JPH07214057A

JPH07214057A - イオン水生成機

Info

Publication number: JPH07214057A
Application number: JP894094A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Manabe; 博真鍋
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1994-01-31
Filing date: 1994-01-31
Publication date: 1995-08-15

Abstract

(57)【要約】【目的】アルカリ性イオン水吐水管の洗浄を、吐水口
から洗浄水を排出せずに洗浄できるイオン水生成機の提
供。【構成】電解槽１と、この電解槽１に接続されるアル
カリ性イオン水吐水管２と酸性イオン水吐水管３とから
成るイオン水生成機において、アルカリ性イオン水吐水
管２と酸性イオン水吐水管３とに排水管６に分岐する排
水切替え弁４および５を備え、アルカリ性イオン水吐水
管２の排水切替え弁４より吐水口８側に排水管６に分岐
する酸性排水切替え弁７を備え、吐水管洗浄時に通常電
解状態で、アルカリ性イオン水吐水管２および酸性イオ
ン水吐水管３を先端で連通させる手段と、アルカリ性イ
オン水吐水管２の排水切替え弁４と酸性排水切替え弁７
とを排水管６側に切り換える手段とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はイオン水生成機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から水をアルカリ性イオン水と酸性
イオン水とに分離するイオン水生成機は知られている。

【０００３】アルカリ性イオン水は溶解力および浸透力
があり、飲料水、コーヒーまたはお茶の水などに使用さ
れる。また、酸性イオン水は洗浄作用、殺菌作用および
漂白作用があり、麺類のゆで水または野菜等の洗浄水な
どに使用されている。これらのアルカリ性イオン水およ
び酸性イオン水は、水道水を電解槽で電気分解すること
によって得られ、プラス電極に酸性イオン水、マイナス
電極にアルカリ性イオン水が得られるものである。

【０００４】図６はこの様なイオン水生成機の構成を示
したものである。この図において１は電解槽であり、こ
の電解槽１で分離されたイオン水はアルカリ性イオン水
吐水管２および酸性イオン水吐水管３より取り出されて
いる。このアルカリ性イオン水吐水管２および酸性イオ
ン水吐水管３の吐水口８および９は、カラン10において
隣合わせに配置されている。そして、例えばアルカリ性
イオン水を欲しいときには、アルカリ性イオン水吐水管
２の排水切替え弁４を吐水口８方向に切り換えるととも
に、酸性イオン水吐水管３の排水切替え弁５を排水管６
方向に切替え、カラン10の吐水口８よりアルカリ性イオ
ン水を得るとともに、酸性イオン水は排水管６に排水す
るようにしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例にあっては、長い間使用しているとアルカリ性イ
オン水吐水管２には、アルカリ性イオン水中に含まれる
カルシウムがスケールとなって析出してくる。また、カ
ビ等の有機物の汚れが付着することもある。

【０００６】このスケールおよびかび等の汚れを取り除
くには、酸性水を流せばよい。このためには、電解槽１
内の電極を入れ換え、逆電解状態とすることによって、
アルカリ性水吐水管２に酸性イオン水を流すことができ
る。しかし、この様にすると吐水口８より除去されたス
ケールおよび有機物等の汚れが出ることになり、衛生上
好ましくない。また、排水切替え弁４を介して排水管６
に排出することもできるが、この様にした場合、切替え
弁４より吐水口８までのアルカリ性水吐水管２が洗浄で
きないことになる。

【０００７】本発明は、以上のような問題点を解決する
ために成されたものであり、その目的は、アルカリ性イ
オン水吐水管の洗浄を、吐水口から洗浄水を排出せずに
洗浄できるイオン水生成機の提供にある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項１記載の発明は、電解槽と、この電解槽に接続される
アルカリ性イオン水吐水管および酸性イオン水吐水管か
ら成るイオン水生成機において、アルカリ性イオン水吐
水管と酸性イオン水吐水管とに排水管に分岐する排水切
替え弁を備え、アルカリ性イオン水吐水管の排水切替え
弁より吐水口側に排水管に分岐する酸性排水切替え弁を
備え、吐水管洗浄時に通常電解状態で、アルカリ性イオ
ン水吐水管および酸性イオン水吐水管を先端で連通させ
る手段と、アルカリ性イオン水吐水管の排水切替え弁と
酸性排水切替え弁とを排水管側に切り換える手段とを有
して成ることを特徴として構成している。

【０００９】請求項２記載の発明は、電解槽と、この電
解槽に接続されるアルカリ性イオン水吐水管および酸性
イオン水吐水管から成るイオン水生成機において、アル
カリ性イオン水吐水管から排水管を分岐させるととも
に、この分岐点より吐水口側に方向切替え弁を備え、酸
性イオン水吐水管に排水管に分岐する排水切替え弁を備
え、吐水管洗浄時に通常電解状態で、アルカリ性イオン
水吐水管および酸性イオン水吐水管を先端で連通させる
手段と、方向切替え弁を反吐水方向に切り換える手段と
を有して成ることを特徴として構成している。

【００１０】請求項３記載の発明は、電解槽と、この電
解槽に接続されるアルカリ性イオン水吐水管および酸性
イオン水吐水管から成るイオン水生成機において、アル
カリ性イオン水吐水管と酸性イオン水吐水管とに排水管
に分岐する排水切替え弁を備え、酸性イオン水吐水管の
排水切替え弁より吐水口側に排水管に分岐する酸性排水
切替え弁を備え、吐水管洗浄時に逆電解状態で、アルカ
リ性イオン水吐水管および酸性イオン水吐水管を先端で
連通させる手段と、酸性イオン水吐水管の排水切替え弁
と酸性排水切替え弁とを排水管側に切り換える手段とを
有して成ることを特徴として構成している。

【００１１】請求項４記載の発明は、電解槽と、この電
解槽に接続されるアルカリ性イオン水吐水管および酸性
イオン水吐水管から成るイオン水生成機において、酸性
イオン水吐水管から排水管を分岐させるとともに、この
分岐点より吐水口側に方向切替え弁を備え、アルカリ性
イオン水吐水管に排水管に分岐する排水切替え弁を備
え、吐水管洗浄時に通常電解状態で、アルカリ性イオン
水吐水管および酸性イオン水吐水管を先端で連通させる
手段と、方向切替え弁を反吐水方向に切り換える手段と
を有して成ることを特徴として構成している。

【００１２】

【作用】請求項１記載の発明では、イオン水生成機のア
ルカリ性イオン水吐水管と酸性イオン水吐水管とに排水
切替え弁を備え、この排水切り替え弁を介して排水管を
分岐させている。また、酸性排水切替え弁をアルカリ性
イオン水吐水管の排水切替え弁より吐水口側に備えてお
り、この酸性排水切替え弁を介して排水管を分岐させて
いる。

【００１３】そして、このイオン水生成機のアルカリ性
イオン水吐水管を吐水口の部分も含んで洗浄するには、
通常の電解状態で、アルカリ性イオン水吐水管および酸
性イオン水吐水管を先端で連通させ、酸性排水切替え弁
とアルカリ性イオン水吐水管の排水切替え弁とを吐水口
への流路から排水管側に切り換えている。この様にする
ことによって、酸性イオン水が電解槽から両方の吐水管
の連通させた部分を通過し、酸性排水切替え弁を経て排
水管に排出されている。また、アルカリ性イオン水もア
ルカリ性イオン水吐水管の排水切替え弁を経て排水管に
排出されている。

【００１４】以上の様に、この発明では、通常の電解状
態ままで酸性イオン水がアルカリ性イオン水吐水管に導
かれることによって、その吐水口から酸性排水切替え弁
までのアルカリ性イオン水吐水管に付着したスケールお
よびカビ等の汚れが、酸性イオン水によって除去され、
排出管から排出されている。

【００１５】なお、電解槽と酸性排水切替え弁との間の
アルカリ性イオン水吐水管には、酸性イオン水を流すこ
とができないので、酸性排水切替え弁をなるべく電解槽
と接近させた構成とし、この酸性イオン水を流すことの
できない部分を最小にすることが好ましい。

【００１６】請求項２記載の発明では、イオン水生成機
のアルカリ性イオン水吐水管から排水管を分岐させると
ともに、この分岐点より吐水口側に方向切替え弁を備え
ている。さらに、酸性イオン水吐水管に排水切替え弁を
備えるとともに、この排水切り替え弁を介して排水管を
分岐させている。

【００１７】そして、このイオン水生成機のアルカリ性
イオン水吐水管の吐水口を含んで洗浄するには、通常の
電解状態で、アルカリ性イオン水吐水管および酸性イオ
ン水吐水管を先端で連通させ、方向切替え弁を吐水方向
から反吐水方向に切り換えている。この様にすることに
よって、酸性イオン水が電解槽から両方の吐水管の連通
させた部分を通過し、吐水方向切替え弁を経てアルカリ
性イオン水吐水管から分岐させた排水管に排出されてい
る。また、アルカリ性イオン水も方向切替え弁が反吐水
方向なので、この排水管に排出されている。

【００１８】以上の様に、この発明においても、通常の
電解状態のままで酸性イオン水がアルカリ性イオン水吐
水管に導かれることによって、その吐水口から方向切替
え弁までのアルカリ性イオン水吐水管に付着したスケー
ルおよびカビ等の汚れが酸性イオン水によって除去さ
れ、排出管から排出されている。

【００１９】なお、電解槽と排水管への分岐点との間の
アルカリ性イオン水吐水管には、酸性イオン水を流すこ
とができないので、分岐点と電解槽とをなるべく接近さ
せた構成とし、この酸性イオン水を流すことのできない
部分を最小にすることが好ましい。

【００２０】請求項３記載の発明では、上記の二つの発
明と異なり、電解槽の極性を入れ換えた逆電解状態で洗
浄がなされている。このため、請求項１記載の発明の酸
性排水切替え弁を酸性イオン水吐水管の排水切替え弁よ
り吐水口側に備えるようにしている。

【００２１】そして、このイオン水生成機のアルカリ性
イオン水吐水管の吐水口を含んで洗浄するには、逆電解
状態とし、アルカリ性イオン水吐水管および酸性イオン
水吐水管を先端で連通させ、酸性排水切替え弁と酸性イ
オン水吐水管の排水切替え弁とを吐水口への流路から排
水管側に切り換えている。この様にすることによって、
酸性イオン水が電解槽から出てすぐにアルカリ性イオン
水吐水管に入り、両方の吐水管を連通させた部分を通過
し、酸性イオン水吐水管の酸性排水切替え弁を経て排水
管に排出されている。また、アルカリ性イオン水も酸性
イオン水吐水管の排水切替え弁を経て排水管に排出され
ている。

【００２２】以上の様に、この発明では、逆電解状態で
酸性イオン水がアルカリ性イオン水吐水管全体を通過す
ることによって、アルカリ性イオン水吐水管全体に付着
したスケールおよびカビ等の汚れも酸性イオン水によっ
て除去され、排出管から排出されている。

【００２３】なお、逆電解状態でこの操作がなされる
で、電解槽の電極も同時に洗浄されている。

【００２４】請求項４記載の発明においても、逆電解状
態で洗浄が行われている。このため、電解槽の電極も同
時に洗浄されている。また、請求項２記載の発明と異な
り、酸性イオン水吐水管から排水管を分岐させるととも
に、この分岐点より吐水口側に方向切替え弁を備えてい
る。さらに、アルカリ性イオン水吐水管に排水切替え弁
を備えるとともに、この排水切り替え弁を介して排水管
を分岐させている。

【００２５】そして、このイオン水生成機のアルカリ性
イオン水吐水管の吐水口を含んで洗浄するには、逆電解
状態で、アルカリ性イオン水吐水管および酸性イオン水
吐水管を先端で連通させ、方向切替え弁を吐水方向から
反吐水方向に切り換えている。この様にすることによっ
て、酸性イオン水が電解槽から直接アルカリ性イオン水
吐水管に出ていく。そして、両方の吐水管の連通させた
部分を通過し、方向切替え弁を経て、酸性イオン水吐水
管から分岐させた排水管に排出されている。また、アル
カリ性イオン水も方向切替え弁が反吐水方向なので、こ
の排水管に排出されている。

【００２６】以上の様に、この発明においては、逆電解
状態で、酸性イオン水がアルカリ性イオン水吐水管全体
を通過することによって、アルカリ性イオン水吐水管全
体に付着したスケールおよびカビ等の汚れも酸性イオン
水によって除去され、排出管から排出されている。

【００２７】

【実施例】本発明の実施例を添付図に基づいて以下に説
明する。

【００２８】実施例１を図１ないし図３を基に説明す
る。図１はこの実施例のイオン生成機の全体構成を示す
説明図である。図２は吐水口の連通状態を示す説明図で
あり、図３別な吐水口の連通状態を示す説明図である。

【００２９】図１において、１は流入する水をアルカリ
性イオン水と酸性イオン水とに分離する電解槽であり、
この電解槽１で分離されたイオン水はアルカリ性イオン
水吐水管２および酸性イオン水吐水管３より取り出され
ている。４および５はそれぞれアルカリ性イオン水吐水
管２と酸性イオン水吐水管３とに備えられる排水切替え
弁である。この排水切替え弁４および５を介して排水管
６が分岐している。また、酸性排水切替え弁７をアルカ
リ性イオン水吐水管２の排水切替え弁４より吐水口８側
に備えており、この酸性排水切替え弁７を介して排水管
６が分岐している。

【００３０】また、11は水栓であり、この水栓11より導
入された水道水は、浄水カートリッジ12を経て、一定の
状態に清浄化される。さらにこの後、電解槽１に導入さ
れ、アルカリイオン水と酸性イオン水とに分けられ、カ
ラン10においてまとめられた吐水口７または８より、ス
イッチ操作によって一方のイオン水が取り出されるもの
である。

【００３１】このスイッチ操作は、例えば、アルカリ性
イオン水を欲しいときには、排水切替え弁４および酸性
排水切替え弁７を吐水口８の方向に切り換えるととも
に、排水切替え弁５を排水管６の方向に切替え、カラン
10の吐水口８よりアルカリ性イオン水を得るとともに、
酸性イオン水は排水管６に排水するようにしている。酸
性イオン水は、逆に、排水切替え弁５を吐水口９の方向
に切り換えるとともに、排水切替え弁４を排水管10の方
向に切替え、カラン10の吐水口９より酸性イオン水を得
るとともに、アルカリ性イオン水は排水管６に排水する
ようにしている。

【００３２】また、吐水口７および８をカラン10まとめ
ている訳は、以上のようなスイッチ操作によってアルカ
リ性イオン水または酸性イオン水を選択し、必要なイオ
ン水を得ることで、二種類の吐水口７および８を選択す
る煩わしさと、選び間違いを防ぐためである。

【００３３】以上のように、この実施例のイオン水生成
機は、スイッチ操作で希望するイオン水が簡単に得ら
れ、便利に使用されるものである。しかしながら、この
ようなイオン水生成機を長い間使用していると、アルカ
リ性イオン水中に含まれるカルシウムが、アルカリ性イ
オン水吐水管２にスケールとなって析出してくる。ま
た、カビ等の有機物の汚れが付着することもあり、この
ため定期的にアルカリ性イオン水吐水管２を洗浄する必
要がある。

【００３４】このスケールおよびかび等の汚れを取り除
くには、酸性水を流すことによって行うことができる。

【００３５】このため本実施例では、アルカリ性イオン
水吐水管２および酸性イオン水吐水管３を先端の吐水口
８および９で連通させ、酸性排水切替え弁７とアルカリ
性イオン水吐水管２の排水切替え弁４とを吐水口８への
方向から排水管６への方向に切り換えている。この様に
することによって、酸性イオン水が電解槽１から両方の
吐水管の連通させた部分を通過し、アルカリ性イオン水
吐水管２を洗浄し、酸性排水切替え弁７を経て排水管６
に排出されている。また、アルカリ性イオン水も電解槽
１よりアルカリ性イオン水吐水管２の排水切替え弁４を
経て排水管６に排出されている。

【００３６】なお、電解槽１と酸性排水切替え弁７との
間のアルカリ性イオン水吐水管2aには、酸性イオン水を
流すことができないので、酸性排水切替え弁７をなるべ
く電解槽１と接近させた構成とし、この酸性イオン水を
流すことのできない部分を最小にするように構成してい
る。

【００３７】また、吐水口８および９を連通させる手段
としては、例えば、図２に示すような吐水口８および９
への装着口 13aおよび 13bを有する連通キャップ13を備
え、装着することによって連通させることができる。ま
た、これを電動で行うようにしてもよい。また、図３に
示す様に、吐水口８および９のすぐ手前で両方の吐水管
を結ぶ連通管15を設け、この部分に連通弁16および17を
備え、連通させてもよい。

【００３８】また、アルカリ性イオン水吐水管２の排水
切替え弁４と酸性排水切替え弁７とを、排水管６側に切
り換える手段としては、これらの弁を電動弁とし、イオ
ン水の選択スイッチに対応して動くようにして構成する
ことができる。

【００３９】以上の様に、この実施例では、通常の電解
状態ままで酸性イオン水がアルカリ性イオン水吐水管２
に導かれることによって、アルカリ性イオン水吐水管２
に付着したスケールおよびカビ等の汚れが酸性イオン水
によって除去され、排水管６から排出されている。

【００４０】実施例２を図４に基づいて以下に説明す
る。図４は本実施例の構成を示す説明図である。本実施
例は、実施例１の図１に示す排水切替え弁４および酸性
排水切替え弁７の部分を、図４のように変更したもので
ある。

【００４１】図４において、14はアルカリ性イオン水吐
水管２の流れ方向を切り換える方向切替え弁である。

【００４２】この実施例において、アルカリ性イオン水
が欲しいときは、方向切替え弁14を吐水口８の方向と
し、酸性イオン水吐水管３の排水切替え弁５を排水管６
の方向とすることによって、アルカリイオン水が吐水口
８より得られ、酸性イオン水は排水管６より排出され
る。また、酸性イオン水が欲しいときには、逆に方向切
替え弁14を反吐水方向（電解槽１の方向）とし、酸性イ
オン水吐水管３の排水切替え弁５を吐水口９の方向とす
ることによって、酸性イオン水が吐水口９より得られ、
アルカリ性イオン水は排水管６より排出される。

【００４３】また、アルカリ性イオン水吐水管２を洗浄
するには、実施例１と同じように、通常の電解状態で、
アルカリ性イオン水吐水管２および酸性イオン水吐水管
３を先端で連通させ、方向切替え弁14を吐水方向から反
吐水方向に切り換えることによって行うことができる。
この様にすることで、酸性イオン水が電解槽１から両方
の吐水管の連通させた部分を通過し、吐水方向切替え弁
14を経てアルカリ性イオン水吐水管２から分岐させた排
水管６に排出されている。また、アルカリ性イオン水も
方向切替え弁７が反吐水方向なので、この排水管６に排
出されている。

【００４４】以上のようにこの実施例では、アルカリ性
イオン水吐水管２に方向切替え弁14を備えるだけとな
り、実施例１のように排水切替え弁４と酸性排水切替え
弁７との二つの切替え弁を必要としない簡単な構成とな
っている。

【００４５】実施例３を図５に基づいて以下に説明す
る。図５は本実施例の全体構成を示す説明図である。

【００４６】この実施例では上記の二つの発明と異な
り、電解槽１の極性を入れ換えた逆電解状態で洗浄がな
されている。このため、図５において、図１の酸性排水
切替え弁７を酸性イオン水吐水管３の排水切替え弁６よ
り吐水口９側に備えるようにしている。

【００４７】この実施例において、アルカリ性イオン水
を欲しいときには、排水切替え弁４を吐水口８の方向に
切り換えるとともに、排水切替え弁５を排水管６の方向
に切替え、カラン10の吐水口８よりアルカリ性イオン水
を得るとともに、酸性イオン水は排水管６に排水するよ
うにしている。酸性イオン水は、逆に、排水切替え弁５
および酸性排水切替え弁７を吐水口９の方向に切り換え
るとともに、排水切替え弁４を排水管６の方向に切替
え、カラン10の吐水口９より酸性イオン水を得るととも
に、アルカリ性イオン水は排水管６に排水するようにし
ている。

【００４８】また、アルカリ性イオン水吐水管２の洗浄
時には、逆電解状態とし、実施例１と同じように、アル
カリ性イオン水吐水管２および酸性イオン水吐水管３を
先端の吐水口８および９で連通させ、酸性排水切替え弁
７と酸性イオン水吐水管３の排水切替え弁４とを吐水口
８への方向から排水管６側に切り換えている。

【００４９】この様にすることによって、酸性イオン水
が電解槽１からアルカリ性イオン水吐水管２に入り、両
方の吐水管を連通させた部分を通過し、酸性イオン水吐
水管３の酸性排水切替え弁７を経て排水管６に排出され
ている。また、アルカリ性イオン水も酸性イオン水吐水
管３の排水切替え弁５を経て排水管６に排出されてい
る。

【００５０】以上の様に、この実施例では、逆電解状態
で洗浄を行うので、電解槽１を出た酸性イオン水がすぐ
にアルカリ性イオン水吐水管２に入り、この吐水管全体
を通過することになる。したがって、このアルカリ性イ
オン水吐水管２に付着したスケールおよびカビ等の汚れ
は、この吐水管全体に渡って酸性イオン水によって除去
され、排出管６から排出されている。その上、逆電解状
態でこの操作がなされるで、電解槽１の電極も同時に洗
浄されるものである。

【００５１】実施例４を図６に基づいて以下に説明す
る。図６は本実施例の構成を示す説明図である。本実施
例も逆電解状態で洗浄を行うものであって、実施例３の
図５に示す排水切替え弁５および酸性排水切替え弁７の
部分を、図６のように変更したものである。

【００５２】図６において、14は酸性イオン水吐水管３
の流れ方向を切り換える方向切替え弁である。

【００５３】この実施例において、酸性イオン水が欲し
いときは、方向切替え弁14を吐水口９の方向とし、アル
カリ性イオン水吐水管２の排水切替え弁４を排水管６の
方向とすることによって、酸性イオン水が吐水口９より
得られ、アルカリ性イオン水は排水管６より排出され
る。また、アルカリ性イオン水が欲しいときには、逆に
方向切替え弁14を反吐水方向（電解槽１の方向）とし、
アルカリ性イオン水吐水管２の排水切替え弁４を吐水口
９の方向とすることによって、アルカリ性イオン水が吐
水口８より得られ、酸性イオン水は排水管６より排出さ
れる。

【００５４】また、アルカリ性イオン水吐水管２洗浄す
るには、逆電解状態で、アルカリ性イオン水吐水管２お
よび酸性イオン水吐水管３を先端で連通させ、方向切替
え弁14を吐水方向から反吐水方向に切り換えることで行
うことができる。この様にすることによって、酸性イオ
ン水が電解槽１からから出てから出てすぐにアルカリ性
イオン水吐水管２に入っていく。そして、両方の吐水管
の連通させた部分を通過し、方向切替え弁14を経て酸性
イオン水吐水管３から分岐させた排水管６に排出されて
いる。また、酸性イオン水も方向切替え弁14が反吐水方
向なので、この排水管６に排出されている。

【００５５】以上のようにこの実施例では、酸性イオン
水吐水管３に方向切替え弁14を備えるだけとなり、実施
例３のように排水切替え弁４と酸性排水切替え弁７との
二つの切替え弁を必要とせず、簡単な構成となってい
る。

【００５６】

【発明の効果】請求項１記載の発明では、通常の電解状
態の酸性イオン水がアルカリ性イオン水吐水管に導かれ
ることによって、その吐水口を含んだアルカリ性イオン
水吐水管に付着したスケールおよびカビ等の汚れが、酸
性イオン水によって除去されている。そして、この洗浄
水は排出管から排出されている。

【００５７】このため、洗浄時においても、スケールお
よびカビ等の汚れが吐水口より排出されず、衛生的で好
ましいものである。

【００５８】請求項２記載の発明では、上記発明の効果
が、アルカリ性イオン水吐水管に方向切替え弁を備える
だけの簡単な構成で達成できている。

【００５９】請求項３記載の発明は、逆電解状態で酸性
イオン水が、電解槽からアルカリ性イオン水吐水管全体
を通過することによって、その吐水口を含んだアルカリ
性イオン水吐水管に付着したスケールおよびカビ等の汚
れも酸性イオン水によって除去され、排出管から排出さ
れている。

【００６０】このため、洗浄時においても、アルカリ性
イオン水吐水管全体が洗浄されるとともに、スケールお
よびカビ等の汚れが吐水口より排出されず、衛生的で好
ましい効果が得らるとともに、さらに、電解槽の電極も
同時に洗浄される効果も得らる。

【００６１】請求項４記載の発明では、上記請求項３記
載の発明の効果が、酸性イオン水吐水管に方向切替え弁
を備えるだけの簡単な構成で達成できている。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１のイオン生成機の全体構成を示す説明
図である。

【図２】同上実施例の吐水口の連通状態を示す説明図で
ある。

【図３】同上実施例の別の吐水口の連通状態を示す説明
図である。

【図４】実施例２の構成を示す説明図である。

【図５】実施例３の全体構成を示す説明図てある。

【図６】実施例４の構成を示す説明図である。

【図７】従来例の構成を示す説明図である。

【符号の説明】

１電解槽２アルカリ性イオン水吐水管３酸性イオン水吐水管４排水切替え弁５排水切替え弁６排水管７酸性排水切替え弁８吐水口９吐水口 10 カラン 11 水栓 12 浄水カートリッジ 13 連通キャップ 14 方向切替え弁 15 連通管 16 連通弁 17 連通弁

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電解槽と、この電解槽に接続されるアル
カリ性イオン水吐水管および酸性イオン水吐水管から成
るイオン水生成機において、アルカリ性イオン水吐水管
と酸性イオン水吐水管とに排水管に分岐する排水切替え
弁を備え、アルカリ性イオン水吐水管の排水切替え弁よ
り吐水口側に排水管に分岐する酸性排水切替え弁を備
え、吐水管洗浄時に通常電解状態で、アルカリ性イオン
水吐水管および酸性イオン水吐水管を先端で連通させる
手段と、アルカリ性イオン水吐水管の排水切替え弁と酸
性排水切替え弁とを排水管側に切り換える手段とを有し
て成ることを特徴とするイオン水生成機。
【請求項２】電解槽と、この電解槽に接続されるアル
カリ性イオン水吐水管および酸性イオン水吐水管から成
るイオン水生成機において、アルカリ性イオン水吐水管
から排水管を分岐させるとともに、この分岐点より吐水
口側に方向切替え弁を備え、酸性イオン水吐水管に排水
管に分岐する排水切替え弁を備え、吐水管洗浄時に通常
電解状態で、アルカリ性イオン水吐水管および酸性イオ
ン水吐水管を先端で連通させる手段と、方向切替え弁を
反吐水方向に切り換える手段とを有して成ることを特徴
とするイオン水生成機。
【請求項３】電解槽と、この電解槽に接続されるアル
カリ性イオン水吐水管および酸性イオン水吐水管から成
るイオン水生成機において、アルカリ性イオン水吐水管
と酸性イオン水吐水管とに排水管に分岐する排水切替え
弁を備え、酸性イオン水吐水管の排水切替え弁より吐水
口側に排水管に分岐する酸性排水切替え弁を備え、吐水
管洗浄時に逆電解状態で、アルカリ性イオン水吐水管お
よび酸性イオン水吐水管を先端で連通させる手段と、酸
性イオン水吐水管の排水切替え弁と酸性排水切替え弁と
を排水管側に切り換える手段とを有して成ることを特徴
とするイオン水生成機。
【請求項４】電解槽と、この電解槽に接続されるアル
カリ性イオン水吐水管および酸性イオン水吐水管から成
るイオン水生成機において、酸性イオン水吐水管から排
水管を分岐させるとともに、この分岐点より吐水口側に
方向切替え弁を備え、アルカリ性イオン水吐水管に排水
管に分岐する排水切替え弁を備え、吐水管洗浄時に通常
電解状態で、アルカリ性イオン水吐水管および酸性イオ
ン水吐水管を先端で連通させる手段と、方向切替え弁を
反吐水方向に切り換える手段とを有して成ることを特徴
とするイオン水生成機。