JPH07212822A - 携帯型電話機 - Google Patents

携帯型電話機

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Publication number
JPH07212822A
JPH07212822A JP6007125A JP712594A JPH07212822A JP H07212822 A JPH07212822 A JP H07212822A JP 6007125 A JP6007125 A JP 6007125A JP 712594 A JP712594 A JP 712594A JP H07212822 A JPH07212822 A JP H07212822A
Authority
JP
Japan
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telephone
surface portion
receiver
main surface
switch button
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6007125A
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English (en)
Inventor
Takao Nakayama
宇生 中山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH07212822A publication Critical patent/JPH07212822A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型のダイヤルスイッチ或いは表示器の搭載
を可能とするとともに使い勝手の向上を図り、使用時の
落下を防止する。 【構成】 電話機筐体のダイヤルスイッチボタン8或い
は表示器9が配設された主面部2と直交する幅方向の一
方側面部4を、長手方向の一端部側に位置して受話器1
0を配設した受話側面部となし、この受話側面部4と主
面部2とにそれぞれ直交する長手方向の一方側面部5
を、受話側面部4と対向する一端部側に位置して受信ア
ンテナ端子14を配設したアンテナ側面部となし、主面
部2及び裏面部3とに跨がった受話側面部4と反対側の
領域を把持部15として構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型無線携帯電話機等
の携帯型電話機に関し、さらに詳しくは、この携帯型電
話機の電話機筐体におけるダイヤルスイッチボタン或い
は表示器と送受話器との配置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】小型無線電話機等の携帯型電話機は、構
成各部品の性能の向上とともに無線中継局の改善、整備
による通話品質の向上、低料金化或いはビジネス形態の
変化、社会環境の変化等によってその加入台数が飛躍的
に増大している。かかる携帯電話機においては、携帯性
の面からより小型、軽量化の要求が大きい。このため、
例えば、ダイヤルスイッチのシートスイッチ化、高性能
のバッテリーの開発、通話回路網や無線回路網を構成す
る電子部品の高集積化或いは送受話器の改良等によって
大幅な軽量化が達成され、ポケットサイズまでの大きさ
の高性能の携帯型電話機が実現されている。
【0003】ところで、携帯型電話機は、必須の構成部
材である発着信ボタン及び12個のダイヤルスイッチボ
タン等の押しボタン群や、送受話器及び送受信用アンテ
ナ端子、スピーカといった構成部材が電話機筐体の主面
に配設されるばかりでなく、最近では付加価値或いは使
い勝手の向上を目的として現在時刻や暦の表示或いはダ
イヤル番号の表示等を行う液晶表示器が備えられ、さら
に音量調節スイッチボタンや液晶表示器の表示切換、設
定等の機能スイッチボタン或いは再発信スイッチボタ
ン、ボイス録音スイッチボタン等の各種の機能スイッチ
ボタン群が限られた電話機筐体の主面に配設されてい
る。
【0004】上述した電話機筐体の主面に配設される構
成各部材は、使い勝手から、筐体の上部領域に受話器と
スピーカとを配設し、さらに中央部領域には液晶表示器
とダイヤルスイッチボタンを上下に配設し、下部領域に
は送話器を配設することが一般的であって、筐体が小型
であることもあって外観上の差別性を確保することが困
難であった。また、限られた大きさの電話機筐体の主面
に、上述した多くの構成各部材が配設されるため、例え
ばダイヤルスイッチボタンについては各スイッチボタン
が小さくかつその間隔も狭くなって誤って他のスイッチ
ボタンも同時に押圧操作してしまうといった問題点があ
り、また液晶表示器も小型のものが搭載されることによ
って、多くの情報を表示することができずまた見にくく
なり、使い勝手が悪いといった問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯型電話
機においては、上述したように、ダイヤルスイッチボタ
ンが配設された主面に送話器と受話器とがそれぞれ配設
されており、全体として薄厚に構成されていることか
ら、使用時に、ダイヤルスイッチボタンがほほに当たっ
て誤操作されるといった問題がしばしば発生していた。
また、ヨーロッパ規格であるSIMカードを装填する形
態の携帯型電話機にあっては横幅寸法が大きいため、使
用時、主面部に配設した受話器が耳殻を圧迫して使用感
が悪いといった問題点があった。
【0006】ところで、電話機筐体の各面を効率的に使
用して、主面の実装効率の向上を図るため、送受話器を
筐体の側面部に配設することが考慮される。ダイヤルス
イッチボタンの配設面と送受話器配設面とを互いに直交
する2面に構成した全体形状が矩形ブロック体を呈する
携帯無線端末機等において採用されている。この携帯無
線端末機は、例えば特開昭62−209930号「携帯
無線端末機の誤動作防止方式」公報等に記載されてい
る。かかる携帯無線端末機は、内部に大型のバッテリー
を内蔵するため筐体の各面は充分な実装スペースを有し
ており、主面の実装効率を目的として上述した構成が採
用されたものでは無く、むしろ一般の電話機におけるハ
ンドセットの側面部に単にダイヤルスイッチボタンを配
設した構造に過ぎないものである。
【0007】さらに、携帯型電話機にあっては、筐体の
一部に送受信用アンテナ端子が突出して設けられてい
る。この送受信用アンテナ端子は、良好な電波の受信感
度を保持するためには、使用時においても頭部の影響を
受けぬように配設位置が考慮されなければならない。
【0008】したがって、本発明は、電話機筐体におけ
るダイヤルスイッチボタン或いは表示器と送受話器、ア
ンテナとを効率的に配置することによって、大型のダイ
ヤルスイッチボタン或いは表示器の搭載を可能とし、ま
た使用時等において誤って落下するといった事故の発生
が防止され、使い勝手の向上を図った携帯型電話機を提
供することを目的に提案されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る携帯型電話機は、電話機筐体のダイヤルスイッ
チボタン或いは表示器を配設した主面部と直交する幅方
向の一方側面部に、その長手方向の一端部側に位置して
受話器を配設することによって、受話側面部として構成
する。この受話側面部及び前記主面部とそれぞれ直交す
る電話機筐体の長手方向の一方側面部に、前記受話側面
部と対向する幅方向の側面部側に位置して送受信用アン
テナ端子を配設することによって、アンテナ側面部とし
て構成する。また、主面部及びこの主面部と対向する他
の主面部の前記受話側面部と反対側の領域を把持部とし
て構成する。
【0010】また、本発明に係る携帯型電話機は、受話
側面部に、その長手方向の他端側に位置して送話器を配
設する。送話器は、電話機筐体の内部に挿脱自在に組み
込まれ、受話側面部に位置して電話機筐体の外部へと飛
び出させられるように構成する。さらに、受話側面部に
配設された受話器は、耳当て型の受話器として構成す
る。或いはこの受話器は、耳孔挿入型の受話器として構
成する。
【0011】さらに、本発明に係る携帯型電話機は、ダ
イヤルスイッチボタン或いは表示器が配設された把持部
を構成する主面には、電話機の制御を行う機能ボタンを
配設して構成する。また、ダイヤルスイッチボタン或い
は表示器が配設された主面及びこの主面と相対向する他
の主面は、少なくともその把持部が難滑性材料によって
形成される。
【0012】
【作用】本発明に係る携帯型電話機によれば、ダイヤル
スイッチボタン及び表示器を配設した主面部と直交する
受話側面部に受話器及び送話器を配設したことにより、
いわゆるほほ当たりを解消することができ、使い勝手が
向上するととも使用時にダイヤルスイッチボタンが誤操
作されるといった不都合の発生が解消される。また、限
られた主面のスペースが有効に活用され、大型のダイヤ
ルスイッチボタン或いは表示器を採用することができ
る。送受信用アンテナアンテナ端子は、使用時、頭部と
もっとも離れて位置されることによって、頭部による電
波遮断の影響が小ならしめられる。さらに、筐体を把持
する手によって、ダイヤルスイッチボタンや各種の機能
スイッチボタンが誤操作されることが防止されるととも
に、表示器が覆われて表示された情報を見ることができ
ないといった不都合は無い。
【0013】送話器は、使用時、電話機筐体から飛び出
させられることによって、受話器との適正な間隔が保持
され、良好な通話が行われる。また、送話器は、通常、
電話機筐体の内部に収納されることによって、電話機の
小型化が図られるとともにその破損が防止される。
【0014】受話器は、耳当て型として構成されること
によって、使用時には、良好な受信が保持される。さら
に、受話器は、耳穴に挿入される耳穴挿入型として構成
されることによって、密閉性がより確保され、騒音等が
大きい場所においてもさらに良好な受信が保持される。
【0015】把持部には、通話時に使用頻度が高い機能
スイッチボタン、例えば受話音量調節ボリュームや通話
音声を内蔵した音声録音ICに録音する録音スイッチボ
タンを配設することによって、通話途中でも片手で素早
く操作を行うことができる。また、把持部は、エラスト
マーや粗面によって、難滑性に構成することによって、
使用時に誤って落下させるといった不都合の発生を防止
する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について、詳
細に説明する。なお、以下の説明において、「上下」、
「左右」及び「前後」の用語は、図1の位置を以って表
現される。実施例携帯電話機1は、図1及び図2に示す
ように、合成樹脂材料によって成形された前ケースと後
ケースとを組み合わせて全体として略薄箱状に構成さ
れ、その内部には通話回路網、ダイヤル発振回路網、無
線回路網、電源回路網等が実装された制御基板等が内蔵
された全体形状としていわゆる手のひらサイズの大きさ
に構成された薄形の電話機筐体を備えている。この電話
機筐体は、表面全体に弾性材料であるエラストマーが被
覆されることによって、把持した状態において滑り難い
構造となっている。
【0017】また、電話機筐体は、後述するダイヤルス
イッチボタン8、液晶表示器9等が配設された主面部2
と、この主面部2と対向する他方の主面部3(背面部)
と、これら主面部2及び裏面部3の幅方向に直交する左
右両側面部4、5と、前記主面部2及び背面部3の長手
方向に直交する上下両側面部6、7との6面を以って構
成されている。右側面部4は、側面方向へと膨出した上
下端部から中央部分を内側へと緩やかに凹ませた円弧面
を以って構成され、上端部分には後述する受話器部10
が配設されることによって受話側面部を構成している。
この右側面部4の円弧面は、実施例携帯型電話機1の使
用状態において、使用者のほほが当たるいわゆるほほ当
たりが回避される曲率に設定されている。上下側面部
6、7は、図2に示すように、前後方向の円弧面として
構成され、また、上側面部6には、左側面部5側に位置
して伸縮自在な送受信用アンテナ端子14が配設される
ことによってアンテナ側面部として構成されている。
【0018】主面部2に配設されたダイヤルスイッチボ
タン8は、1〜9、0の10個の数字ダイヤルスイッチ
ボタンと2個の機能ダイヤルスイッチボタンとからな
り、この主面部2の下方側の領域に縦3列で配設されて
いる。また、このダイヤルスイッチボタン8が配設され
た主面部2の上方側の領域には、大型の液晶表示器9が
配設されている。この液晶表示器9は、通常、現在時刻
及びカレンダーの表示が行われるとともに、通話時に
は、相手方の電話番号或いはその登録者氏名の表示、通
話時間等が表示される。また、この液晶表示器9には、
時刻の設定操作ボタンや登録設定ボタン等の各種機能ス
イッチボタン17が設けられている。これらダイヤルス
イッチボタン8及び液晶表示器9は、主面部2の右側面
部4寄りの位置にそれぞれ配設されている。
【0019】また、主面部2には、ダイヤルスイッチボ
タン8に並んで左側面部5寄りの位置に受話音量を調節
する受話音量スイッチボタン18、発着信スィッチボタ
ン、電源スイッチボタン等の機能スイッチボタン19が
配設されている。これら受話音量スイッチボタン18、
機能スイッチボタン19及び上述したダイヤルスイッチ
ボタン8、機能スイッチボタン17は、いずれもエレス
トマー等野弾性材料によって成形されており、図2に示
すように、その操作面が主面部2の表面よりわずかに突
出している。さらに、主面部2には、液晶表示器9の左
側方部に沿ってわずかに突出する複数の指止め凸部16
が形成されている。
【0020】受話器部10は、内部に受話器10Aが収
納されて受話側面部4の上端部に突出して配設されてい
る。この受話器部10は、略半球体状を呈しており、外
周部分にはウレタン樹脂等で成形したクッション材が装
着されることによって、実施例携帯型電話機1の使用状
態において、使用者の耳に柔らかく当たるように構成さ
れている。換言すれば、設置型電話機と同様の、いわゆ
る耳当て型受話器部として構成されている。電話機筐体
には、受話側面部4に沿ってその内部に送話器部材11
を収納する送話器収納部12が設けられている。
【0021】送話器部材11は、例えば全体がゴム等の
弾性を有する材料によって成形された断面略半円の樋状
のアッパー部材と、このアッパー部材の開放側面部を被
冠するようにして組み付けられるロアー部材とからな
り、全体が可撓性を有する密閉された断面半円形の長筒
状の部材として構成され、先端部に送話器11Aが装填
されている。この送話器部材11は、通常、図2に示す
ように、送話器11Aの装填部分が受話側面部4と同一
面を構成するようにして送話器収納部12中に収納され
ている。後述するように、使用時においては電話機筐体
から引き出される送話器部材11は、充分な可撓性を有
しているため、誤って大きな力が加えられた場合でも弾
性変形して破損することが防止される。
【0022】そして、この送話器部材11は、送話器収
納部12中に組み込まれた図示しないスプリング等の弾
性手段によって、電話機筐体からの突出習性が付与され
ている。また、送話器収納部12中には適宜の送話器部
材ロック機構が設けられており、使用時に受話側面部4
に配設したロック機構解除操作ボタン13を押圧操作す
ることによって、送話器部材11は、図1に示すよう
に、受話側面部4の下方向へと突出する。この電話機筐
体からの突出状態において、送話器部材11と受話器1
0とは、最適な相対的位置関係に設定される。
【0023】以上のように構成された実施例携帯型電話
機1は、一般に図1において鎖線で示すように、主面部
2に親指が当てがわれるとともに他の指で裏面部3を支
えるようにして把持部15が把持される。主面部2に当
てがわれたた親指は、指止め凸部16によって係止され
るため、液晶表示器9の表示面を覆うといったことはな
く、表示された情報の読み取りが可能とされる。また、
電話機筐体は、エラストマーによって被覆したことによ
り全体が滑り難く、このため把持した指が滑って携帯型
電話機1を落下させてしまうといった不都合の発生が防
止される。
【0024】発信或いは着信に際して、ロック機構解除
操作ボタン13が押圧操作される。これによって、送話
器部材11は、電話機筐体の受話側面部4に沿って下方
部へと突出される。また、送受信アンテナ端子14は、
電話機筐体から引き延ばされる。次に、発着信スイッチ
ボタン19を操作し、発信の場合には引き続いてダイヤ
ルスイッチボタン8が操作されると相手方の電話番号が
液晶表示器9に表示される。なお、着信の場合には、発
着信スイッチボタン19の操作により、そのまま通話が
可能となる。ダイヤルスイッチボタン8は、主面部2の
左側面部側に寄って配設されているため、上述した把持
状態であってもその押圧操作が可能とされる。相手方が
応答して通話が開始されると、液晶表示器9には通話時
間が刻々と表示される。上述した各スイッチボタンの押
圧操作は、主面部2を手前に向けて行われるが、携帯型
電話機1は、持ち替えることなくそのまま受話器部10
を耳に当てがわれることによって使用される。
【0025】受話器部10は、受話側面部4から突出さ
れて構成されているため、耳孔により近接され、良好な
状態で相手方の通話を聞くことが可能となる。また、上
述したように、受話側面部4は、緩やかな凹部として構
成されているため、ほほ当たりが発生することが無いの
で、使用者に不快感を与えることは無い。さらに、送受
信アンテナ端子14は、電話機筐体の上側面部6に左側
面部5側に位置して突設したことにより、図1に示すよ
うに、使用状態においては使用者の頭部から最も離間し
た位置にあり、距離Lが確保される。したがって、頭部
による電波の遮断が回避され、良好な条件下での通話を
行うことができる。
【0026】なお、上述した実施例携帯型電話機1にお
いて、電話機筐体は、その全面をエラストマーによって
被覆した構成としたが、少なくとも把持部15の対応部
分のみをエラストマー等の難滑性材料によって被覆して
もよい。また、この把持部15は、微細な凹凸の粗面に
よって構成することによって、滑り難い構成としてもよ
い。さらに、送話器部材11は、送話器収納部12中に
組み込んだスプリング手段或いは送話器部材ロック機構
によってロック機構解除操作ボタン13の押圧操作によ
ってワンタッチで電話機筐体から突出されるように構成
したが、手動にて引き出すように構成してもよい。
【0027】本発明に係る携帯型電話機は、上述した第
1の実施例携帯型電話機1の構造に限定されるものでは
無く、以下に図3乃至図6を参照して説明する他の実施
例携帯型電話機のように、さらに種々展開される。な
お、以下の説明において、上述した第1の実施例携帯型
電話機1と同一部材或いは対応部材については、同一符
号を付すことによってその詳細な説明を省略する。
【0028】本発明の第2の実施例として図3に示した
携帯型電話機20は、電話機筐体の主面部2及び裏面部
3に跨がって左側面部5側に寄って構成された把持部1
5部分のみに、例えば表面にエラストマーが貼着され、
他の部分は材料樹脂面のままに構成されている。したが
って、使用に際して把持部15を把持した指が滑って落
下されるといった不都合が解消されることは勿論、把持
部15とその他の表面との材質の差異による特異な外観
によって差別性が保持されている。外周部にウレタン等
が貼着されることによって、良好な耳当たり性が保持さ
れた受話器部10は、略縦長の楕円形に形成されてい
る。この受話器部10の形状は、使用時、耳孔に当てが
われる受話器部10が耳甲介腔に良く適合されるもので
あり、放音孔を耳甲介腔に連続する外耳道に近づけて良
好な状態で相手方の通話を聞くことが可能となる。
【0029】また、この第2の実施例携帯型電話機20
においては、受話側面部4の下端部に送話器部材11が
一端部を回動自在に支持されてなる。そして、先端部に
送話器11Aが収納された送話器部材11は、通常、電
話機筐体の下側面部7に凹設した送話器部材収納部12
に収納されている。収納された状態において、送話器部
材11は、下側面部7と略同一面を構成している。そし
て、この送話器部材11は、使用時には、図3(a)の
矢印で示すように、受話側面部4の下方部に突出するよ
うに回動操作される。なお、この第2の実施例携帯型電
話機20においても、送話器部材収納部12に、送話器
部材11に回動習性を付与するスプリング手段やロック
機構及びロック解除機構を設けて、ワンタッチ操作で送
話器部材11を回動動作させるように構成してもよい。
【0030】本発明の第3の実施例として図4に示した
携帯型電話機30もまた、電話機筐体の主面部2及び裏
面部3に跨がって左側面部5側に寄って構成された把持
部15部分のみに、例えば表面にエラストマーが貼着さ
れ、他の部分は材料樹脂面のままに構成されている。こ
の第3の実施例携帯型電話機30においては、受話器部
10が上下及び左右方向に可撓性を有する連結部31を
介して受話側面部4から突出されている。この受話器部
10は、使用に際して、使用者の耳孔に挿入されるいわ
ゆる耳孔挿入型として構成されており、外周部がウレタ
ン等の柔らかな外装部材によって被装されることによっ
て、使用感を妨げないように構成されている。
【0031】また、上述したように、表面にエラストマ
ー等を貼着することによって滑り止め処理が施された把
持部15には、図4(a)に示すように、円盤状の機能
スイッチ18が配設されている。このスイッチ18は、
例えば受話音量の調節ボリュームスイッチとして構成さ
れ、左右に回転操作することによって、受話音量の調節
が行われる。なお、この把持部15に配設される機能ス
イッチとしては、調節ボリュームスイッチ18の他に、
例えば通話音声を内蔵した録音ICに自動録音するため
の録音スイッチボタンであってもよい。
【0032】以上のように構成された第3の実施例携帯
型電話機30は、通話に際して、図5に示すように、受
話器部10が耳孔に挿入されて使用される。したがっ
て、周囲の騒音が激しい場所においても、相手方の通話
内容を明瞭に聞き取ることができる。受話器部10は、
上述したように、受話側面部4の上端部に上下及び左右
方向に可撓性を有する連結部31を介して取り付けられ
ているため、耳孔に挿入された状態において把持部15
を把持した手が前後左右に動かされた場合でも、図6に
示すように、連結部31が弾性変位して電話機本体に対
して可変する。したがって、受話器部10は、耳孔の内
部で遊動することは無く、こすれて使用者に耳孔の痛み
を感じさせるといった不都合の発生が防止される。
【0033】本発明の第4の実施例として図7に示した
携帯型電話機40もまた、電話機筐体の主面部2及び裏
面部3に跨がって左側面部5側に寄って構成された把持
部15部分のみに、例えば表面にエラストマーが貼着さ
れ、他の部分は材料樹脂面のままに構成されている。こ
の第3の実施例携帯型電話機40においては、使用に際
して、受話器部10が耳孔に近接した位置或いは軽く耳
に押し当てる構造のものが採用されている。したがっ
て、この第4の実施例携帯型電話機40においては、受
話器部10の基本形態は上述した第1及び第2の実施例
携帯型電話機1、20と同様に外周部がウレタン等の柔
らかな外装部材によって被装されているによって、使用
感を妨げないように構成されている。
【0034】なお、上述した各実施例携帯型電話機にお
いて、把持部15は、エラストマー等ばかりでなく例え
ばゴム等の弾性を有する材料や粗面に構成する等、要は
把持した指が滑り難い構成とすればよい。また、受話器
部10の外周部或いは全体に被着する部材は、ウレタン
樹脂ばかりでなく、例えばスポンジ、エラストマー或い
はシリコンゴム等の弾性を有する比較的柔らかな材料に
よって形成することが好ましい。しかしながら、耳孔挿
入型として構成しない場合には、特にかかる構成に限定
されるものでは無い。
【0035】また、上述した受話器部10を配設した右
側面部、すなわち受話側面部4は、ほほ当たりを防止す
るため、中央部が内側へ緩やかに凹む円弧面として形成
したが、受話器部10を側面方向に膨出形成することに
よって、ほほとの間隔を保持してほほ当たりを阻止する
ように構成してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る携帯型電話機によれば、限られたスペースの主面部
に、大型のダイヤルスイッチボタン或いはそれぞれの間
隔を大ならしめたダイヤルスイッチボタンを配設するこ
とができ、また大型の表示器を搭載することが可能とな
り、使用勝手が大幅に向上される。また、把持部を持っ
た指がダイヤルスイッチボタン或いは表示器にかかるこ
とが無く、またダイヤルスイッチボタン等の操作を行っ
た後、持ち替えることなく通話を行うことができ、操作
性の向上が図られる。さらに、頭部と受信用アンテナ端
子との間隔が充分に保持されているため、頭部による電
波の遮断が回避され、良好な通話特性が保持される。
【0037】また、把持部を難滑性の材料によって形成
することによって、通話時等において誤って落下させる
といった事故の発生が防止され、またこの把持部に使用
頻度が比較的高い機能スイッチを配設したことにより、
通話途中でも中断すること無く素早い対応が可能とな
り、搭載された各種機能が有効に活用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型電話機の使用状態を説明す
る正面図である。
【図2】同携帯型電話機の右側面図である。
【図3】本発明に係る携帯型電話機の第2の実施例を示
し、同図(a)は送話器部材を電話機筐体から引き出し
た状態の正面図であり、同図(b)は右側面図である
【図4】本発明に係る携帯型電話機の第3の実施例を示
し、同図(a)は送話器部材を電話機筐体から引き出し
た状態の正面図であり、同図(b)は右側面図である
【図5】同第3の実施例携帯電話機の使用状態を説明す
る斜視図である。
【図6】同第3の実施例携帯電話機の受話器部の構成を
説明する要部正面図である。
【図7】本発明に係る携帯型電話機の第4の実施例を示
し、同図(a)は送話器部材を電話機筐体から引き出し
た状態の正面図であり、同図(b)は右側面図である
【符号の説明】
1 携帯型電話機 2 主面部 3 裏面部 4 右側面部(受話側面部) 5 左側面部 6 上側面部 7 下側面部 8 ダイヤルスイッチボタン 9 表示器 10 受話器部 11 送話器部材 14 受信アンテナ端子 15 把持部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話機筐体のダイヤルスイッチボタン或
    いは表示器を配設した主面部と直交する幅方向の一方側
    面部を、その長手方向の一端部側に位置して受話器を配
    設して受話側面部となし、 この受話側面部及び前記主面部とそれぞれ直交する電話
    機筐体の長手方向の一方側面部を、前記受話側面部と対
    向する幅方向の側面部側に位置して送受信用アンテナ端
    子を配設してアンテナ側面部となし、 主面部及びこの主面部と対向する他の主面部の前記受話
    側面部と反対側の領域を把持部として構成したことを特
    徴とする携帯型電話機。
  2. 【請求項2】 受話側面部には、その長手方向の他端側
    に位置して送話器が配設されたことを特徴とする請求項
    1記載の携帯型電話機。
  3. 【請求項3】 送話器は、電話機筐体の内部に挿脱自在
    に組み込まれ、受話側面部に位置して電話機筐体の外部
    へと飛び出させられることを特徴とした請求項2記載の
    携帯型電話機。
  4. 【請求項4】 受話側面部に配設された受話器は、耳当
    て型の受話器であることを特徴とする請求項1記載の携
    帯型電話機。
  5. 【請求項5】 受話側面部に配設された受話器は、耳孔
    挿入型の受話器であることを特徴とする請求項1記載の
    携帯型電話機。
  6. 【請求項6】 ダイヤルスイッチボタン或いは表示器が
    配設された把持部を構成する主面には、電話機の制御を
    行う機能スイッチボタンが配設されたことを特徴とする
    請求項1記載の携帯型電話機。
  7. 【請求項7】 ダイヤルスイッチボタン或いは表示器が
    配設された主面及びこの主面と相対向する他の主面は、
    少なくともその把持部が難滑性材料によって形成された
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯型電話機。
JP6007125A 1994-01-26 1994-01-26 携帯型電話機 Withdrawn JPH07212822A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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