JPH07210327A - ディスク装置用データベリファイ装置 - Google Patents

ディスク装置用データベリファイ装置

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JPH07210327A
JPH07210327A JP651894A JP651894A JPH07210327A JP H07210327 A JPH07210327 A JP H07210327A JP 651894 A JP651894 A JP 651894A JP 651894 A JP651894 A JP 651894A JP H07210327 A JPH07210327 A JP H07210327A
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disk device
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Application number
JP651894A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Ogawa
仁 小川
Yukari Katayama
ゆかり 片山
Motoyasu Tsunoda
元泰 角田
Akira Kojima
昭 小島
Yoshikatsu Fujii
義勝 藤井
Shoichi Miyazawa
章一 宮沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】誤ったエラー訂正を防ぎつつ、データベリファ
イ時に読み出したデータにエラーが発生しても、データ
の読み出しを止めないディスク装置用データベリファイ
装置を提供することにある。 【構成】バッファに一時的に保存してある、正しく書き
込まれたかをチェックするための基準となるデータと、
ディスクからの読み出しデータとを比較器105で比較
し、結果をラッチに104に保存する。また比較におい
て不一致があったときはその位置をCMPエラー位置保
存部118に保存する。一方、ディスクからのデータを
ECC処理部112で処理し、エラー訂正を行うための
エラー訂正パタン113とエラー位置114とを求め
る。比較器115と比較器109とで比較を行うことに
より、コンペアエラーの発生した位置とエラー訂正の対
象となった位置とをバイト単位およびビット単位で同じ
かどうかを調べる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク装置における
記録時のデータベリファイにおいて、エラーが発生した
ときの処理速度の低下防止に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ディスク装置は、SCSI
(Small Computer System In
terface)の様なインタフェースでホストコンピ
ュータと繋がれており、ホストコンピュータからのSC
SIプロトコルに従ったコマンドでディスク装置は、制
御されている。ところで、磁気ディスク装置に求められ
るユーザの要求としては、大容量化、小型化、低価格
化、高性能化があげられる。大容量化に関しては、これ
を実現するために、決められたサイズの媒体の中に、い
かに多くのデータを記録するかで各磁気ディスク装置メ
ーカはしのぎを削っている。このため、媒体上にデータ
が高密度記録されることになり、従来より読み出しデー
タにエラーが発生する頻度が高まってきた。従来の磁気
ディスク装置では、媒体から読み出したデータにエラー
訂正をしない場合のエラー率が10~9(/bit)程度
であったが、今後のディスク装置では、10~6(/bi
t)程度になり、光ディスク装置程度のエラー率となり
つつある。従来の設計思想は、磁気ディスク装置からの
読み出しエラーの発生頻度は低いから、エラーが発生し
た時はディスクからの読み出しを止めて、磁気ディスク
装置の処理回路でエラー訂正処理を行えば良いという考
えであった。しかし、今後の磁気ディスク装置では、従
来の装置よりデータ読み出しエラーが約1000倍多く
発生するため、従来の様なエラー発生頻度は低いから読
み出しを止めれば良いと言う設計思想は成り立たなくな
ってきた。そこで、媒体からのエラー発生を許容する設
計方針をとる必要がでてきた。このため、磁気ディスク
装置メーカでは、磁気ディスク装置のデータ読み出し時
にあるセクタでデータの読み出しエラーが検出されて
も、従来装置の様に次セクタ以降のデータの読み出しを
停止せずに、続けて次セクタを読み続ける方式を採用す
る装置が多くなってきた。そして、エラーが発生した当
該セクタのデータはホストコンピュータに転送せずに、
データバッファに蓄えておき、磁気ディスク装置に搭載
されているECC(Error Corection
Code)エラー処理部においてエラー訂正処理を行
い、上記データバッファの内容を訂正後にホストコンピ
ュータに転送する。これは、データ読み出し時のon
thefly誤り訂正方式と呼ばれている。これによ
り、on the fly誤り訂正方式でない場合必要
である、データエラー訂正終了後の当該セクタ以降のセ
クタを読み出すときの回転待ち時間を削減することがで
き、データエラー発生時に生じる大幅な転送速度劣化を
防ぐことができる。このon the fly誤り訂正
方式の一例として、特開平1−235423号公報など
に開示されているものがあげられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、デー
タ読み出し時にデータエラーが発生したときに、ディス
クからのデータ読み出しを止めない様に工夫すること
で、媒体欠陥を認めた磁気ディスク装置を実現してい
た。しかし、記録媒体からのデータの読み出しには、ホ
ストコンピュータからの読み出しコマンドを受けたとき
に、データを読み出してホストコンピュータに転送する
以外に、ホストコンピュータからの書き込みコマンドを
受けたときに、媒体に記録したデータがホストコンピュ
ータの要求したデータ通りに記録されているかどうか
(データベリファイと呼ぶ)を元のデータと比較して確
認するためのデータ読み出しがある。この比較を普通、
データコンペアと呼ぶ。比較の結果、不一致が発生する
と、従来はディスクからのデータ読み出しを止めてい
た。従来技術に係るディスク装置2131のデータコン
ペア時の標準的なデータの流れの様子を図9を用いて説
明する。ディスク装置2131とホストコンピュータ2
15が標準的なインターフェースであるSCSIで接続
されている場合を考える。まずホストコンピュータ21
5より記録直後にデータコンペアをする指示がディスク
装置2131にSCSIプロトコルに従って送られてく
る。ディスク装置2131に転送されて来たSCSIコ
マンドは、ディスク装置2131のデータ処理部206
1にあるSCSIコントロール部212で受け取られ、
CPUI/Fコントロール部208を経由してCPU2
091に送られ、SCSIコマンドの解釈が行われる。
データコンペアであることがわかると、CPU2091
は、ディスクの該当セクタのデータのコンペアを行う作
業を開始する。データコンペアは、ホストコンピュータ
215より転送されたデータとディスクから読み出され
たデータで行う。従って、ホストコンピュータ215よ
り転送されたデータは、SCSIコントロール部21
2、バッファコントロール部210を経由して、データ
バッファ211に蓄えられる。次に、ホストコンピュー
タ215より指示された該当セクタの読み出し作業を開
始する。すなわち、機構部216が該当セクタのデータ
読み出しをする様に、CPU2091からメカ制御部2
14に指示が行われる。なお、機構部216は媒体20
1、磁気ヘッド202、上記磁気ヘッドを駆動するため
のVCM(Voice Coil Motor)20
3、上記媒体を回転するためのスピンドルモータ204
から成る。メカ制御部204は、CPU2091の指示
に従い機構部216の制御を行い、磁気ヘッド202を
媒体の該当トラックに位置づける。これにより、該当セ
クタのデータ読み出しが行われ、R/W回路205でア
ナログ信号がNRZ(Non Returnto Ze
ro)信号に変換される。この信号がデータ処理部20
61のドライブI/Fコントロール部2071に取り込
まれる。次に、データバッファ211に保存されてい
る、ディスクから読み出されたデータとコンペアすべき
データが、バッファコントロール210を経由してドラ
イブI/Fコントロール部2071に取り込まれる。以
上により、ディスクから読み出されたデータとデータバ
ッファから読み出されたデータのコンペアが、ドライブ
I/Fコントロール部2071で行われる。従来の場
合、データコンペア時にコンペアエラーが発生すると、
エラーが発生したことをCPU2091に報告し、ディ
スクからのデータ読み出しを中止した。このように、媒
体欠陥を認めたディスク装置を設計方針としているにも
かかわらず、データベリファイ時にはこの方針が実行さ
れていないという問題があった。なお、特開平4−33
7569号公報に、光ディスク装置において、データベ
リファイ時にエラー訂正でエラーが訂正できれば、エラ
ーとしない技術が記載されている。しかし、この技術で
は、信頼度があまり高く要求されないということから、
上記のデータコンペアは行なわず、エラー訂正のみを行
っている。そのため、エラー訂正で誤りがあって、間違
ったエラー訂正をしても、それを発見して防ぐことがで
きなかった。本発明の目的は、誤ったエラー訂正を防ぎ
つつ、データベリファイ時に読み出したデータにエラー
が発生しても、正しいデータ訂正ができるときは、デー
タの読み出しを止めないディスク装置用データベリファ
イ装置およびデータ処理システムを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、記録媒体に記録すべき記録データと、当該記録デー
タを当該記録媒体から読みだした場合にエラーがあった
とき、読みだされた当該記録データを訂正するための訂
正データとを当該記録媒体に記録することおよび読み出
すことを行う記録読出手段を有するディスク装置に用い
られるディスク装置用データベリファイ装置において、
上記記録データの記録時に、当該記録データを一時的に
記憶する一時記憶手段と、上記記録読出手段が上記記録
データを上記記録媒体に記録し、記録直後、正しく記録
されたかを調べるために読み出した上記記録データと、
上記一時記憶手段に記憶された上記データとを比較する
比較手段と、読み出された上記記録データにエラーがあ
り、かつ当該エラーが訂正可能と判断されたときは、訂
正を行うエラー訂正手段と、上記比較の結果、不一致で
あっても、上記読み出された記録データの不一致が生じ
た位置と当該読み出された記録データのエラー訂正の対
象となった位置が同一のときは、エラー訂正手段で正し
く訂正されたと判断する制御部とを有することとしたも
のである。また、上記制御部は、上記訂正手段の機能を
抑止するかどうかの指示を受付け、当該指示に従って、
上記訂正手段の機能を抑止することとしたものである。
また、上記制御部は、不一致である時はただちに外部へ
不一致であることを知らせるか、不一致でありかつ上記
エラー訂正手段で正しく訂正できない場合に外部へ不一
致であることを知らせるかどうかの指示を受付け、当該
指示に従って不一致であることを知らせることとしたも
のである。また、上記比較の結果、不一致である場合、
上記読み出された記録データの不一致が生じた位置に関
する情報と不一致部分の記録データとを記憶するエラー
記憶手段を有し、上記制御部は、上記記憶している不一
致が発生した位置に関する情報と不一致部分の記録デー
タとを、外部からの出力指示により、出力することとし
たものである。また、上記比較の結果、不一致である場
合、上記読み出された記録データの不一致が生じた位置
に関する情報と不一致部分の記録データとを記憶するエ
ラー記憶手段を有し、上記制御部は、上記記憶している
不一致が発生した位置に関する情報と不一致部分の記録
データとにより、同一の位置で不一致が起きた回数が、
あらかじめ決められた回数を超えた場合、上記記録媒体
上の当該位置を不良とし、当該位置の代替領域として、
新たな記録領域を割り当てることとしたものである。ま
た、ディスク装置と、当該ディスク装置を使用する情報
処理装置とを有するデータ処理システムにおいて、上記
ディスク装置は、記録媒体に記録すべき記録データと、
当該記録データを当該記録媒体から読みだした場合にエ
ラーがあったとき、読みだされた当該記録データを訂正
するための訂正データとを当該記録媒体に記録すること
および読み出すことを行う記録読出手段と、上記記録デ
ータの記録時に、当該記録データを一時的に記憶する一
時記憶手段と、上記記録読出手段が上記記録データを上
記記録媒体に記録し、記録直後、正しく記録されたかを
調べるために読み出した上記記録データと、上記一時記
憶手段に記憶された上記データとを比較する比較手段
と、上記比較の結果、不一致があった場合、不一致部分
の記録データと訂正データとを出力する出力手段とを有
し、上記情報処理装置は、上記不一致部分の記録データ
にあるエラーが訂正可能と判断したときは、訂正を行う
エラー訂正手段と、上記比較の結果、不一致があって
も、上記読み出された記録データの不一致が生じた位置
と当該読み出された記録データのエラー訂正の対象とな
った位置が同一のときは、エラー訂正手段で正しく訂正
されたと判断する制御部とを有することとしたものであ
る。
【0005】
【作用】本発明は、比較結果に不一致が発生したとき、
不一致が発生した位置とエラー訂正手段の訂正の対象と
なった位置との比較を行う。もし、エラー訂正手段で正
しく訂正ができるときは、不一致が発生しなかったこと
にする。この結果、データベリファイ時における媒体欠
陥を認めたディスク装置が実現できる。さらに、データ
読み出しを中断しないので、処理が継続できる。これに
より、on the fly データベリファイ処理が
可能となる。また、データの信頼度を重視するユーザ
は、ディスク装置の不具合をできるだけ検出したいと考
えている。従って、データベリファイ処理をエラー訂正
手段で隠すのを嫌がるユーザもありうる。従って、従来
のデータコンペアのみを行う方式と本発明に係る訂正も
行うデータコンペア方式のどちらかをユーザが選べる。
また、不一致が発生した時に、不一致が発生したと外部
(例えば、ホストコンピュータ)に報告するか、また
は、エラー訂正手段の結果と比較結果とを比較した結
果、正しく訂正されなかったと判断したとき、外部に報
告するかを選択できるようにすることで、ユーザが、比
較結果が不一致であることをどういう場合に知るかを選
べる。また、不一致が発生した時、エラーが発生した位
置とエラーデータとを蓄積し、エラー発生位置を以後、
特定できる様にする。そして、この情報をホストコンピ
ュータの要求に応じて転送できるようにする。また、蓄
積された情報を利用してエラーが発生した回数を算出
し、ある規定値以上になった場合は該当箇所を不良とし
て交代領域を割り当てる。また、エラーが発生した情報
を利用して媒体のエラーの発生傾向の分析を行い、今後
のエラー訂正手段の方式を検討する等に利用することも
できる。また、データベリファイ装置をディスク装置に
搭載した場合について、以上では説明したが、この装置
は、ホストコンピュータとディスク装置から構成されて
いるシステムのどこにあっても良いので、ホストコンピ
ュータ内に設ける、コントローラ内に設ける、ホストコ
ンピュータとコントローラに分散して設ける、上記コン
トローラとディスク装置に分散して設ける、のいずれで
も良い。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を磁気ディスク装置
に適用した場合について、図を用いて説明する。図2に
示す本発明に係るデータ処理システムは、ホストコンピ
ュータ215と、ディスク装置213とを有する、ディ
スク装置213は、CPU209と、データ処理部20
6と、眼か制御部214と、R/W回路205と、デー
タバッファ211と、機構部216とを有する。データ
処理部206は、CPUI/Fコントロール部208
と、SCSIコントロール部212と、ドライブI/F
コントロール部207と、バッファコントロール部21
0と、ECC処理部112とを有する。本発明に係るデ
ィスク装置用データベリファイ装置は、図2に示すドラ
イブI/Fコントロール部207とECC処理部112
とから構成される。機構部216は、媒体201と、磁
気ヘッド202と、VCM(Voice Coil M
otor)203と、スピンドルモータ204とを有す
る。ディスク装置213のデータベリファイ時の標準的
なデータの流れの様子を図2を用いて説明する。ディス
ク装置213とホストコンピュータ215が標準的なイ
ンターフェースであるSCSIで接続されている場合を
考える。まずホストコンピュータ215よりデータコン
ペアをする指示がディスク装置213にSCSIプロト
コルに従って送られてくる。ディスク装置213に転送
されて来たSCSIコマンドは、ディスク装置213の
データ処理部206にあるSCSIコントロール部21
2で受け取られ、CPUI/Fコントロール部208を
経由してCPU209に送られ、SCSIコマンド解釈
が行われる。データコンペアを指示するコマンドである
ことがわかると、CPU209は、ドライブの該当セク
タのデータのコンペアを行う作業を開始する。データコ
ンペアは、ホストコンピュータ215より転送されたデ
ータとディスクから読み出されたデータで行う。従っ
て、ホストコンピュータ215より転送されたデータ
は、SCSIコントロール部212、バッファコントロ
ール部210を経由して、データバッファ211に蓄え
られる。次に、ホストコンピュータ215より指示され
た該当セクタの読み出し作業を開始する。すなわち、機
構部216が該当セクタのデータ読み出しをする様に、
CPU209からメカ制御部214に指示が行われる。
なお、機構部は媒体201、磁気ヘッド202、上記磁
気ヘッドを駆動するためのVCM(Voice Coi
l Motor)203、上記媒体を回転するためのス
ピンドルモータ204から成る。メカ制御部204は、
CPU209の指示に従い機構部216の制御を行い、
磁気ヘッド202を媒体の該当トラックに位置づける。
これにより、該当セクタのデータ読み出しが行われ、R
/W回路205でアナログ信号がNRZ(Non Re
turn to Zero)信号に変換される。この信
号がデータ処理部206のドライブI/Fコントロール
部207に取り込まれる。次に、データバッファ211
に保存されている、ディスクから読みだされたデータと
コンペアすべきデータが、バッファコントロール210
を経由してドライブI/Fコントロール部207に取り
込まれる。以上により、ディスクから読み出されたデー
タとデータバッファから読み出されたデータのコンペア
が、ドライブI/Fコントロール部207で行われる。
図1は、読み出しデータのベリファイチェックに係る
部分のブロック図である。上述のように、バッファから
比較のために読み出されたデータは、バッファバス線1
01を経由して、一度データ記憶部103のラッチ10
4に記憶される。一方、ディスクから読み出されたデー
タは、ドライブバス線102を経由して、一度データ記
憶部103のラッチ104に記憶される。データ記憶部
103にバッファとディスクからの比較すべきデータが
用意されると、比較器105で、データが同じかどうか
のチェックを行う。具体的には、各ビットのEOR(排
他的論理和)をとれば良い。ここで、不一致の場合、デ
ータコンペアエラーをCPU209に知らせるために、
CMPER0(106)をアクティブにする。さらに、
比較結果であるコンペアエラーパタン(以後CMPエラ
ーパタンと呼ぶ)をCMPエラーパタン保存部108の
ラッチ104に記憶する。ラッチ104は、8ビットの
容量のものを4個用意する。8ビット単位にしたのは、
データが8ビット単位で、ディスクから送られてくるか
らである。4個のラッチ104に記憶するために、バス
の切り換え器であるマルチプレックス107(以後MP
Xと呼ぶ)を設けた。ここで、エラーの発生したデータ
を含めて4ByteをCMPエラーパタン保存部108
に保存することとしたのは、今回想定しているECC処
理部112のエラー訂正能力は、1シンボル16bit
で、2連続シンボルエラーまでの訂正が1セクタ当たり
1箇所可能のものを想定しているからである。連続した
セクタでの2連続シンボルエラーはECC処理部112
の処理能力を超えているため、その時は、訂正不能とす
る。ECC処理部112の処理能力がもっと大きい例に
ついては、後述する。このように、on the fl
yベリファイエラー訂正方式を実現するために、ECC
処理部112のデータ管理単位である1シンボルの大き
さ(=16bit)に合わせて、ラッチを行う必要があ
り、MPX107が存在する。むろん、ECC処理部1
12の1セクタ当たりの訂正能力に合わせて、CMPエ
ラーパタン保存部108の記憶Byte数を増やすのは
問題ない。例えば、インタリーブ方式などを採用してい
れば、1セクタ当たり数シンボルのバーストエラーを複
数個訂正可能なため、訂正可能なシンボル数に応じたラ
ッチをCMPエラーパタン保存部108に設けることに
なる。さらに、ディスクから読み出されたデータから作
られるbyteクロック116は、バイトカウンタ11
7に入力され、現在のディスクから読み出されたドライ
ブバス線102を経由してきたデータが該当セクタの先
頭から何バイト目であるかを示す。ここで、もし、デー
タベリファイ時のデータコンペアエラーが比較器105
で発生すると、その時のバイトカウンタ117の値がC
MPエラー位置保存部108に保存される。さて、ドラ
イブバス線102を経由して読み出されたデータはEC
C処理部112でも取り込まれ、ここで読み出しデータ
にエラーが無いかチェックする。もし、読み出しデータ
にエラーが存在した場合、ECC訂正部112において
訂正可能かどうか判断を行い、訂正可能ならば、読み出
しデータのエラー訂正を行うためのエラー訂正パタン1
13と該当のセクタの先頭からのバイト数を示すエラー
位置114とが作られる。エラー訂正パタン113は、
エラーのあるデータとの間で、EORを取ると正しい値
が得られるものであるが、これは同時に、エラーのあっ
た位置をビット単位で示すデータともなっている。これ
により、CMPエラーパタン保存部108に保存されて
いるデータとエラー訂正パタン113の比較(EORで
求める)を比較器109で行うことにより、ビット単位
でエラーの位置が一致するかどうかをチェックできる。
CMPエラー位置保存部108とエラー位置114の比
較(EORで求める)を比較器115で行うことによ
り、バイト単位でエラーの位置が一致するかどうかをチ
ェックする。もし、どちらかに不一致が存在すれば、E
CC訂正によっても修正不可能な読み出しデータであっ
たことになり、ベリファイエラー訂正が失敗したことを
CPU209に知らせるために、OR回路110を経由
してCMPER1(111)をアクティブにする。以上
により、今日の媒体のエラーが発生することが前提とし
た磁気ディスク装置213で、データベリファイ時にお
いてデータコンペアエラーが発生しても、ECC処理部
113において訂正することが可能ならば、コンペアエ
ラーで停止しない磁気ディスク装置213が実現でき
る。この技術は、磁気ディスク装置に限らず他の光ディ
スク装置等のディスク装置にも適用できるので、データ
ベリファイ時にデータコンペアエラーが発生しても、E
CC処理部で訂正可能ならば、コンペアエラーとしない
ディスク装置が実現できる。これにより、データベリフ
ァイ時にも、媒体欠陥を認めたディスク装置を実現する
ことができる。さらに、本実施例では、コンペアエラー
パタンやコンペアエラー位置を保存する手段を設けるこ
とで、最低限のハードウェア構成でベリファイ時にコン
ペアエラーが発生したときに、このコンペアエラーがE
CC処理部による訂正が可能なもであるかどうかのチェ
ックを実現した。すなわち、比較器115での比較を行
わないで訂正可能として扱うと、訂正可能でないものも
訂正可能としてしまうことになる。これについて、図8
を用いてくわしく説明する。図8に、ECCチェック結
果とデータコンペア結果による処理内容の分類を示す。
元々、ECCチェック結果(正常、エラーがあるが訂正
可能、エラーがあり訂正不可能の2通りの場合がある)
とデータコンペア結果(コンペアエラー有り、コンペア
エラー無しの2通りの場合がある)は独立のため、全て
の組合せについて、処理内容を考える必要がある。以
下、それぞれの場合についてディスク装置の処理内容に
ついて説明する。
【0007】(1) コンペアエラーが無くて、かつE
CCエラーも無い場合 どちらも正常のため、データベリファイは正常として良
い。
【0008】(2) コンペアエラーは無いが、ECC
エラーはある。ただし、ECCエラー訂正は可能と判断
した場合 ECCエラー発生箇所が、コンペアの対象となる領域
(エラー訂正のためのデータではなく、記録すべきデー
タ)外ならば、データベリファイは正常として良い。も
し、ECCエラー発生箇所が、データコンペアの対象内
ならば、矛盾しているので、ホスト等がドライブに指定
した規定回数まで再チェックを行い、それでも正常と判
断できないならば、データベリファイエラー発生とす
る。(2)の場合は、コンペアエラーパタンやコンペア
エラー位置を保存する手段を設けることは必要ない。
【0009】(3) コンペアエラーは無いが、ECC
エラーはある。ただし、ECCエラー訂正は不可能と判
断した場合 ECCエラーが訂正不能なほど大きなものなので、例え
データコンペアの対象外のECC領域、CRC領域、L
RC領域等にECCエラーが発生しているとしても、該
当セクタは不良とした方が良いかもしれない。そこで、
ホスト等がドライブに指定した規定回数までヘッドの微
妙な位置決めを変更したり、回路のマージンを変更した
りして、媒体からデータを読み出す努力をすることで、
再チェックを行い、それでも正常と判断できないなら
ば、データベリファイエラー発生とする。(3)の場合
は、コンペアエラーパタンやコンペアエラー位置を保存
する手段を設けることは必要ない。
【0010】(4) コンペアエラーは有るが、ECC
エラーは無いの場合 ホストが故意にコンペア対象のディスク装置のバッファ
データを破壊したか、α線等でコンペア対象のディスク
装置のバッファデータを破壊したか、ECCが誤検出し
てエラーを見逃した等が考えられる。従って、ホスト等
がドライブに指定した規定回数まで再チェックを行い、
それでも正常と判断できないならば、データベリファイ
エラー発生とする。(4)の場合は、コンペアエラーパ
タンやコンペアエラー位置を保存する手段を設けること
は必要ない。
【0011】(5) コンペアエラーが有り、かつEC
Cエラーも有る。ただし、ECCエラー訂正は可能と判
断した場合 ECC訂正を行うと、コンペアエラーが無くなるのであ
れば、コンペア結果は正常として良い。もしECC訂正
箇所がコンペアエラー発生箇所と違うとか、発生箇所は
一致するが、訂正値を使用してもコンペアエラーが直ら
ないならば、結果が矛盾する。従って、ホスト等がドラ
イブに指定した規定回数まで再チェックを行い、それで
も正常と判断できないならば、データベリファイエラー
発生とする。(5)の場合は、コンペアエラーパタンや
コンペアエラー位置を保存する手段を設けることが必要
である。
【0012】(6) コンペアエラーが有り、かつEC
Cエラーもある。そして、ECCエラー訂正は不可能と
判断した場合 これは、コンペア対象のユーザデータを保存する領域に
ECC訂正不能な大きなバーストエラーが存在すると考
えられる。該当セクタは不良とした方が良いかもしれな
い。そこで、ホスト等がドライブに指定した規定回数ま
で、ヘッドの微妙な位置決めを変更したり、回路のマー
ジンを変更したりして、媒体からデータを読み出す努力
をすることで、再チェックを行い、それでも正常と判断
できないならば、データベリファイエラー発生とする。
もちろん、ユーザのデータの信頼度要求に応じて、EC
C訂正不可能がでたらすぐに、交代セクタ処理を行う等
をしてもよい。(6)の場合は、コンペアエラーパタン
やコンペアエラー位置を保存する手段を設けることは必
要ない。上記(5)により、コンペアエラーが発生した
時は、CMPエラーパタン保存部104やコンペアエラ
ー位置保存部108を設けて、ECC処理部の演算結果
と比較する必要があることがわかる。本実施例は、比較
結果やエラー場所を保存する手段等を新たに設けている
だけなので、最低限のハードウェア構成でベリファイ時
のコンペアエラー対策をしている。このため、低価格化
に貢献するが、上記のように比較結果やエラー場所を保
存する手段を新たに設けずに、ディスクから読み出した
データをすべて、従来からあるデータバッファに保存す
る、または、コンペアエラーを起こした部分をデータバ
ッファに保存することとしてもよい。要するに、ディス
クより読み出したデータをECC処理部が訂正したとき
に、正しい訂正が可能かどうかが判断できる様に読み出
しデータの保存手段が用意されていれば、どの様な実現
方法でもよい。また、ECC処理部を利用したデータコ
ンペアエラーを隠す方法より、ユーザが従来の単純なデ
ータコンペアの方法を求める場合もあるので、選択でき
る機能を設けてもよい。また、コンペアエラー発生の通
知を外部にするタイミングを、データコンペアエラー発
生時か、ECC処理部では、訂正不可能な場合かをユー
ザが選択できるようにしてもよい。図1では、連続した
セクタには、データコンペアエラーは発生しないとし
て、ECC処理部は、1つしか有しないが、以下では、
連続したセクタにデータコンペアエラーが発生する場合
について述べる。図3は、このような場合の例であり、
連続したセクタのデータベリファイ時のタイミングを示
した図である。図3では、悪い条件のときに、ディスク
からの読み出しを止めないでベリファイ動作を継続する
ために、最低どれだけの機能が必要かを示す。条件とし
ては、連続したセクタのデータベリファイを行う場合
で、すべてのセクタにデータコンペアエラーが発生する
バーストエラーがあり、かつ、ECC処理部による訂正
が可能な場合を想定している。また、図3に対応したE
CC処理部は、後述の図4に示すが、このECC処理部
は、ECC処理回路を2つ有するとする。1つのECC
処理回路の最大演算時間は、1セクタの半分の通過時間
である方式を想定している。また、ECC演算終了後、
保存されているバーストエラーパタンとECC演算結果
の比較による正しい訂正が可能かどうかの判断は、残り
1/2セクタ以内に十分終了すると仮定している。ま
た、このディスク装置は、各セクタの前に、磁気ヘッド
をトラックへ追従させるための位置情報が付加されてい
るデータ面サーボを方式を採用している。もちろん、本
発明のデータベリファイ方式では、どの様な位置決め方
式を採用していてもよい。この様な条件の場合のデータ
ベリファイ時の動作タイミングについて、以下説明す
る。まず、磁気ヘッド202は、セクタ番号nのセクタ
301のサーボ領域304に来ると、そこで、磁気ヘッ
ド202が目標のトラックに対してどのくらいずれてい
るかを知ることができ、微妙な磁気ヘッド202のずれ
を補正するためのメカ制御部214(図2に図示)から
の指示で、磁気ヘッド202の位置決めがおこなわれ
る。次に磁気ヘッド202は、DATA領域305に到
達すると、まず、このセクタのID番号を示すID部3
06のデータを読みとる。これにより、データベリファ
イの対象であるかどうかをCPU209(図2に図示)
が判断することができる。CPU209がベリファイ対
象セクタであることを判断すると、磁気ヘッド202
は、次に続くDATA部307のデータを読み出す。こ
の読み出されたデータは、R/W回路205(図2に図
示)によりNRZ(Non Return to Ze
ro)データに戻され、データベリファイを行うため
に、ドライブI/Fコントロール部207(図2に図
示)に取り込まれる。そして、ドライブI/Fコントロ
ール部に取り込まれたデータは、セクタ単位ごとに正し
いかどうかを判断するために、ECC処理部112(図
2に図示)に取り込まれ、チェックされる。従って、磁
気ヘッド202がデータ部を通過している間は、一方の
ECC処理回路(以下では、ECC処理回路1と呼ぶ)
はECCチェックを行っているため起動中となる。セク
タnにはバーストエラーが存在するため、データベリフ
ァイ時にコンペアエラーが発生し、内部のCMPエラー
パタン保存部401(後述の図4に図示)に保存され
る。DATA部307での読み出しが終了すると、何も
エラーがなければECC処理回路1は、起動状態が終了
する。今回の場合は、エラーが存在するため、ECC処
理回路1は、起動中の状態が継続する。また、エラー訂
正作業が開始するので、ECC処理回路1のエラー訂正
処理が起動する。今回、ECC処理回路の最大エラー訂
正時間は、1/2セクタ通過時間であるため、図3に示
す様に、次セクタ(セクタ番号n+1)の半分まで、E
CC処理回路1が起動中の状態であり、かつ、エラー訂
正中の状態となる。このECCエラー訂正演算の最中
に、磁気ヘッド202がセクタ番号n+1のセクタ30
2を通過する。このセクタも同様に磁気ヘッド202が
サーボ領域、DATA領域を通過してデータベリファイ
を行う。このセクタn+1もバーストエラーがあり、前
セクタであるセクタnでECCエラーが発生しているた
め、セクタn+1が通過中は、ECC処理回路1は使用
することはできない。このため、2つ目のECC処理回
路2を使用してECCチェックとECCエラー訂正を行
うことになる。さらに、磁気ヘッド202がセクタ番号
n+2のセクタ303を通過する。この時には、セクタ
nに対するECC処理回路1の処理が終了しているた
め、セクタn+2に対するECC処理部として使用する
ことができる。以上により、データベリファイ処理にお
けるデータコンペアエラー時でも、ディスクからの読み
出しを中断しない処理が可能となる。つまり、on t
he flyベリファイ処理を実現することができるよ
うになる。よって、データベリファイ時でも、コンペア
エラー発生によるドライブ読み出し中断で、ベリファイ
作業処理時間が大幅に増大することを防ぐことができ
る。なお、1つのECC処理回路の演算時間が1/2セ
クタ以上、さらに保存されているコンペアエラーパタン
とECC処理部の演算結果の比較が1/2セクタ以上か
かる様な構成では、それに見合ったECC処理部を複数
個用意する必要がある。図4は、on the fly
ベリファイ処理を実現するための読み出しデータの、ベ
リファイチェック部分の回路ブロック図である。基本動
作は、図1で説明したことと同様である。図4では、図
3で説明した条件に対応した回路構成となっている。基
本的には、CMPエラーパタン保存部401,402を
設け、さらに、ECC処理部112には、エラー訂正パ
タン1(113)、エラー位置1(114)、エラー訂
正パタン2(405)、エラー位置2(406)、CM
Pエラー位置1(118)、CMPエラー位置2(41
0)と各2個分設けたものである。そして、図3で説明
した様な動作手順に従って、どちらを使用するかを選択
するためのマルチプレクサ、MPX403、404、4
07、408、409,411を設けたものである。こ
れにより、データコンペアエラーが発生しても、各部が
2個分用意されているので、ディスクからの読み出し動
作を中断しないon the flyベリファイ処理を
継続することができる。よって、データベリファイ時で
も、コンペアエラー発生によるドライブ読み出し中断
で、ベリファイ作業処理時間が大幅に増大することを防
ぐことができる。また、ECC処理部の演算時間が1/
2セクタ以上、さらに保存されているコンペアエラーパ
タンとECC処理部の演算結果の比較が1/2セクタ以
上かかる様な構成では、それに見合ったECC処理部を
複数個用意する必要があるのは、上述の通りである。図
5は、データベリファイ時のCMPエラー蓄積部分の構
成を示した図である。ここで、以前説明した番号と同一
の番号がついているものは、働きが同じものを示す。本
例では、データベリファイ時にデータコンペアエラーが
発生すると、読み出しデータチェック部501にある、
CMPエラー保存部401、ECC処理部112に必要
なデータが保存される。さらに、コンペアエラーが発生
したセクタ番号を保存するための、セクタ保存部502
を用意する。ここには、セクタの番号を示すセクタID
503が保存される。これらの、コンペアエラー発生時
のデータを蓄積するための、CMPエラー蓄積部504
を用意する。ここに、コンペアエラーが発生したセクタ
ID、CMPエラーパタン、CMPエラー位置を保存し
ておく。これにより、コンペアエラーが発生した位置を
特定することができる様になる。これから、あらかじめ
決めておいた規定回数を超えてコンペアエラーが発生し
たセクタが存在した場合は不良セクタにして交代セクタ
を割り当てることができる。さらに、ホストコンピュー
タ215からの要求に応じて、CMPエラー蓄積データ
を転送できる様にすることで、生の媒体エラーの発生傾
向を分析して、その傾向に向くエラー方式を検討する等
に利用することもできる。
【0013】以上のように、データベリファイ時に保存
したデータをCMPエラー蓄積部に蓄積することで、様
々な活用ができるディスク装置が実現できる。
【0014】なお、CMPエラー蓄積部は、データバッ
ファを利用する、記録媒体上に記憶する、FLASHメ
モリに記憶する等、いすれでもよい。すなわち、データ
ベリファイ時に利用したCMPエラー情報を蓄積できる
手段が用意できればよい。
【0015】図6は、データベリファイ時のCMPエラ
ー保存部の必要性を図8とは別の例を示して説明した図
である。ホストコンピュータ215よりディスク装置制
御回路601を経由してディスクに書き込まれたデータ
をチェックする場合を想定する。まず、スピンドルモー
タ204で回転されている媒体201に、VCM203
により位置決めされた磁気ヘッド202が、ホストコン
ピュータ215から指示されたDATA1を記録する。
次に、ホストコンピュータ215は、ディスク装置のデ
ータベリファイ能力を調べるためにDATA1と僅かに
異なるDATA3と媒体に記録したDATA1とを比較
させる。この時の僅かな違いは、ECC処理部で訂正で
きる能力範囲内とする。このデータベリファイ作業の
時、ディスクからの読み出しデータにECCエラーが発
生し、DATA2となった場合を考える。この時、読み
出しデータチェック部501に単にセクタ当りのコンペ
アエラーが発生した回数と、コンペアエラーの大きさが
どのくらいかのみをみて、ECCで訂正できる範囲内
で、かつ、ECC処理部での訂正演算で訂正可能なら
ば、ホストコンピュータ215へベリファイエラー発生
を通知しない構成を取ったディスク装置を考える。今、
DATA2とDATA3のベリファイ作業を行うと、ホ
ストコンピュータ215の故意によるデータ不一致箇所
により、コンペアエラー箇所が発見される。しかし、こ
れはECCで訂正できる範囲内なので、ディスク装置制
御回路のECC処理部で訂正可能かどうかを調べること
になる。そして、ディスクからの読み出しデータDAT
A2のECC部にECC訂正可能な読み出しエラーが乗
っていたとすると(エラー位置は、ECC部でなくても
良い)、ECC処理部は訂正演算を行い、訂正可能とい
う結果を出してくる。すると、ホストコンピュータ21
5は、ベリファイエラーという結果を期待しているの
に、CMPエラー保存部401を設けて、きちんとEC
C結果と位置も含めて比較して訂正可能かどうかを判断
しなかったため、ベリファイ結果が正常という結論がホ
ストコンピュータ215に報告されることになる。以上
より、コンペアエラーが発生した時は、CMPエラー保
存部401を設けて、ECC処理部の演算結果と比較す
る必要があることがわかる。
【0016】図7は、分離ヘッド搭載のディスク装置の
ヘッドの配置を示した図である。ホストコンピュータ2
15がベリファイ動作をおこなうということは、それだ
け、媒体の信頼性がないということを示している。しか
し、ベリファイ動作をディスク装置にさせるということ
は、従来のような、書き込みと読み出しヘッドが兼用の
場合、書き込みをしたあと、同じトラックをもう1度回
って読み出しを行うため、必ず、2回転かかり、ディス
ク装置の大幅な性能劣化をまねく。ところで、今日、磁
気ディスク装置のヘッドに書き込みヘッド701と読み
出し702を持った分離ヘッド703が作られる様にな
ってきた。これをディスク装置のベリファイ動作に利用
する場合、図に示すように、書き込みヘッド701と読
み出しヘッド702の順に並べることにより、書き込み
直後に、媒体からのデータ読みだし、ベリファイ動作が
可能になる。以上により、高密度記録によりベリファイ
動作が必須となる媒体エラー発生率の高いドライブ装置
でも、大幅な性能劣化をまねかないディスク装置が実現
できる。
【0017】なお、本発明に係るディスク装置用データ
ベリファイ装置は、図2のように、ハードディスク装置
に含まれる場合に限らず、フロッピディスク装置、光デ
ィスク装置等の周辺装置に含まれることとしても良い
し、また、ホストコンピュータとこれらの周辺装置との
間、もしくは、周辺装置を制御するためのホストコンピ
ュータ等の情報処理装置のコントローラ内に適用して
も、よい。つまり、ホストコンピュータから周辺装置ま
での、一連のデータ処理部分の中で、各システムに応じ
て最適な場所に本発明に係るディスク装置用データベリ
ファイ装置を配置すれば良い。そして、以下に説明する
機能を有する本発明に係るディスク装置用データベリフ
ァイ装置をLSIに盛り込んで、ディスク装置用データ
ベリファイ装置をLSI化してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディスク装置において、データベリファイ時に、コンペ
アエラー発生が発生した場合、エラー訂正手段の演算結
果で訂正可能かどうかを調べ、訂正できるときは、不一
致としないので、媒体欠陥を前提としたこれからのディ
スク装置に対応して信頼性を上げることができる。
【0019】また、前述のエラー訂正手段による訂正を
ユーザが使用するかどうかの機能を設けたことにより、
従来の単純なデータコンペア方式を選択することも可能
になる。
【0020】また、コンペアエラー発生報告を、従来の
ようなデータコンペアエラーが発生したときか、また
は、エラー訂正手段による訂正でも訂正不可のときかを
選択できる様にしたことで、ユーザが希望するタイミン
グでエラー報告ができる。
【0021】また、コンペアエラー保存手段とエラー訂
正手段を複数設けることにより、エラー訂正手段の処理
能力が不十分な場合でも、データベリファイ時のon
the fly処理が可能となり、データベリファイ時
のコンペアエラーによるディスクからのデータ読み出し
に中断が起きないようにできる。これにより、データベ
リファイ処理時間の大幅な増加を防ぐことができる。
【0022】また、コンペアエラー蓄積手段を設けたこ
とにより、データベリファイ時のコンペアエラー発生時
に保存したデータを蓄積できる様になる。これにより、
コンペアエラー発生箇所を特定できるようになり、交代
セクタ処理、媒体エラーの発生傾向の分析等が実現でき
る。
【0023】また、上記蓄積したデータのホストコンピ
ュータ転送機能を設けたことで、ホストコンピュータで
のデータ解析等に利用することも可能になる。
【0024】さらに、上述の様々な機能を有するデータ
ベリファイ装置をLSI化することで、簡単にディスク
装置に適用できる。
【0025】また、ホストコンピュータとディスク装置
を接続したシステムのホストコンピュータ側、または、
ホストコンピュータとディスク装置との間のコントロー
ラにデータベリファイ装置の機能を持たすことで、ドラ
イブ装置側の負担を低減することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク装置用データベリファイ
装置の回路ブロック図である。
【図2】ディスク装置におけるデータベリファイ時のデ
ータの流れを示す説明図である。
【図3】連続したセクタのデータをベリファイするとき
のタイミングを示した説明図である。
【図4】本発明に係るディスク装置用データベリファイ
装置の回路ブロック図である。
【図5】データベリファイ時のCMPエラー蓄積部分の
構成を示した説明図である。
【図6】本発明のデータベリファイ時のCMPエラー保
存部の必要性の説明図である。
【図7】分離ヘッド搭載のディスク装置のヘッドの配置
を示した説明図である。
【図8】本発明のデータベリファイ時のCMPエラー保
存部の必要性の説明図である。
【図9】従来技術に係る、ディスク装置におけるデータ
ベリファイ時のデータの流れを示す説明図である。
【符号の説明】 101…バッファバス線、102…ドライブバス線、1
06…CMPER0(コンペアエラー0)、108…C
MPエラーパタン、111…CMPER1(コンペアエ
ラー1)、112…ECC処理部、116…byteク
ロック、118…CMPエラー位置、201…媒体、2
02…磁気ヘッド、203…VCM(Voice Co
il Motor)、204…スピンドルモータ、20
5…R/W回路、206…データ処理部、209…CP
U、211…データバッファ、213…ディスク装置、
214…メカ制御部、215…ホストコンピュータ、3
01…セクタ、401…CMPエラーパタン保存部、5
01…読み出しデータチェック部分、502…セクタ保
存部、504…CMPエラー蓄積部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 元泰 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 小島 昭 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 藤井 義勝 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 宮沢 章一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体に記録すべき記録データと、当該
    記録データを当該記録媒体から読みだした場合にエラー
    があったとき、読みだされた当該記録データを訂正する
    ための訂正データとを当該記録媒体に記録することおよ
    び読み出すことを行う記録読出手段を有するディスク装
    置に用いられるディスク装置用データベリファイ装置に
    おいて、 上記記録データの記録時に、当該記録データを一時的に
    記憶する一時記憶手段と、 上記記録読出手段が上記記録データを上記記録媒体に記
    録し、記録直後、正しく記録されたかを調べるために読
    み出した上記記録データと、上記一時記憶手段に記憶さ
    れた上記データとを比較する比較手段と、 読み出された上記記録データにエラーがあり、かつ当該
    エラーが訂正可能と判断されたときは、訂正を行うエラ
    ー訂正手段と、 上記比較の結果、不一致であっても、上記読み出された
    記録データの不一致が生じた位置と当該読み出された記
    録データのエラー訂正の対象となった位置が同一のとき
    は、エラー訂正手段で正しく訂正されたと判断する制御
    部とを有することを特徴とするディスク装置用データベ
    リファイ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディスク装置用データベリ
    ファイ装置において、 上記制御部は、上記訂正手段の機能を抑止するかどうか
    の指示を受付け、当該指示に従って、上記訂正手段の機
    能を抑止することを特徴とするディスク装置用データベ
    リファイ装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のディスク装置用データベリ
    ファイ装置において、 上記制御部は、不一致である時はただちに外部へ不一致
    であることを知らせるか、不一致でありかつ上記エラー
    訂正手段で正しく訂正できない場合に外部へ不一致であ
    ることを知らせるかどうかの指示を受付け、当該指示に
    従って不一致であることを知らせることを特徴とするデ
    ィスク装置用データベリファイ装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載のディスク装置
    用データベリファイ装置において、 上記比較の結果、不一致である場合、上記読み出された
    記録データの不一致が生じた位置に関する情報と不一致
    部分の記録データとを記憶するエラー記憶手段を有し、 上記制御部は、上記記憶している不一致が発生した位置
    に関する情報と不一致部分の記録データとを、外部から
    の出力指示により、出力することを特徴とするディスク
    装置用データベリファイ装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2または3記載のディスク装置
    用データベリファイ装置において、 上記比較の結果、不一致である場合、上記読み出された
    記録データの不一致が生じた位置に関する情報と不一致
    部分の記録データとを記憶するエラー記憶手段を有し、 上記制御部は、上記記憶している不一致が発生した位置
    に関する情報と不一致部分の記録データとにより、同一
    の位置で不一致が起きた回数が、あらかじめ決められた
    回数を超えた場合、上記記録媒体上の当該位置を不良と
    し、当該位置の代替領域として、新たな記録領域を割り
    当てることを特徴とするディスク装置用データベリファ
    イ装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載のディスク装置用デ
    ータベリファイ装置において、 上記一時記憶手段は、上記エラー記憶手段の機能を有す
    ることを特徴とするディスク装置用データベリファイ装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1から6までのいずれかに記載のデ
    ィスク装置用データベリファイ装置において、 上記エラー訂正手段を複数有し、 上記一方のエラー訂正手段が訂正時に、上記他方のエラ
    ー訂正手段がエラー訂正を行うことを特徴とするディス
    ク装置用データベリファイ装置。
  8. 【請求項8】請求項1から7までのいずれかに記載のデ
    ィスク装置用データベリファイ装置において、 上記制御部は、上記読み出された記録データの不一致が
    生じた位置と当該読み出された記録データのエラー訂正
    の対象となった位置とが一致するかどうかについて、バ
    イト単位で位置を判断する手段と、バイト内の位置をビ
    ット単位で判断する手段とを有することを特徴とするデ
    ィスク装置用データベリファイ装置。
  9. 【請求項9】請求項1から8までのいずれかに記載のデ
    ィスク装置用データベリファイ装置において、 本データベリファイ装置は、一つの半導体集積回路で構
    成されていることを特徴とするディスク装置用データベ
    リファイ装置。
  10. 【請求項10】請求項1から9までのいずれかに記載の
    ディスク装置用データベリファイ装置を有するディスク
    装置において、 上記記録読出手段は、上記記録データの読み出しを行う
    読み出しヘッドと、記録を行う記録ヘッドとを別々に持
    つ分離型ヘッドを有し、 上記分離型ヘッドは、上記記録媒体上を記録ヘッド、読
    み出しヘッドの順で通過するように構成され、 上記記録媒体上に上記記録ヘッドで上記記録データの記
    録をした直後に、上記読み出しヘッドで当該記録データ
    を読み出すことを特徴とするディスク装置。
  11. 【請求項11】請求項1から9までのいずれかに記載の
    ディスク装置用データベリファイ装置を持つディスク装
    置と、当該ディスク装置を使用する情報処理装置とを有
    するデータ処理システムにおいて、 上記ディスク装置に記録された上記記録データを読み出
    したときに、上記比較の結果、不一致が発生しても上記
    エラー訂正手段で訂正できる場合は不一致としないこと
    を特徴とするデータ処理システム。
  12. 【請求項12】ディスク装置と、当該ディスク装置を使
    用する情報処理装置とを有するデータ処理システムにお
    いて、 上記ディスク装置は、 記録媒体に記録すべき記録データと、当該記録データを
    当該記録媒体から読みだした場合にエラーがあったと
    き、読みだされた当該記録データを訂正するための訂正
    データとを当該記録媒体に記録することおよび読み出す
    ことを行う記録読出手段と、 上記記録データの記録時に、当該記録データを一時的に
    記憶する一時記憶手段と、 上記記録読出手段が上記記録データを上記記録媒体に記
    録し、記録直後、正しく記録されたかを調べるために読
    み出した上記記録データと、上記一時記憶手段に記憶さ
    れた上記データとを比較する比較手段と、 上記比較の結果、不一致があった場合、不一致部分の記
    録データと訂正データとを出力する出力手段とを有し、 上記情報処理装置は、 上記不一致部分の記録データにあるエラーが訂正可能と
    判断したときは、訂正を行うエラー訂正手段と、 上記比較の結果、不一致があっても、上記読み出された
    記録データの不一致が生じた位置と当該読み出された記
    録データのエラー訂正の対象となった位置が同一のとき
    は、エラー訂正手段で正しく訂正されたと判断する制御
    部とを有することを特徴とするデータ処理システム。
  13. 【請求項13】ディスク装置と、上記ディスク装置を制
    御するコントローラと、上記コントローラに接続された
    情報処理装置とを有するデータ処理システムにおいて、 上記ディスク装置は、 記録媒体に記録すべき記録データと、当該記録データを
    当該記録媒体から読みだした場合にエラーがあったと
    き、読みだされた当該記録データを訂正するための訂正
    データとを当該記録媒体に記録することおよび読み出す
    ことを行う記録読出手段と、 上記記録データの記録時に、当該記録データを一時的に
    記憶する一時記憶手段と、 上記記録読出手段が上記記録データを上記記録媒体に記
    録し、記録直後、正しく記録されたかを調べるために読
    み出した上記記録データと、上記一時記憶手段に記憶さ
    れた上記データとを比較する比較手段と、 上記比較の結果、不一致があった場合、不一致部分の記
    録データと訂正データとを出力する出力手段とを有し、 上記コントローラは、 上記不一致部分の記録データにあるエラーが訂正可能と
    判断されたときは、訂正を行うエラー訂正手段と、 上記比較の結果、不一致があっても、上記読み出された
    記録データの不一致が生じた位置と当該読み出された記
    録データのエラー訂正の対象となった位置が同一のとき
    は、エラー訂正手段で正しく訂正されたと判断する制御
    部とを有することを特徴とするデータ処理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006221623A (ja) * 2005-02-07 2006-08-24 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 記憶装置における喪失した書き込みの検出および回復

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