JPH07218232A - 光学式三次元形状計測装置 - Google Patents
光学式三次元形状計測装置Info
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- JPH07218232A JPH07218232A JP6027269A JP2726994A JPH07218232A JP H07218232 A JPH07218232 A JP H07218232A JP 6027269 A JP6027269 A JP 6027269A JP 2726994 A JP2726994 A JP 2726994A JP H07218232 A JPH07218232 A JP H07218232A
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- pattern
- observation
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 広い範囲の表面領域について迅速且つ高精度
に形状測定することが可能な光学式三次元形状計測装置
を提供すること。 【構成】 本発明の光学式三次元形状計測装置は、被検
物の表面に所定のパターン像を投影するための照射光学
系と、前記被検物の表面に投影されたパターン像を観察
するための観察光学系とを備え、前記観察されたパター
ン像の変化に基づいて前記被検物の表面形状を計測する
光学式三次元形状計測装置において、前記照射光学系
は、その光軸に沿って複数の合焦面にそれぞれ前記所定
のパターン像を形成するための合焦面分割手段を備えて
いる。
に形状測定することが可能な光学式三次元形状計測装置
を提供すること。 【構成】 本発明の光学式三次元形状計測装置は、被検
物の表面に所定のパターン像を投影するための照射光学
系と、前記被検物の表面に投影されたパターン像を観察
するための観察光学系とを備え、前記観察されたパター
ン像の変化に基づいて前記被検物の表面形状を計測する
光学式三次元形状計測装置において、前記照射光学系
は、その光軸に沿って複数の合焦面にそれぞれ前記所定
のパターン像を形成するための合焦面分割手段を備えて
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学式三次元形状計測装
置に関し、特にパターン照射型の光学式三次元形状計測
装置に関する。
置に関し、特にパターン照射型の光学式三次元形状計測
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパターン照射型の光学式三次元形
状計測装置では、照射光学系を介して被検物の表面に所
定パターンを投影し、観察光学系を介して投影パターン
を観察する。そして、観察された投影パターンの変化に
基づいて被検物の表面形状を測定する。換言すれば、従
来のパターン照射型の光学式三次元形状計測装置は、非
接触型の面計測によるパターン投影法を利用するもので
ある。この方法によれば、光学鏡面など表面反射率が入
射角度によって著しく変化するもの(換言すれば、正反
射光ばかりで散乱光があまり発生しないもの)や、反射
光(散乱光)がほとんど発生しない透明なものを除き、
あらゆる物体の表面形状を測定することが可能である。
状計測装置では、照射光学系を介して被検物の表面に所
定パターンを投影し、観察光学系を介して投影パターン
を観察する。そして、観察された投影パターンの変化に
基づいて被検物の表面形状を測定する。換言すれば、従
来のパターン照射型の光学式三次元形状計測装置は、非
接触型の面計測によるパターン投影法を利用するもので
ある。この方法によれば、光学鏡面など表面反射率が入
射角度によって著しく変化するもの(換言すれば、正反
射光ばかりで散乱光があまり発生しないもの)や、反射
光(散乱光)がほとんど発生しない透明なものを除き、
あらゆる物体の表面形状を測定することが可能である。
【0003】上述の光計測では、形状測定精度を高める
ために、すなわち測定の分解能を高めるために、投影パ
ターンを微細化する必要がある。一般に、光線をどこま
で微細に集光することができるかは光学系の開口数(N
A)に依存し、開口数NAを大きくするほど投影パター
ンを微細化することができる。しかしながら、開口数N
Aを大きくすると、光学系の焦点深度が浅くなる。
ために、すなわち測定の分解能を高めるために、投影パ
ターンを微細化する必要がある。一般に、光線をどこま
で微細に集光することができるかは光学系の開口数(N
A)に依存し、開口数NAを大きくするほど投影パター
ンを微細化することができる。しかしながら、開口数N
Aを大きくすると、光学系の焦点深度が浅くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
光学式三次元形状計測装置では、被検物の表面形状を高
精度に(高分解能で)測定しようとする場合、光学系の
焦点深度が浅くなる。すなわち、被検物の表面が比較的
平坦な(平面的な)場合には、1回の操作で光学系の投
影領域(観察領域に対応)の全体に亘り高精度に形状測
定を行うことが可能である。しかしながら、被検物の表
面に凹凸がある場合には光学系の投影領域のうち合焦状
態が所望状態に達しない領域については高精度に形状測
定を行うことができないことはもとより、形状測定その
ものが不可能であった。
光学式三次元形状計測装置では、被検物の表面形状を高
精度に(高分解能で)測定しようとする場合、光学系の
焦点深度が浅くなる。すなわち、被検物の表面が比較的
平坦な(平面的な)場合には、1回の操作で光学系の投
影領域(観察領域に対応)の全体に亘り高精度に形状測
定を行うことが可能である。しかしながら、被検物の表
面に凹凸がある場合には光学系の投影領域のうち合焦状
態が所望状態に達しない領域については高精度に形状測
定を行うことができないことはもとより、形状測定その
ものが不可能であった。
【0005】したがって、従来の光学式三次元形状計測
装置では、表面が平坦ではない一般的な被検物の表面形
状を高精度に測定しようとする場合、たとえば1個の点
像(スポット)などからなる極めて単純な照射パターン
を用い、この小さな投影パターンに対応する極めて狭い
領域について光学系との位置決め(すなわち合焦)を精
密に行いながら測定を順次繰り返さなければならないと
いう不都合があった。本発明は、前述の課題に鑑みてな
されたものであり、広い範囲の表面領域について迅速且
つ高精度に形状測定することが可能な光学式三次元形状
計測装置を提供することを目的とする。
装置では、表面が平坦ではない一般的な被検物の表面形
状を高精度に測定しようとする場合、たとえば1個の点
像(スポット)などからなる極めて単純な照射パターン
を用い、この小さな投影パターンに対応する極めて狭い
領域について光学系との位置決め(すなわち合焦)を精
密に行いながら測定を順次繰り返さなければならないと
いう不都合があった。本発明は、前述の課題に鑑みてな
されたものであり、広い範囲の表面領域について迅速且
つ高精度に形状測定することが可能な光学式三次元形状
計測装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、被検物の表面に所定のパターン像を投影するための
照射光学系と、前記被検物の表面に投影されたパターン
像を観察するための観察光学系とを備え、前記観察され
たパターン像の変化に基づいて前記被検物の表面形状を
計測する光学式三次元形状計測装置において、前記照射
光学系は、その光軸に沿って複数の合焦面にそれぞれ前
記所定のパターン像を形成するための合焦面分割手段を
備えていることを特徴とする光学式三次元形状計測装置
を提供する。
に、被検物の表面に所定のパターン像を投影するための
照射光学系と、前記被検物の表面に投影されたパターン
像を観察するための観察光学系とを備え、前記観察され
たパターン像の変化に基づいて前記被検物の表面形状を
計測する光学式三次元形状計測装置において、前記照射
光学系は、その光軸に沿って複数の合焦面にそれぞれ前
記所定のパターン像を形成するための合焦面分割手段を
備えていることを特徴とする光学式三次元形状計測装置
を提供する。
【0007】好ましい態様によれば、前記合焦面分割手
段は、所定距離だけ間隔を隔てて互いにほぼ平行に配置
され且つ前記照射光学系の光軸にほぼ垂直な一対のハー
フミラーからなり、前記一対のハーフミラーは、1つの
パターン光を複数のパターン光に分割する。前記一対の
ハーフミラーは、光の波長に応じて反射率が変化する
か、あるいは前記合焦面分割手段は、前記一対のハーフ
ミラーの間に、特定の波長を有する光を所定の比率で吸
収する光吸収手段を備えているのが好ましい。
段は、所定距離だけ間隔を隔てて互いにほぼ平行に配置
され且つ前記照射光学系の光軸にほぼ垂直な一対のハー
フミラーからなり、前記一対のハーフミラーは、1つの
パターン光を複数のパターン光に分割する。前記一対の
ハーフミラーは、光の波長に応じて反射率が変化する
か、あるいは前記合焦面分割手段は、前記一対のハーフ
ミラーの間に、特定の波長を有する光を所定の比率で吸
収する光吸収手段を備えているのが好ましい。
【0008】また、前記合焦面分割手段は、所定距離だ
け間隔を隔てて互いに対向する一対のハーフミラーから
なり、前記一対のハーフミラーのうち一方のハーフミラ
ーは前記照射光学系の光軸にほぼ垂直で、他方のハーフ
ミラーは前記照射光学系の光軸に対する垂直面からわず
かに傾いており、前記一対のハーフミラーは、1つのパ
ターン光を複数のパターン光に分割するのが好ましい。
け間隔を隔てて互いに対向する一対のハーフミラーから
なり、前記一対のハーフミラーのうち一方のハーフミラ
ーは前記照射光学系の光軸にほぼ垂直で、他方のハーフ
ミラーは前記照射光学系の光軸に対する垂直面からわず
かに傾いており、前記一対のハーフミラーは、1つのパ
ターン光を複数のパターン光に分割するのが好ましい。
【0009】さらに、前記一対のハーフミラーは、光の
波長に応じて反射率が変化するか、あるいは前記合焦面
分割手段は、前記一対のハーフミラーの間に、特定の波
長を有する光を所定の比率で吸収する光吸収手段を備え
ているのが好ましい。また、前記合焦面分割手段は光路
中に配置されたハーフミラーからなり、前記ハーフミラ
ーを透過した光によって第1の合焦面に第1のパターン
像が形成され、前記ハーフミラーで反射した光によって
第2の合焦面に第2のパターン像が形成されるのが好ま
しい。
波長に応じて反射率が変化するか、あるいは前記合焦面
分割手段は、前記一対のハーフミラーの間に、特定の波
長を有する光を所定の比率で吸収する光吸収手段を備え
ているのが好ましい。また、前記合焦面分割手段は光路
中に配置されたハーフミラーからなり、前記ハーフミラ
ーを透過した光によって第1の合焦面に第1のパターン
像が形成され、前記ハーフミラーで反射した光によって
第2の合焦面に第2のパターン像が形成されるのが好ま
しい。
【0010】前記観察光学系は、前記照射光学系の光軸
と所定角度で交差する光軸を有するのが好ましい。この
場合、前記観察光学系は、前記照射光学系の光軸と第1
の所定角度で交差する光軸を有する第1の観察光学ユニ
ットと、前記照射光学系の光軸と第2の所定角度で交差
する光軸を有する第2の観察光学ユニットとを備えてい
るのが好ましい。また、前記観察光学系は、前記照射光
学系の光軸とほぼ平行な第1の光軸を有する第1の観察
光学ユニットと、前記照射光学系の光軸とほぼ平行な第
2の光軸を有する第2の観察光学ユニットとを備え、前
記第1の観察光学ユニットの受光手段および前記第2の
観察光学ユニットの受光手段は、前記第1の光軸および
前記第2の光軸からそれぞれ所定距離だけずれて位置決
めされているのが好ましい。
と所定角度で交差する光軸を有するのが好ましい。この
場合、前記観察光学系は、前記照射光学系の光軸と第1
の所定角度で交差する光軸を有する第1の観察光学ユニ
ットと、前記照射光学系の光軸と第2の所定角度で交差
する光軸を有する第2の観察光学ユニットとを備えてい
るのが好ましい。また、前記観察光学系は、前記照射光
学系の光軸とほぼ平行な第1の光軸を有する第1の観察
光学ユニットと、前記照射光学系の光軸とほぼ平行な第
2の光軸を有する第2の観察光学ユニットとを備え、前
記第1の観察光学ユニットの受光手段および前記第2の
観察光学ユニットの受光手段は、前記第1の光軸および
前記第2の光軸からそれぞれ所定距離だけずれて位置決
めされているのが好ましい。
【0011】さらに、前記観察光学系は、前記パターン
像からの光を分割するための分割手段と、該分割手段を
介して複数に分割された光をそれぞれ受けるための複数
の受光手段とを備え、各受光手段に対応して複数の観察
物体面が前記観察光学系の光軸に沿って形成されている
のが好ましい。この場合、前記分割手段は、光路中に配
置されたハーフミラーからなり、第1の受光手段は前記
ハーフミラーを透過した光を受光し、第2の受光手段は
前記ハーフミラーで反射した光を受光するのが好まし
い。
像からの光を分割するための分割手段と、該分割手段を
介して複数に分割された光をそれぞれ受けるための複数
の受光手段とを備え、各受光手段に対応して複数の観察
物体面が前記観察光学系の光軸に沿って形成されている
のが好ましい。この場合、前記分割手段は、光路中に配
置されたハーフミラーからなり、第1の受光手段は前記
ハーフミラーを透過した光を受光し、第2の受光手段は
前記ハーフミラーで反射した光を受光するのが好まし
い。
【0012】あるいは、前記分割手段は、光路中に配置
されたダイクロイックミラーからなり、第1の受光手段
は前記ダイクロイックミラーで分割された第1の所定色
の光線を受光し、第2の受光手段は前記ダイクロイック
ミラーで分割された第2の所定色の光線を受光するのが
好ましい。この場合、前記観察光学系の光軸は、前記照
射光学系の光軸と所定角度で交差しているのが好まし
い。あるいは、前記観察光学系の光軸は、前記照射光学
系の光軸とほぼ平行であり、前記ダイクロイックミラー
は前記観察光学系の光軸から所定距離だけずれて配置さ
れているのが好ましい。
されたダイクロイックミラーからなり、第1の受光手段
は前記ダイクロイックミラーで分割された第1の所定色
の光線を受光し、第2の受光手段は前記ダイクロイック
ミラーで分割された第2の所定色の光線を受光するのが
好ましい。この場合、前記観察光学系の光軸は、前記照
射光学系の光軸と所定角度で交差しているのが好まし
い。あるいは、前記観察光学系の光軸は、前記照射光学
系の光軸とほぼ平行であり、前記ダイクロイックミラー
は前記観察光学系の光軸から所定距離だけずれて配置さ
れているのが好ましい。
【0013】
【作用】本発明の光学式三次元形状計測装置では、照射
光学系の光軸に沿って複数の合焦面を有し、各合焦面上
に所定のパターン像が形成される。換言すれば、照射光
学系の光軸に沿って所定距離だけ間隔を隔てて複数のパ
ターンが形成されるので、あたかも照射光学系の光軸に
沿って所定の深度に亘り所望の結像状態でパターン像が
形成されるのと等価な状態を実現することができる。し
たがって、照射光学系の開口数を大きくして分解能を高
めた場合、光学系の焦点深度は浅くなる欠点を解消する
ことが可能になる。
光学系の光軸に沿って複数の合焦面を有し、各合焦面上
に所定のパターン像が形成される。換言すれば、照射光
学系の光軸に沿って所定距離だけ間隔を隔てて複数のパ
ターンが形成されるので、あたかも照射光学系の光軸に
沿って所定の深度に亘り所望の結像状態でパターン像が
形成されるのと等価な状態を実現することができる。し
たがって、照射光学系の開口数を大きくして分解能を高
めた場合、光学系の焦点深度は浅くなる欠点を解消する
ことが可能になる。
【0014】すなわち、被検物の表面が平坦ではなく凹
凸が激しいような場合、被検物の各表面領域にそれぞれ
最も近接している各焦点面のパターン像が混在するよう
な態様で、広範囲に亘りパターン像が所望の結像状態で
形成される。こうして、1回の計測操作において、広い
範囲の表面領域について迅速且つ高精度に形状測定する
ことが可能になる。なお、観察光学系の光軸を照射光学
系の光軸と所定角度で交差するように構成することによ
り、受光手段に対応する観察物体面を焦点面と交差する
ように形成することができる。したがって、照射光学系
の光軸に沿って所定の深度で多重化形成されたパターン
像をより広範囲に観察することが可能になる。
凸が激しいような場合、被検物の各表面領域にそれぞれ
最も近接している各焦点面のパターン像が混在するよう
な態様で、広範囲に亘りパターン像が所望の結像状態で
形成される。こうして、1回の計測操作において、広い
範囲の表面領域について迅速且つ高精度に形状測定する
ことが可能になる。なお、観察光学系の光軸を照射光学
系の光軸と所定角度で交差するように構成することによ
り、受光手段に対応する観察物体面を焦点面と交差する
ように形成することができる。したがって、照射光学系
の光軸に沿って所定の深度で多重化形成されたパターン
像をより広範囲に観察することが可能になる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の第1実施例にかかる光学式三次
元形状計測装置の構成を概略的に示す図である。図1の
装置は、光源としてたとえばストロボ光源1を備えてい
る。光軸AX1上に配置されたストロボ光源1から射出
された放射光はコリメータレンズ2によって平行光にな
り、拡散板3を介して照度むらのない均一な光となって
パターン板4に入射する。パターン板4は透明部と不透
明部とからなり、パターン板4の透明部を透過した光は
所定の照射パターンを形成する。照射パターンとして、
たとえば後述の図6で示すように、直交二方向に規則的
に配置されたスポットパターンを使用することができ
る。
する。図1は、本発明の第1実施例にかかる光学式三次
元形状計測装置の構成を概略的に示す図である。図1の
装置は、光源としてたとえばストロボ光源1を備えてい
る。光軸AX1上に配置されたストロボ光源1から射出
された放射光はコリメータレンズ2によって平行光にな
り、拡散板3を介して照度むらのない均一な光となって
パターン板4に入射する。パターン板4は透明部と不透
明部とからなり、パターン板4の透明部を透過した光は
所定の照射パターンを形成する。照射パターンとして、
たとえば後述の図6で示すように、直交二方向に規則的
に配置されたスポットパターンを使用することができ
る。
【0016】パターン板4を透過したパターン光は、焦
点面分割板5に入射する。焦点面分割板5は、図2に示
すように、所定の間隔を隔てて互いに平行に位置決めさ
れ且つ光軸AX2に垂直な2つのハーフミラー21およ
び22からなる。ハーフミラー21および22は、それ
ぞれ所定の反射率を有する。
点面分割板5に入射する。焦点面分割板5は、図2に示
すように、所定の間隔を隔てて互いに平行に位置決めさ
れ且つ光軸AX2に垂直な2つのハーフミラー21およ
び22からなる。ハーフミラー21および22は、それ
ぞれ所定の反射率を有する。
【0017】したがって、図2(b)に示すように、焦
点面分割板5への入射光23は、ハーフミラー21にお
いてその一部が透過し(図中実線)、残部が反射する
(図中破線)。ハーフミラー21を透過した光は、ハー
フミラー22においてその一部が透過し(図中24)、
残部が反射する。ハーフミラー22で反射した光は、ハ
ーフミラー21においてその一部が透過し(図中破
線)、残部が反射する(図中実線)。ハーフミラー21
で反射した光は、ハーフミラー22においてその一部が
透過し(図中25)、残部が反射する。ハーフミラー2
2で再び反射した光は、ハーフミラー21においてその
一部が透過し(図中破線)、残部が反射する(図中実
線)。ハーフミラー21で再び反射した光は、ハーフミ
ラー22においてその一部が透過し(図中26)、残部
が反射する。以下、2つのハーフミラーにおいてさらに
反射および透過を繰り返す。本実施例では、分割された
3つの光線24、25および26に着目して本発明を説
明する。
点面分割板5への入射光23は、ハーフミラー21にお
いてその一部が透過し(図中実線)、残部が反射する
(図中破線)。ハーフミラー21を透過した光は、ハー
フミラー22においてその一部が透過し(図中24)、
残部が反射する。ハーフミラー22で反射した光は、ハ
ーフミラー21においてその一部が透過し(図中破
線)、残部が反射する(図中実線)。ハーフミラー21
で反射した光は、ハーフミラー22においてその一部が
透過し(図中25)、残部が反射する。ハーフミラー2
2で再び反射した光は、ハーフミラー21においてその
一部が透過し(図中破線)、残部が反射する(図中実
線)。ハーフミラー21で再び反射した光は、ハーフミ
ラー22においてその一部が透過し(図中26)、残部
が反射する。以下、2つのハーフミラーにおいてさらに
反射および透過を繰り返す。本実施例では、分割された
3つの光線24、25および26に着目して本発明を説
明する。
【0018】たとえば、ハーフミラー21および22の
反射率をともに80%とすると、光線24はハーフミラ
ーで反射することなく透過した光であり、その光量は入
射光23の光量の4%である。また、光線25はハーフ
ミラーで2回反射した光であり、その光量は入射光23
の光量の2.56%である。さらに、光線26はハーフ
ミラーで4回反射した光であり、その光量は入射光23
の光量の約1.64%である。このように、焦点面分割
板5で3つに分割されたパターン光24乃至26は、照
射用対物レンズ6により被検物7に向かって集光され
る。照射用対物レンズ6の開口数NAは、所望の測定分
解能に応じて決定される。
反射率をともに80%とすると、光線24はハーフミラ
ーで反射することなく透過した光であり、その光量は入
射光23の光量の4%である。また、光線25はハーフ
ミラーで2回反射した光であり、その光量は入射光23
の光量の2.56%である。さらに、光線26はハーフ
ミラーで4回反射した光であり、その光量は入射光23
の光量の約1.64%である。このように、焦点面分割
板5で3つに分割されたパターン光24乃至26は、照
射用対物レンズ6により被検物7に向かって集光され
る。照射用対物レンズ6の開口数NAは、所望の測定分
解能に応じて決定される。
【0019】こうして、パターン光は光軸AX1に垂直
で互いに平行な3つの焦点面11、12および13上に
結像する。図2より明らかなように、ハーフミラーで反
射することなく透過した光線24に対応する第1パター
ン像は、第1焦点面13に形成される。また、ハーフミ
ラーで2回反射した光線25に対応する第2パターン像
は、第2焦点面12に形成される。さらに、ハーフミラ
ーで4回反射した光線26に対応する第3パターン像
は、第3焦点面11に形成される。光源1、コリメータ
レンズ2、拡散板3、パターン板4、焦点面分割板5お
よび照射用対物レンズはともに光軸AX1上に配置さ
れ、照射光学系を構成している。
で互いに平行な3つの焦点面11、12および13上に
結像する。図2より明らかなように、ハーフミラーで反
射することなく透過した光線24に対応する第1パター
ン像は、第1焦点面13に形成される。また、ハーフミ
ラーで2回反射した光線25に対応する第2パターン像
は、第2焦点面12に形成される。さらに、ハーフミラ
ーで4回反射した光線26に対応する第3パターン像
は、第3焦点面11に形成される。光源1、コリメータ
レンズ2、拡散板3、パターン板4、焦点面分割板5お
よび照射用対物レンズはともに光軸AX1上に配置さ
れ、照射光学系を構成している。
【0020】一方、図1の装置は、照射光学系の光軸A
X1と所定角度で交差する光軸AX2を有する観察光学
系を備えている。観察光学系は、被検物7の表面に投影
された3つのパターン像を観察するための光学系であっ
て、投影パターン像からの光を集光するための観察用対
物レンズ8を備えている。観察用対物レンズ8を介した
光は、ダイクロイックミラー9を介して受光手段である
3つのCCDに入射する。
X1と所定角度で交差する光軸AX2を有する観察光学
系を備えている。観察光学系は、被検物7の表面に投影
された3つのパターン像を観察するための光学系であっ
て、投影パターン像からの光を集光するための観察用対
物レンズ8を備えている。観察用対物レンズ8を介した
光は、ダイクロイックミラー9を介して受光手段である
3つのCCDに入射する。
【0021】観察用対物レンズ8は照射用対物レンズ6
とほぼ同等の光学特性を有し、その開口数NAは所望の
測定分解能に応じて決定される。ダイクロイックミラー
9に入射した光のうち赤色光線成分がCCD−Rで、緑
色光線成分がCCD−Gで、青色光線成分がCCD−B
でそれぞれ受光される。すなわち、3つのCCDが互い
に独立な3つの観察像面を構成し、この3つの観察像面
CCD−R、CCD−GおよびCCD−Bにそれぞれ対
応して光軸AX2に垂直で互いに平行な3つの観察物体
面14、15および16が存在する。
とほぼ同等の光学特性を有し、その開口数NAは所望の
測定分解能に応じて決定される。ダイクロイックミラー
9に入射した光のうち赤色光線成分がCCD−Rで、緑
色光線成分がCCD−Gで、青色光線成分がCCD−B
でそれぞれ受光される。すなわち、3つのCCDが互い
に独立な3つの観察像面を構成し、この3つの観察像面
CCD−R、CCD−GおよびCCD−Bにそれぞれ対
応して光軸AX2に垂直で互いに平行な3つの観察物体
面14、15および16が存在する。
【0022】したがって、被検物7の表面上において3
つの観察物体面14、15および16に相当する位置
(観察物体面を中心として所定の焦点深度内の位置)に
形成されたパターン像を所望の分解能で観察することが
できる。なお、3つの合焦面11、12および13で示
される投影領域と、3つの観察物体面14、15および
16で示される観察領域とは、互いに十分重なるように
構成されている。このように、観察用対物レンズ8、ダ
イクロイックミラー9および3つのCCDはともに光軸
AX2上に配置され、観察光学系を構成している。
つの観察物体面14、15および16に相当する位置
(観察物体面を中心として所定の焦点深度内の位置)に
形成されたパターン像を所望の分解能で観察することが
できる。なお、3つの合焦面11、12および13で示
される投影領域と、3つの観察物体面14、15および
16で示される観察領域とは、互いに十分重なるように
構成されている。このように、観察用対物レンズ8、ダ
イクロイックミラー9および3つのCCDはともに光軸
AX2上に配置され、観察光学系を構成している。
【0023】図1のように構成された光学式三次元形状
計測装置の動作について説明する。まず、光源1から射
出された光はコリメータレンズ2および拡散板3を介し
てパターン板4に入射する。パターン板4を透過したパ
ターン光は、焦点面分割板5によって分割され、照射用
対物レンズ6によって集光され、3つのパターン像を形
成する。3つのパターン像は、上述したように第1焦点
面13、第2焦点面12および第3焦点面11上にそれ
ぞれ形成される。
計測装置の動作について説明する。まず、光源1から射
出された光はコリメータレンズ2および拡散板3を介し
てパターン板4に入射する。パターン板4を透過したパ
ターン光は、焦点面分割板5によって分割され、照射用
対物レンズ6によって集光され、3つのパターン像を形
成する。3つのパターン像は、上述したように第1焦点
面13、第2焦点面12および第3焦点面11上にそれ
ぞれ形成される。
【0024】次いで、被検物7の測定表面領域において
いずれかのパターン像が所望の結像状態で形成されるよ
うに装置全体(照射光学系および観察光学系)を被検物
7に対して位置決めする。具体的には、照射光学系の光
軸AX1と被検物7とのアライメントを行った後、図示
の矢印で示すように被検物7の表面に対して光学系全体
を進退させることによってフォーカシングを行う。
いずれかのパターン像が所望の結像状態で形成されるよ
うに装置全体(照射光学系および観察光学系)を被検物
7に対して位置決めする。具体的には、照射光学系の光
軸AX1と被検物7とのアライメントを行った後、図示
の矢印で示すように被検物7の表面に対して光学系全体
を進退させることによってフォーカシングを行う。
【0025】こうして、被検物の表面が平坦ではなく凹
凸が激しいような場合でも、被検物の各表面領域にそれ
ぞれ最も近接している各焦点面のパターン像が混在する
ような態様で、広範囲に亘りパターン像が所望の結像状
態で形成される。すなわち、一般的には、第1パターン
像が所望の結像状態で形成された領域と、第2パターン
像が所望の結像状態で形成された領域と、第3パターン
像が所望の結像状態で形成された領域とが混在するよう
に、被検物7の測定表面領域には3つのパターン像が多
重化されて投影され、測定表面領域が平坦でなくてもあ
る程度広範囲に亘って所望の結像状態を有するパターン
像が形成される。
凸が激しいような場合でも、被検物の各表面領域にそれ
ぞれ最も近接している各焦点面のパターン像が混在する
ような態様で、広範囲に亘りパターン像が所望の結像状
態で形成される。すなわち、一般的には、第1パターン
像が所望の結像状態で形成された領域と、第2パターン
像が所望の結像状態で形成された領域と、第3パターン
像が所望の結像状態で形成された領域とが混在するよう
に、被検物7の測定表面領域には3つのパターン像が多
重化されて投影され、測定表面領域が平坦でなくてもあ
る程度広範囲に亘って所望の結像状態を有するパターン
像が形成される。
【0026】一方、観察光学系では、上述したように3
つの観察物体面14、15および16に相当する位置に
形成されたパターン像を所望の分解能で観察することが
できる。したがって、照射光学系によって被検物7の表
面に所望の結像状態で形成されたパターン像のうち、3
つの観察物体面14、15および16に相当する位置に
形成された広範囲に亘るパターン像を、それぞれCCD
−R、CCD−GおよびCCD−Bを介して高い分解能
で観察することができる。なお、3つの観察物体面1
4、15および16が光軸AX1に対して傾斜している
ので、広範囲に亘るパターン像を観察するのに有利であ
る。
つの観察物体面14、15および16に相当する位置に
形成されたパターン像を所望の分解能で観察することが
できる。したがって、照射光学系によって被検物7の表
面に所望の結像状態で形成されたパターン像のうち、3
つの観察物体面14、15および16に相当する位置に
形成された広範囲に亘るパターン像を、それぞれCCD
−R、CCD−GおよびCCD−Bを介して高い分解能
で観察することができる。なお、3つの観察物体面1
4、15および16が光軸AX1に対して傾斜している
ので、広範囲に亘るパターン像を観察するのに有利であ
る。
【0027】なお、観察されたパターン像の変形に基づ
いて、対応する領域の表面形状を求める方法については
「投影パターン法」としてすでに周知であり詳細な説明
を省略する。このように、被検物7を適宜回転させなが
ら上述の計測動作を繰り返すことにより、被検物7の表
面のほぼ全体領域に亘りその表面形状を高精度に且つ迅
速に測定することができる。
いて、対応する領域の表面形状を求める方法については
「投影パターン法」としてすでに周知であり詳細な説明
を省略する。このように、被検物7を適宜回転させなが
ら上述の計測動作を繰り返すことにより、被検物7の表
面のほぼ全体領域に亘りその表面形状を高精度に且つ迅
速に測定することができる。
【0028】図3は、焦点面分割板の変形例を示す図で
ある。図3の焦点面分割板35は、対向した2つのハー
フミラーからなる点では図2の焦点面分割板5と同様で
あるが、第1のハーフミラー21が光軸AX1に垂直に
配置されているのに対し、第2のハーフミラー22が光
軸AX1に対する垂直面からわずかに傾いて配置されて
いる点が図2の焦点面分割板5と基本的に相違する。
ある。図3の焦点面分割板35は、対向した2つのハー
フミラーからなる点では図2の焦点面分割板5と同様で
あるが、第1のハーフミラー21が光軸AX1に垂直に
配置されているのに対し、第2のハーフミラー22が光
軸AX1に対する垂直面からわずかに傾いて配置されて
いる点が図2の焦点面分割板5と基本的に相違する。
【0029】したがって、図3の焦点面分割板35を反
射することなく透過した光線は、照射用対物レンズ6を
介して光軸AX1に対して垂直な第1焦点面13上に結
像する。また、焦点面分割板35で2回反射した光線
は、光軸AX1に対する垂直面からわずかに傾き且つ光
軸AX1から所定距離だけずれた第2焦点面12上に結
像する。さらに、焦点面分割板35で4回反射した光線
は、光軸AX1に対する垂直面からさらに傾き且つ光軸
AX1からさらに所定距離だけずれた第3焦点面11上
に結像する。このように、図3の焦点面分割板35を使
用すれば、3つの焦点面における各パターン像の傾きお
よび相対的位置ずれにより、隣接するパターン像との識
別が容易になる。
射することなく透過した光線は、照射用対物レンズ6を
介して光軸AX1に対して垂直な第1焦点面13上に結
像する。また、焦点面分割板35で2回反射した光線
は、光軸AX1に対する垂直面からわずかに傾き且つ光
軸AX1から所定距離だけずれた第2焦点面12上に結
像する。さらに、焦点面分割板35で4回反射した光線
は、光軸AX1に対する垂直面からさらに傾き且つ光軸
AX1からさらに所定距離だけずれた第3焦点面11上
に結像する。このように、図3の焦点面分割板35を使
用すれば、3つの焦点面における各パターン像の傾きお
よび相対的位置ずれにより、隣接するパターン像との識
別が容易になる。
【0030】図4は、焦点面分割板のもう1つの変形例
を示す図である。図4(a)の焦点面分割板45は、所
定の間隔を隔てて互いに平行に位置決めされ且つ光軸A
X1に垂直な2つのハーフミラー21および22からな
る。したがって、外見的な構成は図2の焦点面分割板5
と一致している。しかしながら、図4(b)に示すよう
に、ハーフミラー21および22の反射率が光の波長に
応じて変化する点が図2の焦点面分割板5と基本的に相
違する。
を示す図である。図4(a)の焦点面分割板45は、所
定の間隔を隔てて互いに平行に位置決めされ且つ光軸A
X1に垂直な2つのハーフミラー21および22からな
る。したがって、外見的な構成は図2の焦点面分割板5
と一致している。しかしながら、図4(b)に示すよう
に、ハーフミラー21および22の反射率が光の波長に
応じて変化する点が図2の焦点面分割板5と基本的に相
違する。
【0031】こうして、焦点面分割板45で反射するこ
となく第1焦点面13に結ぶ第1パターン像と、焦点面
分割板45で2回反射して第2焦点面12に結ぶ第2パ
ターン像と、焦点面分割板45で4回反射して第3焦点
面11に結ぶ第3パターン像とでは、分光透過率分布が
変化する。換言すれば、各パターン像の見かけの色合い
が互いに異なる。このように、図4の焦点面分割板45
を使用すれば、3つの焦点面における各パターン像の分
光透過率分布の変化により、隣接するパターン像との識
別が容易になる。
となく第1焦点面13に結ぶ第1パターン像と、焦点面
分割板45で2回反射して第2焦点面12に結ぶ第2パ
ターン像と、焦点面分割板45で4回反射して第3焦点
面11に結ぶ第3パターン像とでは、分光透過率分布が
変化する。換言すれば、各パターン像の見かけの色合い
が互いに異なる。このように、図4の焦点面分割板45
を使用すれば、3つの焦点面における各パターン像の分
光透過率分布の変化により、隣接するパターン像との識
別が容易になる。
【0032】また、ハーフミラー21および22の反射
率が光の波長に依存して変化しなくても、2つのハーフ
ミラーの間に特定波長の光を所定の比率で吸収する吸収
体を備えることにより、同様の作用効果を奏することが
できる。すなわち、光吸収体をそれぞれ1回、3回およ
び5回通過して結ぶ第1、第2および第3のパターン像
では、互いに分光透過率分布が変化し、隣接するパター
ン像との識別が容易になる。
率が光の波長に依存して変化しなくても、2つのハーフ
ミラーの間に特定波長の光を所定の比率で吸収する吸収
体を備えることにより、同様の作用効果を奏することが
できる。すなわち、光吸収体をそれぞれ1回、3回およ
び5回通過して結ぶ第1、第2および第3のパターン像
では、互いに分光透過率分布が変化し、隣接するパター
ン像との識別が容易になる。
【0033】図5は、被検物の表面に多重化パターン像
を形成するために複数のパターン板を備えた照射光学系
の変形例を示す図である。なお、図5では特徴的な構成
要素のみを示しており、図1に示す第1実施例の要素と
同様の作用を有する構成要素には同じ参照符号が付され
ている。図5の照射光学系は、3つのパターン板4a、
4bおよび4cと、光路中に配置された2つのハーフミ
ラー51、52とを備えている。そして、図示を省略し
た第1の光源からの光は第1のパターン板4aを介して
光路中に配置された2つのハーフミラー51および52
を透過し、照射用対物レンズ6に入射する。また、図示
を省略した第2の光源および第3の光源からの光は、そ
れぞれ第2のパターン板4bおよび第3のパターン板4
cを介して第1のハーフミラー51および第2のハーフ
ミラー52で図中右側に反射され、照射用対物レンズ6
に入射する。
を形成するために複数のパターン板を備えた照射光学系
の変形例を示す図である。なお、図5では特徴的な構成
要素のみを示しており、図1に示す第1実施例の要素と
同様の作用を有する構成要素には同じ参照符号が付され
ている。図5の照射光学系は、3つのパターン板4a、
4bおよび4cと、光路中に配置された2つのハーフミ
ラー51、52とを備えている。そして、図示を省略し
た第1の光源からの光は第1のパターン板4aを介して
光路中に配置された2つのハーフミラー51および52
を透過し、照射用対物レンズ6に入射する。また、図示
を省略した第2の光源および第3の光源からの光は、そ
れぞれ第2のパターン板4bおよび第3のパターン板4
cを介して第1のハーフミラー51および第2のハーフ
ミラー52で図中右側に反射され、照射用対物レンズ6
に入射する。
【0034】こうして、第1のパターン板4aからの光
は、第1焦点面13上に第1パターン像を結ぶ。また、
第2のパターン板4bからの光は、第2焦点面12上に
第2パターン像を結ぶ。さらに、第3のパターン板4c
からの光は、第3焦点面11上に第3パターン像を結
ぶ。なお、第1焦点面13、第2焦点面12および第3
焦点面11は、光軸AX1に対して垂直で互いに所定距
離だけ間隔を隔てている。
は、第1焦点面13上に第1パターン像を結ぶ。また、
第2のパターン板4bからの光は、第2焦点面12上に
第2パターン像を結ぶ。さらに、第3のパターン板4c
からの光は、第3焦点面11上に第3パターン像を結
ぶ。なお、第1焦点面13、第2焦点面12および第3
焦点面11は、光軸AX1に対して垂直で互いに所定距
離だけ間隔を隔てている。
【0035】図6は、本発明の第2実施例にかかる光学
式三次元形状計測装置の構成を示す図であって、(a)
は斜視図であり、(b)は照射光学系の光軸と観察光学
系の光軸とを含む面に沿った平面図である。図6では、
図1の第1実施例の装置のうち特徴的な構成要素のみを
示しており、第1実施例の要素と同様の作用を有する構
成要素には同じ参照符号が付されている。図1に示す第
1実施例の装置と図6に示す本実施例の装置との間の基
本的な相違点は、第1実施例の装置では観察光学系が3
つの受光手段と対応する3つの観察物体面を有するのに
対し、本実施例の装置では1つの受光手段しか備えてお
らず観察光学系の観察物体面が1つしかないことであ
る。受光手段10は、たとえばCCDのような受光光学
素子である。
式三次元形状計測装置の構成を示す図であって、(a)
は斜視図であり、(b)は照射光学系の光軸と観察光学
系の光軸とを含む面に沿った平面図である。図6では、
図1の第1実施例の装置のうち特徴的な構成要素のみを
示しており、第1実施例の要素と同様の作用を有する構
成要素には同じ参照符号が付されている。図1に示す第
1実施例の装置と図6に示す本実施例の装置との間の基
本的な相違点は、第1実施例の装置では観察光学系が3
つの受光手段と対応する3つの観察物体面を有するのに
対し、本実施例の装置では1つの受光手段しか備えてお
らず観察光学系の観察物体面が1つしかないことであ
る。受光手段10は、たとえばCCDのような受光光学
素子である。
【0036】本実施例においても、第1実施例の場合と
同様、被検物7の測定表面領域には3つのパターン像が
それぞれ第1合焦面13、第2合焦面12および第3合
焦面11上に形成され、測定表面領域が平坦でなくても
ある程度広範囲に亘って所望の結像状態を有するパター
ン像が多重化されて形成される。一方、観察光学系の光
軸AX2は照明光学系の光軸AX1と所定角度で交差し
ているので、受光手段10に対応する観察物体面14
は、上述の3つの焦点面11、12および13と交差す
るように形成される。したがって、照射光学系によって
光軸AX1に沿って所定の深度で多重化形成されたパタ
ーン像をCCD10を介してより広範囲に観察すること
ができる。
同様、被検物7の測定表面領域には3つのパターン像が
それぞれ第1合焦面13、第2合焦面12および第3合
焦面11上に形成され、測定表面領域が平坦でなくても
ある程度広範囲に亘って所望の結像状態を有するパター
ン像が多重化されて形成される。一方、観察光学系の光
軸AX2は照明光学系の光軸AX1と所定角度で交差し
ているので、受光手段10に対応する観察物体面14
は、上述の3つの焦点面11、12および13と交差す
るように形成される。したがって、照射光学系によって
光軸AX1に沿って所定の深度で多重化形成されたパタ
ーン像をCCD10を介してより広範囲に観察すること
ができる。
【0037】図7は、本発明の第3実施例にかかる光学
式三次元形状計測装置の構成を示す図である。本実施例
の装置は、2つの観察光学系を有する点が上述の2つの
実施例と基本的に相違する。図7は、図6の第2実施例
で示した特徴的な構成要素のみを示しており、第2実施
例の要素と同様の作用を有する構成要素には同じ参照符
号が付されている。
式三次元形状計測装置の構成を示す図である。本実施例
の装置は、2つの観察光学系を有する点が上述の2つの
実施例と基本的に相違する。図7は、図6の第2実施例
で示した特徴的な構成要素のみを示しており、第2実施
例の要素と同様の作用を有する構成要素には同じ参照符
号が付されている。
【0038】図7(a)の装置では、照射光学系の光軸
AX1と第1の所定角度で交差する第1の光軸AX2a
を有する第1の観察光学系と、照射光学系の光軸AX1
と第2の所定角度で交差する第2の光軸AX2bを有す
る第2の観察光学系とを備えている。こうして、図7
(a)の装置では、光軸AX2aおよびAX2b上に配
置されたCCDのような受光手段10aおよび10bに
対応して、それぞれ2つの観察物体面14aおよび14
bが形成される。なお、観察物体面14aおよび14b
は、光軸AX2aおよびAX2bに対して垂直である。
AX1と第1の所定角度で交差する第1の光軸AX2a
を有する第1の観察光学系と、照射光学系の光軸AX1
と第2の所定角度で交差する第2の光軸AX2bを有す
る第2の観察光学系とを備えている。こうして、図7
(a)の装置では、光軸AX2aおよびAX2b上に配
置されたCCDのような受光手段10aおよび10bに
対応して、それぞれ2つの観察物体面14aおよび14
bが形成される。なお、観察物体面14aおよび14b
は、光軸AX2aおよびAX2bに対して垂直である。
【0039】このように、被検物7の表面に多重化され
て投影されたパターン像を2つの角度から観察すること
ができる。したがって、互いに死角になる表面領域につ
いていずれかの観察光学系によりパターン像の観察が可
能になるので、凹凸の激しい表面に対しても広範囲な計
測を行うことができる。また、同じ表面領域について2
つの観察光学系で同時にパターン像の観察ができる場合
には、観察されたパターン像のデータをたとえば平均化
処理することにより、ノイズを減らして高精度な計測が
可能になる。この場合、観察光学系の数が2つに限定さ
れるものではなく、さらに多くの観察光学系を備えるこ
とも可能である。
て投影されたパターン像を2つの角度から観察すること
ができる。したがって、互いに死角になる表面領域につ
いていずれかの観察光学系によりパターン像の観察が可
能になるので、凹凸の激しい表面に対しても広範囲な計
測を行うことができる。また、同じ表面領域について2
つの観察光学系で同時にパターン像の観察ができる場合
には、観察されたパターン像のデータをたとえば平均化
処理することにより、ノイズを減らして高精度な計測が
可能になる。この場合、観察光学系の数が2つに限定さ
れるものではなく、さらに多くの観察光学系を備えるこ
とも可能である。
【0040】一方、図7(b)の装置では、2つの観察
光学系の光軸AX2aおよびAX2bが照射光学系の光
軸AX1とほぼ平行に構成されているが、受光手段10
aおよび10bがそれぞれAX2aおよびAX2b上に
配置されていない。したがって、受光手段10aおよび
10bの中心と観察用対物レンズ8aおよび8bの中心
とを通る中心線LaおよびLb上に、それぞれ2つの観
察物体面14aおよび14bが形成される。なお、観察
物体面14aおよび14bは、光軸AX2aおよびAX
2bに対して垂直である。このように、図7(a)に示
す構成と同様に、被検物7の表面に多重化されて投影さ
れたパターン像を2つの角度から観察することができ
る。したがって、補完的な観察による広範囲な計測およ
び平均化処理による高精度な計測が可能になる。
光学系の光軸AX2aおよびAX2bが照射光学系の光
軸AX1とほぼ平行に構成されているが、受光手段10
aおよび10bがそれぞれAX2aおよびAX2b上に
配置されていない。したがって、受光手段10aおよび
10bの中心と観察用対物レンズ8aおよび8bの中心
とを通る中心線LaおよびLb上に、それぞれ2つの観
察物体面14aおよび14bが形成される。なお、観察
物体面14aおよび14bは、光軸AX2aおよびAX
2bに対して垂直である。このように、図7(a)に示
す構成と同様に、被検物7の表面に多重化されて投影さ
れたパターン像を2つの角度から観察することができ
る。したがって、補完的な観察による広範囲な計測およ
び平均化処理による高精度な計測が可能になる。
【0041】図8は、本発明の第4実施例にかかる光学
式三次元形状計測装置の構成を示す図である。第4実施
例の装置は第1実施例の装置とほぼ同様の構成を有する
が、観察光学系における振幅分割の方法が第1実施例と
は基本的に相違する。図8の観察光学系は、光路中に配
置された2つのハーフミラー81および82を備えてい
る。そして、被検物7の表面に投影された3つのパター
ン像からの光のうち、観察用対物レンズ8を介して2つ
のハーフミラー81および82を透過した光は第1の受
光手段であるCCD10aで受光される。また、観察用
対物レンズ8を介してハーフミラー82を透過しハーフ
ミラー81で反射された光は、第2の受光手段であるC
CD10bに入射する。さらに、観察用対物レンズ8を
介してハーフミラー82で反射された光は、第3の受光
手段であるCCD10cに入射する。
式三次元形状計測装置の構成を示す図である。第4実施
例の装置は第1実施例の装置とほぼ同様の構成を有する
が、観察光学系における振幅分割の方法が第1実施例と
は基本的に相違する。図8の観察光学系は、光路中に配
置された2つのハーフミラー81および82を備えてい
る。そして、被検物7の表面に投影された3つのパター
ン像からの光のうち、観察用対物レンズ8を介して2つ
のハーフミラー81および82を透過した光は第1の受
光手段であるCCD10aで受光される。また、観察用
対物レンズ8を介してハーフミラー82を透過しハーフ
ミラー81で反射された光は、第2の受光手段であるC
CD10bに入射する。さらに、観察用対物レンズ8を
介してハーフミラー82で反射された光は、第3の受光
手段であるCCD10cに入射する。
【0042】こうして、3つの観察像面を構成するCC
D10a、10bおよび10cに対応して、3つの観察
物体面14、15および16が形成される。3つの観察
物体面14、15および16は、光軸AX2に垂直で且
つ互いに所定距離だけ間隔を隔てている。この構成によ
り、第1実施例とほぼ同様の作用効果を奏する。
D10a、10bおよび10cに対応して、3つの観察
物体面14、15および16が形成される。3つの観察
物体面14、15および16は、光軸AX2に垂直で且
つ互いに所定距離だけ間隔を隔てている。この構成によ
り、第1実施例とほぼ同様の作用効果を奏する。
【0043】図9は、本発明の第5の実施例にかかる光
学式三次元形状計測装置の構成を示す図である。なお、
9図(a)は、照射光学系の光軸AX1と観察光学系の
光軸AX2とが所定の角度で交差する装置を示し、9図
(b)は照射光学系の光軸AX1と観察光学系の光軸A
X2とが互いに平行な装置を示している。9図(a)の
装置は第1実施例の装置とほぼ同様の構成を有するが、
ダイクロイックミラーに代えてハーフミラープリズムを
備えている点が第1実施例とは基本的に相違する。
学式三次元形状計測装置の構成を示す図である。なお、
9図(a)は、照射光学系の光軸AX1と観察光学系の
光軸AX2とが所定の角度で交差する装置を示し、9図
(b)は照射光学系の光軸AX1と観察光学系の光軸A
X2とが互いに平行な装置を示している。9図(a)の
装置は第1実施例の装置とほぼ同様の構成を有するが、
ダイクロイックミラーに代えてハーフミラープリズムを
備えている点が第1実施例とは基本的に相違する。
【0044】したがって、図9(a)の観察光学系で
は、被検物7の表面に投影されたパターン像からの光が
ハーフミラープリズム91で3つに分割され、それぞれ
受光手段であるCCD10a、CCD10bおよびCC
D10cに入射する。こうして、3つの観察像面を構成
するCCD10a、10bおよび10cに対応して、3
つの観察物体面14、15および16が形成される。3
つの観察物体面14、15および16は、光軸AX2に
垂直で且つ互いに所定距離だけ間隔を隔てている。この
構成により、第1実施例とほぼ同様の作用効果を奏す
る。
は、被検物7の表面に投影されたパターン像からの光が
ハーフミラープリズム91で3つに分割され、それぞれ
受光手段であるCCD10a、CCD10bおよびCC
D10cに入射する。こうして、3つの観察像面を構成
するCCD10a、10bおよび10cに対応して、3
つの観察物体面14、15および16が形成される。3
つの観察物体面14、15および16は、光軸AX2に
垂直で且つ互いに所定距離だけ間隔を隔てている。この
構成により、第1実施例とほぼ同様の作用効果を奏す
る。
【0045】図9(b)の観察光学系では、光軸AX2
が照射光学系の光軸AX1と平行になっている点が図9
(a)の装置と基本的に異なる。したがって、図9
(b)の観察光学系においても、3つの観察像面を構成
するCCD10a、10bおよび10cに対応して、3
つの観察物体面14、15および16が形成される。3
つの観察物体面14、15および16は観察光学系の光
軸AX2と垂直で且つ互いに所定距離だけ間隔を隔てて
おり、図示のように3つのパターン像面とほぼ同じ領域
に位置するように受光手段が光軸AX2からずれて配置
されている。こうして、図9(b)の装置も図9(a)
の装置とほぼ同じ作用効果を奏することは明らかであ
る。
が照射光学系の光軸AX1と平行になっている点が図9
(a)の装置と基本的に異なる。したがって、図9
(b)の観察光学系においても、3つの観察像面を構成
するCCD10a、10bおよび10cに対応して、3
つの観察物体面14、15および16が形成される。3
つの観察物体面14、15および16は観察光学系の光
軸AX2と垂直で且つ互いに所定距離だけ間隔を隔てて
おり、図示のように3つのパターン像面とほぼ同じ領域
に位置するように受光手段が光軸AX2からずれて配置
されている。こうして、図9(b)の装置も図9(a)
の装置とほぼ同じ作用効果を奏することは明らかであ
る。
【0046】図10は、3つの焦点面に投影された各パ
ターン像の様子と、各パターン像からそれぞれ観察され
たパターンの重ね合わせについて説明する図である。図
10(a)に示すように、上述の各実施例にかかる光学
式三次元形状計測装置では、たとえば直交二方向に規則
的に配置されたスポットパターン像が、3つの焦点面1
1、12および13上に形成される。ここで、各焦点面
上に形成されたスポット像のうち互いに対応する領域の
スポットに着目すると、各焦点面に対応する3つのスポ
ットは図10(b)に示すように互いに重なり合って観
察される。因みに、各スポットに対応する光強度分布
は、図10(c)に示すような分布を呈する。
ターン像の様子と、各パターン像からそれぞれ観察され
たパターンの重ね合わせについて説明する図である。図
10(a)に示すように、上述の各実施例にかかる光学
式三次元形状計測装置では、たとえば直交二方向に規則
的に配置されたスポットパターン像が、3つの焦点面1
1、12および13上に形成される。ここで、各焦点面
上に形成されたスポット像のうち互いに対応する領域の
スポットに着目すると、各焦点面に対応する3つのスポ
ットは図10(b)に示すように互いに重なり合って観
察される。因みに、各スポットに対応する光強度分布
は、図10(c)に示すような分布を呈する。
【0047】図10(b)において、最も小さく観察さ
れるスポットは被検物の表面に最も近い焦点面上の投影
スポットに対応している。逆に、最も大きく観察される
スポットは被検物の表面から最も遠い焦点面上の投影ス
ポットに対応している。各焦点面間の距離は装置に固有
であり、投影パターンも装置に固有であるから、各焦点
面に対応する各観察スポットの相互位置関係すなわち重
なりあわせパターンは、各焦点面と被検物の表面との位
置関係を、ひいては装置と被検物との位置関係を示して
いることになる。
れるスポットは被検物の表面に最も近い焦点面上の投影
スポットに対応している。逆に、最も大きく観察される
スポットは被検物の表面から最も遠い焦点面上の投影ス
ポットに対応している。各焦点面間の距離は装置に固有
であり、投影パターンも装置に固有であるから、各焦点
面に対応する各観察スポットの相互位置関係すなわち重
なりあわせパターンは、各焦点面と被検物の表面との位
置関係を、ひいては装置と被検物との位置関係を示して
いることになる。
【0048】このように、重なりあわされたパターンの
様子に基づいて、被検物と装置との位置関係、たとえば
距離を計測することができるので、このように計測した
距離に基づいてフォーカシングを行うことができる。こ
の場合、図4に示すように、各焦点面に形成される各パ
ターン像を個別に識別し易いように構成するのが好まし
い。
様子に基づいて、被検物と装置との位置関係、たとえば
距離を計測することができるので、このように計測した
距離に基づいてフォーカシングを行うことができる。こ
の場合、図4に示すように、各焦点面に形成される各パ
ターン像を個別に識別し易いように構成するのが好まし
い。
【0049】なお、上述の各実施例において、直交二方
向に規則的に配置されたスポットパターンを例にとって
本発明を説明したが、図11(a)に示すような直交二
方向交差格子パターンや、図11(b)に示すような三
方向交差格子パターンを照射してもよい。また、被検物
の全体形状に合わせて、たとえば被検物の全体形状が回
転対称形であれば回転対称パターンを、被検物に筋状の
凹凸がある場合には筋状のパターンを使用するのが好ま
しい。また、上述の各実施例では、3つの焦点面を有す
る照射光学系を例示しているが、焦点面の数が3に限定
されるものではなく複数(2つ以上)であればよいこと
は明らかである。
向に規則的に配置されたスポットパターンを例にとって
本発明を説明したが、図11(a)に示すような直交二
方向交差格子パターンや、図11(b)に示すような三
方向交差格子パターンを照射してもよい。また、被検物
の全体形状に合わせて、たとえば被検物の全体形状が回
転対称形であれば回転対称パターンを、被検物に筋状の
凹凸がある場合には筋状のパターンを使用するのが好ま
しい。また、上述の各実施例では、3つの焦点面を有す
る照射光学系を例示しているが、焦点面の数が3に限定
されるものではなく複数(2つ以上)であればよいこと
は明らかである。
【0050】
【効果】以上説明したように、本発明の光学式三次元形
状計測装置では、照射光学系の光軸に沿って所定距離だ
け間隔を隔てて複数のパターンが形成されるので、あた
かも照射光学系の光軸に沿って所定の深度に亘り所望の
結像状態でパターン像が形成されるのと等価な状態を実
現することができる。したがって、照射光学系の開口数
を大きくして分解能を高めた場合、光学系の焦点深度は
浅くなる欠点を解消し、広い範囲の表面領域について迅
速且つ高精度に形状測定することが可能になる。
状計測装置では、照射光学系の光軸に沿って所定距離だ
け間隔を隔てて複数のパターンが形成されるので、あた
かも照射光学系の光軸に沿って所定の深度に亘り所望の
結像状態でパターン像が形成されるのと等価な状態を実
現することができる。したがって、照射光学系の開口数
を大きくして分解能を高めた場合、光学系の焦点深度は
浅くなる欠点を解消し、広い範囲の表面領域について迅
速且つ高精度に形状測定することが可能になる。
【図1】本発明の第1実施例にかかる光学式三次元形状
計測装置の構成を概略的に示す図である。
計測装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1の装置の焦点面分割板の構成を示す図であ
る。
る。
【図3】焦点面分割板の変形例を示す図である。
【図4】焦点面分割板のもう1つの変形例を示す図であ
る。
る。
【図5】被検物の表面に多重化パターン像を形成するた
めに複数のパターン板を備えた照射光学系の変形例を示
す図である。
めに複数のパターン板を備えた照射光学系の変形例を示
す図である。
【図6】本発明の第2実施例にかかる光学式三次元形状
計測装置の構成を示す図であって、(a)は斜視図であ
り、(b)は照射光学系の光軸と観察光学系の光軸とを
含む面に沿った平面図である。
計測装置の構成を示す図であって、(a)は斜視図であ
り、(b)は照射光学系の光軸と観察光学系の光軸とを
含む面に沿った平面図である。
【図7】本発明の第3実施例にかかる光学式三次元形状
計測装置の構成を示す図である。
計測装置の構成を示す図である。
【図8】本発明の第4実施例にかかる光学式三次元形状
計測装置の構成を示す図である。
計測装置の構成を示す図である。
【図9】本発明の第5の実施例にかかる光学式三次元形
状計測装置の構成を示す図である。
状計測装置の構成を示す図である。
【図10】3つの焦点面に投影された各パターン像の様
子と、各パターン像からそれぞれ観察されたパターンの
重ね合わせについて説明する図である。
子と、各パターン像からそれぞれ観察されたパターンの
重ね合わせについて説明する図である。
【図11】パターンの変形例を示す図である。
1 光源 2 コリメータレンズ 3 拡散板 4 パターン板 5 焦点面分割板 6 照射用対物レンズ 7 被検物 8 観察用対物レンズ 9 ダイクロイックミラー 10 受光手段 11〜13 焦点面 14〜16 観察物体面 21、22 ハーフミラー AX1 照射光学系の光軸 AX2 観察光学系の光軸
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 7/00 1/00
Claims (5)
- 【請求項1】 被検物の表面に所定のパターン像を投影
するための照射光学系と、前記被検物の表面に投影され
たパターン像を観察するための観察光学系とを備え、前
記観察されたパターン像の変化に基づいて前記被検物の
表面形状を計測する光学式三次元形状計測装置におい
て、 前記照射光学系は、その光軸に沿って複数の合焦面にそ
れぞれ前記所定のパターン像を形成するための合焦面分
割手段を備えていることを特徴とする光学式三次元形状
計測装置。 - 【請求項2】 前記合焦面分割手段は、所定距離だけ間
隔を隔てて互いにほぼ平行に配置され且つ前記照射光学
系の光軸にほぼ垂直な一対のハーフミラーからなり、 前記一対のハーフミラーは、1つのパターン光を複数の
パターン光に分割することを特徴とする請求項1に記載
の装置。 - 【請求項3】 前記観察光学系は、前記照射光学系の光
軸と所定角度で交差する光軸を有することを特徴とする
請求項1または2に記載の装置。 - 【請求項4】 前記観察光学系は、前記照射光学系の光
軸と第1の所定角度で交差する光軸を有する第1の観察
光学ユニットと、前記照射光学系の光軸と第2の所定角
度で交差する光軸を有する第2の観察光学ユニットとを
備えていることを特徴とする請求項3に記載の装置。 - 【請求項5】 前記観察光学系は、前記パターン像から
の光を分割するための分割手段と、該分割手段を介して
複数に分割された光をそれぞれ受けるための複数の受光
手段とを備え、各受光手段に対応して複数の観察物体面
が前記観察光学系の光軸に沿って形成されていることを
特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6027269A JPH07218232A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 光学式三次元形状計測装置 |
US08/378,018 US5608529A (en) | 1994-01-31 | 1995-01-25 | Optical three-dimensional shape measuring apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6027269A JPH07218232A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 光学式三次元形状計測装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07218232A true JPH07218232A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=12216366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6027269A Pending JPH07218232A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 光学式三次元形状計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07218232A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003528303A (ja) * | 2000-03-24 | 2003-09-24 | ソルビション インコーポレイテッド | 物体の三次元検査用多重移相パターンの同時投影装置 |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP6027269A patent/JPH07218232A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003528303A (ja) * | 2000-03-24 | 2003-09-24 | ソルビション インコーポレイテッド | 物体の三次元検査用多重移相パターンの同時投影装置 |
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