JPH07208574A - 回転運動−直線往復運動変換装置及びこの装置を用いた油圧発生装置 - Google Patents

回転運動−直線往復運動変換装置及びこの装置を用いた油圧発生装置

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JPH07208574A
JPH07208574A JP1494794A JP1494794A JPH07208574A JP H07208574 A JPH07208574 A JP H07208574A JP 1494794 A JP1494794 A JP 1494794A JP 1494794 A JP1494794 A JP 1494794A JP H07208574 A JPH07208574 A JP H07208574A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 歯13,14が交互に配置され、同一の速度
で回転する第一及び第二欠歯歯車4,5を有する回転駆
動部2と、前記第一及び第二欠歯歯車4,5とかみ合う
歯車6,7と、この歯車6,7がそれぞれ独立的に係合
される螺旋溝9,10を相互反対方向に形成した螺旋軸
8とを有する直線運動部3とによって構成した回転運動
−直線往復運動変換装置、及び、前記螺旋軸8の軸端に
それぞれ設けたピストン25,26とシリンダ27,2
8とを備えた油圧発生装置。 【効果】 回転運動を連続的な直線往復運動に変換し、
また、油圧発生装置からの油圧の脈動を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転運動を直線往復運
動に、あるいは、直線往復運動を回転運動に転換するこ
とができる回転運動−直線往復運動変換装置と、この装
置を用いて脈動を最小化させることができる油圧発生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧発生装置は、スライダクラン
ク機構と相似機関であり、回転運動を直線運動に変換可
能な斜板式ポンプ,射出式ポンプなどのポンプと、油圧
タンク内のオイルをポンピングするシリンダ及びモータ
等のアクチュエータと、このアクチュエータを制御する
制御バルブと、その他補助的役割を果たす付属機器から
なっていた。かかる油圧発生装置は高圧で用いるため、
容積型ポンプが適しており、一般に、ベーン,ギア又は
プランジャ型が多く用いられていた。また、大容量ある
いは高粘度などの特殊な使用条件下にあっては、スクリ
ューポンプが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の油圧発生装置では、斜板式ポンプ,射出式ポンプが
スライダクランク機構と相似機関であったため、回転運
動を直線運動に変換する過程において、直線運動部の運
動変位と速度及び加速度がクランクの回転量θにしたが
う波状運動をするようになり、吐出油量及び圧力に脈動
現象が生じてしまうという問題があった。また、このよ
うな脈動現象は、油圧にばらつきを生じさせ、自動化シ
ステムにおいて、アクチュエータの動作までもばらつか
せてしまうという問題もあった。
【0004】なお、脈動現象は、油圧発生装置に蓄圧機
及びその他付属機器を設けることにより防止することが
できるが、このような構成にすると、これら蓄圧機等の
制御手段を別途設けなければならず、油圧発生装置の構
成が複雑化してしまうという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点にかんがみてなされ
たものであり、簡単な構成により脈動の発生を最小化す
ることができ、均一な油圧が得られる回転運動−定速直
線往復運動変換装置及びこの装置を用いた油圧発生装置
の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1の本発明の回転運動−直線往復運動変換装
置は、動力伝達の可能な部材が交互に配置されて同一の
速度で回転する一対の動力伝達要素4,5を有する回転
駆動部2と、前記動力伝達要素4、5と直接又は間接的
に連結し回転可能な動力伝達要素6,7と、この動力伝
達要素6,7がそれぞれ独立的に係合される螺旋溝9,
10を相互反対方向に形成した螺旋軸8とを有する直線
運動部3とからなり、前記螺旋軸8の直線運動を前記動
力伝達要素4,5の回転運動に、又は、動力伝達要素
4、5の回転運動を螺旋軸8の直線運動に変換するよう
にした構成としてある。
【0007】また、請求項2の本発明の回転運動−直線
往復運動変換装置は、前記動力伝達要素4,5を、所定
の部分にのみ前記部材としての歯を形成した第一欠歯歯
車と、この第一欠歯歯車の歯を形成していない部分と対
応する部分にのみ前記部材としての歯を形成した第二欠
歯歯車とによって構成し、また、前記動力伝達要素6,
7を、これら第一及び第二欠歯歯車とそれぞれかみ合う
二つの歯車によって構成してある。
【0008】さらに、請求項3の本発明の回転運動−直
線往復運動変換装置は、前記動力伝達要素4,5を、所
定の部分にのみ前記部材としての摩擦面を形成した第一
摩擦車と、この第一摩擦車の摩擦面を形成していない部
分と対応する部分にのみ前記部材としての摩擦面を形成
した第二摩擦車とによって構成し、また、前記動力伝達
要素6,7を、これら第一及び第二摩擦車とそれぞれ摩
擦伝動する二つの摩擦車によって構成してある。
【0009】請求項4の本発明の油圧発生装置は、シリ
ンダ27,28と、このシリンダ27,28内に位置
し、前記螺旋軸8の軸端にそれぞれ取り付けられたピス
トン25,26とを備え、前記螺旋軸8の直線往復運動
によってオイルを連続的にポンピングする構成としてあ
る。
【0010】
【作用】上記構成からなる本発明の回転運動−直線往復
運動変換装置によれば、回転駆動部側又は直線運動部側
からの動力は、動力伝達要素4,5,6,7により二カ
所から交互かつ連続的に直線運動部又は回転駆動部に伝
達される。例えば、回転駆動部側から回転力が加えられ
た場合、動力伝達要素4,5が同一速度で回転し、回転
力を交互かつ連続的に直線運動部に伝達する。これによ
り、直線運動部では、螺旋軸8が連続的に直線往復運動
する。
【0011】また、上記回転運動−直線往復運動変換装
置を用いた本発明の油圧発生装置によれば、螺旋軸8の
往復直線運動により、ピストン25,26がシリンダ2
7,28内で移動し、油圧タンク29,30内のオイル
をポンピングする。
【0012】
【実施例】以下、本発明の回転運動−直線往復運動変換
装置及びこの装置を用いた油圧発生装置の実施例につい
て、図面を参照しつつ説明する。まず、本発明の回転運
動−直線往復運動変換装置の実施例について説明する。
図1は本実施例に係る回転運動−直線往復運動変換装置
を示す斜視図である。本実施例の回転運動−直線往復運
動変換装置では、回転駆動部側の動力伝達要素を二つの
欠歯歯車によって構成し、また、直線運動部側の動力伝
達要素をこれら欠歯歯車にかみ合う二つの歯車によって
構成してある。
【0013】同図において、本回転運動−直線往復運動
変換装置は、主として、油圧モータなどの駆動手段1
と、この駆動手段1の駆動力により回転運動する回転駆
動部2と、この回転駆動部2の回転運動を直線運動に変
換する直線運動部3とによって構成されている。回転駆
動部2は、駆動手段1のシャフトに取り付けられた第一
及び第二欠歯歯車4,5からなり、各欠歯歯車4,5
は、その円周面の1/2に該当する部分にのみ歯13,
14が形成してある。また、第二欠歯歯車5は、第一欠
歯歯車4の歯13を形成していない部分と歯14が対応
するように前記シャフトに取り付けてある。
【0014】直線運動部3は、歯車6,7と螺旋軸8か
らなる。これら歯車6,7は、前記第一及び第二欠歯歯
車4,5とかみ合い、これら第一及び第二欠歯歯車4,
5の回転力を受けて回転する。また、歯車6,7の中心
部には、それぞれ貫通孔が設けてあり、これら貫通孔に
は、螺旋軸8を貫通させてある。このような螺旋軸8
は、歯車6,7の回転により、直線運動可能に結合され
ている。すなわち、螺旋軸8と直線運動可能とするた
め、本実施例では、螺旋軸8の一側に右回りの螺旋溝
9,他側に左回りの螺旋溝10を形成するとともに、歯
車6,7の貫通孔内側面に、これら螺旋溝9,10にそ
れぞれ係合する突起部11,12を形成した構成として
ある。
【0015】なお、回転駆動部2は、第一及び第二欠歯
歯車4,5に限らず、例えば、円周面の1/2に該当す
る部分に摩擦クラッチやゴムパッドを取り付けて摩擦面
を形成した摩擦車としてもよい。この場合、直線運動部
3では、歯車6,7の代わりに摩擦車を用いる。
【0016】このような構成により、第一及び第二欠歯
歯車4,5の歯13,14は、交互に歯車6,7とかみ
合い、これら第一及び第二欠歯歯車4,5の各回転力が
螺旋軸8に交互に伝達される。そして、螺旋軸8の螺旋
溝9,10を互いに相反する方向に形成したことによ
り、第一及び第二欠歯歯車4,5からの回転力を受けた
螺旋軸8は、長手方向両側に定速往復直線運動する。
【0017】ここで、螺旋軸8は歯車6,7の回転力を
直接受けることにより回転できるが、螺旋軸8が歯車
6,7とともに回転してしまうと、直線運動ができなく
なる。そこで、本実施例では、螺旋軸8の回転を抑制す
るためのガイドプレート15,16を螺旋軸8に固定す
るとともに、このガイドプレート15,16を直線運動
させるためのガイド17,18を設けた構成としてあ
る。これら、ガイドプレート15,16は、ガイド1
7,18に形成された案内溝19,20にガイドされつ
つ移動する。
【0018】なお、ガイドプレート15,16を用い
ず、螺旋軸8にキー溝を形成し、この螺旋軸8を保持し
ているフレーム23,24にキーを設け、このキーとキ
ー溝を係合させて螺旋軸8の回転を抑制することもでき
る。
【0019】また、ガイド17,18には、螺旋軸8の
直線運動とともに歯車6,7が移動してしまうのを抑制
するためのストッパ21,22が一体形成してある。さ
らに、歯車6,7の間には、歯車6が螺旋溝10に進入
しないよう、また、歯車7が螺旋溝9に進入しないよう
にするスペーサSが設けてある。
【0020】次に、上記構成からなる回転運動−直線往
復運動変換装置を用いた本発明の油圧発生装置の実施例
について、図面を参照しつつ説明する。まず、第一実施
例に係る油圧発生装置について説明する。図2は、本実
施例に係る油圧発生装置を示す斜視図である。また、図
3は、本油圧発生装置の第一及び第二欠歯歯車と歯車の
かみ合い状態を示す斜視図である。さらに、図4は、本
油圧発生装置の螺旋軸を示す斜視図である。
【0021】図2において、本油圧発生装置は、螺旋軸
8の両端にピストン25,26をそれぞれ取り付け、さ
らに、これらピストン25,26を収納するシリンダ2
7,28を図示しないフレームに固設した構成としてあ
る。このような構成により、ピストン25,26は、螺
旋軸8とともにシリンダ27,28内を直線運動する。
【0022】また、図5は、本油圧発生装置の油圧発生
作用を説明するためのものであり、同図(a)は構成
図、同図(b)は油圧発生タイミング線図である。図5
(a)において、シリンダ27,28は、チェックバル
ブ31,32を介して、それぞれ流体貯蔵タンク29,
30と連設されている。また、これらシリンダ27,2
8は一つの油圧ライン33によって連結されており、出
力ライン34に沿ってオイルを供給できる。また、油圧
ライン33とシリンダ27,28との間にもそれぞれチ
ェックバルブ35,36が設置してある。これらチェッ
クバルブ35,36は、シリンダ27,28から流出し
た油圧がシリンダ27,28内に逆流しないように、前
記チェックバルブ31,32と反対方向に設置されてい
る。
【0023】次に、上記構成からなる本油圧発生装置の
作用について説明する。駆動手段1が駆動すると、シャ
フトに設けられた第一及び第二欠歯歯車4,5が回転す
る。この第一及び第二欠歯歯車4,5は、円周面の1/
2に該当する部分にのみ歯が形成されているので、これ
ら第一及び第二欠歯歯車の回転力は、交互に歯車6,7
に伝達される。このように、歯車6,7には、交互に回
転力が伝達されるが、まず、歯車6に回転力が伝達され
た場合には、第一欠歯歯車4と反対方向に回転するよう
になるが、この歯車6は、ストッパ21により移動が拘
束されるので一定の位置で回転するようになる。この歯
車6の突起部11が係合する螺旋溝9を有する螺旋軸8
は、軸方向に移動するようになるが、螺旋溝9が時計方
向回りに形成されているので螺旋軸8は図中右側に移動
する。そして、第一欠歯歯車4と歯車6のかみ合いが解
除されると、次に、第二欠歯歯車5が歯車7とかみ合う
ようになり、歯車6の回転は中止され歯車7が回転し始
める。
【0024】歯車7が回転することにより、螺旋軸8が
移動するようになるが、歯車7の突起部12が係合する
螺旋溝10は、前記螺旋溝9と反対方向に形成されてい
るので、螺旋軸8は図中左側に移動するようになる。螺
旋軸8が、右側あるいは左側に移動するときガイドプレ
ート15,16が、ガイド17,18に形成された溝部
位に沿って水平移動することにより螺旋軸8の回転が防
止される。このように、螺旋軸8の右側あるいは左側へ
の移動は駆動手段1が作動する限り続けて繰り返される
ので、この螺旋軸8の先端部に固定されたピストン2
5,26は、シリンダ27,28内において定速直線往
復運動をするようになる。シリンダ27,28内のオイ
ルがポンピングされると、流体貯蔵タンク29,30内
のオイルは油圧ライン33を通じて圧送され、出力ライ
ン34に沿って必要な機器内に流れる。
【0025】このとき、図5(b)に示すように、右側
に位置するシリンダ27内にポンピングされるオイルの
タイミングと左側に位置するシリンダ28内にポンピン
グされるオイルのタイミングが、交互に連続するので、
出力ライン34を通じて流れ出すオイルの圧力はほとん
ど均一となり脈動現象が発生しなくなる。
【0026】ここで、回転駆動部が初めの1/2サイク
ルを進行する間に現れる流量方程式は、 Q1=ωp・ρ/2・A であり、回転駆動部の1回転当り1回往復運動である場
合、 2・Np/Nm=ρ/S であるので、回転駆動部の回転速度は、 ωp=ωm・Nm/2・Np となる。従って、 Q1=ωm・Nm/(2・Np)・ρ/2π・A になる。
【0027】ここで、ωpは歯車の回転速度、ρは螺旋
軸のピッチ、Aはピストンの面積、Npは歯車の歯数、
Nmは欠歯歯車の歯数、Sはピストンのポンプ行程、ω
mは回転駆動部の回転速度である。同様に、回転駆動部
が1/2サイクル進行する間の流量方程式は、 Q2=ωm・Nm/(2・Np)・ρ/2π・A になる。
【0028】ここで、出力ラインを通じる全流量は、 Qt=Q1+Q2 になり、その流量は図6のように現われる。
【0029】したがって、回転駆動部の回転速度は、駆
動手段の回転速度に比例するか同一であるので、駆動手
段の回転速度が−定すると出力流量は一定すると見られ
る。回転駆動部が1回転したときに一組のピストンポン
プが1往復運動する場合の流量方程式はQ1+Q2とな
る。そして、回転駆動部が1回転したときに一組のピス
トンポンプが2往復運動する場合、Np/Nm=1/4
になり、歯車は一組になり、分割数は四つになる。さら
に、回転駆動部が1回転したときに二組のピストンポン
プが1往復運動する装置を設計することもできるが、こ
れは一組のピストンポンプが1往復運動する場合と同一
であり、回転駆動部が1回転したときに二組のピストン
ポンプが1/2往復運動する場合にはNp/Nm=1/
2になる。このように、かかる方式で多数組のピストン
ポンプを設置することが可能となる。
【0030】次に、本発明の油圧発生装置の第二実施例
について、図7及び8を参照しつつ説明する。図7は、
本実施例に係る油圧発生装置を示す部分断面斜視図であ
る。また、図8は、本油圧発生装置に用いられる螺旋軸
の斜視図である。本実施例の油圧発生装置では、一組の
ピストンポンプが2往復運動する構成としてある。
【0031】図7において、第一及び第二欠歯歯車4,
5は、それぞれ円周面の二ケ所に等間隔に円周の1/4
に該当する歯を形成した構成としてある。また、図8に
おいて、螺旋軸8には、互いに反対方向に形成された螺
旋溝9,10が螺旋軸8の左端から右端まで交差した状
態で延長形成されている。さらに、第一及び第二欠歯歯
車4,5を密着させるとともに、歯車6,7を密着させ
てある。このような構成によれば、歯車6,7が左側か
ら右側に、あるいは、右側から左側に移動できる範囲を
大きくすることができ、さらに、歯車6,7の間にスペ
ーサーを設けなくてよいので、装置をコンパクトにする
ことができる。
【0032】次に、本発明の油圧発生装置の第三実施例
について図9を参照しつつ説明する。図9は、本実施例
に係る油圧発生装置を示す斜視図である。本実施例の油
圧発生装置は、二組のピストンポンプが2往復運動する
構成としてある。同図において、二本の螺旋軸80,8
1の各両側には、それぞれシリンダ27,28が設けら
れており、これらシリンダ27,28内において往復移
動するピストンは、螺旋軸80,81の両側端に設置さ
れている。このような構成によれば、前記実施例と同様
に作動し、さらに、四個のシリンダにおいて油圧が発生
するようになるので、油圧発生サイクルがさらに短くな
り油圧の脈動を最小化できるという効果を奏する。
【0033】次に、本発明の油圧発生装置の第四実施例
について、図10を参照しつつ説明する。図10は、本
実施例に係る油圧発生装置を示す斜視図である。本実施
例の油圧発生装置は、三組のピストンポンプを備えた構
成としてある。同図において、三本の螺旋軸8,8,8
の各両側には、シリンダ27,28がそれぞれ左右側に
設けられており、それぞれのシリンダ27,28が個別
にポンピング作用をするようになっている。このような
構成によれば、回転駆動部が1回転するとき少なくとも
6回以上のポンピング作用が可能となり、油圧の脈動を
さらに減少させることができる。
【0034】このような構成からなる本実施例の回転運
動−直線往復運動変換装置及びこの装置を用いた油圧発
生装置によれば、右側に位置するシリンダ27内でポン
ピングされるオイルのタイミングと、左側に位置するシ
リンダ28内でポンピングされるオイルのタイミングが
交互に連続するので、出力ライン34を通じて流れ出す
オイルの圧力は、ほとんど均一となり、脈動を最小化す
ることができる。
【0035】なお、本発明の回転運動−直線往復運動変
換装置及びこの装置を用いた油圧発生装置は、上記実施
例に限定されるものではない。例えば、本実施例におい
ては、油圧ポンプ方式の油圧発生装置を説明したが、こ
の回転運動−直線往復運動変換装置は、ピストンの直線
運動を用いて回転力を得られる油圧モータにも使用可能
である。また、本実施例では、第一及び第二欠歯歯車
(摩擦車)4,5と歯車(摩擦車)6,7が直接かみ合
う構成としたが、これは特に限定されるものではなく、
第一及び第二欠歯歯車(摩擦車)4,5の回転力をチェ
ーンあるいはベルト伝動によって歯車(摩擦車)6,7
に伝える構成としてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の回転運
動−直線往復運動変換装置によれば、回転運動を連続的
な直線往復運動に変換することができる。また、このよ
うな回転運動−直線往復運動変換装置を用いた本発明の
油圧発生装置によれば、螺旋軸の両端に設けたそれぞれ
のシリンダ,ピストンによってポンピングされるオイル
の初期時点と完了時点との時間差をなくすことが可能と
なり、油圧の脈動を最小化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る回転運動−直線往復運動
変換装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の第一実施例に係る油圧発生装置を示す
部分断面斜視図である。
【図3】上記油圧発生装置の第一及び第二欠歯歯車と歯
車のかみ合い状態を示す斜視図である。
【図4】上記油圧発生装置の螺旋軸を示す斜視図であ
る。
【図5】上記油圧発生装置の油圧発生作用を説明するた
めの図面であって、同図(a)は構成図、同図(b)は
油圧発生タイミング線図である。
【図6】本発明の油圧発生装置の流量を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の第二実施例に係る油圧発生装置を示す
斜視図である。
【図8】上記油圧発生装置の螺旋軸を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明の第三実施例に係る油圧発生装置を示す
斜視図である。
【図10】本発明の第四実施例に係る油圧発生装置を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 駆動手段 4 動力伝達要素(第一欠歯歯車) 5 動力伝達要素(第二欠歯歯車) 6,7 動力伝達要素(歯車) 8 螺旋軸 9,10 螺旋溝 11,12 突起部 15,16 ガイドプレート 25,26 ピストン 27,28 シリンダ 29,30 油圧タンク 33 油圧ライン 34 出力ライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力伝達の可能な部材が交互に配置され
    て同一の速度で回転する一対の動力伝達要素4,5を有
    する回転駆動部2と、 前記動力伝達要素4、5と直接又は間接的に連結し回転
    可能な動力伝達要素6,7と、この動力伝達要素6,7
    がそれぞれ独立的に係合される螺旋溝9,10を相互反
    対方向に形成した螺旋軸8とを有する直線運動部3とか
    らなり、 前記螺旋軸8の直線運動を前記動力伝達要素4,5の回
    転運動に、又は、動力伝達要素4、5の回転運動を螺旋
    軸8の直線運動に変換するようにした回転運動−直線往
    復運動変換装置。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達要素4,5が、所定の部分
    にのみ前記部材としての歯を形成した第一欠歯歯車と、
    この第一欠歯歯車の歯を形成していない部分と対応する
    部分にのみ前記部材としての歯を形成した第二欠歯歯車
    とによって構成され、 また、前記動力伝達要素6,7が、これら第一及び第二
    欠歯歯車とそれぞれかみ合う二つの歯車によって構成さ
    れた請求項1記載の回転運動−直線往復運動変換装置。
  3. 【請求項3】 前記動力伝達要素4,5が、所定の部分
    にのみ前記部材としての摩擦面を形成した第一摩擦車
    と、この第一摩擦車の摩擦面を形成していない部分と対
    応する部分にのみ前記部材としての摩擦面を形成した第
    二摩擦車とによって構成され、 また、前記動力伝達要素6,7が、これら第一及び第二
    摩擦車とそれぞれ摩擦伝動する二つの摩擦車によって構
    成された請求項1記載の回転運動−直線往復運動変換装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載の回転
    運動−直線往復運動変換装置を用いた油圧発生装置であ
    って、 シリンダ27,28と、 このシリンダ27,28内に位置し、前記螺旋軸8の軸
    端にそれぞれ取り付けられたピストン25,26とを備
    え、前記螺旋軸8の直線往復運動によってオイルを連続
    的にポンピングすることを特徴とした油圧発生装置。
JP6014947A 1994-01-14 1994-01-14 回転運動−直線往復運動変換装置及びこの装置を用いた油圧発生装置 Expired - Lifetime JP2960296B2 (ja)

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