JPH07218415A - 粘度測定方法及びその装置 - Google Patents

粘度測定方法及びその装置

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JPH07218415A
JPH07218415A JP3081394A JP3081394A JPH07218415A JP H07218415 A JPH07218415 A JP H07218415A JP 3081394 A JP3081394 A JP 3081394A JP 3081394 A JP3081394 A JP 3081394A JP H07218415 A JPH07218415 A JP H07218415A
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JP
Japan
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motor
measurement
rotor
viscometer
controller
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Application number
JP3081394A
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English (en)
Inventor
Toshio Arai
利男 荒井
Keiichi Kasuga
慶一 春日
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非ニュートン性物質の動的粘度の測定を精度
良く行える粘度測定装置を提供することを目的とする。 【構成】 回すことでローター13の回転数が切り換わ
る変速つまみ12を有する粘度計本体11と、変速つま
み12をコネクター14を介して回すモーター15と、
モーター15に接続されていて、設定時間毎に次の設定
回転数になる量だけ変速つまみ12を回すべくモーター
15を作動させるモーター制御器を有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘度計に関する。更に
詳しくは、ローターの回転数を切り換えながら行われ
る、非ニュートン性物質についての粘度測定に関する。
【0002】
【従来の技術】高分子融液及び溶液,エマルジョン,各
種スラリーのような非ニュートン性物質の実用的な粘度
情報を得るためには、ローター(回転子)を有する回転
型粘度計を用いて、ローターの回転数毎の粘度を測定し
て動的粘度を求める必要がある。
【0003】従来、非ニュートン性物質についての粘度
の測定は、回すことでローターの回転数が切り換わる変
速つまみを有する回転型粘度計に、恒温槽で所定の温度
にまで昇温させた試料をセットし、一定時間毎に変速つ
まみを手動で調節してローターの速度を変えながら行わ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、変速つ
まみを手動で調節しながら行う測定では、測定の間実験
者が付きっ切りで調節を行わなければならず、非常に手
間がかかる問題がある。また、手動で変速つまみを回し
て行う調整では、ローター回転数の切り換え時間にばら
つきを生じやすく、測定精度が低下しやすい問題もあ
る。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、特に非ニュートン性物質についての粘度の測定に
おける手間を軽減すると共に、精度を向上させることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】このために請求
項1の発明では、ローターの回転数を切り換えながら行
う粘度の測定において、ローターの回転数を、設定時間
毎に次の設定回転数へと自動的に切り換えながら測定を
行うこととしているものである。
【0007】また、請求項2の発明では、ローターの回
転数が切り換わる変速つまみを有する粘度計本体と、粘
度計本体の変速つまみをコネクターを介して回すモータ
ーと、モーターに接続されていて、設定時間毎に次の設
定回転数になる量だけ変速つまみを回すべくモーターを
作動させるモーター制御器とを有する粘度測定装置とし
ているものである。
【0008】図1に本発明の粘度測定装置の一構成例を
示す。
【0009】同図中、11は粘度計本体であり、ロータ
ー13の回転数が切り換わる変速つまみ12を有してい
る。15はモーターであり、コネクター14を介して粘
度計本体11の変速つまみ12を回すことができる。1
6は制御ユニット、17はコンピュータである。制御ユ
ニット16は、モーター15の作動を制御するモーター
制御器18と、I/Oコントローラ19と、CPUユニ
ット20からなる。
【0010】上記構成においては、コンピュータ17か
らの画面入力によりローター13の回転速度(回転
数),測定時間,測定回数等の測定条件を設定する。こ
れらの条件データは制御ユニット16内のCPUユニッ
ト20及びI/Oコントローラ19を介して粘度計本体
11に送られると共に、CPUユニット20を介してモ
ーター制御器18に送られる。これらの条件データに基
づいて、粘度計本体11は測定を行い、同時にモーター
制御器18は、設定時間毎に次の設定回転数になる量だ
け変速つまみ12を回すべくモーター15を作動させ
る。粘度計本体11で測定された測定データは、制御器
ユニット16内のI/Oコントローラ19及びCPUユ
ニット20を介してコンピュータ17に送られ、測定デ
ータの画面表示,グラフ化,保存等の処理が行われる。
【0011】このように本発明においては、変速つまみ
12の調節が設定条件に基づいて自動的に行われるた
め、測定の間実験者が付きっ切りで調節を行う必要がな
い。また、ローター回転数の切り換え時間がばらつくこ
とが無く、ローター回転数の異なる複数回の測定を連続
して行っても各測定時間を一定にすることができる。
【0012】本発明において、回すことでローターの回
転数が切り換わる変速つまみを有する粘度計本体11と
しては、ブルックフィールド型粘度計(B型粘度計)、
例えばトキメック製のデジタル粘度計 DVM−B型
(BM型)、DVH−BII型(BH型)等を用いるこ
とができる。このようなB型粘度計は電気ノイズに非常
に敏感であるため、図1に示したような自動化装置を構
成する際に電気系統の設計に注意を要する。特にモータ
ーの駆動電圧が高く、駆動周波数が高い場合には、これ
により発生する強い磁界により粘度計本体の動作が乱
れ、測定が困難となる。このため、本発明においては、
モーターの駆動電圧を下げ、駆動波形の高周波成分を除
去し、モーター周りに電磁シールドを設置して誘導電磁
波を遮蔽するのが好ましい。また、モーターにはサーボ
モーター或はパルスモーターを用いるのが好ましい。
【0013】上述の粘度計本体を用いた従来の手動測定
において、その測定精度を低下させる要因としては、ロ
ーター回転数の切り換え時間のばらつきによる測定時間
のばらつきの他にも、測定時における試料温度のばらつ
きが考えられる。即ち、測定に際しては、予め試料を恒
温槽で所定の温度にまで昇温させた後に測定を開始する
訳であるが、測定者は或る温度幅を許容して測定を開始
することや、測定中の試料温度が変化することによるも
のである。
【0014】このため本発明では、図2に示すように図
1の装置構成に更に温度制御系統を付加することが好ま
しい。同図中、21は恒温槽、22は測温体、23は温
度制御器である。恒温槽21内の試料の温度を検出する
測温体22は温度制御器23に接続されており、温度制
御器22は試料が設定温度に達した段階で測定を開始す
べく、CPUユニット20,I/Oコントローラ19を
介して粘度計本体11を作動させる。
【0015】上記の構成では、試料温度が設定温度に達
しないと測定が開始されず、且つ測定中の温度幅も狭く
することができるため、更なる測定精度の向上が期待さ
れる。
【0016】以上のように本発明は、ローターの回転数
を切り換えながら行う非ニュートン性物質が主対象であ
り、極めて効果的であるものの、ローターの回転数切り
換えはニュートン性物質及び非ニュートン性物質を問わ
ず粘度測定の基本である。即ち、ニュートン性物質で
も、JIS K−7117の通り、ローターとローター
回転数を組み合わせて粘度計(目盛板)の指示が20〜
100%の範囲に入るものを選定することになってお
り、この範囲を外れるときの粘度値は採用できないた
め、いくつかの回転数で予備実験を行い、ローターと回
転数を選ぶことが通例である。このため、回転数が自動
的に切り換えることができる本発明は、ニュートン性物
質の上記予備実験を行う際においても効果がある。
【0017】また、特に、未知物質の粘度測定の時に
は、ローターとローター回転数を選ぶためには、予備実
験が必要であり、従来の手動に比べ、回転数が自動的に
切り換えることができる本発明は効果がある。
【0018】
【実施例】
(実施例1〜3)図2に示した本発明の粘度測定装置を
構成した。以下に、その概要を記す。
【0019】1.測定装置 粘度計本体:デジタル粘度計 DVM−B型(BM型)
/トキメック モーター :パルスモーター PX24301−02A
/オリエンタルモータ 測 温 体:E52−PT6D/オムロン コンピュータ:PC−9801/日本電気
【0020】尚、粘度計本体の変速つまみへのモーター
の組み付けは図3に示す様に、モーター15を固定する
モーターベース31を、粘度計本体11とスライドベー
ス32の間に挿入し、モーターの回転軸に固定したカッ
プリング14を粘度計本体の変速つまみ12に嵌め込
み、取り付けノブ33を閉めて固定して行った。
【0021】上記の粘度測定装置を用いて、以下に示す
3種類の試料の粘度を以下の条件で自動測定した。
【0022】2.試料(エチレン−酢酸ビニルエマルジ
ョン) 試料A:低粘度品・・・EVA 84−D 試料B:中粘度品・・・EVA SKK570 試料C:高粘度品・・・EVA #81
【0023】3.測定条件 試料温度:30℃ 測定時間:60秒 ローター回転数:6,12,30,60rpm 測定回数:5回
【0024】尚、測定は試料温度が設定温度(30℃)
に昇温した時点で自動的に開始され、ローター回転数は
設定時間毎に変速つまみをモーターにより次の設定回転
数になる量だけ回すことにより自動的に切り換えられ
る。また、各試料についての測定は、その試料の粘度に
適した規格のローターを用いて行った。
【0025】測定結果を表1に示す。尚、表中のCV値
は5回の測定値の変動係数を示しており、下式で求めら
れる。
【0026】 CV(%)=(標準偏差/平均値)×100
【0027】
【表1】
【0028】(比較例1〜3)実施例1〜3において、
変速つまみの切り換えを手動で行ってローターの回転数
を調節した以外は、全く同様にして粘度測定を行った。
その結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】表1,表2から判るように、変速つまみの
切り換えを測定者の手を介さずに設定時間毎に自動で行
うことにより、測定値のばらつきが小さく、各試料につ
いてCV値から判断される測定精度を10〜30%向上
することができた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特に非ニュートン性物質についての粘度測定において、
その測定精度を向上できると共に、測定における手間を
大幅に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘度測定装置の一構成例を示す図であ
る。
【図2】本発明の粘度測定装置の別の構成例を示す図で
ある。
【図3】粘度計本体とモーターとの組み付け図である。
【符号の説明】
11 粘度計本体 12 変速つまみ 13 ローター 14 コネクター 15 モーター 16 制御ユニット 17 コンピュータ 18 モーター制御器 19 I/Oコントローラ 20 CPUユニット 21 恒温槽 22 測温体 23 温度制御器 31 モーターベース 32 スライドベース 33 取付ノブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローターの回転数を切り換えながら行う
    粘度の測定において、ローターの回転数を、設定時間毎
    に次の設定回転数へと自動的に切り換えながら測定を行
    うことを特徴とする粘度測定方法。
  2. 【請求項2】 回すことでローターの回転数が切り換わ
    る変速つまみを有する粘度計本体と、粘度計本体の変速
    つまみをコネクターを介して回すモーターと、モーター
    に接続されていて、設定時間毎に次の設定回転数になる
    量だけ変速つまみを回すべくモーターを作動させるモー
    ター制御器とを有することを特徴とする粘度測定装置。
  3. 【請求項3】 恒温槽内の試料の温度を検出する測温体
    が温度制御器に接続されており、温度制御器は試料が設
    定温度に達した段階で測定を開始すべく前記粘度計本体
    を作動させることを特徴とする請求項2記載の粘度測定
    装置。
JP3081394A 1994-02-03 1994-02-03 粘度測定方法及びその装置 Pending JPH07218415A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT500358A1 (de) * 2004-05-24 2005-12-15 Anton Paar Gmbh Rotationsrheometer bzw. -viskosimeter
CN103323372A (zh) * 2013-06-19 2013-09-25 吴江市物华五金制品有限公司 一种智能控温的粘度计
WO2015193943A1 (ja) * 2014-06-16 2015-12-23 株式会社 エー・アンド・デイ 流動体の物性を測定する方法及び装置
JPWO2014049698A1 (ja) * 2012-09-26 2016-08-22 株式会社エー・アンド・デイ 流動体の物性測定方法及び装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031007