JPH07212642A - 画像合成方法および該方法を用いた複眼撮像装置 - Google Patents
画像合成方法および該方法を用いた複眼撮像装置Info
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- JPH07212642A JPH07212642A JP6007381A JP738194A JPH07212642A JP H07212642 A JPH07212642 A JP H07212642A JP 6007381 A JP6007381 A JP 6007381A JP 738194 A JP738194 A JP 738194A JP H07212642 A JPH07212642 A JP H07212642A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 画質劣化が少なく任意のアスペクト比のパノ
ラマ画像を迅速に得ることのできる複眼撮像装置を実現
すること。 【構成】 複数の撮像系を用いて画界の一部をオーバー
ラップさせて共通の被写体を撮像して得られた画像信号
を合成して1つの画像信号を作成する画像合成方法にお
いて、前記複数の撮像系からの視点の位置ずれ量と光軸
の輻輳角とで視点位置と光軸の方向とが定義される撮像
系から任意の物体距離および結像倍率で定義される状態
で出力される一つの画像信号になるように、前記複数の
撮像系から出力される複数の画像信号を合成変換する画
像合成変換手段を備え、前記画像合成変換手段は、画界
がオーバーラップする領域については合成処理後の画像
領域に基づいて合成処理前の複数の画像信号のうちの一
つを選択し内挿処理を行って画像合成を行う。
ラマ画像を迅速に得ることのできる複眼撮像装置を実現
すること。 【構成】 複数の撮像系を用いて画界の一部をオーバー
ラップさせて共通の被写体を撮像して得られた画像信号
を合成して1つの画像信号を作成する画像合成方法にお
いて、前記複数の撮像系からの視点の位置ずれ量と光軸
の輻輳角とで視点位置と光軸の方向とが定義される撮像
系から任意の物体距離および結像倍率で定義される状態
で出力される一つの画像信号になるように、前記複数の
撮像系から出力される複数の画像信号を合成変換する画
像合成変換手段を備え、前記画像合成変換手段は、画界
がオーバーラップする領域については合成処理後の画像
領域に基づいて合成処理前の複数の画像信号のうちの一
つを選択し内挿処理を行って画像合成を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複眼撮像装置に関し、
特に複数の画像を合成して任意のアスペクト比のパノラ
マ画像を提供する複眼撮像装置に関する。
特に複数の画像を合成して任意のアスペクト比のパノラ
マ画像を提供する複眼撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン画面のアスペクト比
を変換するアスペクト比変換方式としては、出力時に画
面の上下または左右をトリミングするアスペクト比変換
方式が知られており、たとえばNTSC方式のテレビジ
ョン画面のアスペクト比(4対3)をHD方式またはE
D2方式のテレビジョン画面のアスペクト比(16対
9)に変換する際に用いられている。
を変換するアスペクト比変換方式としては、出力時に画
面の上下または左右をトリミングするアスペクト比変換
方式が知られており、たとえばNTSC方式のテレビジ
ョン画面のアスペクト比(4対3)をHD方式またはE
D2方式のテレビジョン画面のアスペクト比(16対
9)に変換する際に用いられている。
【0003】これらのアスペクト比変換方式は、撮像し
た画像の一部を用いる方式であるため、特に、アスペク
ト比が4対3のイメージセンサを用いたNTSCカメラ
で被写体を撮像して、アスペクト比が4対3のNTSC
用のモニタにその画像を出力する場合には、画質上の問
題は生じないが、水平画角が1/3ほど減少するという
問題点がある。
た画像の一部を用いる方式であるため、特に、アスペク
ト比が4対3のイメージセンサを用いたNTSCカメラ
で被写体を撮像して、アスペクト比が4対3のNTSC
用のモニタにその画像を出力する場合には、画質上の問
題は生じないが、水平画角が1/3ほど減少するという
問題点がある。
【0004】一方、複数の撮像系を用いて共通の被写体
を撮像して得られる複数の画像のオーバーラップ領域を
合成することにより一つの高精細な画像を得る複眼撮像
装置が、画像電子学会予稿90−03−04,p23〜
28などに提案されている。また、複数の画像を入力し
て座標変換処理を行った各画像を合成することにより画
界の広い画像を出力する複眼撮像装置が、特開平5−1
10926号公報などに提案されている。
を撮像して得られる複数の画像のオーバーラップ領域を
合成することにより一つの高精細な画像を得る複眼撮像
装置が、画像電子学会予稿90−03−04,p23〜
28などに提案されている。また、複数の画像を入力し
て座標変換処理を行った各画像を合成することにより画
界の広い画像を出力する複眼撮像装置が、特開平5−1
10926号公報などに提案されている。
【0005】このような複眼撮像装置および複眼撮像装
置を応用することにより、複数の撮像系を用いて画界の
一部をオーバーラップさせて共通の被写体を撮像して得
られる複数の画像を合成して、任意のアスペクト比の一
つの画像を作成する複眼撮像装置を構成することができ
る。すなわち、図7に示す複眼撮像装置のように、2つ
の撮像系(左側撮像系110Lおよび右側撮像系11
0R)を用いて、画界の一部をオーバーラップさせて共
通の被写体101を撮像したのち、左側撮像系110L
で得られる左側画像PLと右側撮像系110Rで得られる
右側画像PRとを中央処理装置(CPU)120で合成
することにより、任意のアスペクト比の一つの画像P
L+Rを作成することができる。
置を応用することにより、複数の撮像系を用いて画界の
一部をオーバーラップさせて共通の被写体を撮像して得
られる複数の画像を合成して、任意のアスペクト比の一
つの画像を作成する複眼撮像装置を構成することができ
る。すなわち、図7に示す複眼撮像装置のように、2つ
の撮像系(左側撮像系110Lおよび右側撮像系11
0R)を用いて、画界の一部をオーバーラップさせて共
通の被写体101を撮像したのち、左側撮像系110L
で得られる左側画像PLと右側撮像系110Rで得られる
右側画像PRとを中央処理装置(CPU)120で合成
することにより、任意のアスペクト比の一つの画像P
L+Rを作成することができる。
【0006】しかしながら、上記従来例においても所定
のアスペクト比の画像を得る方法は示されておらず、合
成後の画像をトリミングする方式を適用すると画質的な
劣化が生じる。
のアスペクト比の画像を得る方法は示されておらず、合
成後の画像をトリミングする方式を適用すると画質的な
劣化が生じる。
【0007】上述の問題点を解決するために本出願人は
特願平5−223544号の「複眼撮像装置」にて、複
数の撮像系を用いて画界の一部をオーバーラップして撮
像する装置において、上記各撮像系から出力される複数
の画像信号を視点位置と光軸の方向が上記各撮像系から
の視点の位置ずれ量と光軸の輻輳角で定義される撮像系
から任意の物体距離、結像倍率で定義される状態で出力
される一つの画像信号になるよう合成変換する撮像装置
を提供し、画質劣化が少なく、しかも、輻輳の際に生じ
た歪みが補正された画像を得る方法を示した。
特願平5−223544号の「複眼撮像装置」にて、複
数の撮像系を用いて画界の一部をオーバーラップして撮
像する装置において、上記各撮像系から出力される複数
の画像信号を視点位置と光軸の方向が上記各撮像系から
の視点の位置ずれ量と光軸の輻輳角で定義される撮像系
から任意の物体距離、結像倍率で定義される状態で出力
される一つの画像信号になるよう合成変換する撮像装置
を提供し、画質劣化が少なく、しかも、輻輳の際に生じ
た歪みが補正された画像を得る方法を示した。
【0008】以下、上記従来例について簡単に説明す
る。図8は上記従来例の基本配置を示す図であり、右側
撮像系810R、左側撮像系810Lの2組の撮像系によ
り構成されている。
る。図8は上記従来例の基本配置を示す図であり、右側
撮像系810R、左側撮像系810Lの2組の撮像系によ
り構成されている。
【0009】図中1は共通の被写体平面、第1および第
2の撮像光学系である左側撮像光学系811Lおよび右
側撮像光学系811Rは等価な仕様を有する撮像光学系
であり、一般的にはズームレンズが用いられる。812
Lおよび812Rは同様に等価な仕様を有する右側および
左側イメージセンサであり、サチコン等の撮像管または
CCD等の固体撮像素子が用いられる。これらの光軸L
Lおよび光軸LRは、選定したアスペクト比の画面に応じ
て各々の撮像画界の所定量がオーバーラップする条件を
満たすよう、被写体面801の法線O−O’に対して対
称にθほど傾斜した状態に配置する(但し、点Oは被写
体面1上の点)。なお、2θを輻輳角と呼ぶ。また、8
02Lおよび802Rはそれぞれ各イメージセンサ812
Lおよび812Rに共役な物体面で、被写体平面1に対し
てそれぞれθ傾いている。点OLおよびORはそれぞれ光
軸LLおよびLRと被写体平面1との交点であり、点CL
およびCRはそれぞれの撮像光学系811Lおよび811
Rの主点(詳しくは被写体側の主点)である。それぞれ
の撮像光学系811Lおよび811Rには、変倍群および
合焦群があり、これらを駆動する駆動系、光軸方向の位
置情報を得るためのエンコーダが設けられている。ま
た、撮像系を光軸を含む平面内で回転する機構系、駆動
系、回転角を検出するエンコーダがそれぞれの撮像系に
設けられている。そして所定のアスペクト比の画像が得
られるよう輻輳角制御系がそれぞれのエンコーダの出力
信号に応じた輻輳角の制御目標値を設定し、輻輳制御を
行っている。
2の撮像光学系である左側撮像光学系811Lおよび右
側撮像光学系811Rは等価な仕様を有する撮像光学系
であり、一般的にはズームレンズが用いられる。812
Lおよび812Rは同様に等価な仕様を有する右側および
左側イメージセンサであり、サチコン等の撮像管または
CCD等の固体撮像素子が用いられる。これらの光軸L
Lおよび光軸LRは、選定したアスペクト比の画面に応じ
て各々の撮像画界の所定量がオーバーラップする条件を
満たすよう、被写体面801の法線O−O’に対して対
称にθほど傾斜した状態に配置する(但し、点Oは被写
体面1上の点)。なお、2θを輻輳角と呼ぶ。また、8
02Lおよび802Rはそれぞれ各イメージセンサ812
Lおよび812Rに共役な物体面で、被写体平面1に対し
てそれぞれθ傾いている。点OLおよびORはそれぞれ光
軸LLおよびLRと被写体平面1との交点であり、点CL
およびCRはそれぞれの撮像光学系811Lおよび811
Rの主点(詳しくは被写体側の主点)である。それぞれ
の撮像光学系811Lおよび811Rには、変倍群および
合焦群があり、これらを駆動する駆動系、光軸方向の位
置情報を得るためのエンコーダが設けられている。ま
た、撮像系を光軸を含む平面内で回転する機構系、駆動
系、回転角を検出するエンコーダがそれぞれの撮像系に
設けられている。そして所定のアスペクト比の画像が得
られるよう輻輳角制御系がそれぞれのエンコーダの出力
信号に応じた輻輳角の制御目標値を設定し、輻輳制御を
行っている。
【0010】以下輻輳角の制御目標値の決定方法につい
て図8、図9を用いて説明する。
て図8、図9を用いて説明する。
【0011】図8に示した左側撮像光学系811Lおよ
び右側撮像光学系811Rの結像倍率をβとし、物体距
離(点OLと点CLとの間の距離および点ORと点CRとの
間の距離)をzとし、点CLと点CRとの距離(基線長)
を2dとする。このとき、被写体平面1から距離z’だ
け点O’側に離れた法線O−O’上の点に視点をとり、
その視点での仮想的な結像倍率がβ’となるように、仮
想的な像面(すなわち、視点と像面との距離がβ’
z’)をとった場合、左側イメージセンサ812Lの像
面ILと右側イメージセンサ812Rの像面IRとが合成
された仮想像面IL+Rは、図9に示すものとなる。
び右側撮像光学系811Rの結像倍率をβとし、物体距
離(点OLと点CLとの間の距離および点ORと点CRとの
間の距離)をzとし、点CLと点CRとの距離(基線長)
を2dとする。このとき、被写体平面1から距離z’だ
け点O’側に離れた法線O−O’上の点に視点をとり、
その視点での仮想的な結像倍率がβ’となるように、仮
想的な像面(すなわち、視点と像面との距離がβ’
z’)をとった場合、左側イメージセンサ812Lの像
面ILと右側イメージセンサ812Rの像面IRとが合成
された仮想像面IL+Rは、図9に示すものとなる。
【0012】図9において、点AL,点BL,点CLおよ
びDLはそれぞれ、左側イメージセンサ12Lの像面IL
の対角上の点を示し、仮想像面IL+R上の点AL’,点B
L’,点CL’およびDL’に対応する。また、点AR,点
BR,点CRおよびDRはそれぞれ、右側イメージセンサ
812Rの像面IRの対角上の点を示し、仮想像面IL+R
上の点AR’,点BR’,点CR’およびDR’に対応す
る。さらに、点ELおよび点FLはそれぞれ、左側イメー
ジセンサ812Lの像面IL上のオーバーラップの中心と
なる上下辺上の点を示し、点ERおよび点FRはそれぞ
れ、右側イメージセンサ812Rの像面IR上のオーバー
ラップの中心となる上下辺上の点を示す。ここで、点E
Lおよび点ERはともに、仮想像面IL+R上の点E’に対
応し、点FLおよび点FRはともに、仮想像面IL+R上の
点F’に対応する。
びDLはそれぞれ、左側イメージセンサ12Lの像面IL
の対角上の点を示し、仮想像面IL+R上の点AL’,点B
L’,点CL’およびDL’に対応する。また、点AR,点
BR,点CRおよびDRはそれぞれ、右側イメージセンサ
812Rの像面IRの対角上の点を示し、仮想像面IL+R
上の点AR’,点BR’,点CR’およびDR’に対応す
る。さらに、点ELおよび点FLはそれぞれ、左側イメー
ジセンサ812Lの像面IL上のオーバーラップの中心と
なる上下辺上の点を示し、点ERおよび点FRはそれぞ
れ、右側イメージセンサ812Rの像面IR上のオーバー
ラップの中心となる上下辺上の点を示す。ここで、点E
Lおよび点ERはともに、仮想像面IL+R上の点E’に対
応し、点FLおよび点FRはともに、仮想像面IL+R上の
点F’に対応する。
【0013】各像面IL,IRの中心を原点とするととも
に、図9中の水平方向をx軸および図示垂直方向をy軸
として、各像面IL,IRでの座標系を定義すると、右側
イメージセンサ812Rの像面IR上の像点(xR,yR)
は、仮想像面IL+R上では、(1)式および(2)式で
表わされる像点(xR’,yR’)に対応する。
に、図9中の水平方向をx軸および図示垂直方向をy軸
として、各像面IL,IRでの座標系を定義すると、右側
イメージセンサ812Rの像面IR上の像点(xR,yR)
は、仮想像面IL+R上では、(1)式および(2)式で
表わされる像点(xR’,yR’)に対応する。
【0014】
【数1】 xR'={(xRcosθ+βzsinθ+βd)/(xRsinθ+βz')}×β'z' ・・・・・・(1) yR'={yR /(−xRsinθ+βz')}×β'z' ・・・・・・(2) また、左側イメージセンサ812Lの像面IL上の像点
(xL,yL)は、仮想像面IL+R上では、(3)式およ
び(4)式で表わされる像点(xL’,yL’)に対応す
る。
(xL,yL)は、仮想像面IL+R上では、(3)式およ
び(4)式で表わされる像点(xL’,yL’)に対応す
る。
【0015】
【数2】 xL'={(xLcosθ−βzsinθ−βd)/(xLsinθ+βz')}×β'z' ・・・・・・(3) yL'={yL /(xLsinθ+βz')}×β'z' ・・・・・・(4) したがって、上記(1)式〜(4)式に示すような幾何
変換処理を施すことにより、輻輳が生じる複数のイメー
ジセンサ上の画像を一つの仮想像面上の画像に合成でき
るので、このような幾何変換処理を行う画像合成変換処
理部(不図示)を設けることにより、輻輳によって生じ
る歪みが補正された画像を得ることができる。
変換処理を施すことにより、輻輳が生じる複数のイメー
ジセンサ上の画像を一つの仮想像面上の画像に合成でき
るので、このような幾何変換処理を行う画像合成変換処
理部(不図示)を設けることにより、輻輳によって生じ
る歪みが補正された画像を得ることができる。
【0016】しかしながら、上記従来例においては画像
合成変換手段における具体的な画像を合成する方法は示
されていなかった。
合成変換手段における具体的な画像を合成する方法は示
されていなかった。
【0017】このような実際の像面上の座標と仮想像面
上の座標との関係が(1)〜(4)式のような幾何変換
で与えられているとき、画像合成を行う一般的な手法の
一つとして書き込みアドレス制御による画像合成処理方
法がある。このアルゴリズムの例を図10に示す。
上の座標との関係が(1)〜(4)式のような幾何変換
で与えられているとき、画像合成を行う一般的な手法の
一つとして書き込みアドレス制御による画像合成処理方
法がある。このアルゴリズムの例を図10に示す。
【0018】まず、ステップS601で仮想像面上の画
素座標を設定する。そして、ステップS602、ステッ
プS603でそれぞれ第1および第2のイメージセンサ
の像面上の座標を(1)〜(4)式の逆変換により求め
る。すなわち、仮想像面上の座標を(x’,y’)とす
ると第1および第2のイメージセンサの像面上の座標
(xR,yR)、(xL,yL)は以下の(5)〜(8)式
により求まる。
素座標を設定する。そして、ステップS602、ステッ
プS603でそれぞれ第1および第2のイメージセンサ
の像面上の座標を(1)〜(4)式の逆変換により求め
る。すなわち、仮想像面上の座標を(x’,y’)とす
ると第1および第2のイメージセンサの像面上の座標
(xR,yR)、(xL,yL)は以下の(5)〜(8)式
により求まる。
【0019】
【数3】 xR={(x'cosθ−β'z'sinθ−β'd)/(x'sinθ+β'z)}×βz ・・・・・・(5) yR={y' /(−x'sinθ+β'z)}×βz ・・・・・・(6) xL={(x'cosθ+β'z'sinθ+β'd)/(x'sinθ+β'z)}×βz ・・・・・・(7) yL={y' /(−x'sinθ+β'z)}×βz ・・・・・・(8) 次に、ステップS604で、ステップS602で求めた
第1のイメージセンサの像面上の座標(xR,yR)が第
1のイメージセンサの画像領域内かどうかを調べる。画
像領域内であれば、ステップS605で第1のイメージ
センサの画像から内挿により座標(xL,yL)の画素値
を求める。内挿の方法としては一般的に最近傍画素割
当、双線形補間、キュービックコンボリューションなど
が知られており、いずれの方法を用いても良い。
第1のイメージセンサの像面上の座標(xR,yR)が第
1のイメージセンサの画像領域内かどうかを調べる。画
像領域内であれば、ステップS605で第1のイメージ
センサの画像から内挿により座標(xL,yL)の画素値
を求める。内挿の方法としては一般的に最近傍画素割
当、双線形補間、キュービックコンボリューションなど
が知られており、いずれの方法を用いても良い。
【0020】さらに、ステップS661でステップS6
03で求めた第2のイメージセンサの像面上の座標(x
L,yL)が第2のイメージセンサの画像領域内かどうか
を調べる。画像領域内であれば、ステップS671で第
2のイメージセンサの画像から内挿により座標(xL,
yL)の画素値を求め、ステップS681でステップS
605とステップS671で求めた画素値の平均値を仮
想像面上の座標(x’,y’)の画素値とする。
03で求めた第2のイメージセンサの像面上の座標(x
L,yL)が第2のイメージセンサの画像領域内かどうか
を調べる。画像領域内であれば、ステップS671で第
2のイメージセンサの画像から内挿により座標(xL,
yL)の画素値を求め、ステップS681でステップS
605とステップS671で求めた画素値の平均値を仮
想像面上の座標(x’,y’)の画素値とする。
【0021】ステップS661で第2のイメージセンサ
の像面上の座標(xL,yL)が画像領域内でないことが
確認された場合には、第2のイメージセンサの画像から
内挿することはできないので、ステップS682でステ
ップS605で求めた値を仮想像面上の座標(x’,
y’)の画素値とする。ステップS604において第1
のイメージセンサの像面上の座標(xR,yR)が領域内
でなければ、次にステップS662でステップS603
で求めた第2のイメージセンサの像面上の座標(xL,
yL)が第2のイメージセンサの画像領域内かどうかを
調べる。この処理はステップS661での処理と同じ処
理である。画像領域内であれば、ステップS672で第
2のイメージセンサの画像から内挿により座標(xL,
yL)の画素値を求め、ステップS683でステップS
672で求めた画素値を仮想像面上の座標(x’,
y’)の画素値とする。ステップS672の処理はステ
ップS671での処理と同じ処理である。ステップS6
62で第2のイメージセンサの像面上の座標(xL,
yL)が領域内でなければ、ステップS684で仮想像
面上の座標(x’,y’)の画素値を0とする。
の像面上の座標(xL,yL)が画像領域内でないことが
確認された場合には、第2のイメージセンサの画像から
内挿することはできないので、ステップS682でステ
ップS605で求めた値を仮想像面上の座標(x’,
y’)の画素値とする。ステップS604において第1
のイメージセンサの像面上の座標(xR,yR)が領域内
でなければ、次にステップS662でステップS603
で求めた第2のイメージセンサの像面上の座標(xL,
yL)が第2のイメージセンサの画像領域内かどうかを
調べる。この処理はステップS661での処理と同じ処
理である。画像領域内であれば、ステップS672で第
2のイメージセンサの画像から内挿により座標(xL,
yL)の画素値を求め、ステップS683でステップS
672で求めた画素値を仮想像面上の座標(x’,
y’)の画素値とする。ステップS672の処理はステ
ップS671での処理と同じ処理である。ステップS6
62で第2のイメージセンサの像面上の座標(xL,
yL)が領域内でなければ、ステップS684で仮想像
面上の座標(x’,y’)の画素値を0とする。
【0022】以上のようにしてステップS681、ステ
ップS682、ステップS683、ステップS684の
いずれかで(5)〜(8)式の逆変換で求めた座標がイ
メージセンサの画像領域内かにより画素値を求めた後、
ステップS609で仮想像面上の全ての画素座標で値が
求まったかを調べ、全領域で処理が終了したならば、処
理を終了する。そうでなければ新たに仮想像面上の画素
座標を更新し、ステップS601に戻って処理を繰り返
す。
ップS682、ステップS683、ステップS684の
いずれかで(5)〜(8)式の逆変換で求めた座標がイ
メージセンサの画像領域内かにより画素値を求めた後、
ステップS609で仮想像面上の全ての画素座標で値が
求まったかを調べ、全領域で処理が終了したならば、処
理を終了する。そうでなければ新たに仮想像面上の画素
座標を更新し、ステップS601に戻って処理を繰り返
す。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述したような画像合
成を行った場合、特に第1および第2のイメージセンサ
の像面上のオーバーラップの領域において、さらに画質
向上を狙う場合に問題点が生じる。すなわち、図8のよ
うにそれぞれの撮像系の物体面802L、802Rが被写
体平面1に対して傾いているときにはイメージセンサの
画像の領域によって、拡大、縮小効果による画質の差が
生じる。
成を行った場合、特に第1および第2のイメージセンサ
の像面上のオーバーラップの領域において、さらに画質
向上を狙う場合に問題点が生じる。すなわち、図8のよ
うにそれぞれの撮像系の物体面802L、802Rが被写
体平面1に対して傾いているときにはイメージセンサの
画像の領域によって、拡大、縮小効果による画質の差が
生じる。
【0024】例えば、図9のE’、F’、CL’、AL’
で囲まれる領域Iでは画像合成時に第1のイメージセン
サの画像から変換する画像の方が第2のイメージセンサ
の画像から変換する画像よりも縮小の度合いが大きいの
で明らかに前者の方が画質が良く、以上説明したような
画像合成では第1のイメージセンサの画像から内挿した
値と第2のイメージセンサの画像から内挿した値を平均
しているので画質が本来得られるものよりも劣化してし
まうという問題点がある。
で囲まれる領域Iでは画像合成時に第1のイメージセン
サの画像から変換する画像の方が第2のイメージセンサ
の画像から変換する画像よりも縮小の度合いが大きいの
で明らかに前者の方が画質が良く、以上説明したような
画像合成では第1のイメージセンサの画像から内挿した
値と第2のイメージセンサの画像から内挿した値を平均
しているので画質が本来得られるものよりも劣化してし
まうという問題点がある。
【0025】また、オーバーラップ領域では両方の画像
から二重に内挿を行っているので処理時間が不必要な時
間がかかり処理が遅くなるという問題点がある。
から二重に内挿を行っているので処理時間が不必要な時
間がかかり処理が遅くなるという問題点がある。
【0026】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、画質劣化が少
なく任意のアスペクト比のパノラマ画像を迅速に得るこ
とのできる複眼撮像装置を実現することを目的とする。
る問題点に鑑みてなされたものであって、画質劣化が少
なく任意のアスペクト比のパノラマ画像を迅速に得るこ
とのできる複眼撮像装置を実現することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の画像合成方法
は、複数の撮像系を用いて画界の一部をオーバーラップ
させて共通の被写体を撮像して得られた画像信号を合成
して1つの画像信号を作成する画像合成方法において、
前記複数の撮像系からの視点の位置ずれ量と光軸の輻輳
角とで視点位置と光軸の方向とが定義される撮像系から
任意の物体距離および結像倍率で定義される状態で出力
される一つの画像信号になるように、前記複数の撮像系
から出力される複数の画像信号を合成変換する画像合成
変換手段を備え、前記画像合成変換手段は、画界がオー
バーラップする領域については合成処理後の画像領域に
基づいて合成処理前の複数の画像信号のうちの一つを選
択し内挿処理を行って画像合成を行うことを特徴とす
る。
は、複数の撮像系を用いて画界の一部をオーバーラップ
させて共通の被写体を撮像して得られた画像信号を合成
して1つの画像信号を作成する画像合成方法において、
前記複数の撮像系からの視点の位置ずれ量と光軸の輻輳
角とで視点位置と光軸の方向とが定義される撮像系から
任意の物体距離および結像倍率で定義される状態で出力
される一つの画像信号になるように、前記複数の撮像系
から出力される複数の画像信号を合成変換する画像合成
変換手段を備え、前記画像合成変換手段は、画界がオー
バーラップする領域については合成処理後の画像領域に
基づいて合成処理前の複数の画像信号のうちの一つを選
択し内挿処理を行って画像合成を行うことを特徴とす
る。
【0028】この場合、画像合成変換手段は、画界がオ
ーバーラップする領域については合成処理後の画像領域
で最も縮小の度合が大きくなる画像信号を選択するもの
としてもよい。
ーバーラップする領域については合成処理後の画像領域
で最も縮小の度合が大きくなる画像信号を選択するもの
としてもよい。
【0029】本発明の複眼撮像装置は、複数の撮像系を
用いて画界の一部をオーバーラップさせて共通の被写体
を撮像して得られた画像信号を合成して1つの画像信号
を作成する複眼撮像装置において、前記複数の撮像系か
らの視点の位置ずれ量と光軸の輻輳角とで視点位置と光
軸の方向とが定義される撮像系から任意の物体距離およ
び結像倍率で定義される状態で出力される一つの画像信
号になるように、前記複数の撮像系から出力される複数
の画像信号を合成変換する画像合成変換処理部を備え、
前記画像合成変換処理部は、画界がオーバーラップする
領域については合成処理後の画像領域に基づいて合成処
理前の複数の画像信号のうちの一つを選択し内挿処理を
行って画像合成を行うことを特徴とする。
用いて画界の一部をオーバーラップさせて共通の被写体
を撮像して得られた画像信号を合成して1つの画像信号
を作成する複眼撮像装置において、前記複数の撮像系か
らの視点の位置ずれ量と光軸の輻輳角とで視点位置と光
軸の方向とが定義される撮像系から任意の物体距離およ
び結像倍率で定義される状態で出力される一つの画像信
号になるように、前記複数の撮像系から出力される複数
の画像信号を合成変換する画像合成変換処理部を備え、
前記画像合成変換処理部は、画界がオーバーラップする
領域については合成処理後の画像領域に基づいて合成処
理前の複数の画像信号のうちの一つを選択し内挿処理を
行って画像合成を行うことを特徴とする。
【0030】この場合、画像合成変換処理部は、画界が
オーバーラップする領域については合成処理後の画像領
域で最も縮小の度合が大きくなる画像信号を選択しても
よい。
オーバーラップする領域については合成処理後の画像領
域で最も縮小の度合が大きくなる画像信号を選択しても
よい。
【0031】
【作用】本発明においては、画界がオーバーラップする
領域について内挿処理を行う場合には、合成処理後の画
像領域に基づいて合成処理前の複数の画像信号のうちの
一つを選択して内挿処理を行うので、処理時間が短くな
る。
領域について内挿処理を行う場合には、合成処理後の画
像領域に基づいて合成処理前の複数の画像信号のうちの
一つを選択して内挿処理を行うので、処理時間が短くな
る。
【0032】画像信号の選択の際に、合成処理後の画像
領域で最も縮小の度合が大きくなる画像信号を選択する
場合には、縮小の度合が小さな画像信号と平均化されな
いので、画質劣化が生じないものとなる。
領域で最も縮小の度合が大きくなる画像信号を選択する
場合には、縮小の度合が小さな画像信号と平均化されな
いので、画質劣化が生じないものとなる。
【0033】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0034】図1は、本発明の複眼撮像装置の一実施例
における撮像系の基本配置を示す図である。
における撮像系の基本配置を示す図である。
【0035】本実施例は基本的には本出願人による特願
平5−223544号に記載されたものと同様の複眼撮
像装置を用いて画像合成を行うものである。図1中の、
被写体面1、右側物体面2R,左側物体面2L、右側撮像
系10R,左側撮像系10L、右側撮像光学系11R,左
側撮像光学系11Lおよび右側イメージセンサ12R,左
側イメージセンサ12Lのそれぞれは、図8に示した被
写体面801、右側物体面802R,左側物体面80
2L、右側撮像系810R,左側撮像系810L、右側撮
像光学系811R,左側撮像光学系811Lおよび右側イ
メージセンサ812 R,左側イメージセンサ812Lと同
様であるために説明は省略する。
平5−223544号に記載されたものと同様の複眼撮
像装置を用いて画像合成を行うものである。図1中の、
被写体面1、右側物体面2R,左側物体面2L、右側撮像
系10R,左側撮像系10L、右側撮像光学系11R,左
側撮像光学系11Lおよび右側イメージセンサ12R,左
側イメージセンサ12Lのそれぞれは、図8に示した被
写体面801、右側物体面802R,左側物体面80
2L、右側撮像系810R,左側撮像系810L、右側撮
像光学系811R,左側撮像光学系811Lおよび右側イ
メージセンサ812 R,左側イメージセンサ812Lと同
様であるために説明は省略する。
【0036】本実施例の複眼撮像装置は、左側撮像系1
0Lおよび右側撮像系10Rの2つの撮像系を含む。ここ
で、左側撮像系10Lは、ズームレンズからなる左側撮
像光学系11Lと、サチコンなどの撮像管またはCCD
などの固体撮像素子からなる左側イメージセンサ12L
とからなる。また、右側撮像系10Rは、左側撮像系1
0Lと等価な仕様を有するものであり、ズームレンズか
らなる右側撮像光学系11Rと、サチコンなどの撮像管
またはCCDなどの固体撮像素子からなる右側イメージ
センサ12Rとからなる。
0Lおよび右側撮像系10Rの2つの撮像系を含む。ここ
で、左側撮像系10Lは、ズームレンズからなる左側撮
像光学系11Lと、サチコンなどの撮像管またはCCD
などの固体撮像素子からなる左側イメージセンサ12L
とからなる。また、右側撮像系10Rは、左側撮像系1
0Lと等価な仕様を有するものであり、ズームレンズか
らなる右側撮像光学系11Rと、サチコンなどの撮像管
またはCCDなどの固体撮像素子からなる右側イメージ
センサ12Rとからなる。
【0037】なお、左側イメージセンサ12Lおよび右
側イメージセンサ12Rとしては、図1に示すような単
管式(単板式)のものでよいが、色分解光学系を介した
2管式(2板式)または3管式(3板式)のものであっ
てもよい。
側イメージセンサ12Rとしては、図1に示すような単
管式(単板式)のものでよいが、色分解光学系を介した
2管式(2板式)または3管式(3板式)のものであっ
てもよい。
【0038】同様な構成の図8に示した従来例でも説明
したように、左側撮像光学系11Lおよび右側撮像光学
系11Rは、選定したアスペクト比の画面に応じて各撮
像画界の所定量がオーバーラップする条件を左側撮像光
学系11Lの光軸LLおよび右側撮像光学系11Rの光軸
LRが満たすように、被写体平面1の法線O−O’に対
して対称に角度θほど傾斜した状態で配置される。した
がって、左側イメージセンサ12Lに共役な左側物体面
2Lおよび右側イメージセンサ12Rに共役な右側物体面
2Rはそれぞれ、被写体平面1に対して角度θだけ傾
く。
したように、左側撮像光学系11Lおよび右側撮像光学
系11Rは、選定したアスペクト比の画面に応じて各撮
像画界の所定量がオーバーラップする条件を左側撮像光
学系11Lの光軸LLおよび右側撮像光学系11Rの光軸
LRが満たすように、被写体平面1の法線O−O’に対
して対称に角度θほど傾斜した状態で配置される。した
がって、左側イメージセンサ12Lに共役な左側物体面
2Lおよび右側イメージセンサ12Rに共役な右側物体面
2Rはそれぞれ、被写体平面1に対して角度θだけ傾
く。
【0039】次に、上述した基本配置を前提として、左
側撮像光学系11Lおよび右側撮像光学系11Rの構成に
ついて、図2を参照して説明する。図2は図1に示した
左側撮像光学系および右側撮像光学系の構成を示す概略
構成図である。
側撮像光学系11Lおよび右側撮像光学系11Rの構成に
ついて、図2を参照して説明する。図2は図1に示した
左側撮像光学系および右側撮像光学系の構成を示す概略
構成図である。
【0040】左側撮像光学系11Lは、変倍群22Lおよ
び合焦群24Lを含むレンズ群21L〜24Lと、変倍群
22Lを駆動するための駆動系であるズームモータ25L
と、合焦群24Lを駆動するための駆動系であるフォー
カスモータ26Lと、光軸LLを含む平面内で左側撮像光
学系11Lおよび左側イメージセンサ12Lを一体として
回転させるための機構系(不図示)および駆動系(輻輳
角モータ27L)と、輻輳角モータ27Lの回転角を検出
するための輻輳角エンコーダ28Lとを含む。なお、輻
輳角エンコーダ28Lとしては、たとえばロータリーエ
ンコーダのような外付け部材を用いてもよいし、たとえ
ばパルスモータのような駆動系自身で駆動方法により回
転角を検出するものを用いてもよい。
び合焦群24Lを含むレンズ群21L〜24Lと、変倍群
22Lを駆動するための駆動系であるズームモータ25L
と、合焦群24Lを駆動するための駆動系であるフォー
カスモータ26Lと、光軸LLを含む平面内で左側撮像光
学系11Lおよび左側イメージセンサ12Lを一体として
回転させるための機構系(不図示)および駆動系(輻輳
角モータ27L)と、輻輳角モータ27Lの回転角を検出
するための輻輳角エンコーダ28Lとを含む。なお、輻
輳角エンコーダ28Lとしては、たとえばロータリーエ
ンコーダのような外付け部材を用いてもよいし、たとえ
ばパルスモータのような駆動系自身で駆動方法により回
転角を検出するものを用いてもよい。
【0041】左側撮像光学系11Lのズームモータ25L
は、左側撮像光学系11Lが所定の焦点距離となるよう
に、ズーム信号が外部から入力されるズーム制御部(不
図示)によって駆動される。また、フォーカスモータ2
6Lは、左側撮像光学系11Lが所定の被写体距離に焦点
が合うように、フォーカス信号が外部から入力されるズ
ーム制御部(不図示)によって駆動される。
は、左側撮像光学系11Lが所定の焦点距離となるよう
に、ズーム信号が外部から入力されるズーム制御部(不
図示)によって駆動される。また、フォーカスモータ2
6Lは、左側撮像光学系11Lが所定の被写体距離に焦点
が合うように、フォーカス信号が外部から入力されるズ
ーム制御部(不図示)によって駆動される。
【0042】左側撮像光学系11Lのズームエンコーダ
41Lは、変倍群22Lに設けられた各レンズ群の光軸方
向(光軸LLの方向)の位置情報を得るためのものであ
り、ズームエンコーダ41Lの出力信号より、左側撮像
光学系11Lの焦点距離を求めることができる。また、
フォーカスエンコーダ42Lは、合焦群24Lに設けられ
た各レンズ群の光軸方向(光軸LL方向)の位置情報を
得るためのものであり、フォーカスエンコーダ42Lの
出力信号より、左側撮像光学系11Lの被写体距離を求
めることができる。なお、ズームエンコーダ41Lおよ
びフォーカスエンコーダ42Lとしては、たとえばポテ
ンショメータのような外付け部材を用いてもよいし、た
とえばパルスモータのような駆動系自身で駆動方法によ
りレンズの光軸方向の位置情報を検出するものを用いて
もよい。
41Lは、変倍群22Lに設けられた各レンズ群の光軸方
向(光軸LLの方向)の位置情報を得るためのものであ
り、ズームエンコーダ41Lの出力信号より、左側撮像
光学系11Lの焦点距離を求めることができる。また、
フォーカスエンコーダ42Lは、合焦群24Lに設けられ
た各レンズ群の光軸方向(光軸LL方向)の位置情報を
得るためのものであり、フォーカスエンコーダ42Lの
出力信号より、左側撮像光学系11Lの被写体距離を求
めることができる。なお、ズームエンコーダ41Lおよ
びフォーカスエンコーダ42Lとしては、たとえばポテ
ンショメータのような外付け部材を用いてもよいし、た
とえばパルスモータのような駆動系自身で駆動方法によ
りレンズの光軸方向の位置情報を検出するものを用いて
もよい。
【0043】右側撮像光学系11Rは、左側撮像光学系
11Lと同様に構成されている。なお、右側撮像光学系
11Rのズームモータ25Rは、左側撮像光学系11Lと
同一の焦点距離となるように、前記ズーム制御部によっ
て駆動される。また、右側撮像光学系11Rのフォーカ
スモータ26Rは、左側撮像光学系11Lと同一の被写体
距離に焦点が合うように、前記ズーム制御部によって駆
動される。
11Lと同様に構成されている。なお、右側撮像光学系
11Rのズームモータ25Rは、左側撮像光学系11Lと
同一の焦点距離となるように、前記ズーム制御部によっ
て駆動される。また、右側撮像光学系11Rのフォーカ
スモータ26Rは、左側撮像光学系11Lと同一の被写体
距離に焦点が合うように、前記ズーム制御部によって駆
動される。
【0044】次に、本実施例の複眼撮像装置の輻輳角制
御系50について、図3を参照して説明する。図3は、
本発明の複眼撮像装置の一実施例における輻輳角制御系
の構成を示すブロック図である。
御系50について、図3を参照して説明する。図3は、
本発明の複眼撮像装置の一実施例における輻輳角制御系
の構成を示すブロック図である。
【0045】輻輳角制御系50は、右側撮像光学系11
Rおよび左側撮像光学系11Lの少なくとも結像倍率と物
体距離とを表す光学パラメータに応じて、合成変換後の
画像が所定のアスペクト比となるように輻輳角の制御目
標値を決定する演算制御部51と、演算制御部51の出
力信号に応じて輻輳角制御を行う輻輳角制御部52とか
らなる。
Rおよび左側撮像光学系11Lの少なくとも結像倍率と物
体距離とを表す光学パラメータに応じて、合成変換後の
画像が所定のアスペクト比となるように輻輳角の制御目
標値を決定する演算制御部51と、演算制御部51の出
力信号に応じて輻輳角制御を行う輻輳角制御部52とか
らなる。
【0046】演算制御部51には、左側撮像光学系11
Lのズームエンコーダ41Lの出力信号およびフォーカス
エンコーダ42Lの出力信号と右側撮像光学系11Rのズ
ームエンコーダ41Rの出力信号およびフォーカスエン
コーダ42Rの出力信号とシステムコントローラ60か
らの制御信号Sとが入力される。また、輻輳角制御部5
2には、左側撮像光学系11Lの輻輳角エンコーダ28L
の出力信号と右側撮像光学系11Rの輻輳角エンコーダ
28Rの出力信号と演算制御部51の出力信号とが入力
される。なお、左側撮像光学系11Lの輻輳角モータ2
7Lおよび右側撮像光学系11Rの輻輳角モータ27Rは
それぞれ、輻輳角制御部52の出力信号によって駆動さ
れる。
Lのズームエンコーダ41Lの出力信号およびフォーカス
エンコーダ42Lの出力信号と右側撮像光学系11Rのズ
ームエンコーダ41Rの出力信号およびフォーカスエン
コーダ42Rの出力信号とシステムコントローラ60か
らの制御信号Sとが入力される。また、輻輳角制御部5
2には、左側撮像光学系11Lの輻輳角エンコーダ28L
の出力信号と右側撮像光学系11Rの輻輳角エンコーダ
28Rの出力信号と演算制御部51の出力信号とが入力
される。なお、左側撮像光学系11Lの輻輳角モータ2
7Lおよび右側撮像光学系11Rの輻輳角モータ27Rは
それぞれ、輻輳角制御部52の出力信号によって駆動さ
れる。
【0047】左側撮像光学系11Lのズームモータ25L
によって変倍群22Lが駆動されると、変倍群22Lに設
けられた各レンズ群の光軸方向の位置情報を示すズーム
エンコーダ41Lの出力信号が、演算制御部51に入力
される。また、右側撮像光学系11Rのズームモータ2
5Rによって変倍群22Rが駆動されると、変倍群22R
に設けられた各レンズ群の光軸方向の位置情報を示すズ
ームエンコーダ41Rの出力信号が、演算制御部51に
入力される。
によって変倍群22Lが駆動されると、変倍群22Lに設
けられた各レンズ群の光軸方向の位置情報を示すズーム
エンコーダ41Lの出力信号が、演算制御部51に入力
される。また、右側撮像光学系11Rのズームモータ2
5Rによって変倍群22Rが駆動されると、変倍群22R
に設けられた各レンズ群の光軸方向の位置情報を示すズ
ームエンコーダ41Rの出力信号が、演算制御部51に
入力される。
【0048】左側撮像光学系11Lのフォーカスモータ
26Lによって合焦群24Lが駆動されると、合焦群24
Lに設けられた各レンズ群の光軸方向の位置情報を示す
フォーカスエンコーダ42Lの出力信号が、演算制御部
51に入力される。また、右側撮像光学系11Rのフォ
ーカスムモータ26Rによって合焦群24Rが駆動される
と、合焦群24Rに設けられた各レンズ群の光軸方向の
位置情報を示すフォーカスエンコーダ42Rの出力信号
が、演算制御部51に入力される。
26Lによって合焦群24Lが駆動されると、合焦群24
Lに設けられた各レンズ群の光軸方向の位置情報を示す
フォーカスエンコーダ42Lの出力信号が、演算制御部
51に入力される。また、右側撮像光学系11Rのフォ
ーカスムモータ26Rによって合焦群24Rが駆動される
と、合焦群24Rに設けられた各レンズ群の光軸方向の
位置情報を示すフォーカスエンコーダ42Rの出力信号
が、演算制御部51に入力される。
【0049】演算制御部51では、左側撮像光学系11
Lおよび右側撮像光学系11Rの光軸回転の指示を示す制
御信号Sがシステムコントローラ60から入力される
と、各ズームエンコーダ41L,41Rの出力信号および
各フォーカスエンコーダ42L,42Rの出力信号に応じ
て、輻輳角2θの制御目標値が作成されたのち、作成さ
れた制御目標値を示す出力信号が輻輳角制御部52に出
力される。
Lおよび右側撮像光学系11Rの光軸回転の指示を示す制
御信号Sがシステムコントローラ60から入力される
と、各ズームエンコーダ41L,41Rの出力信号および
各フォーカスエンコーダ42L,42Rの出力信号に応じ
て、輻輳角2θの制御目標値が作成されたのち、作成さ
れた制御目標値を示す出力信号が輻輳角制御部52に出
力される。
【0050】輻輳角制御部52では、演算制御部51の
出力信号と各輻輳角エンコーダ28 L,28Rの出力信号
とが比較され、各輻輳角エンコーダ28L,28Rの出力
信号が前記作成された制御目標値となるように、各輻輳
角モータ27L,27Rを駆動するための出力信号がそれ
ぞれ作成される。
出力信号と各輻輳角エンコーダ28 L,28Rの出力信号
とが比較され、各輻輳角エンコーダ28L,28Rの出力
信号が前記作成された制御目標値となるように、各輻輳
角モータ27L,27Rを駆動するための出力信号がそれ
ぞれ作成される。
【0051】上述した本実施例の複眼撮像装置は、図9
を用いて説明した従来のものと同様の方法により制御目
標値が決定される。
を用いて説明した従来のものと同様の方法により制御目
標値が決定される。
【0052】なお、上記(1)式〜(4)式に示すよう
な幾何変換処理を施すことにより、輻輳のある複数のイ
メージセンサ上の画像を一つの仮想像面上の画像に合成
できるので、このような幾何変換処理を行う画像合成変
換処理部(不図示)を設けることにより、輻輳によって
生じる歪みが補正された画像を得ることができる。
な幾何変換処理を施すことにより、輻輳のある複数のイ
メージセンサ上の画像を一つの仮想像面上の画像に合成
できるので、このような幾何変換処理を行う画像合成変
換処理部(不図示)を設けることにより、輻輳によって
生じる歪みが補正された画像を得ることができる。
【0053】また、この画像合成変換処理部は、複数の
撮像系からの視点の位置ずれ量と光軸の輻輳角とで視点
位置と光軸の方向とが定義される撮像系から任意の物体
距離および結像倍率で定義される状態で出力される一つ
の画像信号になるように、複数の撮像系から出力される
複数の画像信号を合成変換する画像合成変換処理部とし
て機能する。
撮像系からの視点の位置ずれ量と光軸の輻輳角とで視点
位置と光軸の方向とが定義される撮像系から任意の物体
距離および結像倍率で定義される状態で出力される一つ
の画像信号になるように、複数の撮像系から出力される
複数の画像信号を合成変換する画像合成変換処理部とし
て機能する。
【0054】左側イメージセンサ12Lの像面ILおよび
右側イメージセンサ12Rの像面IRの大きさをH×V
(アスペクト比H/V)とし、仮想像面IL+Rの大きさ
をH’×V’(アスペクト比H’/V’)とすると、点
ARおよび点BLの変換後の点A R’および点BL’のx座
標を上記(1)式および上記(3)式から求めることに
より、仮想像面IL+Rの図示水平方向の長さH’を計算
することができる。また、点BLおよび点DLの変換後の
点BL’および点DL’のy座標を上記(2)式および上
記(4)式から求めることにより、仮想像面IL+Rの図
示垂直方向の長さV’を計算することができる。このよ
うにして求めた仮想像面IL+Rのアスペクト比は、
(5)式で表わされる。
右側イメージセンサ12Rの像面IRの大きさをH×V
(アスペクト比H/V)とし、仮想像面IL+Rの大きさ
をH’×V’(アスペクト比H’/V’)とすると、点
ARおよび点BLの変換後の点A R’および点BL’のx座
標を上記(1)式および上記(3)式から求めることに
より、仮想像面IL+Rの図示水平方向の長さH’を計算
することができる。また、点BLおよび点DLの変換後の
点BL’および点DL’のy座標を上記(2)式および上
記(4)式から求めることにより、仮想像面IL+Rの図
示垂直方向の長さV’を計算することができる。このよ
うにして求めた仮想像面IL+Rのアスペクト比は、
(5)式で表わされる。
【0055】
【数4】 H’/V’=|sin(θ+ω)/sin(ω)−2βd/H|×H/V ・・・・・・(9) ただし、ω=tan-1〔−H/(2βz)〕:撮像系の水
平方向の半画角 したがって、左側イメージセンサ12Lの像面ILおよび
右側イメージセンサ12Rの像面IRの大きさH×Vと基
線長2dとがともに一定であるとすると、上記(9)式
は(10)式のように書ける。
平方向の半画角 したがって、左側イメージセンサ12Lの像面ILおよび
右側イメージセンサ12Rの像面IRの大きさH×Vと基
線長2dとがともに一定であるとすると、上記(9)式
は(10)式のように書ける。
【0056】
【数5】 θ=f(H’/,V’,β,z) ・・・・・・(10) すなわち、仮想像面IL+Rのアスペクト比H’/V’を
決定する輻輳制御角θは、結像倍率βと物体距離zとに
よって決まることになる。
決定する輻輳制御角θは、結像倍率βと物体距離zとに
よって決まることになる。
【0057】そこで、図3に示した演算制御部51で
は、各ズームエンコーダ41L,41Rの出力信号の平均
値と各フォーカスエンコーダ42L,42Rの出力信号の
平均値とが計算されたのち、結像倍率βが、計算された
2つの平均値から各撮像光学系11L,11Rの光学パラ
メータ(各撮像光学系11L,11Rを構成するレンズ群
の焦点距離および主点間隔など)を用いて求められる。
続いて、仮想像面IL+Rのアスペクト比H’/V’が所
定のアスペクト比になるように、輻輳角の制御目標値
が、上記(10)式に基づいて、結像倍率βおよび物体
距離zに応じて計算される。計算された輻輳角の制御目
標値は、輻輳角制御部52に送られる。
は、各ズームエンコーダ41L,41Rの出力信号の平均
値と各フォーカスエンコーダ42L,42Rの出力信号の
平均値とが計算されたのち、結像倍率βが、計算された
2つの平均値から各撮像光学系11L,11Rの光学パラ
メータ(各撮像光学系11L,11Rを構成するレンズ群
の焦点距離および主点間隔など)を用いて求められる。
続いて、仮想像面IL+Rのアスペクト比H’/V’が所
定のアスペクト比になるように、輻輳角の制御目標値
が、上記(10)式に基づいて、結像倍率βおよび物体
距離zに応じて計算される。計算された輻輳角の制御目
標値は、輻輳角制御部52に送られる。
【0058】なお、ここでは、各ズームエンコーダ41
L,41Rの出力信号の平均値および各フォーカスエンコ
ーダ42L,42Rの出力信号の平均値を求めたが、いず
れか一方のズームエンコーダ41L,41Rの出力信号お
よびいずれか一方のフォーカスエンコーダ42L,42R
の出力信号を用いてもよい。また、結像倍率βおよび物
体距離zに応じた輻輳制御角θのテーブルを演算制御部
51内に備えておき、このテーブルを参照して輻輳角の
制御目標値を求めてもよいし、結像倍率βおよび物体距
離zと輻輳制御角θとの関係を簡単な多項式に近似し
て、この多項式の係数を演算制御部51に記憶しておく
ことにより、輻輳制御角θを計算してもよい。
L,41Rの出力信号の平均値および各フォーカスエンコ
ーダ42L,42Rの出力信号の平均値を求めたが、いず
れか一方のズームエンコーダ41L,41Rの出力信号お
よびいずれか一方のフォーカスエンコーダ42L,42R
の出力信号を用いてもよい。また、結像倍率βおよび物
体距離zに応じた輻輳制御角θのテーブルを演算制御部
51内に備えておき、このテーブルを参照して輻輳角の
制御目標値を求めてもよいし、結像倍率βおよび物体距
離zと輻輳制御角θとの関係を簡単な多項式に近似し
て、この多項式の係数を演算制御部51に記憶しておく
ことにより、輻輳制御角θを計算してもよい。
【0059】以上により、所定のアスペクト比の画像が
得られるが、この場合には、トリミングする必要はな
く、オーバーラップする領域をできるだけ大きくとれる
ので、高画質の画像が得られる。なお、合成処理後の画
像(仮想像面IL+R)は、図4に示すように、その領域
の形状が矩形から多少歪んだ形状となり、たとえばHD
モニターなどにアスペクト比16:9の画像を表示する
際には、輪郭に沿って枠線を表示してもよい。
得られるが、この場合には、トリミングする必要はな
く、オーバーラップする領域をできるだけ大きくとれる
ので、高画質の画像が得られる。なお、合成処理後の画
像(仮想像面IL+R)は、図4に示すように、その領域
の形状が矩形から多少歪んだ形状となり、たとえばHD
モニターなどにアスペクト比16:9の画像を表示する
際には、輪郭に沿って枠線を表示してもよい。
【0060】次に、演算制御部51における輻輳角の制
御目標値の他の作成方法について、図5を参照して説明
する。
御目標値の他の作成方法について、図5を参照して説明
する。
【0061】上述した作成方法では、図9に示したよう
に、合成処理後の画像の形状が、矩形から多少歪んだ形
状になる。合成処理後の画像の領域の形状を矩形にする
には、たとえば図4に示す斜線部分をカットする方法が
考えられる。この場合、上述した作成方法により輻輳角
の制御目標値を決定すると、仮想像面IL+Rのアスペク
ト比が所定のアスペクト比よりも多少大きくなる。い
ま、仮想像面IL+Rの大きさを、図4に示すように、
H’×V”(アスペクト比H’/V”)とすると、合成
後のアスペクト比は、上述した作成方法と同様にして、
上記(1)式〜(4)式より、(11)式で表わされ
る。
に、合成処理後の画像の形状が、矩形から多少歪んだ形
状になる。合成処理後の画像の領域の形状を矩形にする
には、たとえば図4に示す斜線部分をカットする方法が
考えられる。この場合、上述した作成方法により輻輳角
の制御目標値を決定すると、仮想像面IL+Rのアスペク
ト比が所定のアスペクト比よりも多少大きくなる。い
ま、仮想像面IL+Rの大きさを、図4に示すように、
H’×V”(アスペクト比H’/V”)とすると、合成
後のアスペクト比は、上述した作成方法と同様にして、
上記(1)式〜(4)式より、(11)式で表わされ
る。
【0062】
【数6】 H’/V”=〔βztan(ω’)sin(θ)+βz’〕/〔(H/2)sin(θ) +βz’〕×(H’/V’) ・・・・・・(11) ただし、ω’=tan-1{tan(θ)+d/〔zcos
(θ)〕} この作成方法においても、輻輳角の制御目標値は、上記
(11)式の逆変換式から所定のアスペクト比になるよ
うに結像倍率βおよび物体距離zに応じて計算される。
しかし、この作成方法においては、逆変換式が非常に複
雑になるので、テーブルを参照して輻輳角の制御目標値
を求める方法または多項式に近似して輻輳角の制御目標
値を計算する方法を用いるのがより望ましい。
(θ)〕} この作成方法においても、輻輳角の制御目標値は、上記
(11)式の逆変換式から所定のアスペクト比になるよ
うに結像倍率βおよび物体距離zに応じて計算される。
しかし、この作成方法においては、逆変換式が非常に複
雑になるので、テーブルを参照して輻輳角の制御目標値
を求める方法または多項式に近似して輻輳角の制御目標
値を計算する方法を用いるのがより望ましい。
【0063】なお、この作成方法においては、所定のア
スペクト比の画像を得るために、合成画像の上下の領域
を多少トリミングしているが、画質の劣化が著しくない
程度であれば許容できる。同様にして、合成画像の上下
または左右の領域を多少トリミングしてアスペクト比を
微調整することは、画質の劣化が著しくない範囲であれ
ば許容できる。
スペクト比の画像を得るために、合成画像の上下の領域
を多少トリミングしているが、画質の劣化が著しくない
程度であれば許容できる。同様にして、合成画像の上下
または左右の領域を多少トリミングしてアスペクト比を
微調整することは、画質の劣化が著しくない範囲であれ
ば許容できる。
【0064】以上述べた実施例では、各撮像系の光軸回
転量が同一になるように輻輳角の制御を行ったが、一つ
の撮像系の光軸のみを回転させるよう構成してもよい。
転量が同一になるように輻輳角の制御を行ったが、一つ
の撮像系の光軸のみを回転させるよう構成してもよい。
【0065】また、撮像光学系がズームレンズからなる
場合には、ズーミングの際に結像倍率βが変化するの
で、輻輳制御角θを逐次変化させないと、アスペクト比
が変わってしまう。すなわち、ズーミング中にアスペク
ト比を一定に保つには、以下に示す(12)式が成り立
つことは上記(10)式から明白であるため、(12)
式により輻輳角の追従制御を行えばよい。
場合には、ズーミングの際に結像倍率βが変化するの
で、輻輳制御角θを逐次変化させないと、アスペクト比
が変わってしまう。すなわち、ズーミング中にアスペク
ト比を一定に保つには、以下に示す(12)式が成り立
つことは上記(10)式から明白であるため、(12)
式により輻輳角の追従制御を行えばよい。
【0066】
【数7】θ=g(β,z)・・・・・・(12) 次に、ズーミング中での輻輳角制御のアルゴリズムにつ
いて、図5を参照して説明する。なお、この制御は、ズ
ーム,フォーカスおよび輻輳を含むシステム全体の制御
を司るシステムコントローラ60(図3参照)によって
行われる。
いて、図5を参照して説明する。なお、この制御は、ズ
ーム,フォーカスおよび輻輳を含むシステム全体の制御
を司るシステムコントローラ60(図3参照)によって
行われる。
【0067】外部からのズーム信号を受け付けると(ス
テップS501)、ズーム信号に応じた制御信号をズー
ム制御部(不図示)に出力する。これにより、各撮像光
学系10L,10Rの焦点距離が同一となるように、各変
倍群22L,22Rが各ズームモータ25L,25Rによっ
て駆動される(ステップS502)。続いて、外部から
のフォーカス信号を受け付けると、フォーカス信号に応
じた制御信号をフォーカス制御部(不図示)に出力す
る。これにより、各撮像光学系10L,10Rの焦点が同
一の被写体距離に合うように、各合焦群24L,24Rが
各フォーカスモータ26L,26Rによって駆動される
(ステップS503)。続いて、各撮像光学系11L,
11Rの光軸回転の指示を示す制御信号Sを演算制御部
51(図3参照)に出力する。これにより、上記(8)
式に基づいた輻輳角制御が行われる(ステップS50
4)。続いて、外部からのズーム信号の有無によりズー
ミング中か否かのチェックを行い、ズーミング中である
と判断した場合には、ステップS502〜ステップS5
04までの動作を繰り返す(ステップS505)。
テップS501)、ズーム信号に応じた制御信号をズー
ム制御部(不図示)に出力する。これにより、各撮像光
学系10L,10Rの焦点距離が同一となるように、各変
倍群22L,22Rが各ズームモータ25L,25Rによっ
て駆動される(ステップS502)。続いて、外部から
のフォーカス信号を受け付けると、フォーカス信号に応
じた制御信号をフォーカス制御部(不図示)に出力す
る。これにより、各撮像光学系10L,10Rの焦点が同
一の被写体距離に合うように、各合焦群24L,24Rが
各フォーカスモータ26L,26Rによって駆動される
(ステップS503)。続いて、各撮像光学系11L,
11Rの光軸回転の指示を示す制御信号Sを演算制御部
51(図3参照)に出力する。これにより、上記(8)
式に基づいた輻輳角制御が行われる(ステップS50
4)。続いて、外部からのズーム信号の有無によりズー
ミング中か否かのチェックを行い、ズーミング中である
と判断した場合には、ステップS502〜ステップS5
04までの動作を繰り返す(ステップS505)。
【0068】ステップS505においてズーミング中で
ないと判断した場合には、ステップS503の動作と同
様にして、外部からのフォーカス信号の受付および各合
焦群24L,24Rの駆動を再度行う(ステップS50
6)。ここで、フォーカス制御を再度行うのは、ステッ
プS504における輻輳角制御によりピントが外れるこ
とがあるためである。続いて、フォーカス制御で結像倍
率βがずれた場合には、ステップS504の動作と同様
にして、輻輳角制御を再度行う(ステップS507)。
続いて、ステップS503の動作と同様にして、外部か
らのフォーカス信号の受付および各合焦群24L,24R
の駆動を再度行う(ステップS508)。続いて、ステ
ップS508におけるフォーカス制御で結像倍率βがず
れたかどうかを判断することにより、輻輳角制御の必要
性があるか否かを判断して、輻輳角制御の必要がある場
合には、ステップS507およびステップS508の動
作を繰り返す(ステップS509)。一方、輻輳角制御
の必要がない場合には、動作を終了する。
ないと判断した場合には、ステップS503の動作と同
様にして、外部からのフォーカス信号の受付および各合
焦群24L,24Rの駆動を再度行う(ステップS50
6)。ここで、フォーカス制御を再度行うのは、ステッ
プS504における輻輳角制御によりピントが外れるこ
とがあるためである。続いて、フォーカス制御で結像倍
率βがずれた場合には、ステップS504の動作と同様
にして、輻輳角制御を再度行う(ステップS507)。
続いて、ステップS503の動作と同様にして、外部か
らのフォーカス信号の受付および各合焦群24L,24R
の駆動を再度行う(ステップS508)。続いて、ステ
ップS508におけるフォーカス制御で結像倍率βがず
れたかどうかを判断することにより、輻輳角制御の必要
性があるか否かを判断して、輻輳角制御の必要がある場
合には、ステップS507およびステップS508の動
作を繰り返す(ステップS509)。一方、輻輳角制御
の必要がない場合には、動作を終了する。
【0069】以上の処理によって、ズーミング中でもア
スペクト比が一定に保たれるように輻輳角制御を行うこ
とができる。
スペクト比が一定に保たれるように輻輳角制御を行うこ
とができる。
【0070】なお、フォーカス信号は外部から与えられ
る任意の被写体距離にピントが合うように設定されてい
るものでもよいし、公知の自動焦点検出器の出力信号で
もよい。特に、フォーカス信号が自動焦点検出器の出力
信号である場合には、ズーミング中でも輻輳角制御がリ
アルタイムで行えるので、アスペクト比を違和感なく一
定に保つことができる。
る任意の被写体距離にピントが合うように設定されてい
るものでもよいし、公知の自動焦点検出器の出力信号で
もよい。特に、フォーカス信号が自動焦点検出器の出力
信号である場合には、ズーミング中でも輻輳角制御がリ
アルタイムで行えるので、アスペクト比を違和感なく一
定に保つことができる。
【0071】また、複数の撮像系からの視点の位置ずれ
量と光軸の輻輳角とで視点位置と光軸の方向とが定義さ
れる撮像系から任意の物体距離および結像倍率で定義さ
れる状態で出力される一つの画像信号になるように、複
数の撮像系から出力される複数の画像信号を合成変換す
ることができるため、輻輳によって生じる歪みが補正さ
れた合成画像を得ることができるとともに、合成画像の
画質の劣化を最小限に抑えることができる。
量と光軸の輻輳角とで視点位置と光軸の方向とが定義さ
れる撮像系から任意の物体距離および結像倍率で定義さ
れる状態で出力される一つの画像信号になるように、複
数の撮像系から出力される複数の画像信号を合成変換す
ることができるため、輻輳によって生じる歪みが補正さ
れた合成画像を得ることができるとともに、合成画像の
画質の劣化を最小限に抑えることができる。
【0072】また、複数の撮像系の少なくとも結像倍率
と物体距離とを表す光学パラメータに応じて、合成変換
後の画像が所定のアスペクト比となるように輻輳角の制
御目標値を決定し、決定した輻輳角の制御目標値に応じ
て輻輳角制御を行うことができるため、任意のアスペク
ト比の合成画像を得ることができる。
と物体距離とを表す光学パラメータに応じて、合成変換
後の画像が所定のアスペクト比となるように輻輳角の制
御目標値を決定し、決定した輻輳角の制御目標値に応じ
て輻輳角制御を行うことができるため、任意のアスペク
ト比の合成画像を得ることができる。
【0073】さらに、複数の撮像系の変倍時に、合成変
換後の画像のアスペクト比が一定に保たれるように、複
数の撮像系の輻輳角制御を行うことができるため、ズー
ミング中でも輻輳制御を追従して行えるので、アスペク
ト比を違和感なく一定に保つことができる。
換後の画像のアスペクト比が一定に保たれるように、複
数の撮像系の輻輳角制御を行うことができるため、ズー
ミング中でも輻輳制御を追従して行えるので、アスペク
ト比を違和感なく一定に保つことができる。
【0074】次に、本発明での改良点である画像合成処
理部における処理方法についてそのアルゴリズムを図6
をもとに説明する。
理部における処理方法についてそのアルゴリズムを図6
をもとに説明する。
【0075】まず、ステップS401で仮想像面上の画
素座標を設定する。そして、ステップS402、ステッ
プS403でそれぞれ第1および第2のイメージセンサ
の像面上の座標を(5)式〜(8)式により求める。次
に、ステップS404でステップS402で求めた第1
のイメージセンサの像面上の座標(xR,yR)が第1の
イメージセンサの画像領域内かどうかを調べる。ここま
での処理は従来例で説明した処理のアルゴリズムと同じ
である。
素座標を設定する。そして、ステップS402、ステッ
プS403でそれぞれ第1および第2のイメージセンサ
の像面上の座標を(5)式〜(8)式により求める。次
に、ステップS404でステップS402で求めた第1
のイメージセンサの像面上の座標(xR,yR)が第1の
イメージセンサの画像領域内かどうかを調べる。ここま
での処理は従来例で説明した処理のアルゴリズムと同じ
である。
【0076】ステップS404で画像領域内であること
が確認された場合には、ステップS405でステップS
403で求めた第2のイメージセンサの像面上の座標
(xL,yL)を求め、さらに、ステップS403で求め
た第2のイメージセンサの画像領域内かどうかをさらに
調べる。領域内であればオーバーラップ領域での処理を
行う。すなわち、ステップS410で仮想像面上の座標
(x’,y’)が図9で示す領域I内にあるかを調べ
る。オーバーラップ領域において領域I内にあるかどう
かは仮想像面上のx座標でわかる。すなわち領域I内で
あれば、第1のイメージセンサの画像の方が第2のイメ
ージセンサの画像よりも細かく画素サンプリングが行わ
れているので、ステップS451で第1のイメージセン
サの画像から内挿により座標(xR,yR)の画素値を求
める。そうでなければ、ステップS473で第2のイメ
ージセンサの画像から内挿により座標(xL,yL)の画
素値を求める。
が確認された場合には、ステップS405でステップS
403で求めた第2のイメージセンサの像面上の座標
(xL,yL)を求め、さらに、ステップS403で求め
た第2のイメージセンサの画像領域内かどうかをさらに
調べる。領域内であればオーバーラップ領域での処理を
行う。すなわち、ステップS410で仮想像面上の座標
(x’,y’)が図9で示す領域I内にあるかを調べ
る。オーバーラップ領域において領域I内にあるかどう
かは仮想像面上のx座標でわかる。すなわち領域I内で
あれば、第1のイメージセンサの画像の方が第2のイメ
ージセンサの画像よりも細かく画素サンプリングが行わ
れているので、ステップS451で第1のイメージセン
サの画像から内挿により座標(xR,yR)の画素値を求
める。そうでなければ、ステップS473で第2のイメ
ージセンサの画像から内挿により座標(xL,yL)の画
素値を求める。
【0077】ステップS463で第2のイメージセンサ
の像面上の座標(xL,yL)が第2のイメージセンサの
画像領域内でなければ、第2のイメージセンサの画像か
ら内挿することはできないので、ステップS451で第
1のイメージセンサの画像から内挿により座標(xR,
yR)の画素値を求める。
の像面上の座標(xL,yL)が第2のイメージセンサの
画像領域内でなければ、第2のイメージセンサの画像か
ら内挿することはできないので、ステップS451で第
1のイメージセンサの画像から内挿により座標(xR,
yR)の画素値を求める。
【0078】ステップS404で第1のイメージセンサ
の像面上の座標(xR,yR)が第1のイメージセンサの
画像領域内でなければ、次に、ステップS464でステ
ップS403で求めた第2のイメージセンサの像面上の
座標(xL,yL)が第2のイメージセンサの画像領域内
かどうかを調べる。この処理はステップS463の処理
と同じ処理である。領域内であれば、ステップS473
で第2のイメージセンサの画像から内挿により座標(x
R,yR)の画素値を求める。ステップS464で第2の
イメージセンサの像面上の座標(xL,yL)が領域内で
なければ、内挿すべき画素が第1のイメージセンサにも
第2のイメージセンサにもないので、ステップS484
で仮想像面上の座標(x’,y’)の画素値を0とす
る。
の像面上の座標(xR,yR)が第1のイメージセンサの
画像領域内でなければ、次に、ステップS464でステ
ップS403で求めた第2のイメージセンサの像面上の
座標(xL,yL)が第2のイメージセンサの画像領域内
かどうかを調べる。この処理はステップS463の処理
と同じ処理である。領域内であれば、ステップS473
で第2のイメージセンサの画像から内挿により座標(x
R,yR)の画素値を求める。ステップS464で第2の
イメージセンサの像面上の座標(xL,yL)が領域内で
なければ、内挿すべき画素が第1のイメージセンサにも
第2のイメージセンサにもないので、ステップS484
で仮想像面上の座標(x’,y’)の画素値を0とす
る。
【0079】以上のようにして(5)式〜(8)式の逆
変換で求めた座標がイメージセンサの画像領域内か、そ
して仮想像面上のどちらの領域かによりどちらかのイメ
ージセンサの画像から内挿により画素値を求めた後、ス
テップS409で仮想像面上の全ての画素座標で値が求
まったかを調べ、全領域で処理が終了したならば、処理
を終了する。そうでなければ新たに仮想像面上の画素座
標を更新し、ステップS401に戻って処理を繰り返
す。
変換で求めた座標がイメージセンサの画像領域内か、そ
して仮想像面上のどちらの領域かによりどちらかのイメ
ージセンサの画像から内挿により画素値を求めた後、ス
テップS409で仮想像面上の全ての画素座標で値が求
まったかを調べ、全領域で処理が終了したならば、処理
を終了する。そうでなければ新たに仮想像面上の画素座
標を更新し、ステップS401に戻って処理を繰り返
す。
【0080】すなわち、本発明のアルゴリズムでは第
1、あるいは第2のイメージセンサの画像の内、合成処
理の変換時にどちらの縮小の度合いが大きいかを合成処
理後の画像の領域によって判断し、縮小の度合いの大き
い方の画像から内挿により画素値を求めている。
1、あるいは第2のイメージセンサの画像の内、合成処
理の変換時にどちらの縮小の度合いが大きいかを合成処
理後の画像の領域によって判断し、縮小の度合いの大き
い方の画像から内挿により画素値を求めている。
【0081】以上説明したように、本発明の実施例は本
出願人が提案した複眼撮像装置における画像合成処理部
のアルゴリズムとして応用できる。
出願人が提案した複眼撮像装置における画像合成処理部
のアルゴリズムとして応用できる。
【0082】なお、本実施例では2つの撮像系で撮像す
るシステムでの例を示したが、さらに広い視野に渡って
画像を撮像する場合、3つ以上の撮像系でシステムを構
成しても良い。また、1つの撮像系をパンニングして複
数の画像を撮像して画像合成を行っても良い。
るシステムでの例を示したが、さらに広い視野に渡って
画像を撮像する場合、3つ以上の撮像系でシステムを構
成しても良い。また、1つの撮像系をパンニングして複
数の画像を撮像して画像合成を行っても良い。
【0083】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0084】請求項1に記載の方法においては、画界が
オーバーラップする領域についての内挿処理が二重に行
われないため、処理時間を短縮することができる効果が
ある。
オーバーラップする領域についての内挿処理が二重に行
われないため、処理時間を短縮することができる効果が
ある。
【0085】請求項2に記載の方法においては、縮小の
度合いの大きい方の画像から内挿処理が行われるため、
画質劣化の少ない視野の広い合成画像を得ることができ
る効果がある。
度合いの大きい方の画像から内挿処理が行われるため、
画質劣化の少ない視野の広い合成画像を得ることができ
る効果がある。
【0086】請求項3および請求項4に記載のものにお
いては、上記各効果を奏する複眼撮像装置を実現するこ
とができる効果がある。
いては、上記各効果を奏する複眼撮像装置を実現するこ
とができる効果がある。
【図1】本発明の複眼撮像装置の一実施例における撮像
系の基本配置を示す図である。
系の基本配置を示す図である。
【図2】図1に示した左側撮像光学系および右側撮像光
学系の構成を示す概略構成図である。
学系の構成を示す概略構成図である。
【図3】本発明の複眼撮像装置の一実施例における輻輳
角制御系の構成を示すブロック図である。
角制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】演算制御部における輻輳角の制御目標値の他の
作成方法を説明するための図である。
作成方法を説明するための図である。
【図5】本発明の複眼撮像装置の一実施例におけるズー
ミング中での輻輳角制御のアルゴリズムを示すためのフ
ローチャートである。
ミング中での輻輳角制御のアルゴリズムを示すためのフ
ローチャートである。
【図6】本発明の画像合成変換処理のアルゴリズムを示
す図である。
す図である。
【図7】2つの撮像系を用いて、画界の一部をオーバー
ラップさせて共通の被写体を撮像して得られた2つの画
像を合成して、任意のアスペクト比の一つの画像を作成
する複眼撮像装置の一例を示すための概念図である。
ラップさせて共通の被写体を撮像して得られた2つの画
像を合成して、任意のアスペクト比の一つの画像を作成
する複眼撮像装置の一例を示すための概念図である。
【図8】複眼撮像系の基本配置を示す図である。
【図9】輻輳角の制御目標値の作成方法を説明するため
の図である。
の図である。
【図10】画像合成変換処理の従来例のアルゴリズムを
示す図である。
示す図である。
1 被写体平面 2L 左側物体面 2R 右側物体面 10L 左側撮像系 10R 右側撮像系 11L 左側撮像光学系 11R 右側撮像光学系 12L 左側イメージセンサ 12R 右側イメージセンサ 21L,21R,23L,23R レンズ群 22L,22R 変倍群 24L,24R 合焦群 25L,25R ズームモータ 26L,26R フォーカスモータ 27L,27R 輻輳角モータ 28L,28R 輻輳角エンコーダ 41L,41R ズームエンコーダ 42L,42R フォーカスエンコーダ 50 輻輳角制御系 51 演算制御部 52 輻輳角制御部 60 システムコントローラ LL,LR 光軸 θ 角度 2θ 輻輳角 OL,OR,CL,CR,AL,BL,CL,DL,AR,BR,
CR,DR,AL’,BL’,CL’,DL’,AR’,
BR’,CR’,DR’EL,FL,ER,FR,E’,F’
点 IL,IR 像面 IL+R 仮想像面 H,H’,V,V’,V” 長さ x,y 軸
CR,DR,AL’,BL’,CL’,DL’,AR’,
BR’,CR’,DR’EL,FL,ER,FR,E’,F’
点 IL,IR 像面 IL+R 仮想像面 H,H’,V,V’,V” 長さ x,y 軸
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の撮像系を用いて画界の一部をオー
バーラップさせて共通の被写体を撮像して得られた画像
信号を合成して1つの画像信号を作成する画像合成方法
において、 前記複数の撮像系からの視点の位置ずれ量と光軸の輻輳
角とで視点位置と光軸の方向とが定義される撮像系から
任意の物体距離および結像倍率で定義される状態で出力
される一つの画像信号になるように、前記複数の撮像系
から出力される複数の画像信号を合成変換する画像合成
変換手段を備え、 前記画像合成変換手段は、画界がオーバーラップする領
域については合成処理後の画像領域に基づいて合成処理
前の複数の画像信号のうちの一つを選択し内挿処理を行
って画像合成を行うことを特徴とする画像合成方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の画像合成方法において、 画像合成変換手段は、画界がオーバーラップする領域に
ついては合成処理後の画像領域で最も縮小の度合が大き
くなる画像信号を選択することを特徴とする画像合成方
法。 - 【請求項3】 複数の撮像系を用いて画界の一部をオー
バーラップさせて共通の被写体を撮像して得られた画像
信号を合成して1つの画像信号を作成する複眼撮像装置
において、 前記複数の撮像系からの視点の位置ずれ量と光軸の輻輳
角とで視点位置と光軸の方向とが定義される撮像系から
任意の物体距離および結像倍率で定義される状態で出力
される一つの画像信号になるように、前記複数の撮像系
から出力される複数の画像信号を合成変換する画像合成
変換処理部を備え、 前記画像合成変換処理部は、画界がオーバーラップする
領域については合成処理後の画像領域に基づいて合成処
理前の複数の画像信号のうちの一つを選択し内挿処理を
行って画像合成を行うことを特徴とする複眼撮像装置。 - 【請求項4】 請求項4記載の複眼撮像装置において、 画像合成変換処理部は、画界がオーバーラップする領域
については合成処理後の画像領域で最も縮小の度合が大
きくなる画像信号を選択することを特徴とする複眼撮像
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6007381A JPH07212642A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 画像合成方法および該方法を用いた複眼撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6007381A JPH07212642A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 画像合成方法および該方法を用いた複眼撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07212642A true JPH07212642A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11664367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6007381A Pending JPH07212642A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 画像合成方法および該方法を用いた複眼撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07212642A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7085435B2 (en) | 1995-09-26 | 2006-08-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Image synthesization method |
KR101433119B1 (ko) * | 2011-04-07 | 2014-08-22 | 가시오게산키 가부시키가이샤 | 소정의 종횡비의 합성 화상을 생성하는 화상 처리 장치 |
-
1994
- 1994-01-27 JP JP6007381A patent/JPH07212642A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7085435B2 (en) | 1995-09-26 | 2006-08-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Image synthesization method |
US7366360B2 (en) | 1995-09-26 | 2008-04-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Image synthesization method |
KR101433119B1 (ko) * | 2011-04-07 | 2014-08-22 | 가시오게산키 가부시키가이샤 | 소정의 종횡비의 합성 화상을 생성하는 화상 처리 장치 |
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