JPH07218566A - 無振動交流式非接触表面電位計 - Google Patents

無振動交流式非接触表面電位計

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JPH07218566A
JPH07218566A JP4300394A JP4300394A JPH07218566A JP H07218566 A JPH07218566 A JP H07218566A JP 4300394 A JP4300394 A JP 4300394A JP 4300394 A JP4300394 A JP 4300394A JP H07218566 A JPH07218566 A JP H07218566A
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JP
Japan
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electrode
measured
surface potential
detection
detection electrode
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JP4300394A
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Nenko Nozaki
年功 野崎
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GENTEC KK
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GENTEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】交流式の非接触表面電位測定計において、機械
的振動を使わずに被測定面の表面電位を測定出来るプロ
ーブを製作する事で機械的振動を使わない表面電位計が
製作出来る。 【構成】被測定物に対向して貫通した検出孔を持つ導電
性ケースに被測定物からの電気力線の一部を検出し、一
部を貫通させる格子電極と、格子電極を貫通した電気力
線を検出する検出電極を固定して設置したプローブにお
いて、電気的に格子電極をケースと検出電極に連続的且
つ、交互に切り換えることで被測定物の表面電位に比例
した交流電圧を検出し、増幅器や同期検波の信号処理回
路を経てを電圧計もしくは電流計に被測定物の表面電位
として表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物質の表面電位を非接
触で測定する為の物で、静電気等の電位を測定する事に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の表面電位測定は、静止型と呼ばれ
る物と、交流式と称される物がある。静止型の表面電位
測定の動作原理を図1に示す。この検出電極8を帯電し
ている物質40に近づける時、静電誘導により電圧が誘
起される。但し、誘起された電圧は、検出電極の時定数
3と4により放電される。よって、被測定電圧が直流で
ある場合には、連続してその表面電位を測定する事が出
来ない。この方式に対して交流式の場合は、検出電極と
被測定物間の電気的結合、もしくは、検出電極が受ける
電界強度を変化させることにより検出電極に発生する電
圧を被測定物の表面電位に比例した交流電圧として得る
事が出来る。この検出電極と被測定物間の結合を変化さ
せる手段としては、振動子やスピーカーなどが使われ
る。これらは、機械的に振動するものである。
【0003】一例として音叉を使用したセクター式の動
作原理を図2、図3に示す。これは、被測定物より放射
される電気力線が入射するための検出孔2を持つ導電性
のケース1と、ケース1内に入って来る電気力線を切る
チョッパー部7と、この電気力線を受けて交流信号を取
り出すための検出電極8とから構成され、またチョッパ
ー部7には、駆動用の圧電セラミック9を接着した音叉
10を使用しており、音叉10の先端にあるチョッパー
部7で電気力線が切られる。検出電極8は、基板11に
固定され、チョッパー部7及び基板11は、検出孔2を
有するケース1に収納されている。さらに基板11には
音叉10の駆動用端子12、出力端子13及び接地端子
14が取付けられ、駆動用端子12と圧電セラミック9
との間は配線15が施されている。
【0004】次に音叉を使用した振動容量式の動作原理
を図4、図5に示す。これは、被測定物より放射される
電気力線が入射するための検出孔2を持つ導電性ののケ
ース1と、被測定物との結合容量を変化させる為の振動
子と、この電気力線を受けて交流信号を取り出すための
検出電極8とから構成され、また振動子には、駆動用の
圧電セラミック9を接着した音叉10を使用しており、
音叉10の先端で検出孔に対向した位置に検出電極8が
固定され、振動子及び基板11は、検出孔2を有するケ
ース1に収納されている。さらに基板11には音叉10
の駆動用端子12、出力端子13及び接地端子14が取
付けられ、駆動用端子12と圧電セラミック9との間は
配線15が施され、検出電極と出力端子13との間は配
線16が施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のプローブでは、機械的な振動を用いて、電気力線の
変化を作り交流信号を得ていた。これによれば、圧電セ
ラミックや振動容量式の場合の検出電極等を接着する作
業や、音叉の取付けを検出電極に対して正確に固定する
作業等、機械的製作の作業が難しいため均一性の誤差が
大きく、検出できる交流信号に個別の差が発生するため
処理回路に於て個別の調整を行っていた。
【0006】また、音叉等を使用するために、構造上の
制約が大きかった。
【0007】本発明は、電気力線を検出し、交流信号に
変換する為の手段として機械的な振動によらない手段に
て、これらの問題点を解決する事を目的とするものであ
る。
【課題を解決するための手段】本発明の表面電位計は、
以下の構成からなる。すなわち、導電性ケースの内部に
検出電極を内蔵し、対向する対向壁面部に検出孔をあ
け、検出孔と検出電極の間に、電気力線の一部を通過さ
せうる格子状、もしくはそれに準じた格子電極を固定
し、電気的に且つ連続的に格子電極をケースと検出電極
に交互に接続する回路を設けたプローブと、交流信号の
処理回路からなる表面電位計である。
【0008】
【作用】本発明の作用を図面に基づいて説明すれば、図
6は本発明によるプローブと信号処理回路から成る表面
電位計の動作原理図である。被測定物40からプローブ
の検出孔2に向かう電気力線の一部は、格子電極17に
到達し、格子を抜けた電気力線は検出電極18に到達す
る。ここで、格子電極17を連続的に且つ交互に検出電
極と導電性ケースに接続する切り換え器20を作動させ
る時、検出電極には被測定物40の持つ表面電位に比例
した交流信号が得られる。この交流信号はインピーダン
ス変換回路24を経て、増幅回路35にて必要な電圧に
増幅し、同期検波回路36にて検波をし、平滑回路38
で直流に変換した後、表示回路39に表示する事で被測
定物の表面電位が測定出来る。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面に基ずいて以下説明す
る。図7は、本発明によるプローブAの上面図である。
また、図8は、プローブAの側面から見た断面図であ
る。図9は、プローブAの等価図である。1は導電性ケ
ースであり、金属により形成されている。このケース1
の形状は、図示した物に限らず、例えば細長いものと
か、円筒状のものでもよい。2は検出孔であり、導電性
ケース1内の対抗壁面部に設けられ、静電気を検出する
ためのものである。17は格子電極であり、検出孔から
入る電気力線の一部を検出する。18は検出電極で格子
電極を素通りした電気力線を検出する。19は絶縁材料
で作られおり、格子電極17と検出電極18を固定する
ために設ける。20は格子電極17をコモンとした切り
換え回路であり、連続的に検出電極18と導電性ケース
1に交互に接続する事を行う。24は高入力インピーダ
ンス、低出力インピーダンスの回路である。21は検出
した交流信号を取り出す端子である。22は切り換え回
路を連続的に作動させる電気信号である。23は導電性
ケースに接続された端子である。
【0010】図10と図11は、この機構によるプロー
ブが表面電位を検出し、交流に変換出来る事を証明する
ための実験装置と等価回酪である。この実験は、静電気
における電気力線の電位分布の測定に使われている。2
5は水を溜めた水槽であり、26はプローブの導電性ケ
ースに相当する電極板であり、27は格子電極に相当す
る電極板であり、28は検出電極に相当する電極板であ
り、29は被測定物を想定した電極板である。30は検
出電極の持つ抵抗分に相当する抵抗器を取付け、切り換
えスイッチ32は手動にて格子電極を検出電極もしくは
導電性ケースに接続されるように配線がされる。31は
極めて高い入力インピーダンスの電圧計であり、検出電
極の電位を測定する。33は電圧発生器であり、被測定
物の持つ電位相当の電位を加える。この水槽による実験
では静電気の持つ電気力線の電位分布を電位の等電位線
として測定する事が出来るが、簡単にスイッチ32を切
り換える事によって電圧計31の測定値が変化する事を
確認した。図12はこの実験による測定結果である。
【0011】図13は実際の回路を示す。41は高入力
インピーダンスのFETでありソースフォロワ回路であ
る。34と42はFETのバイアス回路でありFETの
動作を安定にする。46は演算増幅器であり、その増幅
率は抵抗44と45で決定され、検出した交流信号を増
幅する。コンデンサ43はプローブにて検出した交流信
号のみを伝えるために挿入されており、直流成分の排除
を行う。抵抗47とFET48は同期検波回路であり、
演算増幅器56はバッファー回路である。抵抗57とコ
ンデンサ58は積分回路であり、同期検波を行った後の
脈流信号を平滑する。演算増幅器59はバッファー回路
である。61は方形波発振器である。FETスイッチ回
路54と55は光結合されたものであり、駆動側のLE
Dに電流を流すとFETがONし、LEDの電流を止め
るとFETがOFFする機能を持つ。この機能を使い交
互に電流をLEDに流すことによって、格子電極を検出
電極とケースに交互に接続する事が出来る。51は反転
論理回路でありFETスイッチ回路54と55の制御を
交互に実行する。
【0012】この回路では、検出した交流信号の位相を
同期検波を行う事でその極性を検出しているが、極性の
表示が必要なければ単純に整流を行い電圧を表示する事
も出来る
【0013】また、検出電極に電圧のフィードバックを
行い検出電圧が常に零電位を示すように回路を構成する
ことで、フィードバック電圧は被測定物の電位に等しく
なる。よって、このフィードバック電圧を測定して表示
する事で被測定物の表面電位を測定する事も出来る。こ
の場合フィードバック量が充分に大きいなら、被測定物
とプローブの距離に依存しない表面電位計が製作出来
る。
【0014】
【発明の効果】本発明は、上述の通り、被測定物の表面
電位を測定する時、機械的な振動を使わずに非接触でそ
の表面電位を測定出来る事から、プローブの生産性が高
く、また形状が自由に製作出来るため、目的に合った形
と大きさの物が製作出来る。また機械的振動を使用して
いないので信頼性の高いものが製作できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】静止型表面電位計の動作原理図である。
【図2】従来のセクター式プローブの横断面図である。
【図3】従来のセクター式プローブの縦断面図である。
【図4】従来の振動容量式プローブの横断面図である。
【図5】従来の振動容量式プローブの縦断面図である。
【図6】本発明による表面電位計の動作原理図である。
【図7】本発明によるプローブAの上面図である。
【図8】本発明によるプローブAの側画から見た断面図
である。
【図9】本発明によるプローブAの等価回路図である。
【図10】本発明によるプローブが被測定物の表面電位
を測定出来る事を証明するための水槽による等電位線の
測定装置を示す図である。
【図11】本発明によるプローブが被測定物の表面電位
を測定出来る事を証明するための水槽による等電位線の
測定装置の等価回路図である。
【図12】本発明によるプローブが被測定物の表面電位
を測定出来る事を証明するための水槽による等電位線の
測定装置による実験結果である。
【図13】プローブAの実際の回路例を示す。
【符号の説明】
1は導電性ケース、2は検出孔、3は入力抵抗、4は入
力容量、5はFET、6はバイアス抵抗、7はチョッパ
部、8は検出電極、9は圧電セラミック、10は音叉、
11は基板、12は駆動用端子、13は出力端子、14
は接地端子、15は配線、16は配線、17は格子電
極、18は検出電極、19は絶縁材、20は切り換え回
路、21は出力端子、22は駆動用端子、23は接地端
子、24はインピーダンス変換回路、25は水を溜めた
水槽、26は導電性ケース相当の電極板、27は格子電
極相当の電極板、29は被測定物相当の電極板、30は
入力抵抗相当の抵抗器、31は電圧計、32は切り換え
回路、33は電圧発生器、34は入力抵抗、35は増幅
器、36は同期検波回路、37は信号発生回路、38は
平滑回路、39は表示回路40か被測定物、41はFE
T、42は抵抗器、43はコンデンサ、44は抵抗器、
45は抵抗器、46は演算増幅器、47は抵抗器、48
はFET、49は保護ダイオード、50は抵抗器、51
は論理反転回路、52は電流制限用抵抗器、53は電流
制限用抵抗器、54はLED−FETフォトカップラ、
55はLED−FETフォトカップラ、56は演算増幅
器、57は平滑用抵抗器、58は平滑用コンデンサー、
59は演算増幅器、60は電圧計、61は発振器、62
は異常発振防止用コンデンサー、63と64と65は発
振周波数決定の為のコンデンサーと抵抗器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出電極の前面に電気力線の通過をさせ
    うる格子状もしくは、これに類似した電極を固定し、対
    向する被測定面からの電気力線の一部が格子電極に、ま
    た一部が格子を抜けて検出電極に達するように構成され
    た表面電位プローブに於て格子電極を周期的且つ交互に
    検出電極と接地電位に接続する切り換え回路を設ける事
    により表面電位プローブに入力される電気力線を交流化
    する事によって、被測定面の表面電位を測定する非接触
    型表面電位計。
JP4300394A 1994-02-04 1994-02-04 無振動交流式非接触表面電位計 Pending JPH07218566A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000147035A (ja) * 1998-11-10 2000-05-26 Xerox Corp 静電電圧計及び出力信号の増加方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000147035A (ja) * 1998-11-10 2000-05-26 Xerox Corp 静電電圧計及び出力信号の増加方法
JP4558869B2 (ja) * 1998-11-10 2010-10-06 ゼロックス コーポレイション 静電電圧計及び出力信号の増加方法

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