JPH0721523B2 - 回路定数の変動を補償した絶縁抵抗測定方法 - Google Patents

回路定数の変動を補償した絶縁抵抗測定方法

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JPH0721523B2
JPH0721523B2 JP18137987A JP18137987A JPH0721523B2 JP H0721523 B2 JPH0721523 B2 JP H0721523B2 JP 18137987 A JP18137987 A JP 18137987A JP 18137987 A JP18137987 A JP 18137987A JP H0721523 B2 JPH0721523 B2 JP H0721523B2
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辰治 松野
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は活線状態で電路等の絶縁抵抗を測定する装置に
於ける温度変化或は回路定数の経年変化等に対する補償
方法に関する。
(従来技術) 従来,漏電等の電路に於けるトラブルの早期発見の為に
例えば第4図に示す如き電路の絶縁抵抗測定方法を用い
電路状態を監視するのが一般的であった。
これはZなる負荷を有する受電変圧器Tの第2種接地線
LEに,商用電源周波数と別違の周波数なる測定用低
周波信号発振器OSCを接続したトランスOTを挿入する
か,或いは前記接地線LEに直列に前記発振器OSCを挿入
接続するか又は前記電路1,2を前記発振器を接続したト
ロイダルコアトランスに貫通する等して電路1及び電路
2に測定用低周波電圧を印加し,前記接地線LEを貫通せ
しめた変流器ZCTによって,電路と大地間に存在する絶
縁抵抗Ro及び対地浮遊容量Coを介して前記接地線に帰還
する前記測定用低周波信号の漏洩電流を検出し,これを
増幅器AMPで増幅したのち,フィルタFILによって周波数
の成分のみを選択し,これを例えば前記発振器OSC
の出力信号を用いて掛算器MULTで同期検波して漏洩電流
分中の有効分(OUT1)(即ち,印加低周波電圧と同相の
成分)を検出することにより電路の絶縁抵抗を測定する
よう構成したものであった。
即ち,前記接地線LEに印加される測定用信号電圧を例え
ば正弦波としてVsinω1t(ω=2π)とすれば,
接地点Eを介して接地線LEに帰還する周波数の漏洩
電流Iは と表わされ,印加する交流電圧と同相の成分,即ち上記
(1)式の右辺第1項の成分に比例した値を同期検波等
の手段で検出すればこの値は絶縁抵抗Roに逆比例したも
のとなるから,これによって電路の絶縁抵抗値を求める
ことができる。しかしこのように前記接地線に帰還する
漏洩電流を変流器ZCTで検出し,これに含まれる周波数
の漏洩電流成分をフィルタFILで選択出力する従来
の方法では,通常変流器→増幅器→フィルタの系で周波
の漏洩電流の位相がずれるから,これらの同期検
波出力からRoに逆比例した値を得るためにはこの位相ず
れを補償する必要がある。このために従来同図に示す如
く同期検波器MULTの第1の入力端に又は,第2の入力端
に移相器PSを挿入することによって上記位相ずれを補正
し互いの同期をとっていた。即ちこの移相器PSを設ける
ことにより対地浮遊容量Coがない状態(Co=0)にて,
同期検波器の第1,第2の入力端に印加される電圧の位相
差が零となるように前もって設定しておくものであっ
た。
しかしながら上述の如き従来の方法では変流器ZCT,フィ
ルタFIL,移相器PS等の位相特性は温度変化または使用部
品特性の経年変化等によって変動するため,この結果最
初の調整値との位相誤差が発生し,正しい測定結果を提
供できなくなる欠点があった。これらに対処するために
従来は特性変動の少ない極めて高品質な変流器或いはフ
ィルタ等を採用することによって位相誤差の影響を極力
小さくしていたが,それでもその影響を完全に除去する
ことは困難であった。
(発明の目的) 本発明は以上説明したような従来の絶縁抵抗測定方法の
欠点を除去するためになされたものであって,高価な部
品を必要とせず安価に測定信号の振幅,位相ずれを常時
補正し,常に正確な測定結果をもたらしうる絶縁抵抗測
定装置の振幅,位相特性の補償方法を提供することを目
的とする。
(発明の概要) 本発明はこの目的を達成するために接地線を介して商用
電源周波数と異なる周波数の測定用低周波信号電圧
を電路に印加し,電路と大地間の絶縁抵抗及び浮遊容量
を介して前記接地線に帰還する測定用低周波信号の漏洩
成分を前記接地線に結合せしめた変流器を介して抽出
し,この信号を同期検波することによって電路の絶縁抵
抗を測定する装置に於いて,前記変流器に新らたに導線
を貫通せしめるとともに,この導線に例えば前記周波数
の測定用低周波信号電圧より90゜移相した電流を繰
返し周波数sの信号でスイッチング素子をON−OFFす
ることによって流す。一方前記変流器出力をフィルタに
通し,商用周波数成分の漏洩電流を除去し,該フィルタ
出力に含まれる周波数−s及び1+sの両成
分の振幅の大きさが等しくなるような補正を行ない,補
正された電流を前記周波数の測定用低周波信号電圧
で同期検波し,同期検波出力に含まれる周波数sの成
分が零に近づくように上記同期検波に用いた周波数
の測定用低周波信号電圧の位相を自動調整し,同期検波
出力の直流分を用いて電路の絶縁抵抗を正確に測定する
ものである。
(発明の実施例) 以下図示した実施例に基づき本発明を詳細に説明する。
先づ,本発明に係る測定方法を説明する前にその理解を
助ける為従来の方法とその欠点を少しく詳細に説明す
る。
第(1)式にて示される周波数の漏洩電流成分Iが
変流器ZCT,増幅器AMP,フィルタFILの系を通過する際発
生する位相ずれをθとすればフィルタFIL出力I1となり,これは同期検波器MULTの第1の入力端に印加さ
れる。
また同期検波器の第2の入力端に印加される電圧を例え
ば一定振幅のaosin(ω1t+θ)とすれば,同期検波
器の出力即ち有効成分Dは 従ってθ=θのときの出力Doは となり,V,aoは一定となるから絶縁抵抗Roに逆比例した
値を測定することができる。したがって位相ずれθ−θ
が零でない時の上記Doに対するDの誤差Eは となる。
今,例えばθ−θ=1(度)のとき(6)式にて
=25Hzで,Ro=20KΩ,Co=5μFとするときω1CoRo1
5.7となるから誤差εは27.4%となり著しく測定誤差が
大きくなることが分る。
本発明は上述した位相のずれに伴う測定誤差の発生並び
に変流器→増幅器→フィルタ系の振幅特性の影響を極力
抑える方法を提案するものである。
第1図は本発明に係る絶縁抵抗測定方法の一実施例を示
すブロック図であって第4図と同一の記号は同一の意味
をもつものとする。
即ち,同図に於いてTは変圧器,1及び2はこの変圧器の
2次側電路であって該電路2には第2種接地工事を施し
た接地線LEが接続される。該接地線LEにはトランスOT及
び変流器ZCTとが係合され,該OTの一次側巻線N1には電
力増幅器PAMP,又N3にはコンデンサC及びスイッチSWが
接続され変流器ZCTを貫通する導線20が接続される。該
スイッチSWの開閉は位相制御回路PC1より出力される断
続した周波数sなる信号により行なわれ,前記電力増
幅器PAMPの入力信号は前記位相制御回路PC1より出力さ
れる。尚前記トランスOTの2次側インピーダンスは商用
周波数に於いて十分低く,電路の接地機能を妨げないも
のである。
一方前記変流器ZCTの出力はアンプAMP及び商用周波数成
分を除去するフィルタを介し加算器ADD12の一入力端に
入力する。該加算器ADD12の他の入力端は振幅補正回路3
0の出力を入力する。該振幅補正回路30は35及び40から
なる2系統の補正信号発生回路及び加算増幅器ADD11に
より構成する。該補正信号発生回路は前記位相制御回路
PC1と接続した第2の位相制御回路PC2を持ち,該PC2の
出力は90゜移相器PSS1及び第3の同期検波器MULT3に入
力され前記PSS1の出力は第4の同期検波器MULT4及び掛
算器MULT5の一入力端に入力する。
前記同期検波器MULT3,MULT4の夫々他の入力端には前記
フィルタFILの出力を入力し,該MULT3の出力はローパス
フィルタLF1を介し前記PC2に入力する。また前記MULT4
の出力はローパスフィルタLF2を介し引算器SUB1の一入
力端に入力し,該SUB1の他の入力端には基準値信号RF1
を入力することによって得た信号を前記掛算器MULT5の
他の入力端に入力する。
同様に第2の系統も位相制御回路PC3,90゜移相器PSS2,
同期検波器MULT6,MULT7,並びにローパスフィルタLF3,LF
4,引算器SUB2,掛算器MULT8より構成し,夫々機器の接続
も前記第1の系統と同様に構成され,前記引算器SUB2の
一入力端には基準値信号RF2を入力する。
このように構成した2系統に於ける掛算器MULT5及びMUL
T8の夫々の出力を加算増幅器ADD11に入力して得た信号
を振幅補正回路30の出力とし前記加算器ADD12の他の入
力端へ入力する。
該加算器ADD12の出力は同期検波器MULT1の一方の入力端
へ入力し,他の入力端には前記位相制御回路PC1から入
力する。
このようにして得た前記同期検波器MULT1の出力をロー
パスフィルタLF5を介して絶縁抵抗測定値として出力す
る。又,前記同期検波器MULT1の出力をバンドパスフィ
ルタBP,同期検波器MULT2を介し前記位相制御回路PC1に
入力する。
上記の如く構成した回路に於ける各装置の動作及び各ブ
ロックの機能を数式を用いて以下詳細に説明する。
トランスOTの巻線N2に出力される周波数の測定用低
周波信号電圧をVとすれば,フィルタFILに出力される
周波数の漏洩電流I1は(2)式で与えられる。一方
トランスOTの巻線N3の出力電圧をVo sinω1tとし,スイ
ッチSWをデューティ50%且つ周期1/sでON−OFFすれ
ば導線20を流れる電流iは となる。これはキャリア信号cosω1tを周期1/sのON
−OFFのデータで100%の振幅変調した場合と同じであ
る。
(参照:ウイリアム・R・ベネット,ジェームス・R・
デーヴィ著“データ伝送"P.38 ラティス社発行)。
従って導線20を流れる電流iと接地線LEに流れる漏洩電
流の両者が変流器ZCTの一次電流となるためフィルタFIL
の出力I2は(2),(7)式より ここでa-1,a1,a-3,a3等は第2図に示した変流器ZCT→増
幅器AMP→フィルタFILの系の振幅特性と位相特性グラフ
に於ける変流器ZCT→増幅器AMP→フィルタFILの系の各
々の周波数−s,+s,−3s,−3
s等の振幅特性,(但し,説明を容易にするため周波
における振幅特性は1としている。)θ,θ-1,
θ1-3等は各々周波数1,−s,
s,−3s,+3s等の位相特性である。
ここで説明を容易にするために振幅補正回路30について
は後述し,加算器ADD12の−入力端に於ける前記振幅補
正回路30よりの入力15が入力されていない場合について
説明する。この場合前記同期検波器MULT1の一方の入力
には(8)式のI2が入力されたことになり,他の入力端
には前記位相制御回路PC1から周波数1,位相θ′の信
号電圧(ここでは説明を容易にするため振幅を1とす
る。)sin(ω1t+θ′)を入力すれば前記同期検波器M
ULT1の出力Xは (8)式を代入して整理すると となり,前記同期検波器MULT1の出力中の=sの成
分X(ω=ωs)は,(10)式から となるから周波数s成分を検出するフィルタBPの出力
Xoは該フィルタBPの位相特性をとすれば(11)式から となる。
前記フィルタBP出力及びスイッチSWをON−OFFする信号
を入力し、同期検波する同期検波器MULT2の出力D1は となる。ここで とすると(13)式より 上記出力D1→0のとき|α|≪1ならば(16)式より a-1{sin(ε+)−cos(ε+)・α} −a1{sin(ε+)+cos(ε+)・α}=0 よって ここで 従って,(17)式でΥ→1とすれば となり,前記フィルタBP出力の位相に対して無関係に
なり,ε=ε1,即ち位相特性が周波数に対して完
全に奇関数であるならばα=0となり(14)式からθ=
θ′なる関係であるので、前記同期検波器MULT2の出力
が零となるように前記位相制御回路PC1の出力を調整す
ることにより、前記同期検波器MULT1の出力の直流分
(ローパスフィルタLF5の出力OUT2は(10)式から となるので正しく絶縁抵抗を測定しうることが可能であ
る。
上述のように前記同期検波器MULT1の出力に含まれる周
波数sの成分をスイッチSWをON−OFFする周波数s
なる信号で同期検波し,その結果得た出力が零となるよ
うに前記同期検波器MULT1に入力する周波数の信号
の位相を前記位相制御回路PC1に於いて自動調整すれば
良いことになる。
次に振幅補正回路30の動作について説明する。
振幅補正回路30は(19)式のようにΥ=1,即ちフィルタ
FIL出力中の周波数−sと+sの成分a-1,a
1の振幅を等しくする機能をもつ。
該振幅補正回路30中の同期検波器MULT3の一入力端に位
相制御回路PC2から周波数−s,位相θ″なる信号
電圧を入力し,その信号値を説明を簡易化にするため振
幅1のsin{(ω−ωs)t+θ″}とすると,前記
同期検波器MULT3の他の入力端にはフィルタ出力,即ち
(8)式に相当するI2が入力するので該同期検波器MULT
3の出力をローパスフィルタLF1を介して得る直流分ds-1
(8)式を代入して整理すると となる。又,90゜移相器PSS1の出力はcos{(ω−ω
s)t+θ″}のなるから同期検波器MULT4の出力をロ
ーパスフィルタLF2を介して得る直流分dc-1従って前記フィルタLF1の出力ds-1を位相制御回路PC2に
入力し,ds-1が零となるように位相θ″を自動調整すれ
ば(20)式からθ″θとなり,従ってローパスフィル
タLF2の出力dc-1となる。この時前記90゜移相器PSS1の出力はcos{(ω
−ωs)t+θ-1}となり,ローパスフィルタLF2の
出力と基準値 との差を引算器SUB1で得れば該SUB1出力は となる。更に前記SUB1の出力と前記90゜移相器PSS1出力
との積の値を掛算器MULT5で得、該MULT5の出力は となるので,加算増幅器(利得=2)ADD11の一方の入
力端に入力する。
同様に同期検波器MULT6の−入力端に位相制御回路PC3か
ら入力される周波数+s,位相θの信号電圧を説
明を簡易化するために振幅1のsin{(ω+ωs)t
+θ}とすれば前記同期検波器MULT6の他の入力端に
は(8)式に相当するI2が入力されているので該同期検
波器MULT6の出力をローパスフィルタLF4を介して得る直
流分ds1(8)式を代入して整理すると となる。又,90゜移相器PSS2の出力はcos{(ω+ω
s)t+θ}となるから同期検波器MULT7の出力をロ
ーパスフィルタLF4を介して得る直流分dc1となり,該出力dc1を前記位相制御回路PC3に入力し,該
PC3は前記dc1が零となるように位相θを自動調整すれ
ば(22)式からθθとなり が得られる。
従ってこの時の前記90゜移相器PSS2の出力はcos{(ω
+ωs)t+θ}となり更に前記ローパスフィルタ
LF4の出力を引算器SUB2の一入力端に入力し,他の入力
端には基準値 を入力することにより,その出力として を得る。該引算器SUB2の出力と前記移相器PSS2のとを掛
算器MULT8に夫々入力することにより,その出力として を得,該MULT8の出力を前記加算増幅器(利得=2倍)A
DD11の他の一方の入力に入力することによりその出力ip
となる。
前記加算器増幅器ADD11の出力ipと前記フィルタFILの出
力I2を前記加算器ADD12に入力するとその出力は(8)
式及び(24)式から となり,その出力に含まれる周波数+s,
s成分の振幅の大きさは互いに等しくなり(18)式のΥ
=1に相当することになる。
即ち振幅を補正し,前記(13)式のD1が零に近づく為θ
−θ′はより一層零に近づくので正しい絶縁抵抗の測定
を可能にする。
上記説明では周波数−s,+sの成分を発生
させるために電圧Vo sinω1tをコンデンサCに入力し,
この電流ω1CVo cosω1tを周波数sで断続することに
より用いたがこれに限定されるものではなく第3図に示
す如くトランスOTの巻線N3の出力を90゜移相器PSS3に入
力することによって得た出力Vo cosω1tを掛算器MULT9
の−入力端に入力し,他の入力端には位相制御回路PC1
から出力される周波数sの電圧,例えばeocosωstを
入力することにより該掛算器MULT9の出力として なる信号を得る。該信号は増幅器AMP2に入力し,その出
力は抵抗rpを介し変流器ZCTを貫通せしめる導線44に入
力される。
これにより導線44に流れる電流i′は となるのでそれに伴ないフィルタFILの出力I2′は となり高調波成分ω±3ωs,ω±5ωs等が含まれ
ない。又,この場合同期検波器MULT1の出力X′は であり更にフィルタBPを貫通した出力Xo′は となるが(13)式の関係から明らかな如く同式に於ける
D1が零となる条件は(13)式も(29)式も同じであり,
従って同期検波器MULT1のために位相制御回路PC1による
位相調整方法ならびに振幅補正回路30の動作は前述の場
合と同じである。
上述の通り変流器ZCT→増幅器AMP→フィルタFILの系の
振幅特性が完全に平坦で(18)式のΥ=1であれば振幅
補正回路30は不要となる。しかし完全に振幅特性を平坦
にするにあたっては高度な技術を用いた回路が必要とな
り不経済である。
尚,第1図の実施例に於いては必要に応じて最近のデジ
タル処理技術を用いて実現することが望ましく,上記実
施例では単相2線式電路の場合で示したが単相3線,3相
3線式の電路であってもよく,又同時に低圧電路に接続
された負荷Zの対地絶縁劣化も測定することが可能であ
る。
更に上記実施例では変流器を接地線に貫通させたがこれ
に限定されるものではなく第1図の電路1,2を共に貫通
させ,これに更に導線20を貫通させてもよいことは明ら
かである。
(発明の効果) 以上説明した如く本発明は絶縁抵抗測定装置の測定回路
の定数を補償するものであるから極めて精度の高い測定
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図,第2図は
変流器→増幅器→フィルタの系の振幅,位相特性を示す
説明図,第3図は位相調整のために導線に流す電流を発
生する方法の変形実施例を示すブロック図,第4図は従
来の絶縁抵抗測定方法を示すブロック図である。 T……受電トランス,1,2……電路,MULT1乃至MULT4及びM
ULT5,MULT6……同期検波器,SUB1,2……引算器,MULT5,6
……掛算器,ADD12……加算器,ADD11……加算増幅器,LF1
乃至LF5……ローパスフィルタ,BP……フィルタ,PSS1乃
至PSS3……90゜移相器,PC1乃至PC3……位相制御回路,AM
P,AMP2……増幅器,ZCT……変流器,OT……入力トランス,
PAMP……電力増幅器,20,40……導線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電路に、商用周波数と異なる周波数f1なる
    測定用低周波信号電圧を印加し、電路の接地線に帰還す
    る信号のうち、商用周波数成分を除去した電流を前記測
    定用低周波信号電圧で同期検波することにより得られる
    出力から電路と大地間の絶縁抵抗を測定する方法であっ
    て、前記測定用低周波信号電圧と90゜位相が異なる電流
    を1/fs(繰り返し周波数fs)の周期で電路に印加すると
    共に、前記同期検波出力中に含まれる繰り返し周波数fs
    の成分が零となるように前記同期検波に用いる信号の位
    相を調整するものにおいて、 前記商用周波数成分を除去した電流を周波数f1−fsの信
    号電圧を用いて同期検波し、該同期検波出力の直流分が
    零となるように前記周波数f1−fsの信号電圧の位相を調
    整し、 前記商用周波数成分を除去した電流を前記周波数f1−fs
    の信号電圧より90゜移相した周波数f1−fsの信号電圧を
    用いて同期検波し、該同期検波出力の直流分と第1の基
    準値との差である第1の差の信号を得、 該第1の差の信号と前記90゜移相した周波数f1−fsの信
    号電圧とを用いてその積をとることにより第1の補正信
    号を得、 前記商用周波数成分を除去した電流を周波数f1+fsの信
    号電圧を用いて同期検波し、該同期検波出力の直流分が
    零となるように前記周波数f1+fsの信号電圧の位相を調
    整し、 前記商用周波数成分を除去した電流を前記周波数f1+fs
    の信号電圧より90゜移相した周波数f1+fsの信号電圧を
    用いて同期検波し、該同期検波出力の直流分と第2の基
    準値との差である第2の差の信号を得、 該第2の差の信号と前記90゜移相した周波数f1+fsの信
    号電圧とを用いてその積をとることにより第2の補正信
    号を得、 前記第1及び第2の補正信号を加算することにより、前
    記商用周波数成分を除去した電流中に含まれる周波数f1
    +fsと周波数f1−fsとの成分の振幅を互いに等しくする
    振幅補正信号を得、 前記振幅補正信号と前記商用周波数成分を除去した電流
    とを加算することにより、周波数f1+fsと周波数f1−fs
    との成分の振幅が互いに等しい補正漏洩電流を得、 前記補正漏洩電流を前記測定用低周波信号電圧で同期検
    波することにより回路定数の変動を補償したことを特徴
    とする絶縁抵抗測定方法。
  2. 【請求項2】電路に、商用周波数と異なる周波数f1の測
    定用低周波信号電圧を印加する測定用低周波信号電圧印
    加手段と、 前記電路の接地線に帰還する信号のうち商用周波数成分
    を除去した信号を抽出する漏洩電流抽出手段と、 前記測定用低周波信号電圧と90゜位相が異なる電流を周
    期1/fs(繰り返し周波数fs)で前記漏洩電流抽出手段に
    印加するための電流印加手段と、 周波数f1−fs及びf1+fsの信号電圧を発生する周波数f1
    −fs発生手段及び周波数f1+fs発生手段と、 前記周波数f1−fs発生手段出力の位相を調整する第1位
    相調整手段と、 前記周波数f1+fs発生手段出力の位相を調整する第2位
    相調整手段と、 前記第1位相調整手段出力を90゜移相する第1移相手段
    と、 前記第2位相調整手段出力を90゜移相する第2移相手段
    と、 前記商用周波数成分除去手段出力と前記第1位相調整手
    段出力とを入力し、同期検波する第1の同期検波手段
    と、 前記商用周波数成分除去手段出力と前記第1移相手段出
    力を入力し、同期検波する第2の同期検波手段と、 前記商用周波数成分除去手段出力と前記第2位相調整手
    段出力とを入力し、同期検波する第3の同期検波手段
    と、 前記商用周波数成分除去手段出力と前記第2移相手段出
    力を入力し、同期検波する第4の同期検波手段と、 前記第2の同期検波手段出力の直流分と第1の基準値と
    の差を得る第1差信号生成手段と、 前記第4の同期検波手段出力の直流分と第2の基準値と
    の差を得る第2差信号生成手段と、 前記第1移相手段出力と前記第1差信号生成手段出力と
    を入力し同期検波することにより第1の補正信号を生成
    する第5同期検波手段と、 前記第2移相手段出力と前記第2差信号生成手段出力と
    を入力し同期検波することにより第2の補正信号を生成
    する第6同期検波手段と、 前記第5及び第6同期検波手段出力を加算し、振幅補正
    信号を生成する第1加算手段と、 前記第1加算手段出力及び前記漏洩電流抽出手段出力と
    を入力し、周波数f1−fs及びf1+fsの振幅を補正した信
    号を得る第2加算手段と、 前記第2加算手段出力と前記測定用低周波信号印加手段
    出力とを入力し、同期検波する第7同期検波手段と、 前記第7同期検波手段出力中の周波数fs成分を抽出する
    と共に、該抽出された信号と周波数fsとを入力し、同期
    検波する第8同期検波手段とを備え、 前記第1及び第3同期検波手段出力が零となるように前
    記第1及び第2位相調整手段を調整し、更に前記第8同
    期検波手段出力が零となるように前記第7同期検波手段
    に入力する信号の位相を調整することにより、回路定数
    の変動を補償した特許請求の範囲第1項記載の絶縁抵抗
    測定方法。
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