばねが応力の作用しない状態に戻ると共に
その当初の状態まで伸張するようになつており、前記カ
ツプリングすなわちトリガー部材（22″）をマンドレル
から遠い方の挿入装置の端部から作動させることができ
ることを特徴とする前記挿入装置。
【請求項２】前記マンドレルが該マンドレルの軸線のま
わりに相互に相対回転可能な二つの部分（110,14）を含
み、前記部分の各々がフアスナー（12,13）の一方を担
持し、フリーホイール（60′,60″）がらせん形のばね
（90）を含み、前記ばね（90）は偏位していない状態に
おいてマンドレル部分の一方の回転対称面のまわりに少
なくともその全長の一部分に沿つてすべりばめされ、か
つばね（90）の一端部（91）がマンドレル部分（110,1
4）の第２部分に連結されたことを特徴とする特許請求
の範囲第１項に記載の挿入装置。
【請求項３】プローブ（２）がマンドレル部分（110,1
4）の第２部分に連結された細長い可撓性のチユーブ（2
1）を含むことを特徴とする特許請求の範囲第１項また
は第２項のいずれか１項に記載の挿入装置。
【請求項４】可撓性の回転可能なシヤフト（22）がチユ
ーブ（21）を通して延びかつ前記第１マンドレル部分
（110）に回転できないように連結されたことを特徴と
する特許請求の範囲第１項から第３項までのいずれか１
項に記載の挿入装置。
【請求項５】前記第２マンドレル部分が第１スリーブ
（14）であり、第１スリーブ（14）は該第１スリーブに
共軸をなした第２スリーブ（30″）を介してチユーブ
（21）に連結され、第２スリーブ（30″）はチユーブ
（21）に強固に連結され、第２スリーブ（30″）が第１
空回転運動カツプリング（50）を介して第１スリーブ
（14）に連結され、ばね（90）が偏位していない状態で
前記第１マンドレル部分（110）の外面のまわりにすべ
りばめされ、ばね（90）の他方の端部（94）が第２空回
転運動カツプリング（32,94）を介して第２スリーブ（3
0″）に連結され、かつばね（90）の前記一方の端部（9
1）が第１スリーブ（14）に強固に連結されたことを特
徴とする特許請求の範囲第２項、第３項および第４項の
いずれか１項に記載の挿入装置。
【請求項６】伝動クラツチ（60）が作動時にフアスナー
（12,13）の間の伝動装置（20）をしや断する離脱装置
であることを特徴とする特許請求の範囲第１項から第４
項までのいずれか１項に記載の挿入装置。
【請求項７】伝動クラツチ（70）が各々の作動時にフア
スナー（12,13）を第２回転方向に所定角度だけ相互に
相対回転させるステツプクラツチであり、作動要素（2
2′）がプローブ（２）を通つて延びかつクラツチ（7
0）をマンドレル（１）から遠い方のプローブ（２）の
端部から作動させるためにクラツチ（70）に連結された
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項から第４項まで
のいずれか１項に記載の挿入装置。
【請求項８】前記第２マンドレル部分が第１スリーブ
（14）であり、チユーブ（21）に強固に連結された第２
スリーブ（30）が第１スリーブ（14）に共軸をなして配
置され、ばね（90）の前記一方の端部（91）に結合され
たばね部分（92）が偏位していない状態で第１スリーブ
（14）の内部の前記第１マンドレル部分（110）の外面
にすべりばめされかつ第１スリーブ（14）の内面に対し
て隙間を保持し、かつばね（90）の第２端部（93）が偏
位していない状態で第２スリーブ（30）の内面にすべり
ばめされかつ第２スリーブ（30）の内部の第２マンドレ
ル部分（110）の外面に対して隙間を保持することを特
徴とする特許請求の範囲第２項、第３項および第４項の
いずれか１項に記載の挿入装置。
【請求項９】作動要素（22,22′）がプローブ（２）を
通して延びかつクラツチ（60,70）を作動させるために
該クラツチに連結されたことを特徴とする特許請求の範
囲第１項から第８項までのいずれか１項に記載の挿入装
置。
【請求項１０】前記トリガー装置がばね要素端部を受け
入れるマンドレルの凹部中に係合する軸線方向に移動可
能なピンを含み、前記ピンが該ばね要素端部を例えば締
めつけにより保持しかつ該ばね要素端部を前記凹部から
軸線方向に引つ込めることにより釈放し、前記プローブ
（２）がマンドレル（１）に連結された細長い可撓性の
チユーブ（21）を含み、かつチユーブ（21）を通して延
びる細長い可撓性の作動要素が前記ピンに連結されかつ
プローブ（２）の後端部から手操作により軸線方向に作
動させることができることを特徴とする特許請求の範囲
第３項に記載の挿入装置。
【請求項１１】マンドレル（１）の前側フアスナーが前
方にかつ横方向に開口したスロツトを含み、前記スロツ
トが前記ばね要素の前端部を受け入れそれにより前記ば
ね要素が伸張して前記スペースの壁部に係合したときに
マンドレルを軸線方向に引つ込めることにより前記ばね
要素の前端部をそのフアスナーから釈放することができ
ることを特徴とする特許請求の範囲第１項から第10項ま
でのいずれか１項に記載の挿入装置。
【請求項１２】前記マンドレルの後側要素フアスナーが
少なくとも１個のフツクの形態を有し、前記フツクが前
記ばね要素の後端部を第１方向に押圧するために前記後
端部の開口部と係合していることを特徴とする特許請求
の範囲第１項、第９項および第11項のいずれか１項に記
載の挿入装置。
【請求項１３】前記第１マンドレル部分（110）がマン
ドレル（１）の外面であり、かつ第２マンドレル部分が
マンドレル（１）の表面を囲繞するスリーブであること
を特徴とする特許請求の範囲第２項に記載の挿入装置。