JPH07210721A - 紙葉類の識別装置 - Google Patents

紙葉類の識別装置

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JPH07210721A
JPH07210721A JP6013185A JP1318594A JPH07210721A JP H07210721 A JPH07210721 A JP H07210721A JP 6013185 A JP6013185 A JP 6013185A JP 1318594 A JP1318594 A JP 1318594A JP H07210721 A JPH07210721 A JP H07210721A
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JP
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paper
light receiving
pattern
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JP6013185A
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Tetsuya Uno
徹也 宇野
Junichi Takagi
潤一 高木
Shigeru Yoda
茂 余田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、細かなパターン印刷を有する紙葉
類であっても、そのパターン印刷が周期性を有していれ
ば、正確に読取れるように構成した紙葉類の識別装置の
提供を目的とする。 【構成】この発明は、一定周期の細かいパターン印刷を
有する紙葉類に対し、この紙葉類の紙面に照射した光源
からの反射光線を受光素子が読取って紙葉類を識別する
紙葉類の識別装置であって、上記周期性を持つパターン
印刷の一周期分を受光する受光素子と、紙葉類の読取り
時に、紙葉類の読取り移動に伴って変化する受光素子の
受光量変化から紙葉類のパターン印刷の有無を識別する
パターン印刷識別手段を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば紙幣、有価証
券、チケット等の価値を有する紙葉類を取扱う自動取引
機に内部構成されるような紙葉類の識別装置に関し、さ
らに詳しくは紙葉類に印刷された細かいパターン印刷を
正確に読取る紙葉類の識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の紙葉類の識別装置は、
紙葉類の紙面に印刷された文字や模様等の特定のパター
ン印刷をイメージセンサで読取り、これを基準パターン
と比較判して紙葉類を識別している(例えば特開昭61
ー164763号参照)。
【0003】この場合、イメージセンサで読取り処理さ
れるパターン印刷の大きさは、通常、人が読取れる程度
の大きさのパターン印刷であるため、その原型を複写手
段等により不正に再現される恐れがあった。それゆえ、
複写不能な高精度の細かなパターン印刷が要請されてい
る。
【0004】しかし、紙葉類に複写不能な細かなパター
ン印刷を施した場合は、イメージセンサの密度を高く設
定しても、隣合う画素が干渉して細かなパターン印刷を
読取れず、また分解能を上げるために結像光学系を用い
ることも考えられるが、この場合は像ボケ現象の収差を
回避するために検出範囲が小さく制限されてしまい、位
置合せ精度が難しく、特に流通紙幣のように皺や折れが
ある場合は位置合せが非常に困難になっていた。また、
パターン印刷が細かいために、紙葉類の読取り時に、紙
葉類が一定速度で移動したとき、そのパターン印刷の反
射率変化に伴う受光時間が短く、それゆえ応答困難で読
取り不能となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、細
かなパターン印刷を有する紙葉類であっても、そのパタ
ーン印刷が周期性を有していれば、正確に読取れるよう
に構成した紙葉類の識別装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、一定周期の
細かいパターン印刷を有する紙葉類に対し、この紙葉類
の紙面に照射した光源からの反射光線を受光素子が読取
って紙葉類を識別する紙葉類の識別装置であって、上記
周期性を持つパターン印刷の一周期分を受光する受光素
子と、上記紙葉類の読取り時に、紙葉類の読取り移動に
伴って変化する受光素子の受光量変化から紙葉類のパタ
ーン印刷の有無を識別するパターン印刷識別手段を備え
たことを特徴とする。
【0007】また、一定周期の細かいパターン印刷を有
する紙葉類に対し、この紙葉類の紙面に照射した光源か
らの反射光線を受光素子が読取って紙葉類を識別する紙
葉類の識別装置であって、上記周期性を持つパターン印
刷の一周期分を受光する受光素子と、上記紙葉類の読取
り時に、紙葉類の読取り移動に伴って変化する受光素子
の受光量変化のパルス幅出力に基づいて紙葉類のパター
ン印刷の有無を識別するパターン印刷識別手段を備えた
ことを特徴とする。
【0008】さらに、一定周期の細かいパターン印刷を
有する紙葉類に対し、この紙葉類の紙面に照射した光源
からの反射光線を受光素子が読取って紙葉類を識別する
紙葉類の識別装置であって、上記周期性を持つパターン
印刷の一周期分を受光する受光素子と、上記紙葉類の読
取り時に、紙葉類の読取り移動に伴って変化する受光素
子の受光量変化のパルス間隔出力に基づいて紙葉類のパ
ターン印刷の有無を識別するパターン印刷識別手段を備
えたことを特徴とする。
【0009】また、一定周期の細かいパターン印刷を有
する紙葉類に対し、この紙葉類の紙面に照射した光源か
らの反射光線を受光素子が読取って紙葉類を識別する紙
葉類の識別装置であって、上記紙葉類からの反射光線を
受光する受光素子を位置検出素子で構成し、この位置検
出素子の移動に伴って変化する検出パターンの重心位置
変化に基づいて紙葉類のパターン印刷の有無を識別する
パターン印刷識別手段を備えたことを特徴とする。
【0010】さらに、一定周期の細かいパターン印刷を
有する紙葉類に対し、この紙葉類の紙面に照射した光源
からの反射光線を受光素子が読取って紙葉類を識別する
紙葉類の識別装置であって、上記パターン印刷の周期方
向の1受光領域長さと、パターン印刷の周期方向の1要
素長さとを対応させることに基づいて紙葉類のパターン
印刷の有無を識別するパターン印刷識別手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】この発明によれば、紙葉類の読取り時に、受光
素子が紙葉類の表面から反射したパターン印刷の一周期
分の反射光線を受光し、このとき紙葉類の読取り移動に
伴って変化する受光素子の受光量変化から、パターン印
刷識別手段が紙葉類のパターン印刷の有無を識別する。
【0012】また、紙葉類の読取り時に、受光素子が紙
葉類の表面から反射したパターン印刷の一周期分の反射
光線を受光し、このとき紙葉類の読取り移動に伴って変
化する受光素子の受光量変化のパルス幅出力に基づい
て、パターン印刷識別手段が紙葉類のパターン印刷の有
無を識別する。
【0013】さらに、紙葉類の読取り時に、受光素子が
紙葉類の表面から反射したパターン印刷の一周期分の反
射光線を受光し、このとき紙葉類の読取り移動に伴って
変化する受光素子の受光量変化のパルス間隔出力に基づ
いて、パターン印刷識別手段が紙葉類のパターン印刷の
有無を識別する。
【0014】また、紙葉類の読取り時に、位置検出素子
が紙葉類の表面から反射した反射光線を受光し、このと
き紙葉類の読取り移動に伴って変化する検出パターンの
重心位置変化に基づいて、パターン印刷識別手段が紙葉
類のパターン印刷の有無を識別する。
【0015】さらに、紙葉類の読取り時に、パターン印
刷の周期方向の1受光領域長さと、パターン印刷の周期
方向の1要素長さとを対応させることに基づいて、パタ
ーン印刷識別手段が紙葉類のパターン印刷の有無を識別
する。
【0016】
【発明の効果】このように、周期性を有するパターン印
刷の中から一周期分のパターンを捉えるだけで、パター
ン印刷の有無を識別できるため、簡単な構成の結像光学
系を適用することができる。また、パターン印刷の検出
エリアでありさえすれば、その検出位置に拘らず同じ受
光信号を得ることができ、検出エリアの位置合わせ精度
を緩く設定できる。
【0017】また、検出エリアをパターン印刷の一周期
分に小さく特定できることから結像光学系の受光レンズ
を通過する反射光線の結像誤差が小さくなり、収差の影
響が少なくなる。この結果、高価な低収差複合レンズに
代えて安価な単レンズを適用しても像ボケなく受光可能
であり、また検出エリアを小さく特定した場合は、受光
素子の数も少なくて済み、低コスト化を図ることができ
る。
【0018】さらに、細かなパターン印刷の高速移動検
出時であっても、細かな模様や文字等の微小な線幅のパ
ターン印刷の受光量変化を、そのパルス幅出力、パルス
間隔出力で捉えて受光時間を長く検出できるため、高速
応答が可能で皺や折れを有する流通紙幣であっても、正
確に識別することができる。
【0019】また、受光素子に位置検出素子を用い、こ
の受光した検出パターンの重心位置変化を捉えて紙葉類
のパターン印刷の有無を識別することもでき、さらにパ
ターン印刷の周期方向の1受光領域長さと、パターン印
刷の周期方向の1要素長さとを対応させることにより、
検出時に仮に半文字分が位置ズレしても、正確に読取っ
てパターン印刷の有無を識別することができる。
【0020】
【実施例】この発明の実施例を以下図面に基づいて詳述
する。図1はレーザ照明を用いた紙葉類の識別装置11
の光学系検知原理図を示し、この紙葉類の識別装置11
は、光源となるLD(レーザダイオード)12のレーザ
照明光線13を集光レンズ14を介して、紙葉類15の
検出エリア16に向けて照射し、この検出エリア16か
らの反射光線17を受光レンズ18を介してPDアレー
(多素子フォトダイオード)19が受光するように結像
させて配置している。
【0021】この場合、PDアレー19で受光検出可能
な受光量をシリンドリカルレンズ等の集光レンズ14を
用いて照射光線13を検出エリア16に集光させ、この
集光させた検出エリア16の受光量変化をPDアレー1
9が捉えることにより、紙葉類15の紙面に印刷された
細かなパターン印刷の有無を検出する。
【0022】図2は紙葉類の識別装置11の制御回路ブ
ロック図を示し、CPU21はROM22に格納された
プログラムに沿って各回路装置を制御し、その制御デー
タをRAM23で読出し可能に記憶する。この場合、C
PU21は紙葉類の読取り時に、紙葉類15からの反射
光線17をPDアレー19が受光検知したとき、そのパ
ターン印刷の一周期分の受光量変化をこのCPU21が
読取ることに基づいて、マイクロ文字等の細かなパター
ン印刷の有無を正確に識別する。
【0023】図3は紙葉類31の検出エリア32周辺を
拡大して示し、この検出エリア32に設定した紙葉類3
1の紙面対応位置には、一定周期の細かいパターン印刷
33を施している。例えば「NIPPON」という文字
を横方向に周期的に印刷し、この一周期分の「NIPP
ON」という文字を検出可能な長さに検出エリア32を
設定し、また紙葉類31の送り方向を周期方向と直角の
縦方向に設定して、パターン印刷33の読取り時に、こ
のパターン印刷33の一周期分の反射光線のみを受光検
知させる。
【0024】このため、周期性を有するパターン印刷の
中から一周期分のパターンを捉えるだけで、パターン印
刷の有無を識別でき、またパターン印刷の検出エリアで
ありさえすれば、その検出位置に拘らず同じ受光信号を
得ることができるため、検出エリアの位置合わせ精度を
緩く設定できる。
【0025】また、検出エリアをパターン印刷の一周期
分に特定できることから受光レンズを通過する反射光線
の軸外角度が小さくなり、収差の影響が少なくなる。そ
れゆえカメラレンズ等の高価な低収差複合レンズに代え
て、安価な単レンズを適用しても像ボケなく受光可能で
あり、また検出エリアを小さく特定した場合は、受光素
子の設置数も少なくて済み、低コスト化を図ることがで
きる。
【0026】図4は検出エリア41内において、パター
ン印刷42の一周期分に相当するPDアレーの各PDに
よって受光される個々の検出エリア41a〜41gを分
割して示し、個々の検出エリア41a〜41gの周期方
向の長さ43を1文字44の長さに等しく設定して1文
字44…ずつ正確に検出する。
【0027】図5は1文字44…ずつ検出した際の個々
の検出エリア41a〜41c…の各PDの受光量信号の
変化状態を示す。
【0028】また、検出エリア41内において、個々の
検出エリア41a…の周期方向の長さ43を1文字44
の長さに設定することで、仮に図6に示すように、半文
字分位置ズレしても、図7に示すように、少なくとも文
字の半分の受光量信号を得ることができるため、位置合
わせが困難な細かい模様等においても、受光信号の変化
が確実に得られ、文字、模様等の存在を正確に検出でき
る。
【0029】図8に紙葉類の読取り移動に伴って変化す
る受光量変化のパルス幅出力から紙葉類のパターン印刷
の有無を識別する場合を次に説明する。これは、パター
ン印刷の一周期分を構成する細かな文字81を検出エリ
アのPD(フォトダイオード)82が検知対応時に読取
って、文字81の存在を検出する。
【0030】例えば、「P」というマイクロ文字81の
場合、このマイクロ文字81の線幅X1 、「P」の平行
する二本の横線A,Bの間隔Y、PD82の移動方向の
幅X2 に設定したとき、図9に示すように、PD82で
検出したPDの出力波形91は、マイクロ文字81の
「P」の横線A,Bの位置に対応して極小値の出力信号
が得られ、この出力信号をスレッショルダレベルLで反
転2値化すると、2値化されたパルス波形92が求めら
れる。このパルス波形92のパルス幅ta,tbはマイ
クロ文字「P」の横線A,Bの線幅に対応しており、こ
のマイクロ文字の線幅X1 は非常に細かく、例えば10
μm程度のものであり、一般の印刷物にはこのような線
幅の文字や線はない。したがって、このような細かいパ
ルス幅ta,tbを検出すると、マイクロ文字が存在す
ると識別することができる。
【0031】図10に紙葉類の読取り移動に伴って変化
する受光量変化のパルス間隔出力から紙葉類のパターン
印刷の有無を識別する場合を次に説明する。これは、既
述した図8に示す「P」というマイクロ文字81を例と
って説明すると、PD82で検出したPDの出力波形1
01は、マイクロ文字81の「P」の横線A,Bの位置
に対応して極小値の出力信号が得られ、この出力信号か
ら求めたパルス波形102のパルス間隔tは、マイクロ
文字「P」の横線A,Bの線幅に対応する。
【0032】したがって、 t:パルス間隔 Y:「P」の平行する二本の横線の間隔 V:PDとマイクロ文字との相対的移動速度 とした場合、パルス間隔tは、 t=Y/Vで求められる。
【0033】例えば、Y=100μm、V=1m/sの
条件でパルス間隔tを求めた場合、t=100μsとな
る。
【0034】このため、PDが、ある印刷物を走査し、
100μsのパルス間隔が得られると、印刷物上に
「P」というマイクロ文字が存在することが認められ
る。このようにして各種の文字や模様の有無を識別す
る。
【0035】図11に紙葉類の読取り移動に伴って変化
する受光量の重心位置の変化出力から紙葉類のパターン
印刷の有無を識別する場合を次に説明する。これは、紙
葉類からの反射光線を受光する受光素子に、PDに代え
て素子構造が非常に簡単なシリコンフォトダイオード等
のPSD(位置検出素子)111を用いたものであっ
て、このPSD111が受光した位置毎の受光量に応じ
た電圧を出力して細かなマイクロ文字や模様等の有無を
識別する。
【0036】例えば「N」というマイクロ文字112の
場合、この文字112をPSD111が走査すると、
「N」の線の部分は黒いため、この線の受光量が周辺に
比べて少ない関係にあり、PSD111が「N」の上部
走査位置111aに対応したときは、光量の重心は黒の
部分の少ない右側に位置し、これより「N」の斜めの線
113に沿って光量が重心移動し、PSD111が
「N」の下部走査位置111bに対応したときは、光量
の重心は黒の部分の少ない左側に位置する。このよう
に、1文字毎に異なる文字形状の特徴を光量変化で捉え
て識別するため、容易に識別処理できる。それゆえPS
D111とマイクロ文字112との結像位置関係に高精
度を要求しない利点が得られる。
【0037】図12に各PSD121…をパターン印刷
122の周期方向に一周期分並べて構成したPSDアレ
ー123による読取り例を示し、これは一周期分の「N
IPPON」というパターン印刷122の各マイクロ文
字124…を一括して走査する。このとき、各マイクロ
文字124…の重心位置は各文字形状に応じて求めら
れ、一方、「I」や「O」の場合は左右の周期方向に対
して重心の変化が認められないので、その出力電圧も変
化せず定出力値となる。
【0038】図13は受光素子として配設されるPDの
数を減らした場合の検知構成例を示し、これは「NIP
PON」のように一周期分のマイクロ文字131…が連
続して印刷されたパターン印刷132の場合に、検出エ
リア133を一定間隔毎に分散して配置設定し、このよ
うに検出エリア133を減らしても、その分散対応する
特定のマイクロ文字131を検出することで、マイクロ
文字の存在を正確に検出できる。また、細かにパターン
印刷されたマイクロ文字の中から、特定のマイクロ文字
のみを検出するように構成すれば、最小個数のPDにて
検出することができ、低コスト化を図ることができる。
【0039】図14は拡散した反射光線を捉えて受光信
号のS/N比(信号雑音比)を向上した紙葉類の識別装
置の検知原理図を示し、これは光源141からの照明光
線142を、紙葉類143の予め設定した検出エリア1
44に向けて照射し、この検出エリア144からの正反
射光線145を受光せず、この正反射光線145の入射
成分を受光しない角度位置に受光レンズ146を配設し
て、マイクロ文字や模様等の有無によって変化する拡散
反射光線147のみを受光させ、大きな光量の正反射成
分を除去するため、この受光信号のS/N比を向上でき
る。
【0040】図15はPD等の受光素子151と受光レ
ンズ152をケース153の内部空間154に結像対応
する位置関係に配設して結像距離を固定した場合を示
し、この場合は検出対象位置155に紙葉類156が導
かれたとき、正確に位置決めして結像するため安定した
読取りができ、像ボケによる受光信号のS/N比の劣化
を抑制できる。
【0041】図16は受光素子161と受光レンズ16
2を内部に備えたケース163の検出対象位置164
に、透明の遮蔽部材165を配設して内部空間166を
閉鎖した場合を示し、この場合は外部からの塵埃の進入
を阻止できるため、光学検知系に適した構造となる。
【0042】図17は受光素子171と受光レンズ17
2を内部に備えたケース173の検出対象位置174に
搬送ローラ175,175を対設して、ここに導かれた
流通紙幣等の紙葉類176の皺を伸ばしながら搬送する
ように構成している。これにより、紙葉類176は平面
的に伸ばされた状態で光学検知されるため、結像距離が
常に正確となり、より一層安定した光学検知ができる。
【0043】図18は光源に大きな光量が得られるラン
プ照明を用いた紙葉類の識別装置181を示し、これは
光源となるランプ182のランプ照明光線183を、紙
葉類184の予め設定された検出エリア185に向けて
照射し、この検出エリア185からの反射光線186を
受光レンズ187を介してPDアレー188が受光する
ように結像させて配置し、この場合も検出エリア185
の受光量変化をPDアレー188が捉えることにより、
紙葉類184の紙面に印刷されたパターン印刷の有無を
検出する。このように、レーザ照明に限らず、ランプ照
明を用いても適用することができる。
【0044】上述のように、周期性を有するパターン印
刷の中から一周期分のパターンを捉えるだけで、パター
ン印刷の有無を識別できるため、簡単な構成の結像光学
系を適用することができる。また、パターン印刷の検出
エリアでありさえすれば、その検出位置に拘らず同じ受
光信号を得ることができ、検出エリアの位置合わせ精度
を緩く設定できる。
【0045】また、検出エリアをパターン印刷の一周期
分に小さく特定できることから結像光学系の受光レンズ
を通過する反射光線の軸外角度が小さくなり、収差の影
響が少なくなる。この結果、高価な低収差複合レンズに
代えて安価な単レンズを適用しても像ボケなく受光可能
であり、また検出エリアを小さく特定した場合は、受光
素子の数も少なくて済み、低コスト化を図ることができ
る。
【0046】さらに、細かなパターン印刷の高速移動検
出時であっても、細かな模様や文字等の微小な線幅のパ
ターン印刷の受光量変化を、そのパルス幅出力、パルス
間隔出力で捉えて受光時間を長く正確に検出できるた
め、高速応答が可能で、皺や折れを有する流通紙幣であ
っても、正確に識別することができる。
【0047】また、受光素子に位置検出素子を用い、こ
の受光した検出パターンの重心位置変化を捉えて紙葉類
のパターン印刷の有無を識別することもでき、さらにパ
ターン印刷の周期方向の1受光領域長さと、パターン印
刷の周期方向の1要素長さとを対応させることにより、
検出時に仮に半文字分が位置ズレしても、正確に読取っ
てパターン印刷の有無を識別することができる。
【0048】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の光源は、実施例のLD12、ラン
プ182に対応し、以下同様に、パターン印刷の一周期
分は、検出エリア16,32,41,133,144,
185に対応し、受光素子は、PD82およびPDアレ
ー19,188と、PSD111,121およびPSD
アレー123に対応し、1受光領域長さは、個々の検出
エリアの周期方向の長さ43に対応し、パターン印刷の
周期方向の1要素長さは、文字44,81,112,1
24,131に対応し、パルス幅出力は、線幅に対応す
るパルス幅ta,tbに対応し、パルス間隔出力は、線
幅に対応するパルス間隔tに対応し、パターン印刷識別
手段は、CPU21に対応するも、この発明は、上述の
実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のレーザ照明を用いた紙葉類の識別装
置の検知原理図。
【図2】この発明の紙葉類の識別装置の制御回路ブロッ
ク図。
【図3】この発明の紙葉類の検出エリアの周辺を拡大し
て示す説明図。
【図4】この発明の一周期分の検出エリアの検知状態を
示す検知説明図。
【図5】図4の1文字毎の受光量信号の変化状態を示す
検知説明図。
【図6】この発明の半文字分位置ズレした場合の検知状
態を示す検知説明図。
【図7】図6の1文字の受光量信号の変化状態を示す検
知説明図。
【図8】この発明のパルス幅出力によるマイクロ文字の
読取り例を示す検知説明図。
【図9】この発明のパルス幅出力によるマイクロ文字の
読取り例を示す出力波形図。
【図10】この発明のパルス間隔出力によるマイクロ文
字の読取り例を示す出力波形図。
【図11】この発明のPSDによるマイクロ文字の読取
り例を示す検知説明図。
【図12】この発明のPSDアレーによるパターン印刷
の読取り例を示す検知説明図。
【図13】この発明のPDの数を減らした検知構成例を
示す検知説明図。
【図14】この発明の拡散反射光線を利用した紙葉類の
識別装置の検知原理図。
【図15】この発明の結像距離を固定した紙葉類の識別
装置の検知原理図。
【図16】この発明の結像距離を固定した密封形の紙葉
類の識別装置の検知原理図。
【図17】この発明の紙葉類の皺伸ばし機能を備えた紙
葉類の識別装置の検知原理図。
【図18】この発明の他の実施例のランプ照明を用いた
紙葉類の識別装置の検知原理図。
【符号の説明】
11,181…紙葉類の識別装置 12…LD(レーザダイオード) 15,31,143,156,176,184…紙葉類 16,32,44,133,144,185…検出エリ
ア 17,186…反射光線 19,188…PDアレー(多素子フォトダイオード) 33,42,122,132…パターン印刷 43…個々の検出エリアの周期方向の長さ 44,81,112,124,131…文字 82…検出エリアのPD 111,121…PSD(位置検出素子) 123…PSDアレー 141…光 源 151,161,171…受光素子 182…ランプ ta,tb…パルス幅 t…パルス間隔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定周期の細かいパターン印刷を有する紙
    葉類に対し、この紙葉類の紙面に照射した光源からの反
    射光線を受光素子が読取って紙葉類を識別する紙葉類の
    識別装置であって、上記周期性を持つパターン印刷の一
    周期分を受光する受光素子と、上記紙葉類の読取り時
    に、紙葉類の読取り移動に伴って変化する受光素子の受
    光量変化から紙葉類のパターン印刷の有無を識別するパ
    ターン印刷識別手段を備えた紙葉類の識別装置。
  2. 【請求項2】一定周期の細かいパターン印刷を有する紙
    葉類に対し、この紙葉類の紙面に照射した光源からの反
    射光線を受光素子が読取って紙葉類を識別する紙葉類の
    識別装置であって、上記周期性を持つパターン印刷の一
    周期分を受光する受光素子と、上記紙葉類の読取り時
    に、紙葉類の読取り移動に伴って変化する受光素子の受
    光量変化のパルス幅出力に基づいて紙葉類のパターン印
    刷の有無を識別するパターン印刷識別手段を備えた紙葉
    類の識別装置。
  3. 【請求項3】一定周期の細かいパターン印刷を有する紙
    葉類に対し、この紙葉類の紙面に照射した光源からの反
    射光線を受光素子が読取って紙葉類を識別する紙葉類の
    識別装置であって、上記周期性を持つパターン印刷の一
    周期分を受光する受光素子と、上記紙葉類の読取り時
    に、紙葉類の読取り移動に伴って変化する受光素子の受
    光量変化のパルス間隔出力に基づいて紙葉類のパターン
    印刷の有無を識別するパターン印刷識別手段を備えた紙
    葉類の識別装置。
  4. 【請求項4】一定周期の細かいパターン印刷を有する紙
    葉類に対し、この紙葉類の紙面に照射した光源からの反
    射光線を受光素子が読取って紙葉類を識別する紙葉類の
    識別装置であって、上記紙葉類からの反射光線を受光す
    る受光素子を位置検出素子で構成し、この位置検出素子
    の移動に伴って変化する検出パターンの重心位置変化に
    基づいて紙葉類のパターン印刷の有無を識別するパター
    ン印刷識別手段を備えた紙葉類の識別装置。
  5. 【請求項5】一定周期の細かいパターン印刷を有する紙
    葉類に対し、この紙葉類の紙面に照射した光源からの反
    射光線を受光素子が読取って紙葉類を識別する紙葉類の
    識別装置であって、上記パターン印刷の周期方向の1受
    光領域長さと、パターン印刷の周期方向の1要素長さと
    を対応させることに基づいて紙葉類のパターン印刷の有
    無を識別するパターン印刷識別手段を備えた紙葉類の識
    別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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