JPH07210757A - セルフスキャン方式のチェックアウト装置 - Google Patents

セルフスキャン方式のチェックアウト装置

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JPH07210757A
JPH07210757A JP6005925A JP592594A JPH07210757A JP H07210757 A JPH07210757 A JP H07210757A JP 6005925 A JP6005925 A JP 6005925A JP 592594 A JP592594 A JP 592594A JP H07210757 A JPH07210757 A JP H07210757A
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product
scan
self
count
passage
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JP6005925A
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Shinji Hasegawa
慎二 長谷川
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Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【目的】商品ごとでなく1取引内での不正行為発生の有
無監視ができ、かつ実際運用上の問題点とのミスマッチ
を解消できる取扱容易で適用性の広いセルフスキャン方
式のチェックアウト装置を提供する。 【構成】商品通過検出手段30(31,32)と,商品
スキャン回数カウント手段(21,22)と,商品通過
検出回数カウント手段(21,22)と,回数同異判別
手段(21,22)と,エラー信号出力制御手段(2
1,22)とを設け、1取引内のセルフスキャンが終了
した後にカウントされた商品スキャン回数Nrと商品通
過検出回数Npとを比較して、Nr=Npでない場合は
エラー信号を出力するものと構成し、1取引内において
セルフスキャンしない商品が下流側商品置場18に納め
られてしまうという不正行為を監視可能に構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上流側商品置場と下流
側商品置場との間に配設された定置型スキャナを有し顧
客が自己買上商品についてスキャン可能なセルフスキャ
ンレーンと、セルフスキャンされた商品データに基づき
商品登録しかつ会計処理を行う会計機とからなるセルフ
スキャン方式のチェックアウト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8において、セルフスキャン方式のチ
ェックアウト装置は、上流側商品置場11と下流側商品
置場18との間に配設されたハンディ型に対するものと
知られる定置型(固定型)のスキャナ15を有し、顧客
CSTが自己買上商品についてスキャン可能なセルフス
キャンレーン10と、セルフスキャンされた商品データ
(例えば、商品コード)に基づき商品登録しかつ会計処
理可能に形成された会計機20とから構成されている。
会計機20は、制御部(CPU,ROM,RAM)に接
続されたキーボード24,プリンタ26,キャッシャー
用表示器27CHR,顧客用表示器27CST,ドロワ
28等を含む電子キャッシュレジスタから形成される場
合が多い。
【0003】かかる1レーン方式の装置(10,20)
では、顧客CSTが定置型スキャナ15を用いてセルフ
スキャン操作を行い、キャッシャーCHRがキーボード
24乃至ハンディスキャナ(図示省略)を用いて会計処
理操作を行う分担制とされているので、スキャン操作お
よび会計処理操作の双方を1人のキャッシャーCHRが
担当するいわゆる1人制のチェックアウト装置に比較し
て迅速に会計処理できかつキャッシャーCHRの精神
的,肉体的負担を大幅に軽減できる。また、スキャン操
作を専門のチェッカーに行わせかつ会計処理操作のみを
キャッシャーCHRに行わせる2人制に比較して、人件
費を大幅に削減できる。
【0004】さらに、図9に示すように会計部を会計機
20(一対の電子キャッシュレジスタ20A,20B)
から形成しかつその両サイドに一対のセルフスキャンレ
ーン10A,10Bを配設したいわゆる2レーン方式と
すれば、1人のキャッシャーCHRが2人の顧客CST
の会計処理を行えるので、上記の迅速処理と人件費の削
減というセルフスキャン方式の利点を倍として享受でき
る。
【0005】ところで、図8の1レーン方式でも図9の
2レーン方式でも、会計機20(20A,20B)を定
置型スキャナ15に接近配設して目視監視可能に構成し
ておいても、不正行為が行われる場合がある。すなわ
ち、図9に示す一方レーン(10A)を参照して説明す
れば、上流側商品置場11(カゴ12)から取出した商
品Gを、定置型スキャナ15を用いた正規のセルフスキ
ャンによる商品データの入力をすることなく、下流側商
品置場18(カゴ19)内に収納されてしまうことであ
る。これを放置していたのでは、店舗の損害はもとより
顧客間の公平を害し信用失墜を招く。なお、16はセル
フスキャンの開始キー,17は終了キーである。
【0006】このような不正行為の防止策としては、上
流側商品置場11を計量機能付の長大なコンベアから形
成しかつ定置型スキャナ15をそのコンベアの上流側に
配設し、セルフスキャンした商品の重量と計量機能によ
って計量した商品重量とが一致した場合における商品の
みについて会計するというシステムが提案されかつ利用
されている。しかし、かかる計量監視方式では、装置全
体が非常に大型化し大幅なコスト高となってしまうの
で、普及拡大を阻害する。
【0007】そこで、セルフスキャンした商品Gは、商
品流れ方向XAに移送されることに着目し、定置型スキ
ャナ15と下流側商品置場18との間に商品通過を検出
するセンサ30Pを設け、セルフスキャンしないで商品
通過検出がされた場合に例えばブザーを鳴動させて、キ
ャッシャーCHRに不正行為があることを推察させるこ
とができるように構成したものがある。これによれば、
セルフスキャンされないつまり商品登録されない商品が
下流側商品置場18に載置されかつ会計することなく持
ち去られてしまうという不正行為をほぼ完全に防止し得
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ほぼ完
全に不正行為を防止し得ることと、本装置の普及拡大と
の間には、実際運用上の観点からミスマッチが生じてい
る。すなわち、セルフスキャンした後に商品通過検出さ
れた場合は一律に正しいとし、セルフスキャンされない
のに商品通過検出された場合はブザーを鳴動させるなど
して一律に不正行為があったものと擬制するシステムで
は、顧客CSTがセルフスキャンに未熟であったり、商
品に付されたバーコードが汚れていたり、定置型スキャ
ナ15の不調により一時的に読取ミスが発生したりした
場合には、センサ30Pにより商品通過検出がされる限
りにおいて、善意の顧客CSTでもキャッシャーCHR
から不正行為の疑いをかけられかつ注意喚起されてしま
うので、顧客CSTの心証を害するばかりかキャッシャ
ーCHRおよび店舗の信用を失墜しかねない。しかも、
商品ごとにブザー鳴動されるので、顧客CSTにとって
甚だ迷惑である。
【0009】また、設置する店舗によっては、商品の中
には、例えば当日限りの特売品のようにバーコードが付
されないものや、天地無用の容器入りの豆腐の如くその
上面側にバーコードが付されている場合には、顧客CS
Tから受渡された商品について、キャッシャーCHRが
キーボード24上のPLUキーを用いてキー入力した
り、ハンディスキャナを用いてスキャン入力するように
なっている。したがって、キャッシャーCHRがキー入
力やスキャン入力した後に、直接あるいは手渡した顧客
CSTを介して間接的に、当該商品が下流側商品置場1
8に載置される場合にも、その都度にブザーが鳴動して
まうという不都合もある。キャッシャーCHRのキー入
力等に掛るロスタイムは不定でかつ相当長時間であるた
めに、監視制御的に、正しいスキャン後の商品通過と判
別できないからである。
【0010】一方において、セルフスキャンレーン10
の形態や装置全体としてのレイアウト等によっては、一
部の悪意ある者によって、安価な商品Aを正規にセルフ
スキャンし、その後にポケットに入れ、しかる後に高価
な次の商品Bを正規のセルフスキャンをすることなく商
品通過検出されるように下流側商品置場18へ移送され
る不正行為があると、ブザー鳴動等による自動監視がで
きないと言うやっかいな事態も発生し得る。
【0011】さらに、ブザーが鳴動したことから不正行
為があるものと推察乃至確信することは一向にかまわな
い。しかし、だからと言って不正行為が確定したと決め
つけることは顧客CSTにとって迷惑千万である。すな
わち、下流側商品置場18(カゴ19)にある商品がセ
ルフスキャンによる商品登録されていないものと証拠な
く決めつけることは許され難い。
【0012】かくして、上記計量監視方式に比較して小
型軽量で低コストな図8,図9に示す商品通過検出方式
を基礎として採用でき、かつ実際運用上の各種の問題点
とのミスマッチを解消しつつ不正行為を防止できる適用
性が広く取扱容易な機能を供えたものを開発できるな
ら、チェックアウト装置の普及拡大に大きく貢献できる
と確信する。
【0013】ここに本発明の目的は、商品ごとでなく1
取引内での不正行為発生の有無監視ができ、かつ実際運
用上の問題点とのミスマッチを解消できる取扱容易で適
用性の広いセルフスキャン方式のチェックアウト装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記従来問題点がセルフ
スキャンの有無と商品通過検出の有無とを商品ごとに監
視するものと構成されていることに起因するものと分析
し、本発明は1取引内におけるセルフスキャンの回数
と、商品通過検出の回数とを比較しつつその同異性を判
別して不正行為の発生蓋然性を監視可能に構成したもの
である。また、1取引内での途中経過を目視確認でき、
さらに許容範囲を設けて過剰反応を防止できるように
し、さらにまた、顧客に不快感を与えずして的確で迅速
な疑いある商品についての確認を行えるように構成され
ている。
【0015】すなわち、請求項1の発明に係るセルフス
キャン方式のチェックアウト装置は、上流側商品置場と
下流側商品置場との間に配設された定置型スキャナを有
し顧客が自己買上商品についてスキャン可能なセルフス
キャンレーンと、セルフスキャンされた商品データに基
づき商品登録しかつ会計処理を行う会計機とからなるセ
ルフスキャン方式のチェックアウト装置において、前記
定置型スキャナと前記下流側商品置場との間に配設され
商品流れ方向に通過する商品を直接または間接的に検出
可能な商品通過検出手段と、前記定置型スキャナを用い
て商品のセルフスキャンされた回数をカウントする商品
スキャン回数カウント手段と、該商品通過検出手段で通
過検出された商品の商品通過検出回数をカウントする商
品通過検出回数カウント手段と、カウントされた商品ス
キャン回数と商品通過検出回数とを比較して商品スキャ
ン回数と商品通過検出回数との同異を判別する回数同異
判別手段と、1取引内のセルフスキャンが終了した後に
該回数同異判別手段で商品スキャン回数と商品通過検出
回数とが異なると判別されたことを条件にエラー信号を
出力するエラー信号出力制御手段と、を設けたことを特
徴とする。
【0016】また、請求項2の発明に係るセルフスキャ
ン方式のチェックアウト装置は、上流側商品置場と下流
側商品置場との間に配設された定置型スキャナを有し顧
客が自己買上商品についてスキャン可能なセルフスキャ
ンレーンと、セルフスキャンされた商品データに基づき
商品登録しかつ会計処理を行う会計機とからなるセルフ
スキャン方式のチェックアウト装置において、前記定置
型スキャナと前記下流側商品置場との間に配設され商品
流れ方向に通過する商品を直接または間接的に検出可能
な商品通過検出手段と、前記定置型スキャナを用いてセ
ルフスキャンされかつその後に該商品通過検出手段で通
過検出された商品のスキャン通過検出回数をカウントす
るスキャン通過検出回数カウント手段と、該商品通過検
出手段で通過検出された商品の商品通過検出回数をカウ
ントする商品通過検出回数カウント手段と、カウントさ
れたスキャン通過検出回数と商品通過検出回数とを比較
してスキャン通過検出回数と商品通過検出回数との同異
を判別する回数同異判別手段と、1取引内のセルフスキ
ャンが終了した後に該回数同異判別手段でスキャン通過
検出回数と商品通過検出回数とが異なると判別されたこ
とを条件にエラー信号を出力するエラー信号出力制御手
段と、を設けたことを特徴とする。
【0017】また、請求項3の発明に係るセルフスキャ
ン方式のチェックアウト装置は、請求項1または請求項
2の発明に加え、さらに前記商品スキャン回数カウト手
段でカウントされた商品スキャン回数または前記スキャ
ン通過検出回数カウント手段でカウントされたスキャン
通過検出回数を第1の表示器に表示する第1の表示制御
手段と、前記商品通過検出回数カウント手段でカウント
された商品通過検出回数を第2の表示器に表示する第2
の表示制御手段を設けた、ことを特徴とする。
【0018】さらに、請求項4の発明に係るセルフスキ
ャン方式のチェックアウト装置は、請求項1または請求
項2の発明に加え、さらに許容回数を設定する許容回数
設定手段と、1取引内のセルフスキャンが終了した後に
前記商品通過検出回数カウント手段でカウントされた商
品通過検出回数と前記商品スキャン回数カウント手段で
カウントされた商品スキャン回数または前記スキャン通
過検出回数カウント手段でカウントされたスキャン通過
検出回数との差分回数を算出する差分回数算出手段と、
算出された差分回数と設定された許容回数とを比較して
算出差分回数が設定許容回数未満であるか否かを判別す
る未満判別手段と、算出差分回数が設定許容回数未満で
あると判別されたことを条件に前記回数同異判別手段が
商品スキャン回数またはスキャン通過検出回数と商品通
過検出回数とが異なると判別された場合でも前記エラー
信号出力制御手段のエラー信号出力動作を禁止するエラ
ー信号出力動作禁止制御手段とを設けた、ことを特徴と
する。
【0019】さらにまた、請求項5の発明に係るセルフ
スキャン方式のチェックアウト装置は、請求項1または
請求項2の発明に加え、さらに前記定置型スキャナを用
いて入力された商品データに基づく登録データを編集し
て登録商品確認データを生成する登録商品確認データ生
成手段と、登録商品確認レシートの発行指令を行う登録
商品確認レシート発行指令手段と、発行指令があったこ
とを条件にプリンタを駆動制御して登録商品確認データ
を印字した登録商品確認レシートを発行させる登録商品
確認レシート印字発行制御手段とを設けた、ことを特徴
とする。
【0020】
【作用】上記構成による請求項1の発明では、顧客が上
流側商品置場から取出した商品を定置型スキャナを用い
てセルフスキャンすると、商品スキャン回数カウント手
段がその商品スキャン回数をカウントする。セルフスキ
ャンを終了した商品を下流側商品置場に向けて商品流れ
方向にさらに移送させると、商品通過検出手段がその商
品通過を検出する。すると、商品通過検出回数カウント
手段がその商品通過検出回数をカウントする。これら商
品スキャン回数と商品通過検出回数とは顧客買上商品の
全てについてのセルフスキャンが終了つまり1取引内の
商品データ入力が終了するまで続けられる。
【0021】ここに、1取引内のセルフスキャンが終了
すると、回数同異判別手段が、カウントされた商品スキ
ャン回数と商品通過検出回数とを比較してそれらの同異
を判別する。これにより商品スキャン回数と商品通過検
出回数とが異なると判別されると、エラー信号出力制御
手段が働き、エラー信号を出力する。したがって、この
エラー信号でエラー表示またはエラー発音あるいはエラ
ー印字するようにしておけば、キャッシャーは1取引終
了時に不正行為の発生有無の監視をすることができると
ともに、善意の顧客がセルフスキャン不調を知らずに下
流側商品置場に商品を載置してしまったような場合にも
その都度にエラー信号に基づくキャッシャーからの注意
喚起等を受けないですむので都合がよい。
【0022】さらに、商品通過検出回数と比較される対
象が商品スキャン回数であるから、例えば容器入り豆腐
の如くセルフスキャンできない商品についてキャッシャ
ーがキー入力等により商品データを入力した場合でも、
回数同異判別手段が正確に同異判別できるから無用なエ
ラー信号の発生を回避させることができる。
【0023】また、請求項2の発明の場合、商品通過検
出手段,商品通過検出回数カウント手段は請求項1の発
明の場合と同様に作用するが、回数同異判別手段は、ス
キャン通過回数カウント手段でカウントされたスキャン
通過検出回数と商品通過検出回数との同異を判別する。
この判別結果に対するエラー信号出力制御手段の働き
は、請求項1の発明の場合と同じである。
【0024】ここに、スキャン通過回数は、スキャン通
過回数カウント手段が定置型スキャナを用いてセルフス
キャンされかつその後に商品通過検出手段で通過検出さ
れた商品に関するものである。したがって、先の商品を
セルフスキャンして例えばポケットにしまい、次の商品
をセルフスキャンしないで商品通過検出させて下流側商
品置場に納めるという悪意に満ちた不正行為も防止でき
る。
【0025】また、請求項3の発明の場合は、請求項1
または請求項2の発明の作用に加え、さらに第1の表示
制御手段がカウントされた商品スキャン回数またはスキ
ャン通過検出回数を第1の表示器に表示し、かつ第2の
表示制御手段が商品通過検出回数を第2の表示器に表示
する。したがって、キャッシャーは1取引内のセルフス
キャンの途中においても不正行為の発生の有無を推定監
視できるとともに、一方において未熟な顧客にはセルフ
スキャン操作の指導を行える。
【0026】さらに、請求項4の発明の場合、請求項1
または請求項2の発明の作用に加え、さらに許容回数設
定手段を用いて予め許容回数を設定しておけば、差分回
数算出手段が1取引内のセルフスキャンの終了後に商品
通過検出回数と,商品スキャン回数またはスキャン通過
検出回数との差分回数を算出する。引続き、未満判別手
段が算出された差分回数と予め設定された許容回数とを
比較して算出差分回数が設定許容回数未満であるか否か
を判別する。そして、算出差分回数が設定許容回数未満
であると判別されると、エラー信号出力動作禁止制御手
段が、強制してエラー信号出力制御手段のエラー信号出
力動作を禁止する。したがって、顧客のセルフスキャン
操作に対する習熟度,セルフスキャン対象外の商品の割
合,1レーンか2レーンかの違い等を勘案して適宜な許
容回数を選択設定しておけば、過剰反応によるエラー信
号の発生を防止できるから、顧客への無用な注意喚起を
必要とせずかつ円滑なチェックアウトができかつ顧客の
心証も害さずサービスの向上ができる。
【0027】さらにまた、請求項5の発明の場合、請求
項1または請求項2の発明の作用に加え、さらに登録商
品確認データ生成手段がスキャンされた商品データに基
づく登録データを編集して登録商品確認データを生成す
る。したがって、エラー信号によって不正行為があるも
のと推察した場合、登録商品確認レシート発行手段を用
いて発行指令すれば、登録商品確認レシート印字発行制
御手段が働き登録商品確認レシートが発行される。かく
して、キャッシャーは、下流側商品置場に載置された商
品をそのレシートにプリントされた登録商品と照合すれ
ば、的確な妥当性ある注意喚起ができるから、不正行為
を速やかに防止できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (第1実施例)本セルフスキャン方式のチェックアウト
装置は、図1〜図3に示す如く、基本的構成(10A,
20,10B)が従来例(図9)と同じ2レーンとさ
れ、かつ商品通過検出手段30(31,32)と,商品
スキャン回数カウント手段(21,22)と,商品通過
検出回数カウント手段(21,22)と,回数同異判別
手段(21,22)と,エラー信号出力制御手段(2
1,22)とを設け、1取引内のセルフスキャンが終了
した後にカウントされた商品スキャン回数Nrと商品通
過検出回数Npとを比較して、Nr=Npでない場合は
エラー信号を出力するものと構成し、1取引内において
セルフスキャンしない商品が下流側商品置場18に納め
られてしまうという不正行為を監視可能に構成されてい
る。
【0029】また、第1の表示器51,第1の表示制御
手段(21,22)および第2の表示器52,第2の表
示制御手段(21,22)を設け、商品スキャン回数N
rと商品通過検出回数Npとを表示するように構成し、
1取引内のセルフスキャンの途中でも不正行為の有無発
生の監視と未熟者への指導とをできるように形成してあ
る。
【0030】さらに、許容回数設定手段(24S)と,
差分回数算出手段(21,22)と,未満判別手段(2
1,22)と,エラー信号出力動作禁止制御手段(2
1,22)とを設け、算出された差分回数B(=Np−
Nr)が予め設定された許容回数A未満の場合(B<
A)には、回数同異判別手段(21,22)が異なるも
のと判別した場合に拘わらずエラー信号出力制御手段
(21,22)のエラー信号出力動作を強制的に禁止す
るものと構成し、未熟な顧客CSTのセルフスキャンの
不調に対してはエラー信号を発生させないですむように
形成してある。
【0031】さらにまた、登録商品確認データ生成手段
(21,22)と,登録商品確認レシート発行指令手段
(24K)と,登録商品確認レシート印字発行制御手段
(21,22)と,を設けて登録商品確認レシート10
0を発行可能に構成し、エラー信号が発生された場合に
おいて下流側商品置場18に載置されている商品の中に
セルフスキャンしない商品があるか否かのチェックを証
拠をもって確実に行えるように形成してある。
【0032】図1において、会計機20の両サイドに
は、2つのセルフスキャニングレーン10A,10Bが
配設されている。一方レーン10Aは、上流側商品置場
11(カゴ12)と定置型スキャナ15と下流側商品置
場18(カゴ19)とを商品流れ方向XAに沿って列配
してある。また、定置型スキャナ15と下流側商品置場
18との間には、詳細後記の商品通過検出手段30(3
1,32)と、セルフスキャンの開始キー16および終
了キー17とが設けられている。他方レーン10Bも勝
手違いの同一構成とされている。
【0033】会計機20は、各レーン10A,10Bの
それぞれに対応された2台の電子キャッシュレジスタ2
0A,20Bから形成され、手前側には詳細後記の確認
キー40と、第1の表示器51および第2の表示器52
が設けられている。
【0034】ここに、電子キャッシュレジスタ20A
は、図2に示す如く、制御部を形成するCPU21,R
OM22,RAM23と、各コントローラを介して接続
されたキーボード24,ハンディスキャナ25,プリン
タ26,キャッシャー用表示器27CHRおよび顧客用
表示器27CSTと、自動開放装置28Dで自動開放さ
れるドロワ28と、入出力ポート29等を含み、定置型
スキャナ15から入力(図3のST11のYES)され
た商品データに基づき商品登録(ST12)しかつ会計
処理(図4のST41,42)することができる。な
お、キーボード24やハンディスキャナ25を用いてキ
ャッシャーCHRが商品データを入力することもでき
る。
【0035】入出力ポート29には、セルフスキャンレ
ーン10Aを形成する定置型スキャナ15の他に、ブザ
ー55,商品通過検出手段30(31,32),確認キ
ー40,開始キー16および終了キー17,第1の表示
器51および第2の表示器52がドライバ乃至入力回路
を介してあるいは直接に接続されている。
【0036】なお、他方の電子キャッシュレジスタ20
Bは、一方の上記電子キャッシュレジスタ20Aと勝手
違いの同一構造とされているので、上記および以下につ
いて重複説明は避ける。但し、電子キャッシュレジスタ
20Aと20Bとは、例えば制御部(21,22,2
3)やドロワ28を共通の1台として一体的に構成して
実施することもできる。
【0037】さて、商品通過検出手段30は、図1に示
す如く、2つの商品通過検出ユニットたるNo.1セン
サ31とNo.2センサ32とから形成してある。各セ
ンサ31,32は、発光器と受光器とからなる反射型光
学検出構造から形成され、通過する商品を直接または顧
客CSTの手腕を介して間接的に検出することができ
る。
【0038】2つの商品通過検出ユニット(センサ3
1,32)を商品流れ方向XAに離隔して直列的に配設
したのは、顧客がセルフスキャンの不調を知り商品Gを
定置型スキャナ15の方向に戻す場合に商品通過検出を
しないようにする第1の目的と、商品Gが下流側商品置
場18(19)に投入されたり投込まれる等の態様に拘
わらずより確実に商品Gを通過検出させる第2の目的
と、従来例(図9)の場合に比較して各センサ31,3
2を形成する反射型光学検出構造(発光器,受光器)の
数を大幅に削減してコスト低減を図る第3の目的を達成
するためである。
【0039】この実施例では、図2に示す通り、いずれ
のセンサ31,32も商品通過を検出(ON)した場合
(図3のST16,ST17,ST22,ST23)に
は、入力回路,入出力ポート29を介して制御部(2
1,22,23)に商品通過検出信号を出力する。
【0040】次に、商品スキャン回数カウント手段は、
定置型スキャナ15を用いてセルフスキャンした回数N
rをカウントする手段で、カウントプログラムを格納し
たROM22とCPU21とから形成され図3のST1
4で実行される。
【0041】すなわち、顧客CSTが開始キー16をO
Nすると、CPU21によってセルフスキャン許可(図
3のST10)となる。その後に、定置型スキャナ15
を用いてセルフスキャン(ST11のYES)すると、
この商品データに基づきCPU21はRAM23に商品
登録する(ST12)。ここに、商品スキャン回数カウ
ント手段としてのCPU21が、商品スキャン回数(具
体的には商品登録回数と等しい)Nrをカウントする
(ST14)。カウントされた商品スキャン回数Nr
は、図2に示すRAM23内のカウントメモリ23Nr
に記憶される。
【0042】このようにしてカウントされた商品スキャ
ン回数Nrは、表示プログラムを格納したROM22と
CPU21とからなる第1の表示制御手段によって、第
1の表示器51に表示される(ST15)。具体的に
は、図4(A)に示す如く例えば“2”がデジタルで点
灯表示される。カウントは、終了キー17がONされる
まで続けられる(ST21)。
【0043】また、商品通過検出回数カウント手段は、
商品通過検出手段30(31,32)で通過検出された
商品Gの商品通過検出回数Npをカウントする手段で、
カウントプログラムを格納したROM22とCPU21
とから形成されており、図3のST24およびST18
で実行される。
【0044】すなわち、正しくセルフスキャン(ST1
1のYES,ST12)された商品GがNo.1センサ
31とNo,2センサ32とで、ともに通過検出された
場合(ST16のYES,ST17のYES)には、S
T18でカウント(Np=Np+1)される。一方、セ
ルフスキャンされない商品GがNo.1センサ31とN
o.2センサ32とで、ともに通過検出された場合(S
T22のYES,ST23のYES)にはST24でカ
ウント(Np=Np+1)される。カウントされた商品
通過検出回数Npは、RAM23内のカウントメモリ2
3Npに記憶される。すなわち、セルフスキャンされた
商品でも、セルフスキャンされない商品でもカウントさ
れる。
【0045】このようにしてカウントされた商品通過検
出回数Npは、表示プログラムを格納させたROM22
とCPU21とからなる第2の表示制御手段によって、
第2の表示器52に表示される(ST19,ST2
5)。図4(A)に示す如く、例えば、“2”がデジタ
ルで点灯表示される。この第2の表示器52と上記第1
の表示器51とは、図1,図5に示すように、接近配設
されている。比較照合確認を容易とするためである。
【0046】なお、No.1センサ31で検出(ST1
6のYES,ST22のYES)されたが、No.2セ
ンサ32で検出される前に商品Gを定置型スキャナ15
の方向に戻した場合には、商品通過検出手段30(3
1,32)としては通過検出しない(ST17のNO,
ST23のNO)ので、商品通過検出回数Npがカウン
ト歩進されることはない。下流側商品置場18に商品G
を載置する不正行為の蓋然性がないからである。
【0047】これら場合に備え、つまり商品通過検出手
段30を巧に利用して、この実施例ではガイダンス表示
制御手段(CPU21,ROM22)を設け、顧客用表
示器27CSTに、正しくセルフスキャンした場合には
その商品Gを下流側商品置場18へ載置すべきとのガイ
ダンスを表示(ST20)し、かつセルフスキャンされ
ない場には、再スキャンの旨のガイダンスを表示(ST
26)するように形成してある。なお、開始キー16を
ONした最初は、セルフスキャン開始して下さいとのガ
イダンスが表示される(ST26)。
【0048】回数同異判別手段は、カウントされた商品
スキャン回数Nrと商品通過検出回数Npとを比較して
それらの同異を判別する手段で、判別プログラムを格納
させたROM22とCPU21とから形成され、図4の
ST31で実行される。
【0049】すなわち、終了キー17がONされ、CP
U21によってセルフスキャンが不許可(ST30)と
なる。つまり、1取引内のセルフスキャンが終了した場
合に、カウントメモリ23Nrに記憶されている商品ス
キャン回数Nrとカウントメモリ23Npに記憶されて
いる商品通過検出回数Npとを読出して、同一(Nr=
Np)か否かを判別する。
【0050】Nr=Npであると判別(ST31のYE
S)されると、CPU21はセルフスキャン終了信号を
出力(ST32)する。これにより、キーボード24を
用いての締め操作(ST41のYES)が可能となり、
合計金額等が自動算出され、ドロワ28が自動開放され
る(ST42)。会計業務が可能となる。
【0051】しかし、Nr=Npでないと判別(ST3
1のNO)されると、信号出力プログラムを格納させた
ROM22とCPU21とからなるエラー信号出力制御
手段が働き、エラー信号を出力する(ST36)。この
実施例では、ブザー鳴動制御手段(21,22)を設け
てエラー信号が出力されると不正行為があると擬制して
ブザー55を鳴動させ、かつエラー表示制御手段(2
1,22)を設けてキャッシャー用表示器27CHRに
エラー表示する(ST36)ものとされている。かくし
て、キャッシャーCHRは、当該顧客CSTに確認問合
せしたり、下流側商品置場18に実際に載置されている
商品Gの中にスキャンされていない商品Gがあるか否か
を直ちに確認できる。つまり、他のレーン10Bについ
ての会計処理を行っている場合でもレーン10Aについ
て不正行為があったか否かの推察ができる。
【0052】なお、このエラー信号出力制御手段(2
1,22)との関係では、回数同異判別手段(21,2
2)は図4のST31に示すように1取引内のセルフス
キャンが終了した後に、それまでにカウントされた商品
スキャン回数Nrと商品通過検出回数Npとの同異を判
別するだけでよいが、この実施例では下記の点滅表示制
御手段との関係でセルフスキャンされるごとに両者N
r,Npを比較して同異を判別するものと形成してあ
る。
【0053】すなわち、点滅表示制御手段(CPU2
1,ROM22)を設け、商品スキャン回数Nrと商品
通過検出回数Npとが異なる場合には、上記の第2の表
示制御手段(21,22)で第2の表示器52に表示さ
れた内容(Np)を、図4(B)にハッチング表示した
ように例えば“3”を点滅(フリッカー)表示するもの
と形成している。したがって、キャッシャーCHRは1
取引内の全てのセルフスキャニングが終了する以前でも
不正行為があるか否なかを監視推察できる。あるいは、
未熟な顧客CSTには正しい操作方法を親切に指導する
資料として利用できる。さらに、この点滅表示制御手段
(21,22)は、エラー信号によっても点滅表示する
ものと形成されている。
【0054】説明を戻し、エラー信号は、確認キー40
をONすることを条件(ST39のYES)に消滅され
るものと形成してある(ST40)。すなわち、キャッ
シャーCHRに具体的確認による不正行為の防止行為を
義務付けているのである。また、この実施例では、エラ
ー信号が出力されている間は、ドロワ開放禁止制御手段
(21,22)が働き、ドロワ28を開放できないもの
としてある。
【0055】次に、許容回数設定手段は、運用の実際に
応じて過剰反応させずに円滑で的確に不正行為を防止
し、かつ善意の顧客CSTの行為やセルフスキャンに未
熟の顧客CSTへ無用な注意喚起をしないですむように
することを可能とするために導入された許容回数Aを設
定する手段で、キーボード24上の設定キー20Sから
形成されている。設定キー20Sは、置数キー等からな
り、設定された許容回数Aは、CPU21によってRA
M23内の設定メモリ23Aに記憶される。
【0056】差分回数算出手段は、1取引内のセルフス
キャンが終了した後に商品通過検出回数カウント手段
(21,22)でカウントされた商品通過検出回数Np
と商品スキャン回数カウント手段(21,22)でカウ
ントされた商品スキャン回数Npとの差分回数Bを算出
する手段で、算出プログラムを格納させたROM22と
CPU21とからなり図4のST14で実行される。す
なわち、許容回数設定手段(24S)を用いて予め許容
回数Aが設定され設定メモリ23Aに記憶されている場
合(ST33のYES)に差分回数Bを算出(B=Np
−Nr)する。
【0057】また、未満判別手段は,算出された差分回
数Bと設定された許容回数Aとを比較して算出差分回数
Bが設定許容回数(A)未満であるか否かを判別する手
段で、未満判別プログラムを格納させたROM22とC
PU21とからなり、図4のST35で実行される。
【0058】すなわち、差分回数Bは、全ての商品Gが
正しくセルフスキャンされかつ正しくセルフスキャンさ
れた商品の全てが正しく通過検出された場合には零
(0)となるが、特に顧客CSTがセルフスキャンに未
熟の場合は正しくセルフスキャンされていないが下流側
商品置場18(19)に悪意なく移送されることがある
ので、Np>Nrとなり整数値となる。その後に再び正
しくセルフスキャンしたとしても商品通過検出回数Np
はカウントされているからである。すなわち、このよう
な場合の全てを不正行為の蓋然性があるものと一義的に
決付けると善意の顧客CSTの心証を害し結果として円
滑なチェックアウトができなくなってしまう。一方にお
いて、その差分回数Bの大小は不問とすると、本来的に
取締るべき悪意の不正行為を監視できなくなってしま
う。
【0059】そこで、客筋等の具体的事情を考慮して運
用できるように、算出差分回数Bがその許容範囲として
の許容回数A以上である場合(ST35のYES)は当
然にエラー信号を出力(ST36)させるが、算出差分
回数Bが設定許容回数A未満である場合(ST35のN
O)には、エラー信号を出力しないようにするために未
満判別手段(21,22)が設けられているわけであ
る。
【0060】かくして、エラー信号出力動作禁止制御手
段は、動作禁止プログラムを格納させたROM22とC
PU21とから形成され、未満判別手段(21,22)
でB<Aと判別された場合(ST35のNO)には、エ
ラー信号出力制御手段(21,22)のエラー信号出力
動作(ST36)を禁止する。つまり、1取引内のセル
フスキャンが全て正しく行われたと擬制して、セルフス
キャン終了信号を出力(ST32)し、かつ会計処理を
許可する(ST41,42)。
【0061】これに対して、悪意の不正行為は厳に取締
らなければならない。しかし、エラー信号によりブザー
55が鳴動されたことのみをもって当該顧客CSTに過
激な執行、特に証拠なく注意喚起することは酷すぎる。
【0062】このために、図6に示す登録商品確認レシ
ート100を発行可能としている。すなわち、登録商品
確認データ生成手段は、定置型スキャナ15を用いて入
力された商品データに基づく登録データを編集して登録
商品確認データを生成する手段で、編集・生成プログラ
ムを格納させたROM22とCPU21とから形成され
図3のST13で実行される。セルフスキャンされたも
とより、キャッシャーCHRがキーボード24乃至ハン
ディスキャナ25を用いて入力された商品データに関す
るものも含まれる。
【0063】また、登録商品確認レシート発行指令手段
は、登録商品確認レシート100の発行指令を行う手段
で、キーボード24上の設定キー24Kから形成され、
設定キー24KをONすることにより発行指令される。
この実施例では、発行指令をRAM23のワークエリア
に記憶するものとしている。したがって、エラー信号に
よりブザー55が鳴動された後でも、それ以前の何時で
も発行指令しておくことができる。
【0064】登録商品確認レシート印字発行制御手段
は、発行指令があったことを条件(図4のST37のY
ES)にプリンタ26を駆動制御して登録商品確認デー
タを印字した登録商品確認レシート100を発行させる
手段で、印字発行プログラムを格納したROM22とC
PU21とから形成され,ST38で実行される。
【0065】すなわち、CPU21は、発行指令がある
ことを確認(ST37のYES)すると、登録商品確認
データ生成手段(21,22)で生成されRAM23の
ワークエリアに記憶されている登録商品確認データを読
出して、プリンタ26を駆動制御して図6に示す登録商
品確認レシート100を印字発行する。このレシート1
00には、商品名(例えば、チョコレート)とその数
(例えば、1)とトータル数(例えば、25)がプリン
トされている。したがって、下流側商品置場18(1
9)の商品内にスキャンされていない商品Gが存在する
か否かを登録商品確認レシート100を証拠として客観
的かつ具体的にチェックできる。
【0066】次に、この第1実施例の作用を説明する。
図1において、一方のセルフスキャンレーン10A側の
顧客CSTが開始キー16をONすると、会計機20を
形成する一方の電子キャッシュレジスタ20AのCPU
21が当該レーン10A側の定置型スキャナ15を用い
てのセルフスキャンを許可する(図3のST10)。顧
客CSTが上流側商品置場11(カゴ12)から最初の
商品Gを取出してセルフスキャン(ST11のYES)
すると、その商品データにより商品登録される(ST1
2)。
【0067】この際、登録商品確認データ生成手段(2
1,22)は、当該登録データから登録商品確認データ
(例えば、チョコレート×1)を生成しRAM23のワ
ークエリアに記憶する。また、商品スキャン回数カウン
ト手段(21,22)が商品スキャン回数Nrをカウン
トする(ST14)。商品スキャン回数Nrは、カウン
トメモリ23Nrに記憶される。これと同時的に、第1
の表示制御手段(21,22)が働き、第1の表示器5
1に図5(A)に示す如く商品スキャン回数Nrをデジ
タルで点灯表示する(ST15)。この場合の表示内容
は“1”である。
【0068】顧客CSTがその商品Gを商品流れ方向X
Aに沿って下流側商品置場18(カゴ19)側へ移送さ
せると、No.1センサ31がON(ST16のYE
S)し、引続きNo.2センサ32がON(ST17の
YES)する。つまり、商品通過検出手段30が商品通
過を検出する。すると、商品通過検出回数カウント手段
(21,22)が商品通過検出回数Npをカウント(S
T18)する。このカウント値(Np)はカウントメモ
リ23Npに記憶される。また、第2の表示制御手段
(21,22)が図5(A)に示す第2の表示器52に
商品通過検出回数Npを表示する(ST19)。この場
合の表示内容は“1”である。
【0069】したがって、回数同異判別手段(21,2
2)は、Ns=Npと判別する。しかし、例えば、商品
スキャン回数Nsが“2”で、商品通過検出回数Npが
3”であるような場合には、両者Ns,Npが異なると
判別する。すると、点滅表示制御手段(21,22)が
働き、図5(B)に示すように第2の表示器52に表示
された商品通過検出回数Np(=3)を点滅させる。第
1の表示器51の商品スキャン回数Ns(=2)は、点
灯表示のままである。かくして、キャッシャーCHR
は、顧客CSTがセルフスキャンに未熟であるのかある
いは不正行為をしたのかの推定を1取引内のセルフスキ
ャンが終了しない途中でも確認できる。
【0070】商品通過検出回数カウント手段(21,2
2)は、当然に、セルフスキャンされない場合(ST1
1のNO)でも、商品通過検出手段30が商品Gを検出
(ST22のYES,ST23のYES)したときに
は、商品通過検出回数Npをカウントする(ST2
4)。第2の表示器52の内容も表示更新される(ST
25)。なお、セルフスキャンに代えてキャッシャーC
HRが、顧客CSTから手渡された商品Gについてハン
ディスキャナ25乃至キーボード24を用いて商品登録
した場合の商品Gについては、ST18,ST19で処
理される。
【0071】また、セルフスキャンにより商品登録(S
T12)された商品Gについて、顧客CSTが下流側商
品置場18(19)に載置することを失念したり、時間
が長くかかっていると、ガイダンス表示制御手段(2
1,22)が働き、ガイダンス表示される(ST2
0)。セルフスキャンが遅れている場合も同様である
(ST26)。したがって、顧客CSTは、顧客用表示
器27CSTに表示されるこれらガイダンスに従えば、
円滑なセルフスキャンが行える。
【0072】かくして、顧客CSTが終了キー17をO
Nして1取引内のセルフスキャンを終了すると、CPU
21は以後のセルフスキャンを不許可とする(図4のS
T30)。ここに、回数同異判別手段(21,22)
は、この1取引内のセルフスキャンの終了後に、カウン
トメモリ23Nrに記憶されている商品スキャン回数N
rと、カウントメモリ23Npに記憶されている商品通
過検出回数Npとを読出して、その同異性を判別する
(ST31)。Nr=Npであれば、CPU21はセル
フスキャン終了信号を出力(ST32)し、会計処理を
許可する。
【0073】したがって、キャッシャーCHRはキーボ
ード24上の例えば預/現計キーを用いて締め操作を行
う(ST41のYES)。これにより、合計金額等が算
出され、かつ両表示器27CST,77CHRに表示さ
れるとともにプリンタ26で通常のレシートが発行され
る。また、ドロワ28が自動開放される(ST42)。
かくして、金銭授受を含む会計が行われ、チェックアウ
トが終了する。
【0074】ところで、回数同異判別手段(21,2
2)が、Nr=Npでないと判別(ST31のNO)す
ると、エラー信号出力制御手段(21,22)が働き、
エラー信号を出力する(ST36)。すなわち、このエ
ラー信号を利用してブザー55が鳴動され、かつキャッ
シャー用表示器27CHRにその旨が表示される。した
がって、キャッシャーCHRは、他のレーン10Bの顧
客CSTについて会計処理を行っている場合でも、当該
レーン10Aについての顧客CSTが不正行為をした蓋
然性の高いことを推察できる。つまり、精神的,肉体的
な負担をかけずに自動監視できる。また、エラー信号に
より点滅表示制御手段(21,22)が働き、第2の表
示器52の表示内容を点滅させるので、監視・確認がよ
り簡単である。
【0075】そこで、キャッシャーCHRは、当該顧客
CSTに、セルフスキャンしないで下流側商品置場18
(19)に載置した商品Gがあるか否かを尋ねる。しか
し、さらに疑いある場合は、予めまたはこの際に登録商
品確認レシート発行指令手段(24K)を用いて発行指
令する。すると、登録商品確認レシート印字発行制御手
段(21,22)が働き、プリンタ26に登録商品確認
データを印字させた図6に示す登録商品確認レシート1
00を発行させる(ST37のYES,ST38)。し
たがって、キャッシャーCHRは証拠をもって妥当性の
ある確認ができる。
【0076】例えば、図6に示す登録商品確認レシート
100にプリントされた商品のトータル数が“25”で
あるのに、下流側商品置場18(19)内に例えば“2
7”の商品Gがあれば、商品名がプリントされていない
2つの商品がセルフスキャンされていないものであるこ
とがわかる。したがって、的確に客観的に顧客CSTに
厳重注意するとともに、2つの当該商品Gを回収すれ
ば、最終的な不正行為を防止できる。
【0077】かくして、キャッシャーCHRは、確認キ
ー40をONする(ST39のYES)。すると、エラ
ー信号が消滅(ST40)され、かつ会計処理(ST4
1,42)が可能となる。
【0078】一方、許容回数設定手段(24S)を用い
て予め許容回数Aが設定されている場合(ST33のY
ES)には、回数同異判別手段(21,22)がNr=
Npでないと判別(ST31のNO)したことを条件
に、差分回数算出手段(21,22)が差分回数Bを算
出(B=Np−Nr)する(ST34)。すると、未満
判別手段(21,22)が、算出差分回数Bと設定許容
回数Aとを比較して、B<Aであるか否かを判別する
(ST35)。
【0079】B≧Aである場合(ST35のYES)に
は、不正行為の蓋然性が極めて高いので、エラー信号出
力制御手段(21,22)によってエラー信号が出力
(ST36)され、上記場合と同様にキャッシャーCH
Rは対処することになる。
【0080】しかし、未熟な顧客CSTがセルフスキャ
ンをしたつもりで商品Gを商品流れ方向XAに移送した
が、その途中で顧客用表示器27CSTの表示内容から
当該セルフスキャンが不調だったことを知り逆方向に戻
して再スキャンすることがある。かかる場合、確かにN
p>Nsとなる状態が生じるが、下流側商品置場18
(19)にはNs相当数の商品Gだけが載置されている
場合も多い。
【0081】かかる善意の顧客CSTに対する処置とし
て、B<Aと判別された場合(ST35のNO)には、
エラー信号出力動作禁止制御手段(21,22)がエラ
ー信号出力制御手段(21,22)のエラー信号出力動
作を禁止する(ST35のNO)。したがって、善意の
顧客CSTに無用な疑いをかけたり注意喚起しなくとも
すみ、適用性が広くなる。
【0082】なお、他方のセルフスキャンレーン10B
と電子キャッシュレジスタ20Bについては、上記一方
(10A,20A)の場合と同一の作用につき説明は省
略する。
【0083】しかして、この第1実施例によれば、商品
通過検出手段30(31,32)と,商品スキャン回数
カウント手段(21,22)と,商品通過検出回数カウ
ント手段(21,22)と,回数同異判別手段(21,
22)と,エラー信号出力制御手段(21,22)とを
設け、1取引内のセルフスキャンが終了した後にカウン
トされた商品スキャン回数Nsと商品通過検出回数Np
とを比較して商品スキャン回数Nsと商品通過検出回数
Npとが異なると判別されたことを条件にエラー信号を
出力するものと構成されているので、商品ごとにブザー
鳴動されることによるキャッシャーCHRや店舗の信用
失墜,善意の顧客CSTへの不正行為の疑いについての
過剰な注意喚起,顧客買上商品の一部についてのキャッ
シャーCHRの代理スキャンの実行困難による能率低下
等の実際運用上の従来問題点を解消しつつ1取引内での
不正行為発生の有無監視ができかつ取扱容易で適用性が
広い。
【0084】また、商品スキャン回数カウント手段(2
1,22)が定置型スキャナ15を用いてスキャンされ
た商品についての商品スキャン回数Nrをカウントする
ものと形成されているので、例えば容器入り豆腐やバー
コードの汚れた商品GについてキャッシャーCHRがキ
ーボーッド24やハンディスキャナ25を用いて商品登
録した商品についてもカウントすることができる。した
がって、商品スキャン回数Nrと下流側商品置場18
(19)へ実際に載置された商品Gの数との整合性が得
られるから、適用性が広く妥当性ある運用ができるとと
もに、顧客CSTに無用な注意喚起をしてしまうことを
避けられる。
【0085】また、エラー信号出力制御手段(21,2
2)から出力されたエラー信号によってブザー55を鳴
動させるように形成されているので、キャッシャーCH
Rが顧客CSTのセルフスキャニング操作を常時的に目
視していなくとも不正行為の発生有無の監視が行える。
特に、1人のキャッシャーCHRが2人の顧客CSTに
ついての会計処理を担当する2レーン(10A,10
B)の利益を能率よく享受できる。
【0086】また、商品通過検出手段30が、商品流れ
方向XAに配設された2つのセンサ31,32から形成
されているので、セルフスキャンが不調と知った顧客C
STが直ちに再スキャンするような場合には、商品通過
検出回数Npがカウント歩進されないので、商品スキャ
ン回数Nsと商品通過検出回数Npとを合致できる。し
たがって、過剰なエラー信号の出力を防止でき取扱も容
易である。
【0087】また、商品通過検出手段30(31,3
2)の検出・非検出を利用したガイダンス表示制御手段
(21,22)が設けられているので、未熟な顧客CS
Tでも円滑なセルフスキャニングができるから、結果と
して迅速なチェックアウトを行える。
【0088】さらに、第1の表示制御手段(21,2
2)と第2の表示制御手段(21,22)とを設け、カ
ウントされた商品スキャン回数Nsを第1の表示器51
に表示しかつ商品通過検出回数Npを第2の表示器52
に表示する構成とされているので、エラー信号を都度に
出力することなく、1取引内のセルフスキャンの途中で
もキャッシャーCHRがその状態を定量的に監視・確認
できる。したがって、不正行為の発生有無を事前に知り
得るとともに、一方において未熟な顧客CSTに対して
は親切な指導ができる。
【0089】また、回数同異判別手段(21,22)を
スキャンされるごとに同異判別可能と形成するとともに
点滅表示制御手段(21,22)を設け、商品通過検出
回数Npが商品スキャン回数Nrと異なると判別された
場合には第2の表示器52の商品通過検出回数Npを点
滅表示するものと形成されているので、キャッシャーC
HRの監視がより簡単である。エラー信号が出力された
場合にも点滅表示されるから、より確実に監視できる。
【0090】さらに、許容回数設定手段(24S)と,
差分回数算出手段(21,22)と,未満判別手段(2
1,22)と,エラー信号出力動作禁止制御手段(2
1,22)とを設け、算出された差分回数Bが設定され
た許容回数A未満である場合にはエラー信号出力制御手
段(21,22)のエラー信号出力動作を禁止するもの
と構成されているので、セルフスキャンに未熟であった
り、ミス操作をした善意の顧客CSTへの対応がスムー
ズに行える。つまり、過剰に不正行為の疑いをもって注
意喚起したり会計処理の遅速化を招来することがない。
【0091】また、許容回数設定手段が設定キー24S
から形成され任意の許容回数Aを設定できるから、実情
に応じた運用ができ適用性が広い。
【0092】さらにまた、登録商品確認データ生成手段
(21,22)と,登録商品確認レシート発行指令手段
(24K)と,登録商品確認レシート印字発行制御手段
(21,22)とを設け、発行指令をすることにより登
録商品確認レシート100を発行する構成とされている
ので、エラー信号が発生された場合において下流側商品
置場18に載置されている商品の中にセルフスキャンし
ない商品があるか否かのチェックを証拠をもって確実に
行える。よって、顧客CSTとの無用な争いが避けられ
る。
【0093】また、登録商品確認レシート発行指令手段
が指令キー24Kから形成され、かつ発行指令がRAM
23のワークエリアに記憶されるものと形成されている
ので、操作が簡単かつ何時でも発行指令操作をすること
ができ適用性が広い。
【0094】また、登録商品確認レシート100には、
商品登録された商品名とその数およびトータル数がプリ
ントされているので、不正行為の有無を迅速かつ確実に
行える。
【0095】(第2実施例)この第2実施例は、基本的
構成が上記第1実施例(図1,図2,図4,図5)の場
合と同一とされているが、第1実施例における商品スキ
ャン回数カウント手段(21,22)に代えてスキャン
通過検出回数カウント手段(21,22)を設け、いわ
ゆる商品すり替えという悪質な不正行為を防止できるよ
うに形成してある。なお、図7は、図3に対応させてあ
る。
【0096】このスキャン通過検出回数カウント手段
は、カウントプログラムを格納させたROM22とCP
U21とからなり図7のST56で実行される。すなわ
ち、定置型スキャナ15を用いてセルフスキャン(ST
51のYES)され、その後に商品通過検出手段30
(31,32)で通過検出(ST54のYES,ST5
5のYES)された商品のスキャン通過検出回数Nsp
をカウントする(ST56)。なお、この際、第1実施
例の場合(図3のST18)と同様に商品通過検出回数
Npもカウントされる(ST56)。
【0097】なお、図7のST50〜ST53は図3の
ST10〜13と、ST54,55はST16,17
と、ST58,59はST21,20と、ST60〜6
4はST22〜26と、それぞれに同じである。また、
図4は、この第2実施例の場合にそのまま適用される。
但し、この第2実施例では、第1実施例における商品ス
キャン回数Nsを、スキャン通過検出回数Nspと読み
替えるものとする。
【0098】ここに、第1実施例では、正しくセルフス
キャンされた回数を、定置型スキャナ15を用いてセル
フスキャンしあるいはキャッシャーCHRによるキー入
力またはスキャン入力により商品登録した商品について
の商品スキャン回数Nsとしているから、例えば容器入
り豆腐やバーコードの汚れた商品等については、キャッ
シャーCHRがスキャン入力等する場合に都合がよい。
【0099】しかし、悪質者が先の商品Gをセルフスキ
ャンしてポケットにしまい込み、次の商品Gをセルフス
キャンしないまま商品通過検出手段30上を通して下流
側商品置場18(19)に納めるようなすり替え不正を
自動監視することが難しい。なぜなら、商品スキャン回
数Nsと商品通過検出回数Npとが等しくなってしまう
からである。
【0100】かくして、この第2実施例では、セルフス
キャンしかつ通過検出されたことをもって正しくセルフ
スキャンされたものとする。つまり、スキャン通過検出
回数Nspをカウントさせる。すると、上記すり替えが
あった場合、先の商品についてはスキャン通過検出回数
Nspがカウント歩進されないが、次の商品Gは商品通
過検出されるので商品通過検出回数Npはカウント歩進
される。したがって、Nsp=NpとならずNp>Ns
pとなるので、その商品すり替えという不正行為を自動
監視して防止することができる。
【0101】なお、第1実施例の図3と第2実施例の図
7とのプログラムは、キー操作により自動切替可能とさ
れている。
【0102】しかして、この第2実施例によれば、不正
行為の蓋然性のある場合にエラー信号を自動出力する等
の第1実施例の場合と同様な作用効果を奏する他、さら
にすり替え行為の立入る余地を一掃できる。
【0103】以上の実施例では、一対のセルフスキャン
レーン10A,10Bを設けた2レーンとされていた
が、本発明は1台の電子キャッシュレジスタ20A又は
20Bからなる会計機20と1台のセルフスキャンレー
ン10A又は10Bとからなる1レーンのチェックアウ
ト装置の場合にもそのまま適用される。
【0104】
【発明の効果】以上の説明から明らかの通り、請求項1
の発明によれば、商品通過検出手段と,商品スキャン回
数カウント手段と,商品通過検出回数カウント手段と,
回数同異判別手段と,エラー信号出力制御手段とを設
け、1取引内のセルフスキャンが終了した後にカウント
された商品スキャン回数と商品通過検出回数とを比較し
て商品スキャン回数と商品通過検出回数とが異なると判
別されたことを条件にエラー信号を出力するものと構成
されているので、商品ごとにブザー鳴動されることによ
るキャッシャーCHRや店舗の信用失墜,善意の顧客C
STへの不正行為の疑いについての過剰な注意喚起,顧
客買上商品の一部についてのキャッシャーCHRの代理
スキャンの実行困難による能率低下等の実際運用上の従
来問題点を解消しつつ1取引内での不正行為発生の有無
監視ができかつ取扱容易で適用性が広い。
【0105】また、請求項2の発明によれば、商品通過
検出手段と,スキャン通過検出回数カウント手段と,商
品通過検出回数カウント手段と,回数同異判別手段と,
エラー信号出力制御手段とを設け、1取引内のセルフス
キャンが終了した後にカウントされたスキャン通過検出
回数と商品通過検出回数とを比較してスキャン通過回数
と商品通過検出回数とが異なると判別されたことを条件
にエラー信号を出力するものと構成されているので、商
品ごとにブザー鳴動されることによるキャッシャーや店
舗の信用失墜,善意の顧客への不正行為の疑いについて
の過剰な注意喚起等の実際運用上の従来問題点を解消し
つつ1取引内での不正行為発生の有無監視ができかつ取
扱容易で適用性が広い。さらに、悪質な商品すり替えと
いう不正行為を確実に防止できる。
【0106】さらに、請求項3の発明によれば、請求項
1または請求項2の発明の構成に加え、さらに第1の表
示制御手段と第2の表示制御手段とを設け、カウントさ
れた商品スキャン回数を第1の表示器に表示しかつ商品
通過検出回数を第2の表示器に表示する構成とされてい
るので、請求項1または請求項2の発明の効果に加え、
さらにエラー信号を都度に出力することなく、1取引内
のセルフスキャンの途中でもキャッシャーがその状態を
定量的に監視・確認できる。したがって、不正行為の発
生有無を事前に知り得るとともに、一方において未熟な
顧客に対しては親切な指導ができる。
【0107】さらに、請求項4の発明によれば、請求項
1または請求項2の発明の構成に加え、さらに許容回数
設定手段と,差分回数算出手段と,未満判別手段と,エ
ラー信号出力動作禁止制御手段とを設け、算出された差
分回数が設定された許容回数未満である場合にはエラー
信号出力制御手段のエラー信号出力動作を禁止するもの
と構成されているので、請求項1または請求項2の発明
の効果に加え、さらにセルフスキャンに未熟であった
り、ミス操作をした善意の顧客への対応がスムーズに行
える。つまり、過剰に不正行為の疑いをもって注意喚起
したり会計処理の遅速化を招来することがない。
【0108】さらにまた、請求項5の発明によれば、請
求項1または請求項2の発明の構成に加え、さらに登録
商品確認データ生成手段と,登録商品確認レシート発行
指令手段と,登録商品確認レシート印字発行制御手段と
を設け、発行指令をすることにより登録商品確認レシー
トを発行する構成とされているので、請求項1または請
求項2の発明の効果に加え、さらにエラー信号が発生さ
れた場合において下流側商品置場に載置されている商品
の中にセルフスキャンしない商品があるか否かのチェッ
クを証拠をもって確実に行える。よって、顧客との無用
な争いが避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体構成図である。
【図2】同じく、会計機を形成する電子キャッシュレジ
スタを説明するためのブロック図である。
【図3】同じく、動作を説明するためのフローチャート
(1)である。
【図4】同じく、動作を説明するためのフローチャート
(2)である。
【図5】同じく、第1および第2表示器への回数表示状
態を説明するための図である。
【図6】同じく、登録商品確認レシートを説明するため
の図である。
【図7】第2実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図8】セルフスキャン方式の従来装置(1レーン)を
説明するための図である。
【図9】セルフスキャン方式の従来装置(2レーン)を
説明するための図である。
【符号の説明】
10A,10B セルフチェックアウトレーン 11 上流側商品置場 15 定置型スキャナ 16 開始キー 17 終了キー 18 下流側商品置場 20 会計機 20A,20B 電子キャッシュレジスタ 21 CPU(商品スキャン回数カウント手段,商品通
過検出回数カウント手段,回数同異判別手段,エラー信
号出力制御手段,スキャン通過検出回数カウント手段,
第1の表示制御手段,第2の表示制御手段,差分回数算
出手段,未満判別手段,エラー信号出力動作禁止制御手
段,登録商品確認データ生成手段,登録商品確認レシー
ト印字発行制御手段) 22 ROM(商品スキャン回数カウント手段,商品通
過検出回数カウント手段,回数同異判別手段,エラー信
号出力制御手段,スキャン通過検出回数カウント手段,
第1の表示制御手段,第2の表示制御手段,差分回数算
出手段,未満判別手段,エラー信号出力動作禁止制御手
段,登録商品確認データ生成手段,登録商品確認レシー
ト印字発行制御手段) 23 RAM 23A 設定メモリ 23Np カウントメモリ 23Nr カウントメモリ 24 キーボード 24K 指令キー(登録商品確認レシート発行指令手
段) 24S 設定キー(許容回数設定手段) 25 ハンディスキャナ 26 プリンタ 27CHR キャッシャー用表示器 27CST 顧客用表示器 28 ドロワ 30 商品通過検出手段 31 No.1センサ 32 No.2センサ 40 確認キー 51 第1の表示器 52 第2の表示器 55 ブザー 100 登録商品確認レシート Np 商品通過検出回数 Nsp スキャン通過検出回数 Nr 商品スキャン回数 A 設定許容回数 B 算出差分回数

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側商品置場と下流側商品置場との間
    に配設された定置型スキャナを有し顧客が自己買上商品
    についてスキャン可能なセルフスキャンレーンと、セル
    フスキャンされた商品データに基づき商品登録しかつ会
    計処理を行う会計機とからなるセルフスキャン方式のチ
    ェックアウト装置において、 前記定置型スキャナと前記下流側商品置場との間に配設
    され商品流れ方向に通過する商品を直接または間接的に
    検出可能な商品通過検出手段と、 前記定置型スキャナを用いて商品のセルフスキャンされ
    た回数をカウントする商品スキャン回数カウント手段
    と、 該商品通過検出手段で通過検出された商品の商品通過検
    出回数をカウントする商品通過検出回数カウント手段
    と、 カウントされた商品スキャン回数と商品通過検出回数と
    を比較して商品スキャン回数と商品通過検出回数との同
    異を判別する回数同異判別手段と、 1取引内のセルフスキャンが終了した後に該回数同異判
    別手段で商品スキャン回数と商品通過検出回数とが異な
    ると判別されたことを条件にエラー信号を出力するエラ
    ー信号出力制御手段と、 を設けたことを特徴とするセルフスキャン方式のチェッ
    クアウト装置。
  2. 【請求項2】 上流側商品置場と下流側商品置場との間
    に配設された定置型スキャナを有し顧客が自己買上商品
    についてスキャン可能なセルフスキャンレーンと、セル
    フスキャンされた商品データに基づき商品登録しかつ会
    計処理を行う会計機とからなるセルフスキャン方式のチ
    ェックアウト装置において、 前記定置型スキャナと前記下流側商品置場との間に配設
    され商品流れ方向に通過する商品を直接または間接的に
    検出可能な商品通過検出手段と、 前記定置型スキャナを用いてセルフスキャンされかつそ
    の後に該商品通過検出手段で通過検出された商品のスキ
    ャン通過検出回数をカウントするスキャン通過検出回数
    カウント手段と、 該商品通過検出手段で通過検出された商品の商品通過検
    出回数をカウントする商品通過検出回数カウント手段
    と、 カウントされたスキャン通過検出回数と商品通過検出回
    数とを比較してスキャン通過検出回数と商品通過検出回
    数との同異を判別する回数同異判別手段と、 1取引内のセルフスキャンが終了した後に該回数同異判
    別手段でスキャン通過検出回数と商品通過検出回数とが
    異なると判別されたことを条件にエラー信号を出力する
    エラー信号出力制御手段と、 を設けたことを特徴とするセルフスキャン方式のチェッ
    クアウト装置。
  3. 【請求項3】 前記商品スキャン回数カウト手段でカウ
    ントされた商品スキャン回数または前記スキャン通過検
    出回数カウント手段でカウントされたスキャン通過検出
    回数を第1の表示器に表示する第1の表示制御手段と、
    前記商品通過検出回数カウント手段でカウントされた商
    品通過検出回数を第2の表示器に表示する第2の表示制
    御手段を設けた、ことを特徴とする請求項1または請求
    項2のセルフスキャン方式のチェックアウト装置。
  4. 【請求項4】 許容回数を設定する許容回数設定手段
    と、1取引内のセルフスキャンが終了した後に前記商品
    通過検出回数カウント手段でカウントされた商品通過検
    出回数と前記商品スキャン回数カウント手段でカウント
    された商品スキャン回数または前記スキャン通過検出回
    数カウント手段でカウントされたスキャン通過検出回数
    との差分回数を算出する差分回数算出手段と、算出され
    た差分回数と設定された許容回数とを比較して算出差分
    回数が設定許容回数未満であるか否かを判別する未満判
    別手段と、算出差分回数が設定許容回数未満であると判
    別されたことを条件に前記回数同異判別手段が商品スキ
    ャン回数またはスキャン通過検出回数と商品通過検出回
    数とが異なると判別された場合でも前記エラー信号出力
    制御手段のエラー信号出力動作を禁止するエラー信号出
    力動作禁止制御手段とを設けた、ことを特徴とする請求
    項1または請求項2のセルフスキャン方式のチェックア
    ウト装置。
  5. 【請求項5】 前記定置型スキャナを用いて入力された
    商品データに基づく登録データを編集して登録商品確認
    データを生成する登録商品確認データ生成手段と、登録
    商品確認レシートの発行指令を行う登録商品確認レシー
    ト発行指令手段と、発行指令があったことを条件にプリ
    ンタを駆動制御して登録商品確認データを印字した登録
    商品確認レシートを発行させる登録商品確認レシート印
    字発行制御手段とを設けた、ことを特徴とする請求項1
    または請求項2のセルフスキャン方式のチェックアウト
    装置。
JP6005925A 1993-10-25 1994-01-24 セルフスキャン方式のチェックアウト装置 Pending JPH07210757A (ja)

Priority Applications (5)

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JP6005925A JPH07210757A (ja) 1994-01-24 1994-01-24 セルフスキャン方式のチェックアウト装置
KR1019940027103A KR0159973B1 (ko) 1993-10-25 1994-10-24 자체 스캐닝 검사 장치
DE69435111T DE69435111D1 (de) 1993-10-25 1994-10-25 Waren-Auszahlvorrichtung mit Selbstbedienungsabtaster
EP94116774A EP0650149B1 (en) 1993-10-25 1994-10-25 Self-scanning checkout device
US08/863,179 US5900614A (en) 1993-10-25 1997-05-27 Self-scanning checkout device

Applications Claiming Priority (1)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11328533A (ja) * 1998-03-02 1999-11-30 Ncr Internatl Inc セルフサ―ビス・チェックアウト・タ―ミナルにおけるセキュリティを確保する方法

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